Vol.43 信頼できる育児の情報源とママたちの満足度

エンゼル 110 番レポート
VOL.43
Ⅰ今回のテーマ 信頼できる育児の情報源とママたちの満足度
―――――100 人のお母さんに聞きました―――――
インターネットや携帯電話の普及により、私たちの生活の情報過多傾向はますます拍車がか
かっています。育児情報の分野も例外ではなく、10 年前の育児雑誌創刊ブームの頃は、ママ
たちの情報源は、従来からの育児書、育児雑誌が主でしたが、現在のママたちはPCや携帯電
話から多種多様な情報を引き出せるようになりました。
昨年 4 月の『エンゼル 110 番レポート』
(VOL.39)「子育てにインターネットを活用していま
すか?」では多くのママたちがネットを便利に活用している一方で、入手情報の質に不信感を
抱いていることもわかりました。今回は近ごろのママたちが必要な育児情報を何から得ている
のか、そしてそれらをどのように使い分けているかを聞いてみました。情報洪水時代に子育て
するママたちの情報活用術をレポートします。
育児情報はマルチに活用するのが今どきママ
日々成長する赤ちゃん。ママにとって、
育児は毎日が新鮮です。ところが核家族で
子育てする最近のママたちにとってはそれ
が疑問の連続でもあるのです。「同じ月齢の
子と比べて発達が遅れているのでは?」、
「授乳は 3 時間あけないといけないの?」、
「離乳食の 10 倍がゆってどう作るの?」な
ど、初めての育児はママにとって不安でい
っぱいといえるでしょう。
こうした日常の疑問の嵐に新米ママたち
はどう取り組んでいるのでしょうか。そこ
で「育児で迷ったり疑問を持ったとき、何か
ら必要な情報を得ていますか?」とママた
ちに聞いてみました。結果、回答者全員が
本・雑誌およびインターネットなどの<情
報検索系>ツールと、個別に家族やママ友
だちあるいは専門家に相談する<相談系>
ツールの 2 種類を、ママの好みに合わせて
使っています(図表1および図表2)。
図表1と図表2では、全体的な傾向とし
てやや<相談系>への支持が高い結果とな
りましたが、これは電話相談してきた人を
対象とする今回の調査方法から自然なこと
と思われます。そのことを考慮しつつ、そ
れぞれの情報源の特性を回答から探ってみ
ましょう。まず<情報検索系>手段では、
「育児雑誌」の支持が一番高く 64 人が使う
と答えました。特色としては、「赤ちゃんの
便のカラー写真がすごく役に立った」(28
歳、4 カ月)
、「簡単離乳食特集」(32 歳、1
歳)、「赤ちゃんの 1 日のタイムテーブル。
生活リズムの参考になる」(31 歳、6 カ月)
、
「こういう症状のときは病院に行ったほう
図表1 困ったときの情報源<情報検索系>
(N=100)
育児雑誌
40
育児書
24
30
インターネット
23
19
0%
よく利用する
利用しない
21
20%
23
19
15
12 1
27
1
44
40%
60%
ときどき利用する
不明
80%
1
100%
あまり利用しない
図表2 困ったときの情報源<相談系>
(N=100)
電話相談などの専門家に聞く
38
先輩ママやママ友だちに聞く
54
実母などの身内に聞く
16
0%
よく利用する
利用しない
-1-
22
47
医療関係の専門家に聞く
71
54
20
36
20%
40%
ときどき利用する
不明
12 11
20
27
60%
1
10 3
19 2
80% 100%
あまり利用しない
が良いというチャート」(22 歳、9 カ月)のほか、最新の育児情報がわかる、投稿などがおもし
ろいなどです。また、「病気・身体」、「離乳食」などテーマごとの付録が薄くて見やすく利用価
値が高いと答えた人も 6 人いました。
次の「育児書」は 53 人が使っていて、活字好きのママの支持が高いようです。反対に本の厚
さや内容の難しさを敬遠する人も多く、今回「育児書を持っていない/見ない」と答えた人もい
ました。
<情報検索系>で一番回答が少なかったのは「インターネット」ですが、それでも 40 人が使
っています。何と言っても情報量が豊富、夜中でもできて時間を選ばない、「感染症のことな
ど、とりあえず病気の知識を得るのに便利」、また、掲示板の書き込みを見て「うちの子と同じ」
「私もそうそう」と安心したり納得するという利用の仕方も目立ちました。しかし、「会員登録
が面倒」、「PCの立ち上げに時間がかかる」など操作性への不満や、最近トラブルの多い個人
情報の流出を心配する声も聞かれました。
一方の<相談系>では「電話相談などの専門家に聞く」が 92 人と高い支持率です。特に「ひと
りひとりに即して考えてくれる」(29 歳、7 カ月)ことや、聞きたいことがピンポイントでアド
バイスしてもらえる、さらに生の声で安心感が得られる点が好評です。その信頼感は「専門家
が答えてくれる」(13 人)という声にも現れています。専門家のアドバイスを求める傾向は、
昨年 12 月 VOL.41「育児スタート期の乗り越え方−産後に望む支援サービス−」でも同様でした。
とはいえ保健師や医師などの医療専門家には健診のとき以外なかなか話を聞いてもらうチャ
ンスがなく遠慮もありますが、電話相談では顔が見えない気楽さと、家に居ながらにして利用
できることが使いやすさにつながっています。
また、最もよく利用しているのは「先輩ママやママ友だちに聞く」(76 人中 54 人)で、ママ
同士の情報交換が盛んな様子がわかります。そして「実母などの身内に聞く」(67 人)も多く
の回答がありました。ママ友だちからの情報には、同月齢のほかの子どもがどんな様子か知り
たいという好奇心も強いようです。反面、身近な人からの情報は不確かだったり、相手の何気
ないひと言で「トイレトレーニング、小食なことを友だちと情報交換して落ち込むことがある」
(37 歳、1 歳 11 カ月)といった負の側面を指摘する声もあります。また、実母には「子育ての
ことは忘れたと言われる」(21 歳、9 カ月)や、母の育児は古い、あてにならない、押し付けが
ましいなどの理由で「相談しない」と答えた人が 10 人いました。
育児情報も多様化する中で、ママたちには「困ったときは調べるより聞いたほうが早い。そ
れもできれば専門家に」というプロ志向が見られる一方で、いろいろな情報源の特性をつかみ、
頻度はそれぞれ違うものの、「情報検索ツール、相談ツール」をマルチに使いながら自分の「お
気に入り」情報を収集している姿勢がうかがわれます。
「テーマ×個人の志向」で情報源も使い分ける時代
図表3 育児情報を分野別に使い
では、育児の「内容」によって情報源の使い
分けるか (N=100)
方には特徴が見られるでしょうか。5 つの分
野、A.「赤ちゃんの病気や身体のこと」B.「母
乳・ミルクや食事のこと」C.「赤ちゃんの生活
使い
のこと」D.「しつけや教育のこと」E.「ママ自
分けない
25%
身のこと」を回答者に提示して、求める内容に
部分的に
よって情報源を使い分けているかどうかを聞
使い分ける
使い分ける
64%
きました。結果、「部分的に使い分ける」人を
11%
合わせて「使い分けている」人は 75 人であるの
に対し、特に意識して「使い分けていない」人
は、2 人目など育児経験がある人を含む 25 人
にとどまりました(図表3)。
それでは、5 つの分野別にママたちは、情報源を具体的にどう使い分けているのでしょうか。
情報源の選択には、ひとりひとりの志向によって多様な傾向が見られましたが、それぞれの項
目で使用する情報源として、多い順に並べたところ次のようになりました(図表4)。
-2-
図表4 分野別情報源TOP3 (N=75、複数回答)
A.病気や身体のこと
1位 育児書
2位 医療関係者
3位 インターネット
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
25
14
11
B.母乳・ミルクや食事のこと
・・・・・・・・・・・・・
1位 電話相談
・・・・・・・・・・・・・
2位 ママ友だち
育児雑誌
・・・・・・・・・・・・・
3位
インターネット ・・・・・・・・・・・・・
31
11
10
10
C.赤ちゃんの生活のこと
・・・・・・・・・・・・・
1位 ママ友だち
・・・・・・・・・・・・・
2位 電話相談
・・・・・・・・・・・・・
3位 育児雑誌
20
18
13
D.しつけや教育のこと
1位
特に使ったことがない
まだ必要ない
2位
実母などの身内
3位
ママ友だち
・・・・・・・
18
・・・・・・・
・・・・・・・
10
10
E.ママ自身のこと
1位
ママ友だち
2位
実母などの身内
3位
電話相談
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
26
15
8
病気や身体のことは、まず育児書やインターネットで予備知識を入れておく、母乳やミルク、
食事のことは、ミルクメーカーの電話相談で具体的なアドバイスを受ける、赤ちゃんの生活に
ついては、ママ友だちとのおしゃべりや育児雑誌のグラビアを参考にし、しつけについては、
まだ子どもが小さいので関心が薄いようですが、ママ自身のことに関しては、友だち同士、公
園で育児の愚痴を言い合ったり、実家の母に励まされたりしている様子が、この表からもうか
がえます。
「わたしの疑問」にピッタリの答えを求めて・・・
図表5 入手情報に対する満足度
このように自分なりの情報活用術を持
っている 75 人のママたちに、育児の内容
母乳やミルク(N=66人)
74.3
21.2 4.5
別に得た情報に対する満足度を聞きまし
12.3 1.5
た。それぞれの項目で 5 割から 7 割の人は
ママ自身のこと(N=65人)
15.4
70.8
入手情報に満足していて「ふつう」「不満
1.5
10.4
赤ちゃんの生活(N=67人)
20.9
67.2
足」は 1 割から 3 割見られました(図表5)。
4.0
では、不満足だったという情報は具体的に
4.0
赤ちゃんの病気や身体(N=75人)
29.3
62.7
どういうことなのでしょうか。
1.5
しつけや教育(N=65人)
18.5 27.7
52.3
「ミルクを足すべきか保健士や栄養士に
相談したが、それぞれの専門家によってア
0% 20% 40% 60% 80% 100%
ドバイスが異なり、かえって迷ってしまっ
た」(40 歳、8 カ月)ということも少なから
満足
ふつう
不満足
不明
ずあるようです。また「育児書に身体をそ
らすと脳性まひの可能性ありと書かれていて不安になった」(31 歳、0 カ月)など、育児書だけ
では正確な情報は不十分という声も多くありました。さらに「育児書でも友だちの話でも、そ
れなりの情報は得られるが、自分の子どもにとってどうなのか迷う」(28 歳、9 カ月)、「子ども
に個人差があるのはわかっているが、本などを見て違うと落ち込んでしまう。『うちの子ダメ
だ∼』と思ってしまう」(30 歳、11 カ月)といったもので、毎回の授乳量、便の色・硬さなど
の些細なことまで 自分の 赤ちゃんの 今 の状態にピッタリ当てはまる「確かな答えが欲
しい」(27 歳、妊娠中・2 歳 8 カ月)や「理想の育児」や「最新の情報」を求めすぎて混乱する姿も
見られました。
-3-
情報はママの使いよう。マニュアル育児にさようなら
しかしママたちの中には、「情報収集はひとつだと偏るので広く浅くちょこっとずつ満遍な
く集めるようにするのがコツ」(40 歳・8 カ月)
、さらに「育児にも時代により、はやりすたりが
ある。子育てにひとつの答えを求めなくてもいいのでは・・・」(30 歳、2 カ月)と情報に振り回
されない姿勢も見られます。「情報は占いと同じで私にとって悪いことは信じないようにして
いる」(31 歳、6 カ月)と主体的に情報を利用する視点を持つことが、あまたある育児情報の中
から自分にとって価値あるものを引き出すカギと考えた人もいます。入手した情報を全て鵜呑
みにするのではなく、自分でいったん整理するプロセスがなければ、生きた情報としての活用
は難しいと言えるでしょう。
「とにかく食の細い子で、育児書に載っている量の 4 分の 1 くらいしか食べません。以前は、
育児書・育児雑誌・インターネットの離乳食の項目を首っ引きで見て、手を替え品を替え必死
で食べさせていましたが、空回りするばかり。友だちの子どもはみんなよく食べると言い、い
ろいろアドバイスもくれるけれど、うまくいかないですよ。それで最近は、自分に『うちの子
は たまごっち じゃない。人間なんだ』と何回も言い聞かせているんです。 たまごっち
は時間どおりに世話してやらないとおかしくなっちゃいますよね。子育ても同じようにモデル
ケースどおりにやらないといけないと思ってしまって・・・。でも人間なんだから、もっと臨機
応変でいいんですよね。情報は全てもらう必要がなく、捨てることも大切だということに気づ
きました。」というママの声が印象的でした。
情報過多の傾向には、今後もブレーキはかからないでしょう。多くの情報を簡単に手に入れ
られる便利さの反面、それに振り回される現代ママの象徴として マニュアル育児 という言
葉も生まれました。しかし最近のママたちの中には、情報に巻き込まれるのではなく、情報の
渦のなかでそれをどう整理して活用するのが自分にとってベストなのか、いかに主体的に使う
かという姿勢が見えてきた今回のレポートでした。
-4-
〔HOT VOICE〕
―わたしにピッタリよ!この情報―
<育児雑誌>
・ 付録に赤ちゃんの湿疹が写真入りで載っていて、具体的なケアについて書いてあったので、とても参
考になりました。
(33 歳、7 カ月)
・ 特集で載っていた「手抜き離乳食メニュー」はホント、役に立ちました。
(25 歳、11 カ月)
<育児書>
・ 1 カ月健診で心雑音があると言われたが、育児書でそのことを調べていたので検診結果が出るまでう
ろたえないで待つことができました。
(32 歳、3 カ月)
・ 予防接種のプラン、健診の順序など、育児書にわかりやすく書いてあったのがとても参考になりまし
た。
(30 歳、1 歳 6 カ月)
<インターネット>
・ 最近引っ越してきたばかり。ネットで地域の病院の評判を調べて、先日小児科へ健診に行ってきまし
た。
(29 歳、10 カ月)
<ママ友だち>
・ 寝かしつけのコツとか離乳食のフリージングなど、生活密着型の情報交換は役に立ちますよ!
(26 歳、1 カ月)
<実母>
・ 子どもの体重が少ないことを気にしていたら、私が赤ちゃんの頃の母子手帳を母が探して見せてくれ
ました。「私も小さかったんだぁ」と大納得。
(27 歳、3 カ月)
<電話相談>
・ 「離乳食を食べない」と相談したら、いろいろアドバイスしてくれたのはもちろんですが、私の不安な
気持ちも聞いてくれるのが電話相談の良いところですね。
(32 歳、1 歳)
調査の概要
●
●
●
●
対
象
調 査 方 法
調 査 期 間
対象者の属性
:
:
:
:
「エンゼル 110 番」に電話してきた 3 歳未満の子どもがいるお母さん 100 人
電話による聞き取り調査
平成 16 年 4 月 20 日∼6 月 18 日
「母親の年齢」 10 代…1人;20 代…43 人;30 代…53 人;40 代…3 人
「母親の職業の有無」 あり…10 人;なし…86 人;不明…4 人
「居住地」 首都圏…56 人;首都圏以外…38 人;回答なし…6 人
「子どもの月齢」 0∼3 カ月…17 人;4∼6 カ月…22 人;7∼9 カ月…26 人;
10∼12 カ月…10 人;1 歳代…21 人;2 歳以上…4 人;
妊娠中…1 人;不明…2 人
「子どもの性別」 男の子…46 人;女の子…54 人;不明…3 人
-5-
Ⅱ.最近の電話相談から
出生率が低下している中、不妊治療の影響もあって双子以上の出産は増加しています。(厚
生労働省「出生に関する統計」によると昭和 50 年は、単産が 188 万人に対し双子以上の複産は
2.1 万人、平成 12 年には単産が 117 万人に対し複産は 2.4 万人)エンゼル 110 番でも、最近
双子を育てるママからの相談が増えてきました。双子以上の赤ちゃんの子育ては、親にとって
肉体的、精神的、経済的な負担が大きく、ストレスを抱えやすいといえるでしょう。赤ちゃん
の生活リズムが違って戸惑ったり、ミルクの飲み量や便などいろいろな面で 2 人を比べて不安
になったりすることも多いようです。
[双子なのにどうして違うの?]
●ミルクの量に差が出てきた
Q1 2 子の女の子の方がミルクの飲み量が減ってきました。元気もあって、1 日 600∼700ml くら
い飲んでいますが、1 子の男の子は 900∼1,000cc 飲み、体重の差も開いてくるようで心配です。
(母 27 歳、生後 1 カ月 1 子男・2 子女)
A 生後 1 カ月くらいの赤ちゃんは、まだ満腹中枢が発達していないので、与えれば与えるだけミ
ルクを飲んでしまうことが多いものです。男児は生まれたときの体重も女児に比べて大きかったの
で、食欲も旺盛なのでしょう。ミルクの飲み量には個人差があります。女児も 1 日の飲み量として
の心配はないように思います。元気があって、体重の増えが順調ならば、無理せずにこのまま様子
をみていきましょう。
●便性が違うのはなぜ?
Q2 男の子は快便で、1 日に 4∼5 回、黄色の便を出します。女の子は 1∼2 日に 1 回で、ときど
き緑っぽい便になります。授乳はほとんどミルクで同じように与えているのに、こんなことってあ
るのでしょうか。
(母 39 歳、生後 23 日 1 子男・2 子女)
A 便の状態には個人差があります。双子の赤ちゃんでも、腸内の様子や飲み方に若干の差はあり
ますから、便の色や硬さなどの違いはあって当然と思われます。1 日 1∼2 回でもやわらかい便が
出ているようであれば、排便の間隔はそれぞれの赤ちゃんの排便のリズムと考えていいでしょう。
[毎晩泣き声の合唱]
Q3 男の子の方が夜中にとても激しく泣くので、女の子の方も起こされてしまいます。おしゃぶ
りを試したのですが、すぐ吐き出してしまいます。どうしたらいいでしょうか。
(母 29 歳、生後 25 日 2 子男・3 子女)
A 男児の方に、まず母乳やミルクを与えてみましょう。抱っこはパパの協力が欠かせませんね。
また、授乳やおしめ替えなどの時間がずれるとママは体力を消耗しますので、お昼はなるべく同じ
ような生活リズムになるように意識した生活をしていくといいでしょう。すぐに解消するのは難し
いかもしれませんが、次第に昼夜の区別がついてくると思います。ママは無理をしないで、なるべ
く横になり体を休めながらやっていきましょう。
[三つ子ちゃんの子連れ外出は・・・]
Q4 赤ちゃんを連れて病院以外はまだ外出したことがありませんが、お散歩などに連れ出さない
といけませんか?
(母 36 歳、生後 3 カ月 1・2・3 子ともに男)
A 赤ちゃんにとって散歩はよい気分転換になりますね。とはいえ、3 人を連れての外出はさぞ大
変なことでしょう。まだ、3 カ月ですので遠出するのではなく、家の近くで外の風にあたる程度で
もいいでしょう。三つ子用のベビーカーもありますが、やはり大人の手があった方が安心ですね。
ママが 2 人用のベビーカーを押し、お手伝いの方が 1 人用を押してもいいでしょう。ママひとりで
頑張らずに地域のサポートなども利用しましょう。
-6-
Ⅲ
エンゼル 110 番利用件数(平成 16 年 1 月∼6 月)
1975 年の開設以来、約 76 万件のお電話をいただきました
●月齢別利用件数(利用対象者は、妊娠中から 6 歳の幼児をもつ親)
件数
(%)
累計
(%)
件数
(%)
累計
(%)
妊娠中
423
(5.3%)
53,865
(7.0%)
8 カ月
447
(5.6%)
24,533
(3.2%)
0 カ月
833
(10.4%)
69,494
(9.1%)
9 カ月
420
(5.2%)
24,415
(3.2%)
1 カ月
787
(9.8%)
81,313
(10.6%)
10 カ月
272
(3.4%)
19,431
(2.5%)
2 カ月
604
(7.5%)
63,213
(8.3%)
11 カ月
210
(2.6%)
16,978
(2.2%)
3 カ月
630
(7.8%)
53,108
(6.9%)
1 歳代
818
(10.2%)
90,334
(11.8%)
4 カ月
404
(5.0%)
45,074
(5.9%)
2 歳代
398
(5.0%)
44,423
(5.8%)
5 カ月
386
(4.8%)
47,206
(6.2%)
3 歳以上
583
(7.3%)
60,905
(7.9%)
6 カ月
384
(4.8%)
40,826
(5.3%)
不明
85
(1.1%)
1,763
(0.2%)
7 カ月
347
(4.3%)
29,295
(3.8%)
合計
8,031
(100.0%)
766,176
(100.0%)
※累計:1975 年 5 月の開設以来の総件数
●相談内容別件数
件数
(%)
食事
6,901
(48.2%)
身体
2,757
(39.3%)
予防
105
(1.5%)
発達
611
(8.7%)
情緒
1,035
(14.7%)
躾・教育
603
(8.6%)
生活
833
(11.9%)
妊娠
642
(9.1%)
※相談内容は、1 回の利用について複数にわたることが多いため、利用件数と一致しない
-7-
親
802
(11.4%)
その他
41
(0.6%)
合計
14,330
(100.0%)