1. 広告費用と品質シグナリング:品質と再購入 消費者 A、企業 B がいる。財の価格は 70 円で固定されており、また B に生産費用は掛からな い。A にとって財は、 (70 円ならば、)高品質であれば購入した方がよいが、低品質である可能 性があれば購入しない方がよい。また A には二回購入の機会があり、一回購入すれば財の品質 は分かる。 ここで B が、一回目の機会の前に、130 円掛かる広告を行えるとする。このとき B に、広告を 行うことで一回目の機会の前に A に「確実に高品質である」と信じてもらうことが可能となる。 すなわち、A がそのように信じることを前提とすると、広告をした場合の B の(二回の機会の合 計)利益は、B の財が高品質であれば 70 × a − 130(> 0) 円、低品質であれば 70 × b − 130(< 0) 円、したがって広告をするとしたら高品質の場合のみとなり、(広告無しの場合 A は信じない として)A の信念形成は実際に妥当となる。 一方で、広告費用が例えば c 円であれば、低品質の場合にも広告を行って信じてもらう方 が(広告せずに信じてもらえないより)得となり、その可能性を読み込み A は信じなくなる。 解答:a. 2 b. 1 c. 69 1
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