米国債券投資の基礎 - SPDR ETFs 日本

米国債券投資の基礎
債券投資は、株ほどエキサイティングではないと思われるかもしれませんが、重要なポートフ
ォリオの構成要素です。米国の債券市場は、1999年の12兆7,000億米ドルから2011年9
月30日時点1では、41兆7,000億米ドルにまで大きく成長しました。今日の債券市場は、単
なる長期債(満期が10年以上の債券)を「バイ・アンド・ホールド」するだけの市場ではあり
ません。債券投資は、米国物価連動国債(TIPS)、セクター投資、短期ハイ・イールド債2など、
提供されている商品は多彩です。
債券投資とは
債券投資には、国債、社債、モーゲージ担保証券に加えて、譲渡性預金(CD)やマネーマーケット証券などがあります。こうした債
券には、1ヶ月の短期から30年の長期までの償還範囲があり、信用格付けはAAAからDまたは無格付けまで、そして利払いでも固
定、変動、ゼロクーポン債、インフレ連動債まであります。債券の分散ポートフォリオをつくるには、これら多様な特性を全て分析す
る必要があります。どのような債券投資でも、投資家は、政府、企業や金融機関など発行体に資金を貸付け、見返りとして半年に1
回などの利払いを受け、インカムの安定した流れを生み出します。こうした投資の利率は、投資期間全体で固定の場合もあれば、
債券の仕組みによっては変化する場合もあります。利払いに加えて、発行体は元の投資金額、すなわち元本を、決められた満期日
に投資家に返済する契約になっています。
債券投資の種類
米国債券の種類
発行体
平均残存期間
仕組み
債券
連邦政府、地方自治体と企業
様々
投資家は、発行体に資金を貸付
け、発行体は(クーポン利率と
呼ばれる)特定の金利を定期的
に支払う
発行体は、満期時に債券の額面
を返済する約束をする
譲渡性預金(CD)
商業銀行(外国銀行と国内銀
行)、信用組合、証券会社:
FDIC(連邦預金保険公社)によっ
て保護されている
( 250,000米ドルまで)
1週間から
5年間
より長期の償還期間を持つマ
ネーマーケットには高めの金利
が支払われる
マネーマーケット商品
商業銀行、信用組合、証券会社、 預金性商品は
投資信託
日次投資信託
では様々
多くは地方債、米国国債、連邦
機関債、譲渡性預金(CD)、コマ
ーシャルペーパーに投資される
米国(免税)貯蓄債券
商業銀行、信用組合、米国財務省 30年まで
得たインカムは州税と地方税
免除
年金保険
保険会社との契約
投資額は、引き出し時まで非課
税で増加する
変動または固定利回り
• 国債(米国財務省証券と政府機関債)
• 社債(モーゲージと転換社債)
• 地方債(州債と地方自治体債)
• 合同運用ファンド
(債券投資信託、単位型投資信託証券化
債券)
• モーゲージ担保証券(MBS)
• 資産担保証券(ABS)
• 商業用不動産担保証券(CMBS)
1-30年間
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債券投資の利点
債券投資は、従来の株式ポートフォリオを分散化させバラン
スを取るのに役立ちます。債券投資が投資家にもたらすこと
は次の通りです。:
• 異なるセクター、様々な償還期間、様々なリスク水準の償
還投資によるリスクの分散とリターンを得る機会
• 政府発行証券の持つ税制上の利点
• 債券投資信託やETFなどの債券上場商品を購入することで
債券資産クラスの中で投資を分散させる機会
投資するときに考慮すべきこと
• リスク、特にインフレと元本を失う可能性には注意
• マーケットタイミングを取り、金利の上昇と低下を予測する
ことは。株式と同様に困難。インフレに対して取るリスクを
制限するために、債券市場への投資エクスポージャーを注意
深く管理することが望ましい
• 利回りに影響するので、投資が複利なのか年利なのかを調
べる。債券ファンドに投資するときには、複利効果から利益
を得るために(現金払い出しではなく)配当の再投資を考慮
すべき
債券投資のリスク
インフレは、しばしば債 券 投 資の 予期しないリスクとなり
ます。インフレが 債 券 市 場 のリターンを上回ると、債 券ポ
ートフォリオが毀 損する要因となります。ロー・リターン投
資に傾倒してしまった投資家は、インフレによりリターンの
目標 を 達 成 で きなくなるリスクが あります。しかし、米 国
物 価 連 動国 債( TIPS)など一 部 の 債 券と、それらに投 資す
るファンドは、インフレに対して必要な調整を提供します。
債券投資には他にも潜在的なリスクがあります。これらのリ
スクは、債券投資の種類によって変わることに注意すること
が重要です。:
• 信用リスク:証券の発行体かカウンターパーティが支払不能と
なり、債券がデフォルトする可能性があります。
• 金利リスク:金利が上昇すると、債券価格は下落します。一般
に、長い満期を持つ債券は利回りが高くなる一方、金利の
変化には敏感になります。
• 償還・期限前返済リスク:債券、またはその他の証券は、満期前
に償還、または返済される可能性があります。
• 再投資リスク:債券が満期に近づくにつれ、投資家が市場に留
まるために新たに購入した債券投資からの収益を得ること
ができなくなる可能性があります。
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SPDR® ETFについて
SPDRETFはステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが提供するETFブランドで、投資家の皆様にそれぞれの投資
戦略と正確に適合した投資対象を選択する柔軟性を提供しています。業界のパイオニアとみなされているステート・ストリー
ト・グローバル・アドバイザーズは、1993年に最初のETFとなるSPDR S&P 500®を設定し、現在世界最大のETF3となって
います。現在、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは世界中で約3,000億米ドルのETF資産を運用しています。4
当社のETFや投資方法に関する詳細な情報につきましては、以下にご連絡ください。
電話:03-4530-7152
メール:[email protected]
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー39階 Tel: 03-4530-7152
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第345号
加入協会:一般社団法人 日本投資顧問業協会、投資信託協会、日本証券業協会
2011年9月30日現在。バークレイズ・キャピタル・マルチバース指数は、
広範なグローバル債券市場を対象としています。本指数は、
グローバル・アグリゲート指数とグローバル・
ハイ・イールド指数の総称となっています。
この点において、
単一のマクロ指数で、
複数の指標を表す概念のもと、
”
マルチバース
(多元宇宙論)
”
と呼んでいます。 1 2
ナスダック、
”
Creating The Modern Fixed-Income Portfolio
(現代の債券ポートフォリオを創造する)
”
ブルームバーグ、
2012年6月30日現在.
2012年6月30日現在。
この運用資産残高には、
ステート・ストリート・グローバル・マーケッツLLCが販売会社として役務を提供するSPDRゴールドトラスト
(2012年3月31日
現在で凡そ約657億米ドル)
の資産を含みます。
3
4
本資料は、情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。
本資料は、
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが作成したものをステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社が和訳したもので
す。内容については原文が優先されることをご了承ください。本資料は各種の信頼できると考えられる情報・データに基づき作成しておりますが、弊社は
その正確性・完全性を保証するものではありません。こうした情報は不完全であるか、要約されている場合があります。本資料内の意見は全て当社の判
断で構成されており、事前に通知することなく変更される可能性があります。
<投資にかかるリスクについて>
ETFは、
主に株式や債券などの有価証券、
また金などのコモディティ等に投資を行います。投資対象としている株式等の値動きにより、
当ファンドの基準価
額が下落することがあります。有価証券への投資には、
価格変動リスク、
カントリーリスク、
信用リスク、
為替リスク等、
様々なリスクがあり、
ETFも同様のリ
スクが伴います。
これらのリスク要因により、
投資資産の市場価格が下落する場合があります。その為、
投資元本を割り込む恐れがあります。ETFには上場
廃止リスクがあり、
純資産規模が縮小するなど、
運用が困難になった場合や、
上場取引所の上場基準に合致しなくなった場合、
上場廃止となることがありま
す。
これらは主なリスクであり、
ETFへの投資に係るリスクはこれらに限定されるものではありません。
<ETF の投資にかかる一般的な留意事項>
① 元本保証はされていません。
② ETF の一口あたりの純資産額と連動を目指す特定の株価指数等が乖離する可能性があります。
③ 市場価格とETF の一口あたりの純資産額が乖離する可能性があります。
<ETF にかかる手数料・費用について>
ETF を売買する際は、
取扱いの金融商品取引業者の定める売買手数料がかかります。
その他ETFを保有する際には、
それぞれ個別に定められた費用がかかります。
これらの費用には、
運用会社・管理会社に支払う報酬、
組入れ有価証券の売
買の際に発生する手数料、
監査費用等があります。
これらは、
運用の状況等によって変動するため、
上限を示すことができません。当掲載情報は作成時点
のものであり、
市場の環境その他の状況等により予告なく変更されることがあります。
“SPDR®”
は、
Standard & Poor’
s Financial Services LLC
( 以下「S&P」)
の登録商標であり、
ステート・ストリート・コーポレーションがその使用許諾
を得ています。また、
”
Standard & Poor’
s®、
”
S&P®”
、
”
SPDR®”
および”
S&P500®”
は、
S&Pの登録商標であり、
ステート・ストリート・コーポレーション
がその使用許諾を得ています。S&Pまたはその関係会社は、
ステート・ストリート・コーポレーションまたはその関係会社が提供するいかなる金融商品のス
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これらの商品への投資の適否に関して、
いかなる意見表明
もしていません。
その他のインデックス、
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何ら判断を下していません。また、
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た、
ETFの資産運用や販売にしていかなる責任も負いませんし、
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