2012年愛媛県中小企業診断士協会 研修旅行記 門田 俊輔 初回から数えて4回目となる研修旅行が2012年10月28日、29日の2日間を利用して行われま した。研修目的での企業訪問を織り込む関係で平日が入りますが、今回は日曜、月曜にわたるスケジュー ルでした。 岡山での予定は、 岡山県中小企業診断士会にご協力頂いて訪問先を決定することができました。 この場を借りてお礼を申し上げます。 10月28日 JR松山駅に集合して8時過ぎの岡山行き特急に乗車。瀬戸大橋では宿泊予定のホテルの遠景をみて児 島駅に10時半過ぎに到着。児島は普段は通過駅に過ぎませんでしたが始めて下車。昔、塩業で財を成し た野崎家の邸宅を見学して昼食、午後のジーンズストリート見学に臨みました。実は野崎邸はジーンズス トリートの端っこの位置にあります。 午後は、ジーンズストリートのプロモーションを積極的にやっている児島商工会議所『児島ジーンズス トリート推進協議会事務局』の太宰事務局長と、近年出店されたCrep uscule(クレプスキュール)の真鍋社長にお話を聞いたあと、実際 にジーンズストリートを見学しました。 「児島地区は、明治時代から「繊維の町」 として知られていますが、ジーンズに関し ては1960年代に国内で最初にジーンズ 生産を手掛けたことでも有名です。この「児島ジーンズストリート」は、 地元メーカーや児島商工会議所等による協議会が味野商店街の空き店舗 への誘致活動として行っております。 「児島ジーンズストリート」と名付 けられたその通りは、かつて児島で最も栄えた味野商店街の中にあり、 旧野﨑家住宅前から味野第2公園までの400メートル程のストリートとなっています。 」 と児島商工会議 所にある児島ジーンズストリートの紹介ページに記されています。当然の事ながら太宰事務局長は各店舗 の経営者とは懇意で、お店の状況を見ながら店内へ案内して頂けました。 歩いてみるとストリートはシャッター街の様相で人影もまばら、これで経営は大丈夫なのかと思うくら いでしたが、 「単なる通行人」が少ないこと、まとめ買い をされる方も多いこと、しっかりとした単価で売れるこ と、ホリデーシーズンは全国からお客が集まって大変な 盛況であること、などもありちゃんと安定した経営がで きているとのことでした。 また各店舗は競合関係というより一緒にストリートを 構成する仲間という関係であり、真鍋社長も既出店の経 営者からいろいろサポートして頂いたと言っておられた のが印象的でした。 今後のストリートの更なる発展が期待されました。太 宰事務局長と真鍋社長にエールを送りつつ、御礼を申し上げたいと思います。 児島商工会議所 http://www.kojima-cci.or.jp/ (ジーンズストリートの紹介ページがあります) 10月29日 2日目はホテルでしっかり朝食をとり、朝風呂を楽しんだあと、岡山へ移動。午前中は後楽園を散策し たあと早めの昼食をとってJRでカバヤ食品様の最 寄り駅の野々口駅へ移動。カバヤさまからお出迎え カバヤ食品株式会社HPより を頂いており、駅から歩いて本社・工場へ移動しま した。 カバヤ食品様では簡単な企業概要のご紹介をいた だいたあと、さっそく工場見学。工場内にもご案内 頂いてラインを間近にみることができました。見学 の後は質疑応答。時間の都合で必ずしも突っ込んだ 議論はできませんでしたが、有意義な時間を過ごす ことができました。お菓子のメーカーは国内にも沢山あり、競争の厳しい業界です。トップブランドのメ ーカーがおおきなマーケットシェアを取っているなか、企業姿勢を明確に打ち出し(私達の願い「どこよ りも良い製品を どこよりも美味しく どこよりも親切に 国民の幸せと健康に奉仕し 皆幸せに明るい 笑顔で働く」 ) 、10の行動規範をさだめてしっかりとした戦略展開をされているのが印象的でした。個人 的には子供の時に見たことのある「カバの車」にカバヤのイメージが代表されるのですが、そのカバ車も 「クッキーくん」としてデザインも新たに復活して、カバ車・ガールフレンドの「チョコちゃん」ととも にイベントなどで活躍しているとのことでした。今後益々のご発展を祈りつつ、カバヤ食品さまを後にし ました。 ←初代カバ車 今のカバ車→ クッキーくん チョコちゃん (HPより) カバヤ食品工業 https://www.kabaya.co.jp/index.html ( 「カバヤ」で簡単に検索できます) 旅行記 児島での宿泊先は鷲羽ハイランドホテルでした。瀬戸大橋を四国から岡山方面に向かうとき進路の左手 の山の上に大きな観覧車が見えますがそのちょっと下のホテルにあるホテルです。下の写真は2日目の朝 に児島駅からの撮影です。電信柱の横に見えるホテルは我々の宿泊先とは違う別のホテルです。ホテルか らみた瀬戸大橋の写真(2日日の朝焼け)も並べました。 野崎邸は、昔の日本のお屋敷という感じそのままで、茶室などもしつらえた庭園もあり、よく手入れさ れていました。 土間や竈などもあり、 筆者の子供時代にはまだ薪でご飯やお風呂の用意をしていましたが、 その時代が懐かしく思い起こされました。保存されている倉には昔の塩作りの用具や写真の展示などもあ り、興味深く見ることができました。 2日目の朝は後楽園を散策しました。水戸の偕楽園、金沢の兼六園とともに日本三名園と言われる庭園 ですが、よく手入れが行き届いていて天候も良かったので多くの人がおとずれていました。幼稚園児が大 勢で遊びに来ていて芝生の上を走り回っていたのも微笑ましく、市民に愛されている様子が分かります。 岡山後楽園 http://www.okayama-korakuen.jp/ ( 「後楽園」で簡単に検索可能です) 帰路では、列車が近づいている踏切を強引に通過した車があった模様で列車が停止し、予定よりかなり 遅れて松山駅到着となりましたが、社内アナウンスで、 「列車がカセンの上に停まったため復旧時間を要し ております(詳細な表現は忘れましたが)…」のアナウンスがあり、ちょうど小さな小川の上で停まって いたので「??」でしたが、後で考えるとどうやら「架線の継ぎ目…」というような事であったようです。 個人的には、説明する側と説明を聞く側の言葉の認識で伝えたいことが伝わらないことがあると改めて認 識したのが研修の締めくくりとなりました。
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