油圧ポンプおよびモータの 取付、試運転および整備 RJ 07080/07.05 改訂: 02.03 1/2 (ベーンポンプ、内接ギアポンプ、 ラジアルピストンモータ、 内接ギアモータ) 1. 一般情報 1.1 ポンプおよびモータの適正な運転を保証するために、以下 の内容を順守してください: –カタログ内の仕様 –油圧装置試運転に関する一般的な注意事項 –取付と運転に関する以下の注意事項 2. 取付 2.1 フラッシング –在庫されていたポンプには、オイルの固化が発生してい る場合があります。これは、溶剤を使用して取り除くこと が必要です。その後、潤滑油被膜を作り直してください。 難燃性オイルの場合は、特別な措置を取る必要はありま せん。 2.2 取付 –図面および/または説明書を順守してください。 –取付に応力がかからないことを確認してください。 –原動機付きの場合、基礎が水平であることを確認してくだ さい。 2.3 配管と接続 2.3.1 吸入ライン –配管を製造元の説明書に従って設計し、組み立ててくだ さい。 –吸入圧、 またはブースト圧は、製造元が規定した限界値 内でなければなりません。取り付けられているはずのフ ィルタやバルブも考慮に入れる必要があります。 –吸入ラインに漏れがないことを確認してください。 –吸入ラインでの流速は 0.5 m/s を超えてはなりません。 –パイプ先端は 45°未満の角度に切断し、 タンク底からパ イプ直径の 2.5 倍以上の距離に取り付け、 タンク底から 沈殿物を吸引することを防ぎます。 2.3.2 ドレンライン –充分に大きい配管を使用し、ハウジング内の背圧を許容 値内に保ってください。 – 配管取付時には、ハウジングに作動油を完全に充填し、 サイフォン効果を防止するように注意してください。 –タンク戻り流れはタンクへ –油圧作動油の充分な冷却は、作動油をタンク壁面に向か って流すことで達成されます。 –温度スイッチから十分な距離が取られていることを確認 します。 2/2 Bosch Rexroth AG Hydraulics 2.3.3 取付説明 取付、試運転および整備 RJ 07080/07.05 3.3 充填 – ポンプ形式 V3、V4、PV7、PVV、PVQ は自吸タイプで、ハ ウジングに油を充填する必要はありません。内接ギア ポンプは試運転前に充填する必要があります。他のす べてのポンプで、ハウジングに油の充填が必要かどう か確認してください。 – すべての配管は最低許容液面よりパイプ直径の 2.5 倍 以上没しなければなりませんが、発泡を防ぐために 100 mm 以上としてください。 – ドレンラインは吸入ラインより高い位置に取り付け、戻 ったオイルが直接再吸入されないように注意します。 – そのため吸入、戻り、およびドレンラインの先端部は、 相互に 200 mm 以上離して取り付けてください。 3.4 起動 –各構成部品の説明書に従ってください。 –すべてのバルブ、特に吸入側と吐出側のバルブをフリ ーフロー状態に設定します。 – DIN 2391 に準拠したシームレス精密鋼管と分解が可 能な配管継手を推奨します。 –電動機のスイッチを数回短時間入れたり切ったりして、 エア抜きを進めます。必ずポンプが適正かつ円滑に 作動してから、全負荷で運転してください。 2.4 フィルタ – 可能な限り、 リターンまたはインラインフィルタを使用 してください。 –初回起動の間、圧力ラインをエア抜きして、ポンプにオ イルを充填します。 自動エア抜きバルブが装備されているポンプは例外 とします。 – サクションフィルタは、背圧スイッチ/目詰まりインジケ ータと組み合わせて使用します。 – ポンプの形式によって、必要なろ過粒度は 25 μm~40 μm です。 推奨: 10 μm フィルタで、高負荷条件での寿命が延長 されます。 2.5 油圧作動油 –システム起動時に、 タンクの油面が最低吸入位置を下 回ってはなりません。 3.5 圧力制限 / 圧力制御 – 試運転では必ず最低の設定を選択します。 2.5.1 石油系作動油 – 必要な設定値まで徐々に昇圧しますが、不必要に高い 値に設定しないでください。 – 耐摩耗性添加剤なしの HL オイルを使用する場合は、 ベーンポンプ (V3、V4、PV7、PVV、PVQ) の圧力を必ず 下げて運転してください。 –極性添加剤を含むオイル(摺動面オイル)はプレーンベ アリング付きポンプに使用してはなりません。添加剤は 70 ° C で析出し、ベアリングの冷却と潤滑を阻害します。 2.5.2 HFC 液(水グリコール) – 形式 PGF および PGH の内接ギアポンプは HFC 液を 使用する運転に適しています。 カタログの仕様に注意してください。 仕様に規定されていない油圧作動油を使用する場合 には、弊社にご相談ください。 3. 試運転 3.1 電気回路および制御装置 – 電圧および電流を順守してください。 3.2 駆動/出力軸の回転方向 – 必要に応じて、不要に調整が行われることがないよう、 設定を固定します。 3.6 温度 – 作動油温度は正常運転状態で確認します。 4. 定期保守 4.1 頻度 – 負荷と運転条件により、通常の保守間隔が決まります。 4.2 取付 –ポンプ、モータ、 シリンダ、 さらに、 アクチュエータと配管 が正常の使用圧力と作動温度で正しく設置されている か確認してください。 4.3 フィルタ – サクションフィルタと目詰まりインジケータの状態は、 取扱説明書に従って確認してください。 –矢印の回転方向を順守してください。 4.4 整備 –油圧作動油が充填されたユニットの試験: ユニットのスイッチを短時間切ったり入れたりすること で、回転方向が誤っている場合の損傷を防ぎます。 – ボッシュレックスロス によるシステム全体の定期整備 をお勧めします。 Bosch Rexroth AG Hydraulics Zum Eisengießer 1 97816 Lohr am Main, Germany Phone +49 (0) 93 52 / 18-0 Fax +49 (0) 93 52 / 18-23 58 [email protected] www.boschrexroth.de すべての権利は、 知的所有権申請の場合も含めて、 Bosch Rexroth AGに 帰属します。 複写権や配布権など、 裁量権限はすべて当社に帰属します。 上記の情報は、 製品に関する説明にのみ適用されるものです。 当社の記 載事項から、 特定の性質に関する表現あるいは特定の使用目的に対する 適合性を導き出すことはできません。 この記載事項は、 利用者自身による 判断および検査を免れさせるものではありません。 当社製品は自然な磨 耗および劣化を避けられませんので、 ご注意ください。
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