책보퉁이 - 名古屋韓国学校

책보퉁이
「チェッポトンイ」とは? 貧しくてカバンなど買えなかったけれど、勉強がしたい、勉強をしようという思いで、
風呂敷で本を包んで学校に通った時代がありました。その本の包みのことを「チェッポトンイ」と言いますが、
その昔の必死の思いを込めて、名付けました。
学校法人 愛知韓国学園
名古屋韓国学校
〒453-0012
名古屋市中村区井深町16-54
☎(052)452-0321/0120-789-745
HP:http://ngo‐kangaku.net
E-mail:school@ngo‐kangaku.net
2015年4月30日
第17号
입학과 진학을 축하드립니다.
入学と進学おめでとうございます。
学校法人 愛知韓国学園理事会
名誉理事長 鄭煥麒
相談役 権東鉉 金宰淑 権泰殷 尹大辰
理事長 張永植
副理事長
金要求 朴茂安 李 学
理事
金建治 鄭 博 成 功 河隆實
李豊宏 権淳浩 金成圭 崔 潤
崔 勇 河照子 鄭鉄三 李信輝
李孝彦 朴泰秀 鄭統圭 朴龍秀
姜光黙 李承潤 中部韓人会
姜裕正 李孝心
2015.04.02金海市金首露陵
신학기 인사
교장 이효심
여러분 그동안 안녕하셨습니까?
나고야한국학교 교정에도 기다리던 봄이 찾아왔습니다.
자두나무와 능금나무의 연초록 작은 잎들이 봄바람과 소근거리
고 있습니다. 담벼락의 샛노란 개나리 꽃잎들이 여러분께 환영
인사하려고 기다리고 있습니다.
2015년 봄학기가 시작되었습니다. 언제나 배움의 기쁨과 웃음
이 넘쳐나는 교실이 되도록 선생님들과 함께 노력하고 준비하겠
습니다.
존경하고 사랑하는 여러분!
언제든지 저희 학교에 들러 주십시오. 반세기를 넘어 다시 새롭
게 걸어가는 저희 나고야한국학교를 응원해 주시길 바랍니다.
여러분과 함께 걸어가는 2015년 봄에 희망찬 출발을 선언합니
다. 감사합니다.
新学期のご挨拶 校長 李孝心
皆様、お元気でいらっしゃいましたか?
名古屋韓国学校の校庭にもようやく春がやってきまし
た。すももと姫リンゴの小さな若葉が春風とささやいて
います。垣根のレンギョウの黄色い花びらが皆様に歓
迎のご挨拶をしようと待っています。
2015年春学期が始まりました。いつも学ぶ喜びと笑顔
があふれる教室になりますよう先生方とともに努力し、
準備いたします。
敬愛する皆様!
いつでもこの学校にお立ち寄りください。半世紀を超
え、再び新しく歩んでいくこの名古屋韓国学校を応援し
て下さるようお願いいたします。
皆様とともに歩んでゆく2015年春に希望あふれる出
発を宣言します。ありがとうございました。
2015年度 開講式及び入学式 개강식과 입학식
4月6日から11日までそれぞれの班の授業前に開講式が行われました。校長先生の挨拶、今年度の行事案内等の
説明の後、それぞれの教室で最初の授業がありました。今年もまた会える人たち、そして新に加わった仲間たちと一緒
に韓国語や文化を学んで行くことに大きな喜びと誇りを感じます。一年間よろしくお願いします。
2015年度 幼稚部・初等部入学式
4月11日(土)
今年も元気な子供たち21名が入学してきました。まだお母さんか
ら離れるのが不安でしがみついている子もいたけれど、みんな緊
張した面持ちで式に参加していました。在校生のお兄さん、お姉さ
んも新入生を歓迎しているのか、いつもとは違ってすご~く大人し
かったです。いつもは後ろでワイワイガヤガヤしているのに・・・。
<1>
第17回韓国語スピーチ大会
제17회 나고야한국학교한국어스피치대회
本校が主催する韓国語スピーチ大会が3月8日(日)
午後1時から開催されました。今年は初等部5名を含む
19名が出場し、日頃の練習成果を発表しました。出場
者は本校の他に民団学生部、一宮分校、瀬戸分校、一
般からと多岐にわたり関心を示す方々が増えているよ
うで頼もしく思いました。
審査は大阪教育院院長白承桓先生を審査委員長とし
て5名の審査員が発音・表現力・原稿内容・原稿暗記
度の4つの項目ごとに評点をつけ合計点数(100点満
点)にて順位をつけ賞を決めていきます。前日のリハー
サルを見ていましたが、この大会にかける出場者のみ
なさんの熱気は物凄いものでした。それだけに当日の
会場の緊張感がひしひしと伝わってくるのを感じたのは
わたしだけだったでしょうか。
濱田 千枝さん、金平 泰介さんの演奏
最優秀賞 山本 育代
来賓と参加者の記念撮影
初等部
最優秀賞
優 秀 賞
奨 励 賞
成人部
最優秀賞
優 秀 賞
奨 励 賞
審査委員賞
スピーチ大会に参加して~山本育代
名古屋韓国学校へ入学した昨年4月。何気なく耳にしたスピーチ大会。その頃から、
漠然と「参加できたらいいなぁ」と実は思っていました。
参加することを決めてから直ぐにスピーチの原稿を書きましたが、決められた制限時
間からかなりオーバーしていたので、先生方と一緒に内容を考慮して修正し原稿を書
き上げました。時間は約4分。この原稿を暗記してスピーチをすることが果たして私に
できるのか…正直、不安でした。通勤中や運転中、家事をしながらなど「ながら練習」
でしたが、やった回数が自信に繋がると信じて日々練習をしました。おそらく100回以
上は原稿を読んだと思います。
練習をしていて一番感じたことは「発音」の難しさと自分の「表現力」の乏しさでした。
録音した先生の音読を何度も聞いて真似をしても、やはり違う。心が折れそうになりま
した(苦笑)。しかし、「挑戦するからには!」という気持ちで練習を続け、先生方にご指
導いただいて何とか当日を迎えることができました。
緊張のせいか、本番の記憶はあまりありませんが、友人の大きな声援のおかげで緊
張感のある舞台に緩やかな空気が流れ、リラックスをしてスピーチできたことは覚えて
います。最優秀賞という結果には驚きましたが、先生方のご指導、温かい声援、そして
日々の練習してきたことがこのような結果に繋がり、とても嬉しく思っています。
日韓国交正常化50周年という年に、このような挑戦ができ、また賞までいただけたこ
とは、私にとって大きな励みになっています。今後も更に勉強を続け、今回のスピーチ
大会で学んだことや経験したことも含め、将来に生かしていけたら…、と思います。
最後になりますが、ご指導いただきました先生方、応援して下さった友人、家族、そし
て色々な事に挑戦することができる環境に感謝いたします。감사합니다.
<2>
初等部4班 多田 隆人
初等部2班 李仁基
初等部5班 李多斌
初等部2班 趙らな
初等部3班 津呂 有里
山本 育代(本校中級班)
青木 豊(一般参加)
牧野 智弥(本校 初級班)
碧山 真由(一宮分校)
朴里穂(民団青年会)
浅野 仁美(名古屋外国語大学)
張有希(民団学生会)
윷놀이(ユンノリ)大会開催 2月11日(水)
2015年2月11日名古屋韓国学校恒例行事のユンノリ大会が開催されました。
ユンノリとは윷가락という四本の木の棒を投げて表裏の出方によってコマの進め方が決まる韓国の伝統的な遊びです。
日本の双六と似ていると言われますが、運はもちろんのこと、何よりも頭脳と戦略性がとても重要となる点は双六とは大
きく異なります。
珍しい花双六
ユンノリのルール説明
今回は気合十分の12チームが参加しました。午前はゲーム説明、その後
チームごとに練習です。念入りに윷가락の投げ方を練習してコマの進め方を考
えるチーム、すでに運まかせだと全く練習しないチームなど様々でした。
午後からの試合に備えてまずは、おいしい떡국(トック)や 부침개(チヂミ)で
腹ごしらえをし、いざ決戦へ。
朝早くからこれだけの食事を準備し
て下さった方々に感謝です。この種
類と量に大満足の昼食でした。さら
に大会が終わった後にもトック
が・・・。
ユンノリ大会の横ではこんな韓国の伝統遊びにも興じていました。
一進一退でなかなか勝負がつかない試合、強運か頭脳プ
レーか、あっという間に終わってしまう試合があったりで、あち
らこちらから歓声やため息が聞こえていました。
本場の戦略で見事な優勝を飾ったのは、文化祭で素敵な
サックス演奏をして下さったケニー・リーさん加入のチームで
した。
優勝チームほか4位のチームまで豪華賞品が贈られました。
축하합니다.
そして皆さん、お疲れ様でした。
今回、優勝したケニーさんのチームの面々です。優勝よりも
ケニーさんと一緒にプレーできたことに皆さん大感激?
お疲さまでした。
準優勝した美女軍団。この日、ソウルから帰りセントレアから直行してくれました。優勝を逃したことをしきり
に悔しんでいました。
<3>
時 事
金曜日の新聞・映像翻訳班は韓国の最近のニュースや新聞記事を翻訳したり自由に話し合ったりするクラスです。
今回は学生自らテーマを決め、時事コラムを授業中に発表することにしました。
本紙で紹介する記事は田名 子正子さんが書いたコラムです。
授業では、今年の1月にフランスで発生したテロ事件を韓国で報じたニュース資料等を翻訳し、基本背景を勉強し、なぜ
シャルリー紙が襲撃されたのか、なぜアルジェリア系移民二世のフランス人がこのようなテロを犯したのか、また表現の
自由をどこまで許容すべきかについて意見交換を行いました。
時事コラムを書くときは、まずその中心内容を簡潔にわかりやすくまとめることが重要です。そして自分の主張する内容
が入っていなければなりません。賛成や反対の意見もまとめて紹介することも良いでしょう。皆さんもこれらの点に気をつ
けながら時事コラムを書いてみては いかがですか。
“샤를리 엡도” 신문사 습격 사건
映像翻訳班 田名子 正子
새해가 시작된 지 얼마 되지 않은 1월 7일 오전 11시쯤 프랑스 파리 시내에서 온 세계에 큰 충격을 주는 사건
이 일어났습니다. 총으로 무장한 남자 둘이 풍자화로 유명한‘샤를리 엡도’신문사를 습격했던 것입니다.
그들은 신문사 건물 현관에 있던 여성을 협박해 문의 비밀번호를 누르게 하고 1층에서 한 사람을 죽인 다음 엘
리베이터로 3층에 올라가 바로 회의실 안으로 들어갔습니다. 그리고 회의 중이었던‘샤를리 엡도’사의 편집자
와 기자,풍자 만화가들 10명을 잇따라 총으로 죽였습니다. 희생자 중에는 이 신문사 대표도 포함되어 있다고 합
니다. 이 모든 것들이 불과 5분 안에 일어난 일이었습니다.
그날 밤에 망을 보던 18살의 한 젊은 남자가 경찰서에 출두했기 때문에 실행범 2명의 신원도 밝혀졌습니다.
파리 근교의 이민자들이 많이 살고 있는 거리에서 태어나서 자란 알제리계 이민 2세 형제, 사이드 쿠아씨(34)와
샤리흐 쿠아씨(32)였습니다. 둘 다 이전에 이슬람 과격파와의 관계를 의심 받아 경찰의 위험 인물 리스트에 이름
이 실린 적이 있다고 합니다. 2011년 7월에는 예멘으로 가서 군사 훈련을 받은 경력이 있었습니다.
한편, 습격을 받은‘샤를리 엡도’는 1960년에 창간된‘하라키리’라고 하는 월간지를 전신으로 한 극좌적 사
상과 과격한 풍자화를 자랑거리로 삼고 있는 주간지입니다. 1960년대 드골 대통령 시절에는 그 과격한 풍자 때
문에 몇 번이나 발행금지 처분을 받았습니다. 표현의 자유를 방패로 삼아‘성역은 없다’는 편집 방침으로 모든
권력이나 기존의 권위를 풍자의 대상으로 야유해 왔습니다. 이번에는‘샤를리 엡도’가 실은 이슬람의 예언자
'무함마드’의 초상화가 이슬람 과격파의 분노를 산 모양입니다.
그런데 프랑스 사회에 있어서 풍자는 17세기 희극 작가 몰리엘 이래의 전통이며 널리 프랑스 대중에게 받아들
여 왔습니다. 가톨릭 교회를 비롯해서 왕, 귀족, 부르주아 등 모든 특권 계층이나 불관용을 놀리고 언제나 힘이
없는 서민의 편이었습니다. 1789년 프랑스 혁명을 성공시킨 것도 일부분은 풍자화 덕분이라고 할 수 있을 정도
였습니다. 풍자는 힘이 없는 서민들이 권력자에게 저항하기 위한 강력한 무기였습니다. 그런 풍자화를 둘러싸고
지금 논쟁이 일어나고 있습니다.
이번 테러 사건은 분명히 민주주의의 주축이자 자유 사회의 기반인‘표현의 자유’에 대한 공격이라서 절대로
용서하지 못한다고 생각하는 사람들이 많은 반면‘보도의 자유’란 남의 종교를 모욕할 자유를 의미하느냐 아니
냐는 의문,혹은 남이 불쾌해지지 않도록 풍자에도 일정의 규정 및 한계를 설정해야 하느냐라는 의견도 들리기
시작했습니다.
그러나, 저는 이런 타협이나 양보를 해 버리면 풍자가 풍자답지 않게 될 우려가 있다고 생각합니다. '터부’가
있으면 안 됩니다. 각 풍자화가는 그저 자신의 신념과 양심에 따라 제작하면 되는 것이지 나머지는 작품을 보는
대중에게 여부의 판단을 맡기면 됩니다. 너무 과격한 것,너무 야비한 것,부적절한 것은 자연도태 될 것입니다.
이 사건으로 프랑스를 비롯한 독일,네덜란드와 같은 아랍세계에서 이민을 많이 받아들이고 있는 유럽의 나라가
갖고 있는 공통의 문제가 부각되었습니다. 몇 년 전부터 경기가 침체상태에 빠지고 있는 유럽 각국에서는 반이
민 감정이 높아지고 이슬람교를 이질적인 것으로 삼아 배제하려고 하는 움직임이 있었는데 이 테러 사건을 계기
로 우파 세력이 앞으로 나서서 이민 배척 캠페인을 곳곳에서 벌이기 시작했습니다. 프랑스 정부나 독일 정부는
‘지금이야 말로 국민 모두가 연대해야 한다’고 호소하고 있지만 별로 효과가 없는 모양입니다.
다른 가치관을 갖고 있는 다양한 민족이 같이 살아야 하는 환경에서는 서로가 서로의 문화를 인정하지 않으면
공존할 수 없을 것입니다. 국민 모두의 유화를 위한 정치를 실시하려고 애쓰고 있는 프랑스 정부의 생각과 달리
이민 배척을 표어로 제시하는 우파 정당이 점점 세력을 확대하고 있습니다. 신속히 유효한 대책을 찾지 못하면
또 다시 국내산 테러리스트가 나타날지도 모른다고 지적하는 전문가도 있습니다.
파리에서 다나고 마사코 기자가 보도했습니다.
<4>
時 事(和訳)
「シャルリー・エブド新聞社襲撃事件について」
新しい年が始まってまだ日も浅い1月7日午前11時頃、フランスのパリ市内で全世界に衝撃を与える事件が起き
ました。銃で武装した2人の男が、風刺画で有名な『シャルリー・エブド』を襲撃したのです。
彼らは新聞社の建物の玄関にいた女性を脅して入口の暗証番号を押させ、1階で1人を殺した後、エレベーター
で3階にあがり、すぐに会議室に乗り込みました。そして会議中だった『シャルリー・エブド』社の編集者、記
者風刺漫画家等10名を次々と銃で殺しました。犠牲者の中にはこの新聞社の代表も含まれていたそうです。これ
らすべてが僅か5分間で起きたのです。
同日、夜に見張り役の18才の若者が警察に出頭して来たため、実行犯2名の身元も明らかになりました。パリ
郊外の移民者が多く住んでいる町で生まれ育ったアルジェリア系移民2世の兄弟、サイド・クワシ(34才)とシャ
リフ・クワシ(32才)でした。二人共、以前にイスラム過激派との関係を疑われ、警察の危険人物リストに名前が
載ったことがあったそうです。2011年7月にはイエーメンに行き、軍事訓練を受けた経歴がありました。
一方、襲撃されたシャルリー・エブド社は1960年に創刊された『ハラキリ』という月刊誌を前身にもつ極左的
思想と過激な風刺を売り物にしている週間新聞社です。1960年代のドゴール大統領時代には、その過激な風刺の
せいで何度も発行禁止処分を受けました。表現の自由を盾に「聖域はない」という編集方針で、あらゆる権力や
既存の権威を風刺の対象として揶揄してきました。今回はイスラム教の預言者“マホメッド”の肖像画を掲載し
たことがイスラム過激派の怒りを買ったようです。
ところでフランス社会において、風刺は17世紀の喜劇作家モリエール以来の伝統であって、広くフランス大衆
に受け入れられて来ました。カトリック教会をはじめとして、王、貴族、ブルジョア等、すべての特権階級の不
寛容をからかい、いつでも力のない庶民の味方でした。1789年のフランス革命の成功も一部分には風刺画のおか
げだと言える程でした。風刺は力のない庶民が権力者に対抗するための強力な武器だったのです。そんな風刺を
めぐって、今、論争が起きています。
今回のテロ事件は明らかに、民主主義の要であり自由社会の基盤である「表現の自由」に対する攻撃なのだか
ら決して許せないと思う人が多い反面、「報道の自由」というものは、果たして他人の宗教を屈辱する自由をも
意味するのか否かという疑問や、あるいは他の人が不快感を抱かないように風刺画にも一定の規則、ないしは限
界を設けるべきではないかという意見も聞こえ始めました。しかし、私はこうした妥協や譲歩をしてしまうと、
風刺が風刺らしくなくなる恐れがあると考えます。「タブー」があってはいけません。各風刺作家は唯一、自分
の信念と良心に従って制作すればよいのであって、その後は作品を見る大衆に是非の判断をまかせればよいので
す。過激なもの、下品すぎるもの、不適切なものは自然淘汰されるでしょう。
この事件でフランスを初めとするドイツ、オランダのようにアラブ世界からの移民をたくさん受け入れている
ヨーロッパの国々が抱えている共通の問題が浮き彫りになりました。数年前から景気が沈滞状態に陥っているヨ
ーロッパ各国では、反移民感情が高まりイスラム教を異質なものと見なし、排斥しようという動きが元々あった
のですが、このテロ事件を契機に右派勢力が全面に出てきて、移民排斥キャンペーンをあちらこちらで繰り広げ
始めました。フランス政府やドイツ政府は「今こそ国民全員が連帯しなければいけない」と訴えているものの、
それほど効果がない模様です。
異なる価値観を持つ多様な民族が共に暮さねばならない環境では、互いが互いの文化を認めなければ共存する
ことは出来ません。国民すべての融和のための政治を実施しようと苦労しているフランス政府の思いとは裏腹に
、移民排斥をスローガンに掲げる右派政党が次第に勢力を拡大しています。迅速に有効な対策を見つけられない
と、再び国内産のテロリストが現れるかもしれないと指摘する専門家もいます。
パリから田名後正子記者がお伝えしました。
<5>
初等部便り
✩ スタンプラリー
송편만들기
송편만들기 스탬프랠리
1月10日
スタンプラリー形式で子供たちに韓国の伝統的な遊びを体験して
もらいました。どんな遊びであろうとすぐに夢中になる子供たち。そ
の笑顔は珠玉の宝石のように輝いていました。
스피치 대회
✩ 初等部スピーチ大会
송편만들기
송편만들기
2月21日
第7回初等部スピーチ大会が3月8日のスピーチ大会出場者を
選ぶことも兼ねて本校の2階教室で行われました。
新西支部からの参加者一人を含めて総勢17人の子供たちが
出場し、日頃学んだ韓国語を披露してくれました。子供たちはそ
れぞれ自分の好きなことや韓国での思い出話など自分で原稿を
書き(韓国語で訳してくれたのは各担任の先生たちでした)、覚
え、練習してこの大会に挑みました。
1班の小さな子から高学年のオンニ、オッパの順に発表しまし
た。全員が緊張した顔をしていて一文字でも間違えたらいけない
という真剣に取り組む気持ちが伝わってきました。
そして17人皆のスピーチが終わり、結果が発表されました。
最優秀賞(5班の李多斌)、優秀賞(4班の多田隆人、3班の津呂
有里)、奨励賞(2班の趙らな、2班の李仁基)がそれぞれ受賞
し、3月8日の大会出場を決めました。
✩ 歴史授業
송편만들기
송편만들기
역사 수업
3月 9日
3月9日、初等部全体を対象とする歴史授業を行ないました。今回の授業では
日本に文字を伝えたと言われ、多くの日本人から愛されている王仁(和邇吉師)
博士のことについてでした。
王仁博士は韓国の文献には記録が残されてはいませんが、日本の「古事記」
や「日本書記」などには記録が残されており、日本の文化にいかに貢献した人物
であったかがわかります。
王仁は百済出身の漢学者であります。彼は、先に日本に渡っていた阿直岐の
推薦で日本に招かれて、日本の太子兎道稚郎子の師匠になったと記録されてい
ます。王仁博士は日本に渡る際に、百済から論語や千字文を持って渡り、それ
を日本に伝えました。それから百済では五経博士と呼ばれる各分野の専門家た
ち(瓦博士・裁縫女・鍛冶陶工など)を日本に送り、百済の文化を伝授しました。
子供たちには多少難しいと思ったので、王仁が日本に渡るまでの経緯や日本
での活躍ぶりを童話のように作り、お話ししました。
興味津々と聞いてくれた子もいれば、そうではない子もいたけれど、子供たち
に日本と韓国が、どれほど親密な関係を持って、お互いの国づくりや文化形成
に影響を与え合ったのかを知ってもらいたかったです。
日本と韓国は確かに不幸な歴史も持っています。しかし、それは長い歴史か
ら見ればわずかな期間に過ぎません。互いに文化を尊重し、仲良しとして過ごし
た時間がはるかに長いのです。子供たちにそれを知ってもらい、将来、韓・日の
立派な架け橋になってくれたらと思います。
졸업식
✩ 卒業式
송편만들기
송편만들기
韓国学校でも卒業式がおこなわれました。
今年卒業するのは「久保田天音、権玲名、松
村真弥栞、趙誠現、多田咲蘭」の5名です。
卒業しても韓国学校を忘れないで遊びに来
てくださいね。
3月14日
<6>
韓国映画「복면 달호」 邦題「覆面ダルホ~演歌の花道」
出演:チャ・テヒョン/イ・ソヨン 韓国公開:2007年
今日は、ちょっと古いのですが、三流、駄作、そんな臭いがプンプンしてもなぜか何度も見てしまう味のある映画「覆面
ダルホ」を紹介します。この映画は、日本で1997年につんく、瀬戸朝香の出演で上映された「シャ乱Qの演歌の花道」の
韓国版リメイクです。
地方のナイトクラブでロック歌手を夢見るバンドのボーカルをしているダルホ(テャ・テヒョン)は、ソウルの芸能事務所だ
という男にスカウトされ意気揚々と上京する。ところが、そこはトロット(演歌)歌手の芸能事務所。逃げ帰ろうとすると、事
務所に所属するソヨン(イ・ソヨン)が悩ましげな衣装で登場。心を奪われたダルホは、結局、事務所に居残る。そしてデ
ビューの日がやってくるが、ある事情で、とっさにタイガーマスクのような覆面を被って舞台に登場する。事務所の社長は
激怒し、ダルホを追い出すが、映画ならお決まりの結果で、これが意外にもインターネットで大評判。ダルホは国民的ス
ターに駆け上がる。そしてお決まり、ソヨンとのラブストーリーも盛り込まれながらストーリーは展開される。という、めちゃ
くちゃ薄っぺらなストーリーでこの超娯楽映画は114分もあるのです。
まずは、ダルホはソウルの芸能事務所を訪ねてみればそこは「옥탑방」で、名前は胡散臭い「큰소리기획」。事務所の壁
には怪しげなトロット歌手たちの額ぶち。社長自らの歌唱指導と振り付けは、トロット歌手特有の半分引いたような腰つき
と、助けを求めるような大げさな手の動き。衣装はまるでミラーボールのような金ぴかフリフリ。人気歌手に上り詰めれ
ば、ソヨンとの恋愛もままならず2人は気まずい雰囲気になり・・・要するに観客としては、「やっぱりそう来たか」と全てが
予想の範疇。なのだが、とにかく芸能人あるある小ネタが満載で笑いのツボには事欠かない。ダルホがスターに駆け上
がっていくのと一緒に、社長と室長(イム・チェムとチョン・ソギュン)も一気に垢抜けていくスピード感が楽しい。このベテラ
ン2人が、胡散臭さと人の良さと必死な感じをうまく醸し出し、いつも意地悪な役ばかりのイ・ソヨンがまさかの純情派。そ
して見逃せないのが、ダルホのライバルとして登場するトロット歌手イ・テソン。この役をイ・ビョンジュンが演じている。「ド
リームハイ」「シークレットガーデン」などでおなじみの彼はミュージカル俳優出身。話し声もたたずまいもダンディーな彼
が、必死で滑稽なトロット歌手を少し大げさに演じているのが笑える。
そしてなんといっても、チャ・テヒョンは良いなぁ~と再確認。チャ・テヒョン以外にこの役を演じる人はいないと思わせる
ハマリ役だし、彼の歌唱力に脱帽です。劇中でのダルホの持ち歌「二車線の橋」がすっごく良い。映画のOSTはめったに
買わない私ですが、これは買いました。今も飽きることなく聴いています。
そして、結局、どうなるのかということですが、やっぱりダルホはロック歌手が忘れられない。国民的トロット歌手になっ
てもロックが忘れられないのです。だから思わず「おお~!待ってました!!」と飛び上って拍手を送り、体中に電気が走
り胸が熱くなるラスト10分。エンドロールも見逃せません。
見終わってもなお、薄っぺらい映画だったなぁ~と私は毎回思うのですが、ほのぼの感とスカット感が忘れられず、
チャ・テヒョンに会いたくなる、そんな映画だと思います。
2008年 シネマスコーレにて鑑賞
韓国写真日記 ④
土曜シナリオ班 橋本 淳子
火曜中級文法班 佐竹 昇
2013年4月4日出発の日、台風のような春の嵐が吹き、
セントレア行きの名鉄特急は常滑でストップ。振替バスで
なんとか飛行機に間に合い釜山へ行くことができました。
この年は桜の開花が遅く、1~3分咲きの状態でした。念
願の鎮海の桜も同様で撮るものもあまりなく3時には釜山
へ帰り着くというありさまでした。花見に行った筈が結局は
海辺でカモメを追いかけるしかなかった撮影旅行でした。
写真は海雲台でカモメを撮っていた時に海辺を散策する
女性が・・・。カモメが風上に向かう時に空中で静止状態に
なるほどの風、そして砂浜へはザアザアと波が打ち寄せる
状況でしたが、レンズを覗いていた時に一瞬の静寂を感じ
た瞬間を切り取りました。荒れた天候とは裏腹に春ののど
かさを感じる作品になりました。今年、3月の中部二科展へ
出品し、皆さんにやっと見てもらうことができました。
<7>
ジェインの『韓国ドラマはおもしろい』 ⑰
映像翻訳班 田名後 正子
『私はチャン・ボリ!』(全52話)
オ・ヨンソ、イ・ユリ、キム・ジフン、オ・チャンク出演
前回は韓国料理店を舞台にしたドラマ『神々の晩餐』を取り上げたが、今回は韓服の名家ピスルチェで繰り
広げられる後継者争いをメインテーマとした物語について話そうと思う。自動車事故、記憶喪失、失踪、異母
兄弟間の確執、出生の秘密と、韓国ドラマにお馴染みの要素が詰まったドラマといえば、ドロドロしていて嫌
だとか、もうウンザリという人もいるかもしれないが、このドラマは一味違う。
韓服職人の最高の称号「針線匠(チムソンジャン)」の座を争う二人の候補、「ピルスチェ」の兄嫁オクスと
弟嫁のイナ。目的のためには手段を問わない野心家のイナの焦りが惹き起こした雨の庭のスリップ事故でオク
スの夫でピスルチェの長男のチャン・ヒボンが死ぬ。イナによって事故の責任を被らせられたオクスは、いつ
か真相を明らかにして夫の無念を晴らすことを誓いつつ、ピスルチェを去る。そして事故が起きた同じ日、イ
ナとピスルチェの次男チャン・スボンとの間の8才の娘ウビンもまた行方不明になる。
15年後、全羅道の長興で小さな食堂を営むト・ヘオクの娘ボリは明るくて働き者で皆
に好かれているが、何故だか8才以前の記憶がない。ヘオクにはミンジョンというボリ
より1才年上の娘がいるのだが、15年前に貧乏を嫌って家を飛び出し、孤児と偽ってイ
ナとスボン夫婦の同情心を利用し、大学卒業まで援助をうけている。一方、新任検事と
して長興に赴任して来たイ・ジファ(オクスの甥でウビンと仲良しだった)はクルクル
パーマにオーバオール、全羅道方言丸出しのボリを‘アジュンマ’とからかいながらも
いつしか彼女に惹かれ始める。しかしミンジョンと同棲相手との間に生まれた子をヘオ
クが引き取り、ビダンと名付けて育てているのをボリの娘と誤解したジェファは失意の
うちにソウルに戻るのだった。
それから又5年が経ち、ボリの家族もボリの韓服の師匠(実はオクス)の強い勧めでソウルに住むことになっ
た。オクスの推薦でピスルチェでの修行を許可されたボリは、そこでミンジョンと再会する。大手アパレル会
社の会長の息子でジェファの異母弟のイ・ジュヒと結婚するためには、何としてでも由緒あるピスルチェの正
式な養女になる必要があるミンジョンにとって、今迄ついてきた数々の嘘を暴くことのできるボリの存在は脅
威だ。そればかりか、ピスルチェで幼い頃のウンビの写真を見た彼女はボリがウンビに他ならないことを知っ
てしまう。ピスルチェからボリを追い出すためにミンジョンが仕掛ける罠をボリがどう切り抜けるのか?20年
前の事故の真相はいつ暴かれるのか?ボリの記憶はいつ戻るのか?会社経営権をめぐるジェファ、ジェヒの異
母弟間の確執はどう決着するのか?複雑に絡み合う人間関係とそれぞれの思惑に、もう一人ムン・ジサンとい
う人物が加わってくる。ミンジョンに運命を狂わされて復讐心に燃えるこの人物こそビダンの父親なのだ。中
半から後半にかけては波乱万丈の展開で毎回息を詰めて見た位だ。特に印象に残る演技をした俳優が2人いる。
ミンジョンを演じたイ・ユリとビダンを演じた子役だ。イ・ユリは『キラキラ光る』、『福寿草』の時より一
段とパワーアップした悪女ぶりだ。後半、追い込まれるにつれ、毒々しい口元、凄味のある目付きで本来の美
貌を崩す程の熱演の甲斐あって、昨年末MBCドラマ演技大賞を受賞した。
またミンジョンとムン・ジサンの娘でボリが育てたビダンを
演じた子役も本当にうまかった。巧みなセリフ術と豊で自然な
表現力は天性のものとしか言いようがない。彼女が演じる場面
で何度、涙ぐんだことか。
次に、ともすればドロドロと重苦しくなりがちなこのドラマ
で清涼剤の役目を果たしているのがコミカルタッチで進展する
ボリとジェファの恋愛模様だ。ジェファ役のキム・ジフンが軽
口をたたく時の三枚目の表情と検事としての真面目の表情をう
まく演じ分けているのは、さすがである。一度は未婚の母とい
う理由で愛想をつかして離れたものの、5年後に再会したボリ
を再び愛し始め、今度はビダンも含めて、二人を大切な存在と
して守ろうと決意する点は、視聴者の共感を誘うことだろう。
この脚本家キム・スノクは今迄『蒼のピアニスト』や『太陽
のあなた』を書いているが、残念ながら私はこの二作共見てい
ない。従って他の二作品との比較はできないが、『私はチャン
ポリ』に限って言えば、登場人物は概して冗舌でしかも独り言
をよく言う。おかげで表情の変化や眼差しだけでは分かりにく
い心の動きがよく理解できる。視聴者にとっては有難い反面、
時には不自然でうるさ過ぎる感も否めない。またミンジョンと
その実母ヘオクのセリフに見られる共通点に注目するのも面白
いだろう。嘘が暴かれた後のミンジョンは決して言葉に詰まっ
たり顔色を変えたりせずにすぐさま反論を始める。その際、よ
く用いるのが「論点のすり替え」である。相手の指摘を認めた
上でそれを逆手にとり攻撃の糸口とする手法は鮮やかだ。
本来、私は悪女が出るドラマは好きではない。しかし52話
という長さにも拘わらず、このドラマだけは最後までハラハラ
ドキドキしながら見ることができた。悪女ものの醍醐味は、い
つ化けの皮が剥がれるか、どのように罰せられるかという点に
ある。悪女役が憎々しく演じれば演じる程、視聴者は、無念で
口惜しい思いをする人たちに感情移入して、胸のつかえが下り
る結末を期待しつつ、最終回を待つのだが、このドラマの最終
回程、独創的で爽快な終わり方は見たことがない。「因果応
報」という言葉がピッタリでかつユーモラス。すべてに心配り
をした秀逸なラストだった。
<8>
♪ 歌詞で味わう韓国歌謡の世界 ⑤ 稲垣 孝
歌曲 『가고파 行きたい』 作詞;이은상(李殷相) 作曲;김동진(金東振) 내 고향 남쪽바다 그 파란물~ 눈에 보이네 私のふるさとは南の海 あの青い水 眼に浮かぶなあ
꿈엔들 잊으리요~ 그 잔잔한~ 고~향바다 夢にでも忘れないよ あの静かなふるさとの海
지금도 그 물새들 날으리 가고파라 가고파 今でもあの水鳥たちは 行きたい、行きたい
어릴 제 같이 놀던 그 동무들 그리워라 子供の頃に一緒に遊んだあの友たちが懐かしいよ
어디간들 잊~으리요 그 뛰놀던 고향 동~무 何処へ行っても忘れないよ あの飛び回って遊んだふるさとの友
오늘은 다 무얼 하~는고 보고파라 보~고파 今日は皆何をしているか 会いたい、会いたい
그 물새 그 동무들 고향에 다있는데 あの水鳥、あの友達は ふるさとに皆いるのに
나는 왜 어이타가 떠나살게 되었는고? 私はどうしてよそで 離れて暮らすことになのか
온갖 것 다 뿌리치고 돌아갈까 돌~아가 全部持っているものを投げ出して帰ろうか、帰ろうか
가서 한데얼려 옛날같이 살고~지고 帰って一緒になって昔の様に暮らしたい
내~ 마음 색동옷 입혀 웃고 웃고 지~내고저 私の心に五色の縞柄の晴れ着を着せて
그날 그~ 눈물 없던 때를 찾아가자 찾~아가 にこにこして笑って暮らしたい
あの日 あの涙のなかった頃を訪ねて行こう
(翻訳:稲垣 孝)
韓国を代表する素晴らしい歌曲で、歌詞(詩)には“共感”(言葉が無くても意思疎通できる自然言語、それは相手の
シグナルをうまく読み取る能力です。)が表現されています。人も犬や猫や動物とよく“遊ぶ”ことで相手のことや発する
様々なシグナルを読み取り理解できることがあります。人類進化論研究で国際的に有名な京都大学の山極寿一総長
の著書でもアフリカでゴリラと遊んですごした経験は十数年を経て再会しても立派に成長し家族を持ったキングゴリラ
には“共感”として記憶されていて、ゴリラが示した最初のジェスチャーは一緒に“遊ぼう”でした。犬でもネコでも一緒
によく遊んでくれる人が一番大切な“共感”できるパートナーです。子供の頃は犬や猫、牛や馬、野の鳥や草木にさえ
も人は話しかけて互いに“共感”しあって暮らしていた風景が見られました。別の言葉では“情”(人が共感できるコミュ
ニケーション能力)です。韓国語では‘다정하다’、‘정든 사람 정든 땅’と言う言葉や表現がありますが“多情ではなく優
しくて思いやりがある。多情な人ではなく優しい人、思いやりのある優しい土地柄”などの意味です。即ち“共感”言語
= “情”のある人や土地柄を指します。
作詞家の李殷相(1930~1982年、慶尚南道馬山生まれ、연희전문文科、早稲田の史学科卒시조詩人)が1932年に
発表した詩「가고파」に作曲家の金東振(1913~2009年平安南道の安州生まれ平壌の숭실전문(崇實専門)文科卒、
日本高等音楽学校卒バイオリン専攻)が(金日成はこの学校の中等科で学んだ)2学年の時にこの詩に曲をつけた。
非凡な才能の人で、祖国解放後は教科書にも載せられて数年後には国民的歌曲となったが、詩の全てに曲をつけた
のは1973年で、1984年には同名の映画も制作され一番人気のある歌曲に選ばれた。(京郷新聞1973.12.11.)
李殷相は慶尚南道の馬山(現在の昌原市馬山区)生まれで目の前にはリアス式海岸と島々が点在する風光明媚な
마산만馬山湾が広がっています。ここで生まれ育ち、幼い頃友達とひたすら海で遊んだ記憶が懐かしく‘共感=情’が溢
れています。また学者として文人として多彩な才能を持ち朝鮮時代の水軍の名将이순신李舜臣の研究家であり시조の
詩人(朝鮮時代からの伝統詩)でもありましたが、日本統治時代に協力した친일파(親日派)として指定されてしまいま
した。 そして平安道定州出身の백석(白石)の詩を思いだします。以下の詩は、戦前日本でも北原白秋や佐藤春夫た
ちから評価され”朝鮮詩集“(岩波文庫)に収録されています。註)“朝鮮詩集(ハングル並びに日本語でそれぞれの訳
詞)が岩波書店から出ています。
‘주막、여우난골족、오리망아지토끼’ は詩人白石自身の山村を舞台にした幼い頃の思い出を詠んだ詩です。
“鴨わなを仕掛けに父ちゃんは田んぼに下りて行き戻って来ない鴨は東の堤に影を落として飛びさり僕は東側の堤の
上で犬コロの様に父ちゃんを呼びながら泣くけれど 終に癪にさわり後ろの小川に父ちゃんの履物の片方と足袋とズ
ボンの裾紐をみな投げ捨てる。”(鴨 子馬 兎)
“カボチャの葉に包んだ鮒の煮凝りはいつも美味しかった。調理場では朱くすり減った八角のお膳が、そのお膳の上
には青い色の萩を描いた目玉ほどの杯が見えた。息子はポムと言ってウナギを捕まえるのが上手で前歯が抜け私と
同い年だった。”(酒幕)
“名節には母ちゃんと父ちゃんについてうちの犬コロは僕と婆ちゃん爺ちゃんのいる本家に行くと、~(中略)~夕餉
を終えた子供たちは厠のわきから続いている梨の木の丘で手ぬぐい回し、かくれんぼ、鬼ごっこ、輿に載せて嫁入り馬
に乗って婿入りあそびをして暗くなるまでワイワイとみんなで遊ぶ。 夜が更けて家の中で嫁は嫁たちだけでオンドル
の焚口で笑いあいお喋りして子供たちは子供たちだけで奥の間を占領してお手玉、サイコロ、茶碗回し、引き抜きごっ
こ~(中略)~眠くなれば暖かい場所を取り合ってあちこち転がって眠りにつき~”(狐の出る谷に住む一族)
そして、作曲家の金東振は北の平安南道は安州生まれで牧師の家庭に生まれ幼い頃から教会音楽や西洋楽器に
触れる環境にあり、平壌の崇實専門では音楽を専門に教える学科が無いので、演奏部に入りバイオリンをはじめいろ
いろな楽器を演奏したりして作曲も学んでいったようです。日本の高等音楽学校入学以前に“가고파”を作曲していた
のです。卒業して満州の新京交響楽団の第一バイオリン奏者兼作曲家としての入団までは順調な人生でした。解放
後は人民共和国の平壌で活躍していましたが、キリスト教徒が迫害され朝鮮動乱が始まると韓国側に越南して、今度
は韓国陸軍や海軍の嘱託として音楽活動をはじめました。北からの월남자越南者であることは長く彼らを苦しめました
が、めげずに活躍して音楽人として판소리(日本の浪曲のような歌と語りと伴奏を交えて歌い手と伴奏者2名で演ずる)
を洋楽の五線譜に起こし現代風にアレンジして普及させようとしたり、국악国楽の要素を西洋音楽に取り入れようと努
力して韓国の音楽史に栄誉ある足跡を残しました。
<9>
学生会が新たに協力会として発足しました
これまで学生会として学校行事の運営サポートをしてきましたが役割を明確にすると
同時により多くの皆さんにより親しんでいただけるように協力会、愛称を개미회(蟻の会)
として新たに発足することになりました。
개미회には学校に通う方以外でも自由に参加できます。行事のあるときにはお声がけ
しますので時間があれば協力していただくというシステムです。協力をしていただける方
は連絡先を登録していただくだけでOKです。
運営の主体は委員会(旧学生会)で討議され役割を개미회のメンバーにお願いすること
になります。裏方でワイワイガヤガヤ楽しくやりましょう。
개미회(蟻の会)役員
委員長 佐竹 昇
副委員長 空席
書 記 岡田 美弥子
会 計 井上 史子
企 画 木下 弘美
監 査 広中 幹男
개미회委員会開催日
毎月第2土曜日15時30分から
於図書館
개미회(蟻の会)キャラクター
名前がまだありません。
皆さんが名付け親に
なってください。
気軽に覗いてみてください。
お茶やお菓子に巡り合えるかも?
2015年度年間行事予定
変更になる場合もあります。予めご了承下さい。
2015年
2016年
4月6日(月)~11日(土)
2015年度入学式及び開講式(各曜日ごと)
4月26日(日)
韓国語能力試験(名城大学天白キャンパス)
7月22日(水)~28日(火)
韓国大学生「国人」との交流会
8月2日(日)~10日(月)
韓国短期留学
8月20日(木)~21日(金)
第52回在日本韓国人教育研究会
10月18日(日)
韓国語能力試験(会場未定)
11月3日(火)
第53回開校記念文化祭(会場:愛知韓国人会館)
12月12日(土)
김장(キムチ作り)体験及び交流会
1月4日(月)
始業・始務
2月11日(木)
윷놀이(ユンノリ:韓国のお正月伝統遊び)大会
3月6日(日)
第18回韓国語スピーチ大会(会場:愛知韓国人会館)
■퀴즈코너 クイズコーナー/17号■(地理シリーズ)
韓国で2番目に高い山。多くの峰からなる総称。周辺は国立公園に指定さ
れており、数々の寺院や原生林の中を流れる渓流など、見所が多い。
この山の名前は何でしょうか?
축하합니다!!
第16号クイズ当選者発表(敬称略)
★正解は『울릉도(鬱陵島)』でした★
当選者 少人数会話 五十嵐 ひとみ
・正解の方には抽選で3名様に素敵な賞品をさしあげます。
・応募締切/5月31日。職員室前の応募箱、またはE-mailでご応募ください。
・解答と一緒に第17号の感想なども、ぜひお書き添えください。
・クラス(在学生以外は住所)とお名前も忘れずにご記入ください。
E-mail:[email protected]
日本海に浮かぶ直径10km程度の火山島。朝
鮮半島から約130km沖合いに位置する。
□ 編集後記 □ 今年の春は急に咲き始め、雨とともに急に散ってしまった桜のように短いという印象でしたが、4月に
なりまたもや花冷えとは言い難いような寒さに見舞われました。しかし、確実に季節は巡り、今年も多くの仲間たちが名
古屋韓国学校に通い始めました。その方たちに学校新聞春号をお届けできることはうれしいかぎりです。
編集:개미회 顧問:梁智那 監修:李孝心
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