平成二十六年 甲午 元旦 昨年はすっかりご無沙汰をしてしまいました。さぼっては又始めるという私 のホームページですが、どうぞお見限りなきよう、本年もよろしくお願い申し 上げます。 昨年は三回海外へいってまいりました。いつも、ふと頭の中にどこかにいる 自分がイメージとして浮かぶところから始まり、まるで夢遊病者のようにほと んど無意識(?)に格安チケットなどをインターネットで調べている自分があ り、おまけにその土地に住んでいる友人に○○月にお客が来ても差し支えない かどうかなどと email しているのです。何故か手が動き、意識がそのように働 き、結果的に行くことになるという次第なのです。 皆様には帰朝報告をしていませんが、三回目はアイルランドとイングランド の巨石遺跡を見に行く旅になりました。石の遺跡の中でもドルメンと呼ばれる 古代の石棺に強く興味を惹かれかからです。石は神秘家にメモリー・キーパー と呼ばれています。何億年も生きて(生きていると考えている人たちがいて、 私もその一人です)、周囲で展開された情景とそこに流れた感情のエネルギーを 体験しつつ、黙って記憶として刻んできたという風に受け止めています。 何千もの巨石を見てきましたが、中で特に惹かれるものとそうでないものが ありました。まるで「ようこそ、もっと傍に来てください」と招待してくれて いるかのごとき石もありました(写真 1 と 2)。 1 2 反対に恐いような感じで傍へよるのをためらうようなものもあったのですが、 これは実は結果的に素晴らしい体験をさせてもらったのです。勇気を出してそ の中に入って良かったと思ったドルメン(写真 3 と 4)でした。ごらんのように 狭い入口で入ると真っ暗で(写真はストロボをたいているからで、肉眼では何 も見えません)這って進んでいかなければなりません。 3 4 ドルメンという言葉を初めて知ったのはシベリアのアナスタシアの教えを綴 ったウラジミール・メグレという人の本を読んだ時でした。叡智の宝石箱のよ うな本ですっかり夢中になり、1 から 9 巻までセットになっているのを取り寄せ て次々とむさぼるように読みました。アナスタシアによれば聞く耳(というよ り聞く心)があれば、石が歴史を語ってくれるとのことです。 アナスタシアの教えにはまるで頭の中で台風が吹いているような衝撃を感じ たことも度々でした。今まで様々な叡智の教えを授けてくださった小田野早秧 先生と太母さん言葉の海の中に巨大な一石が投じられ、大きな波紋を起こした ような観がありました。 昨年あまりエッセイを書けなかったのは三人の教えの整合性と、整理整頓が まだ済まなくて、まるで引っ越ししたばかりの家のように様々な物がごっちゃ 混ぜになっているからだと思います。でも今年は徐々に整理整頓をして、皆様 にもお伝えできるものがあるかと思います。 写真 1 と 2 はイングランドの Avebury というところ(クロップサークルでも 有名なところです)のストーンサークルの中の石です。Avebury から車で 30 分 くらいのところには有名なストーンヘンジがあります。3 と 4 はアイルランドの Carrowkeel という丘陵の頂にあるドルメンの一つです。 2013.12.28
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