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農業をしばらく続けた後に、独立
した中條氏は、東京の新木場の株式
会社銘林向けに床柱やフローリン
グを製造するタイ・ウッド・プロダ
クション社をバンコク郊外に設立し
た。タイ・ウッド・プロダクション
社の経営は順調で従業員数は200人
にもなったが、1988年にタイ政府
が木材の伐採を禁じたため、材料が
入らなくなり床柱生産がメインだっ
たタイ・ウッド・プロダクション社
は閉鎖、もう一つのグループ会社と
して1988年にタイで創立されてい
た現在のSANKHO KAIHATSU(三光
開発)CO.,LTD.の工場に一本化した。
SANKHO KAIHATSUは東京・白金
台のお寺の住職がタイに戦没者を慰
霊するお寺を作る計画を進めていた
が、それは断念せざるを得なくなっ
たため、その資金を旧知の中條氏に
出資してSANKHO KAIHATSUを設
立しており、現在も同社の大株主で
ある。
かつてのメイン製品だった床柱
は、本紫檀、手違紫檀(てちがいし
たん)、紫鉄刀木(むらさきたがやさ
ん)、本鉄刀木(ほんたがやさん、鉄
刀木はてっとうぼくとも読む)、花梨
(かりん)などが原料で、フローリン
グでは花梨、本紫檀などの唐木を使
い、ベニアの上に貼る突板・単板も
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ͺΐͺȆζȜΉΛΠτόνȜȁ3123/5/2
生産した。小物の茶卓
台なども生産した。日
本太鼓を製造する材料
の輸出手配をしており
牛皮を貼って日本と欧
州に輸出している。日
本太鼓は中国が生産の
競争国だが、中国のコ
ストが急激に上昇して
いるため、タイ産のメ
リットが出てきている
という。
最近のSANKHO ऒ౤̦ಎᕢ֚২ಿȂ૯ͭಎ̦ಎᕢგࢣঙȂ
KAIHATSUでは製粉機
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や精米機の中に組み
込む「ふるい」(Sifter
Sieve)生産がメインで、「ふるい」の
がある。SANKHO KAIHATSUでは
木枠を月200枚ほど生産している。
この「サダオ」の入手ソースを持っ
木枠にナイロンやステンレス製の
ている。サタケ向けに木枠を生産
網を張って製粉機械などに挿入する
した後に廃材が出るため、この「サ
が、網を張る作業は主に機械のユー
ダオ」廃材を使った新製品開発にも
ザー側で行っている。同社では主要
取り組んでいく計画。 SANKHO 材料として米国産のポプラ(黄色いイ
KAIHATSUの工場はパファオンヨー
エローポプラ)を輸入している。
ティン通りの巨大ショッピングセン
世界的な精米機メーカーであるサ
ターであるフューチャーパークラン
タケ向けには虫がつかないなどのメ
シットの近くにある。昨年の洪水で
リットがあるタイの木の「サダオ」
は工場が2カ月間に渡って約1メー
を枠の材料として使用している。
トルの浸水となり、工場が完全にス
「サダオ」はインドでは「ニーム」
トップし、国道の表通りからボート
と呼ばれる聖木であり、タイでも
でなければ工場には近づけない状態
かつて王様が栽培を奨励されたこと
が続いた。「工場の建物回りはコン
クリートとブロックで固めて洪水に
備えました。この入り口からは水が
入らなかったのですが、結局工場内
部の割れ目などから水が浸水してき
ました」という。
木製製品に加え、もう一つの同
社の経営の柱がマテリアルハンドリ
ング関係の鉄鋼製品。特注品の倉庫
の棚、ラック、パレットなどでタイ
の三菱自動車やホンダの下請け企業
などに納入している。「タイのロー
カル企業では納期や品質が守られな
かったりするケースが多いようで、
当社への注文が4−5年前から増
加傾向にあります」(同)という。昨
年、洪水が近づいてきたので工場の
日本製木工機械類は浸水前にすべて
を同社製品でもあるラックの上部な
どに持ち上げて退避したため、洪水
の被害を受けなかった。「機械が無
事でしたから復旧も早かったです」
(同)と言う。
中條一社長は長男の中條泰一(なか
じょう・やすかず)氏を17年前にタ
イでのバイク事故で亡くしている。
そこで次男の中條和孝(なかじょう・
かずたか)氏が開発などを担当し、弟
の中條三男(なかじょう・みつお)氏
が工場マネージャーを務めている。
中條社長の息子はタイで生まれたた
めタイ国籍を保有しているが、中條
社長も外国人がタイ国籍を取得し易
かった時代にタイ国籍を取得してい
る。
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「私は長くタイで事業をしてきた
が、タイの地で長く事業をされる決
心をされたら、できるだけタイ国籍
を取得されることをお勧めします。
(タイは工業団地以外では外国人の
100%出資は認めていないため)タ
イ人の名義を借りて会社を設立す
ると、パートナーにも寄りけりで
すが、多くの場合はいつか問題が起
こり、大損害を受けることになるで
しょう。タイ国籍があれば最初から
独資での会社設立が可能ですから。
タイでは独特の賄賂道も現存し
ており、ひどい場合は
賄賂を支払わないと事
業から排除されること
を目の当たりにしてき
ております。私が最も
困ったことは、大量の
原木を購入した時、領
収書の金額が支払額の
60∼80%しか書かれて
いないため、その帳尻
を合わせるのが大変で
した。それこそ苦労し
た、なんてもんじゃあ
りませんでした」と中
條社長は振り返る。
現在のSANKHO KAIHATSUの従業
員は40人で内約30人が男性。勤務体
制は1シフトだが毎日数時間の残業が
あるが、「収入が増えるので残業を嫌
がる人はいない」(同)という。2011
年からミャンマー人が入社しており、
これまでに4人のミャンマー人社員
がおり、3人が工場現場で1人は営業
を担当している。「タイでは人手不足
は慢性的です。そこで辛抱強くてよく
働いてくれるミャンマー人をもっと増
やしていきたい」(同)と考えている。
今ではタイ人従業員はミャンマー人従
業員となじんで仲良くやっているが、
当初ではミャンマー人の採用に対しタ
イ人の反発が強かったし、ミャンマー
人用の寮を工場内に作る計画はタイ人
の反対から実現できなかったという。
SANKHO KAIHATSUの現工場は約3
ライ(1ライは1,600平方メートル)の
敷地があるが、これまでに使用してい
るのは1ライだけで他は将来の拡張に
備えている。
SANKHO KAIHATSUでは従業員福
祉に力を入れており、年何回かの食事
会を実施してコミュニケーションをよ
くしている他、年1回は1泊2日の従
業員旅行を実施しており、昨年は洪水
前にサメット島に出かけた。また、例
年1月3日か4日の新年には近所のお
寺のお坊さん9人を工場に招いて「タ
ンブン式」を実施している。
木枠製品をこれまでにマレーシア、
台湾、カンボジア、フィリピンに出し
たことがあるが、「今後はインドネシ
ア、オーストラリア、インドという巨
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大市場を狙いたい。小企業のニーズに
応える製品、カンボジア向けでは緑豆
のふるい分けの木枠も製造していきた
い」(同)方針。
ミャンマーに進出したこともあっ
た。ヤンゴンから100キロほど北の、
バゴー北部に木材工場を設置して退役
軍人と組み床柱を生産した。軍人たち
はまったく働かなかったが、「それで
も利益が出たので、パートナーの軍人
達を日本旅行に招待したことが間違い
だった」(同)という。ミャンマーで生
産している床柱の日本での販売価格が
きわめて高いことを知った軍人達から
疑念を抱かれた中條社長は、「日本で
は人件費や輸送などのコストがものす
ごく高いことを説明したのですが、理
解してもらえなかったようです」と言
う。そして関係が悪化してミャンマー
から撤退せざるを得なくなった。
かつてタイで農業に取り組んだ中條
社長だけに、現在でもタイや近隣諸国
での農業開発に関心が高く、かつて撤
退したミャンマーで日本市場向けのコ
ンニャク製品の開発計画も進めている
など、新規事業にも前向きに取り組ん
でいる。
SANKHO KAIHATSU(三光開
発)CO.,LTD.
14/10 Moo1 Soi Pathai-pamuang,
Klong Nueng, Klong Luang,
Pathumthani 12120
ホームページ:www.sankho-kaihatsu.
co.th
(アジア・ジャーナリスト 松田 健)
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