モバイルプリンタ コマンドマニュアル Ver. 1.8 Model : SM シリーズ スター精密(株) 特機事業部 目次 1. コマンド一覧表 .................................................................................................................................................................... 2 1.1. 印字コマンド................................................................................................................................................................. 4 1.2. 改行量のコマンド ......................................................................................................................................................... 7 1.3. 文字コマンド................................................................................................................................................................. 9 1.4. 印字位置のコマンド ................................................................................................................................................... 16 1.5. ビットイメージコマンド ................................................................................................................................................ 24 1.6. ステータスコマンド ..................................................................................................................................................... 29 1.7. バーコードコマンド ..................................................................................................................................................... 32 1.8. 補助機能 .................................................................................................................................................................... 38 1.9. ライン&ボックスの印字 ............................................................................................................................................ 41 1.10. 磁気カードリーダーコマンド..................................................................................................................................... 43 1.11. 漢字制御コマンド ..................................................................................................................................................... 49 1.12. ブラックマーク検知コマンド ..................................................................................................................................... 51 1.13. ロゴコマンド ............................................................................................................................................................. 53 1.14. イニシャリゼーションマクロ ..................................................................................................................................... 55 1.15. 自動パワーダウンモード ......................................................................................................................................... 57 2. 付録 ................................................................................................................................................................................... 58 2.1 機種別コマンド対応表 ................................................................................................................................................ 58 変更履歴 ................................................................................................................................................................................ 60 1 1. コマンド一覧表 本仕様書で適用対象となるプリンタのモデル名およびモデル毎のコマンド対応表は、2.付録を参照のこと。 コマンド 名称 機能 ページ HT 水平タブ 印字位置 18 LF 印字および改行 印字 5 FF ページモードの印字と復帰 印字 6 CAN ページモードの印字データのキャンセル 補助 40 DLE EOT EOT ステータスのリアルタイム送信 ステータス 30 EOT 磁気カード読み取りモードのキャンセル 磁気カード 45 ESC FF ページモードのデータ印字 印字 6 ESC SP 文字の右スペース量の設定 文字 10 ESC ! 印字モードの一括指定 文字 12 ESC $ 絶対位置の指定 印字位置 17 ESC * ビットイメージモードの指定 ビットイメージ 25 ESC - アンダーラインの指定・解除 文字 13 ESC 2 初期改行量の設定 改行量 8 ESC 3 改行量の設定 改行量 8 ESC @ プリンタの初期化 補助 39 ESC D 水平タブ位置の設定 印字位置 19 ESC E 強調印字の指定・解除 文字 13 ESC J 印字および紙送り 印字 5 ESC L ページモードの選択 補助 39 ESC M 磁気カードにおけるデータ読み取り 磁気カード 44 ESC O ページモードにおける印字開始位置の指定 印字位置 23 ESC R 国際文字の選択 文字 10 ESC P ブラックマーク検出後の紙送り量の設定 ブラックマーク 52 ESC S スタンダードモードの選択 補助 40 ESC T ページモードでの文字の印字方向の選択 印字位置 22 ESC W ページモードにおける印字領域の設定 印字位置 21 ESC X 4 ユーザー定義ビットイメージの定義 ビットイメージ 27 ESC X 2 ユーザー定義ビットイメージの印字 ビットイメージ 28 ESC Z 二次元コードの印字 バーコード 35 ESC ¥ 相対位置の指定 印字位置 17 ESC { 倒立印字の指定・解除 文字 14 ESC a 位置揃え 印字位置 18 コマンド 名称 機能 ページ ESC d 印字および n 行の紙送り 印字 5 2 ESC f ロゴの印字 ロゴ 54 ESC t 文字コードテーブルの選択 文字 11 ESC v ステータス送信 ステータス 30 ESC z ESC y ブラックマーク検出後の紙送りの実行 ブラックマーク 52 GS ! 文字サイズの指定 文字 14 GS $ ページモードにおける縦方向絶対位置の指定 印字位置 22 GS B 白黒反転印字の指定・解除 文字 15 GS H HRI 印字の選択 バーコード 35 GS L 左マージンの設定 印字位置 19 GS W 印字領域幅の設定 印字位置 20 GS Z 二次元コードの印字 バーコード 35 GS ¥ ページモードにおける縦方向相対位置の指定 印字位置 23 GS i ページモードにおけるライン&ボックスの印字 ライン&ボックス 42 GS h バーコードの高さの設定 バーコード 34 GS k バーコードの印字 バーコード 34 GS w バーコードの横サイズの設定 バーコード 33 FS C 漢字モードの指定 漢字 50 FS S 漢字のスペース量の設定 漢字 50 ESC FS NAK 印字終了ステータス送信 及び データキャンセル機能 ステータス 31 ESC FS + イニシャリゼーションマクロの登録 マクロ 56 3 1.1. 印字コマンド このプリンタは、印字と紙送りに関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 LF 印字および改行 ESC J 印字および紙送り ESC d 印字および n 行の紙送り FF ページモードの印字と復帰 ESC FF ページモードのデータ印字 4 LF 【名称】 印字および改行 【形式】 ASCII LF 16 進数 0A 10 進数 10 【機能】 プリントバッファ内のデータを印字し、設定されている改行量に基づき 1 行紙送りをする。 【注意】 実行後は、行の先頭を次の印字開始位置とする。 【参照】 ESC 2, ESC 3 ESC J n 【名称】 印字および紙送り 【形式】 ASCII ESC J n 16 進数 1B 4A n 10 進数 27 74 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 プリントバッファ内のデータを印字し、n ドット分(1/8 mm)の紙送りをする。 ESC d n 【名称】 印字および n 行の紙送り 【形式】 ASCII ESC d n 16 進数 1B 64 n 10 進数 27 100 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 プリントバッファ内のデータを印字し、n 行の紙送りをする。 【注意】 1) 実行後は、行の先頭を次の印字開始位置とする。 2) このコマンドは ESC 2(初期改行量の設定)および ESC 3(改行量の設定)によって設定されている改行量×n 行 の紙送りを行う。 【参照】 ESC 2, ESC 3 5 FF 【名称】 ページモードの印字とスタンダードモードへ復帰 【形式】 ASCII FF 16 進数 0C 10 進数 12 【機能】 プリントバッファ内のデータを印字し、スタンダードモードへ復帰する。 【注意】 1) 展開したデータは印字後すべて消去される。 2) ESC W(ページモードにおける印字領域の設定)により設定した印字領域は初期化される。 3) 実行後は、行の先頭を次の印字開始位置とする。 4) ページモード選択時のみ有効である。 【参照】 ESC FF, ESC L, ESC S ESC FF 【名称】 ページモードのデータ印字 【形式】 ASCII ESC FF 16 進数 1B 0C 10 進数 27 12 【機能】 ページモードにおいて全印字領域に展開したデータの一括印字をする。 【注意】 ページモード選択時のみ有効となる。 印字後、下記情報は保持される。 a. 展開したデータ b. ページモードにおける文字の印字方向の選択(ESC T) c. ページモードにおける印字領域の設定(ESC W) d. 文字展開位置 【参照】 FF, ESC L, ESC S 6 1.2. 改行量のコマンド このプリンタは、改行量に関する下記のコマンドをサポートする。 これらのコマンドは改行量の設定のみ行い、紙送りを実行しない。 これらのコマンドを用いた改行量は LF(印字および改行)と ESC d(印字および n 行の紙送り)の結果に 影響する。 コマンド 名称 ESC 2 初期改行量の設定 ESC 3 改行量の設定 7 ESC 2 【名称】 初期改行量の設定 【形式】 ASCII ESC 2 16 進数 1B 32 10 進数 27 50 【機能】 1 行あたりの改行量を 30 ドット(約 3.75mm)にする。 【注意】 スタンダードモードとページモードに、それぞれ独立した改行量の設定が可能である。 【参照】 ESC 3 ESC 3 n 【名称】 改行量の設定 【形式】 ASCII ESC 3 n 16 進数 1B 33 n 10 進数 27 51 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 1 行あたりの改行量を n ドットに設定する。 【注意】 スタンダードモードとページモードに、それぞれ独立した改行量の設定が可能である。 【初期値】 n = 30 【参照】 ESC 2 8 1.3. 文字コマンド このプリンタは、文字フォントと文字サイズに関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC SP 文字の右スペース量の設定 ESC R 国際文字の選択 ESC t 文字コードテーブルの選択 ESC ! 印字モードの一括指定 ESC - アンダーラインの指定・解除 ESC E 強調印字の指定・解除 ESC { 倒立印字の指定・解除 GS ! 文字サイズの指定 GS B 白黒反転印字の指定・解除 9 ESC SP n 【名称】 文字の右スペース量の設定 【形式】 ASCII ESC SP n 16 進数 1B 20 n 10 進数 27 32 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 ANK 文字の右スペース量を n ドットに設定する。 【注意】 1) 倍幅拡大文字指定時の文字の右スペース量は、通常時の 2 倍となる。 文字の横方向倍率が 2 以上のときは、右スペース量も倍率に応じて大きくなる。 2) スタンダードモードとページモードに、それぞれ独立した右スペース量の設定が可能である。 3) この設定は ANK 文字にのみ有効である。 【初期値】 n=0 ESC R n 【名称】 国際文字の選択 【形式】 ASCII ESC R n 16 進数 1B 52 n 10 進数 27 82 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 10 【機能】 下表に示す各国の文字セットを選択する。 【初期値】 n=0 n 文字セット 0 アメリカ 1 フランス 2 ドイツ 3 イギリス 5 スウェーデン 6 イタリア 7 スペイン 8 日本 9 ノルウェー 10 デンマーク II 10 ESC t n 【名称】 文字コードテーブルの選択 【形式】 ASCII ESC t n 16 進数 1B 74 n 10 進数 27 116 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 17 【機能】 下表に示す文字コード表を選択する。 英数字(20h(10 進数 32)から 7Fh(10 進 127))は、各ページ同じ。 拡張文字(80h(10 進 128)から FFh(10 進 255))は、各ページ異なる。 【注意】 ANK FONT 文字コード表を参照(別冊) 【初期値】 n=0 n 文字コード表 0 Page 0 [ PC437 (USA, Standard Europe) ] 1 Page 1 [ カタカナ ] 2 Page 2 [ Multilingual PC858 ] 3 Page 3 [ Portuguese PC860 ] 4 Page 4 [ Canadian-French PC863 ] 5 Page 5 [ Nordic PC865 ] 6 Page 6 [ Slavic (Latin-2) PC852] 7 Page 7 [ Icelandic PC861 ] 8 Page 8 [ Cyrillic Russian PC866 ] 9 Page 9 [ Cyrillic PC855 ] 10 Page 10 [ Turkish (Latin #5) PC857 ] 11 Page 11 [ Israel (Hebrew) PC862 ] 12 Page 12 [ Arabic PC864 ] 13 Page 13 [ Greek PC737 ] 14 Page 14 [ Lithuanian PC772 ] 15 Page 15 [ Lithuanian PC774 ] 16 Page 16 [ Thailand PC874 ] 17 Page 17 [ Windows Latin-1 PC1252 ] 11 ESC ! n 【名称】 印字モードの一括指定 【形式】 ASCII ESC ! n 16 進数 1B 21 n 10 進数 27 33 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 印字モードを以下のように一括指定する。 【注意】 1) 縦倍拡大と横倍拡大が指定されている時は、四倍角で印字される。 2) アンダーラインは ESC SP(文字の右スペース)、FS S(漢字のスペース量の設定)を含む文字幅全てに付加 される。ただし、HT(水平タブ)等によりスキップした部分には付加されない。 3) アンダーラインの太さは文字に関係なく、ESC –(アンダーラインの指定・解除)で設定された太さとなる。 4) アンダーラインは、ESC -(アンダーラインの指定・解除)でも実行できるが、最後に処理したコマンドが有効となる。 5) 文字サイズは GS !(文字サイズの指定)でも実行できるが、最後に処理したコマンドが有効となる。 【初期値】 n=0 【参照】 ESC -, ESC E, GS ! ビット 0~2 3 4 5 6 7 2 進数 16 進数 機能 xxxx x000 00 文字フォント A の選択(12×24) xxxx x001 01 文字フォント B の選択(9×24) xxxx x010 02 文字フォント C の選択(8×16) xxxx x011 ~ xxxx x111 03 ~ 07 xxxx 0xxx 00 強調印字解除 xxxx 1xxx 08 強調印字指定 xxx0 xxxx 00 縦倍拡大解除 xxx1 xxxx 10 縦倍拡大指定 xx0x xxxx 00 横倍拡大解除 xx1x xxxx 20 横倍拡大指定 x0xx xxxx 00 予約 x1xx xxxx 40 予約 0xxx xxxx 00 アンダーライン解除 1xxx xxxx 80 アンダーライン指定 予約 12 ESC - n 【名称】 アンダーラインの指定・解除 【形式】 ASCII ESC - n 16 進数 1B 2D n 10 進数 27 45 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 2, 48 ≤ n ≤ 50 【機能】 以下の n の値に従ってアンダーラインの指定または解除を行う。 機能 n 【注意】 0, 48 アンダーライン解除 1, 49 1 ドット幅アンダーラインの設定とアンダーライン指定 2, 50 2 ドット幅アンダーラインの設定とアンダーライン指定 1) アンダーラインは ESC SP(文字の右スペース)、FS S(漢字のスペース量の設定)を含む文字幅全てに付加される。 ただし、HT(水平タブ)等によりスキップした部分には付加されない。 2) アンダーラインは GS B(白黒反転文字)には付加されない。 3) n = 0 または n = 48 によりアンダーライン解除を実行した場合、以降のデータにアンダーラインは付加されないが、 アンダーライン幅は直前の設定が保持される。 また、初期状態では 1 ドット幅アンダーラインが設定されている。 4) 文字サイズに関係なくアンダーライン幅は、指定された太さで一定となる。 5) アンダーラインは ESC !(印字モードの一括指定)でも実行できるが、最後に処理したコマンドが有効となる。 【初期値】 n=0 【参照】 ESC ! ESC E n 【名称】 強調印字の指定・解除 【形式】 ASCII ESC E n 16 進数 1B 45 n 10 進数 27 69 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 強調印字の指定または解除を行う。 n の最下位ビットが 0 の場合、強調印字を解除する。 n の最下位ビットが 1 の場合、強調印字を指定する。 【注意】 1) n は最下位ビットのみ有効である。 2) 強調印字は ESC !(印字モードの一括指定)でも実行できるが、最後に処理したコマンドが有効となる。 【初期値】 n=0 【参照】 ESC ! 13 ESC { n 【名称】 倒立印字の指定・解除 【形式】 ASCII ESC { n 16 進数 1B 7B n 10 進数 27 123 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 倒立印字の指定または解除を行う。 n の最下位ビットが 0 の場合、倒立印字を解除する。 n の最下位ビットが 1 の場合、倒立印字を指定する。 【注意】 1) n は最下位ビットのみ有効である。 2) スタンダードモード選択時、このコマンドは行の先頭で入力される場合のみ有効である。 3) ページモード選択時、このコマンドは設定のみ有効である。 4) このコマンドはページモードには影響しない。 5) 倒立印字とは、その行のデ-タを 180 度回転させて印字することである。 【初期値】 n=0 【例】 n=0 n=1 紙送り方向 GS ! n 【名称】 文字サイズの指定 【形式】 ASCII GS ! n 16 進数 1D 21 n 10 進数 29 33 n 【定義域】 0 ≦ ビット 0~2 ≦7, 0 ≦ ビット 4~6≦ 7 【機能】 (1≦縦方向倍率≦8、1≦横方向倍率≦8) ビット 0~2 で縦方向倍率を指定し、ビット 4~6 で横方向倍率を指定する。 【注意】 1) このコマンドはすべての文字に有効となる。 2) ビット 3 と 7 は無視する。 3) スタンダードモードでは縦方向とは紙送り方向を示し、横方向とは紙送り方向に対し垂直方向を示す。 4) ページモードでは縦方向とは文字に対する縦方向を示し、横方向とは文字に対する横方向を示す。 5) 横倍および縦倍は、ESC !(印字モードの一括指定)でも指定/解除できるが、最後に処理したコマンドが 有効となる。 6) 1 行中に縦方向の倍率が違う文字が混在した場合、文字の上揃えとなる。 14 縦方向倍率 横方向倍率 16進数 10進数 縦方向倍率 16進数 10進数 横方向倍率 00 0 1倍(標準) 00 0 1倍(標準) 01 1 2倍 01 1 2倍 02 2 3倍 02 2 3倍 03 3 4倍 03 3 4倍 04 4 5倍 04 4 5倍 05 5 6倍 05 5 6倍 06 6 7倍 06 6 7倍 07 7 8倍 07 7 8倍 【初期値】 n=0 【参照】 ESC ! GS B n 【名称】 白黒反転印字の指定・解除 【形式】 ASCII GS B n 16 進数 1D 42 n 10 進数 29 66 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 白黒反転印字の指定または解除を行う。 n 値の最下位ビットが 0 の場合、白黒反転印字を解除する。 n 値の最下位ビットが 1 の場合、白黒反転印字を指定する。 【注意】 1) n は最下位ビットのみ有効である。 2) 全ての文字が白黒反転印字の対象となる。 3) ESC SP(文字の右スペース量の設定)、FS S(漢字のスペース量の設定)により設定された文字の右スペース 部分も白黒反転印字の対象となる。 4) このコマンドは行間のスペース部分には影響しない。 5) 白黒反転印字の指定はアンダーライン指定より優先される。 アンダーライン指定時でも、白黒反転文字にはアンダーラインは付加されない。 ただし、アンダーラインの設定は取り消されない。 【初期値】 n=0 15 1.4. 印字位置のコマンド このプリンタは、印字位置に関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC $ 絶対位置の指定 ESC ¥ 相対位置の指定 ESC a 位置揃え HT 水平タブ ESC D 水平タブ位置の設定 GS L 左マージンの設定 GS W 印字領域幅の設定 ESC W ページモードにおける印字領域幅の設定 ESC T ページモードにおける文字の印字方向の選択 GS $ ページモードにおける縦方向絶対位置の指定 GS ¥ ページモードにおける縦方向相対位置の指定 ESC O ページモードにおける印字開始位置の指定 16 ESC $ nL nH 【名称】 絶対位置の指定 【形式】 ASCII ESC $ nL nH 16 進数 1B 24 nL nH 10 進数 27 36 nL nH 【定義域】 0 ≤ nL ≤ 255 0 ≤ nH ≤ 255 【機能】 次の印字開始位置を、左マージン位置を基準とした絶対位置で指定する。 【注意】 1) 次の印字開始位置を左マージン位置から(nL+nH×256)ドットの位置に移動させる。 2) 印字領域を越える指定は無視する。 【参照】 ESC ¥, GS $, GS ¥ ESC ¥ nL nH 【名称】 相対位置の指定 【形式】 ASCII ESC ¥ nL nH 16 進数 1B 5C nL nH 10 進数 27 92 nL nH 【定義域】 0 ≤ nL ≤ 255 0 ≤ nH ≤ 255 【機能】 次の印字開始位置を、現在位置を基準とした相対位置で指定する。 【注意】 1) 次の印字開始位置を現在位置から(nL+nH×256)ドットの位置に移動させる。 2) 印字領域を越える指定は無視する。 3) 文字方向に対し現在位置より右方向を指定する場合は正数(プラス)を、左方向を指定する場合は負数(マイナス) を指定。負数は、65536 の補数で表す。 左方向(反対の方向)に N ピッチ移動する場合は次のようになる。 nL + nH × 256 = 65536 - N 【参照】 ESC $, GS $, GS ¥ 17 ESC a n 【名称】 位置揃え 【形式】 ASCII ESC a n 16 進数 1B 61 n 10 進数 27 97 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 2, 48 ≤ n ≤ 50 【機能】 1 行のすべての印字データを指定位置に揃える。 位置揃え n 【注記】 0, 48 左揃え 1, 49 中央寄せ 2, 50 右揃え 1) スタンダードモード選択時、行の先頭で入力される場合のみ有効である。 2) ページモード選択時、このコマンドは設定にのみ有効である。 3) このコマンドの設定はページモードには影響しない。 4) 設定されている印字領域幅内で位置揃えを実行する。 5) このコマンドの設定はテキストデータにのみ有効である。 6) このコマンドの使用中は、HT(水平タブ)、ESC $(絶対位置移動)および ESC ¥(相対位置移動)は使用できない。 7) 中央寄せ、右揃えを実行したい場合、行の先頭は文字データでなければならない。 【初期値】 n=0 左揃え 【例】 ABC ABCD ABCDE 中央寄せ ABC ABCD ABCDE 右揃え ABC ABCD ABCDE HT 【名称】 水平タブ 【形式】 ASCII HT 16 進数 09 10 進数 9 【機能】 印字位置を、次の水平タブ位置まで移動する。 【注記】 1) 次のタブ位置が設定されていない場合は、このコマンドは無視する。 2) 次の水平タブ位置が印字領域を越える場合は、現在行のバッファフル印字と次行先頭からの水平タブ処理を 実行する。 3) 水平タブ位置は ESC D(水平タブ位置の設定)により設定する。 4) 水平タブの初期値は設定無し。 【参照】 ESC D 18 ESC D n1…nk NUL 【名称】 水平タブ位置の設定 【形式】 ASCII ESC D n1…nk NUL 16 進数 1B 44 n1…nk 00 10 進数 27 68 n1…nk 0 【定義域】 1 ≤ n ≤ 255, 1 ≤ k ≤ 32 【機能】 水平タブ位置を設定する。 【注意】 1) n は行の先頭から設定位置までの桁数を示す。 2) k は設定する水平タブ位置データの個数を示す。 3) 既に設定されている水平タブ位置は解除する。 4) 水平タブ位置に n = 8 を設定した場合 HT(水平タブ)の実行により次の印字位置は 9 桁目に移動する。 5) 設定可能な水平タブ位置は最大 32 ヶ所(k = 32)であり、これを越えた場合次データからは通常データとして 処理する。 6) 設定位置を指定する <n>k は小さい順に入力し NULL(00h)で終了する。 7) <n>が直前の<n>に等しいか小さい場合は、その時点で水平タブ位置の設定処理を終了し、次データからは 通常データとして処理する。 8) ESC D NUL コマンドにより全ての水平タブ位置を解除する。 【初期値】 水平タブの初期値は設定無し。 【参照】 HT GS L nL nH 【名称】 左マージンの設定 【形式】 ASCII GS L nL nH 16 進数 1D 4C nL nH 10 進数 29 76 nL nH 【定義域】 0 ≤ nL ≤ 255, 0 ≤ nH ≤ 255 【機能】 nL、nH で指定された左マージンを設定する。 【注意】 1) 左マージンは(nL+nH×256)ドットとなる。 1 ドット = 1/8 mm 2) ページモード選択時、このコマンドは設定にのみ有効である。 3) このコマンドの設定はページモードには影響しない。 4) 設定可能な最大の左マージンは、横方向の印字可能領域と同じ大きさである。 最大値を超えた場合はこのコマンドは無視される。 5) プリントバッファ内にデータが存在する場合、データを印字してからコマンドを実行する。 【初期値】 nL = 0, nH = 0 【参照】 GS W 19 GS W nL nH 【名称】 印字領域幅の設定 【形式】 ASCII GS W nL nH 16 進数 1D 57 nL nH 10 進数 29 87 nL nH 【定義域】 0 ≤ nL ≤ 255, 0 ≤ nH ≤ 255 【機能】 nL、nH で指定された印字領域幅を設定する。 【注意】 1) 印字領域幅は(nL+nH×256)ドットとなる。 1 ドット = 1/8 mm 2) ページモード選択時、このコマンドは設定にのみ有効である。 3) このコマンドの設定はページモードには影響しない。 4) 【左マージン+印字領域幅】が印字領域を超えた場合はこのコマンドは無視される。 5) プリントバッファ内にデータが存在する場合、データを印字してからコマンドを実行する。 【初期値】 【参照】 印字領域幅が 2 インチモデル(SM-S200 シリーズ) : nL = 128, nH = 1 印字領域幅が 3 インチモデル(SM-T300 シリーズ) : nL = 64, nH = 2 GS L 20 ESC W xL xH yL yH dxL dxH dyL dyH 【名称】 ページモードにおける印字領域の設定 【形式】 ASCII ESC W xL xH yL yH dxL dxH dyL dyH 16 進数 1B 57 xL xH yL yH dxL dxH dyL dyH 10 進数 27 87 xL xH yL yH dxL dxH dyL dyH 【定義域】 0 ≤ xL, xH, yL, yH, dxL, dxH, dyL, dyH ≤ 255 (ただし、dxL = dxH = 0 または dyL = dyH = 0 を除く。) 【機能】 ページモードにおける印字領域の位置および大きさを以下のように設定する。 横方向始点 (x) = (xL+xH×256) 縦方向始点 (y) = (yL+yH×256) 横方向長さ (dx) = (dxL+dxH×256) 縦方向長さ (dy) = (dyL+dyH×256) 印字領域は下図となる。 【注記】 1) スタンダードモード選択時、このコマンドを入力するとプリンタの内部フラグ操作のみ実行し、印字には影響しない。 2) 横方向始点または縦方向始点が印字可能領域外の場合、このコマンドは無視される。 横方向長さまたは縦方向長さが 0 の場合、このコマンドは無視される。 3) (横方向始点+横方向長さ)が横方向の印字可能領域を越える場合、(横方向の印字可能領域-横方向始点)を 横方向長さとする。 4) (縦方向始点+縦方向長さ)が縦方向の印字可能領域を越える場合、(縦方向の印字可能領域-縦方向始点)を 縦方向長さとする。 【初期値】 【参照】 xL = xH = yL = yH = 0, dyL = 96, dyH = 9 印字領域幅が 2 インチモデル(SM-S200 シリーズ) : dxL = 128, dxH = 1 印字領域幅が 3 インチモデル(SM-T300 シリーズ) : dxL = 64, dxH = 2 CAN, ESC L, ESC T 21 ESC T n 【名称】 ページモードにおける文字の印字方向の選択 【形式】 ASCII ESC T n 16 進数 1B 54 n 10 進数 27 84 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 3, 48 ≤ n ≤51 【機能】 ページモードにおける文字の印字方向および始点を選択する。 【注意】 n 印字方向 始点 0, 48 左 → 右 左上(図のA) 1, 49 下 → 上 左下(図のB) 2, 50 右 → 左 右下(図のC) 3, 51 上 → 下 右上(図のD) 1) スタンダードモード選択時、このコマンドを入力するとプリンタの内部フラグ操作のみ実行し、印字には影響しない。 2) このコマンドは ESC W(ページモードにおける印字領域の設定)により設定された印字領域内の始点となる。 3) 始点が左上または右下の場合、紙送り方向と垂直に文字を展開する。 4) 始点が右上または左下の場合、紙送り方向に文字を展開する。 【初期値】 n=0 【参照】 ESC $, ESC L, ESC W, ESC ¥, GS $, GS ¥ GS $ nL nH 【名称】 ページモードにおける縦方向絶対位置の指定 【形式】 ASCII GS $ nL nH 16 進数 1D 24 nL nH 10 進数 29 36 nL nH 【定義域】 0 ≤ nL ≤ 255, 0 ≤ nH ≤ 255 【機能】 ページモードにおけるデータ展開開始位置の文字縦方向の位置を、始点を基準とした絶対位置で指定する。 【注意】 1) 開始位置の文字縦方向の位置は、始点から(nL+nH×256)ドットとなる。 1 ドット = 1/8 mm 2) ページモード選択時以外はこのコマンドを無視する。 3) 指定されている印字領域を越える絶対位置指定は無視する。 4) ESC T(ページモードにおける文字の印字方向の選択)で設定された始点により、下記の動作となる。 始点が左上または右下に指定されている場合は紙送り方向(文字の縦方向)の絶対位置を指定する。 始点が右上または左下に指定されている場合は紙送りに垂直な方向(文字の縦方向)の絶対位置を指定する。 【参照】 ESC $, ESC T, ESC W, ESC ¥, GS ¥ 22 GS ¥ nL nH 【名称】 ページモードにおける縦方向相対位置の指定 【形式】 ASCII GS ¥ nL nH 16 進数 1D 5C nL nH 10 進数 29 92 nL nH 【定義域】 0 ≤ nL ≤ 255, 0 ≤ nH ≤ 255 【機能】 ページモードにおけるデータ展開開始位置の縦方向の位置を、現在位置を基準とした相対位置で指定する。 【注意】 1) 開始位置の文字縦方向の位置は、始点から(nL+nH×256)ドットとなる。 1 ドット = 1/8 mm 2) ページモード選択時以外はこのコマンドを無視する。 3) 文字に対して現在位置より下方向に指定する場合は正数(プラス)となり、上方向に指定する場合は負数 (マイナス)となる。 負数は、65536 の補数で表す。上方向に N ピッチ移動する場合は次のようになる。 nL + nH × 256 = 65536 - N 4) 指定されている印字領域を越える相対位置指定は無視する。 5) ESC T(ページモードにおける文字の印字方向の選択)で設定された始点により、下記の動作となる。 始点が左上または右下に指定されている場合は紙送り方向の相対位置を指定する。 始点が右上または左下に指定されている場合は紙送りに垂直な方向の相対位置を指定する。 【参照】 ESC $, ESC T, ESC W, ESC ¥, GS $ ESC O xL xH yL yH 【名称】 ページモードにおける印字開始位置の指定 【形式】 ASCII ESC O xL xH yL yH 16 進数 1B 4F xL xH yL yH 10 進数 27 79 xL xH yL yH 【機能】 ページモードにおける印字開始位置を水平方向と垂直方向でそれぞれ指定する。 水平印字開始位置 = xL+xH×256 垂直印字開始位置 = yL+yH×256 【注記】 ページモード選択時以外はこのコマンドを無視する。 23 1.5. ビットイメージコマンド このプリンタは、ビットイメージに関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC * ビットイメージモードの指定 ESC X 4 ユーザー定義ビットイメージの定義 ESC X 2 ユーザー定義ビットイメージの印字 24 ESC * m nL nH d1 dk 【名称】 ビットイメージモードの指定 【形式】 ASCII ESC * m nL nH d1…dk 16 進数 1B 2A m nL nH d1…dk 10 進数 27 42 m nL nH d1…dk 【定義域】 m = 0, 1, 32, 33 0 ≤ nL ≤ 255 0 ≤ nH ≤ 3 0 ≤ d ≤ 255 【機能】 【注意】 nL、nH で指定されたドット数について、モード m のビットイメージを指定する。 縦方向 横方向 m モード ドット数 ドット密度 ドット密度 データ数 0 8 ドット単密度 8 ≒68 DPI ≒102 DPI nL+nH×256 1 8 ドット倍密度 8 ≒68 DPI ≒203 DPI nL+nH×256 32 24 ドット単密度 24 ≒203 DPI ≒102 DPI (nL+nH×256)×3 33 24 ドット倍密度 24 ≒203 DPI ≒203 DPI (nL+nH×256)×3 1) m が定義域外の場合、nL 以降のデータは通常データとして処理する。 2) nL、nH は印字するビットイメージの横方向ドット数を示す。 3) ドット数は、nL+nH×256 で計算される。 4) 1 行の印字可能なドット数を越えるビットイメージデータの入力があった場合は、越えた分のデータは読み捨てる。 5) d はビットイメージデータを示す。 印字するドットに対応するビットを "1"、印字しないドットに対応するビットを "0" とする。 6) ビットイメージ処理終了後は通常のデータ処理に戻る。 7) 倒立印字を除く印字モード(強調印字、二重印字、アンダーライン、文字サイズ、白黒反転印字)は影響しない。 8) ビットイメージデータと印字されるドットの関係を以下に示す。 25 8 ドットビットイメージ 24 ドットビットイメージ 26 ESC X 4 x y d1…dk 【名称】 ユーザー定義ビットイメージの定義 【形式】 ASCII ESC X 4 x y d1…dk 16 進数 1B 58 34 x y d1…dk 10 進数 27 88 52 x y d1…dk 【機能】 【注記】 下記の x と y を用いてユーザー定義ビットイメージを定義する。 水平方向 = (x×8)ドット 垂直方向 = (y)ドット LF(印字および改行)または ESC X 2(ユーザー定義ビットイメージの印字)により印字することができる。 しかし、LF(印字および改行)でこのユーザー定義ビットイメージを連続印字する場合は、イメージとイメージの間に 1 行分の隙間ができてしまう。 【参照】 ESC X 2 27 ESC X 2 y 【名称】 ユーザー定義ビットイメージの印刷 【形式】 ASCII ESC X 2 y 16 進数 1B 58 32 y 10 進数 27 88 50 y 【定義域】 1 ≤ y ≤ 255 【機能】 ESC X 4(ユーザー定義ビットイメージの定義)で定義されたビットイメージを印字する。 y の値は、ESC X 4(ユーザー定義ビットイメージの定義)で指定した値とする。 【注記】 1) ESC X 4(ユーザー定義ビットイメージの定義)で定義されたビットイメージはこのコマンドで印字される。 このコマンドでユーザー定義ビットイメージを連続印字した場合は、イメージとイメージの間に隙間はできない。 2) スループット向上のためには、LF(印字および改行)ではなくこのコマンドを使用することを推奨する。 【参照】 ESC X 4 28 1.6. ステータスコマンド このプリンタは、ステータスに関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC v ステータス送信 DLE EOT EOT ステータスのリアルタイム送信 ESC FS NAK 印字終了ステータス送信 及び データキャンセル機能 29 ESC v 【名称】 ステータス送信 【形式】 ASCII ESC v 16 進数 1B 76 10 進数 27 118 【機能】 ステータスを送信する。 ① SM-S200 は 1 つの用紙センサーを搭載している。 プリンタステータスは紙有りか紙無しかを送信する。 通常のテータス値は 0(30h)の“紙有り”となる。 プリンタステータス 紙有り 紙無し 0 (30h) 1 (31h) ② SM-T300 は用紙センサー、カバーセンサーの 2 つのセンサーを搭載している。 通常のテータス値は 0(30h)の“紙有り”、“カバーが閉じている”となる。 Bit 0 用紙センサー : 用紙有り 1 用紙センサー : 用紙無し 0 カバーセンサー : カバーが閉じている 1 カバーセンサー : カバーが開いている 2 - 未使用 3 - 未使用 4 1 固定 5 1 固定 6 - 未使用 7 - 未使用 0 1 【参照】 ステータス 0/1 DLE EOT EOT DLE EOT EOT 【名称】 ステータスのリアルタイム送信 【形式】 ASCII DLE EOT EOT 16 進数 10 04 04 10 進数 16 4 4 【機能】 ステータスをリアルタイムに送信する。 【注意】 ステータスの内容は、ESC v(ステータス送信)と同等。 【参照】 ESC v 30 ESC FS NAK n NUL NUL 【名称】 印字終了ステータス送信 及び データキャンセル機能 【形式】 ASCII ESC FS NAK n NUL NUL 16 進数 1B 1C 15 n 00 00 10 進数 27 28 21 n 0 0 【定義域】 n = 5, 6 【機能】 印字終了後にステータスを送信する。プリンタエラー発生時にはデータを破棄する。 名称 n 5 6 機能 ドキュメント開始コマンド (ESC FS NAK 5 0 0) (1) 各種コマンド設定を初期化する。 ドキュメント終了コマンド (ESC FS NAK 6 0 0) (1) ラインバッファ内のデータがあれば印字実行する。 (2) 印字終了まで待つ。 (3) 印字成功ステータス または 印字失敗ステータスを返信する。 ・印字成功ステータス: 26Hex ドキュメント開始からドキュメント終了コマンドまでのデータを印字する 間にプリンタエラーが発生しなかった場合に26Hexを返信する。 ・印字失敗ステータス: 27Hex ドキュメント開始からドキュメント終了までのデータを印字する間にプリ ンタエラーが発生した場合、ドキュメント終了コマンドまでのデータを受 信し破棄した後、27Hexを返信する。 データ伝送順序 <印字正常時> ホスト→プリンタ: ESC FS NAK 5 0 0 ドキュメント・データ ESC FS NAK 6 0 0 プリンタ→ホスト: 印字成功 (26H) <印字失敗時> プリンタエラー発生(紙なし) データ破棄 ホスト→プリンタ: ESC FS NAK 5 0 0 ドキュメント・データ ESC FS NAK 6 0 0 プリンタ→ホスト: 【注意】 印字失敗 (27H) 本コマンドの処理は、ステータス(印字終了または印字失敗)の受信をもって終了すること。 ステータス受信が終わるまで本コマンドを続けて送ってはならない。 31 1.7. バーコードコマンド このプリンタは、バーコードに関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 GS h バーコードの高さの設定 GS w バーコードの横サイズの設定 GS k バーコードの印字 GS H HRI 印字の選択 GS Z 二次元コードの指定 ESC Z 二次元コードの印字 32 GS h n 【名称】 バーコードの高さの設定 【形式】 ASCII GS h n 16 進数 1D 68 n 10 進数 29 104 n 【定義域】 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 バーコードの高さを n ドットに設定する。 【初期値】 n = 60 【参照】 GS k GS w n 【名称】 バーコードの横サイズの設定 【形式】 ASCII GS w n 16 進数 1D 77 n 10 進数 29 119 n 【定義域】 1≤n≤8 【機能】 バーコードの横サイズを設定する。 n が定義域外の場合はこのコマンドは無視される。 【注記】 このコマンドは PDF417 コード印字にも影響する。 【初期値】 n=2 【参照】 2 値レベル バーコード n マルチレベルバーコードの モジュール幅(mm) 細エレメント(mm) 太エレメント(mm) 1 0.125 0.125 0.375 (= 0.125×3) 2 0.25 0.25 0.625 (= 0.25×2.5) 3 0.375 0.375 1.125 (= 0.375×3) 4 0.5 0.5 1.25 (= 0.5×2.5) 5 0.625 0.625 1.875 (= 0.625×3) 6 0.75 0.75 1.875 (= 0.75×2.5) 7 0.875 0.875 2.625 (= 0.875×3) 8 1.0 1.0 2.5 (= 1.0×2.5) GS k, GS Z, ESC Z 33 GS k m d1…dk NUL GS k m n d1…dn 【名称】 バーコードの印字 【形式】 ASCII GS k m d1…dk NUL 16 進数 1D 6B m d1…dk 00 10 進数 29 107 m d1…dk 0 ASCII GS k m n d1…dn 16 進数 1D 6B m n d1…dn 10 進数 29 107 m n d1…dn 0≦m≦6 k および d の定義域はバーコード体系により異なる。 【定義域】 65≦m≦73 n および d の定義域はバーコード体系により異なる。 【機能】 バーコード体系の選択とバーコードの印字を行う。 GS k m d1…dk NUL m バーコード体系 k の定義域 d の定義域 0 UPC-A 11 ≤ k ≤ 12 48 ≤ d ≤ 57 1 UPC-E 11 ≤ k ≤ 12 48 ≤ d ≤ 57 2 EAN13 11 ≤ k ≤ 13 48 ≤ d ≤ 57 3 4 EAN8 CODE39 7≤k≤8 1≤k 5 6 ITF CODABAR 1 ≤ k(ただし偶数) 1≤k 48 ≤ d ≤ 57 48 ≤ d ≤ 57, 65 ≤ d ≤ 90, d = 32, 36, 37, 43, 45, 46, 47 48 ≤ d ≤ 57 48 ≤ d ≤ 57, 65 ≤ d ≤ 68, d = 36, 43, 45, 46, 47, 58 GS k m n d1…dn 【注意】 m バーコード体系 k の定義域 d の定義域 65 UPC-A 11 ≤ n ≤ 12 48 ≤ d ≤ 57 66 UPC-E 11 ≤ n ≤ 12 48 ≤ d ≤ 57 67 EAN13 11 ≤ n ≤ 13 48 ≤ d ≤ 57 68 69 EAN8 CODE39 7≤n≤8 1 ≤ n ≤ 255 70 71 ITF CODABAR 1 ≤ n ≤ 255(ただし偶数) 1 ≤ n ≤ 255 72 CODE93 1 ≤ n ≤ 255 73 CODE128 2 ≤ n ≤ 255 48 ≤ d ≤ 57 48 ≤ d ≤ 57, 65 ≤ d ≤ 90, d = 32, 36, 37, 43, 45, 46, 47 48 ≤ d ≤ 57 48 ≤ d ≤ 57, 65 ≤ d ≤ 68, d = 36, 43, 45, 46, 47, 58 0 ≤ d ≤ 127 0 ≤ d ≤ 127 d = C1h(FNC1)、d = C2h(FNC2) d = C3h(FNC3)、d = C4h(FNC4) 1) GS k m d1…dk NUL の場合、NUL により終了する。 2) GS k m n d1…dn の場合、n はデータ数を示す。 3) ITF バーコードのデータ数は必ず偶数とする。 データ数が奇数の場合、最初のデータの前に 0(30h)を自動付加する。 4) 誤読取り防止のため、バーコードの左右両側に余白を確保することを推奨する。 5) UPC-A、EAN8、EAN13 は、データにチェックデジットを指定しなかった場合、プリンタが自動付加する。 チェックデジットを指定した場合、その値が間違っていてもバーコードはその値のまま生成される。 【参照】 GS h, GS w, GS H, ESC L, ESC W, ESC FF 34 GS H n 【名称】 HRI 印字の選択 【形式】 ASCII GS H n 16 進数 1D 48 n 10 進数 29 72 n 【定義域】 n = 0, 1, 48, 49 【機能】 バーコード印字時の HRI 文字の印字を選択する。 n の最下位ビットが 1 の場合、HRI 文字を印字する。 n の最下位ビットが 0 の場合、HRI 文字を印字しない。 【注記】 このコマンドは PDF417 コード印字にも影響する。 HRI とは、Human Readable Interpretation のことである。 【初期値】 n=0 【参照】 GS k, GS Z, ESC Z GS Z n 【名称】 二次元コードの指定 【形式】 ASCII GS Z n 16 進数 1D 5A n 10 進数 27 90 n 【定義域】 n=0 : PDF417 n=1 : DATAMATRIX(ECC200 バージョン) n=2 : QR コード 【機能】 二次元コードを指定する。 【初期値】 n=0 ESC Z m a k nL nH d1…dn 【名称】 二次元コードの印字 【形式】 ASCII ESC Z m a k nL nH d1…dn 16 進数 1B 5A m a k nL nH d1…dn 10 進数 27 90 m a k nL nH d1…dn 【機能】 PDF417 : m(1 ≤ m ≤ 30)は二次元コードのカラム数を指定する。 a(0 ≤ a ≤ 8)はデータが破損しても復元するためのセキュリティレベルを指定する。 k(2 ≤ k ≤ 5)は縦横の比率を指定する。 nL+nH×256 にてデータ数を指定する。 PDF417 のサイズは、GS w(バーコードの横サイズの設定)に影響される。 35 【機能】 DATAMATRIX(ECC200) : m(0 = 自動)はシンボルの高さ(縦列)を指定する。 a(0 = 自動)はシンボルの幅(横列)を指定する。 k(1 ≤ k ≤ 8)はモジュールサイズを指定する。 nL+nH×256 にてデータ数を指定する。 m = 0 または a = 0 の場合、バーコードサイズは自動設定になる。 バーコードサイズは自動設定を推奨する。 << DATAMATRIX (ECC200) サイズ >> シンボルサイズ 横列 縦列 10 10 12 12 8 18 14 14 8 32 16 16 12 26 18 18 20 20 12 36 22 22 16 36 24 24 26 26 16 48 32 32 36 36 40 40 44 44 48 48 52 52 64 64 72 72 80 80 88 88 96 96 104 104 120 120 132 132 144 144 数字 6 10 10 16 20 24 32 36 44 44 60 34 72 88 98 124 172 228 288 348 408 560 736 912 1152 1392 1632 2100 2608 3116 データ容量 (バイト) 英数字 バイト(8bit) 3 3 6 5 6 5 9 8 12 10 15 12 21 16 24 18 30 22 30 22 42 30 45 32 51 36 63 44 72 49 90 62 126 86 168 114 213 144 258 174 303 204 417 280 549 368 681 456 861 576 1041 696 1221 816 1572 1050 1953 1304 2334 1558 誤り訂正率(%) 62.5 58.3 58.3 55.6 52.4 50.0 46.7 43.8 45.0 45.0 40.0 42.9 40.0 38.9 36.4 36.7 32.8 29.6 28.0 28.1 29.2 28.6 28.1 29.6 28.0 28.1 29.2 28.0 27.6 28.5 備考 長方形 長方形 長方形 長方形 長方形 長方形 36 【機能】 QR コード : m(1 ≤ m ≤ 40, 0 =自動)はシンボルのバージョンを指定する。 a は誤り訂正レベルを指定する。 a=L : 7% a=M a=Q a=H : : : 15% 25% 30% k(1 ≤ k ≤ 8)はモジュールサイズを指定する。 nL+nH×256 にてデータ数を指定する。 m = 0 の場合、バーコードサイズは自動設定になる。 バーコードサイズは自動設定を推奨する。 コードワードはデータ圧縮により計算される。実際のデータは、コードワードよりも上回る。 << QR コード サイズ(バージョン) >> 型番 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 L (7%) 19 34 55 80 108 136 156 194 232 274 324 370 428 461 523 589 647 721 795 861 932 1006 1094 1174 1276 1370 1468 1531 1631 1735 1843 1955 2071 2191 2306 2434 2566 2702 2812 2956 誤り訂正レベルによるデータ容量 M (15%) Q (25%) 16 13 28 22 44 34 64 48 86 62 108 76 124 88 154 110 182 132 216 154 254 180 290 206 334 244 365 261 415 295 453 325 507 367 563 397 627 445 669 485 714 512 782 568 860 614 914 664 1000 718 1062 754 1128 808 1193 871 1267 911 1373 985 1455 1033 1541 1115 1631 1171 1725 1231 1812 1286 1914 1354 1992 1426 2102 1502 2216 1582 2334 1666 H (30%) 9 16 26 36 46 60 66 86 100 122 140 158 180 197 223 253 283 313 341 385 406 442 464 514 538 596 628 661 701 745 793 845 901 961 986 1054 1096 1142 1222 1276 37 1.8. 補助機能 このプリンタは、補助機能に関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC @ プリンタの初期化 ESC L ページモードの選択 ESC S スタンダードモードの選択 CAN ページモードにおける印字データのキャンセル 38 ESC @ 【名称】 プリンタの初期化 【形式】 ASCII ESC @ 16 進数 1B 40 10 進数 27 64 【機能】 プリントバッファ内のデータをクリアし、各種設定を初期状態にする。 【注意】 受信バッファ内のデータはクリアされない。 ESC L 【名称】 ページモードの選択 【形式】 ASCII ESC L 16 進数 1B 4C 10 進数 27 76 【機能】 スタンダードモードからページモードへの切替えを行う。 【注意】 1) スタンダードモードで入力された場合に有効である。 2) FF(ページモードの印字と復帰)または ESC S(スタンダードモードの選択)の実行後、スタンダードモードに戻る。 3) 文字展開位置は ESC W(ページモードにおける印字領域の設定)で指定された印字領域内の、ESC T(ページ モードにおける文字の印字方向の選択)で指定された始点となる。 4) ページモードとスタンダードモードにそれぞれ独立した値をもつ下記コマンドの設定値をページモードの設定値に 切替える。 文字の右スペース量の設定 : ESC SP, 改行量の設定 : ESC 2, FS S ESC 3 5) 電源再投入、リセット、および ESC @(プリンタの初期化)実行時にスタンダードモードへ復帰する。 【参照】 FF, CAN, ESC FF, ESC S, ESC T, ESC W, GS $, GS ¥ 39 ESC S 【名称】 スタンダードモードの選択 【形式】 ASCII ESC S 16 進数 1B 53 10 進数 27 83 【機能】 ページモードからスタンダードモードへの切替えを行う。 【注記】 1) ページモードで入力された場合のみ有効である。 2) ページモードで展開したデータは消去される。 3) 実行後は、行の先頭を次の印字開始位置とする。 4) ESC W(ページモードにおける印字領域の設定)により設定した印字領域は初期化される。 5) ページモードとスタンダードモードにそれぞれ独立した値をもつ下記コマンドの設定値をスタンダードモードの 設定値に切替える。 文字の右スペース量の設定 : ESC SP, 改行量の設定 : ESC 2, FS S ESC 3 6) スタンダードモードにおいては、下記のコマンドは設定のみ有効である。 ページモードにおける印字領域の設定 : ページモードにおける文字の印字方向の選択 : ESC W ESC T 7) 電源再投入、リセット、および ESC @(プリンタの初期化)実行時にはスタンダードモードが選択される。 【参照】 FF, ESC FF, ESC L CAN 【名称】 ページモードにおける印字データのキャンセル 【形式】 ASCII CAN 16 進数 18 10 進数 24 【機能】 ページモードにおいて現在設定されている印字領域の全データを消去する。 【注意】 ページモード選択時のみ有効である。 【参照】 ESC L, ESC W 40 1.9. ライン&ボックスの印字 このプリンタは、ライン&ボックスに関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 GS i ページモードにおけるライン&ボックスの印字 41 GS i 【名称】 ページモードにおけるライン&ボックスの印字 【形式】 ASCII GS i xL xH yL yH n 16 進数 1D 69 xL xH yL yH n 10 進数 29 105 xL xH yL yH n 【定義域】 0 ≤ xL, xH, yL, yH ≤ 255 0 ≤ n ≤ 255 【機能】 ページモードにおいて線&四角形を印字する。 横(水平方向)の長さ : xL+xH×256(dots) 縦(垂直方向)の長さ : yL+yH×256(dots) 線の太さ : n(ドット単位) 横(水平方向)の長さが 0 の場合、縦線のみとなる。 縦(垂直方向)の長さが 0 の場合、横線のみとなる。 42 1.10. 磁気カードリーダーコマンド このプリンタは、磁気カードリーダーに関する下記のコマンドをサポートする。 磁気カードリーダーに関するコマンドは、磁気カードリーダー搭載モデルにのみ有効である。 コマンド 名称 ESC M C ISO トラックのデータ読み取り ESC M D ISO トラックのデータ読み取り ESC M E ISO 2 トラックのデータ読み取り ESC M F ISO 3 トラックのデータ読み取り ESC M G ISO トラック(第 3 トラック)のデータ読み取り ESC M J JIS-Ⅱ磁気カードのデータ読み取り EOT 磁気カード読み取りモードのキャンセル 43 ESC M C 【名称】 ISO トラックのデータ読み取り 【形式】 ASCII ESC M C 16 進数 1B 4D 43 10 進数 27 77 67 【機能】 トラックのデータを読み取る。 【注記】 プリンタはカードを読み取るために待機する。 読み取りが成功したら、プリンタはホストにデータを送信し磁気カード読み取りモードを終了する。 読取りトラック SM-S201 SM-S202 SM-S214 SM-T301 SM-T302 第1 第2 第1 第1 第2 ESC M D 【名称】 ISO トラックのデータ読み取り 【形式】 ASCII ESC M D 16 進数 1B 4D 44 10 進数 27 77 68 【機能】 トラックのデータを読み取る。 【注記】 プリンタはカードを読み取るために待機する。 読み取りが成功したら、プリンタはホストにデータを送信し磁気カード読み取りモードを終了する。 読取りトラック SM-S201 SM-S202 SM-S214 SM-T301 SM-T302 第2 第3 第2 第2 第3 ESC M E 【名称】 ISO 2 トラックのデータ読み取り 【形式】 ASCII ESC M E 16 進数 1B 4D 45 10 進数 27 77 69 【機能】 2 トラックのデータを同時に読み取る。 【注記】 プリンタはカードを読み取るために待機する。 読み取りが成功したら、プリンタはホストにデータを送信し磁気カード読み取りモードを終了する。 読取りトラック SM-S201 SM-S202 SM-S214 SM-T301 SM-T302 第 1、2 第 2、3 第 1、2 第 1、2 第 2、3 44 ESC M F 【名称】 ISO 3 トラックのデータ読み取り 【形式】 ASCII ESC M F 16 進数 1B 4D 46 10 進数 27 77 70 【機能】 3 トラックのデータを同時に読み取る。 【注記】 プリンタはカードを読み取るために待機する。 読み取りが成功したら、プリンタはホストにデータを送信し磁気カード読み取りモードを終了する。 SM-S214 読取りトラック 第 1、2、3 ESC M G 【名称】 ISO トラック(第 3 トラック)のデータ読み取り 【形式】 ASCII ESC M G 16 進数 1B 4D 47 10 進数 27 77 71 【機能】 第 3 トラックのデータを読み取る。 【注記】 プリンタはカードを読み取るために待機する。 読み取りが成功したら、プリンタはホストにデータを送信し磁気カード読み取りモードを終了する。 SM-S214 読取りトラック 第3 ESC M J 【名称】 JIS-Ⅱ磁気カードのデータ読み取り 【形式】 ASCII ESC M J 16 進数 1B 4D 4A 10 進数 27 77 74 【機能】 JIS-Ⅱ(JIS)カードのデータを読み取る。 【注記】 プリンタはカードを読み取るために待機する。 読み取りが成功したら、プリンタはホストにデータを送信し磁気カード読み取りモードを終了する。 EOT 【名称】 磁気カード読み取りモードのキャンセル 【形式】 ASCII EOT 16 進数 04 10 進数 4 【機能】 読み取りを中止し磁気カード読み取りモードを終了する。 45 カード仕様 下表に各磁気トラックに格納されたデータのフォーマットの概要を示す。 ISO-1 Track (IATA) 記録密度 210 BPI 記録容量 79 文字 データフォーマット 英数字 データ容量 76 文字 ISO-2 Track (ABA) 記録密度 75 BPI 記録容量 40 文字 データフォーマット 数字 データ容量 37 文字 ISO-3 Track (MINTS) 記録密度 210 BPI 記録容量 107 文字 データフォーマット 数字 データ容量 104 文字 JIS-Ⅱ(JIS) 記録密度 210 BPI 記録容量 72 文字 データフォーマット 英数字 データ容量 69 文字 46 磁気カードデータ伝送フォーマット < 1 / 2 トラックバージョン > - トラック 1 02h 43h 31h 31h 1Ch DATA(76 文字) 1Ch 03h 0Dh 0Ah - トラック 2 02h 44h 31h 31h 1Ch DATA(37 文字) 03h 0Dh 0Ah - トラック 1、2 02h 45h 31h 31h 1Ch 1Ch DATA(76) 1Ch DATA(37) 1Ch 03h 0Dh 0Ah < 2 / 3 トラックバージョン > - トラック 2 02h 43h 31h 31h 1Ch DATA(37 文字) 1Ch 03h 0Dh 0Ah DATA(104 文字) 03h 0Dh 0Ah - トラック 3 02h 44h 31h 31h 1Ch - トラック 2、3 02h 45h 31h 31h 1Ch 1Ch DATA(37) 1Ch DATA(104) 1Ch 03h 0Dh 0Ah < 1 / 2 / 3 トラックバージョン > - トラック 1 02h 43h 31h 31h 1Ch DATA(76 文字) 1Ch 03h 0Dh 0Ah - トラック 2 02h 44h 31h 31h 1Ch DATA(37 文字) 03h 0Dh 0Ah - トラック 1、2 02h 45h 31h 31h 1Ch 1Ch DATA(76) 1Ch DATA(37) DATA(76) 1Ch DATA(37) 1Ch 03h 0Dh 0Ah - トラック 1、2、3 02h 46h 31h 31h 1Ch 1Ch 1Ch DATA(104) 1Ch 03h 0Dh 0Ah - トラック 3 02h 47h 31h 31h 1Ch 1Ch DATA(104) 03h 0Dh 0Ah < JIS-Ⅱ(JIS) > F2h 4Ah 31h 31h 1Ch DATA(69 文字) 1Ch F3h 0Dh 0Ah 47 磁気カードデータ読み取り時の注意事項 【注意事項①】 各トラックに書き込まれたデータが、記憶容量より少ない場合、残り容量は NUL で埋められる。 (例)第 2 トラックに『12345678901234567890』と言う 20 文字のデータが書き込まれていた場合、以下データを受信。 31 32 33 34 35 36 37 38 39 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 30 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 【注意事項②】 ※同時読みコマンド(ESC M E)の場合 ESC M E コマンドにて 2 トラックのデータ読み取りを行う際のプリンタステータスを以下に示す。 前述の通り、どちらか一方のトラックが正しく読み取れた(表中 2、3)場合、プリンタは“読み取り成功”と判断し、 ホスト側に読み取ったデータを返す。 両方のトラックが正しく読み取れたことを判断する為には、受信データのデータ長をホスト側で確認する必要がある。 (データ長~トラック 1、2) 合計 124 バイト (データ長~トラック 2、3) 合計 152 バイト 48 1.11. 漢字制御コマンド このプリンタは、漢字制御に関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 FS C 漢字モードの指定 FS S 漢字のスペース量の設定 49 FS C n 【名称】 漢字モードの指定 【形式】 ASCII FS C n 16 進数 1C 43 n 10 進数 28 67 n 【定義域】 n = 0, 1, 48, 49 【機能】 漢字モードを指定する。 機能 n 【初期値】 0, 48 漢字モード解除 1, 49 シフト JIS 漢字モード指定 n=0 FS S n1 n2 【名称】 漢字のスペース量の設定 【形式】 ASCII FS S n1 n2 16 進数 1C 53 n1 n2 10 進数 28 83 n1 n2 【定義域】 0 ≤ n1 ≤ 255 0 ≤ n2 ≤ 255 【機能】 漢字の左スペース量および右スペース量を設定する。 【注意】 1) 設定するスペース量は、文字サイズが標準サイズの時のスペース量である。 文字の横方向倍率が 2 以上の場合は、スペース量も倍率に応じて大きくなる。 2) スタンダードモードとページモードに、それぞれ独立したスペース量の設定が可能である。 3) この設定は漢字にのみ有効である。 【初期値】 n1 = 0, n2 = 0 50 1.12. ブラックマーク検知コマンド このプリンタは、ブラックマーク検知に関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC P ブラックマーク検出後の紙送り量の設定 ESC z ESC y ブラックマーク検出後の紙送りの実行 51 ESC P yL yH 【名称】 ブラックマーク検出後の紙送り量の設定 【形式】 ASCII ESC P yL yH 16 進数 1B 50 yL yH 10 進数 27 80 yL yH 【機能】 ブラックマーク検出後の紙送り量を設定する。 ESC z ESC y 【名称】 ブラックマーク検出後の紙送りの実行 【形式】 ASCII ESC z ESC 16 進数 1B 7A 1B 79 10 進数 27 122 27 121 【機能】 y 設定されたブラックマーク検出後の紙送り量分だけ、紙送りを実行する。 52 1.13. ロゴコマンド このプリンタは、ロゴに関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC f ロゴの印字 53 ESC f n 【名称】 ロゴの印字 【形式】 ASCII ESC f n 16 進数 1B 66 n 10 進数 27 102 n 【定義域】 0 < n < 255 (n はロゴの番号) 【機能】 プリンタのメモリに格納されているロゴを印字する。 【注意】 1) 下記のコマンドによって印字される。 ロゴ 1 : ESC f 0 FF ロゴ 2 : ESC f 1 FF 16 進数 1B 66 00 0C 16 進数 1B 66 01 0C 2) ロゴデータは、1ビットの PCX ファイルフォーマットでその幅(ピクセル)は 8 の倍数でなくてはならない。 3) Star Micronics Utility を使用してプリンタにロゴを登録することができる。 4) 登録されるロゴの数(総メモリーサイズ)はプリンタの機種によって異なる。 ロゴデータのサイズが 4K(4096 バイト)以下ならば、最大 60 のロゴ(最大 243K バイト)をプリンタに登録できる。 ロゴは 2400 ピクセルの高さを超えてはならない。 *** プリンタの最大ロゴサイズ *** 2 インチ幅プリンタ : 384 x 2400 ピクセル 【参照】 3 インチ幅プリンタ : 576 x 2400 ピクセル ESC L, ESC O, ESC W 54 1.14. イニシャリゼーションマクロ このプリンタは、イニシャリゼーションマクロ登録に関する下記のコマンドをサポートする。 コマンド 名称 ESC FS + イニシャリゼーションマクロの登録 ESC FS + 【名称】 イニシャリゼーションマクロの登録 【形式】 ASCII ESC FS + m t nL nH d1 d2 ... dk 16 進数 1B 1C 2B m t nL nH d1 d2 ... dk 10 進数 27 102 43 m t nL nH d1 d2 ... dk 【定義域】 m=1 t=0 k = (nL+nH×256), 0 ≤ k ≤ 7936 0 ≤ d ≤ 255 【機能】 本コマンドにより以下マクロ領域に Initialization Macro データを登録する。 登録領域 登録情報 登録 登録Block 容量 データ種 番号 byte Initialization 0 2 登録データ種 0000h = Initialization Macro、FFFFh = 登録データ無し 2 登録データ数 4 登録データアドレス 8 (Reserved) 7936 登録データ Macro 登録データ 詳細 1) m は登録 Block 数を指定する。 m = 1 固定。 本コマンドは Initialization Macro 登録専用。 2) t は登録データ種を指定する。 t = 0 固定。 本コマンドは Initialization Macro 登録専用。 3) (nL+nH×256) は登録するデータ数を指定する。 (nL+nH×256) = 0 の場合、t で指定された Initialization Macro データを消去する。 4) d は登録する Initialization Macro データ。 5) Initialization Macro データを不揮発性メモリに書込んだ後、プリンタリセットを実行する。 6) 全 Initialization Macro 容量が登録容量を越える場合、容量を超えるデータブロックまでは不揮発性メモリに 書き込み、それ以降はコマンド解析を終了する。 7) ラインバッファに未印字データがある場合、ラインバッファ内の印字データを印字した後、本コマンドを実行する。 8) 登録時、現在の Initialization Macro 領域はすべてクリアされるため、前の Initialization Macro データを必要と する場合は再度書き込むこと。 9) このコマンドにより登録されたデータは、プリンタの電源投入時、または ESC @(プリンタの初期化)実行時に 実行される。 55 【注意】 本コマンドは、ESC @(プリンタの初期化)コマンドにより実行されるため、Initialization Macro データに ESC @ コマンドを登録することは禁止する。 【参照】 ESC @ 56 1.15. 自動パワーダウンモード パワーダウンモード時にコマンドを受信した場合、あるいはボタン操作があった場合、このプリンタはプリントレディモードに復帰する。 しかし、パワーダウンモードからプリントレディモードへ移行中(約 1 秒間)に受信した印字データは破棄されるため、印字はできない。 そのため、プリンタがパワーダウンモードに入った場合には、印字データを送信する前に、必ずプリントレディモードに復帰させる必要 がある。 【プリントレディモードへの復帰方法および確認方法】 1) DLE EOT EOT(ステータスのリアルタイム送信)を、30h から 37h までの送信値を受信するまで繰り返し送る。 または、 2) FEED ボタンあるいは MODE ボタン(SM-T300 シリーズの場合には電源ボタン)を押す。 その後、POWER ランプ(緑色 LED)が点灯していることでプリントレディモードに復帰したことを確認可能。 57 2. 付録 2.1 機種別コマンド対応表 コマンド SM-S200 SM-S210 SM-T300 HT ○ ○ ○ LF ○ ○ ○ FF ○ ○ ○ CAN ○ ○ ○ DLE EOT EOT ○ ○ ○ EOT ○ ○ ○ ESC FF ○ ○ ○ ESC SP ○ ○ ○ ESC ! ○ ○ ○ ESC $ ○ ○ ○ ESC * ○ ○ ○ ESC - ○ ○ ○ ESC 2 ○ ○ ○ ESC 3 ○ ○ ○ ESC @ ○ ○ ○ ESC D ○ ○ ○ ESC E ○ ○ ○ ESC J ○ ○ ○ ESC L ○ ○ ○ ESC M C ○ ○ ○ ESC M D ○ ○ ○ ESC M E ○ ○ ○ ESC M F - ○ - ESC M G - ○ - ESC M J ○ ○ ○ ESC O ○ ○ ○ ESC P ○ ○ ○ ESC R ○ ○ ○ ESC S ○ ○ ○ ESC T ○ ○ ○ ESC W ○ ○ ○ ESC X 4 ○ ○ ○ ESC X 2 ○ ○ ○ ESC Z ○ ○ ○ ESC ¥ ○ ○ ○ ESC { ○ ○ ○ ESC a ○ ○ ○ ESC d ○ ○ ○ ESC f ○ ○ ESC t ○(*1) ○ ○ ○(*1) コマンド SM-S200 SM-S210 SM-T300 ESC v ○ ○ ○ ESC z ESC y ○ ○ ○ GS ! ○ ○ ○ GS $ ○ ○ ○ GS B ○ ○ ○ GS H ○ ○ ○ GS L ○ ○ ○ GS W ○ ○ ○ GS Z ○ ○ ○ GS ¥ ○ ○ ○ GS i ○ ○ ○ GS h ○ ○ ○ GS k ○ ○ ○ GS w ○ ○ ○ FS C ○ ○ ○ ○ ○ ○ ESC FS NAK V2.4~ ○ V2.4~ ESC FS + V2.3~ ○ V2.3~ FS S (*1) nパラメータ範囲:V1.1までは0≦n≦5、V2.1以降は0≦n≦17。 59 変更履歴 Ver 日付 変更箇所 初版 1.2 日本語対応 1.3 1.4 変更内容 2011.12.5 コードページ注意事項追記 11 拡大印字注意事項追記 16 バーコード印字注意事項追記 39 ---------- F/W Ver2.1 以降 ---------- 1.5 コードページ追加 11 コード表削除(別冊作成) 付録 コードページ注意事項削除 11 2012.7.23 仕様書を B4 サイズから A4 サイズに変更 ---------- F/W Ver2.3 以降 ---------イニシャリゼーションマクロ機能追加 1.6 2012.10.19 SM-S220 追加(海外モデル) 「印字終了ステータス送信 及び データキャンセル機能」を追加 54, 55 29, 31 --------- F/W Ver2.4 以降 ---------SM-S210/SM-S214 追加(日本モデル) 1.7 2012.12.18 印字終了ステータス送信 及び データキャンセル機能 注記 31, 43,60,61 磁気カードリーダーコマンド 注記 機種別コマンド対応表(日本モデル) 追加 1.8 2012.01.21 日本モデル/海外モデル 仕様書共通化 表紙、2, 3, 43, ESC M F/ ESC F G コマンド追加 44, 45, 49, 60, 機種別コマンド対応表(海外モデル) 追加 61, 62, 63 60 URL: http://www.star-m.jp 〒 424-0066 静岡県静岡市清水区七ッ新屋 536 電話 054-347-0112(営業直通)
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