N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2016 年 3 月 30 日 お問い合わせ先 : CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 (この資料は2016年3月7日、香港で発表されたリリースの翻訳版です) アジア太平洋地域のオキュパイアーサーベイ(企業オフィス利用意識調査): 慎重なオキュパイアーは、進出先として東南アジア諸国とインドに注目 オキュパイアーの 70%が不動産コストを最優先事項と回答 オフィスコスト削減策としてスペースの効率的活用と賃料交渉を重視 2016年3月7日(香港) – CBREグループ(以下CBRE)は、「Asia Pacific Occupier Survey (アジア太平洋地域の企業オフィス利用意識調査)」の初版を発行しました。本調査では 多国籍企業にとってコスト管理と従業員満足度が重要な課題であることが浮き彫りにな っています。 アジア太平洋地域は、現在も多国籍企業にとって重要な成長市場ですが、中国の景気 減速により、今後の事業拡大は慎重になる見通しです。そのため、事業用不動産戦略 の策定に関しても、複合的な視点と高度化が求められています。 CBREアジア太平洋のリサーチ部門責任者のヘンリー・チンは次のように述べています。 「アジア太平洋地域の経済成長率はなお、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域や米州を上 回っています。企業における短期的な景況感は不安定で軟化しているものの、アジア太 平洋地域の中長期的な経済展望は明るく、多国籍企業にとってなお将来性が見込めま す。東南アジア諸国とインドは、堅調な経済成長と急速な人口動態の変化に支えられ、 (多国籍企業の)事業拡大の中心となるでしょう。企業は依然として中国での事業拡大に 前向きですが、今後数年を見越すとややペースを落とすものと見られます」。 直面する課題にもかかわらず、多国籍企業の雇用意欲はなお旺盛であり、企業の不動 産(CRE)担当役員の42%は、今後3年間でアジア太平洋の人員を増強するつもりである と回答しています。 オフィススペースの効率的活用とコスト管理 「立地および物件を選ぶ際の判断を左右する主な要因は何か」という問いに対して、回 答者の約70%は不動産コストが最重要事項であると答えており、事業拡大に対する慎 重な姿勢がうかがえると共に、ポートフォリオ戦略および立地選択を主な要因として挙げ ています。 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 2 ヘンリー・チンはまた、次のように述べています。「持続的な景気減速と金融市場の不安 定さを踏まえ、企業はCRE戦略を策定する際に短期的な景気変動に対処しなければなり ません。また事業拡大に対して慎重な姿勢を取りつつある中、多国籍企業は、営業基盤 の拡大よりも、コスト管理や人材管理など既存のポートフォリオの最適化を一段と重視す るものと予想されます」。 (当調査の回答では)オフィスコスト削減の取り組みとして、スペースの効率的活用が最 も多く挙げられ(回答者の55%)、次に賃料交渉(40%)となっています。設備投資費用 (CAPEX)と内装コストにはますます厳しい目が向けられており、郊外または新興地域へ の移転という、コスト節減策として打ち出されたかつての戦略を支持する回答者は、全体 の23%と、その魅力は色褪せています。 ワークプレイス戦略を左右する要因は変化しつつあります。本調査によれば、顧客や同 僚との円滑なコラボレーション(58%)がワークプレイス戦略実行に際しての重要な要因 であり、これに僅差でコスト削減が続いています(53%)。また、従業員の生産性向上 (47%)を重視する点もワークプレイス戦略の策定に影響を及ぼす要因となっています。 CBREアジア太平洋グローバル・ワークプレイス・ソリューションズ(GWS)の最高責任者で あるフィル・ローランドは次のように述べています。「多くの多国籍企業は当初、ワークプ レイス戦略としてオフィススペースの効率化やコスト削減を目的として取り組んで来まし た。しかし、考え方は変わり、数多くの企業がコスト削減と生産性向上と、総合的な職場 環境の改善との間のバランスの取り方に注力を傾けています」。 従業員の満足度が業績評価の重要な要因の1つとなる中、業績を向上させ従業員の定 着率を高めるために、よりスペースの広い快適な職場環境を提供する上で、ワークプレ イス戦略が重要度を増しています。アクセスのしやすさ、充実したファシリティサービスの 提供、室内環境のクオリティおよびフレキシブルな勤務形態が従業員にとって最も重要 な要因の一部として挙げられています。 CRE担当役員の役割の変化 昨今の経済状況により、企業は業績拡大のためにより複合的かつ効果的な事業用不動 産戦略を取る傾向が見られ、これに伴いCRE担当役員の役割も一層戦略的なものに変 化しつつあります。CRE担当者による企業への貢献と価値提供は、今やコスト削減、人 材管理、および従業員の生産性など、財務および経営の実績を改善することに焦点が 絞られています。 フィル・ローランドは次のようにも述べています。「CRE担当役員は、現在のCRE戦略がこ れまで以上に企業文化やコラボレーション、パフォーマンスおよびブランド戦略に強い影 響力を及ぼすことを意識すべきです。不動産マーケットと不動産ポートフォリオのデータ に限らず、人事、管財および財務部門でも精度の高いデータ収集が、より的確な意思決 定と全社的戦略との整合性の強化を推進するカギとなるでしょう」。 ©2015 CBRE, Inc CBRE News Release Page 3 企業の目標達成に向けて CBREは企業の目標達成に向けて以下の戦略を提案しています。 コスト管理: 柔軟な契約条件:将来のオペレーショナル・リスクを軽減するため、拡張や解約など の優先交渉権などのオプションを契約書に記載 長期契約期間とインセンティブ:有利な賃貸条件の確保は企業の損益計算書に直接 影響 スペース効率の改善:他のコスト削減の選択肢をすでに実行していた場合、スペース の有効活用による支出削減 事業戦略: 一元的な管理体制:実態を競合他社と比較し、管理強化できるように様々なサプライ ヤーに効果的に対処する テクノロジーへの投資:フレキシブルなワークプレイスの推進を可能にし、事業拡大を 後押しする アウトソーシング:特定の機能部門をフィリピンやインドなど割安または低コストの立 地にある第三者サプライヤーに委託するなど、成長とコストのバランスを図る 人材管理: 公共交通機関の利便性が高い立地のオフィスを選ぶ ジム、カフェテリア、育児室など快適な環境を持つビルを賃貸する フレキシブルな働き方や交流を促すため、共有スペースやコラボレーションスペース の増加、ホットデスキングの導入など CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大 の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2014 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、 400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅 広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不 動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして は日本国内ホームページおよび公式 Twitter アカウント:@cbrejapan をご参照ください。 ※免責事項:本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づいて 行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わない ものとします。 ©2015 CBRE, Inc
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