食事のリズムを整えよう

第 88 回 平成 26 年 2 月号
伊奈病院 健康管理課
消化のよい食事とは、胃にとどまる時間が短く、胃に負担をかけない食事のことを
いいます。胃の働きは、心身の影響を受けやすいので、消化のよい食事のポイントを
知って、体調に合わせた食事をしましょう。
最も消化が遅いのは脂質
食物繊維の多い食材は、消化が遅い
3大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)の
なかでは、脂質が最も消化に時間がかかりま
す。うどんやおかゆなど、胃にとどまる時間が
根菜類やキノコや海藻などの食物繊維
が多い食材は消化に時間がかかり、胃に
負担をかけてしまいます。
少ない炭水化物がよいでしょう。
細かく刻んだり、よく煮ることで胃の負
担が少なくなります。
食事のリズムを整えよう
香辛料は控えめに
夜遅い時間の食事は、消化酵素の分泌が悪く
なり、胃に負担をかけます。
早食いも消化を悪くします。ゆっくりとよく
噛んで食べることで、消化酵素を含む唾液の
分泌量が増えるので、消化がよくなります。
辛いものや、味の濃い食事は、刺激が
強く、胃液の分泌が盛んになり、胃の
粘膜を荒らします。
胃の調子が良くないときは、いつもよ
り薄味がよいでしょう。
肉類
鶏ささみ・むね肉、豚もも肉・ヒレ肉
大豆製品
豆腐
魚介類
白身魚・はんぺん
タンパク質は、胃の粘膜の修復や消化酵素の生成
に必要です。低脂肪で高タンパク質の肉や魚、大豆
製品を選ぶようにしましょう。
穀類
おかゆ・うどん
野菜類
かぶ・大根・キャベツ・カボチャ・にんじん
かぶや大根には、消化酵素が含まれています。
時間をかけて柔らく煮ると、食べやすくなります。
果物
バナナ・リンゴ
いも類
じゃがいも・長いも
長いものネバネバは、胃の粘膜を保護します。
卵
半熟卵・卵豆腐
菓子類
ゼリー・ボーロ
ケーキやドーナツなどは、バターなどの油分が
多いため、消化が遅くなります。