ＺＴＶ技術コラム第 27 回最近は２台目、３台目とパソコンを複数所有する家庭も多くなってきました。同時にインターネットに接続するためにはブロードバンドルーターが必要ですが、違う部屋で使うには延々とＬＡＮケーブルの配線をしなければならず見た目もあまり綺麗ではありません。そ・こ・で無線ＬＡＮの出番です。これがあれば自分の部屋だけでなく、パソコンを好きな場所に持ち出してインターネットへの接続ができます。リビング、キッチン、お風呂、トイレ、屋根の上・・・また、最近では携帯ゲーム機による接続も行われるようになって、ますますその利用範囲は広がっていきます。 ◆ 無線 LAN の規格とメリット・デメリット IEEE 802.11b IEEE 802.11g IEEE 802.11a 最大通信速度 11Mbps 54Mbps 54Mbps 周波数帯域 2.4GHz 2.4GHz 5.2GHz メリットデメリット・低価格・通信速度が速い・通信速度が速い・普及率が高い・11b と下位互換あり・電波干渉に強い・電子レンジなどと干渉の可能性あり・電子レンジなどと干渉の可能性あり・11b/11g との通信不可・障害物に弱い ●アクセスポイント(親機)とクライアント(無線ＬＡＮカード・子機)のセットで使用します。 ●最近のノートパソコンには無線ＬＡＮカードが内蔵されている場合もありますのでアクセスポイントの規格を揃える必要があります。 ●通信速度は条件によって変化しますが、速度低下の原因として ☆ アクセスポイントとクライアントの距離が遠い。 ☆ 電子レンジの近くにある。(11b/11g のみ) ☆ 壁・ドアに厚みがある。など、電波状態が悪い時に発生しやすいので、アクセスポイントの設置場所の変更・増設などの対策が必要です。 ◆ セキュリティアップで安全な無線ライフ信号は目に見えないためどこまで電波が届いているかは分からず、第三者が同じアクセスポイントに接続する可能性があります。もし、悪意を持った接続(ウィルス、スパムの配信等)の場合知らないうちに発信元として加害者になってしまいます。それを防ぐためにも以下の対策はぜひ行ってください。 < WEP > 無線ＬＡＮでやり取りを行うデータを暗号化する機能です。 WEP キーを知らないとデータの盗聴を行っても復号化が出来ません。 < MAC アドレスフィルタリング > 無線ＬＡＮカードには固有の番号(MAC アドレス)があり、アクセスポイントとの接続をＭＡＣアドレス毎に制限する方法です。登録の無いパソコンはアクセスポイントへの接続が出来ません。詳細な設定については各機器の取扱説明書をご参照下さい。ＺＴＶでは無線ＬＡＮ機器の販売・サポートはしておりません。ソフトサポート業者の紹介をさせて頂きます。