子どもたちのスムーズな小学校生活のスタートのために ~スタートカリキュラムを工夫しましょう~ スタートカリキュラムを知っていますか? スタートカリキュラムとは、園所などから小学校へ入学した子どもたちがスムーズに小学校生活へ 適応していけるように編成した 1 年生入学当初のカリキュラムです。 (※)園所…ここでは、幼稚園、保育所、認定こども園などの総称として用います。 子どもたちのスムーズな小学校生活のスタートのために、何をどのように考えて、どうするとよい のでしょうか。これから、次のような順を追って、小学校1年生年度当初の生活、スタートカリキュ ラムを考えていきたいと思います。 1 1 幼稚園や保育所と小学校の生活や学びは、どんな関係になっているの? ~ つながり、違い、重なり ~ 2 幼稚園や保育所での保育、教育ってどのように行われているの? 3 つながり、違い、重なりには、どんなものがあるの? 4 つながり、違い、重なりにどう対応していくの? 5 スタートカリキュラムプランを作ってみよう(週案例) 幼稚園や保育所と小学校の生活や学びは、どんな関係になっているのかな? ~ つながり、違い、重なり ~ 園所から小学校へ入学する子どもたちの生活や学びをみてみると、次のようないくつかの特性があ ります。ですから、スタートカリキュラムを編成するときには、それぞれの特性をとらえる必要があ ります。 つながり 子どもの生活や学びは連続しています。昨日の学びの上に今日の学びがあります。これは、 園所の生活や学びも学校での学びも同様です。1 年生の学びの上に 2 年生の学びがあるように 園所での学びの上に 1 年生の学びがあります。園所での生活や学びの何をどのように小学校に つなげることが望ましいかを、考えていきましょう。 違い 年齢や発達段階によって、学ぶ内容や方法は違います。園所では、遊びを通して心身の調 和のとれた全体的な発達の基礎を築いていきます。小学校になると徐々に教科を中心とした 系統的な学習へと移行していきます。このように、年齢や発達段階で変わってくることが多 々あります。これは、子どもの発達を考えれば当たり前のことですが、どうすれば子どもた ちが違いの部分を適当な段差として上手に乗り越えていけるのかを、考えていきましょう。 -1- 重なり 園所では、秋になると木の実や木の葉などを使って遊びます。そして 1 年生の生活科でも 秋になると周囲の自然物を使った活動を行います。また、園所でも学校の学年でも給食当番 や掃除などをしています。子どもたちの経験は一見同じように見えます。このように学年が 変わっても同じ活動を繰り返すことは多々あります。一見同じような活動でも、その時期な りの子どもにとってそれぞれの体験の意味がきっとあるはずです。その時期の子どもたちに とってどのような意味をもった体験にしていくことができるかを、前の同じような体験を基 に考えていきましょう。 何がつながり、何が違い、何が重なりをもつものなのかについては、幼稚園や保育所の教育や保育 の状況を知る必要があります。就学前の子どもたちがどのような環境で、どのような教育課程で育っ てきたのかを知ることが第一歩です。 2 幼稚園や保育所での保育、教育ってどのように行われているの? (1)環境を通して行う教育 園所の教師は、一人一人の幼児に今、何のためにどのような体験が必要なのだろうかと考え、そ のためにはどうしたらよいかを常に工夫し、環境を構成しています。活動の主体は幼児です。幼児 は自ら周囲の環境に働きかけて様々な活動を生み出し、それが幼児の意識や必要感、あるいは興味 などによって連続性を保ちながら展開されることを通して育てられていきます。 (2)遊びを通しての総合的な指導 自発的な活動としての遊びを通して、幼児は心身全体を働かせ、様々な体験を通して心身の調和 のとれた全体的な発達の基礎を築いていきます。幼稚園教育要領では、幼児に育つことが期待され る心情、意欲、態度などを「ねらい」とし、それを達成するために教師が指導し、幼児が身に付け ていくことが望まれるものを「内容」としています。この「ねらい」と「内容」を幼児の発達の側 面からまとめて「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」という5つの領域を編成しています。 しかしこれらの領域は多くの場合それぞれが独立して育つのではなく、遊びを通して総合的に育っ ていきます。 (3)一人一人の発達の特性に応じた指導 幼児の発達の姿は、大筋で見れば、どの幼児も同じような過程をたどると考えられます。しかし、 生まれて初めて家庭から離れ、集団生活に入ってくる幼児は、家庭環境や生活経験の違いから、一 人一人の環境の受け止め方、環境へのかかわり方が異なります。一人一人に応じるということは、 一人一人が過ごしてきた生活を受容し、気持ちを受け止め、幼児が周囲の環境をどう受け止めてい るのかを理解すること、つまり、幼児の内面を理解することから始まります。園所の教師は、一人 一人をかけがえのない存在として見て、その独自性を大切にします。一人一人にどのように育って もらいたいのか願いをもち、そのためにはどのような体験が必要であるのかを考え、環境を構成し ます。 また、園所の教師は、独自性を大切にしながら集団の教育力を生かし、一人一人の発達の特性を 生かした集団をつくり出すことを常に考えています。そして幼児は徐々に集団生活のルールやマナ ーなどを身に付けていきます。 -2- 3 つながること、違うこと、重なることには、どんなものがあるの? 以上のような園所での生活を踏まえ、特に小学校入学を控えた5歳児と小学校1年生を中心に、園 所と学校の生活や学びの「つながり 」「違い 」「重なり」の中身(例)を人、物や場、時間や経験・ 体験などの観点から明らかにしてみましょう。 環境等 関係 つながり 違い 重なり 4 人 ・同じ園から入学した 友達 ・家族 ・近隣の人々 など など ・5年生と5歳児が、 翌年6年生と新入生 になる。 物 や 場 ・粘土、粘土板、はさ み、クレヨン ・幼稚園教育要領(保 育所保育指針)と小 学校学習指導要領 など ・園舎から校舎へ ・保育室から教室へ ・机は一人一人 ・学習道具等 (お弁当から給食へ) など ・近くの公園 ・季節の草花、植物 ・季節の生き物 など など ・教師 ・他園から入学してき た子 ・上級生 時間や経験・体験 ・時間は常に連続して おり、過去の経験が 積み重なっている。 ・チャイムで動くよう になる。 ・教科別に学習をする ようになる。 など ・朝、登園(登校)し、 活動を行い、降園(下 校)時刻に帰る。 ・季節の遊び ・行事 ・お昼の準備 ・清掃活動 など つながり、違い、重なりにどう対応していくの? これらのつながり、違い、重なりを考慮し、小学校 1 年生の子どもたちにどのような学校生活を送 らせることがよいのでしょうか。つながり、違い、重なりのそれぞれの中で、人、物や場、時間や経 験・体験のそれぞれについて考えてみましょう。(入学前の準備なども含む) つながり ○人のつながり よい関係のつながりは大切にしましょう。しかし、その関係が憂慮されるような場合には、 この時をきっかけに少し距離をとったり、新しいつながりをつくれるな配慮をしたりしましょ う。家族や近隣の方々とのつながりについてもよりよいものになるよう、様々な活動を工夫し ましょう。 ○物や場のつながり 使える物は大切に使うことを教えたいものです。ただし、様々な幼稚園や保育所から子ども たちが入学してくることを考えると、クラス全員について何がおそろいの物がよいのか、何は 別のものでも大丈夫であるのかを考えて幼稚園や保育所と連絡を取り合うとともに、入学説明 会で保護者に話しておきましょう。 ○時間や経験・体験のつながり 過去の経験を大切にして学びの元にしていくためには、小学校の教師が積極的に園所の時の 子どもたちの様子について情報収集をしていくことが必要です。何を経験して入学してきたの -3- か、連絡会での引継ぎや保護者からの情報はもちろんですが、幼稚園幼児指導要録や保育所児 童保育要録の活用、日常的な連携などを大切にして、様々な情報を得るようにしましょう。 違い ○人の違い 新しい人との出会いは、その後の小学校生活を決定付けるといっても過言ではありあません。 「小学校の先生も、自分をしっかりと見ていてくれる、いけないことや必要なことはしっかり と伝えてくれるけど、温かい目で見守ってくれる。」口には出しませんが、子どもたちは肌で 感じています。上級生を含めた学校の人的な環境が子どもたちにとって安心できる心地よいも のになるよう、出会いやかかわり方などに配慮しましょう。 ○物や場の違い 園所の物と比較すると、全てが大きかったり、広かったりします。慣れない場、広い場で不 安感をもつ子もいます。また、机やいす、遊具などの扱い方も分からないと思わぬ怪我をする 場合があります。ですから、新しい物については、必要に応じて扱い方を知らせましょう。ま た校庭や遊具などの使い方、注意点なども学校や遊具の規模や状況によっては、使う前に知ら せておく必要があるでしょう。校舎などについても必要な場所はすぐに教えておき、あとは徐 々に自分たちの力で慣れていけるような時間を確保しま しょう。 ○時間や経験・体験の違い チャイムで動く学校の生活は、初めての経験です。入学してしばらくは、45分という授業 時間にとらわれず、柔軟な時間割の組み方をしましょう。ゆったりとした時間の中で過ごしな がら、徐々に学校生活の時間の流れが身に付けられるようにしていきましょう。 また、学校では45分という授業で、ある一つの教科の内容について学びますが、入学当初 の子どもたちには、すぐに分化された学習を行うというわけにはいきません。合科的・関連的 な指導を取り入れ、子どもたちが抵抗なく学校での学習に入れるようにしましょう。ただし、 「勉強」をすることや「国語 」「算数」などの教科については、不安はもちつつも興味や期待 ももっています。子どもたちに不安を与えず、勉強は楽しいと思えるよう、少しずつ教科の学 習も取り入れ、自信をもって学習に取り組めるようにしましょう。 重なり ○人の重なり 例えば5年生と5歳児が交流をすると、新入生として迎えるときに最上級生が知っているお 兄さんお姉さんであるということは、とても心強いことです。また、生活科などを通して1, 2年生が園児とかかわっておくことで、「あのお兄さん、お姉さんがいる学校」という思いも つようになり、学校への不安も少なくなります。是非、人の重なりを配慮した交流を行うよう にしましょう。 ○物や場の重なり 校区内にある近くの公園には、幼稚園や保育所でも出かけ、小学校でも出かけます。同じ公 園ですが、子どもたちにとって5歳児で行った公園と小学生になって行った公園とは目に見え る物や感じる広さなどちょっと違いがあるのではないでしょうか。また例えば夏に咲くアサガ オも幼稚園や保育所の時にアサガオを見たりそれを使って遊んだりした時のアサガオと、小学 校に入学して生活科などで育てたアサガオに触れることとでは、アサガオのもつ意味は子ども にとってずいぶん違いがあるように思います。 その物や場がそれぞれの子どもにとってどんな意味をもつのか、5歳の時にその物や場に触 れて子どもは何を感じ、どう育ってきたのかが分かれば、次に子どもがその物や場にかかわる 時、より子どもの発達に沿った支援をすることができるのではないかと思います。 -4- ○時間や経験・体験の重なり 持ち物の始末や物の片付け、お昼の準備など、園所でも行うし、学校でも行います。もちろ ん同じような経験をすればそのことについてはどんどん上手になるし早くなるでしょう。しか 同じ経験をするのでも、そのことのもつ意味は年齢や発達段階によって異なります。 たとえば秋になり、落ち葉や木の実を使って遊ぶことについて考えると、5歳児では、「季 節により自然や人間の生活に変化のあることに気付く」ことをねらいとしています。小学校生 活科では、同じように秋の自然を取り入れて遊びますが、そのねらいは「四季の変化や季節に よって生活の様子が変わることに気付き、自分たちの生活を工夫したり楽しくしたりできるよ うにする」ことです。ですから、単に秋の自然を取り入れて遊ぶという表面的な活動にとらわ れることなく、そのねらいを達成できるように、担任はその時期その時期で、「今この子にど どんな経験をさせるのか、それは何のためなのか 。」と考えて対応していく必要があるでしょ う。 長い目で見ると、朝起きて園所や学校に行き、そこで活動をし、また家庭に戻っていくとい うことも繰り返し行われます。しかし、確実に一日一日は過ぎていきますし、一年一年は過ぎ 元に戻ることはありません。同じような毎日であってもそれは新しい一日であり、子どもたち にとってはかけがえのない一日です。 今日の一日が充実し、また明日も楽しみにできるような毎日を提供するように心がけましょ う。 5 スタートカリキュラムプランを作ってみよう(週案例) 今までに述べてきたようなつながりや違い、重なりなどを考慮し、この週は、子どもたちはこのよ うな状況であるから、このようなことをねらいとしようと考え、そのためにどのような経験をどのよ うに積み重ねていくことがこの時期に必要なのか、そのために環境の構成や教師の支援はどうしたら よいのかを考えてみましょう。 また、小学生になった子どもたちは、学校での「勉強」を楽しみにもしています。 そこで、国語や算数等の教科の学習についても、無理なく楽しく学べるように週の計画にも徐々に 入れていきましょう。その際、一番大切にしなければならないのは、「学校の勉強はけっして難しい ものではない。楽しいものだ。」と一人一人の子どもが感じられるような授業を組み立てることです。 そのような楽しい国語や算数等の教科学習も少しずつちりばめながら、学校生活に慣れるための一日 一日を楽しく有意義に過ごせるように組み立てていきましょう。 また、ゆったりとした時間の流れを意識してカリキュラムを組むということを考えると、活動内容 によっては、15分程度の短時間の指導にするのもよいでしょう。また活動によっては60分間で行 うようにするのも良いでしょう。そして、朝や帰りの時間をゆったりと楽しく過ごせるような工夫(例 えば、読み聞かせやリズム遊びなどを取り入れる等)もスタートカリキュラムとしては、大切にして いきたいところです。 学校の状況、子どもたちの状況、行事の持ち方などによって、作られるスタートカリキュラムは様 々です。ただ、スタートカリキュラムを作っていて、1年生にふさわしくないと思われる時期や持ち 方の行事があるようでしたら、その行事の在り方を見直すこともとても大切です。 次に挙げるスタートカリキュラムプランは、4月の実施方法の一例です。 どのような経験を何のためにさせたいのかを考え、他教科との関連等を考慮して、子どもたちが学 校生活に適応するよう、柔軟に対応していきましょう。学校によって、あるいはその年の子どもたち の状況によって時期や方法は様々であると思いますので、子どもたちの様子をみて工夫をしましょう。 スタートカリキュラムの編成・実施で、子どもたちのスムーズな小学校生活のスタートを保障し、 「学校大好き、先生大好き、お友達大好き」な子どもたちを育てましょう。 -5- 第1週の例 平成22年4月7日(木)~4月9日(金) 【今週のねらい】1年生になったことを喜び、学校生活で必要なことを少しずつ覚えながら、小学校 生活について不安がなくなり、楽しく過ごすようになる。 日(月) 日(火) 7 日(水) 8 日(木) 9 日(金) 登校指導 登校指導 朝 読み聞かせ 読み聞かせ 健康観察(挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) <スタート音楽> <スタート学活> 1 手遊びをしよう 学習用具の出し入れ <スタート音楽> 歌で友達をつくろう <スタート学活> 手遊びをしよう 元気な返事やあいさつ 歌で友達をつくろう 学習用具の出し入れ 2 <入学式> <スタート学活> 1年生になったよ <スタート生活> 1年生になったよ 元気にあいさつや トイレ・靴箱・ロッ 学校の中をみんなで 返事をしよう 3 <入学式> カーの使い方 歩く <スタート学活> <スタート学活> コースごとに整列 おたよりのしまい方 安全な歩き方 コースごとに整列 安全な歩き方 4 記念写真撮影等 5 下校 11:35 11:35 時刻 特 1校時音楽15分 1校時学活15分 記 学活30分 音楽30分 事 項 【○環境の構成 *支援 ・準備資料等】(一部抜粋) 国 0 0 ○教室、廊下などに花、輪つなぎ、かわいい絵などを掲示 算 0 0 ○教室内に学級の幼児の名前を掲示 生 1 1 ○明日からの登下校の班のグループについて掲示 音 1 1 *一人一人を温かく受容する。また、困ったことがあったらすぐに対応す 図 0 0 る。 体 0 0 ・保護者への連絡事項の整理 道 0 0 ・通信の準備 学 4 4 ・教科書、通信、入学祝い品等、配布物の確認 行 2 2 ・読み聞かせの絵本 児 0 0 等 計 8 8 週 累計 裏面に児童の様子や反省・評価などを記録し、翌週の計画に生かす。 -6- 第2週の例 平成22年4月12日(木)~4月16日(金) 【今週のねらい】学校で友達と過ごすことやみんなと一緒に活動をすることに関心をもち、みんなで 楽しく遊んだり、学習に取り組んだりするようになる。 12 日(月) 13 日(火) 14日(水) 15 日(木) 16 日(金) 登校指導 登校指導 登校指導 登校指導 登校指導 朝 読み聞かせ 全校朝会 室内ゲーム 室内ゲーム 健康観察(挨拶・返事) 健康観察( 挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) みんなで歌おう <スタート音楽> <スタート道徳> <スタート道徳> <スタート国語> <スタート国語> 1 手遊びをしよう 学校のチャイム みんななかよし おはなしよんで おはなしよんで 歌で友達をつくろう <スタート図工> ひらがなの練習 ひらがなの練習 <スタート生活> 名刺に好きな絵 「く」 「し」 ともだちいっぱい <スタート国語> <スタート生活> <スタート生活> <スタート生活> <児童会> 2 鉛筆の持ち方 ともだちいっぱい 1年生を迎える会 校庭の遊具の使い 1年生を迎える会 自 分 の 名 前 を か 名刺交換 について知り、ゲ 方を知り、みんな く ームの練習をする で楽しく遊ぶ <スタート生活> <スタート算数> <スタート音楽> <スタート算数> <スタート体育> 3 ともだちいっぱい 数の名前 1年生を迎える会 数の名前 体育館の使い方を知 名刺作り 1から10までの で歌う歌を練習す 1から10までの り、みんなで遊んだ <スタート図工> 数の数え方、読み る 数の数え方、読み りいろいろな並び方 名刺に好きな絵 方、名刺の数 方 をしたりする <スタート学活> <スタート学活> <スタート学活> <スタート音楽> <スタート国語> 4 給食の準備 給食の準備 給食の準備 1年生を迎える会で歌 楽しかったことを話す 楽しく食事 楽しく食事 楽しく食事 う歌や言葉を練習する <スタート学活> 後片付け 後片付け 後片付け <スタート学活> 給食の準備、掃除 掃除の仕方 掃除の仕方 給食の準備、掃除 5 下校 12:45 12:45 12:45 13:00 13:00 時刻 特 1校時音楽0.5 1校時道徳0.5 4校時音楽0.5 4校時音楽0.5 記 生活0.5 図工0.5 学活0.5 学活0.5 事 3校時生活0.5 項 図工0.5 【○環境の構成 *支援 ・準備資料等】(一部抜粋) 国 3.5 3.5 ○時間割については柔軟な対応を行っていく。 算 2 2 ○給食の準備については今週いっぱい、掃除については4月末まで6年生 生 4 5 に手伝いに入ってもらう。) 音 2 3 ○名刺は絵や名前がかきやすいように、B 5程度の大きめの紙を用意する。 図 0.5 0.5 *一週間を通して友達を意識できるような声かけを行っていく。 体 1 1 *子どもたちがしたこと、できたことを一つ一つ丁寧に見取り、しっかり 道 2 2 と認めていく言葉をかける。 学 4 8 ・給食、掃除の手伝いについて、6年担任との打合せ 行 0 2 ・給食エプロンの確認 児 1 1 等 計 20 28 週 累計 裏面に児童の様子や反省・評価などを記録し、翌週の計画に生かす。 -7- 第3週の例 平成22年4月19日(木)~4月23日(金) 【今週のねらい 】・学校での学習やみんなで過ごすことに関心をもって意欲的に様々な活動に取り組 むようになる。 19 日(月) 20 日(火) 21 日(水) 22 日(木) 23 日(金) 登校指導 登校指導 登校指導 登校指導 登校指導 朝 読み聞かせ 全校朝会 みんなで歌おう みんなで歌おう みんなで歌おう 健康観察( 挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) <スタート生活> <スタート国語> <スタート国語> 1 図 書 館 に 行 っ て ひらがなの練習 ひらがなの練習 みよう 「つ」 「て」 うたにあわせて うたにあわせて あいうえお あいうえお <スタート国語> <スタート図工> <スタート生活> 2 すきなおはなし 粘土で作ろう 学校探検 なあに <スタート国語> グループごとに計 作品についての話 画を立てる <スタート国語> <スタート国語> ひらがなの練習 ひらがなの練習 「へ」 「い」 うたにあわせて あいうえお <スタート算数> <スタート生活> 1から10までの 学校探検してみて、 数の数え方、読み もっと行きたいと 方、書き方 ころを話し合う <スタート体育> <スタート図工> <スタート道徳> 3 鬼遊び 粘土で作ろう 廊下の歩き方、探 検のルール <スタート算数> <スタート算数> <行事> 4 1 か ら 1 0 ま で 1から10までの 交通安全教室 の 数 の 数 え 方 、 数の数え方、読み 読み方、書き方 方、書き方 <行事> 5 眼科検診 <スタート生活> グループごとに学 校探検① <スタート生活> グループごとに学 校探検 <スタート生活> 次の探検の計画を 立てる <スタート音楽> みんなで歌おう みんなでリズム <行事> 内科検診 授業参観 <スタート国語> 書き方ノートをつ かってみよう 14:20 下校 13:30 14:20 13:30 14:20 時刻 特 第2校時図工 0.5 記 国語 0.5 事 項 【○環境の構成 *支援 ・準備資料等】(一部抜粋) 国 6 ○毎日学習したことが分かるように、既習のひらがなや数字などを絵と一 算 3 緒に壁面に掲示していく。 生 6 ○特にひらがなの練習では、時間を柔軟に使い、国語の他の単元と組み合 音 1 わせて学習を取り入れていくようにする。 図 2 *検診が増えてくるので、その意味について話をしたり実演をしたりして、 体 1 子どもたちが安心して受けられるようにする。 道 1 ・授業参観の際の保護者の参観の仕方(子どもたちの見方)について事前 学 0 に連絡をする 。(人と比べず、我が子の成長を喜びそれを子どもにも伝 行 3 えていく旨) 児 0 ・学校探検について、学校全体の先生方との打合せ 計 23 等 週 裏面に児童の様子や反省・評価などを記録し、翌週の計画に生かす。 -8- 9.5 5 11 4 2.5 2 3 8 5 1 51 累計 第4週の例 平成22年4月26日(木)~4月30日(金) 【今週のねらい】学校での生活に慣れ、学校探検やいろいろな学習を楽しみにして取り組むようにな る。また、家庭訪問や祝日などがあっても落ち着いて過ごせるようになる。 26 日(月) 27 日(火) 28日(水) 29 日(木) 30 日(金) 登校指導 登校指導 登校指導 登校指導 朝 みんなで歌おう 全校朝会 みんなで歌おう みんなで歌おう 健康観察( 挨拶・返事) 健康観察(挨拶・返事) <スタート国語> たんけんしたよ… 1 <スタート道徳> 探検のルール、話 し方などの確認 <スタート生活> 2 グループごとに 学校探検② <スタート国語> たんけんしたよ… 見たこと分かった ことの発表 <スタート算数> 1から10までの 数の数え方、読み 方、書き方 <スタート生活> <スタート体育> グ ル ー プ ご と に 鬼遊び 3 学校探検② 健康観察(挨拶・返事) <スタート国語> ひらがなの練習 「う」 うたにあわせて あいうえお <スタート算数> 1から10までの 数の数え方、読み 方、書き方 <スタート音楽> 楽しく歌おう リズム遊び <スタート図工> <スタート国語> <スタート国語> 見 た こ と 分 か っ ひらがなの練習 ひらがなの練習 4 た こ と を 絵 で 表 「こ」 「と」 す 家庭訪問 家庭訪問 健康観察(挨拶・返事) 昭 和 の 日 家庭訪問 <スタート国語> ひらがなの練習 「の」 うたにあわせて あいうえお <スタート算数> 1から10までの 数の数え方、読み 方、書き方 <スタート体育> 鬼遊び <スタート生活> 図書館で本を借り てみよう 家庭訪問 5 下校 13:30 13:30 13:30 時刻 特 1校時国語0.5 記 道徳0.5 事 項 【○環境の構成 *支援 ・準備資料等】(一部抜粋) 国 ○家庭訪問週間で下校時が落ち着かなくなりがちなので、落ち着いた気分 算 で下校できるよう、帰りに読み聞かせができるような時間の流れにする。 生 ○探検して見てきたことや分かったことを表した絵をみんなが見られるよ 音 うに掲示する。 図 *鬼遊びでは、足の速さだけで勝敗が決まらないように、氷鬼やしっぽ取 体 りなどみんなが楽しめるようなルールのある遊びを取り入れる。 道 ・図書館で本を借りるための図書バックの準備を家庭へ連絡、図書館司書 学 との連絡などを行う。図書貸し出しカードの準備 行 等 児 計 13:30 5.5 3 3 1 1 2 0.5 0 0 0 16 週 裏面に児童の様子や反省・評価などを記録し、翌週の計画に生かす。 -9- 15 8 14 5 3.5 4 3.5 8 5 1 67 累計 以上のように、生活科を中心として、生活科の学習の中で他の教科等と関連があるものをできるだ け関連させて総合的に指導ができるように計画します。そこで、生活科の学習の中での関連教科等を 明らかにし、効果的に指導できるようにしましょう。このスタートカリキュラムを単元計画として簡 単に表すと、次のようになります。 単元名「がっこうだいすき」(15時間)(支援・指導、時数、評価の視点等は省略してあります) <単元の目標> ①友達や上級生、学校で働く人たちとのかかわりを通して、身の回りの人たちに親しみをもって 生活することができる。 ②校庭や校舎の施設、動物・植物等に関心をもち、楽しくかかわることができる。 ③楽しく安心して遊びや生活ができるようになるとともに、学校生活の楽しさを身近な人たち に伝えることができる。 小単元名・ねらい 主な学習活動・内容 関連教科等 1ねんせいに ○学校の生活について分かり、先生や友達の名前を覚える。 なったよ ・気持ちのよいあいさつや元気な返事をする。 道徳、学活 学校の生活につ ・学校のチャイム意味について知る。 道徳、学活 いて知り、学校 ・自己紹介の仕方を知り、友達に名前を教える。 国語、学活 に喜んで通うこ ・トイレ、ロッカー、靴箱、机の使い方等を知る。 学活 とができる。 ・おたよりのしまい方を知る。 学活 ・安全な下校の仕方を知る。 学活 ・給食の準備や後片付けの仕方を知り、好き嫌いなく食べることの 学活 大切さを知る。 ともだち ○担任や学級の友達と触れ合い、自己紹介遊びをする。 いっぱい ・じゃんけん列車など友達と仲良くなれるようにゲームをする。 音楽、道徳、 担任や学級の友 ・自分の名前を書いた名刺をつくる。 国語 達と仲良くなろ ・名刺に自分の好きなものの絵を描く。 図工 うとすることが ・学級で名刺の交換をする。 生活 できる。 ・名刺が何枚集まったか数えてみる。 算数 おにいさんおねえさん よろしくね 1年生を迎える会 に喜んで参加する ○全校のお兄さんお姉さんと仲良くなる。 ・1年生を迎える会について知り、ゲームの練習をする。 ・1年生を迎える会で歌う歌と言葉を練習する。 ・1年生を迎える会に参加する。 学活 音楽 児童会 ことができる。 いっしょに ○校庭や体育館で遊び、遊び方のルールや遊具の使い方を知り、み あそぼう んなで楽しく遊ぶ。 遊具の使い方や ・いろいろな並び方、集合の仕方やみんなで動くときの約束を知る。 体育 体育 ルールを守り、 ・鬼ごっこなど体を使った遊びを友達と一緒に楽しむ。 みんなで楽しく ・固定遊具などの使い方を知り、友達と安全に楽しく遊ぶ。 体育 遊 ぶ こ と が で ・遊んでみて思ったことや楽しかったことを話す。 国語 きる。 がっこうをた ○グループに分かれて、学校探検を行う。 んけんしよう ・廊下の歩き方や探検のルールなどを考える。 道徳、特活 学校の施設や人 ・行きたいところや聞きたいことを話し合う。 国語 などに愛着をも ・グループで学校探検をして、出会った先生方や上級生から学校の ち、積極的に学 ことを教えてもらう。 校生活を送るこ ・探検をしてみて、もっと行きたいところや詳しくみたいところに 国語 とができる。 ついて話し合う。 ・再度探検に出かける。 ・見付けたことや分かったことをカードに絵でかく。 図工、国語 ・探検で見付けたこと、自分がしたこと、分かったことなどをカー 国語 ドを元に発表し合う。 年間や単元等の大きな流れは把握しつつも、初めから単元ありきではなく、実際の児童の姿をみて 柔軟に週案を考え、次第によりよい学校としてのスタートカリキュラムをつくるようにしましょう。 - 10 - - 11 -
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