平成 28 年(2016 年)HITS の 10 大ニュース 公益財団法人日立地区産業支援センター 1 こう ば りょく 工場 力 革新チーム(FaIT)塾の改善活動でレベルアップ 今年で7年目となる「工場力革新チーム (FaIT)塾」に4社15名が参加し、6月から 11月までの半年間にわたり改善活動を実施 しました。経営者、監督者、担当者で構成した チームが改善を学び・実践し、会社を成長する 組織へと導くために行う人材育成と競争力強 化を図る塾です。主な内容は IE 手法等を “聴 いて”学び、燕市磨き屋一番館(新潟県燕市)、 燕三条ものづくりメッセ(三条市)のほか、 (株)マルト長谷川工作所(新潟県三条市)など 3社の優良企業の見学会等で“観て”学び、そ して、相互訪問しながら活動内容の研鑽を行 い、 “刺激し合う”ことができました。各チ- ムとも12/2に活動内容及び成果発表会(写真)を開催し、立派な取組み成果が報告されまし た。現場力アップと横展開につながってほしいと考えています。 2 10年目を迎えた「ひたち立志塾」の活動 平成19年度に関満博明星大学教授を塾頭 に迎え、11名の塾生とともに始まった「ひた ち立志塾」は、今年、新たに3名の塾生を迎え、 全塾生は59名です。 11/11、12、岡山県津山市で第12 回全国若手ものづくりシンポジウムが開催さ れ、全国の関塾25団体から220名が参加 しました。(ひたち立志塾は12名参加)関塾 津山及びよしか立志塾(島根県)からの地域活 性化事例の発表と活発なグループディスカッ ション(写真)が行われました。また、ひたち 立志塾から誕生した共同受注グループ「GLIT (グリット) 」 (10社)が11/29放送の「ガイアの夜明け」で紹介されました。それぞれの強 みを活かした試作品製作の取組や、ドイツで開催されたものづくり技術の商談会で技術力をアピー ルした内容でした。海外展開を図る GLIT に大いに期待します。 ISO9001:2015講座の参加者増のため追加開催 3 平成27年に改正された ISO 9001:2015 へ の移行を支援するため、ISO 9001:2015 の 解説と移行への対応講座を3/8~3/10 (参加18社22名)、4/12~4/14 (19社24名)に開催しました。また、 ISO 内部品質監査員養成講座を5/16~5 /19(9社16名)、5/30~6/2 (追加開催、11社14名)、11/7~1 1/10(13社16名)、11/21、2 2、24、25(写真、追加開催、11社 16名)開催しました。早々に定員数を上回 る多数の参加申込をいただきましたので、追 加開催しました。たくさんの御参加ありがとうございました。 4 ドイツ BW 州(自動車関連産業)とのビジネス交流2年目 ジェトロ(日本貿易振興機構)が実施する RIT(地域間交流支援)事業は、ドイツ BW(バ ーデン=ヴュルテンベルク)州にある産業ク ラスターbw-i の企業と県北臨海地域及び県内 近隣地域の企業21社(国内研究会を組織)の 間で、自動車部品関連企業と製品・技術・サー ビスの輸出入や共同開発などのビジネス交流 を行う事業です。10/12、参加企業9社 が、BW 州経済省(シュトゥットガルト)を表 敬訪問(写真)しました。BW 州はダイムラー だけでなくポルシェの本社やアウディの製造 拠点もあり、古くから自動車産業が盛んです。 今後とも、日独企業のビジネス交流を支援していくため、来年を目処に RKW BW(BW 州の産業クラス ターを所管)と協力提携(MOU)を結ぶことで合意しました。来年2月、つくば市で開催されるもの づくり企業フォーラムにドイツ企業も参加し、商談会を行う予定です。 5 受注顧客開拓では、新規受注は増 受発注コーディネーターが首都圏企業を訪問し、開拓した発注案件を地域中小企業に情報提供す る事業です。平成28年1月~11月の総受注件数190件(前年214件) 、前年同期比11.2% 減、総受注額合計24,131万円(前年31,617万円)、前年同期比23.7%減でしたが、新 規でみると、新規受注件数23件(前年15件) 、前年同期比53%増、新規受注額3,146万円 (前年2,359万円)で33.3%の増でした。年度後半に向けて引き続き努力したいと考えてい ます。 6 台湾で開催された展示会に4回目出展 8/31~9/3の日程で、台湾・台北市で 開催された「2016台北国際自動化工業大 展」に6社が参加(写真)しました。各社と も、多くの企業と名刺交換を行い、受注につな がった企業もあり、海外展示会出展の経験を積 むことができました。来場者は地元の企業を始 め、欧米企業や韓国企業など、約72,500 名に上りました。また、中部サイエンスパーク の精密機械研究発展センターや春長精密工業有 限公司など3社を訪問しました。今後のビジネ ス交流の候補先として期待できます。 7 バーミングハム市への産業交流団 10/17~22、企業3社と茨城大学も参 加して、日立市と国際親善姉妹都市である米国 アラバマ州バーミングハム市及び同市を中心と する経済圏を視察しました。ジェトロアトラン タ事務所、バーミングハム市役所などを訪問 し、アラバマ州の経済や企業の動向・活動など について説明を受けるとともに、ビジネス交流 の可能性について情報交換を行いました。ま た、BBA(BMH 地域経済振興統括機構、写真)で は、参加企業のプレゼン及び意見交換を実施し ました。ベンチャー企業の育成機関 Innovation Depot は新ビジネスのサポートを行っており、経営全般の支援プログラムにて入居企業の経営者を教 育しています。企業は1年で卒業するとのことでした。さらに、卒業企業3社から会社の紹介があ りました。UABメディカル・センターでは、小児科病院と産婦人科医院を見学しました。日本の 病院と異なる点は豊富なドクターと看護師の数や病院と感じさせない内装などが裕福なお金持ちの 寄付で整備されています。ドクターや看護師が今どこで何をしているかもGPSで管理されてお り、必要な情報も共有化しているシステムが構築されていました。来年も交流事業を継続していき たいと考えています。 8 MCO入居者がパブリシティの活用で大忙し 今年、新たに入居された、COCO+ (ココプラス)代 表大畑義則さんが製作した巻き枕が、10/6の茨城 新聞、12/2のテレビ東京ワールドビジネスサテラ イトの「トレンドたまご」で紹介されました。また、 第60回茨城県発明工夫展の学生・一般の部において 優秀賞を受賞されました。大畑さんは、長く携わった 美容関係の仕事の影響から肩こりや腰痛に悩まされ ていました。枕を変えてみるのも一つの方法と知り、 枕を探しましたが、なかなか納得できるものがなく、自分で作ることにしました。新しい良い枕がで き、特許も取得しました。 「コリ吉ロール」 (写真)の誕生です。メディアに取り上げられてから、注 文が集中し、製作が追い付かない状況です。宣伝効果が高いです。更なる活躍を期待しています。 9 6次産業化推進セミナー開催 農林漁業の6次産業化、農商工連携の推進事業 に取り組んでいます。国の6次産業化中央サポー トセンターの企画統括マネジャーである天野良 英氏を当センターのコーディネーターに招聘し、 日立市内の農業者、漁業者、製造業者を訪問して、 ヒアリングを行っています。11/29、 「6次産 業化推進セミナー」 (写真)を開催しました。54 名が参加しました。第1部は、天野コーディネー ターから、国の6次産業化の取組状況と日立市で 実施しているヒアリング結果の報告がありまし た。天野 CD は、地域資源を活用した特産品開発 や、商品の企画から販売までの一貫した実務経験を活かし、ヒアリング時には、豊富な経験に基づい た的確なアドバイスをいただいています。第2部は、熊本県の JA あしきたで、長年、組合長を務め られた、高峰博美氏から、JA あしきたにおける「6次産業化の取組やその手法」のほか、 「取り組む うえでの志をどのように持つか」など、示唆に富んだお話をいただきました。JA あしきたで開発した デコポンゼリーやサラたまちゃんなどの6次産業化商品開発や取組についての話は大変参考になり ました。 10 茨城県産学官合同成果発表会に参加 7/6、茨城県工業技術センターにおいて、同センターが主催、県内産業支援団体、筑波大学、茨 城大学の共催により合同発表会が開催されました。当センターから、㈱関プレスと㈱大貫工業所の2 社が参加しました。㈱関プレスは、 「大幅な工数低減を実現した割裂プレス加工技術の開発」、㈱大貫 工業所は、 「析出硬化系ステンレスの冷間鍛造成形」について発表がありました。来場者は、123名 です。そのうち72名は工業技術センターの試験機器を見学しており、最新設備に関心が高いと感じ ました。また、参加団体及び大学から支援事業や活用のすすめなどを PR し、利用の促進が図れまし た。来場された企業の方々にとって、製品開発、技術開発のヒントや業績向上のパートナー探しなど の一助になればと思っています。 【人事往来】 1 異動 皆川係長は商工振興課へ、後任は杉山事務局長補佐が商工振興課から(H28.4.1) 2 採用 六田コーディネーター(H28.4.1) 、大内コーディネーター(H28.6.6) 、 岡田コーディネーター(H28.10.25) 3 退職 高橋コーディネーター(H28.3.31)、鵜川コーディネーター(H28.2.29)
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