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表紙
この電⼦書籍はテスト投稿です。
「ダブルクロスthe 3rd Edition」の⾃作シナリオのシナリオです。
シナリオは本塚届です。
(C)2009 Shunsaku Yano/FarEast Amusement Research Co.,ltd (C)2009 FujimiShobo , Printed
in Japan
トレーラー
君が戦うのは、ある因縁と賢者の⽯を巡る物語だ。
君は選ばれた。何者をもなぎ払う⼒。それを君のものとするかは君次第。
君が戦うのはかつての師だ。
君は選ばれなかった。だが、君はたしかに道を切り開く⼒を持っている。
君が戦うのは仲間の仇だ。
君はかつて仲間を失った。だが、君は仲間を再び失わぬよう守る⼒を持っている。
君が戦うのは君⾃⾝の運命だ。
君は忘れた。戦う意味も、何をすべきかも。そしてその宿命も。
それは求めた。何よりも⾃⾝を思う絆を。
ダブルクロス the 3rd edition「渇望の聖杯-グレイル-」
「汝、闇を喰らい尽くす剣(つるぎ)となれ」
ハンドアウト
ハンドアウト---------------------------------------------------PC1:
カヴァー/ワークス:⾼校⽣/⾼校⽣
シナリオロイス:明⽯優美
ハンドアウト:
君はH市の⾼校に通う、ごく普通の⽣徒だ。
だが、ある⽇君の前に2年前死に別れた明⽯優美が現れる。
そして同時にFHエージェントが君に襲いかかる。
ヒロインは何も知らず殺される君に賢者の⽯を⼿渡し告げる。
――戦ってくれ、と。
-----------------------------------------------------------------------------PC2:
カヴァー/ワークス:UGNチルドレン/FHもしくはUGNチルドレン
シナリオロイス:スピードマスター
ハンドアウト:
君は元はファルスハーツに属するチルドレンだった。
君がかつて師事していたスピードセルリーダー、スピードマスター。
彼は先達として君に戦い⽅を教え、オーヴァードとしての⽣き⽅を教えてくれた。
しかし、2年前のあの⽇、ある実験と事故を契機に全ては変わった。
君に残されたのは愚者の⻩⾦(デミクリスタル)と引き取られたH市、UGNでの⼈⽣だけだ。
そんな君の元にH市に潜伏しているファルスハーツを撃退せよ、との命令が下される。
-----------------------------------------------------------------------------PC3:
カヴァー/ワークス:UGNエージェント/UGNエージェント
シナリオロイス:東⾵⾕冴⼦
ハンドアウト:
君はUGNに属するエージェントだ。
2年前まで君は別の⽀部に所属していた。
だが、ある事件を契機にその⽀部から離れ、H⽀部にPC2と所属している。
そんな君の元にアッシュレドリックからの命令を受け、かつての同僚にして上司である東⾵⾕
冴⼦が現れる。
彼⼥はH市に潜伏しているファルスハーツを撃退するよう云う。そしてもうひとつの⽬的も。
----------------------------------------------------------------------------- PC4:
カヴァー/ワークス:レネゲイドビーイング/レネゲイドビーイング
シナリオロイス:グレイル
ハンドアウト:
君は記憶喪失のレネゲイドビーイングだ。
君が思い出せるのは、グレイルと呼ばれるモノを追うこと、そしてPC1を追うこと。
そのふたつだけだ。
グレイルと呼ばれるものは何か、そしてそれをどうすればいいのか。
それは君にはわからない。
今はただ、PC1と接触するしかない。
------------------------------------------------------------------------------
オープニングフェイズ
PC1 ⽛神⼑真(キバガミ トーマ)
PC2 芳成六花(ホウセイ リッカ)
PC3 東陽⼀郎(アズマ ヨウイチロウ)
PC4 タリス & ⾼⽐良紗代⼦(タカヒラ サヨコ)
OP1 SP4-----------------------------------------------回想
タリス……とまだ呼ばれる前、ヒトガタのヒューマンズネイバーが使えていた頃。
#タリスがヒトガタを維持できていた頃の描写を貰っておく。
#どういう⾵体か? それを後にグレイルの過去の回想時に使う。
タリスがツヴァイハンダーを持った少⼥と戦うシーン。
少⼥は、あなたに向かって剣を向ける。
少⼥の斬撃が唸り、あなたに斬りかかる。
激しい戦いの後、両者は相打つ。
相打ったあと、ヒューマンズネイバーを維持できず、あなたは結晶体に戻り。
そして時系列は今になり、⾬が降る中、あなたの起源種のレネゲイドに呼応する響きがあっ
た。
あなたがその同調する誰かを呼ぶ。
そして、視点が切り替わり紗代⼦が登場。
紗代⼦はいつもの学校の帰り、誰かに呼ばれているような感覚を覚える。
そして、公園の空き地で⼆⼈は出会う。
「思えば、それが全ての始まりだったのだろう」
「その少⼥が巻き込まれる運命」
「この時、それを知る者は誰も居なかった」
タリスを拾い上げ、⾃宅に帰る。
OP2 SP3-----------------------------------------------UGNの教会地下⽀部、東陽⼀郎はいつものように、⽀部に詰めていた。
いつものように霧⾕と打ち合わせをしつつ、⾝寄りのない⼦供の指導について世話をする。
「では、アズマさん。以前あなたからお話いただいた、カヤバタカヒロさん。彼は、某⽀部に
て能⼒訓練を⾏ってもらうことになりました。ひとまず、それについては私とその⽀部に任せ
てください」
通信を切り、神⽗⽀部⻑が現れ、⼥性を連れてくる。
「⽶国⽀部から指⽰を受けて来ました、東⾵⾕冴⼦です」
⽀部⻑が⾔う。
「今回は、アッシュレドリック⽒からの命令で、こちらの東⾵⾕さんに来てもらったよ」
「この街にマスタークラスのエージェントが張り込んでいるらしい。それを掃討するために、
君とこちらの東⾵⾕さん、そして我が⽀部で組んでもらうことになる」
冴⼦
「久しぶりね、陽⼀郎。あなたと組めて嬉しいわ」
⽀部⻑
「なぜ、彼⼥が君と組むことになったかだが……」
遮って冴⼦が⾔う。
「それについては私から。今回の件、グレイルと呼ばれるアーティファクトが関わっていま
す」
グレイルという名に東は覚えがある。
2年前の回想に⼊る。
グレイルと呼ばれる強⼒な武器がFHの研究所で研究されているらしい。
アッシュレドリックがグレイルの情報を得て東⾵⾕の⽀部を派遣する。
ゼファーと呼ばれる凄腕のFHエージェントがいる研究所で東⾵⾕冴⼦、東陽⼀郎の⽀部が戦闘
を⾏う。
そこにはゼファー、そして春⽇恭⼆がいた。
激しい戦いの最中、部下が⼀⼈、また⼀⼈と倒れていく。
「はっ、東⾵⾕隊⻑、幸永啓司以下部隊の数名が重傷です! 幸永は春⽇と相打ちました。死
傷者も多数居ます。東⾵⾕隊⻑、指⽰を!」
「退路を確保しつつ、前進、負傷者を連れて引きなさい。私と東で最深部に⾏きます」
春⽇「クッ……UGNがここまで来たか……。私は先程のダメージが強い、ここは退かせてもら
うぞ、ゼファー」
そのさなか、グレイルが暴⾛し研究所を⼤きく鳴動させます。
ゼファー「クソ、グレイルが起動……いや、暴⾛したか!」
ゼファー「おい、UGNの連中よ。逃げろ、死にたくなければ退け!」
爆発と⻯巻でめちゃくちゃになった研究所。
敵も退いた、被害も甚⼤。
冴⼦は撤退しよう、と提案する。
そして、舞台は教会地下⽀部に戻る。
「そう、あの時、FHのエージェントが⾔っていた、あの事件の渦中にあった存在、グレイルで
す」
「詳細なデータはありませんが、あの時暴⾛したグレイルがこの街にあり、FHがそれを狙って
いるというのが現状です。アッシュレドリックの命令はFHの撃退、及びグレイルの確保。私た
ちにとっても因縁浅からぬ相⼿です」
「今度こそ、彼らに勝利しましょう」そして握⼿を求める。
その⼿を取ったところで、神⽗⽀部⻑が「六花君にも連絡を出しておくよ」と、メールを出し
たところでシーン終了。
「君は東⾵⾕冴⼦と再びまみえた」
「あの時、君は多くの仲間を守りきれなかった」
「今の君ならば、仲間を守り、必ずや勝利を得られるだろう」
「だが、その勝利が⼀体何をもたらすのか、君はまだ知らない」
OP3 SP2-----------------------------------------------回想というか、夢を観ている。
両親に化物と疎まれた思い出。
「ひっ化物……」
両親の恐怖にひきつる表情を⾒て、六花は何を思うのか。
そして、FHでチームを組んでいた頃。
スピードマスター……当時はゼファーと呼ばれていた。彼の顔も⾒える。彼がセルリーダー
だった。
FHで駆け抜けるように戦ってきた⽇々が⾒える。
そして、あの瞬間。
チームのメンバーとして、スピードマスターに実験として呼び出された。
おそらく命を吸われているのだろう、次々と倒れていく仲間を⾒ながら、六花もまた倒れる。
別室からモニターしていたのだろう、研究者の声が響く。
「賢者の⽯⽣成実験、全⾏程を終了しました」
曖昧な意識の中で、六花は聞く。
研究員の上司なのであろう、男の声が響く。
「結果は?」
「はい、賢者の⽯の⽣成は失敗、被験体に宿ったモノは愚者の⻩⾦と呼ばれる劣化品です」
「そうか……進化を望めぬ者に⽤はない。失敗作め」
そう、その男が⾔い放つと同時に研究所にサイレンが鳴り響く。
「UGNの襲撃か」
「そのようです、数は……」
そこで六花の意識は途切れる。
暗転した意識がハッキリとする。夢から覚めたのだ。
そこはUGNからしつらえられた六花の部屋だった。
今となっては⾒慣れた部屋。
ふと、枕元にある携帯端末を⾒ると、メールが⼀件着信している。
UGNからだ。どうやら、呼び出しのメールらしい。
眠っていた六花は、そのメールに起こされたのだろう。
六花が⾝⽀度をし始める。
ナイフをジャケットに仕込み、ベレッタM92-Fをホルスターに突っ込む。
そこで、六花の愚者の⻩⾦が眼に⼊る。
「君が夢に⾒た、過去」
「失敗作と呼ばれた君」
「そして、君の直属の上司だったスピードマスター」
「君は道を切り開く⼒を持っている、それが⼀体何を切り裂いて進むのか」
「そして、その終着に⼀体何が待っているのか。君はまだ知らない」
OP4 SP1-----------------------------------------------⽇常のシーンから。
⾼校の授業が終わった放課後。舞台は桜が咲いている春先から梅⾬にはいるぐらい。
⾬が降っている。
トーマの携帯に⺟から着信がある。
「買い物をしてきてほしいのだけれど」
「涼⼦さんと呼びなさい」
桜が舞い散る帰り道。⾬が降っている。
そう、あの⽇もこんな⾵に桜が咲き誇っていた。
回想
今から⼤体2年ほど前。
⼤体14,5歳ぐらいの頃。
中学校に⾏っていた。
全校で⾏われた、花⾒イベント。
幼なじみの⼥の⼦、同級⽣の明⽯優美という⼥の⼦が声をかけてきます。
優美「トーマさん。桜ですよ、⼤きな⼋重桜があるそうです。私、今から楽しみですよ」
バスに乗って、⼤きな桜がある公園に向かう途中。
⽥舎の⽅の⼤きな研究所のような施設の前を通る。
⼤規模な爆発が起きる。
とてつもなく⼤きな⻯巻が荒れ狂う。
それは明らかに爆発物によるものではなかった。
銃弾が擦過し、とてもただの爆発事故とは思えない。
そんな中、突⾵に煽られて、優美が宙を舞う。
トーマに⼿を伸ばす優美。
その⼿は届かず、彼⼥は研究所の⽅に突っ込んだバスの⾞外へ投げ出された。
その後、気がつくとトーマは病院の⼀室にいた。
そこに、⼥性が⼊ってくる。
「どうやら気がついたようだね。私は君の担当医をしている久遠遥だ。よろしく」
「君は1週間程意識不明だった。こうして⽣きているのが不思議なぐらいだ」
「まあ、重症軽傷の程度はさして問題じゃないがね」
そういいながら、遥はナースコールで意識が回復したので、親御さんを呼んで欲しい旨を伝え
る。
「ひとまずは経過観察かな。あの事故での数少ない⽣き残りだ、あまり焦らず療養すること
だ」
「ああ、事故の被害者は、⽣存者よりも死傷者のほうが多い。君は幸運だよ」
「例えば、⽩星刃とか⾔ったか。彼は隣室で⼊院している」
他にも何名か名前をあげるが、その中に優美の名前はない。
「明⽯優美か……残念だが、うちには収容されてないな。仮にどこかに収容されていたとすれ
ば私の⽿には⼊っているだろう。そして、⾒つかっていないということは⾏⽅不明だろう。現
在捜索中だろうが、⽣存は絶望的だろうな」
「惜しい気持ちは分かるが、今のままでは何も出来まいよ。とにかく養⽣することだ。君の傷
は決して浅いものじゃない」
「それに、この件は深⼊りするような事はしないほうがいい。もう終わった事さ」
そして、窓の外を⾒ると、⽪⾁にも桜が舞っていた。
その桜を中⼼に場⾯が切り替わる。
優美についての韜晦、エフェクトについての懸念がある。
⾬に濡れた泥の海、桜が浮いたその中に⼀⼈の少⼥が倒れていた。
トーマにはすぐに分かる。彼⼥の容姿は、あの時⼿が届かずに死なせてしまった。いや、⾏⽅
不明になってしまった明⽯優美だ。
トーマが何らかのアクションを起こすと、
少⼥も「……あなたは、トーマさん……?」とうわ⾔のようにつぶやく。
「分かりません……私には何も……」
「私は……私は……明⽯……優美?」
泥まみれになった制服と所々に⾎が付いた体。それ以外はあの⽇別れたきりの優美に相違な
い。
そこに⿊服の男が⼆⼈現れる。
「ようやく⾒つけたぞ」
「なんだ、このガキは」トーマの⽅を⾒て⾔う。
「まあ、構わん。⾯倒な事になる前に始末するか」
ワーディングが張られ、トーマは無⼒化される。
エキストラと化したトーマの左胸を⿊服の男達が拳銃で撃ちぬく。
⾎を吐き出しながら崩折れるトーマ。
倒れたトーマを他所に、⿊服は優美に近づく。
優美はトーマに⼿を伸ばす。あの⽇、届かなかった⼿、それが今眼の前にある。
トーマが⼿を取ると、優美の⼿を経由して⼒が流れこんでくる。
「ごめんなさい……その、それは資格です……。戦ってください……お願いします」
体の傷が完全に癒え、⾃分ならば戦えるという実感が湧いてくる。
「君は図らずも戦うための⼒を得た」
「君は選ばれたのだ。何者をも薙ぎ払う⼒」
「その⼒を何に使うかは君次第」
「君の選択が世界を⼤きく動かすとは、この時、誰⼀⼈として知らない」
ミドルフェイズ〜クライマックス
MID1 PC1-----------------------------------------------⿊服の男との戦闘。ワーディングを張り直すが、トーマには効かない。
トーマ側でワーディングを張れば、タリスと紗代⼦のみ登場可。
アズマ、六花はワーディングの気配を察して出撃してもいい。
登場時に、場⾯が⼀瞬切り替わり、それぞれを演出する。
増援に来るというなら、別エンゲージになる。
戦闘終了後、エネミーは東⾵⾕冴⼦に回収される。
「彼らはどうやらFHのエージェントだったようです」
「そして、そちらの⼆⼈。詳しいお話を伺いたいので、⽀部に来てもらいましょう」
「ああーえーっと、はい、警察の者です。これ名刺」
MID2 SP3-----------------------------------------------教会⽀部へ。礼拝堂の脇にあるドアをくぐると、
近代的なモニタが並ぶ司令室のような装いになっている。
なにか作業をしていたらしき神⽗姿の⽀部⻑がいる。
神⽗⽀部⻑の名前はシンプソン。
「やぁ、FHの撃退は出来た……ようだね。彼らは?」
「んー? うちは警察じゃないよ? 東⾵⾕君。君、また彼の真似でもしたのかい」
「僕たちはUGN、ユニバーサルガーディアンネットワークだ」
「有り体に⾔えば、正義の組織って所かな。社会平和を守るため、レネゲイドの存在を隠蔽
し、⽇夜ジャームやFHと戦っている」
「よく分からない⽤語が多い? すまないね、それじゃあこのUGNのマニュアルを読んでおい
てくれ。⼤体の事は書いてあるから」
「あれ、彼らはUGNに勧誘したんじゃないのかい、東⾵⾕君?」
「いいえ、ただ、FHのエージェントとの交戦に巻き込まれていたようなので、それに彼らは
オーヴァードに覚醒している可能性が多分にあります。こちらからアールラボに回して検査を
受けさせた⽅が良いかと思います」
「いやいや、待ちたまえよ東⾵⾕君。彼らがオーヴァードである可能性がある……というか、
実際にエフェクトを使っているところを⾒て確認しているわけだろう? なら、現状のFHの動
きと併せて考えると、彼らの⼒も多少なり必要になるわけだ。今は猫の⼿も借りたいのさ。
アールラボに引き渡すのは、この件が終わってからでも遅くはないだろう」
「しかし、それでは……」
「いいや、何も戦ってくれと⾔うわけじゃない。情報収集の⼈⼿が増えるだけで⼗分さ」
「というわけで、君たち⼆⼈はUGNに⼀旦協⼒してもらえると助かるんだ」
「別に監禁したりはしないさ。ひとまず今⽇は家に帰ってもらって構わない」
「報告を聞いた限りでは、キバガミ君だったかな。君もFHのエージェントに殺されかけたって
話だ。君はたまたま助かったからいいものの、助からない⼈も当然いるわけだ。どうだい、ひ
とつ街を守ってみないか?」
「せいぜい、そこらの⼈に怪しいやつがいないかどうか聞き込みするぐらいのことでいいさ。
とにかく、こちらは猫の⼿も借りたいってだけのことだからね」
「ただ、そっちの⾦髪の彼⼥、明⽯優美さんだったかな。彼⼥は置いていってもらいたい。何
分、キバガミ君に賢者の⽯を渡したとか聞いているからね。かなり特殊なオーヴァードである
可能性は⾼い。なんで、なるべくこちらで押さえておきたいわけさ」
優美はトーマの⼿を握って離そうとしない。とても庇護欲をそそる表情でトーマを⾒ている。
優美がトーマについて⾏く事に決まったら、シーンを切る。
MID3 SP1-----------------------------------------------PC4⾃動登場。
デートイベント1
記憶が戻りかける優美。
昔、⼀緒に通っていた学校などを歩く。
情報収集
・FHの⽬撃証⾔(潜伏場所が分かる)
露天に置いてある、緑の⽯がついたアクセサリー、⾚の⽯がついたアクセサリー。
優美がじっと⾒ている。
⽯を買ってあげる旨をトーマが⾔ったら、シーン終了。
MID4 SP3-----------------------------------------------冴⼦とのディスカッション
・FHの戦⼒(⼤量におり、仕切っているのはスピードマスター)
・UGNへの援軍要請
2年前の作戦で多くの仲間を失った旨を冴⼦が話す。
今回はそういった因縁のある相⼿、スピードマスターが相⼿だ。
⽤⼼するに越したことはない。UGNへの援軍要請をする。
「そうですね、もし時間が戻せるなら、私は仲間を助けたいと思ってる」
「でも、時間は決して戻らない、死んだ⼈間とジャームになった⼈間は決して戻っては来な
い」
「だからこそ、私たちはこれから起きるであろう戦いで負けるわけにはいかないし、失うわけ
にはいかないんです」
MID5 SP2-----------------------------------------------他PC登場不可
・スピードマスターの能⼒(マスタークラスのエージェントなので、有名。すぐに分かる。ハ
ヌマーン/エンジェルハィロゥのサイレン使い。HPは⼤体300を超えている)
・スピードマスターの弱点
(近年⼒が衰えており、暴⾛の危険と隣り合わせになりながらも活動している)
単独での調査中、スピードマスターが現れる。
彼はタバコを咥えながら、韜晦する。
「六花、⽣きていたか……UGNに組しているらしいな」
「どうだ、俺の所に戻ってこないか。今は少しでも戦⼒が欲しい」
「返事は今じゃなくて構わない」
地図を渡す。そこには埠頭の倉庫街に印が付けてあった。
「そこに俺たちのねぐらがある。俺達の元に戻る気があるなら、来てくれ」
MID6 SP4-----------------------------------------------・グレイルという存在について(⼯作員の影響で⽬標30の意思)
調査が終了すると、突如FH戦闘員が現れ、紗代⼦が拉致される。
「この娘か?」
「いや、判断はつかん。これぐらいの歳の頃らしい」
「それに、指⽰にあったものと、この娘のレネゲイドの反応は⼀致している」
「では、⼈に⾒つかると厄介だ、連れて⾏くか」
MID7 SP1-----------------------------------------------他PC登場不可
デートイベント2
桜の舞い散る公園にて。
記憶が戻りつつある優美。
「私は……明⽯優美……私は……」
「トーマ……思い出した、トーマ!」
「トーマ……あれ、私、あの時、酷い怪我で、いやあああああああ!」
そう⾔ったきり、倒れてしまう優美。
MID8 SP2-----------------------------------------------他PC登場推奨
FHスピードマスターセルの居場所は割れた。
あとは戦⼒を整えて殴りこむだけ。
スピードマスター、ゼファーとの思い出。
「六花、君に銃のいろはを教え、レネゲイドについて何⼀つ知らない君を⼀⼈前に育て上げた
のはゼファー、今はスピードマスターと呼ばれている彼だ」
仲間と共に駆け抜けた戦場。君がミスをするとゼファーは必ずフォローしてくれた。そのお陰
で君は⽣き残れた部分もあるだろう。
#ここで666の仲間の名前を⾔っておく。リュ・リューイ、レーティア・ゼクス。次回の引きで
出す。
そんな六花を他所に、倒れた優美が教会地下⽀部に運び込まれる。
⽀部⻑「彼⼥はかなり危険な状態のようだ。レネゲイドが異常活性している。こちらでアール
ラボに送っておくので、あとは任せたまえ」
トーマのみ、知覚判定、難易度は6。
成功すると、神⽗⽀部⻑が⼀瞬笑ったように⾒えた。歓喜に震えるような笑み。
失敗すると、神⽗⽀部⻑の様⼦にどこか違和感があったように⾒えた。それがなんなのか、
トーマには分からない。
UGNの情報で、FHに紗代⼦が捕まった事が分かる。
「ああ、発信機を仕掛けていたのさ。トーマ君、君にも付いている。治療するついでに仕掛け
させてもらったよ」
「ちなみに、現場と思わしき場所から、こんなモノが回収されている」と、タリスが出てく
る。
トーマとのみ、何故か会話が可能。
という状況。PC側の動向をどうするか問う。
選択肢、トーマはどうするか?
・優美について看病する。(紗代⼦救出には⾏けない)
・優美を⽀部⻑に任せて、紗代⼦を助けに⾏く。
ぶっちゃけて⾔うと、戦闘があります。スピードマスターのセルと。
MID9 SP3
UGNの⽀部で集められるだけの⼈材を集めて、FHスピードマスターのセルとの戦いに向かう。
ゼファー「ようやく来たか、UGN」
「そして、六花。俺達のところに戻ってくるつもりはないらしいな。まあいい」
ゼファー「あっさり俺達の情報が⼊って、妙だと思わなかったのか?」
「こちらはこちらでやらなければならないことがある。やられるわけにはいかないな」
伏兵のトループを召喚。
PC2のみ知覚判定を⾏い、成功した場合PC2のみエンゲージを離脱する。
1ラウンド⽬、ゼファーは待機。
トループに時間稼ぎをさせて、能⼒の制御を始める。
サイレンでトループとPC全員を狙う。
2ラウンド⽬、ゼファーの⾼速分⾝。
PC2のみ効率的にダメージを与えられる状況を作り出す。
トーマが⽀部にいる場合、戦闘終了後、カットイン的な感じで⽀部の様⼦が出る。
PC2に⽌めを刺されたゼファーは、グレイルを破壊してくれと告げて息を引き取る。
PC側にグレイルに関する情報が⼊った端末を渡す。
死に際のスピードマスター「お前は失敗作って⾔われてたが、俺はそうは思っていない。お前
には⽴派に道を切り開く⼒があるはずだ。少なくとも、俺はそう育てたつもりだ」
「六花、もうFHに戻れとは⾔わん、グレイルに……いや、奴に気をつけろ。あの計画はまだ終
わっていな……ぐはぁっ」
そこに優美が現れる。様⼦がどこかおかしい。⽬が銀⾊になっていたりする。
仮にPC1と共に教会に待機していた場合は、そのあたりも演出しつつ戦場に優美が現れる。
倒れているトループから命を吸い取る。
《能⼒強奪》をスピードマスターに使⽤。ワールウィンドを取得。どこかへ消える。
合流した東⾵⾕とひとまず教会⽀部に帰る。
ヒロインが⼀⼈で教会⽀部に残されていた場合、マスターシーンで神⽗⽀部⻑が殺される様を
⾒せる。
「ようやく⼿に⼊れた……これが渇望の聖杯……望めばどんな願いでも叶えられる……」
「キーは揃っている……」賢者の⽯を取り出し、優美にかざす。
優美の体がほのかに光る。
銀⾊の眼を光らせ、優美は⽴ち上がる。
「汝は我に何を望む?」
「私の願いは……」
「供物が必要だ」
「我を求めるは必然……いつの世もそうだった」
「貴様にその資格はない」
「そんな、賢者の⽯もある、願いも私は……」
「否、その資格はない。貴様の魂は我を使うに値しない。せめて供物となれ」
トーマが⽌めなければ、《能⼒強奪》の演出で⽀部⻑が死亡する。
MID10 SP4
帰還した全員に応急⼿当キット×4を⽀給。
⽀部⻑が⽣きていた場合:
冴⼦の指⽰で、⽀部⻑が捕まり、⽀部⻑が隠していた情報がオープンされる。
⽀部⻑が死んでいた場合:
⽀部⻑が死んだ事により、⽀部⻑が隠していた情報がオープンされる。
スピードマスターが残した端末から、グレイルについての情報項⽬が開⽰される。
・渇望の聖杯について(情報:UGN、FH)
・グレイルの起源(情報:UGN、FH)
・⼆年前の事件の関係者と連絡をとる(情報:UGN)
・グレイルの弱点(知識:賢者の⽯、知識:レネゲイド)
(孤独ではなくなる、賢者の⽯所有者が直接破壊する)
【プロジェクトアダムカドモンと渇望の聖杯について】
渇望の聖杯はUGNとFHの共同研究プロジェクトアダムカドモンの研究結果のひとつであ
る。
プロジェクトアダムカドモンとは、11年程前にUGNとFHが共同で⾏っていた研究である。
プロジェクトの⽬的はジャームを元のオーヴァードに戻すことだった。
渇望の聖杯・グレイルはプロジェクトの⼀部で研究されていた。
正確には創りだされたものではなく、イングランドの地で発⾒されたアーティファクトを制御
しようとした。
渇望の聖杯の研究は決して成功したわけではない。
他のプロジェクトと同様、ダインスレイフと呼ばれる暴⾛したオーヴァードによって頓挫した
のさ。
渇望の聖杯はその後、闇へと消えた。
今から2年前、渇望の聖杯はFHによって発⾒され、研究が再開されたそうだよ。
もっともその研究も施設ごと破壊されたらしいけどね。
#UGN側ではFHに持ち去られたと⾔われ、FHではUGNが持ち去ったと⾔われている。
#実際には当時EXレネゲイドとされていた聖杯は、レネゲイドビーイングとなり、⾃分の⾜で
どこかへと消えたのだ。
・グレイルの訪問
グレイルが現れ、PCたちを勧誘するシーン。
明⽯優美の姿のまま、それぞれの元に現れる。
PC1,2,3に東⾵⾕が接触。
ワールウィンドの使⽤回数をここで使い切る。
グレイルで部下を失った⾃分たちに、グレイルに翻弄された⼈⽣を語る。
「私はかつて、グレイルによって多くの仲間を亡くしてしまった」
「グレイルによって、また多くの仲間、敵が死んでしまった。時間は戻らない。死んだ⼈間は
⽣き返らない。絶対に許せない……」
そこにグレイルが登場し、私ならば死んでしまった⼈間を蘇らせる事もできる、と語る。
PCの選択を優先する。
【グレイルの能⼒】
残された研究資料で確認できる限りグレイルの能⼒は多岐に渡る。
⽈く、⼿にした者に強運を与える。(妖精の⼿)
⻤神の如き戦いをさせ。(オウガバトル)
絶対の防御を与え、敵の防御を破壊する。(時の棺、否定のひと触れ)
決して傷つかず。(究極存在)
命を糧に⼒を与え。(終末の炎)
そして、⼈の命を糧に何度でも再⽣する。(不死⽣命)
【渇望の聖杯・グレイルの起源】
キリストの⾎を受けた杯ともいわれる。聖杯のような聖遺物には病気の治癒などをもたらす奇
跡を起こす⼒があるという。
各地の伝説で聖杯はその⼒、本質を拡⼤解釈され、様々な⼒を与えたと⾔われている。
ここまではごく⼀般的な聖杯の定義だが、グレイルは違う。
グレイルは元々、⻄ヨーロッパ地⽅に伝わる聖杯伝説に登場する聖杯に準じた存在だが、その
性能は伝説に語られるものとは著しく異なるのだ。
プロジェクトアダムカドモンはジャームを元のオーヴァードに戻す研究をしていた。
聖遺物と呼ばれるもの、超常の⼒を宿したアーティファクトはEXレネゲイドであるというの
が、UGN・FH双⽅の⾒解だ。
アーティファクトの研究チームの間では不死の聖杯という名前で呼ばれることもあった。
あの聖杯の所有者はその気になれば世界そのものを変えることすらできるらしい。
もっとも、願ったことは曲解して叶えるのだそうだ。(愚者の契約)
研究中、半覚醒状態だったこの聖杯を⼀度起動したことがあるらしい。
その時はFHの研究施設とその場にいたUGNの⽀部員を壊滅させたのだそうだ。
・マスターシーン
グレイルの孤独
戦争の場⾯。
⻄洋⾵の甲冑を⾝につけた兵⼠が、剣戟を繰り返す。
互いに消耗しつつ、死闘を繰り返す。
その渦中で、⼀⼈の少⼥が⽴ち尽くしていた。
銀⾊の眼をした彼⼥は、ホログラムのように半透明。
彼⼥は思う。彼⼥の⼒を求め、多くの戦争が起きた。
聖杯。⼈々に渇望された彼⼥もまた、⼈に必要とされる事に⼼酔していた。
彼⼥は何よりも絆を、彼⼥を思う絆を求めていた。
その想いがやがて、彼⼥を絆を求めるジャームと化していった。
【⼆年前の事件について】
UGNの幸永啓司と連絡を取る。
「そちらの⽀部では確か、俺が前に訓練した芳成六花がいたな。それで、何の要件だ?」
「⼆年前の事件……なるほど、グレイルの研究施設襲撃作戦か」
苦⾍を⾷いつぶしたような表情になる啓司。
「あの件で俺も冴⼦も多くの仲間を失った」
「あの時は確か、アッシュレドリックからの要請を受けて俺達は動いた」
「アッシュレドリック、今でこそ中枢評議会の⼈間だが、当時は出世への野⼼に燃える査察部
の⻑だった」
「あの男が当時何を考えていたかは知らないが、相応に強⼒な⼒が欲しかったというのは想像
に難くない。そこでおそらくは聞きつけたんだろうな。グレイルと呼ばれるアーティファクト
の話を」
「野⼼を持った奴なら、ああいうもんは欲しがるんだろう。⼆年前に俺達が駆り出されたの
も、そういう事情からだ」
「だが、妙だな。確かに⼆年前にアッシュレドリックが俺たちをけしかけたのは事実だ。け
ど、最近はさっきも⾔ったとおりアッシュレドリックは権⼒を得て、今更グレイルに拘る必要
もないだろうに」
「その件、どうもキナ臭いな。俺の⽅でも情報を洗ってみる。じゃあな」
・マスターシーン
2年前の事件を明⽯優美、グレイルの視点で⾒る。
バスから放り出された優美は、息も絶え絶えで死に瀕していた。
そこに、暴⾛を始めた聖杯が⽬の前にある。
優美はその時、強く、この光景が嘘であると願った。
その願いは聖杯に受け⼊れられ、⾁体を分解、渇望の聖杯に魂を吸収される。
優美は強く、強く想った。
トーマの事、そして、最後に⾒た舞い散る桜を……。
【タリスの存在について】
タリスの所に都築京⾹が現れる。
タリスに出⾃と本来の⽬的を教える。
タリスは元々、渇望の聖杯に準ずる存在。
聖杯の同位体とも⾔える存在。
それ故に渇望の聖杯に対抗できる切り札。
同⼀の存在故に外殻を破壊することが可能。
ある種の劣化コピーであり、聖杯の願いを叶える願望機という機能はついていない。
ただし、起源種の能⼒はコピーされた。
グレイルの破⽚から、複製培養された存在。
PC全員がグレイルへのロイスを取得しなかった場合。
マスターシーン
孤独の叫びで東⾵⾕にロイスを取得させる。
※もし仮に他のPCに同じ提案をする場合、確認を取る。PCがボスになるので注意喚起。
集合フェイズ
街の中⼼にあるタワーにて⼤きなワーディングがはられる。
PCたちがそこに向かう。
クライマックス前の最終確認なので、質疑応答を挟む。
・東⾵⾕冴⼦はロイスを取得して、グレイルの⾔う事を聞いている。
・つまり、東⾵⾕冴⼦はジャーム化しているわけではない。
・明⽯優美の魂は未だにグレイルの中に存在しており、強い想いを持って訴えれば、彼⼥の意
思を呼び覚ます事ができるかもしれない。
・Sロイスの取得を推奨。
クライマックスフェイズ。
VS東⾵⾕(同意していればPC)・グレイル
東⾵⾕からグレイルを引き離すイベント(東⾵⾕(もしくはPC)をSロイス指定して殴れば
OK)
VSグレイル&スピードマスター+トループ(吸収した魂)
エンディングフェイズ
エンディングフェイズ
トゥルーエンドの条件
・PC1もしくはPC4がグレイル(明⽯優美)にSロイスを取得している。
・PC2がスピードマスターを撃破している。
・東⾵⾕冴⼦に対してPC3がSロイスを取得している。(グレイルの分離イベントを⾒ている)
・グレイル(優美)を救いたいという⾔葉が誰かから出る。
PC3
東⾵⾕冴⼦が⽀部から離脱。
神⽗⽀部⻑が罷免されたことから、新しい⽀部⻑が必要となる。
PC3アズマヨウイチロウを新⽀部⻑とする。
新⽀部⻑となったアズマの所に啓司から連絡がある。
「そっちも⼤変だったらしいな。で、例の件。やっぱりアッシュレドリック本⼈が冴⼦をグレ
イルの回収に向かわせたなんて事実はなかった」
「だが、現にUGNの上層部から指令が出てたのも確かだ。アッシュレドリックではないにせ
よ、誰かが冴⼦を使ってアーティファクトを⼊⼿しようとしていたらしい」
「どうにも、⼀癖も⼆癖もある案件のようだ。こちらでも調べておくが、アズマ新⽀部⻑。そ
ちらでも警戒しておいてくれ。俺の勘では近いうちに何かでかい動きがある」
「俺の教え⼦を頼むぜ」
PC2
スピードマスターの墓標にて、何か語るシーン。
PC4
紗代⼦とタリスの会話シーン。
「おそらくは我を所有することで、今回のような危険な⽬に遭うことがこれからも続くだろ
う」
UGNからイリーガルとして登録しないかという書状が来ている。
PC1
桜の舞い散る公園で、トーマはUGNからのスカウトの書状を⾒つめているシーン。
マスターシーン
「グレイルの⽋⽚、回収してまいりました」
暗い闇の中、⼀⼈の男が静かに語る。
「スピードマスターが撃破され、グレイルもまた破壊されたか」
「どうやら、君たちに動いてもらうことになりそうだ」
「スピードマスターが消え、新たなアーティファクトも順調に⽬覚めるだろう」
「君たちにはあるアーティファクトの回収をしてもらう」
闇の中に1⼈の少⼥が浮かび上がる。
「御意、お⼼のままに。マイロード」
少⼥が振り返ると、⼆⼈の⼈影がある。
少年と少⼥の⼆⼈組だ。
少⼥は彼等にほほえみ、⼀枚の写真を取り出す。
そこに写っていたのは芳成六花。
「失敗作、どうやらやり合うことになりそうですね……フフフ」
「さあ、狩りを始めます。⽬標はガラティンです」
「616、ナンバーオブビースト。さあ、闘争を始めましょう」
「次回、禁忌の聖剣-ガラティン-」
・トゥルーエンドの場合
マスターシーン
たゆたう意識の中で、明⽯優美の⾃我は淡い光の中を漂っていた。
グレイルという魂の器が破壊され、彼⼥は暗い闇の底に落ちていく。
消え⼊りそうな彼⼥の意思の中で、トーマの姿が強く浮かぶ。
トーマの強い想いを受けた⼀撃が賢者の⽯を通して、彼⼥の⾃我を確かな物とする。
その瞬間。
桜の舞い散る光景、吹き荒れる⾵、そして、⾚い⽯の埋め込まれたペンダント。
それらがフラッシュバックして、優美はゆっくりと⽬を覚ます。
誰よりも、⾃分を想ってくれた⼀⼈の少年の姿を想い続けて。
エネミーデータ
ゲストエネミーデータ-------------------------------------------------------【中ボス】
名前:ゼファー
コードネーム:スピードマスター
シンドローム:エンジェルハィロゥ/ハヌマーン(クロスブリード)
プレイヤー名:GM本塚届
消費経験点:
ワークス:FHセルリーダーB
カヴァー:FHセルリーダー
⾁体:1 回避:2 Lv
感覚:8 射撃:1 Lv 知覚:1 Lv
精神:2 RC:4 Lv
社会:1 調達:2 Lv 情報:FH:1 Lv
侵蝕基本値:38
HP最⼤値:300→グレイル増援時100
財産ポイント:1
常備化ポイント:6
⾏動値:33
戦闘移動:38m
全⼒移動:76m
アイテム:
ライトサーバー(RCの達成値+20)
ライトサーバー(RCの達成値+20)
武器:
防具:
ヴィークル:
バイク
エフェクト:
サイレンの魔⼥:5
光の⼿:1
アースシェイカー:1
幻惑の光:1
戦いの予感:3
先⼿必勝:5
スピードスター:1
ファイナルフラッシュ:3
ライトスピード:1
ワールウィンド:3
⾼速分⾝:5
蘇⽣復活:1(PC2以外が⽌めを差した場合使⽤)
⽣命増強:7
ライフパス:
Dロイス:
神速の担い⼿(エフェクト:スピードスターを取得)
⼯作員(難易度30の【精神】隠蔽⼯作を⾏なう)
覚醒:素体
衝動:殺戮
-------------------------戦術:
戦闘開始前、PC2知覚判定(跳びかかる旨の演出があれば必要ない)。
知覚判定:5
成功したなら、PC2のみPC側エンゲージを離脱。
トループ5体の奇襲。PC2とPC1,3,4の間に出現。
マスターVSPC2の会話後、戦闘開始。
1.スピードマスター待機
2.PC側⾏動
3.ラウンドの最後にゼファーブレス
4.ラウンド2セットアップで⾼速分⾝
・ラウンド1-1
【ゼファーブレス】
セットアップ:戦いの予感+スピードスター
マイナー:
メジャー:サイレンの魔⼥+光の⼿
攻撃⼒:15+33(⾏動値)+30(戦いの予感)+α
C値:11(クリティカル無し)
射程:視界
対象:シーン(選択)
ダイス:8(感覚)+侵蝕率
装甲値無視
⾼速分⾝でスピードマスターを本体+5体に。
イニシアチブでワールウィンドを使⽤。3体をPC1,3,4のエンゲージに移動し封鎖。
2体をスピードマスターの付近に待機させる。
#PC2がレーザーファンを使⽤した攻撃を当てることで⼤ダメージを叩き出す。
・ラウンド1-2
【真ゼファーブレス】
メジャー:サイレンの魔⼥+光の⼿+ファイナルフラッシュ+ライトサーバー
達成値:20(ライトサーバー)+α
攻撃⼒:30+33(⾏動値)+30(戦いの予感)+α
C値:11(クリティカル無し)
射程:視界
対象:シーン(選択)
ダイス:8(感覚)+侵蝕率
装甲値無視、対象のドッジC値+1(11ならば回避不可)
・ラウンド2-1〜(グレイルの増援時に出てくるゼファーも同様)
【ゼファーブレスコンビネーション】
メジャー:サイレンの魔⼥+光の⼿+アースシェイカー+幻惑の光
攻撃⼒:15+α
C値:10
射程:視界
対象:シーン(選択)
ダイス:8(感覚)+侵蝕率
装甲値無視、命中時あらゆる判定ダイス-3、放⼼
【シナリオ運⽤】
・FHスピードセルのセルリーダー
・Dロイス・⼯作員を使⽤し、情報隠ぺいをしている。(グレイルについて)
・配下のトループを10グループを引き連れているが、初撃で⾃分以外の全員をサイレンで倒
す。
-----------------------------------------------------------------------------【トループ】
名前:FHエージェントA
コードネーム:
シンドローム:エグザイル/ブラックドッグ(クロスブリード)
プレイヤー名:
ワークス:FHエージェントA
カヴァー:FHエージェント
⾁体:4 ⾁体:1 Lv 回避:1 Lv
感覚:2
精神:1
社会:1 調達:1 Lv 情報:FH:1 Lv
HP最⼤値:5
⾏動値:5
戦闘移動:10m
全⼒移動:20m
エフェクト:
コンセントレイト:
オールレンジ:1
スタンボルト:1
イベイジョン:1(達成値:9)
武器:
伸縮性警棒(オートアクションで装備)
コンボ:
メジャー:コンセントレイト:ブラックドッグ+オールレンジ+スタンボルト
攻撃⼒:2
C値:8
射程:⾄近
対象:単体
ダイス:5
命中時放⼼付与
-----------------------------------------------------------------------------【トループ】
名前:FHエージェントB
コードネーム:
シンドローム:ブラックドッグ/オルクス(クロスブリード)
プレイヤー名:
ワークス:FHエージェントA
カヴァー:FHエージェント
⾁体:2
感覚:5 射撃:1 Lv 知覚:1 Lv
精神:2
社会:2 調達:1 Lv 情報:FH:1 Lv
侵蝕基本値:0
HP最⼤値:5
財産ポイント:6
常備化ポイント:6
⾏動値:8
戦闘移動:13m
全⼒移動:26m
武器:
⼤型拳銃
エフェクト:
形なき剣:1
要の陣形:3
イベイジョン:1(達成値:4)
コンボ:
メジャー:コンセントレイト:オルクス+形なき剣+要の陣形
攻撃⼒:5
C値:8
射程:20m
対象:3体
ダイス:5
ドッジダイス-1
------------------------------------------------------------------------------
【中ボス】
名前:東⾵⾕ 冴⼦
コードネーム:疾⾵怒濤(シュトゥルム・ウント・ドランク)
シンドローム:キュマイラ/エグザイル/ハヌマーン(トライブリード)
プレイヤー名:GM本塚届
消費経験点:
ワークス:UGN⽀部⻑A
カヴァー:元UGN⽀部⻑
⾁体:8 ⾁体:4 Lv 回避:3 Lv 運転::2 Lv
感覚:2
精神:1
社会:2 調達:14 Lv 情報:UGN:1 Lv
侵蝕基本値:80%
HP最⼤値:36→126(グレイル融合時)
財産ポイント:4
常備化ポイント:32
⾏動値:1(リアクティブコート破壊時3)
戦闘移動:6m
全⼒移動:12m
装甲値:8+10(リアクティブコート破壊時12)
アイテム:
武器:
素⼿(破壊の⽖)
防具:
レザージャケット
リアクティブコート(ダメージ-3D。1回のみ)
オリジン:ミネラル(10)
ヴィークル:
エフェクト:
コンセントレイト:キュマイラ:2
獣の⼒:4
破壊の⽖:9
ハンティングスタイル:2
伸縮腕:2
⼀閃:1
崩れずの群れ:1
命のカーテン:2
獅⼦奮迅:2
軽功:1
フルパワーアタック:1
透過:1
ライフパス:
Dロイス:賢者の⽯(C値-2)
覚醒:償い
衝動:闘争
戦術:
・ラウンド1-1
【疾⾵怒濤】
セットアップ:フルパワーアタック
マイナー:ハンティングスタイル+破壊の⽖
メジャー:コンセントレイト:キュマイラ+獣の⼒+⼀閃+伸縮腕+獅⼦奮迅
攻撃⼒:25
C値:7
射程:視界
対象:範囲(選択)
ダイス:8
後⽅に全⼒移動後攻撃
・ラウンド1-2
【疾⾵怒濤】
セットアップ:
マイナー:ハンティングスタイル+破壊の⽖
メジャー:コンセントレイト:キュマイラ+獣の⼒+伸縮腕
達成値:
攻撃⼒:25
C値:7
射程:視界
対象:単体
ダイス:8
【魔⽖疾⾵怒濤】
・ラウンド1-1〜
セットアップ:永劫進化
イニシアチブ:加速する刻Ⅰ
マイナー:ハンティングスタイル+破壊の⽖+オリジン:レジェンド+オリジン:ミネラル+
原初の⻘:オウガバトル+原初の⽩:終末の炎
メジャー:コンセントレイト:キュマイラ+獣の⼒+伸縮椀+⼀閃
攻撃⼒:獣の⼒8+破壊の⽖17+終末の炎5+オウガバトル5=35
C値:7
射程:視界
対象:単体
ダイス:8
全⼒移動後攻撃、HP-5消費、装甲値+10
【その他】
・魔剣と融合している場合、攻撃に対して《崩れずの群れ》+《命のカーテン》でカバーリン
グ。
・《否定のひと触れ》を使⽤することで、カバーリングを無効化することができる。
・Sロイスに指定したPC3が攻撃することでイベント発⽣。戦闘から除外される。
【シナリオ運⽤】
・
・聖杯の魔剣に対するロイスを【孤独の叫び】で取得させられる。
・かつて⾃分の⽀部の部下を失っており、部下を⽣き返らせるため聖杯を求める。
【ボス】
名前:聖杯の魔剣
コードネーム:グレイル
シンドローム:ウロボロス/ウロボロス(ピュアブリード)
プレイヤー名:GM本塚届
消費経験点:
ワークス:レネゲイトビーイングD
カヴァー:少⼥
⾁体:2 回避:1 Lv
感覚:2
精神:10 RC:4 Lv 意志:1 Lv
社会:1 交渉:3 Lv 情報:UGN:1 Lv
侵蝕基本値:35
HP最⼤値:31+60=91
財産ポイント:2
常備化ポイント:2
⾏動値:11
戦闘移動:16m
全⼒移動:32m
アイテム:
武器:
防具:
ヴィークル:
エフェクト:
ヒューマンズネイバー:1
オリジン:レジェンド:1
オリジン:ミネラル:1
ハザードコール:1
原初の⻘:オウガバトル:1
原初の紫:妖精の⼿:5
原初の⽩:終末の炎:1
原初の⿊:鏡の盾:1
原初の虚: 融合:1
原初の⾚:蝕む⾚:1
散滅の腕:5
飢えし影:5
混⾊の氾濫:5
イージーフェイカー:完全演技:1
道化の出し物:1
永劫進化:1
⽣命増強:2
加速する刻Ⅰ:1
不死⽣命:1
超⼈的弱点:10
能⼒強奪:1(ワールウィンド:3)※スピードマスターより
蘇⽣復活:1
ライフパス:
Eロイス:愚者の契約(/)
Eロイス:孤独の叫び(/)
覚醒:⽣誕
衝動:解放
戦術:
・ラウンド1-1
【魔剣侵蝕】
セットアップ:融合
マイナー:
メジャー:
攻撃⼒:
C値:
射程:
対象:
ダイス:
・ラウンド1-2
【魔剣侵蝕】
セットアップ:融合
メジャー:
達成値:
攻撃⼒:
C値:
射程:
対象:
ダイス:
・ラウンド2-1〜
【魔剣咆哮】
セットアップ:永劫進化
メジャー:原初の⾚:蝕む⾚+散滅の腕+飢えし影+混⾊の氾濫
攻撃⼒:7
C値:7
射程:視界
対象:範囲(選択)
ダイス:10
邪毒ランク2(ダメージ6)、対象が受けているエフェクト効果すべて解除
【超⼈的弱点Ⅰ】
○発動条件
・賢者の⽯の所有者の攻撃が命中
○発動時効果
・ダメージ+20
・《不死⽣命》《蘇⽣復活》使⽤不可
【シナリオ運⽤】
・ヒューマンズネイバー+完全演技で、PC1の前に死んだはずの幼なじみの少⼥の外⾒で現れ
る。
・PC1の賢者の⽯によって完成する、願いを叶える聖杯の剣。
・ジャームなので、PC1が幼なじみと決別して打ち倒す部分がいいかもしれん。
・賢者の⽯を使⽤した攻撃が命中した場合、《不死⽣命》(シーン終了後、無限蘇⽣エフェク
ト)が起動しなくなる