園芸いばらき振興協会情報 Vol.41 平成22年9月1日

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発行日:平成22年9月1日
〜ブルーベリーに夢を託して〜
“2010ブルーベリーin茨城”
が盛大に開催される
去る7月2日〜3日にかけて、日本ブルーベリー協
会と“2010ブルーベリーin茨城”実行委員会の
主催により、つくば市及びかすみがうら市を会場とし
て、
「第16回全国産地シンポジウム“2010ブルー
ベリーin茨城”
」
が開催されました。国内はもとより、
中国や韓国からの参加もあり、約600名の参加者の
もと、盛大な大会となりました。
大会初日は、つくば国際会議場において、開会式・
シンポジウム及び生産資材等の展示販売が行われまし
た。
シンポジウムでは中川学園調理技術専門学校料理教室代表の中川一恵先生から、
「ブルーベリーの未来」
と題して、ブルーベリーを利用する様々な方々の意見の紹介やPR手法の具体的な提案など、ブルーベリー
生産者にとって示唆に富んだ基調講演を頂きました。
続いて特別講演として、
(独)
農研機構果樹研究所専門員の田中敬一先生から、ブルーベリーの持つ健康
機能性成分に関する世界での最新の研究成果や、ブルーベリーや果物の摂取が生活習慣病を予防するため
に極めて有効であることなどを紹介頂きました。簡単なクイズを取り入れた講演は、解りやすく参加者か
らも大変好評でした。
パネルディスカッションでは、茨城県農業総合センター主任専門技術指導員の本橋修二氏のコーディ
ネートのもと、
「マーケティング強化によるブルーベリー産業の発展」をテーマとして、
(独)農研機構・
中央農業総合研究センターの佐藤和憲氏、青果仲卸の
(株)
丸二常務取締役の藤田真也氏、水戸京成ホテル
総料理長の二木真人氏、笠間市内の洋菓子店、
(有)
グリュイエール・オーナーシェフの根本高行氏、笠間
クラインガルテン楽農工房代表の鈴木かつ子氏がパネリストとして、流通や加工など、それぞれの立場か
ら問題提起をされ、内容の深いパネルディスカッションとなりました。
〜ブルーベリー産地の見学〜
2日目は3班に分かれ、バスでかすみがうら市のブ
ルーベリー圃場の視察研修が行われました。
会場となったのは、大会の実行委員長を務めた坂尚武
氏及び視察部会長を務めた円城寺英男氏、円城寺正道氏
の3圃場で、安心・安全を重視した無農薬栽培の状況な
どそれぞれの圃場で熱心な視察研修が行われました。
途中、霞ケ浦の帆引船の見学が予定されていました
が、当日は風が無く帆を上げた船の姿を見て頂くことが
できず心残りもありますが、多くの方に茨城の良さをア
ピールできた大会となりました。
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(社)園芸いばらき振興協会情報
(社)
園芸いばらき振興協会第20回通常総会開催される
社団法人園芸いばらき振興協会の第20回通常総会が5月27日(木)
、茨城県市町村会館において、
市町村長、農協理事長・組合長等84名(委任状を含む)の会員と農林水産部次長を始め多数の来賓の御
臨席の下、開催されました。
総会では、議長に北つくば農業協同組合代表理事理事長の加倉井豊 氏が、議事録署名人には、かしま
なだ農業協同組合代表理事理事長の三保谷二郎氏と社団法人茨城県青果物地方卸売市場協会長の菊池侃氏
の両名が選任され、
「平成21年度事業報告並びに収支決算について」
、
「平成22年度事業計画並びに収
支予算について」
、
「平成22年度会費・負担金の賦課及び徴収について」
「役員の選任について」等の議
案が全会一致で承認されました。
○役員の改選について
4名の理事の辞任に伴い、新たに理事4名が就任しました(下表のとおり)
。
また、当協会の公益認定申請の際に、理事定数を見直す方向で、今秋に予定している臨時総会に諮る
こととしました。
新任理事
所属及び役職
前任理事
野  貴 雄
茨城県町村会会長
川 田 弘 二
久保田 健一郎
石岡市長
横 田 凱 夫
中 川 治 美
なめがた農協代表理事組合長
永 峰 一 郎
宮 浦 浩 司
茨城県農林水産部長
永 見 基 定
平成21年度「いばらき園芸振興賞」表彰式
平成21年度の「いばらき園芸振興賞」の表彰式が5月27日(木)
、通常総会に引き続き開催され、
最優秀賞1団体、優秀賞4団体、奨励賞3団体の計8団体が受賞いたしました。また、本県農産物の販売
や消費拡大に貢献した1団体に県知事からの感謝状が贈呈されました。
この「いばらき園芸振興賞」推進事業は、平成22年度も実施いたしますので、多くの集団の応募をい
ただけますようご協力をお願いいたします。
◎いばらき園芸振興賞
受 賞 名
集 団 名
特 別 賞
最優秀賞
知 事 賞
生産
北つくば農業協同組合花き部会
農業会議会長賞
生産
有限会社鉾田ゆうき
農協中央会長賞
生産
北つくば農業協同組合結城市園芸部会トウモロコシ部
全農県本部運営
委員会会長賞
流通
ひたち野農業協同組合花き部会
農林水産部長賞
産直
だいご味らんど
生産
水戸農業協同組合茨城町メロン部会「こだわりメロン研究部」
流通
健康活々倶楽部
産直
下高井地域振興協議会
優 秀 賞
奨 励 賞
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部門名
正 賞
(社)
園芸いばらき振興協会情報
『講演会報告』
「茨城県かんしょ生産者連絡協議会総会講演会より」
去る6月18日、鉾田市の「いこいの村涸沼」にて、第13回茨城県かんしょ生産者連絡協議会総会並
びに講演会が開催されました。講演会では、
「量販店から見たかんしょについて」と題して、イオンリテー
ル(株)食品・デリカ商品本部農産商品部カテゴリーバイヤー千葉様から講演していただきました。その
内容のポイントは下記のとおりですので、参考にして下さい。
【イオンでの取り組み】
・健康訴求:機能性野菜として産地・メーカーとのコラボにより消費者へ働きかける。
・おいしさ訴求:産地・品種・こだわり商品・健康スイーツとして消費者へ働きかける。
・おいしさを楽しく訴求する売り場:匂い・売場の一番地・目立つ看板等による消費者購買意欲への働
きかけ。
【バイヤーとしての仕入れポイント】
・お客様の判断基準は、鮮度(品質)
・価格・おいしさ・産地であり、
お客様ニーズに合った商品を仕入れ販売する。
・生産量と消費量(マーケットボリューム)のバランスをどうと
るのか?消費量を拡大させていく。
【イオンとして求めていくもの】
・工程管理重視(プロセスチェック)方式を農産物にも取り入れ、イオン農産物の自主基準(イオン農
産物取引先様品質管理基準)を導入し、商品の信頼性を高め、お客様の声に応える農産物を提供して
いく。
『いばらきのかんしょのマスコット・キャッチフレーズを有効に使いましょう』
茨城県と茨城県かんしょ生産者連絡協議会では、県産かんしょを全国的にPRするためにマスコット
キャラクターとキャッチフレーズを公募し、全国各地からの多数の応募(マスコットキャラクターは
344点、キャッチフレーズは244点)の中から、第1次選考会・審査委員会を経て、図のとおり決定
いたしました。
また、6月には、茨城産かんしょに係るマスコット
キャラクター及びキャッチフレーズを使用する場合の
取扱い及び申請に関しての使用規程を定めました。
茨城県内で生産されたかんしょの出荷・販売、原材
料に茨城県産のかんしょを使用して製造された加工食
品及び加工製品の販売時に使用出来ます。
今後、かんしょのマスコットキャラクター等を利用
して、茨城県産かんしょを全国的にPRしていきま
しょう!
使用規程・申請書等については、茨城県農林水産部園芸流通課HP
(http://www.pref.ibaraki.jp/nourin/enryu/)をご覧ください!
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(社)園芸いばらき振興協会情報
茨城県施設野菜立毛品評会 優秀事例
第14回茨城県施設野菜立毛品評会の表彰式が、8月6日(金)に開催されました。その中で、最優秀
賞を受賞されました事例を紹介いたします。
きゅうりの部
最優秀賞・農林水産省生産局長賞
坂東支部 粕谷 政輝 氏
トマトの部
最優秀賞・農林水産大臣賞
結城支部 鈴木 一弘 氏
・作型
きゅうり促成栽培(12月19日播種)
・品種
穂木:極光607(埼玉原種)
台木:ひかりパワーゴールド
(ときわ研究所)
、
FGY(埼玉原種)
・栽培上注意した点
乾燥を防ぐためのこまめな換気
通気性確保のための摘葉
うどんこ病・べと病・褐斑病の予防
・受賞理由
整枝・誘引・摘葉・圃場の衛生管理が徹底さ
れており、病害虫に対する適切な防除対策がな
されていた。また、果揃いもよく、収量・品質
共に極めて良好であった。
・作型
トマト促成栽培
(苗で購入、11月20日定植)
・品種
穂木:麗容(サカタのタネ)
台木:がんばる根−3号(愛三種苗)
・栽培上注意した点
肥料切れへの注意
定期的なかん水・追肥
コナジラミ・灰色かび病の予防
・受賞理由
本年厳冬期の天候不順の中で、草勢・果揃い
とも大変良く、病害虫の発生も抑えられていた。
また、収量・品質とも良好であった。
『茨城県メロン生産者連絡協議会 県オリジナルメロン[イバラキング]試食会』
「イバラキング」ってご存知ですか?メロンの生産量日本一の茨城の顔として、茨城県が育種した県オ
リジナル品種の緑肉メロンなのです。
茨城県メロン生産者連絡協議会では、去る6月1日、
「いこいの村涸沼」にて、イバラキング試食説明
会を開催いたしました。25名の会員が参加し、県園芸研究所等から育成経過・特徴・栽培ポイント・普
及拡大方針等を説明していただき、試食しながら意見交換を行いました。
試食した結果、アンデスメロンより食味・甘さ、肉質、総合評価で評価が高く、試作してみたいという
声も多く、関心は高い様です。
23年産には、県内で10haほどの栽培が見込まれ、メロン生産者連絡協議会員の中でも栽培される
予定です。
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(社)
園芸いばらき振興協会情報
茨城県育成コギク3品種の販売を開始
茨城県のコギクは、県内の切り花出荷品目では第1位、全国的にも栽培面積が第2位を占め、重要な花
き品目となっています。
主体となる7月、8月、9月の物日(盆・彼岸)並びにその前後に出荷できる県オリジナル新品種の育
成、普及に茨城県は取り組んでいます。
当協会園芸種苗センターでは、普及段階に至った「常陸サマーレモン」
、
「常陸サニーホワイト」
、
「常陸
サマーゴールド」の3品種の親株苗の個人生産者、任意組織生産者向け販売を今年11月に予定していま
す。茨城県オリジナル品種でコギクの産地づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。
「常陸サマーレモン」
「常陸サニーホワイト」
「常陸サマーゴールド」
コギク新品種の特徴
○出願公表品種「常陸サマーレモン」
7、8月出荷用のレモンイエロー系の黄色で草姿がまとまりのよい頂点咲きで出荷作業や花束加工に適する品種です。
○出願公表品種「常陸サニーホワイト」
7月東京盆の出荷が可能。純白に近い白色で草姿がまとまりのよい頂点咲き品種です。
○出願公表品種「常陸サマーゴールド」
8月旧盆〜盆明けの出荷が可能。緑色の照り葉に黄色の花色の品種です。
●販売対象 個人、任意組織の生産希望者(県育成品種のため誓約事項に同意、履行していただける方)
●注文受付 9月1日から9月30日
●注文方法 所定の注文書による。(注文書の入手は園芸種苗センターまでお問い合わせ下さい)
●苗 規 格 開花後地上部を切除した4.5号ポリポット苗
●販売価格 5株(5鉢)1口 8,400円(税込み)
*数量に限りがありますので、ご注文にお応えできない場合がありますことをご了承下さい。
詳細については下記までお問い合わせ下さい。
園芸種苗センター TEL 029−239−7600 FAX 029−239−7601(担当:大澤)
〜6月
7月
8月
赤
9月
⑦常陸オータムホワイト
④常陸サニールビー
⑥常陸サマールビー
白
⑧常陸オータム
パール
②常陸サニーホワイト
⑤常陸サマースノウ
黄
①常陸サマーレモン
③常陸サマーゴールド
⑨常陸オータムレモン
今回の販売は①、②、③のみです。④から⑨は次年度以降を予定しています。なお、開花時期は栽培条件、気象条件によって前後します。
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(社)園芸いばらき振興協会情報
「いばらき農産物ネットカタログ」
「GAP(適正農業規範)」を推進しています!
園芸いばらき振興協会では、
「いばらき農産物ネットカタログ」
、
「GAP(適正農業規範)
」の普及を進
めています。
いばらき農産物ネットカタログ
「いばらき農産物ネットカタログ」
(愛称:いばらき農みるねっと)は、茨城県、J
A茨城県中央会、JA全農いばらき、
(社)園芸いばらき振興協会の4者で運営して
いる、農産物の情報を紹介するインターネットサイトです。産地情報や農産物の生産
情報を登録し、掲載することができ、消費者に直接安全をPRすることができます。
ホームページ(http://ibrk.jp)を訪ねてみて下さい。
GAP(適正農業規範)
「GAP(適正農業規範)
」とは、農産物の安全・安心の確保や環境保全を目的とし
た、適正な農業の実践方法を示したものです。生産履歴を活用し、異物混入や残留農
薬の基準値超過などの問題を未然に防ぐことができます。
園芸いばらき振興協会では、研修会へのGAP指導員の派遣をおこなっています。
「いばらき農産物ネットカタログ」への登録・GAP指導員の派遣についてのお問い合わせは園芸いば
らき振興協会まで。
●
お知らせ ● いばらき花フェスタ2011について
2009年、2010年と大勢の花ファ
ンでにぎわった「いばらき花フェスタ」
。
2011年も、つくば市のつくばカピオに
おいての開催が決定しました。
期日は2011年2月19(土)
、20
(日)日の2日間。
3回目となる今回は、フラワーデザイン
競技会の地区選考会や音楽とのふれあいを
組み入れるなど、新たな取り組みも加え、
皆さんをお迎えします。お楽しみに。
編集・発行
( 社 )園 芸 い ば ら き 振 興 協 会
〒311−4203 水戸市上国井町3340番地
TEL:029−222−8511/FAX:029−222−8513
●園芸リサイクルセンター
〒311−3137 東茨城郡茨城町網掛1154番地1
TEL:029−293−6800 FAX:029−293−6860
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●園芸種苗センター
〒311−4203 水戸市上国井町3118番地2
TEL:029−239−7600 FAX:029−239−7601