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事業報告書 - 社会福祉法人 杜の会

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社会福祉法人
杜の会
平成25年度事業報告
1.はじめに
(1)新規整備事業が始まりました。
年度当初の理事会・評議員会で、新たな障がい福祉サービス事業を行う施設を建設することを決定致し
ました。
その理由として、開所当初から特別支援学校(養護学校)の卒業生等を毎年受け入れてきましたが、今
年度当初の段階で、受け入れのための作業スペースが足りない状況になっていました。
昨年度末の横浜市内の特別支援学校の卒業生は、年々増加して15年前と比較すると倍に達し、600
名余りになっていました。さらにこの数は、今後もさらに増えていく予想が立てられている状況でした。
また、東日本大震災を経験し、より近いところを震源とする強い地震が起きたとき、SELP・杜が借り
ている既存の作業場は、利用者の安全を保障することができないのではないかといった心配もあり、移転
を含めた優先度の高い課題となっていました。
以上のような理由から新たな障がい者支援の施設を建設することを決めました。
SELP・杜は、横浜市の南部地域に障がい者支援を行う施設が必要だという横浜市の整備計画があった
からできたこともありますが、杜の会創始者の前理事長が 、『障がいを持った方々も、市民として当たり
前に社会参加できる福祉施設を創る』という強い意志のもと設立されました。
今回は、特別支援学校(養護学校)の卒業生が年間600人を超えている現状を鑑み、現在と今後行き
場に困ることになるのではないかという課題に対し、社会福祉法人としての杜の会が独自に対応計画を打
ち出しました。横浜市は整備計画はありませんので建設に伴う財政的な支援も充分に組めない状況もあり
ました。そのような状況でしたが、今回も現理事長の強いリーダーシップにより計画の実行に繋げること
ができました。
SELP・杜の新事業は将来の杜の会の事業が継続的に展開できるように長期的な財政基盤の安定を見据
え、あえて自前の土地、自前の鉄筋コンクリート造りで堅牢な建物を造るという計画でもあります。
幸い本体施設から数百メートルと離れていない幹線道路沿いに土地を確保でき、昨年の12月末に売買
契約も完了し取得に至っています。昨年の9月末には設計会社も決まり、予定する作業を想定しながら設
計図をまとめているところですが、今年の6月には予定価格も確定する予定で作業が進んでいます。来年
の3月末までには建築も完了し、事業開始は平成27年4月になる予定です。
(2)経年劣化に伴う整備も突発的なものを含め多く発生する状況もありました。
中野地域ケアプラザ・SELP・杜の設備が15年経過しており、今年度においても給湯設備の故障に伴う
交換など大きな補修がありました。突発的な交換が必要な状況は、事業の運営にも影響を来す状況があり
ました。中野地域ケアプラザ、SELP・杜の二つの事業を行う建物設備であることから機械設備が大型で
あり、ケアプラザは横浜市の所有する負担分が発生することから横浜市と協議した上での整備改修となり
ます。よって、計画的な整備が求められます。
2.概要
(1)組織
①理事会・評議員会
法人の運営を図る理事会・評議員会の役員を今年度から1名増員し(評議員は2名)、運営体制を強化することができ
ました。
理事
評議員
監事
定員8名
(1名増)
定員17名
(2名増)
定員2名
②理事会・評議員会開催状況
第1回
1
平成24年度事業報告の件
(第84回理事会
2
平成24年度収支決算報告の件
・第65回評議員会)
3
定款の一部変更の件
4
新規障害福祉サービス事業所施設整備計画の件
5
新規事業に伴う土地の購入と資金計画の件
6
その他の件
1
新規障害福祉サービス事業所 (名称:杜の茶屋)新築工事設計委託に係わる契
第2回
(第85回理事会
・第66回評議員会)
(①車両購入(杜の郷)契約実施の件②役員増員の件
約締結方法等の件
2
中野地域ケアプラザ・SELP・杜の給湯設備交換工事等に係わる契約締結方
法等の件
3
新理事・評議員の委嘱期間の変更の件
第3回
1
杜の郷子ども家庭支援センター移転に伴う整備計画の件
(第86回理事会)
2
杜の郷子ども家庭支援センター移転先物件内装改修工事等に係る契約締結方法
等の件
3
神奈川県の最低賃金変更に伴う給与改定の件
第4回
1
平成 25 年度第一次資金収支補正予算 (案)の件
(第87回理事会
2
定款変更の件
・第67回評議員会)
3
役員報酬規定の変更の件
4
パートタイム労働者の就業規則変更の件
5
杜の郷子ども家庭支援センターセンター長の配属の件
6
横浜市中野地域ケアプラザ・SELP・杜における清掃・設備点検業務委託に
伴う入札の件
第5回
1
平成26年度事業計画の件
(第88回理事会
2
平成26年度収支予算の件3
・第68回評議員会)
4
職員退職手当規程の変更の件
5
給与規程変更の件
6
就業規則変更の件
7
経理規定変更の件
8
その他
新規保育所公募に対する申請の件
(2)財務
現在、高齢・児童・障碍の関係事業を、3会計、36経理区分に分け会計処理しています。法人全体の
経営状況を知るために全体の合算を実施したり、個々の事業を知るために内訳として確認できるようにし
ています。社会福祉法人として使命を達成することを第一に、利用者の立場、働く人の立場および地域の
福祉の視点をもちながら収支の状況を管理できるようにしています。運営においては、各自赤字をつくら
ないことを第一に取り組むことが求められますが介護保険事業のように実績に基づく経営は利用者の状態
や経営規模などの影響をうけることが多く毎年変動があります。考え方としては、できるだけ高齢者・障
碍者・児童というグループ化した単位で経営が成り立つように管理していきたいと考えます。
収支の結果としては、法人全体で当期活動資金差額として-74,840千円程になりました。新規障が
い福祉サービス事業を行うための土地を取得したことと、こども家庭支援センターの移転に伴う改修費等
がかかったことが大きな原因です。将来の財務基盤の安定と利用者支援を優先して実行した結果です。
経常活動収支差額においては、今後も経年劣化に伴う改修や備品等の交換及び社会福祉法人として事業
を展開する上である程度確保しなければいけませんが今年度は、それぞれの事業における収入の減少や軽
微な修繕費や備品の購入費等の増、及び人件費の定期昇給分の増加等で、昨年度に比べ減少しました。
財政の安定化を図る上では、個々の経常活動の取り組みを少しでも増やす為にそれぞれの収支課題に取
り組む計画を立てる必要があります。
・人件費比率:68.6%(昨年度65.3%)
・事務費比率:13.1%(昨年度12.3%)
・事業費比率:15.1%(昨年度15.3%)
・経常収支差額比率:3.0%(昨年度7.9%)
・当期活動収支差額比率:-5.6%(昨年度2.1%)
・前期未支払い資金残高:22.3%(昨年度27.4%)
(3)人事労務管理
昨今、福祉に携わる人材を確保することはどこの法人においても課題の一つになっているようです。杜
の会の各事業も何らかの事情で欠員が生じると事業所単位で求人を行う仕組みを取っていますが、応募者
が少なく採用に時間がかかる状況が今年度もありました。この傾向は、社会情勢や福祉現場の雇用環境が
見直されないと今後も続く問題と捉えています。昨年度より実施しているネットを使った新卒者の就職活
動に対応する取組や、学校を通じた実習生の受入、見学者の受入を通してできるだけ仕事内容を知っても
らった上での求人活動を地道に続けるしかないと考えています。法人全体としての取組は、平成26年度
新規採用者を対象に、採用に先立って関係する他の4法人と合同の新人研修を2月に実施しています。
労働環境の改善面では、今年度より定年後の雇用継続をできるだけ長くできるように70歳まで延長で
きるようにしました。社会全体の課題である少子高齢化に対応する取り組みの一環であり、経験ある人材
を少しでも事業に参加できるようにする取り組みでした。社会福祉の現場では、他の産業に比較してまだ
まだ給与面は低く労働意欲に影響する状況もあります。高齢・障がいの事業の現場に加算されている処遇
改善費も定期昇給や評価給、および管理職の手当を改善する費用等に活用しました。また、今年は、保育
園の事業にも保育士の確保、雇用の改善を目的に処遇改善費が支給されその分を一時金として支給しまし
た。
(4)事業管理
①高齢者事業
平成24年度に介護保険制度の見直しでデイサービスの報酬単価等の改正があり、当法人のデイサービ
スは、大幅な減収が予測されたことからサービス提供時間の延長を選択し実施しました。延長したことで
の利用者の減少の心配をしましたがその点での影響はほとんどない状況と言えます。昨今は、事業所も増
えデイサービスも多様なサービス時間の形態やサービスの内容が提供され選択枝が増えたことで利用者の
方々はにとっては良いことと思われます。介護サービスを利用する方々も独居の方、老々世帯、家族が介
護者である場合など様々です。比較的に長いサービスを提供できる形態は、できるだけ在宅以外で長く過
ごしたい、過ごして欲しいといったニーズに答えることができます。様々な介護の必要な状況に個別に対
応することが目指す方針でありますので今後も利用者の満足度などを指標に取り組んでいきます。
また、今年度は、中野地域ケアプラザにおいては、給湯設備の経年劣化に伴う設備の更新に併せてデイ
サービスの浴槽を改修しました。日下地域ケアプラザや晴で取り組んでいる1人浴槽などを使った個別浴
の取り組みを実践するために改修し入浴介助を見直し法人として入浴介助の方法を統一することができま
した。職員の交流も事業所間で行い、入浴介助による利用者の方々の生活の改善につながることが期待さ
れます。
中野地域ケアプラザを中心とした地域の高齢者支援は、地域包括支援センターの活動の充実と併せて法
人内の事業所で連携が深まっています。特に地域密着サービスとして位置づけられている小規模多機能型
居宅介護事業の「晴」とは、地域に1カ所しか位置づけられていない実態もありますが、認知症の介護や
老々介護、老人虐待、親の介護のために仕事を辞めざるを得ない状況に陥った方々など緊急に調整し利用
に結びつけることもありました。
二つのケアプラザは、地域福祉計画の作成や実行において事務局的な立場で取り組んでいます。災害時
の要援護者に対する防災の取り組みなど地域における様々な課題に対して5年毎の計画を地域と作成して
取り組んでいます。
ⅰ介護保険事業
居宅サービス(介護予防)
横浜市中野地域ケアプラザ
通所介護(介護予防)
横浜市日下地域ケアプラザ
通所介護(介護予防)
らいふけあ中野
訪問介護 (介護予防)
自立支援給付
居宅介護支援事業
横浜市中野地域 ケアプラザ
介護給付
居宅介護
居宅介護支援事業
介護予防支援事業(地域包括支援センター)
横浜市日下地域ケアプラザ
居宅介護支援事業
介護予防支援事業(地域包括支援センター)
地域密着型サービス
小規模多機能事業所「晴」
小規模多機能型居宅生活介護
高齢者グループホーム晴
認知症対応型共同生活介護(介護予防)
認知症対応型通所介護
ⅱ指定管理者業務
横浜市中野地域ケアプラザ
地域交流
地域包括支援センター
横浜市日下地域ケアプラザ
地域交流
地域包括支援センター
②障碍者事業
SELP・杜は平成10年に定員50名で開所し、現在定員100名(現員104名)となりました。2
6年度に向けて活動スペースを確保できず、新規利用者の受け入れができませんでした。
SELP・杜2、SELP・杜3の主たる事業所であるマルセンストアが築40年経過した木造建築のため
、
耐震性と防火性についても大きな課題となっています。
現状を踏まえ、25年度は本体施設から200mの立地に土地を購入し、27年度スタートに向け40
名の利用者が活動できる新たな施設の整備計画を進めてきました。この整備により、現在活動している利
用者、職員の安全の確保と共に、横浜市全体の懸案事項となっている特別支援学校卒業生の受け入れを行
っていきます。
障碍者グループホームは、年度途中で1名の新規利用者を受け入れて定員の48名となりました。次年度
以降の新ホーム開設も視野に入れ、組織作りに努める年度と位置づけ、新たに12ホームの拠点となる事
務所で日中時間帯の職員を配置し、内部・外部との連携を強化しました。身体的な介助や医療面の対応が
必要な利用者が年々増えてきており、安全で健康に暮らせる環境作りが課題となっています。
ガイドヘルパー事業は 、月平均1,067時間( 前年度比99%)、 年間収入2,886万円( 前年度比98%)
の実績となりました。H25年度からの横浜市移動支援制度一部改正に伴う5時間以内のガイドの単価引
き下げや、2月3月の大雪の影響での派遣キャンセルも多数ありましたが、全体としては前年度と比較し
ほぼ横ばいとなっています。
自立生活アシスタント事業の平成25年度登録者数は24名となっており、ライフステージの変化で介
護保険制度に移行できる方や、居住区に自立生活アシスタント事業所が新設された方については支援を終
了し、新しい支援者への引き継ぎを行いました。
ⅰ自立支援給付事業
訓練等給付事業
SELP・杜
就労継続B型事業
自立訓練事業
SELP・杜2
就労継続B型事業
就労移行支援事業
SELP・杜3
就労継続B型事業
自立訓練事業
介護給付事業
SELP・杜
障碍者グループホーム
ⅱ地域生活支援事業(市町村事業)
ASSIST・杜
生活介護事業 ・ 短期入所事業
12カ所
共同生活介護・援助
移動支援(知的障碍者ガイドヘルパー派遣事業)
障碍者自立生活アシスタント派遣事業
ⅲ研修事業
ガイドヘルパー養成研修講座
③児童関係事業
(かさまの杜保育園)
新人職員7名を迎え、子どもも131名という1年間でしたが、保育の方針が固まっていることや、各
クラスに中心となる職員が配置できていることで、落ち着いた1年でした。
保護者も保育を理解してい
る方々が多く、よい関係で協力が得られています。
9年目ということもあり、隣接する障がい者施設や町内会との交流もあり、地域の中の保育園としての
関係が築けてきました。
(杜の郷)
25年度は新入所児5名、新人職員6名を迎えてのスタートでした。杜の郷全体としてのルールやタイ
ムスケジュール、環境設定を改めて整えながら、子どもにも、職員にもわかりやすい生活を心がけました。
定期的な家ミーティングやリーダーミーティングを持つことで、全体共有を図り、風通しを良くしてきま
した。これからも継続して、杜の郷としての考え方、ルール、勤務体制等は再構築や整理をしていく必要
があります。
年度末には2名の家庭復帰、1名の里親委託につながりました。
(杜の郷子ども家庭支援センター)
2月に杜の郷から離れ、泉区中田に事務所を移転しました。来訪者や電話での問い合わせが増えていま
す。区役所とも距離的に近くなり、連絡、連携がしやすくなりました。施設から出たことで、より地域の
中の相談支援機関としての色合いが強くなってきました。(ふれあい塾)
杜の郷子ども家庭支援センターから少し送れて3月に同じ場所に移転しました。泉区全体から子ども達
が通いやすくなりました。今年度も8名の中学3年生全員が高校につながりました。
泉区と協議をし、26年度は今までの岡津と中田(本体)2箇所での運営を予定しています。
④その他(感染症対策関連)
感染症に対する取り組みは、抵抗力の弱い高齢者や児童の事業所では大きな課題です。また、食品の製
造販売を行うSELP・杜の活動もやはり製品を通じて感染症の取り組みは衛生管理上重要な課題です。そ
の取り組みの一環で手洗いの励行を徹底することが重要と位置づけていますが、洗面台の手動水洗器を汚
染された手で介さないように自動水洗器に改修したり、殺菌の手段として酸性水を精製する機器を設置し
て器具の殺菌や手指の殺菌を行うように致しました。
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