平成２８年１１月１１日 平成２８年１０月市況 東京洋紙同業会（紙青会作成） ＜印刷用紙 A＞ 平判は、学参関連の動きが遅れている影響と約款・チラシ関連の動きが低調で物量も少な く、前年を下回った。（前年比９４．４％） 巻取は、目立った大口の仕事もなく、目論見書等の金融関連の動きも鈍く、前年を下回っ た。（前年比８９．９％） 再生紙平判は、小ロット物件の動きが堅調に推移し前年を上回った。巻取は、役所関連の 大口入札物件も少なく、前年を大幅に下回った。 （前年比再生紙平判１１３．６％、巻取７５％） ＜Ａ２コート＞ 平判は、映画・エンタメ系のパンフレット・チラシが堅調であったが、築地市場関連会社 の移転問題が影響し、前年を下回った。 巻取は、高級不動産向けパンフレット・チラシで動きがあり、前年のモーターショー特需 の反動もなく前年を上回った。（平判９６．３％ 巻取１１３．５％ 全体９９．６％） ＜Ａ３コート＞ 家電量販店、遊技事業関連チラシを中心に動きがあり、百貨店おせち料理パンフも堅調な 動きをみせ、平判の落ち込みをカバーし、前年をやや上回った。 （平判９１．２％ 巻取１ ０６．５％ 全体１０１．４％） ＜ノーカーボン紙＞ 一部、官公庁関係で前倒しの動きもあったが、生損保関連で目立った動きがなく、平判・ 巻取とも前年を下回った。（平判９０．３％ 巻取９５．６％） ＜上質フォーム＞ 株主総会関連と官公庁、生損保に多少動きがあったものの、昨年のマイナンバー絡みの案 件の反動が大きく、前年を下回った。（９６．７％） ＜包装用紙＞ 特殊両更、片艶晒、両更晒は、封筒用途で前年のマイナンバー特需の反動で昨年を下回り、 特に両更晒は大きく落ち込んだ。 軽包装は、製本会社向けの雑包装用途が活字離れによる出版物の減少と薄物に移行した事 により、大幅に昨年を下回った。 純白ロールは、消費者の節約志向が高まり、又、天候不順の影響で季節商品向けも振わず、 昨年を下回った。 色クラフトは、特に目立った動きなく、前年並となった。 包装紙全体で７４．９％と、前年を大きく下回った。 ＜板紙＞ 個人消費が低迷する中、お歳暮等の贈答品も企業単位の需要が減少傾向。クリスマス、バ レンタイン関連は比較的堅調に動いたが全体を押し上げるには至らず、前年を下回った。
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