ダイズ畑に発生する帰化アサガオ類の防除管理

平成 24 年 7 月 30 日
第 2108 号
ダイズ畑に発生する帰化アサガオ類の防除管理
(拡がる帰化アサガオ類)
ここ数年ほど大豆栽培では帰化アサガオ類の圃場内侵入が大きな問題となっています。地域によっては、アサガオのツ
ルが大豆茎葉にからみつき、しまいには大豆圃場の一部またはそのほとんどを覆ってしまうこともあります。
この難防除雑草であるアサガオ類は、平成 20 年度に(独)農研機構中央農業総合センターによる調査で、マルバルコウ、
マルバアメリカアサガオ、豆アサガオ、ホシアサガオなどのアサガオ類と確認されています。本県では、マルバルコウの
発生が目立ち、径 2cmの五角形をした朱赤色の花を咲かせます。
熱帯アメリカ原産で当時、観賞用として渡来したものが野生化したとされますが、一方で、輸入飼料に混じった種子が
堆肥とともに田畑に拡がっていったとされています。種子は大きく、種皮は堅く寒さにも耐え、湛水条件でも完全に死滅
することはなく、やや深いところからも出芽するので種まき後の土壌処理除草剤だけでは防除しきれません。
アサガオのつるは大豆にからみつき、大豆の生長をさまたげ減収の主要因となります。アサガオは 10 月頃まで花を咲か
せますので収穫時にコンパインでの作業に支障をきたします。また、収穫時にアサガオ類のツルの汁が大豆につくと汚粒
発生となり、アサガオ類種子が混入すればクレームの対象となります。
(圃場に侵入させない工夫)
アサガオ類の防除には発生時点での管理が有効です。アサガオ類は圃場の畦畔から侵入することが多いので、発生をみ
たら非選択性の除草剤を用います。また、アサガオ類がすでに発生している圃場の収穫は最後にしてコンバインに付着し
た種子がほかの圃場に移るのを防ぎます。そして、アサガオ種子の混入した調整後のクズ大豆を圃場に還元することはや
めましょう。
生育期に非選択性の除草剤を使う場合には、アサガオ類に対してロロックスの畝間・株間処理とバスタ液剤の畝間処理
の効果が高いとされています。除草剤の効果を高めるための良好な圃場管理として、は種した大豆がそろって発芽するよ
うな排水のための明きょ施工に留意し、茎葉がすみやかに地表をおおうことです。畝間の巾と大豆草丈の高さの比が「1」
になるとき以降に発生したアサガオ類は、大豆の陰になり正常に生育しないとされています。今後の圃場での発生に注意
しながら、上手に管理していきましょう。
だいず一年生雑草の生育期防除に登録のある薬剤(7 月 11 日現在)
農薬の名称
希釈倍数使用量
使用方法
本剤の
使用回数
雑草茎葉兼土壌散布
(畦間・株間処理)
1回
畦間雑草茎葉散布
1回
雑草茎葉散布
3 回以内
使用時期
ロロックス*1
100~200g/10a
本葉 3 葉期以降雑草生育期
(草丈 15cm 以下)
ただし、収穫 30 日前まで
大豆バサグラン液剤
*2
300~500mL/10a
だいずの生育期
(雑草の生育初期~6 葉期)
ただし収穫 45 日前まで
収穫 28 日前まで
(畦間処理:雑草生育期)
バスタ液剤
300~500mL/10a
収穫 28 日前まで
(株間処理:本葉 5 葉期以降
雑草生育期)
農薬名称の*印:
*1 ロロックスによる、は種直後~出芽前処理をおこなっている場合は使用できません。
*2 大豆バサグラン液剤はイネ科雑草には効果ありません。
農薬使用の際には,ラベルに記載の登録内容、使用法、注意事項などを確認し、周辺への飛散に注意下さい。
生産資材部 営農企画課
電話:029-291-1012 FAX:029-291-1040