平成23年度 公益財団法人久留米市生きがい健康づくり財団 事業計画

平成23年度 公益財団法人久留米市生きがい健康づくり財団 事業計画
Ⅰ 基本方針
1 現状と課題
当財団は、公益法人制度改革に対応し、財団の組織基盤を確立するため、平成22年
12月1日に公益財団法人への移行認定申請を行っていたが、このたび行政庁の認定を
受け、平成23年4月1日に公益財団法人として新たなスタートを切ることとなった。
これに伴い、平成19年度の事業統合以来愛称としてきた「生きがい健康づくり財団」
を正式名称とし、「生きがいづくりに関する事業、健康づくりに関する事業、子育て支
援・児童の健全育成に関する事業及び地域社会の振興に関する事業を行うことにより、
誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくりに寄与すること」を財団の目的として定款
に定めたところである。今後は、公益財団法人に求められる基準や内部統治を遵守しな
がら、公益目的事業を着実に発展・向上させていかなければならない。
当財団は、生きがいづくり、健康づくり、子育て支援という今後の地方行政における
重要テーマである少子高齢社会対策を主要な事業分野としており、今後、当財団が市民
福祉の増進のために果たすべき役割はますます大きくなるものと思われる。当財団には、
市政運営の課題を十分に理解し、施策・事業を研究・検討するとともに、市の関係所管
との連携を密にしながら、よりよい住民サービスを構築していくことがこれまで以上に
求められる。
2 基本姿勢
当財団は、上記の課題認識を踏まえ、財団の基本理念である3S(Smile:笑顔、Speed:
迅速、Sincerity:誠実)を全職員に徹底するとともに、
「市民サービスの向上」
、
「効率
的な事業運営の確保」
、「財団の独自性の発揮」の3点を事業運営の基本姿勢として、
「誰
もが健康でいきいきと暮らせるまちづくり」へ貢献することにより市民生活の向上に寄
与することを目的に事業を進める。
3 重点事業
平成23年度は、事務局による調整及び各課の連携・協力体制のもと、次に掲げる重
点事業に積極的に取り組むこととする。
(1) 生きがいづくり事業
平成23年度は生きがいづくり事業の拠点施設である生涯学習センターの次期指定管
理者が選定される年であり、当財団は指定管理者再指定のため最大限の取組を行う。
また、生涯学習センター等複合施設「えーるピア久留米」の開館10年目にあたるこ
とから、施設内各センターの協力を得て、10周年記念イベントを5月に開催する。
(2) 健康づくり事業
総合支所保健事業及び地区担当制による事業を着実に実施し、地域保健事業の推進体
制充実の検討に参画する。
城島及び北野の保健センター運営業務を円滑に遂行し、施設活用をとおした地域住民
の健康増進に寄与する。
(3) 子育て支援・児童健全育成関連事業
中心市街地へ移転した児童センター及び子育て支援センターの運営充実に努め、引き
続きこんにちは赤ちゃん事業の効果的かつ円滑な事業遂行を図る。
学校校務員業務については、平成23年度の全市域への業務拡大を踏まえ、安全管理
の徹底及び技術の向上の対策を構築する。
(4) 新公益法人制度に沿った組織運営
新しい法制度に定められた公益認定基準や内部統治に適合した法人運営を行う。
Ⅱ 事業内容
1 生涯学習の推進及び生涯学習施設の管理に関する事業
生涯学習センターの指定管理者として、施設管理及び生涯学習推進事業の実施を通し
て、地域社会の生涯学習の振興を図る事業を行う。
(1) 生涯学習事業
生涯学習に関する幅広い分野の普及・振興を図るため、社会教育主事資格を有する
職員の企画立案による主催事業及び市との協定に基づく受託事業として、各種の生涯
学習の講座や生涯学習団体の育成支援事業の計20事業を展開する。
えーるピア久留米の開館10周年を記念して、各センターの協力を得て、複合施設
の事業・活動を周知し、更なる活用を図るためのイベントを開催する。
(2) 生涯学習センターの施設提供
生涯学習を目的とした市民、団体等の安定的な活動の場として、あらゆる学習の形
態に対応した学習室等を条例及び規則に基づき、不特定多数の者に公平、平等に広く
提供する。
(3) 生涯学習事業の広報・推進活動
多種多様化する学習ニーズに対応するため、施設予約システムや当財団ホームペー
ジ、広報紙、案内リーフレット等を効果的に活用しながら、施設案内、施設予約情報、
事業案内等の生涯学習のための情報提供を行う。
2 保健衛生の推進及び保健衛生施設の管理に関する事業
誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくりを目標に久留米市及び地域団体などとの
連携を図り、健康づくりの事業を通じて市民の自主的な健康づくりを推進する。
(1) 健康推進事業
市民保健の向上及び福祉の増進を図るため、久留米市からの委託を受け、専門職で
ある財団保健師により乳幼児から高齢者まで市民のライフステージに応じ、次のよう
な保健・健康づくり事業を総合的に実施する。
ア 健康増進事業
特定健診等の健診普及啓発や生活習慣病の予防等の健康づくり
相談会
イ 母子保健事業
マタニティ教室、育児相談会や新生児家庭訪問等
ウ 予防接種事業
ポリオの集団接種等
エ 健康ウォーキング事業
オ 健康くるめ21事業
カ 地区活動事業
健康フェスタ21、研修会など
健診普及や総合相談事業など
キ 国民健康保険事業
ク 介護予防事業
ウォーキングリーダー養成講座
生活習慣改善の健康相談や指導
介護予防に関する講座の開催
(2) 保健センターの施設提供
城島保健福祉センター(愛称 城島げんきかん)及び北野保健センター(愛称コスモ
すまいる北野)の2施設の運営管理を久留米市より受託し、プールや健康フロアなど
を運動施設を活用した体力づくりの実施や保健師と連携した健康教室や健康相談など
の保健・健康活動に取り組み、市民の主体的な健康づくりを推進する。
3 子育て支援の推進及び子育て支援施設の管理に関する事業
久留米市の「子ども・子育てプラン」に基づき、「子どもの笑顔があふれるまちづくり」
を目標に、保育士が乳児(第2子)家庭への訪問事業や地域の子育て支援センターにおけ
る情報提供や相談事業を久留米市の委託を受けて実施する。
(1) こんにちは赤ちゃん事業
乳児の家庭を訪問し、子育てに関する情報提供とともに親子の心身の状況や養育環
境などの把握や助言を行い育児不安の軽減を図り、乳幼児家庭の孤立化の防止と健全
な育成環境の確保を図る。
(2) 子育て支援講座等
子育てサロンやらっこくらぶ・ピッピ教室・キッズビクス等において、親子で主体
的に遊ぶ場や情報の提供、保護者同士の交流や仲間づくりを促す。
また、電話での相談、面接相談、家庭訪問相談により、育児に伴う不安・悩み・負
担感の軽減及び情報の提供を行う。
4 児童の健全育成及び児童施設の管理に関する事業
児童センターの運営を久留米市から受託し、児童の健全育成を増進し情操を豊かにす
ることを目的とした事業を通じて、子どもの遊びと文化に触れる体験型事業を実施する。
具体的には、体の健康増進のための「わんぱく活動」、親子関係を深めるための「は
とぽっぽサロン」、情操を高めるための「伝承遊び教室」
、社会的適応能力を高めるため
の「冒険遊び場」などを行うとともに、一時保育室を活用した一時預かり事業を行う。
5 学校施設の環境整備に関する事業
平成23年度より新たに城島地域の6校の学校校務員業務を久留米市から追加受託し、
全市の64校において校舎内外の営繕、樹木の手入れ、安全巡視等を通じて、学校施設
の環境整備に図ることにより、児童の健全育成を推進する事業を行う。
ブロック単位では、定期的に集団作業、技術向上のための業務研修及び安全確保のた
めの安全マニュアル研修を実施するとともに、全体研修として、安全に作業を進めるた
めの取り組み方などに関する研修を年2回実施し、学校を利用する方々に安全で快適な
環境を提供できるよう努める。
6 地域社会の振興に関する事業
交流の場としてのJR久留米大学前駅駅前広場の清掃及び整備、地域住民との協力体
制によるイベントの実施を通じて、地域の振興に資することを目的とする事業を行う。
(1) 駅前広場の管理運営
「JR久留米大学前駅運営協力会」を開催してJR久留米大学前駅及び駅前広場の
あり方について協議を行い、久留米市から受託した施設運営を地域の参加と協力に基
づいて実施する。
(2) 駅前フェスタ
地域住民や学生など様々な人たちが、互いにふれあい協力し、交流を図るためのイ
ベントを駅前広場で開催することにより、地域社会の活性化につなげる。
7 その他この法人の目的を達成するために必要な事業
公の施設における市民サービス向上のための収益事業として、利用者間の交流の
場、憩いの場の提供を目的に、喫茶店運営及び自動販売機設置を行い、施設利用者
へ飲食物の提供を行う。また、水着等の物品販売及び複写機の設置によるコピーサ
ービスを行うことで、施設利用者の利便性向上を目的とした収益事業を行う。