BTMU Washington Report BTMU ワシントン情報 (2012/ No.023)2012 年 12 月 28 日 三菱東京 UFJ 銀行ワシントン駐在員事務所 所長:寺澤 英光 Terry Terasawa, Chief Representative e-mail address:[email protected] 米国大統領選挙総括/クリントン家とブッシュ家の功罪 ~2016年に持ち越された、両家の抗争~ 2012 年は年初から「政治の年」と位置付けられていたが、世界各国で政権交代が相次 ぎ、文字通りの年となった。ロシア(3 月)、フランス(5 月)、エジプト(5 月)、メ キシコ(7 月)、ベネズエラ(10 月)、米国(11 月)、韓国(12 月)では予定されてい た大統領選挙が夫々実施され、ベネズエラと米国を除いて指導者の交代が実現した1。 また、北東アジアに於いては、1 月の台湾総統選挙で現職の馬英九総統が再選を果た したが、4 月には昨年末に急逝した金正日最高指導者の権威を三男の金正恩氏が正式に 世襲し、11 月には中国の習近平氏が総書記に就任した。今月に入り本邦では、年初には 想定されていなかった総選挙により、3 年振りに自由民主党・公明党連立政権が誕生す るに至り、北東アジアの指導者層がほぼ刷新された。 一方、米国に於いては、11 月 6 日にオバマ大統領が再選され、連邦議会も「上院民主 党優勢、下院共和党優勢」のねじれ状態が継続する事となった。政治の年に全世界を席 巻した「政権交代」の波から、米国は例外的に取り残された形となり、選挙後に早速繰 り広げられている「財政の崖」を巡る与野党攻防は、昨年の「債務上限引上げ」のデジ ャビュ(既視感)の様相を呈している。 2013 年を目前に控え、今回の大統領選挙をレビューするレポートも少なくなる中で、 本稿では敢えて政治の年を総括する意味を込めて、オバマ大統領の勝因とロムニー候補 の敗因を自身の論点より検証し、「現状維持」を選択した米国民の企図を考察する。 1.最終結果 (1)大統領選挙戦 ~ 再選を果たすも前回より得票を大幅に減らす オバマ大統領は 26 州とコロンビア特別区を制し選挙人 332 名を獲得、24 州から 206 名 の選挙人を獲得したロムニー候補を圧倒した。しかしながら、全米でオバマ大統領に投 票した国民は約 6,546 万人と全投票数の 51%に留まり、約 6,077 万票(得票率 47%)を 獲得したロムニー候補との全米ベースでの得票率の差は 4 ポイントと、4 年前の前回選 挙時の 7 ポイントより縮小した(オバマ候補 53%、マケイン候補 46%)。 1 ロシアではプーチン首相が大統領が返り咲いた。 Washington D.C. Representative Office 1 選挙戦を通じて「熱狂無き」と形容される事が多かった今回の大統領選挙であったが、 ふたを開けて見ると投票率は 2 ポイント程度低下しており、また再選を果たしたオバマ 大統領も前回より獲得票を約 400 万票以上も減らすなど(2008 年:6,950 万票)、正に 盛り上がらない選挙戦であったことが裏づけられた。 選挙人の獲得数に於いて予想以上に大差が付いたのは、「Winner takes all(勝者総取 り)」の選挙システムに拠る所が大きく、特に激戦州と言われたスイング・ステートを 全勝したオバマ陣営の選挙巧者ぶりが目立つ結果となった(【表 1】参照)。 【表 1】激戦州での得票率 選挙人数 29 人 18 人 13 人 フロリダ オハイオ バージニア ウィスコンシン コロラド アイオワ ニューハンプシャー 10 人 9人 6人 4人 オバマ 50% 51% 51% ロムニー 49% 48% 47% 53% 51% 52% 52% 46% 46% 46% 46% 出所:CNN (2)連邦議会選挙 ~ 共和党は上下両院で議席を失う 第 113 議会選挙に於いても、民主党が事前の予想以上の健闘を見せたが、「ねじれ議 会」の解消には至らなかった(新勢力図は次頁【図 1】参照)。 33 議席が改選対象となった上院(定数 100 議席)では、民主党が 2 議席伸ばし 53 議席 と過半数を維持したが、共和党は 2 議席減の 45 議席、独立系が 2 議席を確保した。結果、 民主党は連携が予想される独立系議席を加味しても、「絶対安定多数」とされる 60 議席 には届かなかった。 2 年毎に全議席が改選対象となる下院(定数 435 議席)では、民主党は 190 議席から 11 議席増の 201 議席と躍進したが、共和党も 240 議席から 6 議席減の 234 議席に留まり、 民主党の多数派奪還とはならなかった。 下院選挙に於いて注目されるもう一つの要素は、共和党内のティーパーティ勢力の動 静である。2010 年の中間選挙では、新人議員 87 名の内、多くがティーパーティ運動を 支持基盤とし、ティーパーティ・コーカス(議員連盟)も 52 名を数えるなど、党内に一 定の影響力を保持してきた。今回の選挙では、多くが再選を果たし党内の影響力を温存 したと見られ、早速、足許の「財政の崖」問題に於いてもその存在感を示している2。 改選前の第 112 議会(所謂、レームダック議会)による審議であったが、高所得層への一部増税を容認するベーナー下院議長案 を採決に至らせなかった背景には、ティーパーティ勢力の反対があったとされる。 2 Washington D.C. Representative Office 2 【図 1】第 113 議会の勢力図 上院(100議席) 民主党(53議席) 過半数 共和党(45議席) ※改選33議席(民主党23議席、共和 党8議席、独立系2議席) 下院(435議席) 民主党(201議席) 共和党(234議席) 出所:CNN (3)選挙システムが生んだ「ねじれ議会」 ~ 米国民の意向に非ず 前述の通り、民主党は上下両院で議席を増やしたが、「ねじれ議会」の解消には至ら なかった。2010 年の中間選挙以降、「決められない」第 112 議会に辟易としてきた米国 民が、仮に「ねじれを解消するか」「継続するか」の二者択一の判断を迫られたとすれ ば、かなりの確率で前者を選択した事であろう。またその際は、民主党主導の議会勢力 になった可能性が大きいものと考える。 しかしながら、米国に於いては、州毎の「Winner takes all」で結果が決まる大統領選挙 と、同じく州毎の大選挙区による上院議員選挙、そして選挙区が細分化されている下院 議員選挙のマトリックスで、その政治勢力図が決まるシステムとなっている。 従って、人口動態が色濃く反映される事が多く指摘されている大統領選挙や上院議員 選挙に於いては民主党が優勢に立つ一方、共和党が勝利し得るのは選挙区が細分化され た下院議員選挙だけとなり、結果的に今次選挙では米国民の意向に反し、「ねじれ議会」 が解消されなかったとの評価が妥当ではないか。 因みに、第二次大戦後の 70 年弱の間に 35 の議会が選出されているが、その内、大統 領と両院の勢力が同じ政党により占められていたケースは 14 議会(民主 11、共和 3)と 寧ろ少数である(最終頁【表 4】参照)。米国は斯かる状況下でも超党派的な動きによ り、その時々の国難に対し立ち向かってきた歴史を有する為、決められない政治の理由 を「ねじれ議会」そのものに求める事は必ずしもフェアではない点、付言しておく。 Washington D.C. Representative Office 3 2.勝因・敗因分析 ~ 勝負を分けた「元大統領」の功罪 (1)出口調査 大統領選挙当日に CNN3が実施した「出口調査」から、幾つかの興味深いデータが確 認できる。 先ずは、経済政策に関しての調査結果である。大統領選挙に際して最も重要な課題と して、「経済」を上げた回等が過半の 59%に達し、「健康保険制度(18%)」や「財政 赤字(15%)」、「外交政策(5%)」などを凌駕した。現在の米経済状況に付いては、 「良い方向に向かっている」とした回等が 39%と最も多く、「悪化(30%)」や「不変 (29%)」を僅かながら上回った。 一方で、どちらの大統領候補の経済政策により信任を置くかの質問に対しては、「オ バマ大統領」が 48%、「ロムニー候補」が 49%と拮抗している。また、連邦政府の適正 なサイズに付いて、「より大きい政府を志向する」は 43%に留まり、「より小さい政府 を志向する」は過半の 51%に達した。 次に興味深かったのは、米国の現状に関しての調査結果である。「米国が悪い方向に 向かっている」とする回答が 52%となり、「正しい方向(46%)」を上回ったにも拘わ らず、「オバマ大統領を信任する」とした回答も 54%と過半に達し、「信任しない (45%)」を上回った。 この一見矛盾する二つのデータを整合させるものが、現在の経済苦境の原因を作った 人の調査である。「ブッシュ前大統領」とした回答が 53%となり、「オバマ大統領 (38%)」を大きく上回る結果となった。 上記のデータより、二つの仮説が導かれる。 一つ目は、経済政策や財政政策に付いてはロムニー候補に軍配が上がったものの、大 統領選挙時点の米国経済はオバマ再選を後押しするのに都合の良い状況にあった、と言 う事である。 二つ目は、今次大統領選挙が「クリントン家」対「ブッシュ家」の「代理戦争」とな った結果、「クリントン家」の強力な後押しを受けたオバマ大統領が再選を果たした一 方、ロムニー候補はブッシュ前大統領の負の遺産を払拭できなかった、と言う事である。 以下、二つの仮説に従って、勝因と敗因を分析してみたい。 (2)オバマ大統領の勝因 ~ 適度な景気回復が再選を後押し 9 月 26 日付「米国大統領選挙は直接対決へ~共和党の『最後のチャンス』は風前の灯 か」4で既報の通り、民主党全国党大会の二日目に登壇したクリントン元大統領は、ブッ シュ前大統領が引き起こした景気後退は、自分自身を含むどの大統領でも 4 年間での完 全修復は不可能だったとして、オバマ大統領に強力な援護射撃を放った。 3 4 http://www.cnn.com/election/2012/results/race/president http://www3.keizaireport.com/file/BTM-WDCINFO2012-No019.pdf Washington D.C. Representative Office 4 また、11 月 2 日付「米国大統領選挙/投票前夜~『オクトーバー・サプライズ』を制 するのはどちらか?」5で考察したように、大統領選挙直前の各種指標からリーマン・シ ョック以降の景気回復の継続が確認できており、米国民はオバマ政権の経済政策に「一 応の及第点」を与えたとの評価したものと考える。 一方、下記【表 2】からも明らかなように、雇用情勢や住宅価格の回復はリーマン・ ショック前のレベルには達しておらず、ロムニー候補が訴えた「小さな政府」の実現に より、年金、公的医療保険制度など各種のソーシャル・セーフティー・ネットを安心し て外せるほどの状況にもなかった。 従って、この「適度」な景気回復がオバマ大統領への信任に繋がったのみならず、ロ ムニー候補へ経済政策を委ねる事を躊躇させた要因であったものと考察する。 【表 2】主要経済指標の 4 年間の推移(2009 年 1 月~2012 年 10 月) 就任時(2009 年 1 月) 最悪時 現在(2012 年 10 月) 7.8% 10.0% 7.9% 失業率 (2009 年 1 月) (2009 年 10 月) (2012 年 10 月) 12,552 11,458 11,966 製造業雇用数 (2009 年 1 月) (2010 年 1 月) (2012 年 10 月) (千人) GDP 成長率 ▲5.3% ▲5.3% +2.0%(速報値) (前期比年率換算) (2009 年第 1 四半期) (2009 年第 1 四半期) (2012 年第 3 四半期) 147.57 136.65 142.70 住宅価格 (2009 年 1 月) (2012 年 1 月) (2012 年 8 月) (S&P ケース・シラー) 株価 7,949 ドル 6,547 ドル 13,096 ドル (ダウ工業株 30 種平均) (2009 年 1 月 20 日) (2009 年 3 月 5 日) (2012 年 10 月 31 日) 2.52% 3.99% 1.69% 長期金利 (2009 年 1 月 20 日) (2010 年 4 月 5 日) (2012 年 10 月 31 日) (米 10 年国債) 1 ドル=90.10 円 1 ドル=75.72 円 1 ドル=79.76 円 為替レート (2009 年 1 月 20 日) (2011 年 10 月 28 日) (2012 年 10 月 31 日) 1 兆 4,120 億ドル 1 兆 4,120 億ドル 1 兆 890 億ドル 財政赤字 (2009 会計年度) (2009 会計年度) (2012 会計年度) 出所:公表データをベースに 11 月 2 日に三菱東京 UFJ 銀行ワシントン駐在員事務所で作成したものを再掲 (3)ロムニー候補の敗因 ~ ブッシュ前大統領の負の遺産を払拭できず 8 月末に開催された共和党全国党大会は、同党から選出された歴代大統領の内、生存 している元大統領 2 名が登壇しない、異例の展開を辿った。将来の大統領候補として根 強い人気を保ち、ロムニー候補の予備選勝利を後押ししたジェブ・ブッシュ元フロリダ 州知事は、ロムニー政権誕生を壇上から訴えたものの、二人の元大統領は最終日に約 5 分間のビデオ映像で揃って登場したのが、党大会で存在を認識する唯一の瞬間だった。 斯かる苦肉の演出をしたロムニー陣営の意図は、ブッシュ前大統領退任後 4 年を経過 しても、今なお米国の苦境を招いたのが同大統領の失政によると信じる、有権者心理へ の配慮であった事は疑いの余地が無い。ロムニー陣営として、オバマ陣営と同様に「ア 5 http://www3.keizaireport.com/file/BTMU-WDCINFO2012No021.pdf Washington D.C. Representative Office 5 ンチ・ブッシュ」を旗印に掲げざるを得なかった所に深い苦悩があり、換言すればブッ シュ前大領領の「負の遺産」を払拭できなかった事が、敗因の一つとなった訳だ。 一方のオバマ陣営では、クリントン元大統領が全国党大会以降も積極的にキャンペー ンに参加、特に最後の追い上げの段階では激戦州を精力的に遊説した。投票日直前の日 曜日には、「私はオバマ大統領に声を捧げた」と声を枯らしてまでオバマ大統領への投 票を訴えた。2001 年初に大統領を退任後も根強い国民的人気を誇るクリントン元大統領 からの応援の効果は高く、定量的検証は難しいが、オバマ再選を強力に後押しした。 当のクリントン元大統領は、前回 2008 年の大統領選挙では、民主党予備選挙で妻であ るヒラリー・クリントン候補(当時)と凄まじいネガティブ・キャンペーンを繰り広げ たオバマ候補(当時)には冷淡な態度を示し、当時のキャンペーンには殆ど参加しなか った。今回、その胸中にあったものは、民主党政権の死守と言う命題以上に、2016 年の ヒラリー・クリントンの大統領選出馬への布石作りがあったと見る向きが多い。 3.結び ~ 2016 年に持ち越された両家の抗争 嘗て「国父」とまで慕われたレーガン大統領が 1988 年にホワイトハウスを去って以降 の 24 年間、民主党と共和党から 2 人ずつ、合計 4 人の大統領が就任している。しかし、 その内実を見ると、「ブッシュ家」が 3 期 12 年、「クリントン家」が 2 期 8 年と大宗を 占めている(次頁【表 3】参照)。 オバマ大統領の第一期目に付いても、ヒラリー・クリントン国務長官の外交政策に対 する評価が政権への信任に繋がった事を考え合わせると、「オバマ・クリントン連合政 権」と評価することも可能である(次頁【図 2】参照)。従って、実質的にはレーガン 以降の 24 年間は、「ブッシュ家」と「クリントン家」による治世であったと評しても決 して過言ではあるまい。 2016 年の投票日には 69 歳となるクリントン長官は、仮に当選すれば過去最年長で選 出されたレーガン大統領と年齢的に肩を並べる事となる。2008 年の民主党予備選挙時に 作った巨額の個人負債がまだ残っているとの観測もあり、早い段階から国務長官を一期 限りで退き、個人活動や充電期間に充てるとの見方が根強かった。退任が決まったクリ ントン長官本人も、大統領選挙の再出馬に対して一貫して否定的な態度を崩していない。 気乗り薄な当人を横目に、パートナーの将来の為にオバマ再選へ「投資」したクリン トン元大統領は、ヒラリー擁立を公言して憚らない。また、今月初に実施されたブルー ムバーグ社の調査6では、米国民の 70%がヒラリーに好感を持ち、59%が 2016 年の大統 領候補としてポジティブに評価している事が明らかになった(バイデン副大統領 32%、 クオモ NY 州知事 29%)。巷では既に、「ヒラリー待望論」の盛り上がりが確認できる。 一方の共和党では、大統領選挙の敗因分析が盛んに行われいると聞く。当地で良く囁 かれるのは「共和党だから負けた」、即ち、保守的過ぎる政策が昨今の人口動態に合わ 6 http://media.bloomberg.com/bb/avfile/rFBj0Pn6iyR0 Washington D.C. Representative Office 6 なくなっていると言う反省である。この総括が党内のコンセンサスとなった際には、イ デオロギー的な変革を経て、例えばヒスパニック系候補者の擁立の可能性も出てこよう。 しかしながら、「ロムニーだから負けた」と帰着した際には、よりイデオロギーを先 鋭化させ、保守色の強い候補者を擁立する事になろう。その際、フロリダ州知事を 2 期 8 年務め上げたジェブ・ブッシュ氏であればイデオロギーや政治的手腕には疑いの余地 が少ない上、宗教はカトリック、妻がメキシコ出身である為スペイン語にも堪能でヒス パニック系からの受けも悪くないなど、2016 年の最有力候補となる条件が揃っている。 無論、米国内には両家による「Dynasty(王朝支配)」に対する批判の声も少なくない。 一方、両家が四半世紀来初めて政権から外れる来年こそが、ブッシュ家とクリントン家 の治世に関し、議論するに相応しい年であろう。鬼に笑われる事となろうが、来年には 2016 年に向けた様々な動きが始まる事を予想して、本年最後のレポートを締め括りたい。 【表 3】レーガン政権以降のホワイトハウス勢力図 1989~1992 1993~2000 1993~2000 2001~2008 2001~2008 2009~2012 2013~2016 大統領 ジョージ・H・W・ブッシュ ビル・クリントン ビル・クリントン ジョージ・W・ブッシュ ジョージ・W・ブッシュ バラック・オバマ バラック・オバマ ※1 ※2 副大統領 国務長官 ダン・クエール ジェイムズ・ベイカー※1 アル・ゴア ウォレン・クリストファー アル・ゴア マデレーン・オルブライト ディック・チェイニー コリン・パウエル ディック・チェイニー コンドリーザ・ライス ジョー・バイデン ヒラリー・クリントン ジョー・バイデン ジョン・ケリー※2 任期途中でローレンス・イーグルバーガー長官と交代 2012 年 12 月 21 日にオバマ大統領より指名、議会未承認 【図 2】オバマ政権の支持率 出所:ギャロップ社のデータをベースに三菱東京 UFJ 銀行ワシントン駐在員事務所で作成 Washington D.C. Representative Office 7 【表 4】戦後の議会勢力図と大統領 1945-46 1947-48 1949-50 1951-52 1953-54 1955-56 1957-58 1959-60 1961-62 1963-64 1965-66 1967-68 1969-70 1971-72 1973-74 1975-76 1977-78 1979-80 1981-82 1983-84 1985-86 1987-88 1989-90 1991-92 1993-94 1995-96 1997-98 1999-00 2001-02 2003-04 2005-06 2007-08 2009-10 2011-12 2013-14 2015-16 # 民主党 79 57 80 45 81 54 82 48 83 46 84 48 85 49 86 64 87 64 88 67 89 68 90 64 91 58 92 54 93 56 94 61 95 61 96 58 97 46 98 46 99 47 100 55 101 55 102 56 103 57 104 48 105 45 106 45 107 50 108 48 109 44 110 49 111 57 112 51 113 53 114 上院 下院 大統領 共和党 その他 民主党 共和党 その他 氏名 38 1 243 190 2 H・トルーマン 51 0 188 246 1 42 0 263 171 1 47 1 234 199 2 48 2 213 221 1 D・アイゼンハワー 47 1 232 203 0 47 0 234 201 0 34 0 283 153 0 36 0 262 175 0 J・F・ケネディー 33 0 258 176 0 L・B・ジョンソン 32 0 295 140 0 36 0 248 187 0 42 0 243 192 0 R・ニクソン 44 2 255 180 0 42 2 242 192 1 G・フォード 37 2 291 144 0 38 1 292 143 0 J・カーター 41 1 277 158 0 53 1 242 192 1 R・レーガン 54 0 269 166 0 53 0 253 182 0 45 0 258 177 0 45 0 260 175 0 G・H・W・ブッシュ 44 0 267 167 1 43 0 258 176 1 B・クリントン 52 0 204 230 1 55 0 207 226 2 55 0 211 223 1 50 0 212 221 2 G・W・ブッシュ 51 1 205 229 1 55 1 202 231 1 49 2 236 198 0 41 2 257 178 0 B・オバマ 47 2 193 242 0 45 2 201 234 0 政党 民 共 民 民 共 共 民 共 共 民 共 民 出所:公表データをベースに三菱東京 UFJ 銀行ワシントン駐在員事務所が作成 (本稿は、リサーチ・アシスタントの堀真央が収集したデータに基づき、所長の寺澤が執筆した。) ******************************************************************************* 以下の当行ホームページで過去 20 件のレポートがご覧になれます。 https://reports.us.bk.mufg.jp/portal/site/btmureports/ *画面左の Washington DC Political and Economic Report (Japanese)をクリックして下さい。 本レポートは信頼できると思われる情報に基づいて作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するも のではありません。また特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。意見、判断の記述は執筆時点 における当駐在員事務所の見解に基づくものであり、文責は全て駐在員事務所長にあります。本レポートの Washington D.C. 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