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朝鮮半島の現状を打破する金正恩イニシアティブ

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Korea File 2014 No.1(通巻 76 号)
2014/2/24
朝鮮半島の現状を打破する金正恩イニシアティブ
金正恩第一書記は今年の「新年の辞」で南朝鮮当局に対し「わが民族同士」の自主的立場に立ち、
南北関係改善の雰囲気を醸成しようと呼びかけた。また、1 月 16 日には共和国国防委員会の名で 1
月 30 日の旧正月を機に互いの誹謗中傷や相手方への軍事的敵対行為を全面的に中止し、核戦争の
災難を防ぐための現実的な措置を講じることを柱とする「重大提案」を行なったうえで、自らが一
方的に先行措置を取ると宣言した。2 月 12 日と 14 日は北側の提案によって国防委員会(北の最高
国家機関)と青瓦台(南の大統領府)の代表間で北南高位級会談が実現し、離散家族の再開と誹謗
中傷の中止、相互関心事に関する協議と高位級接触の継続などで合意した。こうした北南関係改善
の動きは、関係諸国をも刺激し 6 者会談再開に向けた動きにつながりつつある。2 月 10 日に訪朝
したドナルド・クレッグ元駐「韓」米国大使は帰国後、その内容を国務省に報告したという。12
日には中国外交部アジア局次長一行が訪朝したが、その2日後の 14 日にはケリー米国務長官が訪
中し 6 者会談再開に向けた外相会談を行った。会談後の記者会見でケリー長官が「中米両国が互い
にアイデアを提示し、具体的法案をめぐって論議している最中」としながら「中国の考えをオバマ
大統領に報告する。時間と目的の緊急性から、われわれは今後数日間とても真摯に対話していく」
と述べる一方、中国の王毅外相は「急を要するのは、対話の早期再開のチャンスを掴むことだ。関
係諸国が大局にたって言動に注意し, 6 者会談再開に有利な条件をつくる実際的な措置を取るべき
だ」と主張した。その 3 日後の 17 日には、中国の劉振民外務次官が訪朝し「朝中関係と地域情勢、
6 者会談の再開など、相互関心事に対する深い意見交換が行われ共通の認識に至った」(21 日付朝
鮮中央通信)。金正恩第一書記のイニシアティブが朝鮮半島情勢に新しい局面を創り出している。
【目次】
日米両政府の硬直姿勢と朝鮮の柔軟外交
浅井基文
1
元外務省地域政策課長
プルトニウムより人が優先
フランク・ジャヌージ
2
アムネスティー・インターナショナル・USA 事務局次長
朝鮮の安定は中国の利益に合致する
4
グローバル・タイムズ社説
ピョンヤン駐在ベトナム大使が見た朝鮮
5
人民生活重視の政策執行、経済建設の成果と司令塔の機能
6
キム・ジョンハ
朝鮮内閣事務局長
北朝鮮農業の変化、経済改革につながるか?
8
キム・ヨンチョル 仁済大教授
政治家と教科書
10
ニューヨーク・タイムズ社説
★ トピックス :
◆ 米上院諜報特別委員会への米国家情報局長の報告書(1/29)
◆「阪神」19年、朝鮮大学校の亡き友をしのぶ(読売新聞 1/14)
◆ 秘伝のキムチ作り、さくら小と朝鮮学校/川崎(神奈川新聞 1/24)
◆ 東京で集会とデモ、「国連・人権勧告の実現を」 (朝鮮新報 1/28)
10
11
12
12
★ ドキュメント :
◇ 朝鮮民主主義人民共和国の声明・談話・論評
◇ 朝鮮半島日誌(2014/1/1~2/23)
朝鮮総聯中央本部 国際統一局 〒102-8138 東京都千代田区富士見 2-14-15
Tel: 03-3262-7111/Fax: 03-3262-7110/Email: [email protected]
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[寄稿]
日米両政府の硬直姿勢と朝鮮の柔軟外交
浅井基文
元外務省地域政策課長
朝鮮新報 2014 年 2 月 17 日
【朝鮮の大胆な決断と行動】朝日新聞(2 月 10 日)によれば、安倍晋三首相は 2 月 10 日の衆
院予算委員会で、集団的自衛権を行使するケースについて、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)
に武器弾薬を運ぶ船舶への検査などを例示し、憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認
に改めて意欲を示した。その中で同首相は集団的自衛権行使に絡めて今国会で初めて「北朝
鮮」と名指しし、「国の固有名を挙げない方がいいが、多少わかりやすく話をするために北
朝鮮という例を挙げた」と述べた。
また、米国のケリー国務長官は就任以来 5 度目のアジア訪問を行い、韓国(13 日)で朝鮮
問題について朴槿恵大統領及び尹炳世外相と意見を交換した。連合ニュースによれば、尹炳
世外相との会談後に共同記者会見に臨んだケリー国務長官は、朝鮮が核兵器国になることを
許さないとし、朝鮮問題では「対話のための対話」を行うことはあり得ないとした。さらに
「朝鮮が離散家族再会を理由に米韓合同軍事演習の停止」を要求していることに関し、「離
散家族再会は人道問題であって、軍事演習と絡めるべきではない」と述べたという。
このような硬直した日米両政府の姿勢に真っ向から疑問符をつけたのが、2 月 14 日の朝
鮮と韓国の間で実現した合意(「北南高位級接触」による「共同報道文」である。この合意
に至る過程で示された朝鮮外交の柔軟さには正直驚くほかない。その注目点は次のとおりだ。
【朝鮮外交のしたたかさ】第一、朝鮮は米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」(KR)及び「フ
ォール・イーグル」(FE)の実施に対する反対を貫かず、離散家族再会事業の実施に同意し
た。離散家族再会については 2 月 5 日に同月 20-25 日に行うことについて南北間で合意され、
同 10 日に米韓が 2 月 24 日から同演習を行うことを発表した時点で、24 及び 25 日の両日が
重なることとなった。朝鮮の従来の立場を考えれば、再会事業の中止などの影響が出るとい
うのがもっぱらの見方だった。ところが朝鮮は、2 月 5 日の段階で早くも軍事演習の実施自
体には反対しない姿勢を示唆し、再開事業の後まで演習開始を延期することを要求したと伝
えられた。朝鮮が米韓合同軍事演習を受け入れるはずはないと見られていたから、これだけ
でも大変な驚きだった。ところが、韓国がその要求に応じないことを見極めた朝鮮は、2 月
14 日の会談で再開事業を当初の合意どおりに行うことに同意した。つまり両軍事演習につ
いて「黙認」することを受け入れたのだ。これは文字どおり「清水の舞台から飛び降りる」
ほどの重大な譲歩だ。私は他者感覚を研ぎ澄ませて朝鮮を観察してきたつもりだが、金正恩
第1書記の朝鮮がこれほど大胆な決断と行動に出ることは予想の範囲をはるかに超えてい
た。
しかし、その譲歩には朝鮮の外交力を示すしたたかな計算が働いていたのだ。即ち、第二、
朝鮮からすれば「北南間の関係改善のための雰囲気をつくり出さなければならない。百害あ
って一利なしの誹謗中傷をやめるべき時であり、和解と団結を妨げることをこれ以上しては
いけない」と指摘した金正恩第 1 書記の新年の辞における最大のメッセージが、今回の合意
で、南北の相互誹謗中止及び南北間ハイ・レベル対話に関する韓国の同意を引き出したこと
によって裏付けを得たという成果は決して小さくない。
第三、この直接的成果よりもさらに実質的な朝鮮外交にとっての巨大な成果は、張成沢粛
清事件による米韓(さらには中国)の金正恩体制に対するマイナス的評価を払拭するだけで
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はなく、このような大胆な譲歩も敢えて行うだけの朝鮮の外交力にはこれらの国々が一目も
二目も置かざるを得ないということだ。
【北東アジア情勢への希望】第四、KR 及び FE は米韓の毎年定例の大規模な合同軍事演習で
あり、朝鮮半島情勢悪化・複雑化の最大要因の一つだ。例えば、2012 年の朝鮮の人工衛星
打ち上げ以後の情勢の悪化は、2013 年に行われた KR 及び FE によって緊張のピークをもた
らした。両演習に対して朝鮮が態度変更を行ったということは、今後の朝鮮半島情勢全体に
対しても積極的な要因として働くことが考えられる。朝鮮半島の非核化を含む情勢の平和と
安定の実現を目指して動いてきた中国としては、より強い立場で米国(及び日韓)に対して臨
むだろうし、朝鮮の「合理的関心」(中国政府の表現)を反映するべく従来以上に真剣に動く
ことになるだろう。朝鮮外交はそこまで読み込んで行動したと思われる。私が朝鮮の外交力
を高く評価する所以である。
第五、朝鮮は中国及びロシアとの間でも活発な外交活動を展開している。金永南常務委員
長がソチ冬季オリンピック開催にわざわざ出席し、プーチン大統領と習近平主席に対して
「金正恩元帥からの丁重な挨拶」を伝えたということは要注目だ。金永南氏の行動は、近い
将来に金正恩氏が中ロ両国を訪問する可能性を示唆する材料として位置づけることもあな
がちうがち過ぎとは言えまい。
第六、以上の朝鮮の柔軟外交は、冒頭に述べた米日の硬直した対朝鮮政策をいやが上にも
際立たせることになる。朝鮮半島情勢が平和と安定に向けた歩みを示すことになれば、日米
軍事同盟の危険を極める本質、特に安倍政権の「北朝鮮脅威論」を振りかざした集団的自衛
権行使への動きの危険性をあぶり出すことになるだろう。2014 年の北東アジア情勢の展開
について希望を持って観察していきたいと思う。
プルトニウムより人が優先
フランク・ジャヌージ
アムネスティー・インターナショナル・USA 事務局次長
米国の朝鮮問題専門 WEB サイト:『38 ノース』
2013 年 12 月 11 日
フランク・ジャヌージはバイデン副大統領の元側近で、ケリー国務長官が委員長を務めた
当時の米上院外交委員会で民主党側の東アジア・太平洋地域担当政策局長を務めた外交専門
家である。
【ピョンヤンにとってだけではない「先軍」アプローチの失敗】30 年に渡るほとんどの期
間、米国とその同盟諸国は朝鮮民主主義人民共和国に核兵器を放棄させようと説得してきた
が残念な結果に終わった。1994 年の枠組み合意を含むほとんどの努力は、少なくとも核問
題には朝鮮半島の過去、現在、そして未来に関わるより大きな諸問題が絡んでいるというこ
とを率直に認識させた。この諸問題には、朝鮮戦争の終結、朝鮮半島における恒久的平和メ
カニズムの構築、そして朝鮮の北東アジアの経済・政治的コミュニティへの統合が含まれて
いる。
いくつかのイニシアチブ、特に韓国の「太陽政策」は、南北朝鮮の平和的統一の基盤を築
くためのものであった。最近朴槿恵大統領は、朝鮮の核兵器プログラムが、安全保障上の懸
念を駆り立てるだけではなく、その基礎となる兆候があるということに気づき、「信頼プロ
セス」なるものを発表した。彼女は、信頼を築き、平和構築と非核化により貢献する雰囲気
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を醸成するために、安全保障問題から人権問題を切り離すことを意図してこのアプローチを
打ち出した。
しかし、この試みの複雑さを認めながらも、朝鮮が進む道を変えるための様々な企てはほ
とんど、非核化という狭いゴールに焦点が当てられたてきた。枠組み合意が採択された。冷
却塔が破壊され、国際的なモニタリング構想が考案された。「2 月合意」がなされた。そし
て核を捨てて生きる方が、核兵器の中にある数キログラムの核分裂性物質によってもたらさ
れるよりもマシな本当の安全が保障される道であると説得することがすべてであった。
しかし先に武装解除し、後で平和交渉を行う国はほとんどないし、朝鮮民主主義人民共和
国ならなおさらである。最近の記憶では、このアプローチの試みが朝鮮を突き動かすことは
何もながった。
2003 年、リビアのムアマル・カダフィは、西側諸国との国交を正常化するために、核兵
器と化学兵器の開発をやめることを米国及びヨーロッパ諸国と合意した。8年後、米国は彼
の打倒と殺害をけしかけた。今われわれはカダフィに行ったように、朝鮮に核プログラム放
棄を要求している。朝鮮の指導者は、もしそれに合意したら何が待っているだろうかと考え
るに違いない。
米国及び朝鮮の周辺国が進む道を変えるよう朝鮮を説得したいのであれば、いくつかの基
本的事実を心に留めておく必要がある。一つは、国際社会は朝鮮に降伏交渉のような対話を
迫ってはいけないということだ。カーター大統領は 1994 年に金日成氏と会談するために平
壌へ向かう前、私に「金日成氏は私が彼に敬意を表すことを望んでおり、私はそうするつも
りだ」と話した。二つ目は、もし国際社会が朝鮮を核保有国として正式に認めることで非核
化のゴールが遠のくことになったとしても、朝鮮を「自分たちが望むようにではなく、ある
がままに」扱うべきだというウィリアム・ペリー前国防長官の忠告はまだ有効であるという
ことだ。朝鮮の核とミサイル実験によって対話の環境は変わったので、あえて違うやり方を
しようとすることは愚かなことである。最後に、朝鮮は独特であるかもしれないが、それは
指導者が火星からやって来たとか、理解できない行動を取るとか、そのようなことを意味す
るようなものではない。事実、多くの朝鮮専門家たちが、朝鮮が様々な外交的脅威や刺激に
どのように反応するかを予測した実績をもっている。
この手に負えない諸事実は、朝鮮に核放棄を求める米国の最近の説得努力にとっては良い
兆候ではない。オバマ政権は、朝鮮が6者会談再開の前に具体的措置を取って非核化に向け
た真摯な努力を示すべきであると要求している。朝鮮は 2005 年の共同宣言に列挙された非
核化を含むゴールに向かって努力をつづけていると反論している。朝鮮は「前提条件なし」
の対話再開を求めている。米国が現在のアプローチにこだわるのであれば、朝鮮は新たな長
距離ミサイル発射実験や寧辺の 5MW 原子炉の再稼働など核能力を強化させることで、現在の
緊張状態をさらに悪化させる戦略を取り続けるだろう。
したがって、ジョン・ケリー国務長官やグリーン・デービース北朝鮮政策担当米政府特別
代表が停滞している6者会談プロセスをどのように進めるかを思案し、非核化のゴールに到
達するために「軍事優先」政策ではなく、微妙で注意深く調整された平和プロセスを提唱し
た英国・朝鮮超党派国会議員グルーブの議長であるロード・デイビッド・アルトン議員の助
言に留意しなければならない。1980 年代のヘルシンキ・プロセスの教訓を引用しながら、
アルトン氏は「今必要なのは、忍耐強く気長な橋渡し政策である。それはなだめて説得する
ためのものではあるが、譲歩するものではない」と主張した。
【大胆になるべきとき】米国政府の朝鮮に対するアプローチは「戦略的忍耐」として知られ
るようになった。「賢く巧みな不活性」はときに緊張を静めるための効果的な戦術になり得
る。しかしこのケースでは、不活性は朝鮮の挑発を招くだけではなく、改革を促したり朝鮮
の人々の苦しみをやわらげてあげることもできない。
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オバマ政権に北東アジアに対する何か新しい戦略を掲げる兆候が何もないとしても、イラ
ンとの対話が成功すれば、それは変わるかも知れない。賢い選択は、大胆になることだ。す
ぐに朝鮮との関わりを持つべきである。なぜなら、それが朝鮮に国際基準の尊重や自国民の
人権擁護、核兵器の放棄を促すための影響を徐々に及ぼすベスト・チャンスを与えるからで
ある。
1975 年のヘルシンキ協定は、ヨーロッパにおける冷戦の終焉をお膳立てし、欧州安保協
力機構(OSCE)の創設につながった。ヘルシンキ・プロセスは、人と人との直接的な接触をつ
くり出し、それは後に改革と開放のための政治的圧力になったという点で功を奏した。また、
安全保障の強化や緊張緩和、ビジネス・チャンスを含めた冷戦期の両側諸国にとって価値の
あるものを提供したという点でもうまくいった。朝鮮半島に住む人々や近隣諸国の人々の生
活を向上させる同じようなメカニズムの可能性を想像することは難しいことではない。
朝鮮の安定は中国の利益に合致する
グローバル・タイムズ(中国環球時報英語版)社説
2013 年 12 月 10 日
朝鮮労働党中央委員会政治局は、張成沢からすべての地位をはく奪し、党から追放すると
の決定を発表した。彼は「反党、反革命的分派行為」の罪に問われた。張氏は朝鮮のナンバ
ー2の権力者だと思われており、朝鮮の指導者である金正恩氏の叔父であることから、この
発表は重要な政治的出来事だと考えられる。
金正恩氏が父である金正日氏から権力を譲り受けて約2年が経つ。すべてのプロセスがス
ムーズに行われていると、世界は次第に思うようになっている。そのような平和的な推移は
中国にとっての利益に合う。
張氏失脚のニュースが中国に届いた後、インターネット上では憶測が飛び交ったが一般の
中国人たちは朝鮮の安定を望んでおり、朝鮮の指導者がこの状況をコントロールすることが
できると思っている。
最近は日中間の論争が北東アジアでは焦点となっており、朝鮮についてのニュースはほと
んど見られない。しかし、この地域における朝鮮の地政学的重要性は変わっていない。国力
について言うならば、朝鮮は弱い国であるが、他方で特別な戦略的推進力を持っている。
中国と朝鮮の友好関係は、朝鮮だけではなく中国の戦略的及び外交的影響力にとっても重
要である。中国は台頭するにつれてその外交的影響力がさらに大きくなるだろうが、アジア
太平洋地域におけるこの二国間関係の影響はかけがえのないものである。
この友好関係を維持することが、中国内における朝鮮に対する主流の気質にならなければ
ならない。朝鮮に対し核の放棄と二国間の友好関係を求めるとき、同じ土台に立つべきだ。
中国と朝鮮は長い間、異なる発展過程を歩んできた。政治と経済に関して両国は比較できな
い。中国のインターネット上でのみ、何者かが両国を比較してる。数人のネットユーザーは、
中国に対する不満を発散させるための方法として朝鮮を利用しているが、戯言にすぎない。
中国の朝鮮への友好と援助は中国の国益に基づいており、パキスタンとの関係や援助と同
じようなものである。中朝関係についてイデオロギー的解釈を行う者は、十中八九古い人間
である。
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金正恩氏は若く、それがこの国を前進させる決定的な要因になるであろう。世界は敏感な
国である朝鮮を対立へと押しやるのではなく、東アジアに溶け込めるための環境づくりをす
べきである。
中国は朝鮮に対してもっとも大きな影響を発揮することができるが、どのように友好のバ
ランスをとり、核兵器に反対するのかは中国外交の試金石となる。中国は、中朝関係のみな
らず北東アジアにおいて複雑な問題を処理する上でイニシアチブを獲得した。
中国は、朝鮮の長期的な安定と両国間の友好的関係にとって有益である金正恩氏の訪中を、
できるだけ早く実現させるべきである。
【インタビュー】
ピョンヤン駐在ベトナム大使が見た朝鮮
- ベトナムはいつこの国のようにできるのか HOTNAM 2014 年 1 月 6 日
昨年 12 月 16 日から 20 日にハノイで開催された「第 28 回外交会議」(世界各国に駐在す
るベトナムの外交機関の代表が参加し 2 年に 1 度開催)に際し、ベトナムの「ラオドン」
(ベ
トナム労働総同盟機関紙、日刊)は朝鮮に駐在するベトナムのル・クアンバ大使に朝鮮の生
活、社会についてインタビューし、その内容を、ベトナムを紹介する日本語サイト「HOTNAM」
(http://www.hotnam.com/news/140106033157.html)が掲載した。以下はその全文。
【Q】北朝鮮というと、軍備力が大きい一方で、社会生活に大きな困難がある国として語ら
れることが多いと思いますが、大使から見て実際の北朝鮮は?
【A】外国の報道を聞くだけなら、飢餓に喘ぎ、困窮する国と思うかもしれません。しかし
ベトナムや各国の代表団が北朝鮮に行くと、みなこんな感想を持ちます。「こんなに発展し
ているとは思わなかった」。
北朝鮮のインフラは非常に発展しており、何十年も前から地下鉄を走らせていますし、道
路も広々と美しく、立派な高層ビルも多くあります。しっかりとした都市計画がなされ、ベ
トナムの My Dinh 競技場の 4 倍にもなる競技場もあります。芸術公演なども、実に素晴らし
いものです。
問題は、情報にあると思います。例えば、世界で報道される 100 の情報や映像があるとす
れば、80%は西洋の報道機関によるものです。これらの国々は北朝鮮に敵と呼ばれる国であ
り、悪口しか言わないのです。そうでなくとも、でっち上げるのです。北朝鮮自身が、自国
のイメージを外に出すことは少ないため、誤解が生まれやすいのです。私は、冷静さが必要
で、「私たちはいつになったら彼らのようにできるのか」と思うほどです。
【Q】北朝鮮が優れている分野は?
【A】現在北朝鮮は、外国に包囲され、貿易が禁止されています。数十年前のベトナムのよ
うに。そのような条件のなかでもインフラや技術を発展させ、繊細な芸術を持っていること
は、非常に感服すべきものだと思います。
【Q】最近ロイター通信が、北朝鮮が若き指導者・金正恩氏のもとで、都市部だけでなく農
村でも建設を急発展させているという記事を伝えました。
【A】この見方は、かなり正しいと思います。建設は平壌に限らず、その他大都市、農村部
まで非常に速く広がっています。地方でも、橋や道路といった公共施設から住宅まで、あち
らこちらに立ち並んでいます。2012 年以降に新しく建設されたものは、それ以前よりも多
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く、ウォーターパークや乗馬クラブなど立派なものもあります。私はこのように美しくスケ
ールのある場所を見たことがありません。それらは非常に広く、大きく、近代的です。
平壌の街を歩き、そこにハングルの文字がなければ、どこか西洋の国にいるのではないか
と錯覚するでしょう。
【Q】それは実に驚くべきことですね。
【A】北朝鮮に行くと、みなそんな感想を持ちますよ。行く前は誰もが、とても貧しく、困
窮し、国民は好戦的だと思っていますが、それは、直接訪れたことがないためです。
先ほどのロイター通信の見方に関する問いに戻ると、北朝鮮は実は、以前からこのような
発展がありました。ただ、彼らがそれを知らなかったため、新しいものだと思ったのでしょ
う。
【Q】朝鮮半島が統一すれば、朝鮮民族は多くの力を秘めているため、非常に強い国になる
との最近の西洋の分析があります。大使の見解は?
【A】外国の多くの民族が、様々な偉大なことをしていると思いますし、北朝鮮もとても研
究に値すべき例だと思います。
まずは、彼らを正しく評価し、私たちが協力できる分野を探すことだと思います。ハイテ
クに関しては、私たちが憧れるような多くの実績があります。朝鮮人の潜在力は、精神的な
強さと文化であり、それが、彼らの軍備力に繋がっています。統一の可能性ですが、それは
まだ先の長い話だと思います。
【Q】北朝鮮の人、そして国について、大使が最も印象的だったものは?
【A】困難、苦しみに耐える力、彼らの労働の精神ですね。加えて民族の意志、また朝鮮民
族は非常に才能豊かであることも言っておかねばなりません。彼らの公演を見れば、その文
化の精華、深さがわかると思います。
[インタビュー]
人民生活重視の政策執行
経済建設の成果と司令塔の機能
キム・ジョンハ
朝鮮民主主義人民共和国 内閣事務局長
朝鮮新報 2013 年 12 月 27 日
【自立経済の潜在力発揮】
[Q]2013 年に経済建設のあらゆる分野で成果があったというが。
[A]自立的民族経済の土台がしっかり固まり、その潜在力が発揮された。工業部門ではチュ
チェ化が一層深化した。
金属工業では重油を使わず、無煙炭ガス化で温度を保ちながら、圧延鋼材を生産する技術
を全面導入した。平壌をはじめとする全国各地で大規模建設が同時多発的に行われたが、こ
こに必要とされた鋼材は輸入に依存する重油ではなく、国内に豊富な石炭資源に基づいて保
障した。
化学工業部門でも無煙炭ガス化、褐炭ガス化による肥料生産工程をフル稼働した。電力を
大量消費する生産方法に終止符を打ち、技術的に歯抜けだった生産工程も整備した。
農業部門でも大きな前進があった。これまでわれわれが、金日成主席が示されたどおりに
「分組管理制」をしていると言ってきたが、担当職員の不手際でその実効性を発揮できなか
った。金正恩第 1 書記が農業部門も含めわれわれ式の経済管理方法を研究し完成させること
に関する方針を提示され、生産者自身が主人としての責任と役割を果たす方向で方法の改善
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がなされた。各地の農場でも「分組管理制」の中での「圃田担当制」が実施され、その結果、
農民たちの意欲が高まり増産を成し遂げた。
[Q]経済建設の成果は人民生活で表れるべきだと強調されているが。
[A]金正恩第 1 書記は経済のあらゆる部門を現地指導しながら、各家庭の食卓で社会主義万
歳、労働党万歳の声が自ずとでなければならないと強調されている。経済強国建設とは人民
が実際に生活で感じ、体験しなければならない問題だ。
今、農場では収穫終了後に農民に対する現物分配が実施されているが、国は米を市場価格
と同じ位の価格で買い取っている。まず、農民たちの生活を保障するために国が必要な資金
を使っている。
第 1 書記が人民軍の水産部門を現地指導され、平壌では水産部門熱成者大会も開かれたが、
今後、多くの魚を水揚げし人民たちの食卓にあげなければならない。内閣でも対策案を準備
している。漁船、港、現代的な魚群探知機があれば、いくらでもできる。来年からはわれわ
れも水産業に力を注ぐ。
【並進路線に沿った事業設計】
[Q]朝鮮半島の軍事的緊張は緩和されておらず、朝鮮に対する経済「制裁」も続いているが。
[A]経済建設の前提は平和的な環境だ。経済建設と核武力建設を並進させる新たな並進路線
がすでに提示され、それが政策として具体化され実行されている。強力な国防力を背景に内
閣が決心したどおりに経済事業を展開できる条件が備わっている。
2013 年だけを見ても、従来では考えられなかった変革が起きている。大規模なプール、
乗馬クラブ、スキー場など、社会主義文明国のあり方を示す施設が建設された。全て金正恩
第 1 書記が直接発起され、その建設を指導された対象だ。これからも多くの建設に着手する
ことになる。
[Q]外部ではそのような施設の建設が人民生活とかけ離れた施策という批判がる。「一部の
富裕層」だけが利用するという恣意的な解釈が流布されているが。
[A]最近完工された施設は全て、世界的な水準で建設された。資本主義社会ではこのような
施設が富裕層だけが利用する場所になっているかもしらないが、われわれは違う。
金正恩第 1 書記は人民たち皆が利用するように幾度も指示されている。わが国でも人々の
生活水準は異なるが、それを全て考慮した。人民的施策から誰もが利用できる水準で料金も
正しく設定した。第 1 書記はどんな事業を展開しても、常に人民生活を最優先し、それを最
も重視している。
[Q]対外経済の展望はどうなのか。各地域の実情に合った経済開発区を設ける措置も取ら
れたが。
[A]国家的な政策と法的措置は大きな線でなされた。一方、各地域でも対外交渉を進行中
である。投資に積極的な海外の商談相手もいる。勿論、「制裁」の拘束を受ける部分もある
が、それらは障害を克服しながら進めるという立場を表明している。すぐに着工式を行って、
実行段階に入るという相手方もいる。
[Q]経済のあらゆる分野に対してパク・ポンジュ総理の現地訪問が報道を通じて伝えられ
ている。現地訪問の実効性がどのように表れているのか。
[A]現地視察の目的の一つは現行の生産で提起されている問題を現地に出て解決すること
にある。二つ目は地位が高い幹部ほど、現場に下りて責任を持って働かねばならないという
原則を実践しているということだ。幹部が国家機関で作成している統計資料などを見るので
はなく、現場におりて現場の担当者と話をしてみて、労働者、農民の生活状況もわかりなが
ら実態を把握しなければならない。それでこそ人民大衆の支持を得て彼らの意思にあった事
業を展開できる。まさしくこれが、金正恩第 1 書記の志であり意図だ。
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現地視察の実効性は着実に表れている。提起された問題は即座に解決しているし、国家的
次元で解決しなければならない問題は対策を立てる。分組管理制を強化する問題や、主要な
炭鉱、鉱山で労働者の生活を保障する問題などは幹部が現場におりてこそ、その必要性を正
確に把握できる問題だった。
【宗派粛清は正常化のきっかけ】
[Q]反党反革命宗派行為を企てた張成沢一味は内閣中心制、内閣責任制の原則を違反しな
がら、経済建設に多大な支障をきたしたと伝えられた。宗派の粛清が経済事業での非正常を
正常化するきっかけになるのか。
[A]張成沢は自分の部署と傘下団体の機構を増やしながら、国の全般事業を握り経済の多
くの部門に障害与えた。全てを説明できないが一つ実例を挙げるなら、石炭の輸出をあげる
ことができる。前でも言ったようにわが国の工業は石炭に依拠している。金属部門も化学部
門も石炭を原料、燃料として利用する。しかし、権力奪取の妄想を抱いていた張成沢は自分
の部署が重要な経済部門を掌握するようにつくり、内閣を無力化させながら部下たちを利用
し、貴重な地下資源を手当たり次第、安価で売りさばき、借金までつくった。
わが国の一貫した政策は地下資源をそのまま売るのではなく、2 次、3 次加工したうえで
製品を生産し輸出するということだ。宗派たちはこれを無視して混乱させた。その石炭が全
国の工場、企業所にちゃんといきわたっていれば、経済はより活性化し、国はもっと多くの
利益を得たはずだ。国の資金は人民生活の向上のために回される。
粛清をきっかけに全てを立て直すことになる。内閣中心制、内閣責任制は金日成主席と金
正日総書記が方向を提示し、政策化してくれた事業体系だ。金正恩第 1 書記も経済事業を内
閣が統一的に掌握することに関して何度も強調された。
現在、内閣では国の経済事業で秩序が乱れた部門に対する指導と掌握に力を注いでいる。
その部門は本来の秩序に沿って一層活性化させねばならない。てっぺんにいた奴が罪を犯し
たのであり、その影響下にあった経済機関と企業所は元来、人民生活の向上に貢献しなけれ
ばならない国の財産だ。内閣が経済司令塔としての自らの機能をしっかり果たしていく。
北朝鮮農業の変化、経済改革につながるか?
- 圃田担当制が変化の好循環なるには キム•ヨンチョル 仁済大教授
プレシアン 2014 年 2 月 5 日
北朝鮮で「全国農業部門分組長大会」が開かれている。分組は北朝鮮の協同農場での作業
班の下のユニットで、大体 20〜25 人程度で構成されている。2013 年から圃田担当制が浮上
した。農業分野の重要な改革措置だ。圃田は班の下にあるユニットで 2〜5 人で構成されて
いる。北朝鮮はなぜ分組長大会を開催したのだろうか?
【北朝鮮の食糧はもう不足していない】北朝鮮の農業が変化している。重要なのは成果だ。
北朝鮮の食糧需給状況が確実に変わった。国連機関である国連食糧農業機関(FAO)と世界
食糧計画(WFP)が 2013 年 11 月 28 日に発表した報告書をもとに見てみよう。まず、供給側
から 2013 年に主要な穀物生産量は 430 万トン、2014 年春の作物の生産量は 42 万トン、傾
斜地や家庭菜園の生産量は 30 万トン程度だ。つまり、2013-2014 穀物年度の総生産量は 503
万トンである。
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需要側ではどうか? 国連機関は、北朝鮮の 1 人当たりの年間消費量を 174kg として計算
している。 最少所要量を基準にしたものである。北朝鮮の人口を 2479 万人(北朝鮮当局が
明らかにした 2012 年 12 月基準 2462 万人に、年平均成長率 0.5%を適用)とみると、だい
たい 431 万トン程度であり、ここに種子、飼料、収穫後の損失分などを考慮すると、総需要
量を約 537 万トン程度と推定することができる。 不足量は約 34 万トンである。北朝鮮の通
常の商業輸入が年間 30 万トン程度とみると、実質不足量は 4 万トンである。
2000 年代半ばまで、北朝鮮の実質不足量は 100 万トン程度であった。その当時と比較す
ると農業分野での成果は注目に値する。いかにして不足の状態から抜け出したのか?
2013 年の場合、肥料の供給は 2011〜2012 年と比較すると少し減った。農資材関連産業が
少しずつ回復しているが、農業機械やトラクターの運用レベルが大幅によくなったとは言え
ない。
重要なことは、耕地面積が 2012 年に比べて 2%縮小したが、生産量は 5%増加したことだ。
生産性の増加は、ハードウェアの面ではなく、制度改革の効果として見ることができる。2013
年の初めから拡大している「圃田担当制」に注目する必要がある。分組から圃田へと、生産
責任とインセンティブの単位を縮小したのである。
【農業改革の象徴に浮上した圃田担当制】北朝鮮の農業分野での分組管理制は、長い歴史を
持っているが 1990 年代半ば、いわゆる最悪の食糧危機である「苦難の行軍」を経て、分組
管理制の変化を試みたことがある。1996 年から「新しい分組管理制」と呼ばれたもので、
分組の単位を縮小して、計画量を超過した生産物の処分権を付与するものだ。
しかし、インセンティブの限界で効果は大きくなかった。そこで登場したのが圃田担当制
だ。圃田担当制は、2004 年初めに黄海北道と咸鏡北道などで実施したが、持続しなかった。
中止にはいろいろな変数が作用した。試験圃田に農資材などを優先的に提供し、他のメンバ
ーからの批判や不満も出た。超過生産性の補償も不明であった。生産責任の目安量をどのよ
うに設定するか、買い上げ価格をどのレベルにするのか、国が提供する様々な農資材の供給
価格をどのように定めて、土地使用料をどのように計算するかなどを巡って混乱が起きたり
もした。つまり、圃田担当制のような生産責任性が効果的に機能するためには、関連分野の
改革が同時に行われなければならないが、そうではなかった。結局、2004 年の圃田担当制
は中断された。
10 年前と何が変わったのだろうか? 似ているようだが変わった点がある。まさに朴奉珠
(パク・ボンジュ)だ。その時も今も、彼が内閣総理である。彼が 2013 年 4 月再び内閣総
理に復帰し、圃田担当制は再び農業改革の核心措置として浮上した。
重要なことは、この制度が効果的に機能できるように環境が変わったという点である。生
産責任制で最も重要なのは、「努力すれば増産することができる可能性」である。2004 年
はそうではなかった。肥料の供給が正常に行われず、農業機械や農資材産業が正常に動いて
いない状態では、個人の努力に限界があった。しかし、今は全体的に農業関連産業が好転し、
好循環になっている。
買い上げ価格も市場価格と同じレベルで策定され、米の価格の安定につながっている。現
在、米の価格が物価の基準価格であるため、米の価格が安定したため賃金や為替レートも安
定している。相対的にマクロ経済管理ができるレベルに転換できるチャンスである。一部の
協同農場では、圃田を単位に作目の選択権を与えているといわれている。
【人道的食糧支援は過去の話】圃田担当制は成功するだろうか? 安定的な実施のための課
題は少なくない。北朝鮮が分組長大会という過去にないイベントを開催する理由があるはず
だ。現在の傾向で見ると、北朝鮮の農業生産は遅かれ早かれ、1980 年代初頭の水準を回復
することができるだろう。北朝鮮は国際社会の人道的食糧支援に依存する状態から抜け出し
た。北朝鮮の食糧需給構造が変化し、対南政策の優先順位も変わるだろう。赤十字会談をす
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るたび、肥料から要求した過去の北朝鮮ではない。南北関係が中断されてから 7 年目に入っ
て、まだ過去の記憶から抜け出せていない人々が少なくない。南北関係が再開されると、も
う人道的支援ではなく、本格的な農業分野の開発協力を議論する必要があるだろう。
政治家と教科書
ニューヨーク・タイムズ 社説
2014 年 1 月 13 日
日本の安倍晋三首相と南朝鮮の朴槿恵大統領は共に、国内の高校で使われる歴史教科書を
両者の政治的見解を反映させたものに書き換えようとしている。
安倍氏は、文部科学省に愛国心を促す教科書だけを承認するよう指示した。彼は第一に、
第二次世界大戦についての叙述を気にかけており、その歴史における不名誉な部分から注意
を逸らしたいと思っている。たとえば、彼は朝鮮人「慰安婦」問題についての言及を教科書
から外し、日本軍による南京大虐殺についてより軽く扱いたいと思っている。
朴氏は、歴史教科書の中の日本の植民地主義と独立後の韓国の独裁政治の描写について気
にかけている。彼女は、朝鮮人による日本の植民地当局者への協力について重点を置きたく
ないと思っており、去年の夏には南朝鮮の教育部が、日本人に協力した人々は強制されてい
たと叙述した新しい教科書を承認するようにした。(今日の専門家やエリート公務員たちの
大多数が、日本の植民地主義者たちと共に働いた家系出身である。)学者たちや労働組合、
教師たちは朴氏の歴史歪曲を非難している。
安倍氏と朴氏の家系はともに、戦争と日本への協力について神経をとがらせる歴史を持っ
ている。日本の敗戦後、安倍氏の祖父である岸信介はA級戦犯として連合軍に捕まった。朴
氏の父である朴正煕は植民地時代には日本帝国軍の将校であり、1962 年から 1979 年までは
南朝鮮の軍事独裁者であった。どちらの国においても、教科書を修正しようという危険な動
きによって歴史の教訓が妨げられようとしている。
★ トピックス
◆ 米上院諜報特別委員会への報告書:「米国諜報コミュニティーによる世界的な脅威の評
価」ジェームス・クラッパー米国家情報局長(1/29)
【「北朝鮮」の項目】金正恩は、北朝鮮の権力の座についてから 2 年が過ぎ、唯一の指導者、最
終決定の権力者としての地位をさらに強化した。彼は人事と粛清を通して統制力と彼への忠
誠心をより一層強化した。そのもっとも顕著な実例が昨年 12 月に行われた叔父・チャン・
ソンテクの追放・処刑である。金正恩は、朝鮮労働党の党員たちを主要な指導的地位に配置
し党の会議や総会を開催するなどして労働党の地位を高めた。
金正恩とその体制は、計画経済の基調を維持しながらも、困難な経済と北朝鮮人民の生活
の改善に焦点を当てることを公然と強調してきた。彼はこれを経済発展と核兵器開発のデュ
アル・トラック政策(並進路線)として法制化した。
北朝鮮の核兵器とミサイル・プログラムは、米国と東アジアにとって深刻な脅威となって
いる。東アジアは世界でもっとも大きな人口と軍隊、経済がある地域である。北朝鮮の大陸
弾道ミサイルと関連物資のイラン、シリアをはじめとする数カ国への輸出と2007年に破壊さ
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れたシリアの原子炉建設への支援は、北朝鮮の拡散活動範囲を実証している。北朝鮮は核の
物質、技術、ノウハウを移転しないという2005年9月の第2回6者会談の合意を再確認にし
たにもかかわらず、再び核技術を輸出するかもしれない。
北朝鮮は、2013年2月12日に3回目の核実験を行なった上さらに、寧辺にあるウラン濃縮施
設を含む現存する核施設の用途を「調節・変更」し、2006年に閉鎖された黒鉛減速炉を再稼
働する意向を表明した。われわれは、北朝鮮がこの表明通りに寧辺のウラン濃縮施設を拡大
し、以前プルトニウムの生産に使用した原子炉を再稼働したと評価する。北朝鮮は移動式大
陸間弾道ミサイル( ICBM )であるKN-08を2度も公に展示した。われわれは、たとえいまだ
にテストはされていないとしても、北朝鮮がすでにこのミサイル・システムを実戦配備する
初期段階に入ったと評価する。北朝鮮は米国を直接脅かすことのできる能力を備える長距離
ミサイル開発に専念してきた。北朝鮮による弾道ミサイルの開発と販売は、地域と世界の安
全保障に対する懸念を拡大している。
北朝鮮の指導者は、在来式軍事力が劣勢に立たされているので抑止と防御に焦点を合わせ
ている。われわれは長い間、北朝鮮の立場からしてその核能力は抑止と国際的な威信、威圧
的な外交を意図したものと分析してきた。しかし、われわれは北朝鮮の核ドクトリンや使用
概念については分からないでいる。
◆ 「阪神」19年、朝鮮大学校の亡き友しのぶ(読売新聞 1/14)
阪神大震災からもうすぐ19年。神戸市内の各地では11日、志半ばで犠牲となった友や
家族を悼み、あの日のことを次世代の子どもらに伝えようとする動きがあった。
神戸市須磨区千歳町の実家に帰省中、阪神大震災で亡くなった崔秀光さん(当時 20 歳)
の朝鮮大学校(東京都小平市)の学生時代の同級生約 20 人が崔さんの両親を訪ね、9 年ぶ
りに同窓会を開いた。生前、学校に残って教員になることを夢見ていた崔さん。父敏夫さん
(72)、母の李福子さん(63)は同級生の姿に崔さんを重ね、学友たちは思い出をたどりな
がら、亡き友をしのんだ。
全寮制の同校では、学生は寝食を共にしながら学ぶ。崔さんは外国語学部に進学し、クラ
スのリーダーになった。副リーダーはこの日、幹事を務めた李英哲さん(39)だった。2 人
は寮では相部屋となり、共に同校の教員を目指した。「朝鮮半島はこれからどうなるのか」
「この学校で学ぶ意味は」。議論に熱くなったことも多くあった。
2 年生だった 1995 年の年明け、崔さんは成人式のために神戸に帰省した。1 月 16 日には
東京へ戻る予定だったが、体調を崩し、予定を 1 日延ばした。実家の 2 階で両親と弟が、1
階で崔さんが床に就いた。崔さんだけが崩れた家屋の下敷きになった。
震災直後、英哲さんはミニバイクで神戸に駆けつけたが、親友の亡きがらに対面すること
もなく、支援ボランティアとして街を奔走した。一周忌にはクラスを代表して弔辞を読み、
その後、崔さんも目指した教員になるという夢をかなえた。しかし、在日韓国・朝鮮人への
風当たりのきつさを感じ、
「秀光がいたら相談できるのに……」と考えることもあるという。
同窓会では、それぞれが思い出話に花を咲かせた。アルバムをめくり、崔さんの写真を見
ては「この服覚えてる」「いつもクラスのために頑張ってくれた」と懐かしんだ。敏夫さん
は、崔さんが同校の課題で森鴎外の小説「舞姫」を朗読し、収録していたカセットテープを
流した。「秀光の声だ」。全員の目に涙がにじんだ。
名古屋市から訪れた会社員黄瑛淑さん(39)は、結婚前の 3 年間、朝鮮学校で教べんを取
った。
「教師には全然なりたくなかったのに、仲間の夢を実現したくなった。人望があって、
優しかった彼が懐かしい」。東京都新宿区の金在浩さん(38)も「一生懸命で繊細なところ
もあって、誰とでも仲良くなれる男だった」と振り返った。
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約 2 時間の同窓会の終わりに、敏夫さんが「19 年もたつのに、訪ねてくれてありがとう。
これからも秀光を忘れないでやってほしい」と頭を下げた。英哲さんは、同じように年を重
ね、教壇に立つ崔さんの姿を想像した。「きっと情熱を持って社会のために教壇に立ったは
ず。彼の分まで、一生懸命生きていきたい」
◆ 秘伝のキムチ作り、さくら小と朝鮮学校/川崎(神奈川新聞 1/24)
川崎市川崎区の市立さくら小学校で 23 日、同校と川崎朝鮮初級学校 6 年生計 74 人が本格
的なキムチ作りに挑戦。「全体に味をよく染み込ませるようにね」などと、在日コリアン 1
世のハルモニ(おばあさん)たち 9 人から秘伝の味を伝授してもらった。
この日使用されたのは白菜 35 株。前日から、さくら小児童の保護者やハルモニらが唐辛
子やニンニクを混ぜ合わせた「たれ」を作るなど準備を進めてきた。
子どもたちは講師の手本を参考に、白菜の葉を一枚一枚めくりながらたれをもみ込んでい
った。なかなかたれがつかずに苦戦する児童もいたが、立派なキムチが出来上がると「一丁
上がり」とハルモニたちの大きな声が響いた。
戦前から在日コリアンが多く暮らす同区。両校は、互いの文化をより深く知る交流の場と
して、毎年合同のキムチ作りを行っている。
藤本好恵さん(12)は「1 日置くとおいしいと聞いたのであした食べるのが楽しみ」と笑
顔。李(リ)靖淳(チョンスン)さん(12)も「さくら小のみんなと一緒に作れて良かった」
と楽しんでいた。都内で育ち、現在は川崎に住む在日 1 世の金道礼(キム・ドレ)さん(87)
は「子どもたちにキムチの味を伝えることができてうれしい」。今後も両校の交流が続くこ
とを願っている。
◆ 東京で集会とデモ、「国連・人権勧告の実現を」 (朝鮮新報 1/28)
75 団体が賛同、「無償化」排除問題も課題に
「国連・人権勧告の実現を!-すべての人に尊厳と人権を」(主催=同実行委員会)と題
する集会が 25 日、東京の代々木公園イベント広場野外ステージで開かれた。「慰安婦」や
「高校無償化」、ヘイトスピーチ問題、アイヌ、障がい者、女性への差別などの問題に取り
組んでいる団体の代表たちは、日本で深刻な人権侵害、差別が公然とまかり通っていること
に言及し、共闘を呼びかけた。集会後に参加者たちは、多くの人出でにぎわう渋谷駅前をデ
モ行進し、「日本政府は国連・人権勧告を順守せよ」「朝鮮学校だけ『無償化』制度から外
すな」などのシュプレヒコールを叫んだ。
近年、日本の人権状況について国連の人権条約機関から相次いで勧告が出されているが、
日本政府は、勧告には法的拘束力がなく従う義務がないとの不当な立場を取り続けている。
このような状況で、様々な問題に取り組んでいる団体、個人が連携連帯することによって、
世論をより喚起させる目的で実行委員会が立ち上げられた。主催者側によると、23 日現在、
これに賛同する人権団体、市民社会団体は 75 に及ぶ。
集会では、「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWWRAC=バウラッ
ク)の西野瑠美子さんが日本軍「慰安婦」問題について、移住労働者と連帯する全国ネット
ワークの鳥井一平さんが外国人労働者差別について、障害者インターナショナル(DPI)日
本会議の今村登さんが障がい者問題について、在日同胞弁護士の康仙華さんが朝鮮学校が
「高校無償化」制度から排除されている問題について発言した。
康弁護士は、日本政府が制度発足当時から朝鮮学校のみを適用から除外してきた経緯につ
いて説明し、「いま日本社会では、『朝鮮』という名のつくものに対しては何をしても良い
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という風潮が少なからずある。除外措置は、政府自らがこれを体現したものに他ならない」
と批判した。
現在、「無償化」実現を求める裁判が大阪、愛知、広島、福岡に続いて東京でも近日中に
始まる。康弁護士は、裁判は単なる金銭的な問題ではなく、公権力による朝鮮学校差別を司
法の場で明るみにすることだとしながら、「在日朝鮮人の子どもたち一人ひとりが民族教育
を受ける権利を持っている。その権利を実現する重要な意義を有している」と強調。協力と
支援を呼びかけた。
集会ではこの他にも、特定秘密保護法、セクシャル・マイノリティー、部落差別、アイヌ
問題、沖縄・琉球問題、福島被災者問題、「日の丸・君が代」問題などに取り組んでいる各
団体代表の発言があった。
最後にまとめの発言をした「ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」
(のりこえネット)の田中宏さんは、「日本は女性差別撤廃条約、こどもの権利条約や人種
差別撤廃条約など多くの国際条約を批准した。条約を受け入れたらそれに合わせて国内を変
えなければならないのに、いっこうに変わらないという状況が続いている。国際的な人権の
基準をきちっと受け入れる仕組みをどうつくるのかがこれからの課題だ」としながら、共闘
をアピールした。(姜イルク)
★ ドキュメント
◇ 朝鮮民主主義人民共和国政府の声明・談話・論評
● 朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議に関する報道(12.8)
朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議が8日、革命の首都平壌で行われた。朝鮮労働党第1書記であ
る敬愛する金正恩同志が政治局拡大会議を指導した。会議には、党中央委員会政治局委員および政治局
委員候補が参加した。党中央委員会、道党委員会、武力機関の当該の責任活動家がオブザーバーとして
参加した。
こんにち、わが党員と人民軍将兵、全ての人民は、民族の大国喪に服した後、敬愛する金正恩同志に
全ての運命を全的に委ね、党中央の周りに固く結集して金正日総書記の遺訓を貫徹する闘いを力強く繰
り広げている。
ところが最近、党内に潜んでいた偶然分子(思想、階級の見地から不適切であるが偶然に潜り込んだ
者)、異色分子がチュチェ革命偉業継承の重大な歴史的時期に、党の唯一の指導を骨抜きにしようと分
派策動で自分の勢力を拡張し、あえて党に挑戦する危険極まりない反党・反革命的分派事件が発生した。
党中央委員会政治局はこれと関連し拡大会議を招集し、張成沢の反党・反革命的分派行為と関連した問
題を討議した。
政治局拡大会議ではまず、張成沢が働いた反党・反革命的分派行為とその有害性、反動性がことごと
く明らかにされた。
一つの思想、一つの指導中心に基づく統一、団結を確固と保障してこそ、党が領袖(りょうしゅう)
の党としての革命的性格を守り、歴史的使命を遂行することができるというのは、およそ70星霜にわ
たるわが党の歴史が示す哲理である。
金正日総書記は次のように指摘した。
「全党、全軍、全人民が金正恩同志の周りに団結して団結し、さらに団結して白頭山で始まったチュ
チェの行軍路をしっかりとつないでいかなければなりません」
全党、全軍、全人民が敬愛する金正恩同志の指導に従って歴史のあらゆる挑戦と革命の敵の苦し紛れ
の策動を断固粉砕し、強盛国家建設の最後の勝利に向かって力強く前進しているこんにちの現実は、金
正恩同志を唯一の中心とする党と革命隊伍(たいご)の一心団結を磐石に打ち固めて全党と全社会に党
の唯一の指導体系をさらに徹底的に確立していくことを切実に求めている。
しかし、張成沢一味は党の統一、団結をむしばみ、党の唯一の指導体系を立てる事業を阻害する反党・
反革命的分派行為を働き、強盛国家の建設と人民生活の向上のための闘いに莫大な害毒を及ぼす反国家
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的・反人民的犯罪行為を働いた。張成沢は、表では党と領袖に従うふりをし、裏では反目して同床異夢、
面従腹背の分派行為に明け暮れた。張成沢は、党と領袖の高い政治的信任によって党と国家の責任ある
位置に登用されたが、人間の初歩的な道徳、信義と良心さえ投げ捨て、金日成主席と金正日総書記を千
年、万年仰ぎ頂く事業に背を向け、あらゆる面から妨害する背信行為を働いた。張成沢は、自分に対す
る幻想をつくり上げ、自分の周囲に信念が曖昧な者、へつらう者を取り込んで党内に分派を形成するた
めに悪辣に策動した。張成沢は、政治的野心に発して、過去に重大な過ちを犯して処罰を受けた者を党
中央委員会の部署と傘下機関の幹部隊列に潜り込ませ、勢力を伸ばし、地盤を築こうと画策した。張成
沢とその追従者は、わが党の組織的意思である党の路線と政策を心から受け入れず、その執行を意識的
に怠り、歪曲して執行し、党の方針を公然と覆した揚げ句、朝鮮人民軍最高司令官命令を不服とする反
革命的な行為をためらいなく働いた。張成沢一味は、司法・検察および人民保安機関に対する党の指導
を弱めることで、制度保衛、政策保衛、人民保衛の事業に重大な有害な影響を及ぼした。このような行
為は、敵対勢力の反共和国圧殺攻勢に投降して階級闘争を放棄し、人民民主主義独裁機能をまひさせる
ことを狙った反革命的・反人民的犯罪行為である。張成沢は、党が示した内閣中心制、内閣責任制の原
則に違反して国の経済活動と人民生活の向上に莫大な支障を来した。張成沢一味は、巧妙な方法で国の
経済発展と人民生活の向上で主要な任務を担当した部門と機関を掌握し、内閣をはじめ経済指導機関が
その役割を果たせなくした。国家財政管理システムを混乱に陥れ、国の貴重な資源を安値で売る売国行
為を働いたことで、チュチェ鉄とチュチェ肥料、チュチェ・ビナロンの工業を発展させることに関する
主席と総書記の遺訓を貫徹できなくした。張成沢は、資本主義生活様式に染まって不正・腐敗行為を働
き、浮華な堕落した生活をした。張成沢は、権力を乱用して不正・腐敗行為に明け暮れ、多くの女性と
不当な関係を持ち、高級レストランの裏部屋で酒盛りやどんちゃん騒ぎに興じた。思想的に病み、極度
に安逸するようになったことから麻薬を使用し、党の配慮によって他国で病気治療を受けている期間に
は外貨を蕩尽(とうじん)して賭博場にまで出入りした。
張成沢とその追従者が働いた犯罪行為は想像を絶し、わが党と革命に及ぼした害毒の影響は極めて大
きい。わが党の永遠の総書記である金正日総書記の逝去3年の喪も明けていない時に、張成沢一味が働
いた忘恩背徳の犯罪行為は、わが党員と人民軍将兵、人民の込み上げる怒りをかき立てている。
政治局拡大会議では討論が行われた。各討論者は一様に、張成沢一味が働いた反党・反革命的分派行
為を強く批判し、敬愛する金正恩同志の思想と指導に忠実に従って党中央を政治・思想的に、命懸けで
決死擁護していく固い決意を表明した。
会議では、張成沢を全ての職務から解任し、一切の称号を剥奪し、わが党から追放、除名することに
関する党中央委員会政治局の決定書が採択された。党は、張成沢一味の反党・反革命的分派行為につい
て以前から知り、注視し、何度も警告もし、打撃も与えたが応じず、度を超えたため、もはや袖手(し
ゅうしゅ)傍観することができず、張成沢を排除し、その一味を粛清することで、党内に新たに芽生え
る危険極まりない分派的行動に決定的な打撃を加えた。
わが党は今後も、革命の原則を破って党の指導に挑戦し、党と国家の利益、人民の利益を侵害する者
はそれが誰であれ、職位と功労にかかわらず少しも許さないであろう。一握りにもならない反党・反革
命分派分子がいくらこそこそしても、敬愛する金正恩同志を団結の唯一の中心、指導の唯一の中心に従
う全ての党員と人民軍将兵、人民の革命的信念を絶対に揺るがすことはできない。
現代版分派であり、わが党の隊列に偶然潜り込んだ不純分子である張成沢一味が摘発、粛清されたこ
とで、わが党と革命隊伍はより一層純潔になり、われわれの一心団結はさらに百倍に固められ、チュチ
ェ革命偉業は勝利の一路に沿ってさらに活力に満ちて前進していけるようになった。
偉大な金日成・金正日主義の旗印を掲げて敬愛する金正恩同志の周りに一つの心、一つの志で固く結
集して最後の勝利に向かって力強く前進していくわが党と軍隊、人民の前途を阻む者はこの世に居ない。
● 張成沢被告への国家安全保衛部特別軍事裁判判決文(12.12)
被告張成沢は、わが党と国家の指導部と社会主義制度を転覆する目的の下に反党・反革命的分派行為
を働き、祖国に反逆した天下の万古無比の逆賊である。
張成沢は、早くから金日成主席と金正日総書記の高い政治的信任によって党と国家の責任ある職位に
登用され、偉大な大元帥たちの恩恵に誰よりも多く浴した。張成沢は特に、敬愛する金正恩同志から以
前よりも高い職務とより大きな信頼を受けた。張成沢が白頭山の不世出の偉人たちから受けた政治的信
頼と恩恵は、あまりにも身に余るものであった。
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信頼には信義で報い、恩恵は衷情で返すのが人間の初歩的な道義である。しかし、犬にも劣る醜悪な
人間のくずである張成沢は、党と領袖(りょうしゅう)から受けた天のような信頼と熱い肉親の愛を裏
切り、天人共に怒れる反逆行為を働いた。
被告は、以前から醜い政治的野心を持っていたが、主席と総書記が存命中はあえて頭を上げられず、
顔色をうかがって同床異夢、面従腹背をし、革命の代が交代する歴史的転換の時期になってついに時が
来たと考え、本性を現し始めた。
張成沢は、全党、全軍、全人民の一致した念願と意思によって敬愛する金正恩同志を総書記の唯一の
後継者に推戴(すいたい)する重大な問題が討議される時期に、二心を抱いて指導の継承問題を陰に陽
に妨害する永遠に許し難い大罪を犯した。
被告は、自分の巧妙な策動が通じなくなり、歴史的な朝鮮労働党第3回代表者会で全ての党員と人民
軍将兵、人民の総意によって敬愛する金正恩同志を朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長に頂いたという
決定が宣布されて場内が熱狂的な歓呼で沸き返った時、やむを得ず席から立ち上がって適当に拍手し、
傲慢不遜に行動してわが軍隊と人民の込み上げる怒りをかき立てた。被告は、その時、無意識にそのよ
うに行動したのは敬愛する金正恩同志の軍指導地盤と用兵体系が強固になれば、今後、自分が党と国家
の権力を奪取するのに大きな障害が生じると思ったからであると自認した。
張成沢はその後、総書記があまりに突然、あまりに早く、あまりに惜しくわれわれの元を去ると、以
前から抱いていた政権野望を実現するため本格的に策動し始めた。
張成沢は、敬愛する元帥の近くで現地指導にたびたび随行するようになったことを悪用して自分がい
つも元帥の近くに居て、革命の首脳部と肩を並べる特別な存在であることを国内外に示して自分に対す
る幻想をつくり上げようとたくらんだ。
張成沢は、自分が党および国家指導部の転覆に利用する反動のやからを糾合するために総書記の教え
に逆らい、自分にへつらい追従して強い打撃を受けて免職、解任された者をはじめ不純異色分子を巧妙
な方法で党中央委員会の部署と傘下機関に引き入れた。張成沢は、青年活動部門に潜んで敵に買収され
て変節した者、裏切り者とぐるになってわが国の青年運動に重大な害毒を及ぼしただけでなく、被告ら
が党の断固たる措置によって摘発、粛清された後も、その手先を引き続き従えて党と国家の要職に潜り
込ませた。被告は、1980年代からご機嫌取りである李竜河を自分が他の職務に異動するたびに連れ
て行ったし、党の唯一の指導を拒否する分派的行動を働いて追い出された李を系統的に党中央委員会第
1副部長の座にまで据えて自分の腹心の手先にした。張成沢は、党の唯一の指導を拒否する重大事件を
発生させて追い出された側近とご機嫌取りを巧妙な方法で数年間に自分の部署と傘下部署に登用し、前
科者、経歴に問題がある者、不平、不満を持つ者を系統的に自分の周りに糾合しては、その上に神聖不
可侵の存在として君臨した。被告は、部署と傘下部署の機関を大々的に増やし、国の事業全般を握って
省、中央機関に深く手を伸ばそうと策動したし、自分の居た部署を誰も侵せない「小王国」に変えた。
被告は、無礼にも大同江タイル工場(平壌)に偉大な大元帥たちのモザイク肖像作品と現地指導事績碑
を建立する事業を阻んだだけでなく、敬愛する元帥が朝鮮人民内務軍の軍部隊に送った親筆書簡を天然
花こう岩に刻んで部隊の指揮部庁舎の前に丁重に建てようという将兵の一致した意見を黙殺した末、や
むを得ず日陰の片隅に建立するように押し付ける妄動を働いた。
張成沢がこれまでわが党の組織的意思である党の路線と政策に系統的に逆らう反党的行為を働いたの
は、自分を党が結論した問題も、党の方針も覆せる特殊な存在であるかのように見せて自分に対する極
度の幻想と偶像化を助長させようとする意図的で不純な企図の発露であった。
張成沢は、自分への幻想をつくり上げるために党と領袖に対するわが軍隊と人民のきれいな衷情と熱
い真心がこもった物資までも中途でかすめ取って腹心の手先に分け与えて我が物顔をする無礼な行為を
働いた。張成沢が自分への幻想と偶像化を助長させようと執拗(しつよう)に策動した結果、被告が居
た部署と傘下機関のご機嫌取り、追従分子は張成沢を「1番同志」とおだて、何としてもよく見せるた
めに党の指示も逆らうまでに至った。張成沢は、部署と対象機関に党の方針よりも自分の言葉をさらに
重視し、従わせる異質な活動体系を立てることで、腹心の手先と追従者が朝鮮人民軍最高司令官の命令
を不服とする反革命的な行為をためらうことなく働くようにさせた。
最高司令官の命令を不服とする者はそれが誰であれ、革命の銃は絶対に許さず、そのような者は死ん
でもこの地に埋める所がない。
張成沢は、党と国家の最高の権力をかすめ取るための最初の段階として内閣総理の座に就くつまらな
い夢を見て自分の居た部署が国の重要経済部門を全て握って内閣を無力化することで、国の経済と人民
生活を収拾できない破局へ追い込もうと画策した。被告は、総書記が最高人民会議第10期第1回会議
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で立てた新しい国家機関体系を無視して内閣所属検閲監督機関を自分の下に所属させたし、委員会、省、
中央機関と道市郡級の機関を設けたり、なくしたりする問題、貿易および外貨稼ぎ部署と在外機関を組
織する問題、生活費適用問題をはじめ、内閣が受け持っていた一切の機関活動に関する全ての問題を手
中に収めて自在に牛耳ることで、内閣が経済司令部としての機能と役割を十分に果たせないようにした。
被告は、国家建設監督機関に関連する問題を内閣と当該の省と合意もせず、党にうその報告をしよう
と試みたが、当該の活動家が偉大な大元帥たちが作成した建設法に反するという正当な意見を提起する
と、「それなら建設法を修正すれば良いではないか」と妄言を吐いた。張成沢は、職権を悪用して偉大
な大元帥たちが立てた首都建設に関する事業体系をかき乱して数年間で建設・建材拠点を廃虚のように
し、狡猾(こうかつ)な手法で首都建設部署の技術者、技能工の隊列を弱めたし、重要建設部署を腹心
に渡して金もうけさせることで平壌市の建設を意図的に妨害した。
張成沢は、石炭をはじめ貴重な地下資源をむやみに売り払うようにさせて腹心がブローカーにだまさ
れて多くの借金をつくることになり、去る5月にその借金を返済するとして羅先経済貿易地帯の土地を
50年の期限で外国に売り払う売国行為もためらわなかった。2009年、万古無比の逆賊である朴南
基を唆して数千億ウォンのわれわれの貨幣を乱発しておびただしい経済的混乱が起きるようにし、民心
を乱すよう背後で操った張本人もまさに、張成沢である。張成沢は、政治的野望の実現に必要な資金を
確保するために各種の名目で金もうけを奨励し、不正・腐敗行為に明け暮れてわが社会に安逸にして怠
情、無規律的な毒素を広める先頭に立った。1980年代の光復通り(平壌)の建設時から貴金属をか
き集めてきた張成沢は、手中に秘密機関をつくっては国家の法は眼中にもなく、銀行から巨額の資金を
流用して貴金属を買い込むことで、国家の財政管理システムに大きな混乱を来す反国家犯罪行為を働い
た。張成沢は、2009年からあらゆるみだらで汚らわしい写真資料を腹心の手下に流布させて資本主
義の堕落した風潮がわれわれの内部に入ってくるよう先導したし、行く先々で金をむやみにばらまいて
浮華で放蕩(ほうとう)な生活に明け暮れた。張成沢が2009年の1年だけでも、自分の秘密金庫か
ら460余万ユーロを引き出して蕩尽(とうじん)した事実と、外国の賭博場に出入りまでした事実一
つだけを見ても、被告がどれほど堕落、変質したのかがよく分かる。
張成沢は、政権野望に狂って無分別に狂奔した揚げ句、軍隊を動員すれば政変を成就すると愚かに打
算して人民軍にまで魔手を伸ばそうと執拗に策動した。張成沢は、審理の過程に「私は軍隊と人民が現
在、国の経済の実態と人民生活が破局的へと向かうにもかかわらず、現政権が何の対策も立てられない
という不満を抱くようにさせようと試みた」とし、政変の対象がまさに「最高指導者同志である」と万
古無比の逆賊の醜悪な本心をそのままさらけ出した。被告は、政変の手段と方法について「コネがある
軍隊の幹部を利用したり、側近を駆り出して手下に取り込んだ武力で行おうとした。最近任命された軍
隊の幹部はさて置き、以前から任命されている軍隊の幹部は面識がある。そして、今後、人民と軍人の
生活がさらに悪化すれば、軍隊も政変に同調するのではないかと考えた。そして、私が居た部署の李竜
河、張秀吉をはじめとする腹心はいくらでも私に従うと思ったし、政変に人民保安機関を担当した人も
私の側近として利用しようとした。この他、数人も私が利用できると考えた」とはばかることなく言い
散らした。張成沢は、政変を起こす時期と政変後はどうしようとしたかについて「政変の時期は正確に
定めていなかった。しかし、一定の時期になって経済が完全に行き詰まり、国家が崩壊直前に至れば、
私が居た部署と全ての経済機関を内閣に集中させて私が総理になろうと思った。私が総理になった後は、
これまでさまざまな名目で確保した莫大な資金である程度生活の問題を解決すれば、人民と軍隊は私の
万歳を叫ぶであろうし、政変は順調に成就するものと打算した」と白状した。張成沢は、卑劣な方法で
権力を奪取した後、外部の世界に「改革家」として認識された自分の醜悪な姿を利用して短期間に「新
政権」が外国の「認定」を得られるであろうと愚かに妄想した。
全ての事実は、張成沢が米国とかいらい逆賊一味の「戦略的忍耐」政策と「待つ戦略」に便乗してわ
が共和国を内部から瓦解、崩壊させ、党と国家の最高の権力を掌握しようと以前から最も狡猾で陰険な
手段と方法を全て動員して悪辣(あくらつ)に策動してきた天下にまたとない万古無比の逆賊、売国奴
であることをはっきりと示している。張成沢の反党的、反国家的、反人民的な罪悪は、国家安全保衛部
特別軍事裁判所の審理の過程にその忌まわしく醜悪な全貌がことごとく明かされることとなった。時代
と歴史は、党と革命の敵、人民の敵であり、極悪な祖国反逆者である張成沢の歯ぎしりする罪状を永遠
に記録し、絶対に忘れないであろう。
歳月は流れ、世代が十回、百回交代しても変化することも、交代することもないのが白頭山の血統で
ある。わが党と国家、軍隊と人民は専ら、金日成同志、金正日同志、金正恩同志以外は誰も知らない。
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この空の下であえて金正恩同志の唯一の指導を拒否し、元帥の絶対的権威に挑戦し、白頭山の血統と
一個人を対置させる者をわが軍隊と人民は絶対に許さず、それが誰であれ、どこに潜んでいようと一人
残らずかき集めて歴史の峻厳な審判を受けさせ、党と革命、祖国と人民の名で無慈悲に懲罰するであろ
う。
朝鮮国家安全保衛部特別軍事裁判所は、被告張成沢が敵と思想的に同調してわが共和国の人民主権を
覆す目的で働いた国家転覆陰謀行為が共和国刑法第60条に当たる犯罪を構成することを実証したし、
凶悪な政治的野心家、陰謀家であり、万古無比の逆賊である張成沢を革命の名で、人民の名で峻烈に断
罪、糾弾し、共和国刑法第60条により死刑に処すると判決した。
●金正恩第1書記の新年の辞(1.1)
親愛なる同志の皆さん!愛する人民軍将兵と全ての人民、同胞兄弟の皆さん!
われわれは、チュチェ革命の聖なる進軍路にはっきりとした足跡を刻んだ2013年を送り、将来へ
の確信と革命的自負心に満ちて新年2014年を迎えます。
私はまず、全ての人民軍将兵と人民の限りない思慕の念と熱い敬慕の念を込めて、偉大な金日成同志
と金正日同志に最も崇高な敬意と新年のあいさつを謹んで送ります。
私は、昨年に祖国防衛と社会主義建設のための闘いで貴い命をささげた烈士に敬意を表し、わが党に
従って祖国繁栄の新しい時代を切り開いている全ての人民軍将兵と人民に新年のあいさつを送ります。
新年を迎え、全国の全ての家庭にさらなる幸せと喜びが満ちあふれることを願います。
私はまた、自主と民主、祖国統一のために闘っている南の同胞と、祖国の隆盛繁栄のために献身して
いる海外同胞、そして正義と平和を愛する世界の進歩的人民と外国の友人に新年のあいさつを送ります。
昨年は全党、全軍、全人民が党の示した新たな並進路線に従って総攻撃戦を行い、社会主義強盛国家
の建設と社会主義守護戦で輝かしい勝利を収めた誇らしい年でした。
昨年、わが軍隊と人民は党の周りに固く結集して偉大な主席と総書記の思想と偉業を輝かし、われわ
れの革命隊伍(たいご)の政治的・思想的威力をさらに強化しました。わが軍隊と人民は、共和国創建
65周年と戦勝60周年に際した政治行事と昨年の闘いの全過程を通じて、偉大な主席と総書記を仰い
で頂き、主席と総書記の不滅の業績を万代に輝かせていく確固たる信念と意志を誇示しました。わが党
が行った人民尊重、人民愛の政治と、党を母の懐と信じて従う人民の熱い衷情が一つとなり、党と人民
大衆の血縁の絆が新たな高い境地に至りました。
わが党は昨年、強盛国家の建設を目指す闘いの躍動する時期に、党内に潜んでいた分派の汚物を除去
する断固たる措置を取りました。わが党が適切な時期に正確な決心で反党・反革命分派一味を摘発、粛
清することで党と革命隊伍がさらに強固に打ち固められ、われわれの一心団結が百倍に強化されました。
この闘いを通じて、わが党は党の戦闘的機能と役割を強化し、人民のために服務する党として時代と歴
史に担った栄誉ある使命を果たし、人民のためにさらに献身することを確言しました。
昨年、自衛的国防力を強化し、帝国主義者との緊迫した対決戦で大きな勝利を収めました。国防部門
の科学者、技術者と労働者階級は、揺るぎない信念と度胸で国防科学の先端を突破して先軍朝鮮の威力
をとどろかせ、国防力の強化に大きく寄与しました。人民軍将兵と人民内務軍将兵は、領袖(りょうし
ゅう)決死擁護の精神と祖国守護の精神で党と領袖、祖国と人民を命懸けで擁護、防衛したし、敵の無
謀な核戦争挑発策動と反共和国対決騒動をことごとく粉砕し、共和国の尊厳と威力を高くとどろかしま
した。
昨年、困難で複雑な環境の中でも、軍隊と人民が力を合わせて経済強国の建設と人民生活の向上のた
めの闘いで輝かしい成果を収めました。人民経済の各部門、各部署で生産的高揚が起こり、自立経済の
土台がさらにしっかりと固められたし、特に農業部門の活動家と勤労者が困難な状況と不利な天候の中
でも農業生産で革新を起こし、人民生活の向上に寄与しました。人民軍軍人をはじめ建設者は、祖国の
富強繁栄と人民の幸福のための記念碑的創造物を数多く建設し、建設で最全盛期を開きました。「馬息
嶺速度」を創造することに関する党の呼び掛けに応えて立ち上がった人民軍軍人と建設者は、燃える愛
国の情熱と献身的な闘いで祖国解放戦争勝利記念館(平壌)と銀河科学者通り(同)、紋繍水遊び場(同)
と馬息嶺スキー場(江原道)をはじめ多くの施設を短期間で労働党時代の創造物として立派に建設する
ことで、日を追って新しく変貌する祖国の誇らしい姿を見せたし、人民の幸福の笑い声がより高く響き
渡るようにしました。洗浦台地(同)の建設をはじめ大建設戦闘に立ち上がった建設者は、直面する難
関に打ち勝ち、自然を手なずけて党の遠大な構想を繰り上げて実現できる突破口を開きました。
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昨年、スポーツと教育をはじめ文化部門でも新たな前進を遂げました。党のスポーツ強国建設構想に
従って全国がスポーツブームで沸き返ったし、われわれの頼もしいスポーツ選手は国際大会で金メダル
で祖国の栄誉をとどろかしました。全般的12年制義務教育実施の準備が成功裏に進められて科学技術
分野で多くの成果が収められたし、現代的な医療施設が整えられて人民に対する医療サービスが改善さ
れました。音楽・芸術部門で時代の名曲が多く創作され、千万軍民の心を衷情の世界へと昇華させ、闘
いと偉勲へと力強く鼓舞しました。
昨年の輝かしい勝利と成果は、わが党の革命的で人民的な路線と政策、賢明な指導に従って全党、全
軍、全人民が社会主義強盛国家を必ず打ち立てる不屈の信念と意志で英雄的闘争を果敢に行った結果も
たらされた誇らしい結実です。われわれは昨年の闘いを通じて、われわれの思想、われわれの力、われ
われの方式が一番であり、遠大な理想と目標に向かって前進するわれわれの聖なる偉業は何によっても
阻むことができないことをはっきり示しました。
私は、党に対する限りない忠実さと熱烈な祖国愛を備えて比類ない献身性を発揮して意義深い201
3年を驚異的な出来事で輝かせた全ての人民軍将兵と人民に熱い感謝を贈ります。
同志の皆さん!
新年2014年は、社会主義強盛国家建設の全ての戦線で新たな飛躍の旋風を激しく起こして先軍朝
鮮の繁栄期を開く荘厳な闘いの年、偉大な変革の年です。
今年のわれわれの闘いは、人民の美しい理想と夢を早く実現するための誇らしい闘いであり、栄光に
輝く朝鮮労働党創立70周年を輝かしく飾る大祭典場へと続く勝利者の進軍です。
われわれは希望に満ちた新年に勝利への確信と情熱に満ちて英雄的進軍を推し進めることで革命と建
設で一大繁栄期を開かなければなりません。
「勝利の信念高らかに強盛国家建設の全ての戦線で飛躍の旋風を激しく起こそう!」、これが今年、
わが党と人民が掲げていくべき戦闘的スローガンです。
われわれは今年、農業部門と建設部門、科学技術部門が先頭に立って革新の烽火(ほうか)を高く掲
げ、その烽火が社会主義建設の全ての戦線で飛躍の炎として激しく燃え広がるようにしなければなりま
せん。今年は、偉大な領袖金日成同志が社会主義農村問題に関するテーゼを発表した50周年に当たる
意義深い年です。われわれは農村で思想革命、技術革命、文化革命を力強く行い、農業生産で決定的な
転換を遂げて社会主義農村テーゼの正当性と生命力をはっきりと実証しなければなりません。今年、経
済建設と人民生活の向上のための闘いで農業を主力を注ぐ方向として確固と捉え、農業に全ての力を集
中しなければなりません。農業部門は、科学的な営農方法を積極的に取り入れて農作業を責任を持って
行い、党が示した穀物の目標を必ず達成しなければなりません。畜産を積極的に発展させ、温室野菜と
キノコの栽培を大々的に行ってより多くの肉と野菜、キノコが人民に行き渡るようにしなければなりま
せん。
今年、建設で新たな繁栄期を開かなければなりません。建設は、強盛国家の基礎を固め、人民の幸せ
のよりどころを築く重要な戦線です。建設部門は先軍時代を代表する世界的水準の立派な建築物と人民
の生活条件の改善のための建設を多く行って自立経済の土台を強固にし、人民により裕福で文化的な生
活をもたらさなければなりません。清川江階段式発電所(平安北道)の建設と洗浦地区畜産拠点の建設、
高山果樹農場(江原道)の建設、干拓地の建設、黄海南道水路工事をはじめ重要プロジェクトの建設を
促して期日内に完工させなければなりません。住宅の建設と宿舎の建設、教育の条件と環境を改善する
ための建設を積極的に進め、文化・商業施設を最上の水準で立派に建てなければなりません。今年も軍
民協同作戦で平壌市をさらに壮大で華麗に建設し、各道市郡を当該の地方の特色が生かされるようにし
っかりと整えなければなりません。
科学技術は強盛国家の建設を推し進める原動力であり、科学技術の発展に人民の幸福と祖国の未来が
かかっています。科学研究部門は、国の経済発展と人民生活の向上で展望を持って解決すべき問題と現
実で提起される科学技術上の問題を解決し、先端を突破して知識経済建設の近道を切り開かなければな
りません。科学者、技術者は、党が与えた科学技術竜馬(りゅうめ)の翼を大きく広げ、科学的才能と
情熱を全て爆発させて誰もがより高い科学技術の成果を挙げることで、富強祖国の建設に寄与する真の
愛国者にならなければなりません。全社会に科学技術重視の気風を立て、全人民科学技術人材化のスロ
ーガンを高く掲げ、全ての活動家と勤労者が現代科学技術を熱心に学ぶようにしなければなりません。
先駆け部門(石炭、電力、金属、鉄道運輸)、基礎工業部門をはじめ人民経済の全ての部門で革新の
旋風を激しく起こさなければなりません。金属工業と化学工業は経済強国を支える2本柱であり、金属・
化学工業を発展させるのは経済建設と人民生活向上のための重要な保証です。金属・化学工業部門は主
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体化、現代化のスローガンを高く掲げ、国内の原料、燃料と最新の科学技術に依拠して生産をもり立て
る闘いを力強く行うことで、人民経済全般を活性化し、人民生活の向上に必要な鉄鋼材と各種の化学製
品を十分に生産、供給しなければなりません。電力工業、石炭工業を確固と優先させなければなりませ
ん。既存の発電所が電力生産を最大限に増やす対策を立てるとともに、差し迫った電力問題を根本的に
解決するための展望計画を正しく立て、その実現のための闘いに力を注ぎ、水力資源を基本に風力、地
熱、太陽熱をはじめ再生可能エネルギーを利用して電力をより多く生産するようにしなければなりませ
ん。炭鉱が石炭の生産を積極的に増やし、鉄道運輸をはじめ交通運輸の問題を決定的に解決し、電力、
石炭、鉄道運輸の各部門が連帯的革新を起こして国の経済発展を積極的に推し進めなければなりません。
人民生活の向上で重要な役割を担う軽工業の発展に大きな力を入れなければなりません。軽工業工場が
現代化、CNC(コンピューター数値制御)化を積極的に推し進め、原料、資材の国産化の割合を高め
て生産を正常化し、全ての市郡が地元の実情に合わせて地方工業を発展させ、さまざまな良質の一般消
費財をより多く生産するようにしなければなりません。水産部門をもり立てるための国家的対策を立て
なければなりません。水産部門は、最高司令官の命令を決死貫徹して豊漁をもたらした人民軍の水産部
門の模範を見習って漁船と漁具を現代化し、科学的な方法で漁業戦闘を力強く行って全ての入り江に満
船の汽笛が高く響くようにし、浅海養殖も大々的に行わなければなりません。地下資源と山林資源、海
洋資源をはじめ国の貴重な資源を保護して積極的に増やし、植樹を大衆挙げての運動として力強く行っ
て全ての山に緑の森が生い茂るようにしなければなりません。人民経済の全ての部門が生産的潜在力と
内部の予備を残らず動員して生産を増やすとともに、節約闘争を力強く行わなければなりません。節約
はすなわち生産であり、愛国心の現れです。全社会的に節約闘争を強化して1ワットの電力、1グラム
の石炭、1滴の水も極力切り詰めるようにし、皆が強い愛国心と主人らしい態度を持って国の家計をき
ちんと切り盛りする気風を立てなければなりません。経済活動に対する指導と管理を決定的に改善しな
ければなりません。党の指導の下に経済に対する国家の統一的指導を強化し、企業体の責任感と創意を
高め、全ての勤労者が生産と管理で主人としての責任と役割を果たすようにしなければなりません。
教育をはじめ文化建設で大きな一歩を踏み出さなければなりません。教育部門は、革命の要求、発展
する時代の要求に即して教育の内容と方法、教育の条件と環境を改善し、中等一般教育をはじめ教育事
業で新たな転換をもたらすようにしなければなりません。保健医療部門が人民の健康増進のための治療、
予防に力を入れて人民に社会主義保健医療制度の恩恵がさらに十分に行き届くようにしなければなりま
せん。文学、芸術は強盛国家の建設で革命的進軍のラッパ手、強力な推進力です。文学・芸術部門は、
わが革命の前進速度と沸き上がる現実に足並みをそろえて思想・芸術性が高く、人々の心の琴線に触れ
る時代の名作を多く創作しなければなりません。全国にスポーツブームをより激しく起こさなければな
りません。スポーツ選手が世界の覇者になる高い目標を持ってトレーニングを強化するようにし、スポ
ーツ科学技術を発展させ、スポーツの大衆化方針を貫徹して党のスポーツ強国建設構想を輝かしく実現
しなければなりません。
国の防衛力の強化に引き続き大きな力を入れなければなりません。国防力の強化は国事の中の国事で
あり、強力な銃の上に祖国の尊厳と人民の幸福も、平和もあります。人民軍を党と領袖、祖国と人民に
限りなく忠実な白頭山革命強軍にさらに強化し、発展させなければなりません。こんにち、人民軍を強
化する上で中軸は、軍隊の基本戦闘部隊であり、軍人の生活拠点である中隊を強化することです。全て
の中隊を政治・思想的に、軍事技術的にしっかりと準備された最精鋭戦闘隊伍に、肉親の愛情があふれ
る慣れ親しんだ故郷の家にしなければなりません。軍人の間で政治・思想教育を強化し、軍人を錦繍山
太陽宮殿(平壌)と党中央委員会を決死擁護する思想と信念の強者に徹底的に準備させなければなりま
せん。戦闘訓練を強化し、名射手・名砲手運動を力強く行って軍人を百発百中の射撃術と鉄の体力、強
い規律性を備えた一騎当千の戦士に育て上げなければなりません。
朝鮮人民内務軍内に党の軍指揮体系と革命的な軍律を徹底的に確立して領袖防衛、制度防衛、人民防
衛の崇高な使命と任務を全うするようにし、労農赤衛軍は戦闘訓練を強化し、常に万端の戦闘動員態勢
を整えなければなりません。国防工業部門は軽量化、無人化、知能化、精密化されたわれわれ式の現代
的な武力装備をより多く生産し、自衛的国防力をしっかりと打ち固めなければなりません。
わが革命の政治・思想陣地をさらに強固にしなければなりません。政治・思想陣地は、社会主義守護
戦の勝敗を左右する決定的なとりでであり、革命隊伍を政治的・思想的に強化するのはわれわれに提起
される最も重要な課題です。われわれは、偉大な総書記が全社会の金日成主義化の綱領を宣布した40
周年に当たる意義深い今年に党を組織・思想的に強固にし、社会の全ての構成員を金日成・金正日主義
者にしっかり準備させ、革命隊伍の一心団結をさらに強化しなければなりません。党内に唯一の指導体
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系を徹底的に立てて党の隊列の純潔性を確固と保障し、各党組織の戦闘的機能と役割を高めなければな
りません。活動家と党員と勤労者の間で思想教育を強化し、彼らがいつ、どこでも専ら偉大な金日成同
志、金正日同志とわが党以外は誰も知らないという確固たる信念を持って党の思想と意図通りにのみ思
考し、行動するようにしなければなりません。党と革命隊伍の統一、団結を阻害し、一心団結を害する
ささいな現象と要素についても警戒心を持って接し、徹底的に克服するようにしなければなりません。
われわれの制度をむしばむ異質な思想と退廃的な風潮を一掃する闘いを強度に行い、敵の思想的・文化
的浸透策動を断固粉砕しなければなりません。社会主義強盛国家建設の全ての戦線で飛躍の旋風を激し
く起こすためには、大衆の精神力を最大に動員しなければなりません。創造と革新の最も大きな予備、
奇跡創造の根本の鍵は千万軍民の精神力を動員することにあります。党員と勤労者の精神力を爆発させ
るための思想戦、宣伝扇動の烈風を起こさなければなりません。全ての党員と勤労者が、金正日愛国主
義を体質化し、実践に徹底的に具現して富強で文化的な社会主義祖国を打ち立てる誇らしい闘いで英雄
的偉勲の創造者になるようにしなければなりません。
革命闘争と建設の全ての分野で革命的規律と秩序を厳格に立てなければなりません。革命的規律と秩
序を強化するのは、われわれの社会の集団主義の優位性を高く発揚し、全ての事業で成果を収められる
ようにする重要な要因になります。全ての部門、全ての部署が党の政策と方針、国家の法と決定、指示
を徹底的に執行し、全ての活動家と勤労者がわれわれの社会の主人、共和国公民としての高い自覚を持
って法の規範と秩序を守るようにしなければなりません。
活動家が革命の指揮メンバー、人民の忠僕としての本分を全うするために駆けて、また駆けなければ
なりません。活動家は、党に対する絶対的な忠実さと仕事に対する強い責任感、旺盛な意欲を持って仕
事を大きなスケールで展開し、やり遂げるまで頑強に推し進めて党の構想と意図を必ず実現しなければ
なりません。活動家は、人民の要求と利益を活動の絶対的基準と見なして専ら人民が望んで喜ぶ仕事を
すべきであり、どんな仕事をしても人民が恩恵に浴するようにしなければなりません。活動家は、人民
の要求、大衆の声に限りなく誠実であるべきであり、常に人民のために献身する人民の真の公僕として
生きて、働かなければなりません。
今年は、偉大な主席が祖国統一と関連する歴史的文書に生涯の最後の親筆を残した20周年に当たる
年です。われわれは、偉大な主席と総書記の遺訓を体して今年に祖国統一運動で新たな前進を遂げなけ
ればなりません。
国の統一問題を同胞の志向と要求に即して解決するには、外部勢力を排撃し、わが民族同士の立場を
確固と堅持しなければなりません。祖国統一の主体は、北と南、海外の全ての朝鮮民族であり、国の統
一は専ら、わが民族同士の立場に徹底的に立つとき、民族の利益と要求に即して自主的に実現できます。
わが民族の問題、北南関係の問題を外部に持ち出して「国際共助」を請託するのは、民族の運命を外部
勢力の玩弄(がんろう)物に委ねる恥ずべき事大・売国行為です。北と南は、祖国統一の3大原則と北
南共同宣言に宣明された自主の原則を堅持し、わが民族同士の立場に確固と立つべきであり、共同宣言
を尊重して誠実に履行しなければなりません。
民族の安全と平和を守るために積極的に闘わなければなりません。米国と南朝鮮好戦狂は、朝鮮半島
と周辺に核戦争装備を大々的に引き入れて北侵核戦争演習に狂奔しており、これによってささいな偶発
的な軍事的衝突も全面戦争に広がりかねない危険な情勢が生じています。もはや、この地で戦争が再び
起これば、それはおびただしい核の災難をもたらすであろうし、米国も決して無事でいられないでしょ
う。全ての朝鮮民族は、内外の好戦勢力の対決と戦争策動を絶対に許さず、断固阻止し、破綻させなけ
ればなりません。
北南の関係改善のための雰囲気をもたらさなければなりません。わが民族が外部勢力によって分かれ
て暮らしているだけでも胸が痛むことなのに、同族同士が誹謗(ひぼう)して反目、嫉視するのは許さ
れないし、それは朝鮮の統一を望まない勢力に漁夫の利を与えるだけです。百害あって一利なしの誹謗
中傷をやめる時になったし、和解と団結を阻害することをこれ以上行ってはならないでしょう。南朝鮮
当局は、無謀な同族対決と「従北」騒動を起こしてはならず、自主と民主、祖国統一を求める同胞の声
に耳を傾けて北南関係改善へと進まなければなりません。われわれは、民族を重視して統一を望む人で
あればそれが誰であれ、過去を問わず共に進むであろうし、北南関係改善のために今後も積極的に努力
するでしょう。北と南、海外の全ての同胞は真の愛国の旗印、わが民族同士の理念の下に固く団結して
祖国統一のための民族挙げての闘いに力強く立ち上がることで、今年に自主統一と平和繁栄の新たな局
面を開いていくべきでしょう。
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昨年、国際舞台では、主権国家の自主権と人類の生存権を脅かす帝国主義者の干渉と戦争策動が絶え
間なく続きました。特に、世界最大のホットスポットである朝鮮半島では、わが共和国を圧殺するため
の敵対勢力の核戦争策動によって一触即発の戦争の危険が生じ、地域と世界の平和と安全を重大に脅か
しました。わが民族にとって平和はこの上なく貴いが、それは願ったり哀願したからといって成し遂げ
られるものではありません。朝鮮半島にわれわれを狙った核戦争の暗雲が恒常的に漂っている状況で、
われわれは決して袖手(しゅうしゅ)傍観できないし、強力な自衛的力で国の自主権と平和を守り、民
族の尊厳をしっかり守っていくでしょう。
わが党と共和国政府は今後も、自主、平和、親善の対外政策理念を確固と堅持してわが国の自主権を
尊重し、われわれに友好的に接する全ての国との友好・協力関係を拡大し、発展させ、世界の平和と安
全、人類共同の繁栄のために積極的に努力するでしょう。
われわれに提起されている闘争課題は膨大であり、われわれの前途に難関もあるが、偉大な金日成・
金正日主義の旗印に従って進むわれわれの革命偉業は必勝不敗です。
こぞって遠大な抱負と確固たる信念を持って党の周りに心を一つにして固く結集し、新年のさらなる
勝利のために力強く闘っていきましょう。
● 祖国平和統一委員会スポークスマン、朝鮮中央通信の質問に回答(1.5)
今、全同胞と全世界は敬愛する元帥の歴史的な新年の辞を全面的に支持、歓迎し、北南関係が一日も
早く改善されて朝鮮半島の平和と祖国統一の新たな局面が開かれることを一様に願っている。
敬愛する元帥が述べた新年の辞は、平和的な経済建設と人民生活の向上、朝鮮半島の緊張緩和と北南
関係の改善、平和と統一のための共和国の終始一貫した努力と確固たる意志、全民族の念願を反映した
ものである。
しかし、南朝鮮ではそれに相反する縁起でもないことが起きている。年頭から北南関係の改善に冷や
水を浴びせる無礼な妄言がさらにひどく跳び出しており、「膺懲(ようちょう)」だの、「撃滅」だの
の対決狂乱の中でかいらい陸海空軍と海兵隊まで駆り出して銃砲を撃ちまくり、きな臭い北侵戦争演習
が狂ったように強行されている。その上、われわれの善意に対して「誠意」だの、「二面戦術」だの何
のとむやみに冒涜(ぼうとく)する悪口がどっとあふれ出ている。
外部勢力を排撃し、わが民族同士の立場を確固と堅持することに対する正当な主張に対して対米結託
と反共和国核共助の強化で応じ、民族の安全と平和を守ることに対する要求に好戦的暴言と挑発的な戦
争演習火遊びで「応答」し、北南関係の改善のために誹謗中傷を中止しようという呼び掛けに悪意に満
ちた誹謗中傷にさらに一層しがみつくことで挑戦するのを果たしてどう見るべきか。
これは、北南関係を改善する考えが毛頭なく、今年も変わらず対決と戦争の道に引き続き進むという
こと以外の何物でもない。
新年に入って示した北と南の異なる二つの立場と態度は、北南関係を破局に追い込んで平和を破壊す
る挑発者が誰なのかを明白に示している。
腹が黒くては、いくら美辞麗句を並べてもまともに聞き入れる人は居ない。
南朝鮮当局は、北南関係について何かを述べるなら対決的な立場と姿勢をまず正さなければならない。
北南関係の改善は、どちらか一方の努力だけでは成されない。
今後、北南関係の前途は全的に南朝鮮当局の態度にかかっている。
● 祖国平和統一委員会スポークスマン談話:米・南朝鮮軍事演習強行なら想像絶する惨禍
招く(1.15)
敬愛する金正恩元帥は歴史的な新年の辞で、朝鮮半島の緊張を緩和して平和を守り、北南関係を改善す
るための原則的で誠意ある立場を宣明した。敬愛する元帥の新年の辞は今、全同胞と全世界の大きな支
持と共感を呼んでおり、内外の世論は今年に朝鮮半島の情勢が緩和し、北南関係が改善されて和解と平
和、統一の新しい局面が開かれることを願っている。
ところが、南朝鮮では年頭から好ましくない挑発的な妄言が飛び出し、きな臭い北侵戦争演習騒動が
起こって年初の希望に満ちた雰囲気を壊した。その上、内外の一様な懸念と反対にもかかわらず、2月
末から数カ月間にわたって大規模な「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習を強行する
ことが公然と宣布され、軍事境界線付近に米軍侵略武力が大々的に増強されるなど、驚愕すべき事態が
生じている。
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今回の「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習では、米軍とかいらい軍の大型輸送機、
揚陸艦、高速揚陸艇、ホーバークラフト、上陸装甲車をはじめ海上および空中戦争装備が多く動員され、
日本の沖縄にある悪名高い米第3海兵遠征軍が投入されて1989年の「チームスピリット」合同軍事
演習以降、最大規模の連合上陸訓練を行うことになるという。
米国とかいらい好戦狂は、今回の訓練の目的が「北の急変事態」に備えて北の核施設掌握と平壌占領
にあることをあからさまに騒ぎ立てている。これは、わが共和国に対するもう一つの重大な軍事的挑発
であって、われわれの善意と内外の世論に対する正面切っての挑戦である。
われわれは、このような無謀な戦争狂乱がまさに、南朝鮮執権者の新年記者会見と時を同じくしてい
る点に特に注目している。表では、北の新年の辞を歓迎するとし、「離散家族の再会で最初のボタンを
しっかり外して南北関係で新しい契機と対話の枠組みを作っていけるよう希望する」と力説し、裏では
同族に反対する戦争演習を行おうとするのを一体、どう見るべきかということである。生じた事態は、
南朝鮮執権者の言葉が偽りであり、ひそかに別の夢を見ていることを示している。
これまで、北南関係は南朝鮮で毎年繰り返される戦争演習のせいで莫大な被害を受けてきた。毎年、
年頭から丸一年間「キー・リゾルブ」だの、「フォールイーグル」だの、「ウルチ(乙支)フリーダム・
ガーディアン」だのの戦争演習で情勢を極度に悪化させて時間を全て浪費し、北南関係で果たして何が
できるというのか。
北南関係は、このように数十年の歳月が流れてきた。それで得たのは、緊張激化と戦争の危険性増大、
北南関係の破局しかなく、同族の反目と嫉視、敵対感は極限に至った。このような悪循環をもはや放任
しておけない。こんにちの現実こそ、朝鮮半島で誰が緊張緩和と平和を心から願い、誰が対決と戦争を
追求し、北南関係の改善を妨害する偽善者、挑発者は誰なのかをはっきり示している。かいらい一味が
外部勢力と共に北侵戦争演習のような極めて重大な挑発を仕掛けて誰それの「挑発」について騒ぐこと
こそ、極めて盗っ人たけだけしい。
今、米国とかいらい一味は自分らの好戦的な正体があらわになって内外で非難の声が高まることに慌
てて「定例的」だの、「防御訓練」だのと騒いでいるが、そのような欺瞞(ぎまん)的で破廉恥な詭弁
(きべん)がもはや誰にも通じないことを知るべきである。米国とかいらい好戦狂がまたしても大規模
な北侵核戦争演習を宣布したのは、北南関係の改善と対話に対する全面否定であり、ひいては核全面対
決戦の宣戦布告にほかならない。
われわれは、米国と南朝鮮当局に朝鮮半島の情勢と北南関係を破局へ追い込み、破滅を招く危険極ま
りない軍事演習を中止することを厳かに警告する。もし、われわれの警告にもかかわらず、北侵核戦争
演習を強行してあくまで軍事的挑発をする場合、北南関係が破局的危機にひんするのはもちろん、想像
を絶する惨禍と災難を招きかねないことを銘記すべきである。
● 朝鮮国防委員会公開書簡(1.23)
北南関係改善の活路を開いていくのにこぞって立ち上がろう
世紀と年代を超えて持いている国土分断の歴史は、わが民族に計り知れない災難と苦痛をもたらして
いる。日増しに激化する北と南の不信と対決によって増え続けている民族の莫大な犠牲と消耗は、何に
よっても補償できない険悪な域に達している。国の解放とともに始まったわが民族のこの悲劇的な恥辱
の歴史は、全的に外部勢力によって強いられたものである。しかし、これには国と民族の運命をその都
度正せず、こんにちまで分断の痛みを癒やしていないわれわれ同胞皆にもその責任がある。特に、思想
と制度の違いを絶対化し、同胞と民族の念願に背を向けたまま対決だけを主導してきた当局者には、さ
らに大きな責任がある。
もはやこのまま袖手(しゅうしゅ)傍観できないこの厳然たる現実の前で、国土分断と民族分裂の歴
史を終わらせる断固たる決心を固めたわが最高首脳部は、今年の新年の辞で祖国統一の新しい転機をも
たらすための現実的な方途を内外に宣明した。これに応えて去る16日、国防委員会が南朝鮮当局に送
った熱い呼び掛けがまさに、北南関係の活路を開いていくための重大提案である。
われわれの重大提案は、忌まわしい全ての過去を不問に付し、互いの力を合わせて北南関係を改善し
ようとするわが軍隊と人民の不変の意志をそのまま盛り込んでいる。この提案にはまた、国の自主統一
と平和繁栄を願う全同胞の志向と要求が満ちあふれている。われわれがこんにちまで強い忍耐と雅量を
持ち、重大提案に対する肯定的な呼応を期待して南朝鮮当局の動きを注視してきたのもまさにそのため
である。しかし、遺憾にもわれわれの重大提案に対する南朝鮮当局の不穏当な態度と拒絶的な立場は、
今も旧態依然としている。
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これと関連し、国防委員会は朝鮮労働党第1書記で国防委員会第1委員長である朝鮮人民軍最高司令
官の特命により、南朝鮮当局と諸政党、社会団体、各階層の人民にあらためてこの公開書簡を送る。
北南関係を改善する上で何よりも重要なのは、この問題に対する立場と姿勢を正すことである。北南
関係を改善する問題は、民族の和解と団結を成し遂げるための先決条件であり、統一の近道を開いてい
くための最初の出発点である。従って、民族の和解と団結を成し遂げる上で助けになることならそれが
誰であろうと、どんな政見と信仰を持っていようと常に民族重視、民族優先の立場で百事、万事を後回
しにして誠心誠意を尽くして成就させなければならない。そこで、われわれは重大提案で、休みなく行
われてきた南朝鮮当局のビラ散布はもちろん、北南合意を破って再開した対北心理戦放送にも全く言及
しなかった。ただ、互いが相手を刺激して誹謗(ひぼう)中傷する百害あって一利なしの行為を全面中
止することについて提案しただけである。なぜなら、過去についてどうのこうの言うことに執着するな
ら、また別の反目、嫉視と対決を生む悪循環が繰り返されかねないという誠意からであった。
表紙を開けずに見るものがないというふうに良い本を投げつけるならどうなるのか。南朝鮮当局は、
関係改善と関連するわれわれの提案を深く読みもせず、むやみに相手に言い掛かりをつけてはならない
し、南朝鮮の全ての政党と社会団体、各階層の人民は同胞の熱い呼び掛けに声を合わせなければならな
い。
われわれは既に、一方的に相手方に対する刺激や誹謗中傷を全面中止する道に入った。関係改善の雰
囲気をまずつくってこそ民族の団結と和合が図られ、そこにわが民族同士の力で自主統一を早める真の
道がある。
北南関係改善の活路を開いていく上で重要なのはまた、不信と対決を生む最も大きな障害物である軍
事的敵対行為を全面中止する決断を下すことである。北南関係を改善する上では雰囲気づくりも求めら
れるが、それを阻む基本の障害物である軍事的敵対行為を根絶するのが何よりも重要である。それは、
戦争でも、平和でもない不安定な情勢が戦争の瀬戸際へと突っ走っている朝鮮半島の現状で、大きくな
い偶発的な軍事的衝突も瞬時に全面戦争へと広がりかねないからである。われわれの重大提案に明らか
にされているように、もはやこの地で全面戦争が起これば漁夫の利を得るのはわれわれの統一を願わな
い勢力だけである。 その代わりにわが民族は人も、山河も、成し遂げた全ての富も全て失う災難だけ
を被ることになるであろう。そこで提案したのが、双方が互いに刺激し、脅す軍事的敵対行為の全面中
止である。われわれの重大提案は、決して南朝鮮当局が騒ぐような「偽装平和攻勢」でも、同族を対象
に行う「宣伝心理戦」でもなく、ましていわゆる新しい「挑発」を前提にした口実でも設けて国際社会
のゆがんだ世論でも正すために打ち出した「名分づくり」ではない。また、あり得ないし、訪れもしな
いいわゆる「急変事態」や「体制の不安定」を収拾するために打ち出した政略的な措置ではなおさらな
い。われわれが関係改善の一環として即時中止するよう提案した「キー・リゾルブ」「フォールイーグ
ル」合同軍事演習について言うなら、それは徹頭徹尾、「防御的」で「定例的」であるという美名の下
に行われる危険極まりない北侵戦争演習である。恐らく、この演習に参加した侵略軍部隊に割り当てら
れた攻撃目標が共和国北半部の重要対象物であり、この演習体系内で計画された大規模な連合上陸作戦
が平壌占領を狙うようになっているという厳然たる一つの事実だけを見ても、南朝鮮当局は言う言葉が
なくなるであろう。われわれは、南朝鮮当局に通常の軍事訓練を中止せよと提案していない。われわれ
の主張は、外部勢力と結託して同族を狙って行う侵略戦争演習を中止せよというものである。その演習
まで米国に対する期待がそれほど大きく、米国との「合同」と「協同」が捨てられないほど貴重でそれ
ほど行いたいなら、わが国の領土や領海、領空を離れたへき地や米国に渡って行えと述べた。南朝鮮当
局は、遅きに失した感はあるが、米国という存在はこの地に平和の代わりに戦争をもたらす侵略者であ
り、民族が願う統一の代わりに永久分裂と支配を狙う破廉恥な占領者であり、数千万のわが同胞に永遠
に拭えない血塗られた恨みを残した不倶戴天(ふぐたいてん)の敵であることをしっかり知るべきであ
る。崇米事大と恐米屈従を抜け出せなければ、敵を見分けられないのはさておき、同族の誠意も、熱く
差し伸べた和解の手も見えなくなるものである。
われわれについて言うなら、関係改善の活路を開いていくために今はもちろん、今後も外部勢力を引
き入れて民族の安全と平和保障を阻害する軍事的行動を行うことがなくなるであろう。われわれは既に、
朝鮮西海5島のホットスポット水域を含む最前線の地上と海上、空中で相手方を刺激する全ての軍事的
敵対行為まで全面中止する実践的な措置を先に講じることにした。南朝鮮当局は、われわれの誠意が込
められた重大提案をむやみに疑ったり、混乱してはならないし、軽率に拒否してはならない。拒否すれ
ばするほど、北南関係の改善を渇望する全同胞の強まる抗拒を阻めなくなるであろう。
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南朝鮮の全ての政党および社会団体と各階層の人民は、侵略戦争演習をはじめ軍事的なあらゆる敵対
行為を全面中止することで北南関係改善の道を開いていこうというわれわれの正当な呼び掛けにこぞっ
て呼応しなければならない。軍事的敵対行為という基本の障害物を全面的に除去するとき、真の北南関
係の改善が成し遂げられ、まさにここに民族の和解と団結を遂げ、国の平和と安全を保証する基本の方
途がある。
北南関係の改善はまた、わが民族同士の団結した力でこの地をいつ襲うか分からない核の災難を防ぐ
ための現実的な措置を共に講じていくとき、より確実に実現するであろう。朝鮮半島の当面の核の災難
は、グアム島と沖縄で、西部太平洋水域と米本土で何の制約も受けずに南朝鮮とその周辺地域に絶えず
押し寄せる米国の地上・海上・空中核攻撃手段によって招かれるようになっている。われわれがこの問
題を北南関係改善の重要な内容の一つに提案した理由も、まさにここにある。朝鮮半島の非核化は、全
同胞が力を合わせて実現すべき民族共同の目標である。南朝鮮当局は、われわれの非核化の意志に対し
て少しの疑心も抱いてはならない。朝鮮半島非核化の基本趣旨は、あくまでもわが民族皆に対する米国
の核の威嚇と恐喝を終わらせ、この地をいつ襲うか分からない恐ろしい核の惨禍を未然に防ぐことにあ
る。そこで、われわれは南朝鮮当局にこれ以上米国の危険極まりない核攻撃手段を朝鮮半島とその周辺
地域に引き込んではならないと丁重に提案した。しかし、南朝鮮当局は的外れにも、朝鮮半島の核問題
があたかもわれわれの核実験などが発端であるかのように世論を動かし、われわれの正々堂々たる提案
に対する拒否の立場だけを公然と表明した。
常に言葉は正直に述べよと言う。あえて朝鮮半島の核問題について言うなら、それは20世紀50年
代末の南朝鮮への米国の核兵器搬入が発端である。当時、米国は「否定も肯定もしない(NCND)の
が米合衆国の核政策」であるとし、南朝鮮に1000余発の核爆弾と発射手段を秘密裏に搬入して随所
に備蓄した。こうして発生したのが朝鮮半島の核問題であり、これに対処したわれわれの誠意ある努力
と頑強な闘いによってもたらされたのがほかならぬ朝鮮半島の非核化宣言である。いくら政権が替わり、
当局者が交代したとしても南朝鮮当局は当然、自分の地で発生した核問題の根源だけはしっかり知って
述べなければならない。こんにちのもつれた結び目を解くには、過去をしっかりと知り、正確な立場を
表明する上で率直でなければならないし、知りながらも事実を歪曲したり、誤った立場と主張に固執す
ることがあってはならない。
米国と共に南朝鮮当局が問題視するわれわれの核武力について言うなら、それはあくまでも米国の核
の威嚇と恐喝から国と民族を守るための民族共同の宝剣であって、決して同族を恐喝したり、討つため
の手段ではない。われわれの並進路線もやはり、米国が強要しようとする核戦争の惨禍から国の平和と
安全を守るための最も賢明な自衛的選択であることをあらためて強調する。南朝鮮当局は、われわれが
保有した民族の大切な自衛的核武力に対して中傷する前に、外部勢力の核を引き入れて同族を討つ危険
極まりない行為をまず自ら取りやめる勇断を下すべきであろう。南朝鮮の諸政党および社会団体、各階
層の人民は、この地の核の災難は北からではなく米国から来ることをはっきり知り、外部勢力の核攻撃
手段を引き入れるささいな動きも絶対に許してはならない。当面の核の災難を防ぐための現実的な措置
を講じるここに、北南関係改善の頼もしい保証があり、国の平和と安全を守る真の道がある。
和解と団結の雰囲気をつくり、軍事的敵対行為を全面中止するとともに、離散家族・親戚の再会もも
たらし、金剛山観光も再開し、さまざまな北南の協力と交流を活性化しようというのがわれわれの決心
である。わが民族同士の団結した力で北南関係改善の活路を開いていこうとするわが軍隊と人民の立場
は確固不動である。
北南関係の改善はすなわち、全同胞が願う自主統一であり、平和繁栄である。
われわれは、南朝鮮当局と諸政党および社会団体、各階層の人民が全同胞の志向と要求を反映したわ
れわれの重大提案の実現にこぞって積極的に立ち上がるものとの期待を表明する。
● 朝鮮中央通信社論評:再侵略へひた走る戦争国家―日本(1.24)
軍国化へひた走る日本がさらなる犯罪の敷居をまたごうとしている。
去る19日、日本の安倍(晋三)首相は「日本も40年、50年前の思想の殻に閉じこもっていいと
いうことではない」と述べ、集団的自衛権に対する憲法解釈変更の必要性を力説し、早晩それを強行す
る意志を露骨にあらわにした。
日本が騒ぐ集団的自衛権とは、日本が攻撃を受けなくても同盟国が攻撃されかねないという理由で他
国を先制攻撃できる権利をいう。戦後、国際秩序と自国の憲法上、日本は集団的自衛権を行使できなく
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なっている。日本はまさに、自分らの海外軍事活動を制約するこの障害物をなくすことで戦争に参加で
きる道、再侵略の道を大きく開こうとしているのである。
執権1年を迎えた昨年12月26日、日本軍国主義の精神的象徴である靖国神社に参拝することで既
に第2の侵略戦争の開始を宣言した安倍の今回の妄言は、アジア人民と人類の平和志向に対するもう一
つの露骨な挑戦である。安倍の行為についてこのほど、外相は「不戦の誓い」に参拝の目的があると述
べた首相の真意を米国に説明するだの何のの苦しい弁解をしている。
新たな「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」、初の「国家安全保障戦略」の樹立など軍国化
と再侵略のための政策的・法律的敷居を一つ一つなくして新しい犯罪の道へ疾走しているのが今の日本
社会の姿である。問題の憲法解釈変更のために昨年8月、国内の強い政治的反対にもかかわらず内閣法
制局長官を強引に交代させた日本当局者が今回、またもやその意志を公然と表明した目的は他にあるの
ではない。集団的自衛権行使の容認の先頭に立っている者を据えたことに関連して当時、野党のある人
士は、憲法解釈を見直そうとする「安倍内閣の現実の狙いは、日本が米国と共に海外で何の制約もなく
戦争を行うことにある」と明白にした。戦争国家と化した日本に対し、アジアをはじめ世界の広範な平
和愛好勢力が強い懸念を示し、反対、排撃しているのはあまりにも当然である。
世界には、過去にアジアを血で染めた戦争国家、日本は必要ない。日本の反動層は、海外侵略の道に
踏み出して敗北した自国の歴史を絶対に忘れてはならない。日本で生じている諸般の事態は、安倍が靖
国神社に参拝して「戦争を起こさないと誓った」のではなく、戦犯の前で憲法を改正してでも「戦争を
行うと誓った」ことを実証している。戦争国家への道は繁栄ではなく、終局的な破滅への道である。
● 国連安保理公開討論で朝鮮代表が演説:安倍首相の靖国参拝を非難(1.29)
代表は、第2次世界大戦が終結して70年になろうとしているが、戦争がない平和な世界で共同の繁栄
と発展を遂げようとする人類の念願はいまだに実現しておらず、挑戦は続いていると述べた。
また、現実は世界の平和と安全保障を焦眉の問題として提起しており、特に平和と安全を基本使命と
する国連の信頼するに足り、かつ責任ある役割に世界的な関心が集まっていると述べ、これと関連した
朝鮮の原則的立場を次のように宣明した。
第1に、世界の平和と安全保障の見地から自主権尊重と内政不干渉の原則を国際関係の根本原則とし
て堅持しなければならない。世界に大国と小国はあり得ても、大国が小国の利益と自主権を侵害しても
いいという法はどこにもない。国連憲章は、主権平等と内政不干渉の原則を国連加盟国が堅持すべき国
際関係の根本原則として規定している。特定の国連加盟国が国連での自らの特権的地位を悪用し、国連
憲章と主権平等の原則の上に君臨し、他の加盟国に反対する利己的な目的で国連を盗用する行為はもは
や許されてはならない。
第2に、国連が第2次世界大戦時の反人倫犯罪に当然の関心と努力を傾けるべきである。朝鮮と中国、
東南アジア諸国の人民に対する日本の過去の犯罪は、その暴悪さと残忍性において史上類例のない人類
共通の深刻な問題である。日本が働いた過去の犯罪のうち、性奴隷問題は特大型の反人倫犯罪であり、
特に20万人の朝鮮女性に日本軍の性奴隷生活を強いて人間の尊厳と朝鮮民族の尊厳を無残に踏みにじ
った犯罪行為は、こんにちも人類の驚愕と糾弾をかき立てている。にもかかわらず、敗戦国の日本は、
先祖の過去の犯罪の精算を拒否し、覆い隠そうとしており、被害国の人民の胸を刺す妄動をためらって
いない。日本の首相の靖国神社参拝がその代表的な実例である。安倍(晋三)の靖国神社参拝は、軍国
主義の野望を国民の間に鼓吹して彼らを再び反人倫犯罪へとけしかけ、日本を完全な破滅へと追い込む
時代錯誤な行為である。最近、アジア諸国をはじめ国際社会が安倍に対する糾弾の声を高めており、さ
らには日本の同盟国でまで性奴隷関連の決議案を採択した事実は、被告席に立った日本の境遇を明白に
示している。安倍は、国際社会を相手に政治的ばくちを打ってはならないし、靖国神社ではなくドイツ
の模範を見習う道に進むべきである。その道だけが日本の利益のための道であり、日本固有の道徳的低
劣さを捨てて国際社会の信頼を取り戻す道であることをはっきりと知るべきである。軍国主義日本が立
つ場所はこの世界にない。朝鮮に対する軍事的占領期間、100余万人を無残に虐殺し、20万人の女
性に性奴隷生活を強いたし、840万余人を拉致、連行して奴隷労働と侵略戦争に駆り出した日本の過
去の犯罪は、いくら歳月が流れても覆い隠すことができず、朝鮮人民は先祖が流した無念の血の代価を
必ず払わせるであろう。
● 朝鮮中央通信社論評:アジア版ヒトラーの出現か(2.4)
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日本の安倍(晋三)首相が最近、施政方針演説なるもので「拉致、核、ミサイルの諸懸案の包括的な解
決」をうんぬんし、われわれに対する「対話と圧力」についてまたもや騒ぎ立てた。同日、外相もこれ
を力説した。
安倍をはじめとする極右勢力の妄言は盗っ人たけだけしいものであって、国際社会に高まる対日非難
の雰囲気を逆転させて自分らの軍国化策動に有利な環境を整えようとする陰険な術策である。
日を追って地域を騒がせるこのような妄動は、あたかも第1次世界大戦後、敗北したドイツで再侵略
の野望を公然とあらわにして戦争熱を鼓吹していたヒトラーを連想させている。周知のように、100
年前に欧州で起きた第1次世界大戦はドイツ軍国主義の破滅をもたらしたが、ファシズム狂信者である
ヒトラーの出現はもう一つの世界大戦の惨禍を招いた。自らの植民地復旧はもちろん、より広大な世界
に新たな植民地帝国を創設する野望の下に、ヒトラーは極端な排外主義と復讐主義を高唱し、戦争経済
を再稼働させた。再侵略熱に浮かされて周辺諸国を一つ一つ強制併呑(へいどん)した揚げ句、第2次
世界大戦まで挑発した。
時空と民族の違いがあるだけで、人類はあまりにも不思議な歴史の再現を見ている。
こんにち、軍国主義再侵略へとひた走る日本の先頭にまさに安倍が立っている。執権直後、軍国主義
の象徴である「君が代」を公然と歌い、「強い日本」の復帰を言い散らした安倍である。安倍の執権後、
日本は「国家安全保障会議」のでっち上げに続いて新たな「防衛計画大綱」と「中期防衛力整備計画」
「国家安全保障戦略」の樹立など、軍国化と再侵略のための諸般の政策的・制度的準備を完結させた。
日本の「自衛隊」は既に、攻撃型の侵略武力に完全に転換した。戦争を禁じた「平和憲法」の改正は事
実上、最終決定だけを残している。戦争国家と化した日本に対する国際社会の懸念にもかかわらず、先
日、安倍は「アジアのヒトラー」の烙印を押された東条(英機)らの位牌がある靖国神社を訪れて第2
の「大東亜戦争」を挑発する野心をあらわにした。
彼の再侵略野望は、アジア地域の対決と摩擦の構図を極限へと追い込んでいる。かつて、戦争を正当
化するために共産主義との戦いを叫んでいたファッショ狂のヒトラーや、こんにち軍国主義再侵略を合
理化するために対朝鮮対決論を言い散らす安倍の妄動は少しも変わりない。しかし、自らの血塗られた
過去を正当化し、再現しようとする日本の狡猾な術策は、国際社会の何の支持や理解も得られない。
軍国主義熱病に浮かされた安倍は、今からでも目を覚ます方がよかろう。朝日関係で基本はあくまで
も日本の過去の清算にある。
● 国防委員会政策局スポークスマン声明:南の中傷続くなら離散家族再会合意を考慮(2.6)
民族分裂のつらい痛みをこれ以上抱えたまま生きられないというのが全同胞の切々たる志向であり、時
代の要求である。新年の辞でわれわれの最高首脳部が今年に祖国統一の新たな歴史的転換期をもたらす
ことに関する現実的な方途を内外に熱烈に呼び掛けたのも、まさにそのためである。われわれ国防委員
会がこの熱い呼び掛けに応えて南朝鮮当局に原則的な重大提案を送った基本趣旨も、民族の団結した力
で北南関係改善の活路を開いていこうというところにあった。
しかし、南朝鮮当局は一日もたたずに青瓦台の当局者数人による謀議の結果であるとし、われわれの
重大提案に対する「全面的な拒否」の立場を公表した。このような対応は、誠意がないという以前に常
識外れの無知、非道の発露であったが、われわれは全てを抑えて再び北南関係の改善にこぞって立ち上
がろうという公開書簡を南朝鮮当局と諸政党および社会団体、各階層の人民に送った。相次いで愛族、
愛民の呼び掛けが空虚なこだまにならないようにするために内外に宣明した通り、相手側に対する誹謗
中傷を全面的に中止する一方的な措置を先に講じた。朝鮮西海5島のホットスポットをはじめ軍事境界
線の全域では、相手側に対する「挑発」および「威嚇」と見なされかねないささいな軍事的敵対行為も
発生しないよう主動的な措置を講じる道に入った。特に、5日には季節と環境に照らしたとき、時期尚
早の感はあったにしても、南朝鮮当局の要求を大胆にそのまま受け入れて離散家族・親戚の再会行事開
催の問題も南側の期待以上に円満に合意した。それは、離散家族・親戚の再会問題を「関係改善の最初
のボタンを掛ける事案」と、いわゆる「信頼醸成の最初の段階と見なす」との南朝鮮執権者の意中を最
大限慎重に考慮したからである。これらの実践的措置には、北南関係を改善し、民族の和解と団結を遂
げようとするわが軍隊と人民の変わりない誠意と積極的な労力が込められている。
しかし、南朝鮮当局はわれわれの誠意と努力に相反して依然として同族対決騒動を押し通そうとして
いる。
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われわれの最高指導部の育児院(乳児院)、愛育院(児童養護施設)に対する現地指導、最高人民会
議代議員選挙の日程などに対して最高の尊厳をむやみにそしり、われわれの体制を途方もなく誹謗中傷
する行為をはばかることなく働いているのがその代表的な実例である。
板門店で離散家族・親戚の再会に関する合意を遂げるその時刻には、グアム島から引き入れた米国の
B52核戦略爆撃機編隊が朝鮮西海の稷島上空で終日われわれを狙った核攻撃演習に飛び回るようにし
た。南朝鮮の軍部好戦狂は今も、「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同戦争演習が人道主義と
は無関係であるとし、日程通り強行する下心で最終準備に熱を上げている。最近は、われわれの再三の
警告にもかかわらず、われわれが先に軍事的敵対行為を中止することで善意の措置を講じている朝鮮西
海のホットスポットである白翎島と延坪島で、「定期的」の名目の下にわれわれを刺激する露骨な海上
攻撃訓練を公然と行いもした。
あまりにも不吉な生じた重大な事態に関連し、国防委員会政策局は、わが軍隊と人民の総意を反映し
て次のような原則的な立場を明らかにする。
1.われわれの最高の尊厳を悪辣にそしり、われわれの体制に対する途方もない誹謗中傷が続く限り、
遂げられた合意の履行を考慮せざるを得なくなるであろう。
われわれの最高の尊厳に対する悪態と悪辣な非難は、どんな場合も許されない天人共に怒れる万古無
比の大罪であって、百年たち、千年たっても絶対に黙過できないというのがわが軍隊と人民の絶対不変
の信念であり、意志である。「自由民主主義体制」を盾にわれわれの最高の尊厳をそしる悪態がそのま
ま流布されるよう放置し、「言論の自由」を口実にわれわれに対するメディアの誹謗中傷が続く中で和
解と協力が成し遂げられると思うなら、それよりも愚かなことはないであろう。自分の地で起こること
も満足に統制できない無能な当局と採択したどんな合意も、瞬時に無用の長物になるしかないというの
はあまりにも自明である。南朝鮮当局は、われわれの最高の尊厳をそしり、われわれの体制を誹謗中傷
する行為を当局が主導しようと、メディアが行おうとその結果が予想できない凄惨な結果を招くという
ことをはっきり知らなければならない。
2.同族を恐喝し、脅かす米国の核戦略爆撃機編隊が空を飛び回り、その下で信頼を築くとして演じ
る茶番をそのまま傍観しないであろう。
われわれの原則的な重大提案と同胞の胸を熱く打つ公開書簡に、核問題で立ち向かわなければならな
いと南朝鮮当局をけしかけてきた米国である。北南関係改善の雰囲気をつくろうとするわれわれの愛族、
愛民の積極的な努力に有形無形のさまざまな障害を来し、冷や水を浴びせている妨害者がまさに米国で
ある。そのような米国の核戦略爆撃機編隊が入り込むよう国の領空を開放し、それらが自分の空でのよ
うに公然と同族を恐喝し、脅かすようにしている中で、信頼を醸成し、関係を改善しようとどうして叫
ぶことができようか。表裏のある話に乗せられるわが軍隊と人民ではない。事大と屈従が体質化して外
部勢力の後押しを受けて民族の和解と団結を図ろうと考えるなら、それよりも哀れなことはないであろ
う。
3.この機会に対話と侵略戦争演習、和解と対決騒動は絶対に両立しないことを再び明白にする。
今、南朝鮮当局は、人道的問題はどんな場合でも「政治的・軍事的事案」にとらわれることなく推進さ
れなければならないとし、日程に上った「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習をその
まま強行しようと画策している。軍部好戦狂は、「定例的」で「防御的」であるという米国の強盗の詭
弁をそのまま唱え、計画された戦争演習を中止することはないと言い散らしている。熾烈な戦場で成さ
れる会談と対話も、その時には火と火が飛び交う対決行為をやめて行うのが一つの慣例である。まして、
対座して民族の和解と団結を遂げるための重大事を合意し、それを実行させようという現時点で、相手
側に反対する侵略戦争演習を強行するというのは言語道断にほかならない。もともと、無謀な戦争行為
は人道に対する最も乱暴な侵害であり、じゅうりんとなる。かつての戦争によって生じた離散家族・親
戚の再会行事を危険極まりない核戦争演習の場で行うというのは話にならない。
朝鮮半島に生じた現在の事態は、実に重大な域に広がっている。起きている現実は、南朝鮮当局が真
に民族史の流れに合流する用意があるのか、もしくはそれに逆行して現在の対決の悪循環をそのまま持
続させるのかという時代と同胞の厳かな問いに正式に自らの本心を明白にすることを求めている。
民族の栄枯盛衰は、当代の政事をつかさどる政治家の冷徹な理性と果敢な決断によって左右されると
いう。このような道理は、こんにちの北南関係を改善する上でも例外にならない。
南朝鮮当局は、既存の旧態と依然を脱するべきであり、偏量な偏見と体質化した対決本性を捨てて民
族の期待に応えられる断固たる政策的決断を下さなければならない。もはや同族の熱い誠意を悪意のあ
る拒否で、同胞が差し伸べた和解の手を敵対的な戦争演習と核の恐喝でむやみに拒む不信と対決にしが
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みついてはならない。わが民族同士の団結した力で北南関係改善の活路を開いていこうとするわが軍隊
と人民の善意と雅量、忍耐と自制力をゆがんだ思考で見誤ったり、悪用してはならない。
北と南、海外の全同胞は、南朝鮮当局者が必ず明らかにすべき立場とその結果に伴う今後の動きを鋭
く見守るであろう。
● 離散家族再会は予定通り実施、北南高位級会談で合意(2.14)
北南高位級会談が12日と14日、板門店で行われた。会談には、わが方から朝鮮労働党のウォン・
ドンヨン副部長を団長とする国防委員会代表団が、南側から金奎顕青瓦台「国家安保室」第1次長兼「国
家安全保障会議」事務局長を首席代表とする代表団メンバーが参加した。
会談で双方は、北南関係を改善して民族の団結と平和繁栄、自主統一の新たな転機を開いていく意志
を確認し、北と南との間で提起される諸問題について真摯に協議し、共同報道文を発表した。
14日に発表された共同報道文の全文は次の通り。
北と南は2014年2月12日と14日、板門店で高位級接触を行い、次のように合意した。
1.北と南は、離散家族・親戚の再会を予定通り行うことにした。
2.北と南は、相互の理解と信頼を増進させるために相手側に対する誹謗(ひぼう)中傷をしないこ
とにした。
3.北と南は、相互の関心事となる問題を引き続き協議し、北南関係を発展させるために積極的に努
力することにした。北と南は、互いが都合の良い日に高位級会談を行うことにした。
◇ 朝鮮半島日誌(2014/1/1~2/23)
2014/01/01
・金正恩第 1 書記が新年の辞。
・金正恩第 1 書記が在日本朝鮮人総聯合会中央常任委の許宗萬議長あてに祝電。
2014/01/02
・南朝鮮軍第 17 師団、仁川と京畿道金浦、富川地域で全面戦争を仮想した北侵戦争演習。
2014/01/06
・米プロバスケットボール NBA の元スター選手、デニス・ロッドマン一行が訪朝(~13 日)
・朴勤恵大統領、青瓦台で就任後初の記者会見で新年政策構想発表。
・南側が板門店南北連絡チャンネルと通じてユ・ジュングン大韓赤十字社名義の通知文をカン・スリン
朝鮮赤十字会中央委員会委員長あてに送り、正月を契機に離散家族再会行事の再開を提案。(聯合)
2014/01/07
・米国防総省、米本土の陸軍部隊約 800 人と車両を 2 月 1 日から韓国に派遣すると発表(共同)
・ケリー米国務長官、国務省で韓国の尹炳世外相と会談(共同)
2014/01/08
・平壌体育館で、体育交流のため元米NBA選手で構成されたチームとフェップルチームの選手がバス
ケットボール競技。金正恩第 1 書記が李雪主夫人ともに観戦。
・朝鮮中央通信、社会主義憲法第 90 条に基づいて最高人民会議第 13 期代議員選挙を 3 月 9 日に実施す
ると報道。最高人民会議常任委決定(7日付)。
2014/01/09
・祖国平和統一委書記局、板門店を通じて南朝鮮統一部に通知文を送る。南側で戦争演習が絶え間なく
継続され、近く大規模合同軍事演習が実施されるが、銃砲弾が飛び交う中で離散家族再会を安心して行
えない、と指摘。旧正月は季節的にも時間的にも問題があるとして、南側が他に繰り広げることがなく、
われわれの提案も共に協議する意志があるならば、良い季節に対座できると強調。
2014/01/10
・東亜日報が韓国軍筋の話として、米韓両国の海兵隊が 3 月末、1 万人以上が参加する大規模な合同上陸
訓練を韓国南東部の浦項周辺で実施すると報じる。両国軍は 2012 年にも大規模な上陸訓練を行ったが、
今回は 1989 年の米韓合同演習「チームスピリット」で実施されて以降、最大規模(共同)
2014/01/12
・駐「韓」米軍防衛費分担金総額が昨年比 5.8%増の 9 億 200 億ウォンに確定(聯合)
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2014/01/13
・日本維新の会、猪木寛治参議院議員一行が訪朝(~16 日)
2014/01/15
・祖国平和統一委員会報道官談話、合同軍事演習の中止を厳粛に警告
・政府、板門店連絡チャンネルを通じて、国会が 12 月 31 日に議決した「南北境界地域共同管理委構成
要求決議案」を北側に伝達(聯合)
2014/01/16
・朝鮮国防委員会が「わが民族同士、団結した力によって北南関係改善の活路を開いていこう」と題す
る南朝鮮当局に送る重大提案を発表
・ブルガリア外務省代表団が訪朝(~18 日)
・米アジア協会代表団が訪朝(~18 日)
2014/01/17
・朝鮮中央通信、米帝と南朝鮮好戦狂が 14 日と 15 日、ハワイ所在の米太平洋軍司令部で朝鮮半島核戦
争を仮想した拡張抑止手段運用演習を強行した、と報道。
・朝鮮中央通信、15 日の南朝鮮 KBS 放送によると、傀儡好戦狂が米国から引き入れた地下施設破壊用空
対地誘導爆弾「バンカーバスター(GBU28)」150 基余りを実戦配備したことが明らかになった、と報道。
・文科省、教科書で近現代史を扱う際に政府見解を尊重することを求める内容に検定基準を改正(共同)
・国家安全保障局の谷内正太郎局長が、ワシントンでケリー国務長官、ヘーゲル国防長官、ライス大統
領補佐官(国家安全保障問題担当)と相次いで会談(共同)
2014/01/19
・ハルビン駅で、安重根義士記念館の開館式が行われる(人民網)。
2014/01/20
・朝鮮中央通信、9 月から 10 月にかけて仁川で開かれるアジア大会に参加すると伝える。
・米国犯罪者ペ・ジュンホが平壌親善病院で記者会見。
・ウイリアム・バンーズ米国務副長官、韓中日歴訪。
2014/01/22
・中国の李源潮国家副主席が北京でバーンズ米国務副長官と会見(新華社)。
・神戸朝鮮高級学校に金属製の棒を持った男が侵入し、20 代の男性教諭に殴りかかる(共同)。
2014/01/23
・朝鮮国防委員会が「北南関係改善の活路を開くことに挙って立ち上がろう」と題する南朝鮮当局と各
政党、社会団体、各階層人民に送る公開書簡。
2014/01/24
・朝鮮赤十字会中央委員会が今年の旧正月を契機に北南間の離散家族の再会行事を行うことを南側に提
案。南朝鮮赤十字社に通知文を送る。
・開城工団総合支援センターで第 4 回 3 通分科委会議(聯合)。
・朝鮮の申善虎国連大使が記者会見。来月から実施が予定されている米韓合同軍事演習について、あら
ためて中止を求める(ロイター)
・米ニューヨーク州の公園に設置された従軍慰安婦の記念碑の隣に、慰安婦制度を批判する州議会決議
を刻んだ新たな石碑が設置され、除幕式が行われる(共同)
2014/01/26
・政府消息筋、「今年のキーリゾルブおよびフォールイーグル演習は平年と同じレベルと範囲で実施さ
れよう」「米国の航空母艦や戦略爆撃機などは参加しない方向で計画を樹立した」と説明(聯合)。
・ダニエル・ラッセル米国務省東アジア太平洋担当次官補がソウルで李ギョンス外交部次官補と会談
2014/01/27
・米国務省、デービース朝鮮担当特別代表が中「韓」日を歴訪(~31 日)
2014/01/28
・複数の政府消息筋、「北側軍が西部前線一帯で実施していた対南ビラ散布作戦を 2 週間前から中断し
ている状況が捕捉され精密分析中」、「南側を激烈に非難する内容で作成されたビラも白翎島と延坪島
一帯で発見されていない」と明らかに(聯合)。
・北側が 27 日午後、国防委員会書記室名義の電話通知文を青瓦台安保室長宛に送り、開城射撃訓練を中
止することを要求してきたと明らかに(聯合)。
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・軍当局、午後、白翎島と延坪島でK9自走砲などを動員した海上射撃訓練を予定通り実施(聯合)。
・米国のバイデン副大統領が昨年 12 月 12 日に安倍晋三首相と電話会談した際、靖国神社参拝問題を取
り上げて「行くべきではない」と自制を求めていたことが明らかに(共同)。
・韓国系米国人男性ペ・ジュンホ氏の解放を求め、米国のキング北朝鮮人権問題担当特使が先週末、ニ
ューヨークで北朝鮮側と会談したことが明らかに(共同)。
2014/01/29
・駐中朝鮮大使館が、南側に提案した「重大提案」と関連し記者会見
2014/01/30
・米国のデービース北朝鮮担当特別代表、外務省で伊原純一アジア大洋州局長と北朝鮮核問題への対応
について協議(共同)。
2014/02/05
・北南赤十字実務接触:20 日から離散家族再開で合意
2014/02/07
・ソチ冬季五輪開会式出席のためロシアを訪問した金永南最高人民会議常任委員長が、プーチン大統領、
中国の習近平国家主席、モンゴルのエルベグドルジ大統領、国連の潘基文事務総長らと会談。
2014/02/08
・岸田文雄外相がワシントンでケリー国務長官と会談
2014/02/10
・ドナルド・クレッグ元駐「韓」米国大使が訪朝
2014/02/11
・朝鮮北東部の羅津港からロシア極東・沿海地方のハサンを結ぶ鉄道を利用した物流事業に参加する南
の企業が現地視察のため訪朝(~13 日)
2014/02/12
・北南高官協議(板門店)
・中国外交部アジア局次長一行が訪朝
2014/02/13
・米国ケリー国務長官が朴槿恵大統領、尹炳世外相と会談
2014/02/14
・北南高官協議(板門店):共同報道文発表
・米ケリー国務長官が訪中
2014/02/17
・劉振民副部長を団長とする中国外交部代表団が訪朝(~20 日)
2014/02/20
・北南離散家族が再会
2014/02/21
・劉振民副部長を団長とする中国外交部代表団が南朝鮮を訪問
2014/02/23
・北南離散家族が第 2 次再会
30
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