可変径ロールベーラ VC1600 取扱説明書 本製品をご使用の皆さまへ 本製品を安全に、また正しくお使 いいただくために、必ず本取扱説 明書をお読みください。 お読みになった後も大切に保管し てください。 はじめに はじめに このたびは本製品をお買い上げいただき、ありがとうございました。 この取扱説明書は、 ロールベーラ の取扱方法と使用上の注意事項について記載してあります。 ご使用前には必ず、この取扱説明書を熟知するまでお読みの上、正しくお取り扱いただき最良 の状態でご使用ください。 ● お読みになったあとも必ず製品に近接して保存してください。 ● 製品を貸与または譲渡される場合は、この取扱説明書を製品に添付してお渡しください。 ● この取扱説明書を紛失または損傷された場合は、速やかにお買い上げの販売店または当社に ご注文ください。(部品コードは裏表紙に記載してあります) ● 本書は、《 参考 》・《 重要 》として、知っておくとお得な製品の性能や、 製品自体の損 傷防止に関する留意事項を書いてあります。 ● なお、品質・性能あるいは安全性の向上のため、使用部品の変更を行なうことがあります。 お手元の製品と本書の内容が一致しない場合もありますので、あらかじめご了承ください。 ● ご不明なことやお気付のことがございましたら、お買い上げの販売店または当社にご相談く ださい。 警告サイン 印付きの下記マークは安全上、特に重要な項目ですので、よく読んで 必ずお守りください。 危険 その警告に従わなかった場合、死亡または重傷を負うことになる ものを示します。 警告 その警告に従わなかった場合、死亡または重傷を負う危険性があ るものを示します。 注意 その警告に従わなかった場合、ケガを負うおそれのあるものを示 します。 1 型式と装備内容について 型式と装備内容について ◆ 商品の使用にあたって お買い上げいただきましたロールベーラの型式・製造番号を、機体に貼付してあります銘板で確認してください。 ◆ 銘板の位置 型式名・製造番号 2 目次 目次 はじめに …………………………… 1 3. 各部の名称とはたらき ……… 20 型式と装備内容について ………… 2 3.1 各部の名称 ………………………… 20 目次 ………………………………… 3 3.1.1 本機(1)……………………… 20 3.1.2 本機(2)……………………… 21 3.1.3 コントロールボックス ……… 22 1. 使用上のポイント ……………… 5 4. 作業前点検 …………………… 34 1.1 使用上のご注意 …………………… 5 1.1.1 本機を使用するにあたって … 5 1.1.2 作業をする前に ……………… 6 1.1.3 走行する場合には …………… 7 1.1.4 運搬時の注意事項 …………… 8 1.1.5 作業中は ……………………… 8 1.1.6 毎日の作業後は ……………… 10 1.1.7 定期点検・整備について …… 11 1.1.8 格納・保管時は ……………… 13 1.2 警告ラベルについて ……………… 14 1.3 警告ラベル貼付箇所 ……………… 14 4.1 運転席にすわって ………………… 34 4.2 点検一覧表 ………………………… 35 5. トラクタへの装着 …………… 36 5.1 トラクタへの装着のしかた ……… 36 5.1.1 ドローバへの装着のしかた … 36 5.1.2 ユニバーサルジョイントの取付け 37 5.1.3 油圧ホースの接続 …………… 38 5.1.4 コントロールボックスの接続 38 5.1.5 灯火の接続 …………………… 39 2. 保証とサービスについて …… 18 2.1 商品の保証 ………………………… 2.2 サービスネット …………………… 2.3 銘板の位置 ………………………… 2.4 補修用部品供給年限について …… 18 18 18 19 3 型式と装備内容について 6. 運転に必要な装置の取扱い … 40 8. 簡単な手入れと処置 ………… 59 6.1 各装置の取扱い …………………… 40 8.1 手入れと処置のしかた …………… 59 8.1.1 各部のローラチェンの張り調整 59 8.1.2 自動給油 ……………………… 61 8.1.3 エアー抜きのしかた ………… 62 8.2 グリース注入のしかた …………… 63 6.1.1 ベール直径、密度の取扱い … 40 6.1.2 累積表示の取扱い …………… 40 6.1.3 ピックアップドラムの高さ調整 40 6.1.4 拾い上げ高さの調整 ………… 41 6.1.5 グラスプレスローラの高さ調整 41 6.1.6 ステップの使用方法 ………… 41 6.1.7 リヤチャンバの下降防止 …… 42 6.2 ネット装置の取扱い ……………… 43 6.2.1 ネットの取付けと通し方 …… 43 6.3 トワイン装置の取扱い(オプション)44 8.2.1 集中グリスアップ …………… 63 8.2.2 ユニバーサルジョイント部 … 63 8.2.3 チャンバ部のグリースアップ 64 8.3 オイル交換のしかた ……………… 65 8.3.1 ミッションオイル …………… 65 6.3.2 トワイン巻付けピッチの調整 45 6.4 カッティング装置の取扱い ……… 46 8.3.2 タイヤの空気圧の調整、及び摩耗、損傷 65 8.3.3 車輪止め ……………………… 66 8.3.4 長期格納時の手入れ ………… 66 8.3.5 タイトベルトのテンションの緩めかた 67 6.4.1 ナイフホルダ開閉の方法 …… 46 8.3.6 ベール圧力制御バルブ操作 … 68 6.3.1 トワインの取付けと通し方 … 44 6.4.2 切断ナイフの取外し、取付け 47 6.4.3 切断長の調整 ………………… 50 9. 不調診断 ……………………… 69 6.4.4 切断ナイフ …………………… 50 9.1 不調時の診断と処置 ……………… 69 7. 作業方法 ……………………… 51 10. 付表 ………………………… 71 7.1 作業手順と要点 …………………… 51 7.2 運転に必要な装置の取扱い ……… 52 7.2.1 通常作業状態 ………………… 52 7.2.2 ネットの巻き回数調整 ……… 53 7.2.3 作物の拾い上げ ……………… 53 7.2.4 作業時の結束手順とトラブル対応 55 7.2.5 作業時のピック、 ハンソウドラム部への草詰り解除 56 7.2.6 ベールの放出 ………………… 56 7.2.7 傾斜地での作業 ……………… 58 4 10.1 主要諸元 ………………………… 71 10.2 主な消耗品 ……………………… 71 10.3 オイル …………………………… 71 10.4 構成部品 ………………………… 72 10.4.1 構成部品の位置 …………… 72 10.5 配線図 …………………………… 73 10.5.1 ロールベーラ コントロールボックス部 73 10.5.2 ローラーの配置とタイトベルトの通し方 74 10.5.3 油圧回路図 ………………… 75 1. 使用上のポイント 1. 使用上のポイント 1.1 使用上のご注意 取扱説明書をよく読み、機械の使い方をよく覚えてから使用してください。 そして、機械を点検して異常がないかを確認してから使用してください。機械を他人に貸すときまたは他人に運転 させるときは、運転のしかたを教え、取扱説明書も貸与し必ず読んでもらってください。 1.1.1 本機を使用するにあたって こんなときは、運転をしないでください。 ● 16 歳未満の人 ● 飲酒したとき ● 過労・病気・薬物の影響、その他の理由に より正常な運転ができないとき ● 妊娠しているとき ● 取扱説明書を熟知していない人 ※ 守らないと、誤操作しやすく、傷害事故を 引き起こすおそれがあります。 作業に適した服装をしてください。 はち巻き・首巻き・腰タオルは厳禁です。 ヘルメット・滑り止めのついた靴を着用し、作 業に適した防護具等を付けて、だぶつきのない 服装をしてください。 ※ 守らないと、本機に巻き込まれたり、すべっ て転倒し、傷害事故を引き起こすおそれが あります。 警告 適応トラクタ以外への装着厳禁 下記の装着条件に合致するトラクタ以外には装 着しないでください。 ● 適応トラクタ 型 式 VC1600 適応トラクタ 58.8∼99.3kW(80∼135PS) ● ● ● ● 装着方式:ドローバ PTO 回転速度:540min −1 電源用バッテリ:DC12V 油圧取り出し:複動油圧 1 系統 単動油圧 2 系統 ● 油圧最高圧:20.5MPa(210kgf/cm2) 装着時の前後バランス ドローバに取付けしてチャンバに牧草を入れた とき、ヒッチ荷重にトラクタ重量を加えた値の 20%以上の荷重が前輪にも作用していることが 必要です。 もし、不足するときはフロントウェイトを取付 けて、20%以上確保するか、できなければ装着 しないでください。 バランスウエイトの取付け トラクタのバランスウエイトは指定されたウエ イト以外は取付けないでください。 5 1. 使用上のポイント 使用目的以外への使用禁止。 本機は、牧草・麦幹・稲ワラのロールベール梱 包を目的として作られた機械です。 他の目的以外で、本機を使用しないでください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 警告 本機を改造しないでください。 純正部品や指定以外の部品を取り付けたり、本 機を改造しないでください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 本機を貸すときは、正しい使い方を指導してく ださい。 取り扱いの方法をよく説明し、使用前に「取扱 説明書」を、必ず、読むように指導してください。 ※ 守らないと、借りた人が機械の運転に不慣 れなため、傷害事故を引き起こすおそれが あります。 1.1.2 作業をする前に 危険 閉め切った屋内などでは、エンジンを始動しな いでください。 エンジンは、風通しのよい屋外で始動してくだ さい。やむを得ず屋内で始動する場合は、十分 に換気をしてください。 ※ 守らないと、排気ガスによる一酸化炭素中 毒を起こし、重大な傷害を受けるおそれが あります。 本機を常にきれいにしてください。 本機にたまっている枯草などを、きれいに取り 除いてください。 ※ 守らないと、おもわぬ火災の原因となります。 警告 6 注油・給油をするときは、必ず、PTO を切り エンジンを止め回転部分が、完全に停止してか ら行ってください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 コントロールボックスの電源脱・着は トラクタのバッテリより電源を取出します。 その取付け方法は、+側から行ってください。 外すときは、−側から行ってください。 逆にすると火花が飛び危険です。 (詳細は本文の『コントロールボックス』の取付 けを参照してください。) 1. 使用上のポイント 警告 タイヤの点検・修理をするときは ● タイヤの空気圧は、規定の空気圧を必ず守っ てくだささい。 ● 空気の入れ過ぎはタイヤ破損の恐れがあり、 死傷事故を引き起こす原因になります。 ● タイヤに傷があり、その傷がコード(糸)に 達している場合は、使用しないでください。 タイヤ破損の恐れがあります。 ● タイヤ・チューブ・ホイールなどに関する 交換・修理などは十分な整備設備をもち、 特別教育を受けた人がいるタイヤショップ などの専門店に依頼してください。 始業時・終了時は、必ず、点検・整備を行って ください。 ※ 守らないと、傷害事故や、機械の故障を引 き起こすおそれがあります。 無理・無駄のない、ゆとりある作業計画をたて てください。 ※ 守らないと、あせり等から傷害事故を引き 起こすおそれがあります。 1.1.3 走行する場合には エンジンを始動するときは、PTO を切り、主変 速レバーを「中立」位置にして、周囲の人に合 図をして、安全を確かめてから、エンジンを始 動してください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれが あります。 警告 スピードの出し過ぎや、急な発進・停止・旋回 は事故の原因となるだけではなく、本機の寿命 を縮めますので、行なわないでください。 また、起伏の多いほ場や傾斜地は、危険ですの で、作業スピードを極力低くして、作業を行なっ てください。 ※ 守らないと、衝突・転倒・転落などの傷害事 故を引き起こすおそれがあります。 非常の場合を除いて、通行中や作業中のロール ベーラに飛び乗ったり、飛び降りたりしないで ください。 ※ 守らないと、転落し、傷害事故を引き起こす おそれがあります。 農道では、路肩に注意してください。 側溝のある農道や、両側が傾斜している農道を 走行するときには、速度を落として十分注意し て走行してください。 ※ 守らないと、路肩が崩れて、転倒・転落し、 傷害事故を引き起こすおそれがあります。 7 1. 使用上のポイント 1.1.4 運搬時の注意事項 警告 トラクタに装着して公道走行禁止 トラクタに本機を装着して公道を走行すると、 道路運送車輌法に違反します。トラクタに装着 しての走行はしないでください。 1.1.5 作業中は 作業途中で運転席より離れるときは 平坦な場所に停止し、PTO を切り、エンジンを 止め、駐車ブレーキを掛け本作業機側に車止め をしてください。 作業中は、回りの人に注意(特に子供)してく ださい。 作業中は、作業者以外の人を本機に近づけない でください。 作業を開始するときは、周囲の状況を確認し、 特に補助者とともに作業するときは、ホーン等 で合図してから行ってください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 危険 チャンバを開けて掃除や点検等をするときは、 必ず、左側のシリンダストップバルブを、セッ トしてください。 ※ 守らないと、重大な傷害を受けるおそれが あり危険です。 後進して作業をするときは、後方に障害物のな いことを十分に確認し、本機と障害物の間に人 や、動物を挟まないようにしてください。 ※ 守らないと、重大な傷害を受けるおそれが あり危険です。 ベールの放出は、後方に人や障害物がないこと を十分に確認して、放出距離を考慮して放出し てください。 ※ 守らないと、重大な傷害を受けるおそれが あり危険です。 回転中のユニバーサルジョイントには触れない 回転しているユニバーサルジョイントに、手や 足で絶対に触れないでください。巻き込まれ傷 害を負うことがあります。 8 1. 使用上のポイント 回転中のピックアップドラムやタイトベルトに は触れない 回転しているピックアップドラムやタイトベル トに、手や足で絶対に触れないでください。巻 き込まれ重傷を負うことがあります。 移動及び作業の旋回のときは トラクタに本機を牽引して旋回するときは、内 輪差が生じるので十分注意してください。急旋 回は危険ですので行わないでください。 危険 巻き付き草などを取り除くときは PTO を切り、エンジンを必ず止め、回転部が完 全に停止してから行ってください。 溝や畦を横断したり軟弱な所を通るときは スリップや転倒による事故を防ぐために、幅・ 長さ・強度が十分あるスリップしないアユミ板 をかけ、最低速度で通ってください。 乾燥火災に、注意してください。 乾燥不十分な材料をロールベールに成形すると、 ロールベール内部からの発火により、火災が発 生する危険性があります。 ロールベール成形後 2 ∼ 3 日間は、風通しのよ い屋外に仮置きしたのち、屋内に収納してくだ さい。 ※ 守らないと、火災につながるおそれがあり 危険です。 警告 2 人以上で作業するときは、お互いに声を掛け 合い、安全を確認しながら、作業を行なってく ださい。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 PTO 回転中は危険です 回転部には近寄らない。触れないを守ってくだ さい。 ロールベーラを発進するときは、周囲の状況を確 認し、ロールベーラの近辺に人を近づけないよう にして、ゆっくり発進してください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 9 1. 使用上のポイント 異常と思ったら PTO をすぐに停止する 異常が発生したときは、すみやかにエンジン回 転を下げ、PTO を切り、エンジンを停止させ駐 車ブレーキをかけてから点検をしてください。 ※ 守らないと、思わぬ破損、傷害事故になり ます。 警告 傾斜地で作業をする場合は、次の事柄を必ず、 守ってください。 ● 斜面の等高線に平行、または斜めに走行す ると横転の危険があります。 斜面の作業は、必ず直角方向に走行してく ださい。 ● 傾斜地で旋回するときは、速度を落とし、 急ハンドルを切らないでください。高速で 旋回すると、転倒する危険があります。 ● 傾斜地でのベール放出は、谷側にベールが 転がって危険です。必ず、平坦地まで移動 して、安全な場所で放出してください。 ※ 守らないと、横転したり、ベールに巻き込 まれる等の傷害事故を引き起こすおそれが あります。 やむを得ず、作業が夜間に及ぶときには、あた りが暗くなってきたら、早めに作業灯を点灯し てください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 1.1.6 毎日の作業後は 危険 10 本機にたまっている牧草くずは、きれいに取り 除いてください。 ※ 守らないと、火災の原因となります。 1. 使用上のポイント 1.1.7 定期点検・整備について 機械を常にきれいに 本機の性能を長期間維持するためにも機械を常 にきれいに維持してください。 カバー類は、必ず、取り付けてください。 ● カバー類などの防護装置を取り外す場合は、 必ず、エンジンやその他の駆動部が、完全 に停止してから行ってください。 ● 取り外したカバー類は、必ず、元通りに取 り付けてください。 ※ 守らないと、本機に巻き込まれたりして、 傷害事故を引き起こすおそれがあります。 注油・給油するときは PTO を切り、エンジンを止め、回転部分が完全 に停止してから行ってください。 警告 高圧油に、注意してください。 ● 油圧がかかり噴出した油は、皮膚に浸透す る程の力があり、高圧油による傷害を防止 するため、配管・ホースなどの取り外し前 には、必ず、残圧を抜いてください。 ● 圧力をかける前に配管・ホースなどは、正 しく確実に締め付けてください。 ● 非常に小さな穴からの油漏れは、ほとんど 目に見えないことがあります。 ● 手で油漏れを探すことは、やめてください。 必ず、保護メガネをかけ、紙などを使用し て調べてください。 ● 万一、油が皮膚に浸透したときは、強度の アレルギーを起こすおそれがあるので、す ぐ医師の診療を受けてください。 ※ 守らないと、傷害事故の原因になります。 高温油に、注意してください。 ● 高温油による障害を防止するために、作業 直後の注油やミッションのオイル交換は、 しないでください。温度が十分下がった状 態で、作業をしてください。 ● やけどやケガを負った場合は、速やかに医 師の診療を受けてください。 ※ 守らないと、やけど等、傷害事故の原因に なります。 11 1. 使用上のポイント ナイフには、十分注意してください。 ナイフ類は、絶対に素手で触れないで、必ず、 手袋などの保護具を着用してください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 ピックアップ部を上げて点検・整備する場合に は、ピックアップ部の下に木片、ブロック等の しっかりした台を敷いて固定してください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 警告 高い場所の整備や手入れを行う場合は、脚立な どを使用する ※ 守らないと、高いところから落ちてけがを するおそれがあります。 1 年毎の定期点検・整備をしてください。 整備不良による不具合や事故を防止するため、 1 年毎に定期点検・整備を受け、本機が最良の 状態で作業ができるようにしてください。 ※ 守らないと、傷害事故や機械の故障を引き 起こすおそれがあります。 点検・整備・清掃をするときは、次の事柄を必ず、 お守りください。 ● 点検・整備は明るく、地面が平たんで硬く、 広い場所を選び、ピックアップ部を地面に 降ろし、駐車ブレーキをかけ、トラクタの メインスイッチキーを抜いて行ってくださ い。 ● エンジンやその他の駆動部が、完全に停止 してから行ってください。 ※ 守らないと、傷害事故を引き起こすおそれ があります。 12 1. 使用上のポイント 1.1.8 格納・保管時は 危険 長期格納するときは 機械をきれいにし、回転部には十分注油して、屋 内の平坦な場所に保管してください。 コントロールボックスは、トラクタより取外して 屋内の乾燥した場所に保管してください。 本機にたまっている牧草くずは、きれいに取り除 いてください。 ※ 守らないと、火災の原因になります。 警告 取扱説明書に従って、定期点検を実施してくださ い。 ※ 守らないと、整備中の傷害事故や整備不良に よる傷害事故を引き起こすおそれがありま す。 点検・整備は、適正な工具を正しく使用してくだ さい。 また、ロールベーラには、点検・整備に必要な工 具類を常備してください。 ※ 守らないと、整備中の傷害事故や整備不良に よる傷害事故を引き起こすおそれがありま す。 以上、機械の取扱で注意していただく主だった事項を記載しましたが、これ以外にも本文の中で印を付けて安全上 の注意事項を表記しております。 13 1. 使用上のポイント 1.2 警告ラベルについて •このロールベーラには、正しく作業をしていただくため、警告ラベルが貼付してあります。必ずよく読んで、 これらの注意に従ってください。 •警告ラベルが破れたり、はがれたり、読めなくなった場合は、新しいラベルを注文し貼り替えてください。 •汚れた場合は、きれいに拭きとり、いつでも読めるようにしてください。 •高圧洗浄機等で、洗車すると、警告ラベルがはがれるおそれがあります。圧力水を直接警告ラベルにかけな いでください。 •警告ラベルが貼付してある部品を交換する場合は、同時に警告ラベルもお買いあげ先へ注文してください。 1.3 警告ラベル貼付箇所 本機右側 14 1. 使用上のポイント 本機左側 本機前方 本機後方 # #⍫ⷞ࿑ 15 1. 使用上のポイント ①部品コード 001204500042 ޓᵈޓᗧ 㧝㧚ขᛒࠍ⺋ࠆߣ߿㓚ߩේ࿃ ࠍࡦࠫࡦࠛޓޓᱛߒޔ㚢ゞࡉ㧙ࠠ ޔߢߩߔ߹ࠅߥߣޓޓᔅߕขᛒ⺑ᦠ ޕߐߛߊߡߌ߆ࠍޓޓ ࠍޓޓᾫ⍮ߔࠆ߹ߢ߅⺒ߺߊߛߐޕ 㧢㧚ᢳ㕙ߢߩ㚢ゞᤨߪᱤᱛࠍߒߡߊ 㧞㧚ోㇱߩࡌ࡞߇ᚲቯㇱಽߦ⾍ઃߌ ޕߐߛޓޓ ޕߐߛߊߡߒߦ߁ࠃࠆߡࠇࠄޓޓ 㧣㧚ὐᬌ⺞ᢛ╬ߪࠛࡦࠫࡦࠍᱛߡ 㧟㧚ࠛࡦࠫࡦᆎേ೨ߦᯏ᪾ߩࠅߦੱ ޓޓታᣉߒߡߊߛߐޕ ②部品コード 001206000310 ޓෂޓ㒾 ③部品コード 001206000750 ⼊๔ ޕߐߛߊߡߒ⏕ࠍߣߎߥ߇ޓޓ㧤㧚ᚻ⿷ޔ߮ࠍㆇേㇱಽߦㄭߠ 㧠㧚ᬺਛߪੱ߿േ‛ࠍㄭߠߌߥߢ ޕߐߛߊߡߒߦ߁ࠃߥߌޓޓ ޕߐߛߊޓޓ 㧥㧚ⴕߪߢ߈߹߹ߖࠎޕ 㧡㧚ㆇォᏨࠍ㔌ࠇࠆߣ߈ߪޔᔅߕ ߢ╬ࠢ࠶࠻ޓޓㆇㅍߒߡߊߛߐޕ ࠴ࡖࡦࡃߦធㄭߔࠆߥޕ 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ࠍࠠޓᛮߡߊߛߐޕ 警告ラベルの取扱注意事項 (1)警告ラベルはいつもきれいにして傷をつけないように、また汚れている場合、中性洗剤で洗い、柔らかい布で 水気を拭いてください。 (2)傷ついたり、汚れたり、はがれた場合は、お買い上げの販売店または当社に注文し新しいラベルを元の位置に 貼ってください。 (3)警告ラベルが貼ってある部品を交換する場合は、新しいラベルを注文して元の位置に貼ってください。 (4)新しいラベルを貼る場合は、汚れを拭き取り、乾いた面に貼ってください。 気泡は隅へ押しながら抜いてください。 17 2. 保証とサービスについて 2. 保証とサービスについて 2.1 商品の保証 このロールベーラ(商品)には、『保証書』が添付されています。詳しくは保証書をご覧ください。 2.2 サービスネット ご使用中の故障やご不審な点およびサービスに関するご用命は、お買い上げ先へお気軽にご相談ください。 その際、 (1)型式名と製造番号 2.3 銘板の位置 型式名・製造番号 18 2. 保証とサービスについて 本製品の使用目的について 本製品は、牧草・麦幹・稲ワラの梱包にご使用ください。 使用目的以外の作業や改造などは、決して行わないでください。 使用目的以外の作業や改造をした場合は、保証の対象になりません。 アフターサービスについて 機械の調子が悪いとき、不調診断に従って点検・処置しても、なお不具合があるときは、お買い上げいただい た販売店、農協、または、お近くの当社営業所・出張所までご連絡ください。 【連絡していただきたい内容】 •品名と型式 •機体№(SER −№) •ご使用状況は?(どんな条件でどんな作業をしていたときに) •どれくらい使用されましたか?(約⃝⃝時間使用後) •不具合が発生したときの状況をできるだけ詳しく教えてください。 ※機体№は、上図に示す機体銘板に打刻しております。 【今後の参考のため、次の空欄に機体№などを記入しておいてください。】 品 名 可変径ロールベーラ 型 式 VC1600 機 体 № (SER−№) 購入年月日 年 月 日 販 売 店 名 TEL ( ) 2.4 補修用部品供給年限について •このロールベーラの補修用部品の供給年限(期間)は、製造打ち切り後9年といたします。 ただし、供給年限内であっても、特殊部品につきましては、納期などについてご相談させていただく場合が あります。 •補修用部品の供給は、原則的には上記の供給年限で終了いたしますが、供給年限経過後であっても、部品供 給のご要請があった場合には、納期および価格についてご相談させていただきます。 19 3. 各部の名称とはたらき 3. 各部の名称とはたらき 3.1 各部の名称 3.1.1 本機(1) 15 タイトベルト 14 圧力ゲージ 6 フロントチャンバ 7 リヤチャンバ 16 トワイン装置(オプション) 12 ネット装置 5 油圧カプラ 8 ネット・トワインボックス 4 ユニバーサルジョイント 13 ベールキッカー 17 カッティングドラム 18 ナイフ装置 9 タイヤ 1 ヒッチ 2 けん引かん 番号 20 3 スタンド 10 ピックアップドラム 名称 11 ゲージホイール はたらき 1 ヒッチ トラクタと連結します。 2 けん引かん トラクタに合わせてヒッチの高さを調整します。 3 スタンド トラクタの脱着時にヒッチの高さを調整します。 4 ユニバーサルジョイント トラクタからの動力を伝えます。 5 油圧カプラ トラクタから油圧の供給を受けます。 6 フロントチャンバ ベールの成形を行います。 7 リヤチャンバ ベールを放出するために開放します。 8 ネット・トワインボックス ネット・トワインを収納する 9 タイヤ 低圧広幅タイヤでほ場を傷めません。 10 ピックアップドラム 牧草を拾い上げます。 11 ゲージホイール ピックアップドラムの拾い上げ高さを調節します。 12 ネット装置 ネットでベールを結束します。 13 ベールキッカー ベールを機体後方へ転がします。 14 圧力ゲージ ベールの成形圧力を表示します。 15 タイトベルト 拾い上げた牧草をチャンバ内で回転させます。 16 トワイン装置(オプション) トワインでベールを結束します。 17 カッティングドラム 拾い上げた牧草をチャンバへ強制的に送り込みます。 18 ナイフ装置 拾い上げた牧草を切断します。 3. 各部の名称とはたらき 3.1.2 本機(2) 右サイドカバー内 左サイドカバー内 19 オイルタンク 20 車輪止め 21 シリンダストップバルブ 22コントロールボックス 番号 名称 はたらき 19 オイルタンク 駆動チェンへ給油するためのオイルを入れます。 (タービンオイル ISO VG32 を 4ℓ) 20 車輪止め 駐車時に車輪止めをして下さい。 21 シリンダストップバルブ リヤチャンバを開放して点検するときシリンダを固定 します。 22 コントロールボックス 結束方法、ベール直径、密度等の設定及び、各種インフォ メーションを表示します。 21 3. 各部の名称とはたらき 3.1.3 コントロールボックス 5 液晶画面 9 トワイン/ネット繰出しスイッチ 3 警報ブザー 6 作業OKランプ 1 ヒューズ 10 設定スイッチ 8 電源入・切スイッチ 7 ベール片寄りランプ 4 入出力コネクタ 2 電源コネクタ 12 次へ・戻るボタン 13 ベール径設定ボタン 11 +ボタン・−ボタン 16 ピックアップ/ナイフホルダ切替ボタン 14 注油ボタン 番号 22 名称 15 累積個数切替ボタン はたらき 1 ヒューズ 20Aのヒューズが入っています。 ※切れたら原因を取除き、新しいものと交換してください。 ※アンペア数が指定外の異なるヒューズを入れると、故障の原因となりま すので行わないでください。 2 電源コネクタ 付属品の電源コードを利用し、バッテリーから直接接続してください。 3 警報ブザー 電源入と同時に「ピッピッ」と鳴ります。 設定ベール径間際で予鈴「ピッピッ…」・設定ベール径で本鈴が「ピィー」 と鳴ります。 トワイン/ネット繰出しと同時に「ピィー」と鳴り続けます。 ネット/トワイン巻きつけ完了後に「ピィー」と鳴ります。 作業エラー時に「ピィーピィー」と鳴り続けます。 4 入出力コネクタ 作業機側コントロールボックスと接続します。 5 液晶画面 作業状態、エラー内容を表示します。 6 作業OKランプ 本機が作業を行ってよい時(草を拾ってよい時)に点灯します。 作業OKランプが消灯しているときは作業を行わないでください。 7 ベール片寄りランプ 作製ベールの片寄りを知らせるランプです。 8 電源入・切スイッチ 一度長押しするとコントロールボックスの電源が入り、もう一度押すと電 源が切れます。 9 トワイン / ネット繰出 しスイッチ 設定ベール径の前にベールを結束したいときに使用します。 ※スイッチを押すとトワイン / ネットの強制繰出しを行います。PTO が 回転していないと繰出しできません。 3. 各部の名称とはたらき 番号 名称 はたらき 10 設定スイッチ 各種作業の設定を行います。 ・ネット巻き数(1.5 ∼ 4 巻き、0.5 刻みで設定可能) ・ベール固さ(10 段階で設定可能) ・ネット / トワイン切替 ・ソフトコア設定の ON/OFF ・キッカーセンサーの ON/OFF ・注油時間(1 ∼ 60 秒、1 刻みで設定可能) 11 + ボタン・−ボタン 作業設定画面のときに押すと設定値が増減します。 12 次へ・戻るボタン 表示項目を [ 次の画面 ] や [ 前の画面 ] に切替ます。 13 ベール径設定ボタン ベール径を80cmから160cmまで5cm刻みで設定できます。 14 注油ボタン 自動注油チェン部位に注油します。 15 累積個数切替ボタン ベールの累積個数を [A] と [B] の2つの表示を切替ます。 16 ピックアップ / ナイフ ホルダ切替ボタン [ ピックアップ ] と [ ナイフホルダ ] の作動を切替ます。(オプション) 18 ベール径 22 キッカー降警告マーク 17 設定ベール径 19 累積個数 23 チャンバ開警告マーク 21 注油マーク 20 トワイン/ネット 繰り出しマーク 27 ナイフホルダ昇降設定マーク 26 ピックアップ昇降設定マーク 24 ネット巻き設定マーク 番号 25 トワイン巻き設定マーク 名称 はたらき 17 設定ベール径 設定したベール径が表示されます。 18 ベール径 現在のベール径が表示されます。(75cm∼表示) 19 累積個数 作ったベールの個数が表示されます。 20 トワイン / ネット繰出しマーク 動作表示:トワイン/ネットを繰出しています 21 注油マーク 動作表示:注油しています 22 キッカー降警告マーク 警告表示:キッカーが降りています 23 チャンバ開警告マーク 警告表示:チャンバが開いています 24 ネット巻き設定マーク 設定表示:ネット巻き設定 25 トワイン巻き設定マーク 設定表示:トワイン巻き設定 26 ピックアップ昇降設定マーク 設定表示:ピックアップ昇降設定(オプション用) 27 ナイフホルダ昇降設定マーク 設定表示:ナイフホルダ昇降設定(オプション用) 23 3. 各部の名称とはたらき ◆ はたらき 『ディスプレイ』に、ロールベーラ部の作業状態や異常状態を表示します。 また、異常発生時は緊急度に応じて、ブザー警報を行います。 記号の見かたは次のとおりです。 表示・機能 内容 正常時 異常時 ロールべーラ部の作業状 態やセンサ異常について、 文字で表示します。 ⇑∆ⅻ↖᠃ׅⅼ↭ ↊⇂ ⇑∆⇁ᄩᛐↆ↕ⅾ ↄⅳ ディスプレイ 静止面面 異常時やネット交換、作 業完了時にブザーが鳴り ます。 連続音 ブザー警報 ̶ 断続音 24 3. 各部の名称とはたらき ◆ 表示内容 操作 表示内容 ディスプレイ画面 ブザー ホーン 電源スイッチを押してくだ さい。 バージョン情報表示 TaKaKita VC1600 VER ※電源を入れた時にカムが 初期位置にない場合自動 的にカムが初期位置まで 回転します。 1 ⇑∆ᄩᛐɶ 初期画面表示 25 3. 各部の名称とはたらき ◆ 作業時のコントロールボックス表示 1. メイン画面 0 点灯 チャンバ内が空またはベール径が 75cm 未満のときに左図の 画面が表示されます。 全てのセンサに異常がなければ「作業 OK」ランプが点灯し作 業を開始することができます。 2. 予感知 0 チャンバ内のベール径が設定ベール径の 90% に達したときに 予鈴が鳴ります。 145 3. 満了感知 0 チャンバ内のベール径が設定ベール径に達したときに本鈴が鳴 ります。 4. ネット繰出し 0 消灯 設定ベール径に達すると「作業 OK」ランプが消灯し、ネット が繰出され、トワイン / ネット繰出しマークの横に「▶」マー クが表示されます。 5. ネット結束 トワイン / ネットが繰出された後にトワイン / ネットの結束が 始まり、液晶には「ネット結束中」の画面が表示されます。 ⇳⇩⇮ኽளɶ 6. 巻き付け完了 トワイン / ネットの結束が終わるとネット切断用のナイフが降 り、液晶には「巻き付け完了」の画面が表示されます。 ࠇⅼ˄ↀܦʕ 26 3. 各部の名称とはたらき 7. チャンバ開 ベール放出のためにチャンバを開くと「チャンバが開いていま す」の警告が出ます。 ἓἵὅἢầ ẟềẟộẴ 1 9. チャンバ閉 1 ベールが放出されチャンバを閉じると累積個数が +1 され「作 業 OK」ランプが点灯します。 点灯 ※注意 ⇿∞∑ࢲⅻ‣ •⁕ ⇁ ឬⅷ↰ ጮ↹Јↆ↭ↈ ベール径が 160cm を超えると自動的にトワイン / ネットが繰 出されます。 トワイン / ネットが繰出されたときは直ちに走行を停止してく ださい。 27 3. 各部の名称とはたらき ◆ 設定方法 【ベール径の設定】 初期画面で「ベール径」設定ボタンを押しながら「+」「−」ボタンを押して設定したいベール 径に合わせます。 75 75 75 【チェン注油】 初期画面で「注油」ボタンを押します。自動注油チェンに設定秒注油されます。ボタンが押さ れてから3秒後に初期画面に戻ります。 【ベール累積個数切替】 「累積個数切替」ボタンを押すごとに「A」と「B」の表示を切替えることができます。個数の カウントをリセットにするには、「累積個数切替」ボタンを押し続けるとゼロに戻ります。 28 3. 各部の名称とはたらき 【ピックアップ / ナイフホルダ切替】(オプション) 「ピックアップ / ナイフホルダ切替」ボタンを押すごとに「ピックアップ」と「ナイフホルダ」 の作動を切替えることができます。 【トワイン / ネット繰出し】 「トワイン / ネット繰出し」ボタンを押すと規定量のトワインまたはネットが繰出します。 ボタンが押されてから3秒後に初期画面に戻ります。 ጮụЈẲἋỶἕἓầ ẰủộẲẺ 29 3. 各部の名称とはたらき ◆ 設定モード 6 つの項目の「作業設定」を変更することができます。 [設定モードへの移行のしかた] (1)初期画面の状態から「設定」ボタンを押します。 (2) 「戻る」または「次へ」ボタンで設定項目を表示させます。 (3) 「+」または「−」ボタンで設定値を変更します。 (4)設定が完了すれば「設定」ボタンを押します。 30 3. 各部の名称とはたらき [設定モード項目] 設定項目 ネット巻数 表示画面 初期値 設定範囲 ἕἚࠇૠ ίࠇὸᴾᴾᴾᴾᴾᾁᵌᾄ 2.5 1.5 ∼ 4 巻 (0.5 刻み) 8 1 ∼ 10 (1 刻み) ベール固さ 「ネット」「トワイン」切替え ネット:1 ソフトコア切替え OFF:0 キッカーセンサ切替 ON:1 注意:キッカー を取り外して作 業を行う際は キッカーセンサ の設定を OFF に して作業を行っ てください。 1 1 ∼ 60 (1 刻み) ዅ᧓ίᅺὸẅẅẅẅẅᵏ 給油時間 31 3. 各部の名称とはたらき [コントロールボックスの警告・エラー表示] 警告・エラー名称 ナイフホルダ降警告 キッカー降警告 警告・エラー内容 ナイフホルダが降りているときに出 る警告です。 液晶表示:ナイフホルダが降りてい ます ブザー:ピー、ピー(断続音) キッカーが 2 秒以上降りているとき に出る警告です。 またキッカー設定を OFF にせずに キッカーを取り外して作業すると警 告が出ます。 ブザー:ピー(連続音) 液晶表示 ブザー音 ἜỶἧἭἽἒầ ᨀụềẟộẴ ピー、ピー (断続音) 0 ピー (連続音) ἓἵὅἢầ ẟềẟộẴ チャンバ開警告 チャンバが開いているときに出る警 告です。 液晶表示:チャンバが開いています ブザー:ピー、ピー(断続音) 右図上の液晶表示の後に右図下の画 面に切り替わります。 ピー、ピー (断続音) 0 32 3. 各部の名称とはたらき 警告・エラー名称 チャンバ開・ キッカー降警告 警告・エラー内容 チャンバが開いており、かつキッカー が降りているときに出る警告です。 液晶表示:チャンバが開いています キッカーが降りています ブザー:ピー(連続音) 右図上の液晶表示の後に右図下の画 面に切り替わります。 液晶表示 ブザー音 ἓἵὅἢầ ẟềẟộẴ ỿἕỽὊầ ᨀụềẟộẴ ピー (連続音) 0 カム回転エラー トワイン / ネット繰出しの際にカム が回転できないときに出るエラーで す。 液晶表示:カムが回転できません カムを確認してください ブザー:ピー、ピー(断続音) ⇑∆ⅻ↖᠃ׅⅼ↭ ↊⇂ ⇑∆⇁ᄩᛐↆ↕ⅾ ↄⅳ ピー、ピー (断続音) ネットカウントエラー ネット繰出しおよび結束中にネット がチャンバ内に入っていないときに 出るエラーです。 液晶表示:ネットを確認または交換 しネット繰出しスイッチ を押してください ブザー:ピー、ピー(断続音) ⇳⇩⇮⇁ᄩᛐ↭↞ ʩ੭ↆ ⇳⇩⇮ጮЈↆ⇟⇊⇩⇧ ⇁ↆ↕ⅾↄⅳ ピー、ピー (断続音) 33 4. 作業前点検 4. 作業前点検 警告 ● 点検するときは、PTO を切り、平たんで水平な広く地面の硬い場所を選んでください。 ※ 守らないと、ロールベーラが動き出し、傷害事故を引き起こすおそれがあります。 ● 給油、注油および回転部等の点検をするときは、必ず PTO を切ってください。 ※ 守らないと、手や衣服が巻き込まれたり挟まれたりして、傷害事故を引き起こすお それがあります。 ● 点検時にカバーを開けたり、取り外した場合は、必ず元に戻してから作業してください。 ※ 守らないと、手や衣服が巻き込まれたり挟まれたりして、傷害事故を引き起こすお それがあります。 4.1 運転席にすわって 点検箇所 34 点検項目 処置 「お買い上げ先」に相談する。 参照ページ 前日に異常があった箇所 再度異常がないか。 ― 警告ラベル貼付箇所 はがれ、汚れ、破損等がないか。 新しいものに貼り換える。 14 反射器 汚れ、破損等がないか。 掃除、交換する。 ― ロールベーラ部 損傷がないか。 牧草くずが溜まっていないか。 お買い上げ先に相談する。 掃除する。 ― ボルト、ナット ゆるみ、脱落がないか。 締め付け、補充する。 ― パイプ、ホース オイル漏れがないか。 掃除、取り付け部の締め付け、交 換する。 ― 4. 作業前点検 作業の安全確保と、故障を未然に防ぐには、機械の状態をよく知っておくことが大切です。 作業前の点検は、欠かさず行ってください。 警告 ● 取外したカバー類は必ず取付けてください。衣服等が巻き込まれる危険があります。 ● 点検整備をするときは PTO を切り、エンジンを停止させて回転が止まってから行って ください。 4.2 点検一覧表 № 項 目 内 容 参照ページ 1 コントロールボックスの電源 電源ランプ点灯確認 25 2 駆動チェン給油(オイルタンク) 油圧作動油 ISO VG32 を入れ、 アイドリング 61 3 各部のチェン張り 張りを確認 59 4 ピックアップドラムの草などの巻付き 草、トワイン、ネット巻付きを除去 ― 5 ピックアップのタイン折れ、曲がり 交換、または修理 ― 6 タイトベルト 傷や破れを確認する ― 7 タイヤ 空気圧不足のときは空気補充 66 8 その他各部注油、グリスアップ 各部への給油参照 63 9 タイヤホイルのハブナットのゆるみ ゆるんでいないか確認する ― チェック 以上について異常が認められない場合は、エンジン回転速度を低速にしチャンバを開放したまま、3∼5分間なら し運転を行ってから作業を始めてください。 点 検 メ モ 35 5. トラクタへの装着 5. トラクタへの装着 警告 ● トラクタへの本機装着は、平坦で安定した場所で行ってください。 ● ドローバへの装着はトラクタの動きに十分注意し、2 人以上の共同作業では、お互いに 声を掛け合うなどして、安全を確かめ合いながら作業してください。 ● ユニバーサルジョイントの接続は、必ずトラクタのエンジンを止め、PTO クラッチを 切ってから確実に取付けてください。 ※ 以上のことを守らないと傷害発生の恐れがあります。 5.1 トラクタへの装着のしかた 5.1.1 ドローバへの装着のしかた ◆ ドローバへの装着のしかた (3)トラクタを後進させて、本機のヒッチ高さをトラ クタのドローバー高さに合わせてください。 (1)トラクタのドローバを一番短い位置にしてくださ い。 (4)ボルトA、Bを外しヒッチをドローバ合った位置 でボルトA、Bを締め付けてください。 (2)ロールベーラーのスタンドのハンドルを操作して 締め付けトルクは 430 ∼ 530N・m です。 本機をほぼ水平にしてください。 《 メモ 》 ヒッチを 180 度回すと 20mm の微調整ができま す。 ハンドル 水平位置面 ヒッチ 36 ボルトB ボルトA 5. トラクタへの装着 (5)トラクタを後進し、ドローバの穴位置にヒッチ穴 5.1.2 ユニバーサルジョイントの取付け を合わせてヒッチピンで確実に装着してくださ ◆ ユニバーサルジョイントの取付け順序 い。 本機入力軸に取付けてから、トラクタ PTO 軸に確実 に取付けてください。 注意 ● 下図のようにクラッチ側を作業機に 取付けてください。 ロールベーラ側 トラクタ側 (6)スタンドを短く縮めてからストッパーピンを外 し、スタンド本体を 180° (度)回転させて、ス クラッチ トッパーピンを入れロックしてください。スタン ドのハンドルは、ハンドルストッパーにて固定し ◆ ユニバーサルジョイントの長さ確認 てください。 ジョイントの長さは本機が旋回するときに変化しま す。 先に、ジョイントが長過ぎないかを確認してください。 長すぎるときは、下図の寸法が確保できるように切断 ストッパーピン してください。 ハンドルストッパー 注意 ● 作業時のジョイント角度は作業機側 で最大 25°(度)、トラクタ側ワイ ドアングル側で 60°(度)を越えな いよう調整してください。 ※ 25°(度)及び 60° (度)を超えると ジョイント破損の原因となります。 37 5. トラクタへの装着 ◆ カバー回転止めチェーンで固定を 5.1.4 コントロールボックスの接続 ユニバーサルジョイントのカバーが回転しないよう ◆ 電源の取出し に、チェーンに余裕をつけて、しっかりと固定してく コントロールボックスの電源は、トラクタのバッテ ださい。 リーより取出します。 5.1.3 油圧ホースの接続 ◆ 接続は残圧を抜いてから (1)トラクタのエンジンを停止し、トラクタの油圧操 作レバーを動かして残圧を抜いてください。 ◆ 接続できるバッテリーの電圧は 12 Vです 24 Vのバッテリーには接続しないでください。 間違って接続すると、コントロールボックス内部の機 器が破損します。 (2)複動 1 系統、単動 2 系統を接続します。 ◆ (+)、(−)の接続を間違えないように 白色線はバッテリーの(+)へ接続 黒色線はバッテリーの(−)へ接続 コントロールボックス 20A 白色線ヒューズ30A ⊕ 黒色線 ⊖ バッテリー 電源コード ・複動 1 系統はナイフホルダー上下を動かし、 ・単動1系統(細いホース)はピックを上下に動かし ます。 ・単動1系統(太いホース)はナイフフリーとチャン バ開閉に使用します。 注意 ● 油圧ホースを取外すときは、トラク タのエンジンを停止した後、トラク タの油圧レバーを動かして残圧を抜 いてください。 ● 油圧ホースをトラクタから外したと きは、必ず付属のダストキャップを カプラに差し込み、ゴミや傷を付け ないようにしてください。 38 注意 ●(+) (−)の接続を間違えると、コ ントロールボックスは作動しません。 ● バッテリーの容量不足はコントロー ルボックスの誤動作の原因になりま す。十分に充電されたバッテリーを 使用してください。 ● 接続の順序は(+)側から行ってく ださい。また、取外すときは(−) 側から行ってください。 ※ 逆にすると、火花が飛び危険です。 5. トラクタへの装着 ◆ コントロールボックスの取付け ◆ 作業終了後は取外して屋内保管 コントロールボックスの裏側に吸盤を装着してありま 作業終了後は、電源コード・延長コードのコネクター す。操作のしやすいようにトラクタのウインドなどに より切り離し、水などがかからない屋内に保管してく 吸着させて取付けてください。 ださい。 5.1.5 灯火の接続 端子№ 配線色 接続機器 ◆ 配線の接続 白色線 アース 電源コードと作業機側コードをそれぞれコントロール 黒色線 駐車灯 ボックスに接続します。 黄色線 方向指示灯(左) 配線が作業の邪魔にならないようにトラクタに固定し 赤色線 制動灯 緑色線 方向指示灯(右) 茶色線 尾灯・番号灯・車幅灯 青色線 後退灯 てください。 ◆ 液晶画面表示の確認 配線の接続が終了したら、電源を入れ液晶画面が表示 されていることを確認してください。 液晶画面が表示されないときは、電源コードのヒュー ズ(30A)が切れていないか、バッテリーの(+)と(−) が逆になっていないか、コネクターがきちんと差し込 まれているかを確認してください。 (コントロールボッ クスのヒューズ 20A) 39
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