HeadLine 一緒にカンパっていただきました 一緒にカンパっていただきました 一緒にカンパって いただきました 352,000 円をパキスタン 北部地震のお見舞いに 去る 1 2 月 1 0 日、ライフビジョン学会と ㈲ラ イ フ ビ ジ ョ ン に よ る 年 末 恒 例 チ ャ リ ティオークションパーティを行いました。 今回はその 10 回目。これまでの合計カン パ額はいよいよ 3 0 0 万円を超えるとあっ て、事務局の準備もちょっと念入り。会場 は長年お世話になった新宿ホテルセンチュ リーハイアットから同じ新宿・京王プラザ ホテル・ メインバーのブリアンへ、お料理 は和食を中心に端正なしつらえのメニュー あれこれ。 パーティの仕掛けは、皆様からご提供い ただいた品物を会場にご出席の皆様にお買 い上げいただき、その売上を遭難された皆 様へのお見舞いにというもの。 この 10 年の出展品の傾向は、ご家庭で出 番のなかった品々からブランド品へ、そし て自家製の品々へと変わっている。今年で 言えば、2年モノ味噌、千葉の農家の正月 用もち、干し柿、梅干などなど「○○さん が自家用に作った他にない味」が並んだ。 「上州秘伝梅干三 年完熟大人の味」は、毎年の土用干しでは 塩を落とさないよう一つ一つ箸で裏返し て、まさに手塩にかけた作品。完全無農薬、 天然塩、天日干し。梅の外側に結晶した塩 が甘いンだという薀蓄が効いたのか高額お 買い上げ。口に入らないものでは陶器皿、 手織りマフラー、額入りスケッチ画などな ど、いずれも作者と買い手の顔の見えるつ ながりを演出。 例によって特筆すべきはお酒にまつわる 話題だろうか。会場の京王プラザホテルに はカクテル日本一のタイトル保持者がたく さんいて、当日も東京都優秀技能賞に輝く バーテンダー・渡辺一也さんがマティーニ を、高野さんがサイドカーを、石部さんが オリジナルカクテル桜舞をショーアップ。 毎度毎度お読みいただいている皆様には話 ばかりで申し訳ありませんが、来年はぜひ 会場にということでここはひとつ…。 カクテル・ ショーで気分を盛り上げたと ころで、カンパ品のお酒が競りにかけられ ます。大分の老松酒造から贈呈いただいた 限定版「麹屋伝兵衛四半世紀」と、通常日 本に販売品として存在しないといわれる超 長期の詰合せギフト「麦焼酎と蕎麦焼酎四 半世紀セット」は、いずれも万の値が付い た。中国紹興酒古越龍山 2 0 年はインター ネ ッ ト で も 探 せ な い 希 少 品 。「 ハ ナ タ レ 」 (正しくは初留垂れ珍多羅)という芋焼酎 には市場価格の二倍の値が付いた。日本で は無名のウイスキーには石部さんがプロの 薀蓄を添えてランクアップ。 飲み物は会場のフリードリンクに加え、 おそらくは死ぬまでに自前で飲むことはな いかもしれないナポレオン・プリンス・デ・ アルマニャックと cognac XO courvoisier が。これはカンパ者の了解をいただいて事 務局が購入し、参加者で楽しんでいただこ うという趣向。と思えばいくら飲んでも二 日酔いにならないという「酒豪伝説」なる 秘薬も出展されて、はてさて酒は何のため に飲むものやら。 心身障がい者作業所「グローブ」の皆さ んが、帝国ホテルで提供したワインのコル クと松ぽっくりを使って作った「手のひら ツリー」は、手づくりの「ティーコゼ(紅茶 ポット保温用品)」やクリスマス・リースと 組み合わせてあっという間に完売。 当日一番の高額商品は高峰楽器から寄贈 されたアコースティックギター、ハード ケース付き 1 0 万円相当。事前の調査では、 音楽はカラオケ少々という人が数人、果た して楽器演奏をたしなむ参加者はいるのか と危ぶまれたが、当日は年のころなら 50 歳 以上とおぼしきが数人、購入希望と手を上 げた。 それにしても競り合う価格には 3 と 5 と いう数字が多い。3000 円までは数人が手を 上げるが 4000 円になると人数が減る。5000 円から 6000 円へのハードルも高そう。流通 関係者によると奇数が手を出しやすい金額 なのだとか。 今回、会場に来てくださった皆様、カン パ品や現金カンパでご参加くださった皆様 総勢 61 名様。おかげさまで 352,000 円もの カンパ金をお預かりすることができました。 2 0 0 5 年の日記はざっと計算すると 5 0 万字 家元登場 くらいになった。年末年始に読み返したが、 何とか 7 ヶ月分に目を通したものの、ギブ アップ。しかも今、読んだ内容をほとんど記 憶していないのだから無意味である。日記を 始めたのは小学校低学年から、子供時代のは どこかへ散逸したけれど、この四半世紀のは 残っている。一日に 1 , 0 0 0 字も書き残すよう になったのはキーボードになったからだ。昔 は当用日記であった。新しい日記に最初の文 ƒL •[ ƒ{ •[ ƒh 2 lifevision 01/2006 ライフビジョン No230 Vol.22 字を記すのはなんとも心地よいのであって、 その分、下手な書き方などしてしまうと、後 を続けるのが嫌になっておおいに困った。何 しろ、中学生から万年筆しか使わない。書き 損じはできない。生来粗忽で速書き専門だか ら調子に乗ってがんがん書いている間にドジ したりすれば実に悲惨な気分になってしま う。その点 1 9 8 0 年代以降はキーを叩くのだか ら失敗しても修正がラクだ。それだけだらだ ら詰まらぬ記録を作っているのである。 3 HeadLine 一緒にカンパっていただきました 一緒にカンパっていただきました 地震救援への皆様のご支援に 心から御礼 チャリティーオークション・ パーティ会場に 同席いただいた、カンパ金受け入れ先のパ キスタン山岳会会長・ナジール ザビール氏 1 0 月 8 日に発生したパキスタン・ カシ ミール地域を含むパキスタン北部地震は想 像を絶する破壊の跡を残しました。首都イ スラマバードの北 1 2 0 k m を震源とする山岳 地帯は引き続く余震により破壊され、分 断、土砂崩れも生じています。 避難所のない地域の生存者は 3 0 0 万人に も上り、彼らは仮設の避難所や医療、食料 を求めています。この災害では子供たちや 若者が倒壊した家屋や病院、学校、大学の 建物の下敷きになり亡くなり、負傷した 人々の多くは骨折や、手足が切断されてい ます。 地方の人々は急峻な山岳地帯に分布し、 隣人、友人、親戚、財産、家畜、仕事をは じめ、所有する全てのものを失いました。 生存者の多くは一家の大黒柱を失い、子供 たちは孤児になりました。パキスタンでは このように巨大な悲劇は初めてです。破壊 された地域へのアクセスが困難なため、こ の悲劇の実際の規模は正確には把握できて いません。 最初の揺れの後、公的・ 私的機関及びパ キスタン軍は、国際的な支援に支えられて 救援物資を被災地域に送り出しました。瓦 礫の下からは死者の 遺体が搬出され、共 同墓地に埋葬されま した。負傷者は治療 のために近隣の都市 に搬送されました。 食料、台所用品、テ ント、毛布、衣服な どの救援物資は、ボ ランティアのネットワーク、NGO、政府 組織を通じて配られています。 寒く厳しい季節を迎えて、近づきがたい 山間地に住む 3 0 0 万人もの人々に、テント や毛布は緊急を要します。広範囲に散在す る村々は仮設の避難所と食料品を必要とし ていますが、ヘリコプターと情報の不足が 救援活動を阻害しています。 政府は復興資金を 5 0 億ドルと見積もり、 その五分の一は国際的な援助組織にゆだね る意向ですが、こうした復興には時間がか かります。最も緊急の課題は、家や生活の 基盤を失った人々に仮設の避難所を用意す ることです。テント、毛布、医療品と医療 母 親 が 凝 り 性 で 、 こ れ が 自 分 の 親 か と 思 う 家元登場 くらい几帳面な文字を書く。それも極細書き の万年筆で丁寧に詰め込む。文字はいわゆる 男字である。私の鰻字とはまったく違う。ど うして本当の親子なのにこんな違いができて しまったのか。いつも、いやとっくに母親が 彼方へ行ってしまったのに疑問が解けない。 小学校時代、まだ鉛筆書き、書き損じてえい やっと消しゴムで消す。その消し方が汚いと 叱られた。消す以上は跡形なくきれいに消 –œ ”N •M 4 せ。きれいに消すまで書くな。頭にきてがん がん消していてノートが破れてしまったこと も。経理をやっていた母親の帳簿がまた印刷 したように整っていて、うんざりした。几帳 面なんて周囲の心臓を悪くする。しかも母親 は小学校しか出ていない。自学自習。読書好 きだが金がないのと、そのまた親が昔人であ まり読書するのを好まない。少し残っている 母親の書いたものを見るたびに心臓が速く なってしまう。まったくかなわない。 lifevision 01/2006 スタッフです。こうした救援が一刻も早く 届けば、自身を生き抜いた多くの人の命を 救うことになります。 地震救援への皆様のご支援に心から御礼 申し上げます。 ※★※ こう呼びかけたのはパキスタンアルパイ ンクラブ(www//alpaineclub.org.pk)会 長の Nazir Sabir(ナジール・ザビール)氏。 届かず、道路は土砂崩れなどで使えないの で馬やロバ、ラバなどの輸送手段しかな い。ボランティアによる輸送の際、山岳ガ イドが何より必要とされるので、パキスタ ン山岳会を中心に各旅行会社のツアーオペ レーターが協議し、山岳ガイドが派遣され たという。 ライフビジョンのカンパ金 352,000 円は 1 2 月 1 6 日、日本山岳会のパキスタン救援 氏はパキスタンにある 8 0 0 0 m 峰のサミッ ターであり、パキスタン人として初めてエ ベレストに登頂した、国際的にも著名な登 山家である。カラコルム、世界第二の高峰 K2ほか、パキスタンの高峰を目指す日本 人アルピニストたちの多くは、氏の直接・ 間接による支援を受けている。 呼びかけを受けて(社)日本山岳会は早 速、6 千人の会員と登山関係団体にカンパ を呼びかけた。「実際の活動は元国会議員 でもあるナジール氏の人脈を使い、われわ れは金集めを行った。日本山岳会のカンパ 金は、都市部には別のルートがあるかもし れないから、特に山岳地域の被災者向けテ ントに変えて送りたい」と、***・日本 山岳会理事は電話で話した。 日本山岳会機関紙「山」によれば、山岳 地帯の小さな村々にはヘリコプターは行き 口座に預託した。 頻発する余震は破壊をさらに広げた。 写真はナジール氏の http://www.nazirsabir.com/nse/aboutus.php バラコット周辺より ライフビジョン No230 Vol.22 5
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