イヌジステンパーウイルス(CDV)

イヌジステンパーウイルス
(CD
V)
コード;G002
0
CDV
CDV ;検体採取法参照
イヌジステンパーウイルス(CDV) を高感度に検出!
・イヌジステンパーウイルス感染を明らかにしたい。
・仔犬の風邪や老齢犬の神経症状を鑑別診断したい。
イヌジステンパーウイルス(CDV
)
検査では、定性的リアルタイム PC
R 法を用い様々な検体(脳脊髄液、血液、咽頭拭い液、糞便)から
イヌジステンパーウイルスを高感度に検出します。
検 体
検査結果
血 液
陽性
脳脊髄液
陽性
糞便
陽性
血液
検出されず
糞便
検出されず
感染の有無を判定します
CD
V 感染犬
健常犬
F
A
Q 集
Q:抗原検査や抗体検査と何が異なりますか。
A:抗原検査または抗体検査は抗原抗体反応を用い、イヌジステンパーウイルス (C
DV
) または CD
V に対する抗体を検出し
ます。しかしながら、抗原抗体反応には、
非特異的な反応により偽陽性・偽陰性の出る確率が高いと言われています。一方、
リアルタイム P
CR 法は検体中に存在する CDV の遺伝子を特異的に増やし検出するため、非常に感度の良い検査となり
ます。また、抗体検査で検出された抗体は、ワクチン接種により誘導された抗体であるのか、それとも天然株の感染に
より誘導されたものであるのか、区別することができません。
Q:ワクチン株と天然株を区別できますか。
A:残念ながら区別することは出来ません。本検査では検体中にワクチンに使用されている株が混入すると、陽性と判定し
てしまいます。ワクチンの影響が考えられる場合には、ワクチン接種から 3週間以上経過してから、検査することをお
勧めします。
Q:遺伝子検査により検出されなければ、感染はないと判断して間違いありませんか。
A:リアルタイム P
C
R 法は非常に高感度の検査ですが、他の検査と同様に検出限界があります。したがって、検出されなかっ
た場合であっても、感染を 100%否定することはできませんが、 存在する可能性は低いといえます。また、
遺伝子検査では、
検体中に C
DV が存在するか否かを判定します。神経系に感染しているが糞便中に出現していない場合などに、糞便を
用い検査を行なったとしても、CDV は検出されません。病変部位を検体に用いることをお勧めします。
Q:検体として何を用いて良いか分かりません。
A:神経症状が認められる場合には脳脊髄液および血液、呼吸器症状が認められる場合には咽頭拭い液および結膜拭い液、
消化器症状が認められる場合には糞便および血液をお勧めします。
ケーナインラボ
感染症 11