海外事業展開への取組支援について - 公益社団法人愛媛県産業貿易

EHIME
えひめトレード &トレンド
TRADE & TREND
● エヒメフォーカス
海外事業展開への取組支援について
株式会社愛媛銀行
代表取締役頭取 本田 元広
● ニューストピックス
TPP活用促進に向けたジェトロのサポートについて
~新輸出大国コンソーシアムをご活用ください~
日本貿易振興機構(ジェトロ) 愛媛貿易情報センター
石川 晶一
● 会員紹介
株式会社アテックス
● 海外ビジネス
台湾でお店を開いてみた!
~愛媛のネット企業が台北市内に開設したリアル店舗“168PLACE”とは~
株式会社マジカルサイト 松山支店
支店長 松本 眞司
●『産貿協』からのお知らせ
第26回通常総会と記念講演会の開催報告
2016
公益社団法人
愛媛県産業貿易振興協会
夏
号
VOL.32
海外事業展開への取組支援について
株式会社愛媛銀行 代表取締役頭取 本田 元広
皆様方におかれましては、平素より格別のご厚情とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
我が国では人口減少が進むなか、愛媛県においても海外展開に取り組む企業は増加しており、特に東
南アジアへの展開が広がっています。近年では中国やタイに廉価な調達コストを求めて進出してきまし
たが、進出国の経済成長によって賃金などの高騰が続いており、進出企業がいかに競争力を発揮できる
かが大きな課題となっています。
東南アジアでは東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟する10カ国が域内の貿易自由化や市場統合を
目指し、昨年12月に広域経済連携の枠組みであるASEAN経済共同体が発足しました。域内人口は約
6億2,000万人で、欧州連合(EU)を上回り、域内総生産においても2兆5,000億ドルに達する本格的な
経済圏が始動しました。更には、ASEAN加盟国や日本も含めた16カ国が交渉参加している東アジア地
域包括的経済連携(RCEP)も実現を目指しており、合意に至れば環太平洋経済連携協定(TPP)に次
ぐ世界のGDPの約3割を占める巨大な経済圏が誕生します。
インフラの整備状況や商慣習、法制度の違いといったリスクは進出国によって異なりますが、県内企
業においては現地の情報提供やパートナーの紹介、現地企業との商談会の開催に関するニーズが高いこ
ともあり、当行では国際協力銀行や現地の金融機関あるいは日本貿易保険などと提携を行い海外展開の
支援を実施しています。
県内企業の海外展開を下支えする為には、現地の情報を正確かつ迅速に収集することが要求され、金
融機関自身が海外で活動を行うことも重要です。最近では特に東南アジアへの関心が高まっていること
から、インドネシアの首都ジャカルタに拠点を置く東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)に
当行の行員を派遣しています。ERIAは東アジアサミットでの合意に基づき2008年6月に設立された国
際機関であり、東アジア経済統合の推進を目的に域内の課題分析や政策立案および提言を実施していま
す。また、ベトナムの日系金融機関、国際協力機構とハサヌディン大学への短期留学にも行員を派遣す
るなど、県内企業のサポート体制を充実すべく取組んでいます。
国内需要は縮小が見込まれていることから、グローバルあるいはグローカルな経済連携協定をベース
として県内企業の海外展開は今後も続くと考えられます。しかしながら、進出国によっては政治・経済
が不安定な面もあり、克服すべき課題も多くあります。当行では地域経済の持続的な経済成長に資する
べく、今後とも県内企業の海外展開を積極的に支援してまいりたいと考えています。皆様方におかれま
しては、引き続きご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
2
TPP活用促進に向けたジェトロのサポートについて
~新輸出大国コンソーシアムをご活用ください~
日本貿易振興機構(ジェトロ) 愛媛貿易情報センター
石川 晶一
ジェトロでは中小企業等の海外販路開拓の支援、日
本企業の海外展開支援、海外経済情報の調査・分析、
貿易投資相談等に関する事業を実施しています。今般、
ジェトロでは新しい海外ビジネス支援サービスを開始
しました。
今回はその新しいサービスをご紹介します。
してアドバイスを行う他、海外出張の同行も可能です。
「エキスパート」は、ものづくり、サービス、ヘル
スケア、コンテンツ産業、農林水産・食品など分野別
図1:新輸出大国コンソーシアムの概要
Ⅰ.新輸出大国コンソーシアムとは
ジェトロではTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
活用に向けたさまざまな取り組みを行っています。そ
のメリットを最大限活用し、グローバル市場開拓・事
業拡大を目指す中堅・中小企業が海外展開を図る上で、
製品開発、国際標準化から販路開拓に至るまでの総合
的な支援を行うサービス「新輸出大国コンソーシアム
(以下、コンソーシアム)」を発足しました。
コンソーシアムは、政府系機関、地域の金融機関や
商工会議所など国内各地域の企業支援機関が幅広く結
集し、海外展開を考えている中堅・中小企業等の支援
を目的に立ち上げられた事業で、700超の機関が参加
する官民の団体です。
ここでは、海外展開にあたり、
「どこに相談すれば
いいのか分からない」
「専門家に相談したい」という
2つの悩みを解決します。
まず商工会議所や自治体、地域の金融機関などに相
談すればジェトロを介して、コンソーシアム参加機
関内で解決するものと専門家支援案件に分かれます。
ジェトロ窓口は海外展開について知見を有する専門家
である「新輸出大国コンシェルジュ」です。「コンシェ
ルジュ」はご相談者のお悩みや事業内容をヒアリング
し、コンソーシアム参加機関が提供する最適なサービ
スを紹介したり専門家である「新輸出大国パートナー」
や「新輸出大国エキスパート」への橋渡しをします。
情報収集から実際の事業展開まで、コンシェルジュが
担当となり、成功まで導いていきます。
「パートナー」は継続的に支援を担当し、企業を訪問
出所:ジェトロ
図2 : 支援機関窓口
出所:ジェトロ
3
にアドバイスを行います。単発の派遣で、審査もなく、
何度でも利用できることが特徴です。すべてのアドバ
イスや専門家が企業訪問や海外出張に同行する場合の
交通費なども無料です。
対象は現在又は将来的にTPP地域内市場への進出
を考えている中堅・中小企業となります。
愛媛県では現在9社の支援を行っています(7月現
在)
。
の専門家が、訪問やE-mail等を通じて皆様が抱えてい
る疑問の解消や課題の解決をサポートします。本サー
ビスは無料でご利用いただけます。
※輸出だけでなく、進出に関するご相談も承ります。
各分野の海外経験豊富な専門家が、お客様の製品や
会社の状況に合わせて戦略を策定し、マーケット・バ
イヤー情報の収集や海外見本市の随行、商談の立会い、
最終的には契約締結までお手伝いします。ご相談課題・
ケースごとに対応させていただく場合(エキスパート
支援)と、戦略策定から海外見本市等への随行、商談
立会い、契約締結まで一貫したサポート(パートナー
によるハンズオン支援)と2種類あり、一貫したサポー
トの実施には条件がございます。
Ⅱ.海 外ビジネスに精通した専門家による支援
サービス
本サービスでは、TPPの合意を契機に海外展開をお
考えの中堅・中小企業等の皆様に対し、商社OBやコ
ンサルタントなどの海外ビジネスに精通したジェトロ
図3:ジェトロの専門家による支援体制
コンソーシアム
120名体制
(28年度)
利用企業
申込
80名体制
(28年度)
申込
政府・政府
関係機関
地域支援機関
地方自治体
商工会議所
コンシェルジュ
※専門家の配置人数は、今後の支援
ニーズに応じて変動。
コンシェルジュが、案件対応
方法について迷うときは、
本部コンシェルジュに連絡。
①スポット支援
(エキスパート)
企業の紹介・取次
新輸出大国
コンソーシアム
本部
コンシェルジュ
商工会
地方銀行
信用金庫
損害保険
貿易保険
100名体制
(28年度)
②ハンズオン支援
(パートナー)
①②以外の
参加機関の支援サービス
コンソーシアム参加機関(支援機関)
への案件取次
貿易投資相談、海外市場
調査、マッチング支援など
出所:ジェトロ
1.エキスパートによるスポット支援
専門性の高い分野に関しては、当該分野に精通した
専門家(
「新輸出大国エキスパート」)が企業の課題に
応じて、専門分野を生かしてケース毎に個別支援しま
す。審査はございませんので、どなたでもご利用いた
だけます。
対象業種は、機械・部品、環境・エネルギー、サー
ビス(クールジャパン含む)、農業、基準認証、調査、
eコマース、外国人材活用、英文貿易実務、SWOT分
析・戦略策定などですが、その他の分野も企業の皆様
のニーズに合わせて、増やす予定です。
4
があります。
図4:エキスパートの対象分野・業種
対策分野
対象業種
1
ものづくり分野
(機械・環境)
機械・部品
環境・エネルギー
2
ものづくり分野
(生活関連産業)
デザイン製品・日用品・
ファッション
3
サービス産業分野
外食・小売・流通・
理美容・教育等
4
ヘルスケア産業分野
医療・バイオ医薬品・
健康長寿関連等
5
コンテンツ産業分野
映像・音楽・ゲーム・キャ
ラクター・ライセンス等
6
農林水産・食品分野
水産品・農産品・酒類・
加工食品等
7
基準認証
全産業
8
外国人材活用
全産業
9
英文貿易実務
全産業
10
海外展開戦略策定支援
〈SWOT分析等〉
全産業
11
電子商取引
全産業
具体的な支援内容
⑴各 企業の現状とニーズを把握した上で、TPP関
連情報の提供、海外展開戦略の策定、事業計画作
成、各種課題の解決等について、専門的知見およ
びジェトロ等の各支援機関が提供する情報等を活
用し、ハンズオンで支援します。
⑵全分野、全業者が対象
⑶具体的な支援内容
海外展開戦略作成支援業務、海外展開事業計画作
成支援業務、各種課題解決支援業務、発掘業務等
詳しくは、以下のウェブページをご確認ください。
※専門家一覧URL:https://www.jetro.go.jp/services/expert.html
Ⅲ.「新輸出大国コンソーシアム」ご利用条件
※1)一部の専門家支援につきましては「中小企業」に限る場合がございます。
※2)一部の専門家支援につきましては「製造業もしくは農林漁業者」に限る場合
がございます。
※3)・基準認証:海外展開のために必要となる国際認証等について、専門家が相
談対応を行います。
・外国人材活用:企業の海外展開のブリッジ役となる外国人材の採用・定着・
在留資格等に関して、専門家が相談対応を行います。
・英文貿易実務:専門家が海外企業とはじめて英文で貿易実務を始める方へ
のサポート業務を行います。
・海外展開戦略策定支援(SWOT分析等):これから海外展開を目指す企業様
の戦略策定をお手伝いします。
〈対象となる企業〉
①現 在又は将来においてTPP域内市場の獲得を想
定している中堅・中小企業等で、輸出や投資等の
海外展開を計画していること。
②本事業の利用条件に承諾いただき、「コンソーシ
アムエントリーシート」(以下「エントリーシー
ト」)の作成にご協力いただけること。
③本事業の参加機関が提供する支援サービスの利用
を希望すること。
④反社会的勢力でないこと及び反社会勢力との関係
を有しないこと。
※支 援機関の提供する各種サービスのご利用に当
たっては、審査が必要な場合がございます。
出所:ジェトロ
2.パートナーによるハンズオン支援
企業訪問を通じて、海外事業経験の豊富な専門家
(
「新輸出大国パートナー」
)が継続的に海外展開計画
の作成支援から海外販路開拓、立ち上げ、操業支援ま
で一貫したご支援を行います。専門家(
「新輸出大国
パートナー」
)の支援を受けるに当たっては、専門家
の数に限りがあるため、ジェトロでの審査を経る必要
図5:コンソーシアムご利用の流れ
出所:ジェトロ
5
〈ご利用の流れ〉
①本事業のご利用に当たっては、ジェトロの担当者
が海外展開支援に必要な情報を貴社よりお伺い
し、いただいた情報をもとにエントリーシートを
作成した後、ジェトロにて利用の申込受理を行い
ます。
②ジェトロでは、エントリーシートを提出された後、
企業毎に個別に設定する企業IDを記載した「新
輸出大国コンソーシアム会員証」を発行します。
また、
エントリーシートに記載された情報を元に、
貴社の担当となる「新輸出大国コンシェルジュ」
(以下 「担当コンシェルジュ」)を指名し、その氏
名を貴社に連絡いたします。
③担当コンシェルジュは、貴社の支援に適切なジェ
トロのサービスまたは、本事業の参加機関(以下
「紹介先機関」)のサービスをご紹介します。貴社
に紹介先機関のサービスをご紹介する場合、担当
コンシェルジュは、貴社の同意を得た上で、紹介
先機関に対してエントリーシート及び必要な情報
を提供し支援の協力を依頼します。また、担当コ
ンシェルジュは、紹介先機関との間で、貴社の海
外展開の実現を円滑に進めるために、貴社の海外
展開に向けて必要な支援に関する情報や、紹介先
機関が既に提供した支援サービスの内容につい
て、ジェトロが策定する「新輸出大国コンソーシ
アムの運営にかかる実施要綱」に基づき相互に情
報共有を行います。
④本事業の成果把握のため、ジェトロが実施するア
ンケート調査等にご協力いただくことがありま
す。
図6:エントリーシート
出所:ジェトロ
6
ビスによって、現地の不動産業界に新しい風を吹き
込み、さらなる自社の発展につなげていく。そして
セブ島をはじめとした他地域にも挑戦したいと考え
ています。
Ⅳ.参加企業について
以下は、新輸出大国コンソーシアムの受付状況につ
いて、支援対象企業の業種及び、地域別の割合を示し
たものです。
◆担当専門家INTERVIEW◆
伴奏者として、リスクを提示することで
確実な成功を
図7:支援対象企業の主な業種・地域
その他
サービス
18%
農産品
14%
工業品
46%
海外進出を確実に成功させるためには、想定され
るリスクを正しく認識し、その対策を講じておくこ
とが重要です。専門家は企業の伴奏者として、経営
者に対し、焦って急いで進めるのではなく、ときに
は立ち止まってリスクを提示するよう心掛けていま
す。
例えば今回の支援でも、フィリピンならではの税
制度の特徴と合わせて、進出後に税金によって収益
が圧迫される可能性について指摘しました。ほかに
も当局から急な査察の要請など、日本とは異なる慣
習が数多く存在します。こうしたリスクに対応する
ためには、弁護士、会計士、パートナー企業選びが
肝心です。磐石な体制を組むことが、将来の商機拡
大や事業成長の道へと繫がっていくのです。
中国
7%
東北
8%
卸売業
12%
小売業
7%
水産品
3%
北海道
4%
四国
4%
沖縄
1%
関東
38%
九州
11%
中部
13%
近畿
14%
出所:ジェトロ
Ⅴ.専門家による支援サービス活用事例
※以下はジェトロの専門家による「新興国進出個別支
援サービス(2013/2014年度実施)」にて採択した事
例です。なお、専門家は採択時点の方です。
お問い合わせ
まずは、ジェトロのサポート・ホットライン、最寄
のジェトロの国内事務所、またはコンソーシアム参加
支援機関の窓口にお問い合わせください。
【フィリピン】
有限会社マーベラス不動産(愛媛県新居浜市/サー
ビス業(不動産)
)
成長著しいダバオの不動産業界に
新たな風を吹き込む
【事務局】日本貿易振興機構(ジェトロ)
サポート・ホットライン
TEL.0120−95−3375
平日9:00~18:00
URL:www.jetro.go.jp/consortium/
【愛媛事務所】
日本貿易振興機構(ジェトロ)
愛媛貿易情報センター
〒791−8057
松山市大可賀2−1−28 アイテムえひめ3階
TEL.089−952−6055/0015
E-mail.[email protected]
URL:h ttp://www.jetro.go.jp/jetro/japan/
ehime/
平日9:00~17:00
メールマガジン登録をご希望の場合、上記の
メールアドレスまで、「メールマガジン登録希
望」とご記載の上、所属、氏名、住所、電話・
FAX番号、ご登録されるメールアドレスをご連
絡ください。
10年来の悲願であるダバオへの進出へ
わが社が加入しているフランチャイズチェーンが
海外進出を推奨しており、そこで提供される情報や
ノウハウを活用していました。しかしそれだけでは、
現地ダバオの不動産業界の状況や法制度など、刻々
と変化する情報を得ることは困難であったことから、
海外進出計画は停滞気味でした。そこで2014年にジェ
トロの支援サービスに申し込んだのです。その際に
松村専門家を紹介いただき、継続して支援を受けま
した。
専門家の存在が言葉と慣習の壁を乗り越える力に
専門家の存在は、何といってもコミュニケーショ
ンの面で私たちの大きな力となってくれました。現
地のお言葉に堪能であることはもちろん、お互いの
ビジネス慣習の差を理解した上でのやり取りが欠か
せないのです。こうした安心感に加えて、豊富な経
験に基づいたアドバイスや鮮度の高い情報により、
効率的な決断と行動ができ、大きな時間短縮につな
がりました。
結果、想定よりも早い2015年9月に現地法人を立
ち上げることができ、すでにローカル社員も雇用し
営業を開始しています。日本ならではの細かなサー
7
会
員
紹
介
株式会社アテックス
乗用草刈機(刈馬王)
村田 雅弘
代表取締役社長
1.概 要
本社所在地:愛媛県松山市衣山1−2−5
設
立:昭和9年
事 業 内 容:農業機械・生活関連商品・省力化機械の
開発製造販売
代 表 者:村田 雅弘
資 本 金:6,080万円
売 上 高:46億8,500万円(平成27年度実績)
従 業 員 数:200名
電動車椅子(マイピア)
2.沿 革
・昭和9年 衣山鋳造所 創立
・昭和21年 農業機械製造業へ転換
・昭和36年 ㈱四国製作所に組織変更
・昭和43年 コンバイン用カッター生産開始
・昭和57年 自動選別計量機生産開始
・昭和63年 電動車椅子「マイピア」生産開始
・平成6年 ㈱アテックスへ社名変更
・平成19年 中国江蘇省に 現地法人設立
・平成21年 電動車椅子「マイピア」にてJIS認証取得
実施しております。
国内では、東北、関東、中部、中四国、九州に5か
所の販売拠点を設けて全国展開を実施するとともに、
生産拠点としては、松山市内に4か所の工場と中国江
蘇省に中国工場を設けております。
4.国際化について
弊社と海外の関わりは生産資材の海外調達から始ま
りました。1995年頃から、台湾・韓国・中国の北東ア
ジアから部品調達を開始しました。
ちなみに、この年の平均為替相場は、US $=¥95
と記憶しております。
また、海外生産への取組みとして、2006年から中国
工場の設立を模索し、2007年には中国江蘇省に現地法
人を設立致しました。
本社(愛媛県松山市)
3.業務内容
弊社は「農用運搬車」
「草刈機」
「選別機」
「カッター」
等の農業機械のほか、電動車椅子「マイピア」等の生
活関連商品などを主力製品とした開発、製造、販売を
中国工場(中国江蘇省)
8
それまでの海外戦略は、安価な人件費と円高を利用
して海外から購入する輸入が主体でしたが、激変する
国内状況を鑑みた場合、海外へ販売する輸出を増強せ
ざるを得ない状況となり、現在に至っております。
現在の輸出販売状況は、大手OEM先を介したヨー
ロッパや韓国への輸出、またASEAN諸国や台湾、オ
セアニア等への直接輸出が有ります。
パイナップル運搬車(マレーシア)
5.経営理念・社是
弊社は、創業以来、
「誠実・信頼・創造」を社是として、
物づくりに邁進してきました。
「豊かさと魅力の創造」を基本理念に「人々に愛さ
れる商品を提供する」ことにより、多くの人々に便利
で安心・安全な、そして人と環境に優しいものづくり
の会社を目指します。
乗用草刈機(ニュージーランド)
現在まで資材購入や外地工場での生産や輸入、輸出
販売などを手掛けてきましたが、一番苦労したのは、
やはり文化の違いによる認識の相違かと思います。資
材輸入においては「問題ないね?」と何度も確認しま
すが、実際には品質問題も一緒に輸入した経験もあり
ます。この様な場合には、契約が有っても無いような
ものと心して現地現場で忍耐強く品質指導をするしか
無いと思います。
輸出販売するケースでは、想定外の使用方法をされ
て「クレーム」扱いされた経験もありますので、必ず
現場へ赴いて使用条件の確認や使用方法の徹底指導な
どを実施しました。
6.社名の意味とロゴについて
ATEX
A :amenity………快適
TE:technology……技術
X :未知への可能性
“atex下部のラインは「柔軟な発想と豊かな大地」
を表現しております。”
7.アピール
弊社は、前述のとおり国内外を問わず、世界のお客
様の声を商品に反映できるよう、今後もマーケットイ
ンの考え方を重視して商品開発に取り組み、快適な社
会の実現に貢献して参りますので、今後ともよろしく
お願い致します。
特に海外においては、成長著しいASEAN諸国の経
済発展に寄与できる農業機械の市場調査・開発を実施
して、商品投入を計画していきたいと考えます。
パーム運搬車(インドネシア)
9
海 外 ビ ジ ネ ス
台湾でお店を開いてみた!
売するという事業を受託した際、いくら日本製とはい
えよくわからない商品を高額な送料を支払ってまで注
〜 愛媛のネット企業が台北市内に開設した
リアル店舗“168 PLACE”とは〜
文するのは躊躇してしまう、という声を多くの台湾人
から聞きました。
さてさて、日台双方から寄せられたたくさんの声。
これらに応えるにはどうすればいいのか。
株式会社マジカルサイト
松山支店支店長
【そうだ!お店を開けばいいんだ !?】
松本 眞司
そこで考えついたのが台湾での店舗開設でした。い
きなりコンテナやパレット単位の大量輸出となると大
【海外進出は大変!みんな困っていた!】
変ですが、店舗販売程度の少量であれば中小企業でも
一般的にメーカーが海外展開を考える場合、まずは
それほど負担にはならないだろうし、台湾の消費者に
貿易実務の勉強をし、商談会に参加し、興味を持って
も実際に商品を手に取って見てもらえる環境も整う
くれたバイヤーと交渉・契約を行い…という手順を踏
じゃないかと。
むことになりますが、そこには当然言語の壁はもちろ
弊社子会社はもともと台北市内にオフィスを構えて
ん、商習慣の違いや為替の変動など、様々な障害が待
いましたから、ビルの上層階ではなく路面へ移動すれ
ち受けています。多くの資本と人材を抱える大手企業
ばオフィス併設で店舗の運営もできるし、家賃や人件
ならともかく、中小企業でこれらを全てクリアするの
費も節約でき、少量の貿易であれば日本本社と連携し
はなかなか大変です。
ながら全てを自社内で完結することで流通コストも押
また、日本国内の商社経由で輸出すればこれらの問
さえられるのではないかと。
題は一気に解決するのですが、当然ながら輸出商社や
ただ、問題がないわけではありません。台湾ではほ
現地輸入商社もビジネスですから「売れる!」と判断
とんど無名に近い地方中小企業の商品をいかにして台
しない限り、どれだけいい商品だとアピールしても容
湾で売り込んでいくのか。それ以前の問題として、そ
易にそのレールへ乗せてもらうことはできません。身
ういう無名な商品を並べただけの店舗へ、どうすれば
近な海外である台湾への進出を考えても、これらの高
集客することができるのか。小さな店舗なので大きな
いハードルに遮られて一歩目を踏み出せない企業がど
プロモーション費をかけるわけにもいきませんし、も
れくらいあることか。と言いますか、そういう声がた
ちろん主要繁華街に出店できるわけもなく…。
くさん弊社へ届いていたのです。
さらに、弊社はISPやWEB制作、システム開発を主
要業務とする俗に言うネット企業。店舗運営はもちろ
【日台双方からの声に応えるには…】
ん、貿易に関するノウハウなんて微塵も持ち合わせて
弊社は2002年に台湾へ子会社を設立し、台湾の観光
いません。それなのに約4ヶ月で店舗兼オフィス物件
情報を現地からWEBサイトを使って日本語で発信す
を探して移転し、店舗内外装工事をし、初期取扱商品
るという事業を行っていますが、その影響で多くの日
の輸出から輸入通関まで全て完了し…もう無茶苦茶な
本企業から相談を持ちかけられるのです。
「こういう
話ですが、それでも何とか2014年12月には店舗オープ
商品を開発したのだが台湾で販売するにはどうすれば
ンに漕ぎ着けました。
いいのか?」
「地元の農産物を輸出したいのだが台湾
【“168 PLACE”こんなお店です】
の法規制はどうなっているのか?」
「この製品なら台
湾でも勝負になると思うが市場はどういう状況なの
弊社台湾子会社のコンセプトは「台湾と日本の架け
か?」などなど…。
橋になる!」です。ただ、小さな会社なのでいきなり
また、松山市内の産品をオンラインで台湾向けに販
大きな橋をかけたりなんてできませんから、小さな橋
10
“168 CAFÉ”
をたくさんかけることで、大きな橋に匹敵するような
役目を担っていこうとしています。店舗にもそのコン
気軽に来店してもらうためカフェを併設。さらに店
セプトが大いに反映されました。
舗で販売している商品をメニューに加えたり、試食モ
ニターを実施したりと、様々に活用。
“168 PLACE” 正面
台北松山空港から徒歩約10分というビジネス街近く
に開設された店舗「168 PLACE(いろはプレイス)」は、
以下のようないくつかの機能を併せ持っています。
“168 CAFÉ” メニュー
“168 SHOP”
まだ台湾では紹介されていない日本製品(食品、雑
貨、工芸品、衣類小物など)を主力とした販売店舗。
取扱商品の多くは自社にて輸出入まで担当。
“168 CAFÉ” 店内の様子
“168 BOOKS”
日本語専門の古書店。駐在日本人およびその家族が
帰国時に不要となった日本語書籍を買い取り、日本語
“168 SHOP” 店内の棚
を勉強中の学生や日本語に興味のある台湾人へ格安で
販売。
“168 JAPAN”
日本全国の自治体に協力を呼びかけ、中国語(台湾
で使われている繁体字)の観光パンフレットを配置し、
興味のある方に無料配布。現在19団体のパンフレット
を配布中。
“168 SHOP” 商品棚
11
⑵自社商品が台湾でどんな反応があるのか市場調査に
活用。
台湾の消費者へ直接モニターアンケートを実施す
ることも可能です。また商品によってはカフェのメ
ニューとして提供することもできます。
⑶自社商品の台湾ミニショールームとして活用。
“168 JAPAN” 各種パンフレット棚
【今後の展開】
“168 TRAVEL”
1つの店舗だけでは取り扱いや販売可能な数量も限
台湾を訪れた日本人観光客の現地サポートデスク。
られてしまうため、現在は販売ネットワーク作りを進
※現在はテスト運用中で今後拡充予定。
めています。まずは当方の趣旨に賛同し、取扱商品の
今後はその他にも、語学や趣味の教室を実施する
委託販売に協力してくれるパートナーショップ。そし
168 SCHOOLや、駐在日本人の生活をサポートする
てカフェや美容室など、物販店ではないお店の店頭に、
168 LIFEなどなど、いくつもの小さな架け橋を繫い
産品を詰め込んだ小さなカゴを置いてもらうバスケッ
でいく予定です。
トショップ。現時点ではまだ数店舗しか開拓できてい
ませんが、これを増やすことによりこれまでの点から
【168 PLACEの活用方法】
線へ、線から面へと広げていくことで、低い知名度や
では、具体的にどのような活用方法があるのかご紹
少量故の高価格への対応を進めていくつもりです。
介いたします。
まだまだ小さな店舗ですが、もし台湾へ来られるこ
⑴台湾進出の足掛かりとして少量販売から開始。
とがありましたら、ぜひ一度“168 PLACE”へお立
商品を弊社(松山支店)へ納品いただければ、国際
ち寄りください。
輸送や通関・検疫、成分検査、翻訳など店頭に並ぶま
でに必要な作業全てを弊社にて対応しますので、国内
の既存取引先と同じ扱いで台湾での販売が開始できま
す。また、日本国内での完全買い取りなので為替相場
変動の心配も不要です。
“168 PLACE” 店舗周辺地図(google mapより転載)
“168 PLACE(いろはプレイス)”
魔法網際股份有限公司
(Magicalsite Taiwan Inc.)
台北市敦化北路222巷27號1樓
TEL:+886−2−2717−7720 WEB:http://168place.jp/
Facebook:
https://www.facebook.com/168place.jp/
“168 PLACE” への輸出取引事例
日本国内でのお問い合わせ先
株式会社マジカルサイト松山支店
松山市土居田町396−6
TEL:089−989−6090
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第26回通常総会と記念講演会の開催報告
愛媛県産業貿易振興協会
去る6月8日
(水)、コムズ(松山市男女共同参画推
進センター)5F大会議室において、当協会の第26回
通常総会を開催いたしました。
当日は、梅雨入りを間近に控え、あいにくのぐずつ
いた天気ではありましたが、多くの会員の方々にご出
席いただきました。
今回が、当協会が公益社団法人となってから、5回
目の通常総会となります。まず、森田会長がご出席の
会員の方々へご挨拶した後、愛媛県知事中村時広様の
代理としてご出席いただきました愛媛県経済労働部長
の門田泰広様、そして松山市長野志克仁様の代理とし
てご出席いただきました松山市産業経済部副部長の中
島郁様から、ご来賓の祝辞をいただきました。
引き続いて、当協会の正会員212名のうちご本人ま
たは代理人によるご出席が62名、委任状によるご出席
が129名と、過半数の方々のご出席をいただいており、
本総会が有効に成立することの確認とご報告を行った
後、森田会長が議長となり、議案の審議に入りました。
議案および報告事項は以下のとおりでしたが、議案
についてはご審議のうえご承認いただき、各報告事項
におきましても特段の疑義等もございませんでした。
〈議案〉
第1号議案 平成27年度決算書類(貸借対照表及び
正味財産増減計算書)及び附属明細書
並びに財産目録の承認の件
第2号議案 役員の辞任に伴う後任者選任の件
通常総会の議事進行
通常総会ご来賓の祝辞
〈報告事項〉
報告事項① 平成27年度事業実施状況
報告事項② 平成28年度事業計画の概要
報告事項③ 平成28年度収支予算について
報告事項④ 新輸出大国コンソーシアムの概要と当
協会の支援参加について
森田議長が本総会終了をもって理事を退任される森
本惇様、明関和雄様にお礼を述べた後、本総会にご出
席の森本様から退任のご挨拶があり、また新しく理事
になられた山本龍典様の自己紹介がありました。
最後に、ご出席の会員の方々に対して円滑な議事進
行へのご協力に対して厚くお礼を申し上げるととも
に、本総会を閉会いたしました。
通常総会ご出席会員の方々
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通常総会の終了後に、引き続いて恒例の記念講演会
を開催しました。
今回の講演会は、松山市に本拠を置く地元企業とし
て、日本国内はもとより広く海外にも拠点網を拡大し
て世界規模で活動されている三浦工業㈱代表取締役会
長の髙橋祐二様に『ミウラの歴史と成長戦略』と題し
まして、ご講演いただきました。
当日は、総会にご出席いただいた会員の皆様に加え、
多くの団体や企業および個人の方々からご出席いただ
きました。
ご講演では、まずミウラの歴史に関するお話があり、
続いてミウラグループの成長戦略についてご説明いた
だきました。
今回の総会終了をもちまして、当協会の役員は、以
下のとおり会長ほか、副会長3名、専務理事1名、理
事14名、監事2名となっております。
【役 員】
役 職
氏 名
所属 役職
会長
森田 浩治
愛媛県商工会議所連合会頭
㈱伊予銀行 取締役相談役
副会長
村上 友則
愛媛県商工会連合会 会長
在任中
副会長
森本 惇
愛媛エフ・エー・ゼット㈱
代表取締役社長
退 任
副会長
一宮 捷宏
日泉化学㈱
代表取締役会長
在任中
副会長
髙橋 祐二
三浦工業㈱
代表取締役会長
在任中
専務理事
合田 謙司
理事
薬師神 績
愛媛経済同友会 代表幹事
在任中
理事
服部 正
(公社)愛媛県紙パルプ工業会
会長
在任中
理事
近藤 聖司
四国タオル工業組合
理事長
在任中
理事
廣瀨 了
宇和島商工会議所
会頭
在任中
理事
本田 元広
㈱愛媛銀行
代表取締役頭取
在任中
理事
大沢 哲也
日本食研ホールディングス㈱
代表取締役社長
在任中
理事
尾﨑 英雄
㈱フジ
代表取締役社長
在任中
明関 和雄
マルトモ㈱
取締役相談役
退 任
理事
城戸 善浩
ヤマキ㈱
代表取締役社長
在任中
理事
菊池 元宏
丸三産業㈱
代表取締役社長
在任中
理事
檜垣 英史
今治造船㈱ 専務取締役
専務執行役員 経理本部長
在任中
理事
弓﨑 秀二
愛媛県中小企業団体中央会
専務理事
在任中
理事
大西 宏昭
愛媛県経営者協会
専務理事
在任中
理事
山本 龍典
愛媛エフ・エー・ゼット㈱
代表取締役専務
新 任
理事
明関和香奈
マルトモ㈱取締役 調査本部
新 任
副本部長兼海外事業戦略室室長
監事
山崎 正人
㈱いよぎん地域経済研究センター
代表取締役社長
在任中
監事
弓山 慎也
愛媛信用金庫
理事長
在任中
理事
(公社)愛媛県産業貿易振興協会
専務理事
在任中
在任中
三浦工業株式会社髙橋会長による講演
三浦工業㈱は、1959年5月に、5人の社員が『世界
一安くて良いボイラを創ろう』と大きな夢を描いて会
社を設立されました。その後、現在に至るまでの約半
世紀に亘って、その想いが三浦工業㈱の原点であり、
原動力になっているとのお話がありました。
また、1972年には、創業者三浦社長の強い意志のも
と、ボイラに保守契約を付帯して販売するという、画
期的なミウラ独自のボイラ保守契約制度(ZMP)を
開始し、メンテナンス事業部を設立、現在に至ってお
ります。
さらに、2015年には、ミウラのチャレンジ精神の結
晶ともいえる小型貫流ボイラZP(初号機)の技術が、
一般社団法人日本機械学会より「機械遺産」に認定さ
れ、日本が誇る歴史的な機械技術関連遺産として保存
されています。誇り高き歴史を胸に、従業員一人ひと
りがミッション(使命・役割)を自覚し、地球環境の
未来に少しでも貢献できるよう取り組んでいるとのこ
とです。
三浦工業㈱は主力のボイラとボイラ技術を基盤とす
る水処理機器、食品機器、メディカル機器、システム
機器、船用機器等の商品を製造・販売およびメンテナ
ンス事業を行っており、その技術力、営業販売力、メ
ンテナンス事業の三位一体で、お客様に役立つ技術と、
(注)「所属 役職」は、平成28年6月8日現在
なお、理事をご退任された愛媛エフ・エー・ゼット
㈱代表取締役社長の森本惇様、およびマルトモ㈱取締
役相談役の明関和雄様には、これまで当協会に賜りま
したご支援・ご協力に対しまして、厚くお礼申し上げ
ます。
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愛され信頼されるサービスを提供しております。そし
て、ボイラで培ってきた技術をさらに発展させ、「熱・
水・環境のベストパートナー」を目指し、問題解決型
トータルソリューション企業としての研究開発が進め
られているとのことでした。なかでも、未来に向けた
クリーンエネルギーとして、スポーツセンター、福祉
施設、工場、レストラン等を対象とした燃料電池の開
発や、近い将来に需要の拡大が見込まれている船舶用
バラスト水処理装置の生産・販売体制の拡充に取り組
んでいます。そして、国内はもとより海外のホテル、
病院、およびビール工場へ商品を納入されており、そ
れらの納入事例について具体的なお話がありました。
海外拠点としては、現在、アジアや北米・南米の世
界19か国でボイラを販売し、アジアでは中国や韓国な
ど8か国とアメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、
オランダの合計13か国に現地法人を設立し、適地適産
適販・グローバル販売網の構築を図っているとのこと
です。
次に、人材戦略についてご説明がありました。
『我々はわが社を、最も働きがいのある、
最も働きやすい職場にしよう』
を当社のモットーとして掲げ、風通しの良い職場環境
づくりを実践するとともに、企業は人なり、教育は惜
しみなく、という理念のもと、テクノサービス力を兼
ね備えた現場に強い人材の育成を目指し、各種研修の
充実を図るとともに、経営者自らが役職員全員に向け
て経営理念、ミウラの強み、成長戦略等について定期
的に生の声でメッセージを伝えておられるとのことで
す。
また、直属の上司を通さずに、従業員自らが人事部
長へ直接申請ができるFA(異動希望申告)制度の導
入や海外トレーニー及び語学講座を積極的に実施して
いるとのことでした。
最後に、社員用経営理念映像としてミウラ制作の『世
界こどもサミット』(日本語版)のビデオ放映があり
ました。世界各地の、まだまだあどけなさが残る子供
たちが、自分たちのミッション(使命・役割)を自覚
し、達成すべき目標や戦略を自由闊達に語っている姿
には、一種の感動さえ覚えました。言語、宗教、習慣
の異なる各国の人々(従業員)がビジョンを共有し、
共通の価値観を持つことの大切さが、子供たちの屈託
のない笑顔とともに、心に深く残っております。
髙橋会長様には、ご多忙にもかかわらず、素晴らし
いご講演をしていただきまして、本当にありがとうご
ざいました。改めて御礼申し上げます。
(注)本稿に掲載している記念講演会の講演内容に関する記述は、聴講に
基づいて当協会が作成したものであり、文責は当協会にあります。
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