JMAAB活動の足跡と今後の展開への期待 - JMAAB(Japan MATLAB

JMAAB活動の
足跡と今後の展開への期待
(株)本田技術研究所 四輪開発センター
第4技術開発室 第2ブロック 電装基盤3
嶋田 敏
2007年11月1日(木) 京王プラザホテル
発表内容
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
JMAABとは
JMAABスタートの経緯
JMAAB会員数の推移
JMAABの組織構成
ワーキンググループ活動規定
ワーキンググループ活動リスト
世界的なユーザー会活動企業
なぜモデルベース開発なのか
①
②
③
④
⑤
⑥
システム設計
ラピッドプロトECU
プログラムコード生成
HILSでの実ECU動作検証
Real Worldでの最終動作検証
モデルベース開発の将来像
9. 今後のJMAAB活動への期待
2007/11/9
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1
1.JMAABとは
JMAAB (Japan MATLAB Automotive Advisory Board)
国内自動車メーカーと、同自動車用制御装置サプライヤーの
MATLABユーザー会
活動目的
モデルベース開発(MBD)の推進、MBDプロセスの早期
実現
MATLAB/Simulinkベースでの設計・開発環境の発展
自動車メーカーとサプライヤーの境界を越えた効率的な
開発環境の実現
2007/11/9
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2
活動内容
MBD情報共有
MAABへの対応
開発元(The MathWorks)への要求
サイバネットシステムへの要求
スローガン
開発環境構築は協調し、競争は製品で!
優れた環境でレベルの高い競争をしよう!
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3
2.JMAABスタートの経緯
第1回JMAAB : 2001年4月 【トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所】
第2回JMAAB : 2001年5月 【トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所】
第3回JMAAB : 2001年6月 【トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所】
第4回JMAAB : 2001年9月 【トヨタ自動車、日産自動車、本田技術研究所、マツダ、
デンソー、日立製作所、アイシン精機、ジヤトコ】
※サイバネットが事務局として参加
第5回以降 組織が再構成され、ワーキンググループ(WG)活動が主体となり、メンバー企業
も徐々に増加。
– 2002年
・スタイルガイド検討WG (幹事会社 トヨタ自動車)
・HILS WG (幹事会社 日産自動車)
– 2003年
・検証標準化WG (幹事会社 本田技術研究所)
– 2004年以降 活動継続
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4
3.JMAAB会員数の推移
• MAAB※の日本組織として2001/4に発足
( ※ Model-Based Development )
JMAAB会員数推移
350
2003年 12月
オ ー フ ゚ン コ ン フ ァ レ ン ス
300
1000
2005年 10月
オ ー フ ゚ン コ ン フ ァ レ ン ス
900
250
700
600
200
500
企業数
150
400
300
100
加入者累積人数
800
加入企業累積数
200
加入者数
50
100
2007/11/9
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07年8月
07年6月
07年4月
07年2月
06年12月
06年10月
06年8月
06年6月
06年4月
06年2月
05年12月
05年10月
05年8月
05年6月
05年4月
05年2月
04年12月
04年10月
04年8月
04年6月
04年4月
04年2月
0
03年12月
0
03年10月
•
( ※ MathWorks Automotive Advisory Board )
MBD※推進のためWG活動を実施、継続中
5
4.JMAABの組織構成
ボードメンバー(8名)
大畠(トヨタ自動車) 、尾形(日立製作所) 、片山(トヨタ自動車)、嶋田(本田技術研究所) 、
進矢(マツダ)、鈴木(デンソー) 、廣田(本田技術研究所)、山中(日立製作所)
【50音順】
JMAAB一般メンバー
コアメンバー(17社)
アイシン精機、アイシンAW、アドヴィックス、いすゞ自動車、
ジヤトコ、スズキ、デンソー、トヨタ自動車、日産自動車、
日立製作所、本田技術研究所、マツダ、三菱電機、
三菱自動車、ヤマハ発動機、三菱ふそう、日産ディーゼル
一般メンバー(982名:
ボードメンバー
事務局
コアメンバー
WG
WG
WG
)
2007年8月末日
WEBでの登録ユーザ数。自動車業界をはじめ、エレクトロニクス、航空宇宙、
精密機器、教育機関など、多数の業界からも登録
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6
5.ワーキンググループ活動規定
JMAABの目的を実践するもので以下のメリットがある。
¾ 各社それぞれが、やりたいテーマを提案できる。
¾ 各社それぞれが、やりたいテーマの活動に参画できる。
¾ 実務担当者を交え専門的なテーマをより効率的に議論できる。
¾ OEM とサプライヤ間のインターフェースの標準化が行える。
但し
9 提案したテーマでWG活動するには、5社以上の参加が必要
9 活動期間は、原則1年
9 コアメンバは参加・貢献することが必要(JMAABメンバ規約)
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7
6.ワーキンググループ活動
2006年度まで
名 称
幹事会社
状 況
1
スタイルガイド検討WG
トヨタ自動車
2003年 3月活動終了
2
HILS 検証検討WG
日産自動車
2006年12月活動終了
3
検証標準化WG
本田技術研究所
2004年 6月活動終了
4
データマネージメントWG
マツダ
2005年 9月活動終了
5
MATLAB品質確認WG
日産自動車
2007年12月活動終了予定
6
Simulink仕様書WGパート2
日立製作所
2007年 7月活動終了
7
フィジカルモデリングWG
トヨタ自動車
2006年 7月活動終了
8
MBDエンジニア育成WG
本田技術研究所
2006年 7月活動終了
9
MBDエンジニア育成WGパート2
デンソー
2007年 5月活動終了
10 プラントモデリングWG
トヨタ自動車
2007年 5月活動終了
11 要求マネジメントWG
アイシン精機
2006年12月活動終了
12 MBD推進WG
日立製作所
2007年 5月活動終了
2007/11/9
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8
6.ワーキンググループ活動
2006年度まで
名 称
幹事会社
状 況
1
スタイルガイド検討WG
トヨタ自動車
2003年 3月活動終了
2
HILS 検証検討WG
日産自動車
2006年12月活動終了
3
検証標準化WG
システム設計
本田技術研究所
2004年 6月活動終了
4
データマネージメントWG
マツダ
2005年 9月活動終了
5
MATLAB品質確認WG
日産自動車
2006年12月活動終了
6
Simulink仕様書WGパート2
日立製作所
2007年6月活動終了予定
7
フィジカルモデリングWG
トヨタ自動車
2006年 7月活動終了
8
MBDエンジニア育成WG
9
MBDエンジニア育成WGパート2
制御装置仕様設計
制御装置動作検証
2006年 7月活動終了
本田技術研究所
ソフトウェア設計
ソフトウェア動作検証
デンソー
2007年 5月活動終了
10 プラントモデリングWG
トヨタ自動車
2007年 5月活動終了
11 要求マネジメントWG
アイシン精機
プログラムコード
2006年12月活動終了
12 MBD推進WG
日立製作所
2007年 5月活動終了
2007/11/9
適合・実車検証
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9
2007年度
名 称
幹事会社
1
制御仕様検証検討WG
2
プラントモデルWG #3
3
レポート標準化WG
アイシンAW
4
MBDエンジニア育成WG #3
三菱電機
2007/11/9
状 況
本田技術研究所
マツダ
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10
2007年度
名 称
幹事会社
1
制御仕様検証検討WG
2
プラントモデルWG #3
3
レポート標準化WG
アイシンAW
4
MBDエンジニア育成WG #3
三菱電機
制御装置仕様設計
状 況
本田技術研究所
システム設計
マツダ
適合・実車検証
制御装置動作検証
ソフトウェア設計
ソフトウェア動作検証
プログラムコード
2007/11/9
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7.世界的なユーザー会活動企業
欧州
日本
北米
EU-MAAB
JMAAB
NA-MAAB
【主要参加企業(未確定)】
【主要参加企業】
【主要参加企業】
BMW
コアメンバー 17社
GM
アウディ
VW
メーカー 10社
サプライヤー 7社
クライスラー
フォード
ルノー
デルファイ
ジャガー
ビステオン
シーメンス
モトローラ
ボッシュ
キャタピラー など
コンチネンタル など
年1回のMAABミーティングでワールドワイドな情報を共有
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12
8.なぜモデルベース開発なのか
自動車製品開発の背景
• 製品機能への期待に応えるための高機能・高信頼性商品開発
• 早期市場リリースのための開発期間短縮
自動車部品の電子制御化とあいまってソフトウェア開発技術者への負担が増加
• エンジン、ブレーキなどの個々の機能が増加・複雑化
• 各機能のネットワーク化で機能間での分担調整も複雑化
• ・・・・・・・・・
追加仕様設計
追加仕様の結果
予測が出来ない
テスト・検証
工数
システム設計・仕
様設計の上流工
程工数にシフトで
きないか?
設計・製造
製造・テスト・検証
の下流工程工数
が増加
時間
開発上流工程での結果予測にモデルを活用
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モデルとは何か?
⇒
実行可能仕様書
ECUモデル
ソフトウェア
制御モデル
ハードウェア
回路モデル
ハードウェア
回路モデル
Vi
r tu
al
W
orl
d
(シミュレーションできる)
制御対象モデル
アクチュエータ
モデル
機構
モデル
センサ
モデル
実制御対象
パラメータデータ調整
Re
al
W
orl
d
実ECU
実機能が図示されており、一意的に解釈できる物
2007/11/9
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① システム設計
仮想のシステム設計とシミュレーションテスト
• 制御対象と制御装置の入出力の明確化
• 各構成モジュールの明確化
• 全体テストと個別モジュールテストの明確化
ソフトウェア
制御モデル
ハードウェア
回路モデル
ハードウェア
回路モデル
テスト・検証
Vi
r tu
al
W
orl
d
ECUモデル
追加仕様設計
モデル化
制御対象モデル
アクチュエータ
モデル
機構
モデル
センサ
モデル
実制御対象
パラメータデータ調整
Re
al
W
orl
d
実ECU
モデルベースでシステム構成を最適設計
2007/11/9
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② ラピッドプロトECU
追加仕様設計
制御モデル設計段階(モデル動作テスト)
ECUモデル
ソフトウェア
制御モデル
ハードウェア
回路モデル
ハードウェア
回路モデル
Vi
r tu
al
W
orl
d
テスト・検証
ハードウェア
回路
アクチュエータ
モデル
機構
モデル
センサ
モデル
W
orl
d
Re
al
ハードウェア
回路
制御対象モデル
実制御対象
ラピッドプロトECU
ソフトウェア
制御モデル
モデル化
実制御対象での制御モデルリアルタイム動作確認
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ECUモデル
ハードウェア
回路モデル
ステップ入力
ハードウェア
回路モデル
比較
Vi
r tu
al
W
orl
d
制御対象モデルパラメータ同定
機構
アクチュエータ
モデル パラメータ③モデル
パラメータ①
センサ
パラメータ②モデル
実制御対象
ハードウェア
回路
Re
al
ステップ入力
W
orl
d
ラピッドプロトECU
ハードウェア
回路
制御対象モデル
実制御対象とモデルの応答性比較でパラメータ決定
2007/11/9
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③ プログラムコード生成
ECUモデル
ソフトウェア
制御モデル
コード生成
ハードウェア
回路モデル
ハードウェア
回路モデル
Vi
r tu
al
W
orl
d
制御モデルの検証完了後モデルからコードを生成
制御対象モデル
アクチュエータ
モデル
機構
モデル
センサ
モデル
Re
al
W
orl
d
実ECU
制御モデルからプログラムコードを実ECUに組込み
2007/11/9
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18
④ HILSでの実ECU動作検証
ECUモデル
ソフトウェア
制御モデル
ハードウェア
回路モデル
ハードウェア
回路モデル
Vi
r tu
al
W
orl
d
制御対象モデルをHILS環境に実装
制御対象モデル
アクチュエータ
モデル
センサ
モデル
機構
モデル
コード生成
HILS
Re
al
W
orl
d
実ECU
制御対象モデルと組合わせた実ECU動作検証が可能
2007/11/9
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19
⑤ Real Worldでの最終動作検証
ECUモデル
ソフトウェア
制御モデル
ハードウェア
回路モデル
ハードウェア
回路モデル
Vi
r tu
al
W
orl
d
実制御対象と実ECUでの最終動作検証
制御対象モデル
アクチュエータ
モデル
機構
モデル
センサ
モデル
実制御対象
パラメータデータ調整
Re
al
W
orl
d
実ECU
ECU内のパラメータデータ設定で最終調整
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20
⑥ モデルベース開発の将来像
モデルベースコンカレント開発
個別モデル④
システムモデル
制御装置モデル
ソフトウェア
制御モデル
要求機能モデル
制御対象モデル
ハードウェア
回路モデル
アクチュエータ
モデル
ハードウェア
回路モデル
センサ
モデル
機構
モデル
機構
モデル
テスト・検証
詳細モデル化
個別モデル①
個別モデル②
個別モデル③
要求機能モデル
要求機能モデル
要求機能モデル
ソフトウェア
制御モデル
ハードウェア
回路モデル
センサ
モデル
テスト・検証
詳細モデル化
テスト・検証
詳細モデル化
テスト・検証
詳細モデル化
個別モデルの同時平行開発とモデルの流通へ展開
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9.今後のJMAAB活動への期待
• 夢のある自動車の商品開発を楽しく出来る開発環境の実現
• 自動車業界でのモデル流通体制の実現
• モデルベースコンカレント開発の実現
自動車業界でのMBDプロセスの早期実現に
向けJMAABは努力・貢献していきたい
開発環境構築は協調し、競争は製品で!
優れた環境でレベルの高い競争をしよう!
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JMAAB WEBサイト
JMAABサイト
http://J-MAAB.cybernet.jp/
新規登録メニューから申請を!
※登録レベルによって、閲覧できるコンテンツが異なります。
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END
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