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第1号議案 平成 23年度事業報告について
1.
各事業の
各事業の事業報告
NPO法人田んぼは、農と自然を大切にして、人と生きものが共存できる「田
んぼを中心とした持続可能な社会」を目指し活動を行った。本年度は、3.11、東
日本大震災に際して、被災地の物資の支援、田んぼの復興を新たな事業として展
開した。
(1)調査研究提言事業
本事業は、 3.11 東日本大震災の後に東北大学生態適応 GCOE と共同で「海と
田んぼからのグリーン福幸プロジェクト」を立ち上げ、田んぼの生態系の持つ復元
力を利用した復興の在り方を研究し、提言してきた。
また、ふゆみずたんぼを中心に有機栽培や特別栽培における生きものの多様性の
調査を継続的に行ってきた。これまで NPO 法人田んぼが主体的に開発してきた「田
んぼの生きもの調査」手法による実践を行い、地域の多様なステークホルダーと共
に生物多様性評価の可能性について検討した。
帯広畜産大学の高田まゆら氏、東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム
吉岡明良氏と「ふゆみずたんぼのクモ類とカメムシ類」の関係について共同研究を
進め「カメムシ読本」にまとめる作業を行った。東北大学生命科学科生態学教室と
共同で、大学生パラタクソノミストの実戦的養成講座を3年生の動物生態学実習と
連動して行った。千葉中央博物館主任研究員林紀男氏とふゆみずたんぼの原生生物
調査の継続的共同研究を進め、共同で論文を発表した。また、平成21年度後期か
らトヨタ財団の支援を得て、「田んぼの生物多様性パラタクソノミスト(準分類学
者)シナリオ化による生きもの調査評価手法の開発と地域主体の田んぼの生きもの
認証制度の開発」を行った。主な調査研究事業は以下の通りであった。
◆ 農地・水・環境保全向上対策における「田んぼの生きもの調査」に関する
研究
◆ 斑点米カメムシ類調査とその被害防除法の検討(東京大学、帯広畜産大学
との共同研究)
◆ 田んぼのパラタクソノミスト育成のための研究(東北大学生命科学科生態
学教室、北海道大学博物館、宮城教育大学との共同事業)
◆ 「生物多様性の循環機能を活かした環境創造型農業の研究」に向けて(東
北大学生態適応グローバル GCOE との共同研究)
◆ 田んぼの生きもののにぎわいに関する調査(NPO法人秀明自然農法ネッ
トワークとの共同調査)
(2) 情報収集
情報収集・
・普及・
普及・啓発事業
生物多様性を育む農業国際会議(ICEBA2010)の準備会の助言者として参加し、
2010 年に豊岡で開催された第一回大会の啓蒙・普及・教育部会の分科会のファシ
リテーターとして、豊岡、佐渡、大崎市の生物多様性と農業を共生する仕組みに強
く関わってきた。今年度は、韓国で開催された ICEBA2011 の日本側の窓口とし
て、事務局を担った。また、NPO 法人民間稲作研究所が主体として進めてきた、日
韓中稲作技術交流会での生物多様性農業の支援と田んぼの生物多様性調査方法の提
案を行った。
また、田んぼと生物多様性のこれからの方向性について提言し、2010 年5月に
アフリカのウガンダで開催された生物多様性条約締約国会議のための科学技術助言
補助機関の第15回会議に参加し、
「水田決議」の重要性を訴え、名古屋で開催され
た生物多様性条約第10回締約国会議では、
「農業と生物多様性」の決議の中で「水
田決議」採択された。この際、FAO のローマ事務局、FAO アジア事務局、さらに
はカナダのモントリオールにある CBD 事務局に対して採択に向けた働きかけを行
い今後の連携方法についても具体的に検討した。
◆ ICEBA2011 韓国大会の教育・普及・啓発分科会を運営した。
◆ 生物多様性締約国会議 COP10 の「農業と生物多様性」の中で「水田決議」
を採択するための「水田決議円卓会議準備会」実施主体のひとつとして活動し、
「水田決議」が採択された。
◆ 日韓中稲作技術交流会の支援と生物多様性農業の支援を行った。
①
研修会・
研修会・交流会事業
新たな内閣府の公共事業、緑の分権改革事業を大崎市とともに企画運営を
行った。
大崎キッズナチュラリスト倶楽部による生きもの調査の研修会を行った。
大崎市の農地・水・環境保全向上対策事業では、生きもの調査研修会を実
施し、生物多様性を活かした農業の普及啓発事業を進めた。伸萠ふゆみず
たんぼ生産組合では、育苗から雑草管理、追肥、害虫管理等にいたるまで
の継続的な研修会を行った。
地域の生きもの研修会の実施
農地・水・環境保全向上対策田んぼの生きもの調査の支援
伸萠ふゆみずたんぼ生産組合で育苗、雑草対策、害虫対策研修会の実施
キッズ・パラタクソノミスト研修会の実施
② コンサルティング
コンサルティング事業
事業
全国で田んぼの生きもの調査の方法論を提案し、各地で実践指導、コンサルタント
にあたった。また、土壌養分検定器Dr.ソイルを使った田んぼの土壌調査指導を行
い、農業者自らが土壌を診断し、改善を図るための研修会を開催した。
◆ 全国の田んぼの生きもの調査支援
◆ パルシステムの新農業委員会顧問として生物多様性を活かした水田農業の田
んぼの生きもの調査を通じた支援
◆ NPO 法人メダカのがっこうの顧問として、田んぼの生きもの調査の支援
◆ Dr.ソイル研修会の開催
②
情報収集事業
ラムサール条約 COP10 において、特に『水田決議』関連、
『日韓田んぼの生き
もの調査』に関して、ラムサール条約 COP10 のための NGO ネットワーク、韓
国生協連合会、日本パルシステム連合会と協同して、情報収集を行い、
『水田決議』
のサイドイベントと事前に開催された世界 NGO 湿地会議を共催した実績をもと
に、農林水産省、環境省とともに「CBD水田決議円卓会議準備会」をラムネット・
ジャパンと共同で行った。
③
食農、
食農、環境教育促進事業
農家に生きものを実際に見て、知ってもらうことから理解が始まるため、田んぼ
で出会う生きものを広範囲に収めた図鑑と現場で扱いやすい岩渕理事長編集の「ポ
ケット図鑑」の販売を引き続き行った。新たに CBDCOP10 向けて 5668 種ポス
ターや2075植物ポスター、クリアファイル、簡易版全種リストを作成し、これ
ら商品の販売を通して、農家の生きもの調査のみならず、食農や環境教育の場とし
ての水田の活用を促進する後押しを行った。
「田んぼのめぐみ 150」(田んぼの動物 150 種)「田んぼの生きもの全種リス
ト」と「田んぼの生きもの指標」、
「田んぼの草花指標」、
「田んぼの生きもの調査中
級編」を販売した。
地域の大貫小学校5年生と田んぼを使った環境教育の実践を行った。その展開の
発展形として「地域の食文化調査」を実践した。気仙沼の大谷小・中学校と共同で
ふゆみずたんぼを中心とした環境教育を展開した。
◆ 田んぼの生きもの全種リストポスター、簡易版、クリアファイルの販売
◆ 「ポケット図鑑」、「田んぼのめぐみ150」、「田んぼの生きもの全種リスト」
「田んぼの生きもの指標」
「田んぼの草花指標」
「田んぼの生きもの調査中級編」
の販売
◆ 法人の事務所に近い、大貫小学校と田んぼを使った環境教育の展開
◆ 大貫地域の食文化調査の実施
◆ 気仙沼市立大谷小学校、大谷中学校の学校田「ふゆみずたんぼ」への技術的支
援と RCE/ESD 活動支援
◆ ササニシキ復活プロジェクトの実施
⑥ 秀明自然農法ネットワークとの共同事業
・
無施肥・無農薬の農法を続ける秀明自然農法ネットワークと共同して、田んぼの生
きもの調査研修会の実施を行った。
(3)地域づくり
地域づくり
① 東日本大震災による
東日本大震災による津波被災水田
による津波被災水田の
津波被災水田の復興プロジェクト
復興プロジェクト
・ 気仙沼大谷、南三陸入谷、石巻渡波、塩竈寒風沢島の津波による被災地の田
んぼをふゆみずたんぼ手法によって復興支援した。気仙沼市大谷地区の津波
被災水田の瓦礫撤去からのふゆみずたんぼ化を始め、土の抑塩を成功させた。
サイトを広げ、南三陸入谷地区、石巻市渡波地区、塩竃市寒風沢島の復興へ
着手、南三陸入谷地区、石巻市渡波地区は瓦礫撤去完了し、ふゆみずたんぼ
としての経過を継続調査中である、塩竃市寒風沢島は3月には瓦礫撤去終了
の予定。
・ 全国の方々から届けられた支援物資を被災地へ届けた。
・ 被災地と都市部の学生の交流支援。
② 田尻地域田んぼの
田尻地域田んぼの生
んぼの生きもの調査
きもの調査プロジェクト
調査プロジェクト
田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクトで、田んぼの生きもの調査を行った。
③
育苗、
育苗、雑草対策害虫対策と
雑草対策害虫対策と生物多様性の
生物多様性の研修会
・ 関係について適期に合わせた水田管理研修会、実践的観察会を運営し実行し
た。
④
農地・
農地・水・環境保全向上対策支援事業
・ 田尻地域と涌谷町、古川等の農地・水・環境保全向上対策事業の「田んぼの
生きもの調査」の実施に関する支援活動を行った。
⑤
東日本大震災被災地復興イベントの実施
・ 気仙沼大谷中学校・登米鱒渕避難所において、日本フィルによるクラシック
コンサートのプロデュースおよび支援活動を行った。
・ 南三陸町・気仙沼大谷小学校・津山避難所・大貫小学校において、トミー・
ピアニカズ・ドリームによるコンサートのプロデュースおよび支援活動を行
った。
・ 気仙沼小泉・気仙沼大谷・登米鱒渕・津山・登米公民館の各避難所において、
三遊亭竜楽による寄席・伊藤夢葉さんによるマジックショーのプロデュース
および支援活動をおこなった。
・ 佐沼・中田・登米・米山の各児童館、大貫幼稚園・小学校において、NPO 法
人グループ「わ」による伝承文化講演会のプロデュースおよび支援活動を行
った。
⑥
⑦
蕪栗沼周辺水田の
蕪栗沼周辺水田の清掃活動に
清掃活動に参加
登米市環境リーダー
登米市環境リーダー活動
リーダー活動の
活動の支援
・登米市中田地区の小学生を対象に田んぼの生きもの説明会に参加、支援した。
(5)企業・
企業・自治体との
自治体との協働事業
との協働事業
① エコツーリズム関連企画
エコツーリズム関連企画
エコツーリズムの事業の協力を行った。
② 全国田んぼの
全国田んぼの生
んぼの生きもの調査
きもの調査
全国的な生きもの調査の普及や、消費者はもとより農家の環境に対する意識の
向上や技術指導を行った。
ⅰ.パルシステム
首都圏の生協連合の一つであるパルシステムへ、生きもの調査や有機
農業についての助言を行い、消費者団体の意識向上を図った。
ⅱ.NPO 法人生物多様性農業支援センター
法人生物多様性農業支援センター
パルシステム、全農、NPO(本NPOもその1つ)、環境団体の連携
が立ち上げた法人。田んぼの生きもの調査を行う地域や農家を支援し、
この組織を通じて、全国の米産地での調査受託や講演依頼を受けて普及
啓発活動を行った。岩渕は、生きもの調査などの支援活動を続けてきた
ⅲ 秀明自然農法研究センター
無施肥・無農薬農法を数十年以上続けている田んぼの生きもの調査を進
め、自然農法の生物多様性、水質、土質の調査の支援を行ってきた。
③ 地元の
地元の酒造会社一ノ
酒造会社一ノ蔵との共同事業
との共同事業「
共同事業「ふゆみずたんぼ」
ふゆみずたんぼ」の酒の支援
91俵の有機ササニシキを使って、大崎市松山の酒造会社一ノ蔵で有機米 100%
の酒造りを継続
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