平成 28 年 9月号(238号) 國體としての皇位 黒田秀高(副代表) 際 、私 の 一 身 は し い。故 に こ の は國體護持は難 た な い。こ れ で 確保の見込が立 裕 は な く、そ の 神器の移動の余 な占領政策がなされた結果と れ多くも勅語の失効など様々 いて憲法の作意をはじめ、畏 モノトス﹂ 参 ( 謀本部訳 の )回 答に基づき、その支配下に於 ニ従属サル フトコロノ連合国最高指揮官 メラルヘキ措置ヲトルデアラ 圧 制 下 に 入 り、 ヲ実行ニ移ス間、必要間ト認 犠牲にしても講 してである。 ヘキ (subject to) 和をせねばなら ぬ と 思 つ た﹂と 仰 せ 給 は れ た こ 辛亥革命時の思想家梁啓超 べてゐるが、まさに支那に於 いては天命が権威の淵源であ 出され給うたことを有難く拝 記﹄ に ﹁上古、神聖、立極重統、 ヲ護持シ得テ﹂と明確に仰せ けてゐたのはあくまでも周王 ても、権威としての天命を受 戦国七雄の乱世の時代にあつ り、これを以て國體が成立し し 奉 る べ き で あ る。こ こ で 國 朝であることを認識すれば容 辱なくも﹁大東亜戦争終結 天地位焉、万物育焉﹂ と誌して 體とは権威の淵源を意味する てゐると云へよう。春秋五覇、 ゐるのを、平泉澄は﹁ ﹃四極を 易に出来るであらう。 の詔書﹂に於いて、 ﹁茲ニ國體 立て﹄は最高の位をお極めに といふことを闡明にしておく 結ばれる事は強ち非とは云へ 国の権威は万世一系の皇位で ないが、危惧せねばならない ならないのは云ふを俟たない のは、権力が権威を拘束する その御血統が、これを御嗣ぎ 物育す﹄ 自然の秩序は立ち、そ ただ実に以て恐懼に耐えな によりまして、 ﹃天地位し、万 い次第であるが、昭和二十一 時であり、それは過去には徳 あ る。権 威 と 権 力 と が 等 号 で して全てのものがその中に成 年元旦の ﹁年頭、国家振興の詔 川幕府による禁中並公家諸法 ことである。 育し、繁栄するに到つたので 書﹂に於いて、 ﹁国民トノ間ノ ある。 度が存し、現在に於いては戦 あります。 …… 歴史は﹃神聖極 後体制と称される占領政策で ズ﹂ と仰せ給はれたのは、國體 論上瑕疵が残ると捉へざるを 得 な い と こ と で あ る。但 し こ 祭政一致、君民一心同体を 勅に基づいてゐると捉へら 宝鏡奉斎、斎庭の穂の三大神 ち吾が国の条件付受諾に対 た の は 周 知 の 如 く で あ る。即 つての敵側の欺瞞が存してゐ の本質であり、これの恢弘が ノ独﹂としての悠久なる國體 で説く、万国に卓越せる﹁一国 そが、吉田松陰が﹃講孟余話﹄ 理念とする畏き皇位の継承こ れ、それ故に先帝陛下はポツ し、米国務長官バーンズによ である。 ダム宣言受諾に際し給ひ、﹁敵 本天皇及日本政府ハ降伏条件 今日求められてゐる課題なの 伊勢熱田両神宮は直ちに敵の ﹁日本ハ降伏ノ瞬間カラ、日 が 伊 勢 湾 付 近 に 上 陸 す れ ば、 る 大局的に皇位は、天壌無窮、 こにはポツダム宣言受諾を巡 ます﹂ と述べてゐる。 日本の歴史は始まるのであり 紐帯ハ …… を立て統を垂れたまひ﹄日本 単ナル神話ト伝説 の 秩 序 が 出 来 上 が つ た 時 に、 ト ニ 依 リ テ 生 ゼ ル モ ノ ニ 非 に な つ た の で あ り ま す。そ れ 本源とされて、そしてその後、 吾が国の権威は畏き皇位に他 縷述するまでもなく、吾が なり、天皇を以て秩序の根本、 必 要 が あ る で あ ら う。而 し て な つ た。天 皇 の 位 に お 即 き に 皇 位 に つ い て は、 ﹃弘 道 館 大さを慮らざるを得ない。 は﹃新中国未来記﹄のなかで [email protected] とが、御用掛の寺崎英成の ﹃昭 TEL.075-708-3700 FAX.075-708-3800 畏 き 今 上 陛 下 の お 言 葉 が、 【 京都事務所 】 ﹁わが中国は革命の國體﹂と述 〒604-0934 京都市中京区麩屋町通二条下ル 第2ふじビル4階 和天皇の独白八時間﹄に記さ http://shimpu.jpn.org/ [email protected] 去る八月八日放映されたのを 維新政党新風 れてゐる。 東京都中央区日本橋蛎殻町1-6-4 第三カネタツビル103 TEL.03-5642-0008 FAX.03-5642-0009 拝し奉りて、改めて皇位の重 年間購読料=2, 000 円 編 集・発 行 人 = 瀬 戸 開 (皇紀 2676 年) 新風 (1) 平成 28 年9月1日 新 風 (昭和45 年2月19日 第三種郵便物認可) 第 238 号 政策資料 現行・皇室典範 皇室典範 ︵昭和二十二年一月十六日法律第三号︶ 最終改正 昭和二四年五月三一日法律第一三四号 第一章 皇位継承 第一条 皇位は、 皇統に属する男系の男子が、これを継承する。 第二条 皇位は、 左の順序により、皇族に、 これを伝える。 一 皇長子 二 皇長孫 三 その他の皇長子の子孫 四 皇次子及びその子孫 五 その他の皇子孫 六 皇兄弟及びその子孫 七 皇伯叔父及びその子孫 ○2 前項各号の皇族がないときは、皇位は、それ以上で、最近親の系統の皇族に、これを 伝える。 ○3 前二項の場合においては、長系を先にし、同等内では、長を先にする。 第三条 皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、 皇室会議の議により、 前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる。 第四条 天皇が崩じたときは、 皇嗣が、直ちに即位する。 第二章 皇族 第五条 皇后、 太皇太后、皇太后、 親王、親王妃、 内親王、王、王妃及び女王を皇族とする。 第六条 嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫は、男を親王、女を内親王とし、三世以下の嫡 男系嫡出の子孫は、 男を王、女を女王とする。 第七条 王が皇位を継承したときは、その兄弟姉妹たる王及び女王は、特にこれを親王及 び内親王とする。 第八条 皇嗣たる皇子を皇太子という。 皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫とい う。 第九条 天皇及び皇族は、 養子をすることができない。 第十条 立后及び皇族男子の婚姻は、 皇室会議の議を経ることを要する。 第十一条 年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議によ り、 皇族の身分を離れる。 ○2 親王︵皇太子及び皇太孫を除く。︶、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを 得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。 第十二条 皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。 第十三条 皇族の身分を離れる親王又は王の妃並びに直系卑属及びその妃は、他の皇族 と婚姻した女子及びその直系卑属を除き、同時に皇族の身分を離れる。但し、直系卑属及び その妃については、皇室会議の議により、皇族の身分を離れないものとすることができる。 第十四条 皇族以外の女子で親王妃又は王妃となつた者が、その夫を失つたときは、その 意思により、 皇族の身分を離れることができる。 ○2 前項の者が、その夫を失つたときは、同項による場合の外、やむを得ない特別の事 由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる。 ○3 第一項の者は、離婚したときは、皇族の身分を離れる。 ○4 第一項及び前項の規定は、前条の他の皇族と婚姻した女子に、これを準用する。 第十五条 皇族以外の者及びその子孫は、女子が皇后となる場合及び皇族男子と婚姻す る場合を除いては、皇族となることがない。 第三章 摂政 ︵二頁へつづく︶ 天皇が成年に達しないときは、摂政を置く。 第十六条 ○2 天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみず からすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く。 第十七条 摂政は、左の順序により、成年に達した皇族が、これに就任する。 一 皇太子又は皇太孫 二 親王及び王 三 皇后 四 皇太后 五 太皇太后 六 内親王及び女王 ○2 前項第二号の場合においては、皇位継承の順序に従い、同項第六号の場合において は、皇位継承の順序に準ずる。 ▼三江線が来年九月廃止され るとの報道が九月一日なされ た。広 島 県 三 次 市 か ら 島 根 県 江津市間百八キロメートルの 山 間 部 を 走 る 路 線 だ。沿 線 自 治体の首長も反対しなかつ た。赤字がひどいからだつた。 国鉄民営化で赤字ローカル 線 の 廃 止 は 続 い た。今 後 も 続 く見込みださうだ。 ▼郵 政 民 営 化 も な さ れ た。小 泉内閣だつた。 郵政民営化と国鉄分割民営 化の原因はそれぞれ異なるら し い。ら し い と は 原 因 理 由 に ついて様々に言ひなされてゐ て素人の私には真偽何れとも 判断しかねるからだ。 だが郵政民営化にはアメリ カの要求があつた事も事実だ つ た。小 泉 さ ん は こ の 事 を 選 挙の時に国民には言はなかつ た。国 鉄 民 営 化 の 目 的 は 労 組 対策だつたとは、後年中曽根 さんの告白だつた。 ▼私の学生時代、減反政策が 導 入 さ れ た。我 が 国 有 史 以 来 初めての事で、神勅に反する 事だつた。 米の飯を全国民が十分食べ られるやうになつたのは昭和 四十年代の事だつた。 ▼敗戦後の食糧不足は必然だ つた。 厚生省は粉食の普及に懸 命、学校給食はパンだつた。 ア メリカの食糧援助もあつた。 敗戦、 食糧不足、 アメリカの 援助、 粉食奨励、 米余り、減反。 労働奨励、同盟罷業、 政治家 の要求路線敷設、赤字。 アメリカ商務省の要求、郵 政民営化。 右 は 素 描 で あ る。い つ も ア メリカがある。 ▼地方の過疎化対策とも言へ る 地 方 創 生。安 倍 内 閣 の 公 約 で あ る。ア メ リ カ を 見 据 へ て ゐ る の だ ら う か。地 方 は 蘇 る のだらうか 。 ︵戸︶ 本紙目次 一頁 … ●國體としての皇位 ●現行・皇室典範 二頁 … ●新風ニュース他
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