回 覧 <明日を創造する> 第1回SV養成講習会報告

回
覧
平成24年8月1日≪第217号≫
<明日を創造する>
発行:
一般社団法人農協流通研究所店舗生活部
〒103‐0014
東京都中央区日本橋蛎殻町 1-38-9
TEL(03)5643(3675)
FAX(03)5643(3688)
第1回SV養成講習会報告
平成24年7月25日(水)~26日(木)
店舗・部門が抱える問題点を発見・解決
の2日間、農流研会議室を会場に12名の参
し、目標達成をはかることです。
加を得て第1回スーパーバイザー養成講習
3.『基礎知識』と『実践スキル』を習得!
会が実施されました。 チェーンストアーで
スーパーバイザーに必要な“基礎知識”ま
は、本部の指示が店舗に伝わり、店舗はその
た問題解決に必要な“実践スキル”を具体的
指示に従い店舗運営を行う。その指示がお客
な実践事例から学び、“明日からの業務”に
様の意向に合わなければ業績は悪化する。店
活かすという3つを課題として学習しまし
舗の業績がままならないスーパーマーケッ
た。SVは、「信念と熱き情熱」をもって行
ト(以後SM)業界で、スーパーバイザー(以
動する。目標達成のために本部の意向を店舗
後SV)の役割が重要になっています。お客
(店長・主任・担当)に伝え、その意向に従
様が求める要望とのGAP、本部の意向が店
ったことが店舗でできているか確認、できて
で実施されていないという問題点も出てい
いなければ実施させ、店舗からの意向も本部
ます。そこに、SVの役割・存在の重要性が
に伝え目標達成のために必要なことを実施
求められてきたのです。
させる。一番はお客様の支持を得られなけれ
取巻く経営環境やお客様の購買意識・行動
ば目標達成はできないということです。目標
が大きく変化する情勢下、『現状維持は退歩
達成できない原因、問題の解決をマネジメン
なり』です。勝ち残りの条件は“店舗運営シ
トサイクル(R・P・D・C・A)で実施して
ステムの刷新”と“人材の育成・強化”です。
いく、特に対策の実施による結果の検証が行
今回のねらいは、本部スーパーバイザー(バ
われることが重要で、効果の確認とさらなる
イヤー・エリアマネジャー)を対象に、目標
改善を目指すことになります。SV業務で大
達成、問題解決に必要な基礎知識と実践スキ
事なことは、従業員の動機づけです。店長を
ルを習得していただく実践研修でした。
筆頭に問題点と改善対策が共有化され行動
1.『変革・創造・挑戦』が店舗を変える!
が実践されなければなりません。必要に応じ
店舗活性化は“人材の育成・強化”。本
てOJTも実施、そのための計画立案もしな
部・店舗スタッフの意識・行動面におい
ければなりません。数値の結果をもってさら
ての『変革・創造・挑戦』が店舗活性化
なる改善を行い業績の向上、お客様の支持を
の“要”です。
得ていくことで役割と責任を果たしていき
2.
『問題の発見・解決』のプロを育成する!
ます。SVの5つ役割・責任は、1.オルガ
本部スタッフ(スーパーバイザー)の大
ナイザーについて(組織・店舗・部門の運営
きな役割は、
“問題の発見と解決”です。
管理/強い組織作り)2.コミュニケーター(本
部・スタッフとのパイプ役/円滑なコミュニケ
策・点数対策・単価対策)
ーションづくり) 3.エデュケーター(店
●「粗利益高(率)
」分析と実践対策
舗スタッフ・部下の教育、意識・知識・技術)
入率対策・ロス率対策)
4.システムの円滑推進(店舗・部門の運営
●「生産性」分析と実践対策
ルールの徹底/システムの円滑な推進)5.店
(値
(売場
効率・商品効率・要員効率)
舗の活性化・指導(目標達成への育成・指導
★数値と売場からの実践スキルの習得
/問題点(ギャップ)の発見と解決)がベース
指標数値もだされ、具体的に理解できたと思
です。
われます。 最後は、「SVとして明日から重
◆講習内容◆
視すべきこと」と題してグループ協議まとめ、
1) スーパーバイザー(以下SV)の基本
・SVとは、SVの役割・責任 ・本部
商品部の機能と店舗の役割
★本部・店舗、SVの使命と役割の再認識
2) SVに必要な基礎知識と重点業務
・マーケットとマーチャンダイジング
・お客様の生活・食卓起点からの販売計画
発表が行われたが、この発表の内容が今回の
・売場・数値からの問題の発見と解決
学習を象徴していています。1班 問題点の
・部下の動機付け・目標管理と育成
洗い出し、組織づくり、PDCA、2班 対
★問題解決に必要な基礎知識・技術の習得
人スキルの向上、問題点の発見と解決(数値
活用)3班
3)SVの『実践スキルアップ』
・指導・コントロールの実践ポイント
・
問題の発見・解決の実践ポイント
●「売上高」分析と実践対策
(客数対
SVの役割と責任、問題解決
とし問題解決対応が共通事項になり、それぞ
れの班での実施事項の認識は異なるものの
よく纏められていました。
(事務局)
第1回・SV養成講習会 SVとして『明日から重視すべきこと』グループ・ワークまとめ
2012/7/25(水)~26(木)実施
重 点 項 目 と 対 策 ポ イ ン ト
1グループ
2グループ
3グループ
①問題点の洗い出し
②組織づくり
③PDCAサイクルの実践
・店長・従業員との面談
・数字上の問題点
・売場の問題点
・優先課題に対する具体策
・基本事項の再徹底
・役割の明確化
・SVによるチェック
・店長の従業員とのコミュニケーション確認
・検証・修正
①対人スキルの向上
②問題点の発見と解決
・信念と情熱を持つ
・ほめて、しかる
・コミュニケーションづくり
・お客様視点から店を見る
・PI値分析(特売:定番別/曜日時間帯別)
・損益分岐点と現状売上高のギャップ対策
・商品ミックスにおける相乗積分析
①SVとしての役割・責任
②問題解決
・コミュニケーションづくり
・情熱と信念を持って取り組む
・モチベーションを高める
・お客様視点で取り組む
・実行・検証後の”修正”を実施する
・数字を基に問題提起し、解決にあたる
★グループワークからの提示
・今回は、内容的に短時間でしたが、グループワークを実施し、皆さんで話し合ってもらいいました。
RCのSVとVCのSVでは、SVとして求められる重点業務内容は立場上異なりますが、SVに求めらる使命・基本業務は同じです。
特に、担当店舗の円滑運営と数値目標達成推進は重要てす。そのためにも”数値・現場のからの問題発見と解決スキル” の習得、向上
がSVには不可欠です。
また、改善・対策推進にあたっては、”人・組織を動かすスキル”の向上が実践上は非常に重要なスキルなのです。
経営環境が大きく変革する情勢下、現場スタッフ全員の『変革・挑戦・創造』する意識と行動が、お客様が期待する品揃え、売場づくり、販促、
サービスづくりにつながるのです。
売場=数字です。現場の品揃え、売場づくり、販促、サービスの見直しと刷新を是非SVとして進めて頂きたいと思います。
SVは、”信念の人、情熱と問題発見・解決スキルを持つ人” でなくてはなりません。是非店舗から”信頼されるSV”になって下さい。
牛蒡の販促
先日、実家に帰った際、兄がお茶がわりに
できないのですが、もう少し続けてみたいと
差し出したものがありました。色は麦茶より
思っています。健康に良いと言われるは、す
多少薄い茶系色の飲み物でした。これは何か
ぐに試したくなるものです。「ごぼう茶」簡
と尋ねると、「ごぼう茶」ということです。
単にできます。いきいき元気、若返り、整腸、
今話題になっていて、20 歳も若返るといわれ
肥満が気になる方、いかがでしょうか。ごぼ
て飲み始めたそうで、それを私にも勧めてき
うの販促に活用してみてください。
ました。実際、「ごぼう茶」について検索し
作り方
てみると若返り、整腸作用、利尿作用、血糖
① ゴボウは皮をむかずにタワシなどでよく
値降下作用とある。特に目を引いたのが成分
洗う。② 洗ったらそのまま細かく削ぎ切り
としてのイヌリン(水溶性食物繊維)による
する。③ 切ったゴボウを新聞紙、ザルなど
肥満効果でした。話題商品は、体験してよか
に広げ天日干(半日位)する。④ 乾いたら
ったら話のネタで、人に教えたくなるもので
ゴボウを 10 分ほどフライパンで炒める(空
す。私も、さっそく、作り方なるものを検索
煎り)
。⑤ 炒めて乾燥したらゴボウ茶の元が
し、作って飲み始めました。飲用して 3 週間
できあがり。⑥ 炒めたゴボウを急須に入れ
目です。夏の暑い日の飲み物は欠かせないの
てお湯を注ぎ 3 分間蒸らす。⑦ ゴボウ茶の
でちょっと手間をかけた自分流の飲み物も
できあがり♪
(農流研 杉田)
楽しいものです。まだ、目立った効果は実感
コンビニ利用理由調査より
コンビニの 1 回あたりの平均購入額 755
人が期待している。女性利用者の 59.4%は、
円 、50 代女性は 943 円、入店のきっかけと
「サンドイッチ利用」と期待が大きい。コン
なる商品は、男性の 40%が「コーヒー」、40
ビニ最頻利用者の4人に一人が、“ポイント
~50 代の女性の 50%はスイーツ、プリン、
カード利用“が理由です。(マルハニチロホ
ロールケーキ、シュークリーム、そして和風
ールディングス 「コンビニエンスストア利
スイーツへの要望が高い。注力してほしいも
用実態調査」より)
のは PB 商品 「お弁当/お寿司 」は、40%の
講習会案内
平成24年8月の講習会
「第 3 回 店長養成講習会」
神奈川県 JA全農営農技術センター
平成 24 年 8 月 27 日(月)~8 月 30 日(水)4 日間
平成 24 年 8 月 6 日(月)
平成24年 9 月の講習会
「第 5 回 店長塾」
東京都 (一社)農協流通研究所会議室
平成 24 年 9 月 5 日(水)~9 月 6 日(木)2 日間
平成 24 年 8 月 17 日(金)
講習会名
場 所
開催期間
申込締切日
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講習会名
場 所
開催期間
申込締切日
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講習会名
場 所
開催期間
申込締切日
: 「第 6 回 店長塾」
: 福岡県 都九志会館 601.・405
: 平成 24 年 9 月 12 日(水)~9 月 13 日(木)2 日間
: 平成 24 年 8 月 24 日(金)