平 成 27 年 度 北海道地区トラックドライバー・コンテスト 北海道地区トラックドライバー・コンテスト学科競技 トラックドライバー・コンテスト学科競技 日 時 平成 27 年 6 月 27 日(土) 場 所 札幌市手稲区曙 5 条 4 丁目 「札幌運転免許試験場」 各問題について正しいと思うものは解答用紙の○印の欄、間違 っていると思うものは×印の欄をぬりつぶして下さい。 公益社団法人北海道トラック協会 交通法規(40 問) 1. 交差点において、交通整理中の警察官が腕を垂直に上げているときは、警察官の身体の正 面に平行する方向の交通に対しては、黄色の灯火の信号と同じ意味である。 2. 道路の左端や信号機に、白地に青の左向きの矢印の表示板があるときは、車は前方の信号 が赤や黄色であっても、歩行者など周りの交通に注意しながら左折することができます。 3. この標識は、高さが地上から 3.3 メートルを越える車(積載した荷物の高さを 含む)は、通行できないことを示している。 4. 交差点付近を通行中、緊急自動車が近づいてきたので、左側に寄って徐行した。 5. この標識は、この先の道路の道幅が狭くなっていることを示している。 6. 消防署や警察署の前に停止禁止部分の標識があっても、交通が渋滞しているときは標示部 分に入って停止することができる。 7. 交差する道路が優先道路であったり、その幅員が明らかに広いときは、徐行したりして交差 する道路を通行する車の進行を妨げないようにしなければならない。 8. 交差点の手前で車両通行帯が黄の線で区画されているところは、後方や側方の安全を確 認できれば危険がないので、右左折のため進路変更してもよい。 9. 踏切とその端前後 10 メートル以内の場所では、原動機付自転車と軽車両なら停車してもよ い。 10. バスの停留所の標示板(標示柱)から 10 メートル以内は、バスの発着の妨げとなるため、運 行時間内に限り駐停車禁止である。 11. 右折や左折をしようとするときは、その行為をしようとする地点から 15 メートル手前の地点の 達したときから、方向指示器などにより、ほかの車などにその進行方向を知らせるようにしなく てはいけない。 12. このような標識のあるところで、午前 6 時から約 1 時間ほど駐車した。 13. 法令によって停止または徐行している車に追いついたときは、前方に割り込んではならない が、その前方を横切るのはよい。 1 14. 交差点で右折するときは、たとえ自分が先に交差点に入っている場合でも、対向車の直進 や左折の進行を妨げてはならない。 15. 消火栓、消防水利の標識があるところや、消防用防火水そうの取り入れ口から 5 メートル以 内の場所で駐車してはならない。 16. 前車があきらかに地理不案内のため、ブレーキ灯をときどき点灯させながら一定しない速度 で走行しており、急な進路変更が予測されたので、危険防止のため警音器を鳴らして進路 を譲らせた。 17. 停車とは、車両等が停止することで駐車以外のものをいう。 18. 歩道や路側帯のない道路の左端から 0.5 メートルの部分は「路肩」であるから、走行車線か らこの部分に、はみ出して通行してはならない。 19. 右の標識(マーク)は聴覚障害者が運転する車両に表示が義務図けられた ものであるから、この車両の前に割り込んだり、幅寄せした場合、違反点 1 点 と反則金が課せられる。 20. 追越しをするときは、まず右に寄りながら右側の方向指示器を出し、次に後方の安全を確 かめるのがよい。 21. 横断歩道に歩行者がいないときは、横断歩道側端から手前 30 メートル以内の道路の部分 でも追越しのため進路を変更することができる。 22. 標識や標示により最高速度が指定されていない一般道路における普通貨物自動車、中型 貨物自動車の最高速度は、60 キロメートル毎時であり、大型貨物自動車は、50 キロメートル 毎時である。 23. 停留所で止まっている路面電車に追いついたとき、乗り降りしている人がいたが、安全地帯 があったので、徐行して通過した。 24. 横断歩道や自転車横断帯とその前後 10 メートル以内の場所は、駐停車が禁止されている。 25. 故障車などを丈夫なロープでけん引するときは、けん引する車と故障車の間が 10 メートル以 上にすると安全である。 26. 自動車で水たまりのある場所を通過するとき、そのそばにいた歩行者との間に 1.5 メートルの 間隔をあけることができたので、徐行しないでそのまま通行した。 27. けん引するための構造と装置のある車が、けん引されるための構造と装置のある車をけん引 する場合において、速度標識や標示により指定されてない一般道路における最高速度は、 60 キロメートル毎時である。 2 28. パーキング・チケット発給設備のあるところに小型貨物自動車を駐車させるときは、チケットの 発給をただちに受けて、駐車している間、チケットを運転者が携帯する。 29. 高速自動車国道の本線車道では最低速度が定められているが、自動車専用道路の本線車 道では定められていない。 30. 公安委員会は、免許の取得・免許証の更新時に、一定の病気等(認知症やてんかんなど) に該当するかどうか判断するための質問票を交付することができます。 31. 交通事故を起こしたときは、警察官にありのままの事故現場を見てもらう必要があるので、警 察官が来るまで衝突した自動車や負傷者をそのままにしておく。 32. 危険防止のためであっても駐停車禁止の場所に車を止めてはならない。 33. 大型自動車、中型自動車、普通自動車の荷台に積むことができる積荷の幅の制限は、その 車の幅までである。 34. 高速道路を走行する前に、燃料、エンジンオイル、冷却水の点検が必要だが、定期点検を 行ったばかりだったので、特に点検をしなかった。 35. 上り坂の頂上付近で、大型バスの後ろについていた二輪車が、前の視界がさえぎられるの を避けるため、速度を上げそのバスを追い越した。 36. 交差点で右折しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の中央に寄り、交差点の中心の 外側を徐行しなければならない。 37. 雪道を通行中、前方に道路を横断しようとしている歩行者がいたので、歩行者が道路の中 央で立ち止まると危険なので、警音器を鳴らして早く横断を終えるように促した。 38. 乗車定員 11 人以上 29 人以下のマイクロバスは、普通免許では運転できないが、中型免許 (8 トン限定)であれば運転することができる。 39. 道路交通法では、「何人も、酒気を帯びて車両等を運転することとなるおそれのある者に、 酒類を提供し、又は飲酒をすすめてはならない。」と規定されており、飲酒をすすめられた者 が酒酔い運転をした場合、飲酒をすすめた側に 3 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金が 課せられる。 40.高速自動車国道及び自動車専用道路の本線車道では、転回したり中央分離帯を横切った りして反対車線に入ることは、禁止されているが、必要最小限度の後退ならばしてもよい。 3 構造機能 (20 問) 1.事業用貨物自動車の使用者は、1 週間に 1 回、国土交通省令で定める技術上の基準により、 灯火装置の点検、制動装置の作動その他の日常的に点検すべき事項について、目視等に より自動車を点検しなければならない。 2. 燃料電池自動車とは、水素と酸素を化学反応させることにより、直接に電気を発生させる装 置を備え、かつその電力により作動する原動機を有する自動車である。 3. 「最遠軸距」とは、自動車の最前部の車軸中心(セミトレーラにあっては、連結装置中心)から 最後部の車軸中心までの水平距離をいう。 4. セミトレーラ以外の自動車であって、最遠軸距が 5.5 メートル以上で長さが 9 メートル未満の 自動車の車両総重量は、22 トンを越えてはならない。 5. 貨物の運送の用に供する普通自動車であって、車両総重量が 8 トン以上のものの原動機に は、自動車が 100 キロメートル毎時を超えて走行しないよう燃料の供給を調整し、かつ、自動 車の速度の制御を円滑に行うことができる速度制御装置を備えなければならない。 6. 自動車に備える非常用信号用具は、夜間 100 メートルの距離から確認できる赤色の灯火を 発するものでなければならない。 7. 自動車に備える後写鏡は、取付部分附近の自動車の最外側より突出している部分の最下 部が地上 1.8 メートル以下のものは、当該部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝で きる構造でなければならない。 8. 自動車に備える停止標示機材は、夜間 100 メートルの距離から走行用前照灯で照射した場 合にその反射光を照射位置から確認できるものであること。 9. バッテリー液は腐食性が強く皮膚炎を起こしたり、金属を腐食させるなど、非常に危険なの で、人体、衣服、車体などに付着しないよう取り扱わなければならない。 10. 四輪自動車(最高速度が 40km/h未満のものは除く)のタイヤのトレッド溝深さの限度は、 1.8mm である。 11. 車両総重量が 8t以上の普通貨物自動車に備える巻込防止装置は、空車状態において、そ の下縁の高さが地上 400mm 以下となるように取り付けなければならない。 12. 普通貨物自動車で車両総重量が 8t以上のものの後面には、大型後部反射器を備えなけれ ばならない。 4 13. 車両総重量が 7t未満の普通貨物自動車の突入防止装置の長さは、これを備える自動車の 幅の 60 パーセント以上であること。 14. タイヤのサイド・ウォール全周にわたり、ゴム表面に無数の細かいひび割れが発生するのは、 空気圧不足による使用が主な原因である。 15. トラック及びバス用タイヤは、高速走行でも空気圧を標準空気圧より増やす必要がない。 16. ブレーキペダルの踏み込みとは、ブレーキペダルを踏み、ブレーキがきき始めるまでに軽く 動く範囲をいう。 17. ブレーキペダルの遊びが少ないと、ブレーキが効いたままになりやすくなる。 18. 自動車は、国土交通省令で定めるところにより、自動車登録番号標及びこれに記載された 自動車登録番号を見やすいように標示しなければ、運行の用に供してはならない。 19. 大型特殊自動車及び小型特殊自動車の車体の外形その他自動車の形状は、鋭い突起が ないこと、回転部分が突出してないこと等他の交通の安全を妨げるおそれがないものとして、 告示で定める基準に適合するものでなければならない。 20. セミトレーラの後面には、夜間後方 20mの距離から自動車登録番号標の表示を確認できる 灯光の色が白色の番号灯を備えなければならない。 5 運転常識 (20 問) 1. 運転者が危険を感じてから、ブレーキを踏むまでに自動車が走行する距離を空走距離 と呼び、ブレーキを踏んでから自動車が停止するまでの距離を制動距離と呼ぶ。この両 者をあわせた距離を停止距離という。 2. 速度が速くなればなるほど、近くのものも遠くのものもよく見えるようになる。 3. 「ウエット・スキッド」現象とは、雨の降り始めなどに、タイヤと路面に滑りが生じて自動車 の方向が急に変化したり、スリップしたりすることをいう。 4. 転落事故とは、当該自動車が道路外に転落したものであって、その落差が 5 メートル以 上のときをいう。 5. 所属営業所から出発し行先地に宿泊する場合、乗務終了後の点呼は省略してもよい。 6. 最大積載量 8 トンの普通自動車である事業用自動車に乗務した場合にあっては、貨物 の積載状況を記録しなければならない。 7. 事業用自動車 105 両(うち 被けん引自動車 20 両)の運行を管理する営業所には、運行 管理者は、4 名必要である。 8. 車の死角は、一般的に小型車より大型車、乗用車より貨物車の方が小さくなる。 9. 運転を開始して、連続 2 時間 30 分運転後に 20 分休憩し、さらに連続 2 時間 30 分運転 して乗務を終了した。 10. 吹雪で視界が悪く、中央線が見えないときは、まわりの電柱やスノーポールなどを目安 に速度を落として走行するとよい。 11. フェード現象とは、フットブレーキの使いすぎ、ブレーキ液の劣化等により、ブレーキ液 の中に気泡が生じブレーキのききが悪くなることをいう。 12. 時速 60 キロメートルで走行して固定壁に衝突した場合の衝撃は、4 階建てのビルの屋 上(14 メートル)から落下した時の衝撃と同じである。 13. 普通静止時の視野は、左右それぞれ 160 度程度、両眼ならば 200 度程度の範囲までで ある。色彩まで確認できるのはさらに狭く、左右それぞれ 35 度付近である。 6 14. 夜間、対向車のライトを直接目に受けると、まぶしさのために、一瞬、視力を失った状態 になることを蒸発現象という。 15. 横風に流されても落ち着いて緩やかなハンドルさばきをするのが安全である。 16. 自動車の速度が速すぎた場合は、燃料消費量は、おおくなるが、遅すぎた場合は燃料 消費量は多くならない。 17. 最小回転半径とは、ハンドルをいっぱいに切ったとき、内側前車輪の中心線が描く半径 のことをいう。 18. これは、包装貨物が一つのユニットとして取り扱われるときの重心 位置を示す。 19. 霧の日は視界が悪くなるため、速度をできるだけ落とし前照灯は上向きにし、道路の中 央線やガードレールなどを目安にして運転する。 20. 自動車の速度が 2 倍になると、ブレーキをかけたときの制動距離は 2 倍になる。 7 平成27年度 北海道地区トラックドライバー・コンテスト学科競技 【解答】 交通法規 (40問) 解答 問 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 答 ○ ○ ○ × × × ○ × × ○ × ○ × ○ ○ × ○ ○ ○ × × × ○ × × × ○ × ○ ○ × × ○ × × × × × ○ × 解 説 「高さ制限」の標識であり、積んだ荷物の高さも含まれる。 交差点をさけ、道路の左側に寄って一時停止しなければならない。 「車線数減少」の警戒標識である。 渋滞の為標示の中で停止するおそれがあるときは、進入禁止である。 車両通行帯が黄の線で区画されている場合は、進路変更禁止です。 原動機付自転車と軽車両も駐車禁止です。 右左折しようとする地点から30メートル手前です。 駐車禁止となる時間帯は、午前8時から午後8時までなので、駐車することができる。 割込み同様、前方を横切ることも禁止されています。 警音器を鳴らして進路を譲らせてはいけない。 周囲の安全を確認してから合図を出し、更に安全を確認してから進路を変える。 歩行者の有無に関係なく、追越し禁止である。 大型貨物自動車も60キロメートル毎時である。 前後5メートル以内の場所である。 けん引する車と故障車の間は、5メートル以内です。 徐行したり、よけたり、場合によっては一時停止するなどして、他人に迷惑をかけない方法で通過する。 チケットは、運転者が携行するのではなく、車の前面の見やすい場所に掲示します。 法令では、規定されていません。(一般道路と同じです。) 平成26年6月1日施行 一定の病気を原因とする事故を防ぐための法改正です。 負傷者をただちに救護し、続発事故防止の処置をとります。 危険を防止する場合は、例外として車を止めることができます。 高速道路で停止することのないように、走行する前に必ず点検しなければならない。 上り坂の頂上付近では、前方の見通しが悪いため、追越が禁止されている。 道路の中央により交差点の中心のすぐ内側を徐行しなければならない。 警音器を鳴らしさず、歩行者が安全に横断できるように速度を落とします。 中型免許(8トン限定解除)の免許がなけれは運転できません。 本線車道では、最小限度であっても後退してはいけません。 構造機能 (20 問 ) 解答 問 答 1 × 2 ○ 3 ○ 4 × 20トンを超えてはならない。 5 × 最高速度が90キロメートル毎時です。 6 × 200メートルの距離から確認できるもの。 7 ○ 8 × 9 ○ 10 × 1.6mmです。 11 × 450mm以下です。 12 × 車両総重量が7t以上です。 13 ○ 14 × 解 説 1週間に1回ではなく、運行する日毎に1回、運行前に行う。 200メートルの距離から確認できるもの。 紫外線、オゾン、熱によるゴムの劣化によるものである。 乗用車やライトバンなどに使われる低内圧タイヤ(2.3kg/c㎡以下)は、高速走行時は 15 ○ 標準空気圧より0.2~0.3kg/c㎡増やしたほうがよいが、バス、トラックなど高内圧タイヤ (7.25kg/c㎡以下)では増やす必要がない。 16 × 軽く動く範囲外をいう。 17 × ブレーキの効きが遅れたり、効きが悪くなる。 18 ○ 19 × 20 ○ ただし、大型特殊自動車及び小型特殊自動車のあっては、この限りではない。 運転常識 (20問) 解答 解 説 問 答 ブレーキを踏んでからブレーキがきき始めるまでに走行する距離を空走距離、 1 × ブレーキがきき始めて停止するまでを制動距離という。 2 × 速度が速くなるほど、近くのものは見えにくくなります。 3 ○ 4 × 自動車が道路外に0.5メートル以上転落したものをいう。 5 × 省略してはいけない。 6 ○ 運行を管理する車両数(トレーラを除く)を30で割って得た数字に、1未満の単数がある場合は、 7 × その単数は選任人数から除外する。((105-20)÷30)+1=3.8なので3名 8 × 大きくなると死角も多い。 9 × 30分の休憩が必要です。 10 ○ 11 × フェード現象は、ブレーキライニングが過熱して摩擦力が急激に減少しブレーキの効きが悪くなる。 12 ○ 13 ○ 14 × 幻惑現象という。幻惑されると元の視力に回復するまでには、3~10秒かかるといわれてます。 15 ○ 16 × 速度が低すぎても高すぎても、燃料消費量は多くなる。 17 × 内側前車輪ではなく、外側前車輪 18 ○ 19 × 前照灯は下向きにする。 20 × 速度が2倍になると制動距離は4倍になる。
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