はぐくみネット“生き抜く力を地域で育む”

福澤諭吉記念文明塾 コア・プログラム第15期 Aグループ 要旨
はぐくみネット
“生き抜く力を地域で育む”
想い
ビジョン:「貧困と教育格差の連鎖を断ち切り、
地域ぐるみで子どもの生き抜く力を育む社会を実現する」
いま経済格差・教育格差が拡大し大きな社会問題となっています。厳しい環境のもと勉強
について行けなくなった子ども達に、教育支援の取り組みは十分に届いておらず、子ども
たちが貧困を抜け出せる学びのチャンスが求められているのです。
私たちは、学びの環境を地域全体として改善させるべく、各現場での取り組みを縦割り
を超えた連携でネットワーク化し、大人たちが普通に学びのサポートに参画しやすい仕組
みを構築することによって“地域ぐるみで子どもの生き抜く力を育む社会”を実現します。
【貧困と教育格差の連鎖】
課題
家庭の貧困による厳しい学びの環境 → 低学力
→ 中卒等低学歴 → 非正規雇用 → 低収入 → 繰り返し
教育
格差
【支援ターゲット】
貧困
低学歴
・貧困家庭の中学生 ← 中卒か進学かの岐路
← 自ら意志で時間の使い方を決定可能
【学びの環境面での課題】★視点:子ども
非正規
雇用
貧困と教育格差の連鎖
ねらい
・学習支援がない(落ちこぼれを脱するサポート)
・居場所がない(安心、仲間、斜め関係の年長者)
・社会との関わりがない
・生活面での支援がない
【現状】既存主体の存在・分散
・多くの意識の高いNPOやボランティア、
公的支援が存在
・各々の活動が分断、縦割りで連携が限定的
支援の分断 【対策】各主体による自律的連携を喚起
・学びの環境面での課題への対処ポイント共有
・学び支援ネットワーク化の促進
提案:地域学び支援のネットワーク展開
連携ツール「羅針盤」
【自発的・自律的な連携】
・子ども一人ひとりのニーズに合わせ、
各現場が互いに連携
・対応ポイント毎に対応できる事業者を
リスト化した羅針盤を活用し連携先を
特定
【連携の起点づくり】
自発的・自律的ネットワーク連携のイメージ
・学びの環境面での主要課題を解決し、
連携を地域へ広げる拠点を整備する
・生き抜く力に直結する能力を育む場と
して、サポートする大人を集結させる
・子どもが厳しい環境を逃れ、自他へ
の信頼を回復できる場を作る
アクションプログラム1:学びの拠点スタートアップ
【育む能力】
・自己肯定感:子どもが成長し生き抜いて行く上での最も基本的な力
【提供機能】
・居場所:安心できる、信頼出来る仲間・疑似家族がいる、寛げる
・教科学習支援(斜め関係):成功体験、共同体験
【体制】
・主体:地域行政から委託を受けた教育支援NPO
・子ども対応:大学生ボランティア(募集:掲示板・説明会・NAJIC)
【子どもに来てもらう】
1. 学校:担任・スクールソーシャルワーカー・養護教諭より個別声がけ&チラシ
2. 生活支援機関:学童・生保・行政生活支援課より個別声がけ・チラシ・HP
3. 手紙:教育委員会の許可のもと、ボランティア大学生より一人ひとり送付
4. 商業施設・役所:掲示板、 5. スマホ:SNS・ゲーム広告
アクションプログラム2:日常オペレーション&提供プログラム
【拠点施設設置】
・立地:家庭・学校からの徒歩圏
・施設:公民館等公的施設の会議室等を放課後・土日に無料スペース提供して頂く
【居場所】
・信頼関係:大学生・地域のおばあちゃんメンターが、子ども一人ひとりに寄り添い、
受け入れてもらえる関係を継続的に実感してもらう
・メンター制度:子ども1人に対して複数の大学生・大人がつくことで、ボランティア
の人々の入れ替わりがあっても子どもたちが来やすい環境を提供する
【学習支援】
・環境:安心できる、信頼出来る仲間・疑似家族がいる、寛げる
・教材:教科書・WEB基礎教材、寄り添い:大学生ボランティアが斜め関係で学習支援、
・手法:英・数・国など教科学習で小さな成功体験(学校授業が分かる、点数UP)
【イベントメニュー】
・映画鑑賞・読書会:メンターや仲間と感想交換 → 信頼・コミュニケーションを習得
・レシートで家計簿:持ち寄ったレシートを手計算で集計 → 金銭感覚&計算力を習得
アクションプログラム3:今後の中長期展開
学びの拠点から広がる“地域の大人が支援に参画していく連鎖の輪”
・リベラルアーツ寺子屋
by 新米弁護士・地域の作家
・調べ学習 at 図書館
地域への連携展開
連携ネットワークが地域へ
波及、拠点が有機的に連携
・環境保護 ・地域振興
・社会人教育・児童教育
他分野への展開
学び支援から対象が拡大し、
他分野へも波及
・全国自治体が成功例
として採用
全国への展開
総務省のHPで成功事例と
して紹介され、全国展開