10月 - 川口市教育委員会

平成27年度 10 月号
在家小だより
学校教育目標
児童数
川口市立在家小学校
・かしこく ・やさしく ・たくましく
男子243名
女子220名
計463名
川口市安行領在家 323 番地
TEL (048)295-7955
FAX (048)295-7966
のりしろの少ない社会
校長 竹内まゆみ
ある教育情報誌に、最近は些細なことでも腹を立て、ご近所同士のいざこざや学校や行
政への苦情電話が絶えないという内容の記事が掲載されていました。
「隣の家の落ち葉が落ちてきて、迷惑だ。周りに気遣いできないならば植木は植えない
でほしい。」という苦情を行政に届ける住民の方もいるということです。
幸い、本校は環境に恵まれていますが、市街地の学校だったらと・・・。「どうしようもな
いことですから・・・」というお気持ちでいてくださると助かりますが。
落葉樹の色づいた葉は、必ず冬の時期に舞い落ちるわけです。落ち葉を踏みしめる足音
に、ある人はわびしさを感じたり、年の瀬を実感するかもしれません。
「落ち葉が汚い。迷惑だ。」で終わるか、
「いよいよ冬の到来ですね。」のひと言が加えられ
るか、気持ちの「のりしろ」の多さが住みやすさを左右するのではないかと思います。
春先の風鈴の音や水の張られた田んぼのカエルの声に腹を立てる度量の狭い人が、話題
になるご時世です。近所づきあいも難しくなりました。
ペーパークラフトで、のりを付ける部分のことを「のりしろ」と言いますが、これが小
さいとうまく作品はできません。
子どもの育ちには、気持ちの「のりしろ」はたっぷりあった方がいいですね。
愛おしんで育てられ、両親を信頼している子どもは、先生や友だちとの少々のトラブル
にも騒がず、恐れることなく、気落ちすることなく、前向きに頑張れるものです。
人生には、運、不運、成功、不成功、事業の失敗、病気などいろいろな困難な問題がつ
きものです。そんな時、時期が悪かった、運が悪かった、夫が悪い、妻が悪いと周囲の条
件のせいにして、恨んだり、怒ったりしがちです。何かにつまずいた時、その責任を他に
転嫁しないで、静かに反省し、人を恨まず、時を非難せず、失敗の原因を自分の心(感情)
の中に発見していくことが大切ですし、その方がかっこいい生き方かなあと思います。
過日の運動会では、子どもたちへの温かいご声援をありが
とうございました。1年生もしっかりと「集団」の中で表現
していました。10月を迎え、本年度の教育活動も折り返し
地点に入ります。一層の教育活動の充実に努めてまいります。
第35回運動会
~3・4年生による南中ソーラン~