エレベーター前で遮煙性能を要求される部分の 複合防火設備の国土交通

エレベーター前で遮煙性能を要求される部分の
複合防火設備の国土交通大臣認定取得について
[エレベーター前の防火区画対応商品について]
建築基準法改正により、エレベーターの遮炎性能・遮煙性能に関する建設省告示第1111号が
平成14年5月31日をもって失効することから、6月1日以降着工する建物については、新たに遮炎
性能及び遮煙性能を有する防火設備で区画することが義務付けられました。
本件に関しては、国土交通省と日本建築行政会議は、平成13年11月8日に 「昇降機の昇降路
の防火区画について」 により、昇降機の昇降路の防火区画において必要とされる性能、防火区画
の対策例を示しました。
(社)日本シヤッター・ドア協会及び(社)日本サッシ協会は、(社)日本エレベーター協会と連携の
下に、遮煙性能のある鋼製シャッター及び鋼製開き戸によるエレベーター前の空間構成を定めました。
また、これらの新しい区画方法に対応する遮煙性能製品として、3タイプの特定防火設備(鋼製開き
戸) の遮煙性能試験を行い、遮煙性能のある鋼製開き戸の仕様を定め、現在、国土交通省及び性
能評価機関の指導を得て 、平成14年5月7日に「エレベーター前の空間の特定防火設備の国土交
通大臣認定」 の申請を行い、同5月31日に大臣の認定を取得しました。
平成14年5月
エレベーター前の防火区画対応商品について
1.建築基準法改正の経緯
(遮煙性能を満たした防火設備の設置義務化)
これまで
昭和56年建設省告示1111号において、エレベーターの乗場戸は、エレベーター
昇降路の「遮煙性能のある防火戸」として認められておりました。
建築基準法が改正されました
平成12年6月建築基準法が改正され、これまでの告示1111号が効力を失い
エレベーターの昇降路の部分は、遮煙性能をもつ防火設備で区画しなければな
らなくなりました。(経過措置により平成14年5月31日まで有効)
平成14年6月1日から全面適用されます
新法の適用は、2年間の経過措置後、平成14年6月1日から全面的に適用され、
エレベーター昇降路の防火区画には新たに「遮炎性能」および「遮煙性能」を有す
る防火設備の設置が義務付けられました。
◆エレベーターの乗場戸は、構造的に「遮煙性能が期待できない」ため、エレベーター乗
場戸の外側に防火区画を設ける必要があります。そこで、遮煙性能を満たした、防火設
備(シャッター・ドア等)を設置する必要があります。
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2.遮煙性能を有する特定防火設備の仕様の概略
2-1.名称
・認定名称 : 鋼製シャッター・鋼製開き戸/複合防火設備(準耐火構造壁・床付き)
2-2.種類
(1)鋼製シャッター
・防煙シャッター : 昭48年建設省告示第2564号に該当する構造とする。
(2)鋼製開き戸
・常時閉鎖 : 通常は閉鎖状態にあり、開放しても自動的に閉鎖状態を保つ。
・随時閉鎖 : 通常は開放状態にあり、煙感知器又は熱煙複合式感知器からの信号
により自動的に閉鎖する。
・避 難 口 : 防火戸の一部に設けた出入り口の戸
名 称
鋼製片開き戸
鋼製片開き戸(避難口付き)
鋼製両開き戸(避難口付き)
開閉状態
常時閉鎖
随時閉鎖
随時閉鎖
試験結果
0.03m3/min・m2
0.04m3/min・m2
0.03m3/min・m2
避難口無しを含む
避難口無しを含む
ケースロック(ラッチ付き)
ケースロック(ラッチ付き)、
自動フランス落し
形状
備考
ケースロック(ラッチ付き)
金具部品
※試験結果は、19.6Pa時の平均値を示す。告示に基づく要求性能値は0.2m3/min・m2以下
※遮煙性能を満たすため、四方に気密材を取り付ける。(避難口も同様とする)
(3)エレベーター乗場戸
・廃止される昭56年建設省告示1111号に該当する構造であること。
2-3.寸法 最大寸法(内のり寸法)
一辺の最大長さ[mm]
幅(W)
高さ(H)
5,000
種 類
鋼製シャッター
片開き
鋼
製
開
き
戸
両開き
常時閉鎖
随時閉鎖
常時閉鎖
随時閉鎖
片開き
(避難口付きを含む)
両開き
(避難口付きを含む)
備 考
防煙シャッター
1,400
3,750
2,800
3,750
3,000
6,000
避難口は、幅750mm、高さ1,800
mm以上とする。
6,000
6,000
避難口は、幅750mm、高さ1,800
mm以上とする。
避難口なしの場合は、戸一枚は3m2
以下とする。
2-4.材料
(1)鋼製シャッター
・防煙シャッター:昭48年建設省告示第2564号に該当する構造とする。
(2)鋼製開き戸
鋼板
主要鋼製材料
規 格
JISG3302
(溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯)
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材 質
SGCC
SGHC
ステンレス
板 厚
1.6mm以上
1.5mm以上
3.設置場所
エレベーターの昇降路の防火区画の空間構成を28パターン申請していますが、その1例を
下記に示します。
基本パターン(抜粋)
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