「信託法及び信託法の施行に伴う関係法律の施行に伴う金融

平成19年5月2日
金融庁総務企画局企画課信託法令準備室
御中
社団法人
信
託
協
会
「信託法及び信託法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う金融庁関係政令
等の整備に関する政令(案)」及び「信託業法施行規則等の一部を改正する内閣府令等(案)」に関
する意見について
標記につきまして、下記のとおり意見を取りまとめましたので、何卒、ご高配を賜りますようお
願い申し上げます。
記
1.(確認)信託業法第 2 条、第 50 条の 2 関連
信託業法施行令案第 1 条の 2、第 15 条の 3 第 5 号ないし第 8 号の規定は、他の者への支払
いに充てる金銭を支払うまでの一定の期間、管理・保全する目的で行われる金銭の預託を信託
業の適用除外及び自己信託の登録の適用除外としたものであって、このような目的・趣旨を越
えた金銭の預託(例えば預託を受けた金銭を長期間、株式投資などにより運用する場合)を信
託業の適用除外及び自己信託の登録の適用除外とする趣旨ではないという理解でよいか。
2.(確認)信託業法第 22 条関連
(1)信託業法施行規則案第 29 条第 1 号(金融機関の信託業務の兼営等に関する法律施行規則案
(以下、「兼営法施行規則案」という。)第 10 条第 1 号)に規定する「委託者又は受益者(こ
れらの者から指図の権限の委託を受けた者を含む。)のみの指図」とは、信託会社(信託業務
を営む金融機関)が委託者又は受益者等の「承諾」を得る場合も含まれるという理解でよいか。
また、信託業法施行規則案第 29 条第 2 号(兼営法施行規則案第 10 条第 2 号)に規定する「信
託会社(信託会社から指図の権限の委託を受けた者を含む。
)のみの指図」(「信託業務を営む
金融機関(信託業務を営む金融機関から指図の権限の委託を受けた者を含む。)のみの指図」
)
とは、委託先が信託会社(信託業務を営む金融機関)の「承諾」を得る場合も含まれるという
理解でよいか。
(2)信託行為に信託会社(信託業務を営む金融機関)が委託者からの指図に従い債権回収を行う
旨の定めがある場合において、委託者兼サービサーに債権回収を委託する場合、当該委託者兼
サービサーは「指図を行う者=指図に従い行為する者」であることから、当該委託者兼サービ
サーが行う債権回収は信託業法施行規則案第 29 条第 1 号(兼営法施行規則案第 10 条第 1 号)
に該当し、受託者と同等の義務を課す委託先に該当しないという理解でよいか。
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(3)債権の流動化において、委託を受けたサービサーが、債権の回収に関して金利の減免や債権
の免除などについて受託者の承諾を得なければ行えない旨が委託契約等に規定されており回
収につき裁量を有しない場合には、当該サービサーは、受託者と同等の義務を課す委託先に該
当しないという理解でよいか。
(4)現行の「信託会社等に関する総合的な監督指針」3-3-5 本文に記載のある「定型的なサービ
ス提供者のサービスを利用する場合」や「単純な事務処理等を行わせる場合」は、信託業法施
行規則案第 29 条第 3 号(兼営法施行規則案第 10 条第 3 号)に規定する「信託会社(信託業務
を営む金融機関)が行う業務の遂行にとって補助的な機能を有する行為」に該当するという理
解でよいか。
(5)現行の「信託会社等に関する総合的な監督指針」3-3-5(注)イ∼チの行為は、信託業法施
行規則案第 29 条第 3 号(兼営法施行規則案第 10 条第 3 号)に規定する「信託会社(信託業務
を営む金融機関)が行う業務の遂行にとって補助的な機能を有する行為」の委託などに該当す
るため、委託先に受託者と同等の義務を課す委託に該当しないという理解でよいか。
(6)レンディングを行わない有価証券の保管および利金処理等、例えば、国内証券会社、海外カ
ストディアンにおける保護預りや海外ボンド、外国株の保護預りは、「保存行為」に該当する
という理解でよいか。
(7)カストディアンが有価証券管理の委託に付随してレンディングを行う場合において、当該レ
ンディング取引について受託者が提示した条件(例えば、「有担保取引であり、貸付先が優良
貸付先に限定され、日々値洗いを行う場合」など)により、当該取引の対象とされた有価証券
の返還可能性が確実に担保される仕組みになっている場合には、当該レンディングは、信託業
法第 22 条第 3 項第 2 号に規定する「財産の性質を変えない範囲内において、その利用を目的
とする業務」に該当するという理解でよいか。
(8)有価証券管理に付随しない場合でも、委託者又は受益者、受託者より提示のあった一定の担
保条件、貸出先の条件等に従い、委託先(レンディングエージェント)がレンディングを行う
場合、当該行為は、委託者又は受益者、受託者の指図により行われるものであることから、信
託業法施行規則案第 29 条第 1 号又は第 2 号(兼営法施行規則案第 10 条第 1 号又は第 2 号)に
該当するという理解でよいか。
(9)プロパティマネジメント会社に設備の保守・運転、管理・清掃業務を委託する場合、当該委
託は、信託業法第 22 条第 3 項第 1 号、第 2 号に該当するという理解でよいか。
また、プロパティマネジメント会社がテナントの決定権限を有する場合(例えば、マンショ
ンの入居者を決定するケース)においても、あらかじめ受託者が、賃料水準等テナント決定に
係る一定の条件を定めている場合には、当該委託は信託業法第 22 条第 3 項第 1 号、第 2 号に
該当するという理解でよいか。
(10)土地信託において、委託者の指図(ないしは委託者に提示された設計図面)に基づき、受託
者がゼネコンに建設を依頼する場合は、信託業法第 22 条第 3 項の業務の委託に該当するとい
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う理解でよいか。
(11)土地信託において、受託者が委託者に示した設計図について委託者から承諾を得た上で、当
該設計図に基づき受託者が建設を委託する場合については、信託業法第 22 条第 3 項の業務の
委託に該当するという理解でよいか。
(12)信託財産である建物に係る通常の修繕行為や突発的に修復が必要な事態への対応については、
「保存行為」に該当するという理解でよいか。
また、その他修繕行為についても受益者の承諾を得て行っている場合には、信託業法第 22
条第 3 項の委託に該当するという理解でよいか。
(13)信託業法施行規則案第 29 条第 1 号(兼営法施行規則案第 10 条第 1 号)は、「信託業務の全
てを委託者又は受益者のみの指図により行う旨の定めがある場合」について信託業務の委託の
適用除外(受託者と同等の義務を課さない)とする趣旨ではなく、「信託行為に、ある特定の
業務について委託者又は受益者のみの指図に従って行う旨の定めがある場合」の当該業務を委
託する場合に信託業務の委託の適用除外(受託者と同等の義務を課さない)とする規定である
という理解でよいか。
3.(確認)信託業法第 26 条関連
(1)信託業法施行規則案第 33 条第 2 項第 2 号(兼営法施行規則案第 15 条第 2 項第 2 号)に規定
する「損益の分配に係る基準」の記載内容とは、「信託財産毎の元本又は持分に応じて配分す
る」といった内容を記載すれば足り、個々の信託における利益処分や収益金分配等の計算過程
までを記載するという趣旨ではないという理解でよいか。
(2)信託業法施行規則案第 33 条第 7 項第 5 号(兼営法施行規則案第 15 条第 7 項第 6 号)では、
信託契約締結時の交付書面の記載事項として「受託者の公告の方法(公告の期間を含む。以下
同じ。)」と定めているが、本号は、信託業法第 29 条の 2 に定める「重要な信託の変更」の場
合の受益者の公告への対応のためと置かれたものと考えてよいか。
また、「公告の期間」とは、①異議申述期間、②電子公告によった場合における継続して公
告をしなければならない期間、のいずれか。
4.(確認)信託業法第 27 条関連
信託業法施行規則案第 37 条第 1 項第 10 号(兼営法施行規則案第 19 条第 1 項第 10 号)に規
定する「信託事務処理に関し通常負担する債務」とは、信託目的に照らして受託者の善管注意
義務の範囲内であって合理的に必要と認められる範囲内で行うものを指すという理解でよい
か。
5.(確認)信託業法第 28 条関連
(1)信託業法施行規則案第 39 条第 1 項(兼営法施行規則案第 21 条第 1 項)に規定する分別管理
の方法は信託法第 34 条の規定に従うという理解でよいか。
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(2)信託業法施行規則案第 39 条第 2 項(兼営法施行規則案第 21 条第 2 項)に規定する「信託業
法第 22 条第 1 項の規定により信託財産の管理を委託する場合」には、信託業法第 22 条第 3
項各号に掲げる業務を委託する場合も含まれるが、「信託財産に属する財産と自己の固有財産
その他の財産とを区分する等の方法により管理すること」との規定は、分別管理義務を負わな
いとしても、委託先は信託財産の適正な管理を行い信託財産を把握しておく必要はあることか
ら設けた規定であり、「委託先に分別管理義務を課す」という趣旨ではないという理解でよい
か。
6.(確認)信託業法第 29 条関連
(1)信託業法施行規則案第 41 条第 2 項第 4 号(兼営法施行規則案第 23 条第 2 項第 4 号)「通常
の取引の条件と比べて受益者に不利益を与える条件で」とは、取引を行う行為時点での判断に
よるものであって、結果として将来的に受益者に対し不利益を与えることとなるか否かは関係
しないという理解でよいか。
(2)信託業法施行規則案第 41 条第 3 項第 1 号、3 号及び 4 号(兼営法施行規則案第 23 条第 3 項
第 1 号、3 号及び 4 号)に規定する取引については、委託者等の指図によって行う取引、受益
者の同意を得て行う取引又は金融庁長官の承認を受けて行う取引であるので、同項第 2 号に規
定されるような取引の条件は特段求められないという理解でよいか。
(3)信託業法施行規則案第 41 条第 3 項第 2 号イ(1)ないし(3)(兼営法施行規則案第 23 条第 3
項第 2 号イ(1)ないし(3))に規定する「合理的な方法により算出した価額」とは、例えば、以
下のようなものが含まれるという理解でよいか。
①自己と信託財産との間における取引、一の信託財産と他の信託財産との間の取引において、
(ア) 店頭取引(相対取引)が主流となっている公社債の取引において、日本証券業協会に
おける「公社債店頭売買参考統計値発表制度」により公表された「売買参考統計値」
に基づき取引を行う場合における当該統計値。
(イ) (ア)が公表されていない公社債の取引において、市場情報提供会社が直近の取引価
格等市場情勢を勘案しながら理論的に算出し、当該市場情報提供会社のモニターに表
示した価格。
(ウ) (ア)(イ)が公表されていない公社債の取引において、複数の者から提示を受けた
気配値。
②利害関係人と信託財産との取引において、
(ア) 店頭取引(相対取引)が主流となっている公社債の取引において、複数の者から取引
条件の提示を受けた価格のうち、信託財産にとって最も有利な価格。
(イ) 同時に多数の銘柄の売却又は購入を行う場合において、複数の者から取引条件の提示
を受けた価格のうち、信託財産にとって最も有利な価格(所謂「バスケット取引」)。
..
③約定日当日の終値
(4)例えば、英国証券の保管料はA社よりも高いが、米国証券の保管料はA社よりも安く、トー
タルでは競争力のある報酬体系であるB社がある場合に、米国での取引が多い場合にトータル
のコストなどから判断して取引をB社と行ったり、日本語サービスがある場合など翻訳コスト
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が低減できるといったメリットを勘案し取引を行うなど、包括的に信託財産に与える影響を勘
案して総合的な判断で受益者に不利益とならない取引を行っている場合については、信託業法
施行規則案第 41 条第 3 項第 2 号ホ(兼営法施行規則案第 23 条第 3 項第 2 号ホ)に規定する「不
利にならない条件」によるものという理解でよいか。
(5)証券取引法第 2 条第 1 項第 10 号の 2(オプションを表示する証券又は証書)に係る取引は、
信託業法施行規則案第 41 条第 3 項第 2 号ホ(兼営法施行規則案第 23 条第 3 項第 2 号ホ)の「そ
の他の取引」にて読むとの理解で良いか。
7.(要望)信託業法第 29 条の 2 関連
信託業法施行規則案第 41 条の 2(兼営法施行規則案第 24 条)においては、公益信託や金融
機関の信託業務の兼営等に関する法律(以下、
「兼営法」という。)第 5 条に定める定型的信託
契約による信託等について、信託法第 103 条第 1 項各号に規定する重要な信託の変更等を行う
場合に公告及び各別に催告をすることを要しないこととされているが、これは、これらの信託
が、別の法律に根拠を持つものであり、当該法律において信託の変更に関する手続きおよび公
告その他信託業法第 29 条の 2 の規定に代替する規定が定められているためと考えられる。
この点に関し、確定給付企業年金法に基づく規約型企業年金における年金信託契約、年金特
定信託契約においては、重要な信託の変更について、確定給付企業年金法等により制限または
変更に係る手続き等が規定されている。例えば、受益債権の内容の変更については、重要な信
託の変更に該当するか否かにかかわらず、年金信託契約等の委託者である上記規約型企業年金
等の実施企業が、受益者である受給権者に対し、事前に説明と意向確認を行うこととされてお
り、年金信託契約等の受託者が行うべき「公告又は各別の催告」と同等の手段が講じられてい
る。また、法人税法に基づく税制適格退職年金においては、使用する契約書は国税庁長官の認
定を受けた定型的な契約書によることが法人税法施行令附則第 17 条第 6 項に、受給権の減額
ができないことが法人税法施行令附則第 16 条第 1 項第 11 号にそれぞれ規定されている。
従って、「確定給付企業年金法第 65 条第 1 項第 1 号に規定する資産管理運用契約に規定する
信託である場合」「法人税法附則第 20 条第 3 項に規定する適格退職年金契約にかかる信託であ
る場合」についても、公告又は各別の催告を要しないものとして、信託業法施行規則案第 41
条の 2(兼営法施行規則案第 24 条)に列記願いたい。
8.(確認)信託業法第 29 条の 3 関連
信託業法施行規則案第 41 条の 8 第 4 号(兼営法施行規則案第 30 条第 4 号)に規定する「合
意を行おうとするときまでに確定した費用等又は信託報酬」には、受益者に償還、前払いを請
求しないものは含まれないという理解でよいか。
9.(要望)信託業法第 50 条の 2 関連
現行信託業法では、営利の目的をもって反復継続して信託の引受けを行う場合(他人からの
信託財産の引受けを営業として行う場合)に、受託者を業規制の対象としている。
今般の信託法改正により新たに導入されることとなった自己信託については、委託者が受託
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者を兼ねるため委託者保護の必要性はないものの、受益者保護の必要性は通常の信託と何ら異
なることはないことから、改正信託業法において、受益権を多数の者が取得することができる
場合の委託者兼受託者を業規制の対象とし、第三者による信託財産の調査や信託業と同様の行
為規制の適用等の規律が設けられたものと認識している。
一方、民事での活用等新たな形態での活用を阻害することがないよう、参入規制については
免許制ではなく登録制がとられる等規制内容は一定程度緩和されている。
しかしながら、例えば資産流動化目的の信託等において従来業規制の対象であった類型につ
いては、受益者保護の観点から、これを自己信託で行ったとしても管理運用上の義務を確実に
遂行するよう受託者に業規制を課す必要性に何ら異なるところはなく、改正信託業法施行によ
って受益者保護が後退するようなことがあってはならない。この点、金融審議会における議論
や国会等における審議においても、通常の信託に比べて、委託者による牽制効果が期待できず、
第三者の検証がない信託の設定による信託受益権が販売されるといった様々な悪用や弊害の
懸念があるとの指摘がなされ、そのような懸念を踏まえ、自己信託に関する規定については、
その適用が信託法の施行の日から1年間凍結されたものと認識している。
自己信託はこうした経緯を経て導入される制度であり、受益者保護・信託制度の信頼性維持
の観点から、信託業法における相応の規制が必要であると考えている。
改正案においては、上記の通り、自己信託に係る登録要件、第三者による信託財産の調査や
信託業と同様の行為規制の適用など、必要最小限の枠組みは設けられており評価できる。今後、
当局により適切な監督がなされ自己信託制度の適正な運営がなされることをお願いする。
10.(確認)信託業法第 50 条の 2 関連
(1)信託業法施行令案第 15 条の 2 第 2 項第 1 号は、組合等を用いることにより信託業法第 50
条の 2 第 1 項の登録を不当に免れることを防止する規定であり、当該潜脱の目的を持って組合
等を用いた場合においては、例え当該組合等の財産に占める対象信託の受益権の割合がわずか
であっても、「当該対象信託の受益権の取得又は保有を目的とする」と判断されるとの理解で
よいか。
(2)信託業法施行令案第 15 条の 2 第 2 項第 1 号においては、ある一の自己信託の受益権につき
複数の組合等を通じて投資家に取得させる場合に受益者数を「合算する」旨が明記されていな
いが、例えば、以下のとおり受益者数を合算するという理解でよいか。
・イ任意組合とロ匿名組合がある場合には、それぞれの組合における人数を合算。
・イ任意組合が複数ある場合にもそれぞれの取得する人数を合算。
(3)信託業法施行令案第 15 条の 2 第 2 項第 2 号に規定する「同一内容信託」の判定については、
「その他の事情からみて」との規定もあるとおり、あくまで本号に列挙していない項目につい
ても、総合的に判断したうえで、仮に全ての項目が一致していなくてもいくつかの項目が類似
していれば、
「同一内容信託」に該当するとの理解でよいか。
(4)信託業法施行令案第 15 条の 5 第 4 号は「不動産鑑定士ができる調査がどのようなものか」
を規定しているものであって、不動産鑑定士は、信託財産が「不動産及び不動産のみを信託す
る信託の受益権」である場合のみ調査できるという理解でよいか(同条第 5 号についても同様
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の理解でよいか)。
また、その場合、信託財産に不動産以外の財産が含まれた包括信託(例えば信託財産が不動
産 50%、その他の財産 50%)の場合には、不動産鑑定士だけでは調査できず、不動産鑑定士と
他の士業により調査を行うか、あるいは不動産を含めた全ての財産について他の士業に調査を
行わせる必要があるという理解でよいか(同条第 5 号についても同様の理解でよいか)。
(5)信託業法施行規則案第 51 条の 3 第 1 号において、対象の有価証券の範囲を規定した趣旨は
何か。例えば投資信託が規定されていないのはなぜか。
(6)信託業法施行規則案第 51 条の 3 第 1 号において、括弧内の規定を設けた趣旨は何か。
(7)信託業法施行規則案第 51 条の 3 第 2 号において、同号イないしハに掲げる要件を満たす場
合を除外した趣旨は何か。
11.(確認)受益者の承諾等に関する規定(信託業法施行規則案第 2 条等(兼営法施行規則案
第 18 条第 5 号等))について
受益者の承諾等に関する規定に関し、「受益者(信託管理人又は受益者代理人が現に存する
場合にあっては、当該信託管理人又は受益者代理人を含む。【以下略】)」とは、受益者代理人
が現に存する場合にあっては、当該受益者代理人の承諾等をもって、当該受益者代理人に代理
される受益者の承諾等に代えることができる、という理解でよいか。
12.(要望)兼営法施行規則案関連
兼営法施行規則案第 11 条第 2 項第 2 号ニにおいて、委託者と密接な関係を有する者(関連
法人)の定義として「当該法人等との間に営業上又は事業上の取引があること」と定義されて
いるが、当該法人等との間に必ずしも重要ではない取引があるだけで、関連法人に該当する懸
念があることから、銀行法における関連法人の規定(銀行法施行規則第 14 条の 7 第 2 項第 2
号ニ)、金融商品取引法における関連会社等の規定(金融商品取引業等に関する内閣府令案第
37 条第 2 号ニ)等と平仄をあわせ、「当該法人等との間に営業上又は事業上の重要な取引があ
ること」と修正いただきたい。
13.(確認)兼営法施行規則案関連
兼営法施行規則案第 39 条第 1 項第 3 号において、代理店が行ったイ∼トに掲げる行為のう
ち、所属信託兼営金融機関が届出を行うべき事項は、代理店が、当該信託業務を営む金融機関
の委託を受けて、当該信託業務を営む金融機関が信託業務の全部又は一部を受託する契約の締
結の代理又は媒介をするものに係る行為に限るという理解でよいか。
以
-7-
上