<関連資料> 第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議 The Seventh International Congress on AIDS in Asia and the Pacific (略称:7th ICAAP) ―科学とコミュニティの英知の結合− 1.開催概要 日時: 2005(平成 17)年 7 月 1 日(金)∼5 日(火) 会場: 神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸商工会議所、ポートピアホテル 参加国(前回、五十音順): インド、インドネシア、オーストラリア、カンボディア、韓国、シンガポール、 タイ、中国、ニュージーランド、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、フィ リピン、米国、ベトナム、ミャンマー、モンゴル、ラオス、など約 43 ケ国 参加予定者: 計 3,000 名 (内訳) 国内:1,300 名 海外:1,700 名 会議の公用語: 英語 (プレナリーとシンポジウムの一部は日本語に同時通訳されます) (スキルズビルディングワークショップの一部は日本語で行われます) 2.開催機関等の名称 (1)主 催 第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議 (2)共 催 アジア太平洋エイズ学会(ASAP) 組織委員会 国連合同エイズ計画(UNAIDS) UNHCR(国連難民高等弁務官事務所), UNICEF(国連児童基金),WFP(国連世 界食糧計画), UNDP(国連開発計画), UNFPA(国連人口基金), UNODC(国連 薬物犯罪オフィス), ILO(国際労働機関), UNESCO(国連教育科学文化機関), WHO(世界保健機関), 世界銀行 Asia Pacific Network of People Living with HIV/AIDS(APN+) Asia Pacific Network of Sex Workers(APNSW) Asian Harm Reduction Network(AHRN) AP-Rainbow (Asia-Pacific Network of Lesbians, Gays, Bisexuals and Transgenders) Coordination of Action Research on AIDS and Mobility(CARAM-Asia) Asia Pacific Council of AIDS Service Organization (APCASO) 日本エイズ学会、財団法人エイズ予防財団、財団法人結核予防会 1 (3)後 援(含予定) 厚生労働省、外務省、文部科学省、経済産業省、国際協力機構(JICA)、兵庫県、 大阪府、京都府、神戸市、大阪市、京都市、兵庫県教育委員会、大阪府教育委員会、 京都府教育委員会、神戸市教育委員会、大阪市教育委員会、京都市教育委員会、神 戸商工会議所、日本医師会、日本看護協会、日本感染症学会、日本歯科医師会、日 本助産師会、日本薬剤師会、日本臨床衛生検査技師会、日本赤十字社、日本疫学会、 日本性感染症学会、日本免疫学会、朝日新聞社、神戸新聞社、産経新聞社、日本経 済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、朝日放送、エフエム大阪、FM802、大阪放送 (ラジオ大阪)、関西インターメディア(FM CO・CO・LO)、関西テレビ放送、 Kiss-FM KOBE、サンテレビジョン、日本放送協会(NHK)、毎日放送、讀賣テ レビ放送、ラジオ関西 3.開催の理念と目標 理念 近未来に迫るアジア・太平洋地域の HIV 大流行に対して、あらゆる分野の関係者が、 その専門・立場を越えて一致協力し、アジア・太平洋地域諸国における HIV/AIDS をめ ぐる諸問題克服のために、必要な情報と経験の交流を図るとともに、同地域の未来を拓 く連帯とネットワークの構築を促進します。 目標 (1) HIV/AIDS に関連する自然科学及び社会科学の最新の到達点と展望を共有する。 (2)予防・ケアにおけるコミュニティ活動の最新の到達点と展望を共有する。 (3)科学とコミュニティの交流促進と連携を図る。 (4)GIPA の精神*に則り、より多くの感染者の社会参加を促進する。 (5) アジア・太平洋地域のエイズ問題に対する社会的・政治的関心と参加を喚起する。 (6)会議の成果を活かす具体的方策を探求する。 * 1994 年 12 月のパリサミット宣言に盛り込まれた精神で、HIV/AIDS とともに生きている人々 の社会参加の促進を謳ったもの(Greater Involvement of People Living with HIV/AIDS)。 4.会議の歴史と性格 ― 強まる政治的重要性 アジア・太平洋地域エイズ国際会議は、HIV/AIDS の世界的広がりを背景に、地域内 での連携した取り組みを促進することを目的として、1990 年にキャンベラ(オーストラ リア)で初めて開催されました。その後、ニューデリー(インド) 、チェンマイ(タイ)、 マニラ(フィリピン) 、クアラルンプール(マレーシア) 、メルボルン(オーストラリア) において、世界エイズ会議と交互に隔年開催されています。 回を重ねるごとに、ICAAP は、この地域におけるエイズ関連の中心的学会として重要 性を増し、現在は国家首脳を始め、行政、国際機関、研究者、企業、草の根の NGO 等 の 60 カ国超 3,000 名以上が参加する、地域最大かつ最重要の会議に成長しています。ま 2 た、開催理念に基づき、組織委員の約半数を患者・感染者、NGO、コミュニティの代表 が占めており、一般の医学関係学会とは大きく異なる構成になっています。 5.会議開催の意義 ― 地域的危機に対する連帯促進とわが国のリーダーシップの発揚 (1) アジア・太平洋地域にとっての意義 HIV 感染者は 2004 年末に全世界で約 4,000 万人と推計され、サハラ以南アフリカで は、国家存亡の危機に至る国が出現し始めています。 アジア・太平洋地域における流行は、1990 年代初頭から薬物注射やセックスの売買を 介して顕在化し、地域における活発な人の移動も手伝って、現在、推定 820 万人以上が 感染、今後も急速な拡大が見込まれる地域として警鐘が鳴らされています。近年は特に、 若者の性行動の活発化などに見られる、性感染による HIV 感染拡大が危惧されており、 感染者が急増している中国では、2010 年に感染者が 1,000 万人に達するという予測もあ ります。また、HIV 流行と結核流行の相乗効果も懸念されており、今、対応を誤れば、 保健のみならず、地域社会・経済にも深刻な影響が避けられない段階にあります。 こうした状況に対処するには、アジア・太平洋地域の各国がこれまでに蓄積してきた 予防、ケア、治療における多くの経験を、互いに活かし合うことが重要です。ICAAP は、 学術的交流だけではなく、現場での予防やケアに関わる知識や経験の交流、地域間での ネットワーク構築をはかり、地域全体の HIV/AIDS 問題に対処する力を高める場であり、 今回の会議においても活発な交流が期待されています。 また、世界的な HIV/AIDS 対策の流れにおいても、2005 年は、国連エイズ特別総会 (2001 年)のコミットメント宣言に基づいて各国が成果を報告する年であり、また WHO/UNAIDS が主導している“3 by 5”イニシァティブ(2005 年までに 300 万人 に抗 HIV 治療を提供する)実施の最終年という国際的にも節目の年であることから、時 期的にも本会議は極めて意義が大きいと思われます。 (2) 日本開催の意義 日本は、アジア・太平洋地域では依然低流行国ですが、ここ数年、HIV 感染者の若年 化傾向が明確化し、性感染により HIV 流行は加速的に進行しつつあります。また、こう した国内での流行が、アジア・太平洋地域の流行と同調増幅し、今後急速に拡大するこ とも予測されています。しかし、こうした傾向とは対照的に、1994 年に横浜で開催され た国際エイズ会議以降、HIV/AIDS 問題への社会的関心は低下し続けています。 こうした状況を変えるために、本会議の開催によって HIV/AIDS に対する社会各方面 の関心を高めることが極めて重要になります。加えて、日本に滞在する多数かつ多国籍 の外国人は社会的に弱い立場に置かれており、本会議のような機会を通じて、予防、ケ ア、治療において出身母国と連携を深める必要があります。こうした意味で、この会議 開催は今後の日本の HIV/AIDS 対策全般の発展にとって重要なものになることが期待で きます。 3 また、2000 年 7 月の九州・沖縄サミットでの沖縄感染症対策イニシアティブ(IDI)、2001 年 6 月の国連エイズ特別総会での「エイズに関するコミットメント宣言」、そして、小泉総 理が参加した 2001 年 11 月の ASEAN での「エイズに関する ASEAN 首脳会議宣言」等によ り、日本は HIV/AIDS 対策に積極的に取り組む姿勢を世界に示してきました。この会議は、 2003 年開催予定が、SARS 流行のために本年に延期開催となっているため、4 年ぶりの開催 となり、国際的な期待も高まっています。 6.開催方針 本会議は、以下の方針で企画・運営をおこないます。 ・ 開催までに種々の社会行事や広汎な広報活動を行い、エイズ啓発に貢献する。 ・ アジア・太平洋地域からの多くの感染者、コミュニティ・NGO メンバーの参加を可 能とするため、充実したスカラシップを準備する。 ・ 特別講演に、基礎、臨床、疫学、予防、コミュニティ活動のそれぞれ第一線のスピー カーを招聘する。 ・ 科学とコミュニティ活動の相互討論を促進する。 ・ 会議参加者にとって有益な、スキルズビルディングワークショップ(予防、治療、社 会的支援、教育等の技術や方法を習得するセッション)を充実させる。 ・ 参加者の相互交流を促進するために、通訳ボランティアを充実させる。 ・ 市民に開かれた会議とするために、展示や行事、一部のプログラムを一般公開する。 7.組織委員会名簿(小委員会委員長) 組織委員長 岸本 忠三 大阪大学前総長/内閣府総合科学技術会議議員 副委員長 吉崎 和幸 大阪大学健康体育部健康医学第一部門教授 副委員長 木村 哲 国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター長 顧問 島尾 忠男 財団法人エイズ予防財団理事長 顧問 仲村 英一 財団法人結核予防会理事長 事務局長 木原 正博 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻教授 事務局次長 樽井 正義 NPO 法人 AIDS&Society 研究会議事務局長 危機管理委員長 吉崎 和幸 大阪大学健康体育部健康医学第一部門教授 プログラム委員長 木村 哲 国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター長 プログラム副委員長 五島 真理為 NPO 法人 HIV と人権・情報センター理事長 プログラム副委員長 満屋 裕明 熊本大学医学薬学研究部血液内科・感染免疫診療部教授 A トラック長 岩本 愛吉 東京大学医科学研究所附属病院長/先端医学研究センター長 B トラック長 岡 慎一 国立国際医療センターエイズ治療研究・開発センター部長 C トラック長 山崎 修道 国立感染症研究所名誉所員 D トラック長 池上 千寿子 NPO 法人 ぷれいす東京代表 E トラック長 樽井 正義 NPO 法人 AIDS&Society 研究会議事務局長 財務委員長 栗村 敬 大阪大学名誉教授 4 スカラシップ委員長 柏崎 正雄 NPO 法人動くゲイとレズビアンの会(アカー)執行理事 文化プログラム委員長 宮田 一雄 産経新聞社/NPO 法人 AIDS&Society 研究会議 広報委員長 根岸 昌功 東京都立駒込病院感染症科部長 展示委員長 寺口 淳子 メモリアルキルト・ジャパン代表 スキルズビルディング委員長 沢田 貴志 NPO 法人国際保健協力市民の会(シェア)副代表 PWAラウンジ゙委員長 長谷川 博史 Japanese Network of People Living with HIV/AIDS(JaNP+)代表 コミュニティフォーラム委員長 ケイトリン・ストロネル NPO 法人 HIV と人権・情報センター国際会議担当 ボランティア委員長 鬼塚 哲郎 京都産業大学語学教育センター助教授 ランゲージサービス委員長 宇野 賀津子 (財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部室長 監事 井上 通敏 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター名誉院長 監事 川端 眞人 神戸大学医学部附属医学研究国際交流センター教授 【組織図】 組織委員会 運営会議(KOB) 委員長 事務局 副委員長 小委員会委員長、その他 文 化 プ ロ グ ラ ム 委 員 会 広 報 委 員 会 展 示 委 員 会 国 際 プ ロ グ ラ ム 委 員 会 5 ス キ ル ズ ビ ル デ ィ ン グ 委 員 会 P W A ラ ウ ン ジ 委 員 会 ランゲージサービス委員会 ス カ ラ シ ッ プ 委 員 会 (IAC) ボランティア委員会 財 務 委 員 会 国際顧問委員会 コミュニティフォーラム委員会 プ ロ グ ラ ム 委 員 会 危機管理委員会 顧問
© Copyright 2024 Paperzz