Carrier ガルーダ・インドネシア航空

Carrier
ガ
ル
ー
ダ
・
イ
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ド
ネ
シ
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航
空
日危
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路品
線取
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週、
15 国
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充
リポート
アムステルダム
アムステルダム
ェーテボリ
イェーテボリ
ブリュッセル
ッセル
ブリ
ロン
ロンドン
ドン
現在のガルーダ・インドネシア航空には、機材アクシデントに見舞われ
苦難に直面していたころの姿は見当たらない。老朽化機材の退役でアジ
ア、豪州、中近東の近距離路線に集約したが、昨年から機材発注に着手
し、フリートを拡充した後、再び欧州路線への就航を目指す。日本では昨
年7月の中部線再開によって成田、中部、関西の3拠点体制を整えた。昨秋
以降、航空業界はかつてない需要収縮に直面しているが、インドネシアと
いう成長市場を後背地に持つ同社は、安定供給を保った上で新たな需要
開拓に乗り出す。
緩やかな増加基調
CARGO FEBRUARY 2009
図 ガルーダ・インドネシア航空の国際線就航ポイント
ウィーン
ーン
一方、豪州路線は飛行距離の短いデン
パサールからのフライトで、シドニーに週6
北京
便、メルボルンに週5便、パースに毎日運
航、ダーウィンに週3便を運航している。デ
けに同一機材で毎日運航。成田発が午前
11時、デンパサール着が夕方5時25分、ジ
上海
け上屋が稼働開始。雨季のウェットダメー
ジッダ
広州
ジを回避できる体制となったことから、
サウジアラビア 今
いく方針だ。
ブ
リュッ
セル
ブリ
ッセル
和田部長は成田を中心とした自社便の
モスクワ
モ
スクワ
ロン
ドン
ロ
ンド
ン
が期待されている5カ国「VISTA」の1つ。
はB747-400型だ。中部空港からは、中部
パリ
パ
リ
ーン
ウィー
ン
評価をいただいている」
とした上で「バリ
現在は自動車、オートバイなどの中間材の
∼デンパサール線を月・木・土曜の週3
島向けの旅客需要がある関係で貨物面で
も安定した供給を継続できている。貨物
っているが、一方で国内に2億2000万人超
は午後4時55分到着。機材はA330-300。
便と違い常にスペースを保てるのが当社
の人口を抱えており、消費地としての発展
関西空港からはデンパサール向けに月、
の強みと考えている」と説明する。また
にも期待が高い。
水、金、土、日曜の週5便を運航中。関西
「需要が落ち込む今のような時こそ、運送
そんな後背地から
発は午前11時、デンパサール着は午後5時
上の品質が問われる。当社スタッフは経
旅客便ネットワークを
10分。機材は中部線と同じA330-300だ。
験豊富な人材がそろっており、営業と現
広げるガルーダ・インド
日本での営業体制は、オンラインの主要
場と両方で顧客の要望を理解し、迅速な
ネシア航空だが、同社
3空港を東西2地区でカバーするもの。荷
の和田博之東日本地
動きが停滞する中でスペースの有効活用
区貨物営業部長は現
を促進するため、明確な管轄は敷いてい
香港
タイ
バンコ
バンコク
イェ
ーテボリ
ェーテボリ
フランクフル
フ
ランクフルト
運航について「定時運航率が非常に高く、
便。中部発が午前11時、デンパサールに
東京
大阪 名古屋
中 国
リヤド
ャカルタには夜9時15分に到着する。機材
輸入と資源の輸出が国を支える構造とな
日本
韓国
ソウル
ソウル
ンパサールでは昨年、トランジット貨物向
インドネシアといえば、今後の経済成長
ベトナム
ホーチ
ホーチミンシテ
ンシティ
マレーシア
クアラルンプール
クアラルンプール
シンガポール
シンガポール
インドネシア
ジャカルタ
カルタ
中近東拡大図
デンパサール
デンパサール
北京
韓国
ソウル
ソ
ウル
ダーウ
ダーウィン
中 国
豪 州
ジッダ
サウジアラビア
パース
パース
広州
香港
タイ
バンコ
バ
ンコク
対応が可能だ」と述べる。
シドニー
ドニー
ベトナム
ルボルン
ボテ
ルィ
ン
ホーチ
ンシテ
ホ
ーチメ
ミル
ン
シ
マレーシア
クアラルンプール
ク
アラルンプール
シンガポール
シ
ンガポール
新規顧客を開拓
後さらに開拓していかなければならない
刷新を推進しており、それらの受領に伴
インドネシア
市場として改めて焦点を当てる。
カルタ
ジャカ
ルタ
って国際・国内路線を拡大していく計画
年明けも引き続き減少基調にある日本
線が販売の中心だが、関西にはインドネシ
発需要だが、同社は新規顧客の開拓を目
いて「主要品目は二輪、四輪パーツ。ジャ
ア向けで主要となるメーカー各社が集積
指して動き出している。これまでメーン市
オンラインの両都市以外では、フラッグ
カルタ向けに生鮮も出る。日本向けの輸
しているため、関西∼中部間での相互ス
場としてきたインドネシア、中近東、豪州に
キャリアとしてのノウハウを生かしてロー
型10機、B737-800型25機。保有機材は、
出ではマグロなどの生鮮が中心だ。インド
ペース活用を促進している。
加えて「今後はアジア域内に向けた危険
ド・フィーダー・サービスよる仕向地を拡大
B747-400型が3機、A330-300型が6機。
品輸送を手掛けていく方針」と語る。付
する方針。同社は既に昨年から地元トラ
B737型が39機の合計48機体制。2013年
加価値のある危険品であれば採算も取れ
ック会社と提携してスラバヤ、セマラン向
を目途にフリートを拡大し、長距離向け
るし、スペースもさほどいらないため有効
けでトラック輸送を開始した。これらの仕
のB777-300ERを中心とした125機体制
な戦略となる。
向地への需要が高いことから、今後も新
を整えて、欧州路線への再出発を図る計
たな仕向地を加えていく考えだという。和
画だ。
貨物輸送の状況につ
和田部長
ネシアは経済成長が期待されているが、こ
れまで中国やロシアのように急激な伸び
多頻度と定時運航
デンパサール
デ
ンパサール
ダーウ
ーウィン
だ。現在の受領待ち機材はB777-300ER ダ
パース
パ
ース
はなく、緩やかな増加基調にある」
と説明
ジャカルタに乗り入れる貨物便が増え
する。ただ昨秋の米国金融破たんで広が
る中、旅客便ベリーでの輸送に専念する
った世界的な需要減退の影響は同国も免
同社にとってのアドバンテージは「多頻度」
れず「9月以降、需要は大きく落ち込んで
と「定時運航」にある。同社のメーン市場
田部長は「税関制度やインフラ面の課題
直近では09年末までに新たに国際線5
は①インドネシア国内②中近東③豪州
はまだ多いが、今後、整備が進めば需要
路線を含む18路線を開設予定だ。国際線
―の3市場。②③は全仕向地とも旅客
は堅調に伸びると見ている」と語る。
では既に昨年末、ジャカルタ→上海→デ
また根拠地であるインドネシア国内も今
便接続となっている。インドネシアはイスラ
再び欧州路線へ
ンパサール→ジャカルタ線、ジョグジャカ
ルタ∼シンガポール線を開設。今後はデ
現在、同社の日本路線就航状況は、成
ム教信者が多いことから、サウジアラビア
田空港、中部空港、関西空港の3地点から
のジッダ、リヤドにB747-400型を投入して
同社は昨年2月のシンガポール航空シ
ンパサール∼アデレード線、デンパサー
合計週15便をインドネシア向けに運航中。
旺盛な旅客需要に対応している。ジャカ
ョーでB777-300ER型4機、B737-800型7
ル∼香港線、スラバヤ∼香港線の3路線で
成田線はデンパサール経由ジャカルタ向
ルタからジッダには毎日運航、リヤドには
機をボーイングに確定発注。近年、機材
運航を開始する。
デンパサール空港のトランジット上屋
東
大阪 名古
上海
リヤド
ない。ジャンボ機が毎日乗り入れる成田
在のインドネシア向け
成・中・関に乗り入れ
42
フランクフル
フランクフルト
週5便が乗り入れている。
パリ
パリ
後は同地を経由するサービスも拡充して
アムステルダム
ア
ムステルダム
いる」と述べている。
ガルーダインドネシア航空のB747-400型
モスクワ
モスクワ
(山本佳典)
CARGO FEBRUARY 2009
43
豪 州