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No.552 発明大賞特集号 2011

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第 552 号 平成 23 年 5 月 15 日(毎月1回 15 日発行)
技術開発を目指す情報誌
発明大賞特集号
2011/ MAY.
No.552
■第 36 回(平成 22 年度)発明大賞受賞技術:
審査講評:日本の中小企業の独自技術こそが
世界経済を支えるチカラ
発明大賞審査委員長/東京大学名誉教授 菅野 卓雄
■〈特別座談会〉
:『発明大賞』受賞は
どのような効果をもたらしたか
易 宏治〔山川産業(株)社長〕/髙橋 正司〔(有)高橋製作所 社長〕/
深町 陸夫〔(株)カワデン 会長〕/若山 敏次〔(株)昭和冷凍プラント 社長〕/
<司会>森 洋二〔発明大賞推進委員長・(株)ワールドケミカル 会長〕
■中小企業成長の原動力─ 付加価値の高い独自技術を武器に世界に挑む中小企業
日刊工業新聞社 編集局 科学技術部長 藤元 正
■わが国の特許事情 ─ 特許出願の減少に歯止めとなるか
―政府の抑制政策から積極策への転換で
日刊工業新聞社 編集委員 加藤 正史、明 豊
■発明大賞の受賞をステップに ─ さらなる技術の高度化で発展する企業
発明大賞本賞
(株)タツノ ・ メカトロニクス
■独自技術で技術社会貢献を目指す企業(広告)
発明大賞東京都知事賞
(株)オプナス
発明大賞日本発明振興協会会長賞
淀川メデック(株)
JSAI
発明大賞日刊工業新聞社賞
(株)悠心
THE JAPAN SOCIETY FOR THE ADVANCEMENT OF INVENTIONS
第
36 回発明大賞特集号 2011 年5月
発明大賞特集号に寄せて オンリーワン企業の活躍を期し『発明大賞表彰事業』のより一層の発展を
公益財団法人 日本発明振興協会 会長 粟村 大吉 �������������� 3
祝 辞
第
36 回発明大賞おめでとう!!
─ 中小企業元気の源『独自の発想と技術力』に期待
日刊工業新聞社 代表取締役社長 井水 治博 �������������� 4
.............................................................
5
第 36 回(平成 22 年度)
発明大賞 受賞者一覧
審 査 講 評 ─ 第 36 回発明大賞審査を終えて ─
日本の中小企業の独自技術こそが世界経済を支えるチカラ
〈受賞技術〉
発明大賞審査委員長/東京大学名誉教授 菅野 卓雄 �������������� 6
女性でも給油が容易に!
発明大賞本賞 新型ノズル開発で軽量化、
........................................
8
独自のマスターキー設定、ピッキング対策も万全に!
発明大賞東京都知事賞 ................
10
テーブル自体を回転させる発想で装置の発展進化に成功! �������� 12
発明大賞日本発明振興協会会長賞
最後の一滴まで鮮度の保持を可能にした容器を開発!������� 14
発明大賞日刊工業新聞社賞
発明功労賞 〔7件〕 ................................................................................................................ 16
考案功労賞 〔10 件〕 ................................................................................................................ 20
発明奨励賞 〔3件〕 ................................................................................................................ 25
〈特別座談会〉
『発明大賞』
受賞はどのような効果をもたらしたか ��������� 27
<司会>
易 宏治 山川産業(株)代表取締役社長
髙橋 正司 (有)高橋製作所 代表取締役社長
深町 陸夫 (株)カワデン 代表取締役会長
若山 敏次 (株)昭和冷凍プラント 代表取締役社長
森 洋二 発明大賞推進委員長(当協会副理事長)
(株)ワールドケミカル 会長
...........
発明大賞受賞をステップに─さらなる技術の高度化で発展する企業
39
中小企業成長の原動力
付加価値の高い独自技術を武器に世界に挑む中小企業
日刊工業新聞社 編集局 科学技術部長 藤元 正 ............... 44
わが国の特許事情
特許出願の減少に歯止めとなるか―政府の抑制政策から積極策への転換で
日刊工業新聞社 編集委員 加藤 正史、明 豊 ............... 46
.........................................................................
49
独自技術で社会貢献を目指す企業
(広告)
J S A I 公益財団法人 日本発明振興協会
2
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
発明大賞特集号に寄せて
オンリーワン企業の活躍を期し
『発明大賞表彰事業』のより一層の発展を
公益財団法人 日本発明振興協会の最重要事業である発明大賞表彰事業も
平成 22 年度で第 36 回となり、表彰件数も 1,123 件に達しています。
『発明
大賞特集号』も今回で3回目の発行となりました。今回の特集号では、平成
22 年度の第 36 回発明大賞の受賞技術の紹介を中心に、これまでの多数の
受賞者の方々の業績の一端にもふれます。
先日の東日本大震災では、原発事故を契機に世界中のエネルギー政策の
再検討を迫られています。化石燃料や水力、太陽光、風力などに頼るのか、
原発に重点を置くのか、選択の難しい事態となっております。イノベーショ
ン創出に強いオンリーワン技術を持つ中小企業のチャレンジが大きく期待
されるところであり、発明大賞表彰事業もその一助になればと、強く願うも
のであります。この震災による全世界の産業に与えた大きな影響により、日
本の中小企業の技術力の素晴らしさが証明されたといっても過言ではない
でしょう。震災から再生し復興するそのカギは、われわれ中小企業が握って
いるともいえます。一層の努力、活躍が期待されるところです。自信をもっ
て全力で前進しましょう。
最近、発明大賞は応募内容が高度で専門的になっておりますが、その件数
がやや減少の傾向にあります。多くの情報にあふれている昨今の社会状況
の中において、この事業の周知広報にも一層の工夫と努力が必要と感じて
います。新しい公益法人の認定を受けて最初のこの特集号を機に、発明大賞
表彰事業のますますの発展と充実を図っていきたいと思っております。
また、この『発明と生活』も内容を再検討し、読みやすくて有益な機関誌
とすべく、引き続き努力していきます。多くの方々からご好評の言葉を頂い
ていますが、発明に関する科学技術情報の伝達や、会員の皆様の動向、意見
交換の場として、なお一層の内容の充実に努力するつもりです。この面から
も、皆様のご支援をお願いいたします。
最後に、この特集号を発行するにあたり、貴重なご意見や広告掲載その他
の面で、多くの方々のご協力を頂きましたこと、心より感謝いたします。
公益財団法人 日本発明振興協会 会長
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
3
祝
「第
辞
36 回 発明大賞」を受賞された皆様、おめでとうございます。
3月 11 日に発生した東日本大震災の影響により、発明大賞表
彰式を中止せざるを得ませんでした。本来ならば受賞された皆様
に直接お祝いの言葉を述べさせていただくところでしたが、当誌上でのメッ
セージになりますことをお許しください。
第
─
この賞は、中堅・中小企業、個人を対象に、独創性に富む発明によって生み
出された優れた技術・製品に光を当て、わが国の科学技術と産業の発展に寄
中小企業元気の源『独自の発想と技術力』に期待
与することを目的に創設されたものです。30 年以上にわたって累計で 1400
回発明大賞おめでとう
36
井 水 治 博
日刊工業新聞社 代表取締役社長
!
!
4
発明大賞の表彰は 1975 年の第1回から数え、今回で 36 回目を迎えました。
人を超える方々を表彰し、おかげさまで中堅・中小企業分野で優れた発明・
考案に贈る賞として今日、最も権威と伝統のある賞として高い評価をいただ
けるようになりました。
さて冒頭申し上げましたように、東日本大震災により、国難ともいえる試
練が私たちに襲いかかっています。震災でお亡くなりになった多くの方々に
お悔やみを申し上げるとともに、被災された地域の方々には謹んでお見舞い
を申し上げます。
今
回の震災では、わが国のものづくりが強みとしてきたサプライ
チェーンが寸断され、大変なダメージを受けました。例えば自動
車生産においては、メーカーが部品を調達できなくなり、完成車
の生産ができないということになりました。かなり復旧が進んできたとはい
え、ここからわが国ものづくりを復興していくのは生半可なことではありま
せん。しかし私は、決して不可能ではないと思っています。
今回の震災で、わが国にはこれまで長い間に培ってきたものづくりの蓄積、
土壌があることが改めてわかりました。中堅・中小企業であっても、自動車
生産に欠かせない部品を世界中に納めている企業の存在が明らかになりまし
た。独自の発想・技術を持つ中小企業の力を発揮していけば、今まで以上に
強いものづくりを実現できると思います。中小企業の元気の源、成長の源は、
なんと言いましても独創的な新製品であり、高い技術力であることは申すま
でもありません。新たな製品・技術を生み出す「発明」の役割が、ますます
重要になっているのです。今回受賞されました発明が世に出ることによって、
わが国産業・社会の発展に大きく貢献していただけるものと確信しておりま
す。さらに、今後もユニークで価値の高い発明が相次ぎ生まれるものと期待
しております。
私
ども日刊工業新聞社としても、わが国で唯一の「ものづくりの総
合情報機関」として、これからも「つくろう日本」をキーワードに、
震災後の復旧・復興に向け、ものづくりの再スタートを全力で応
援してまいります。本賞のさらなる充実、強化に努力していくとともに、新聞、
書籍・雑誌、イベント、電子メディアなどの諸事業を通じて、新たな技術や
製品の発明などの情報を発信し、微力ながらお役に立ちたいと考えておりま
す。どうか引き続き関係各位の一層のご協力とご支援をお願い申し上げます。
受賞者の皆様のますますのご発展と、引き続き産業界の活性化に貢献され
る発明を生み出していかれることを願ってやみません。
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
発明大賞
第 36 回
受賞者一覧
(平成22年度)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<発明大賞本賞>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しゃ
じえんよん
操作性、安全性を向上した環境に優しい給油ノズル
夏 堅 勇 (株)タツノ・メカトロニクス
8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<発明大賞(東京都知事賞)>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
峯 村 陽 一 (株)オプナス
レバータンブラー方式のシリンダー錠
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<発明大賞(日本発明振興協会会長賞)>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
テーブル回転機構を用いた両面同時式偏光板貼付装置
木 村 滋
淀川メデック(株)
12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<発明大賞(日刊工業新聞社賞)>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
逆止弁を備える自立型二重構造の液体包装袋
二 瀬 克 規 (株)悠心
14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<発明功労賞>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
光学式自動認識コード及びそのマーキング方法と読み取り方法
木 村 昭 輝
ビーコア(株)
16
シンクロ・システム搭載の多輪式車両
稼 農 公 也
<個人>
16
キャパシタ駆動緊急遮断弁
金 高 浩 春 (株)カワデン
17
大面積の精密金型作製を実現する露光装置及び方法
木 村 一 彦 (株)ナノシステムソリューションズ
17
頭が潰れたり錆びた小ネジをつかんで外す道具
高 崎 充 弘 (株)エンジニア
18
マルチエキスカベーターローダー
深 谷 浩 (株)アイメック
18
過電流ロック形高圧交流気中開閉器
大 場 健 司 (株)三英社製作所
19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
か・
の
う
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・
・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
か
ね・
た
か・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<考案功労賞>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高価で貴重なコバルトやニッケル基合金の代替鉄基合金
河 津 肇
アイエヌジ商事(株)
20
コネクタ式ケーブルレスモータ内蔵ローラ
伊 東 一 夫
伊東電機(株)
20
中 村 竜 彦
伊東電機(株)
中 島 威 伸
伊東電機(株)
壁面取付け光アウトレット用コネクタ・アダプタ
石 井 卓 爾
三和電気工業(株)
21
車両脱出用具付き二酸化炭素消火具
吉 田 英 夫
<個人>
21
高濃度泥水を探索揚泥する自動スライム処理装置
野 村 光 寛
大裕(株)
22
自動車のウインドーに備えられたアンテナの接点装置
本 間 啓 太
小島プレス工業(株)
22
段ボール生産における連続したトリミング片を切断する方法
磯 輪 英 之 (株)ISOWA
23
回転軸のシール装置及びシール位置交換構造
小 野 純 夫
兵神装備(株)
23
橋 間 隆
兵神装備(株)
パラソル式バルーン形投光器
東 本 正 夫
サンマックス(株)
含弗素・酸素系被膜層を形成させたステンレス鋼とその製造方法
山 本 正 登 (株)ケミカル山本
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・
・ぶ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
た
け・
の
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<発明奨励賞>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヘアピース付きワンタッチ蛇腹式キャップ
高 橋 和 美
DLC 膜を滑り面に使用する工作機械用ハイブリッドガイド
西 井 幸 司 (株)紀和マシナリー
<個人>
25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
池 永 勝
( 有 ) アイエス技術研究所
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MOS 型 FET を用いた逆流阻止回路
田 崎 正 嗣 (株)ベルニクス
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
26
5
審 査 講 評
─ 第 36 回発明大賞審査を終えて ─
日本の中小企業の独自技術こそが
世界経済を支えるチカラ
この度の東日本大震災において亡くなられた方々
術研究センターの関係の方々に専門的立場からの技
のご冥福をお祈りし、被災された皆様に対し心より
術評価のご協力をお願いしました。
のお見舞いを申し上げます。千年に一度といわれる
大震災に対し、復興への動きが開始されたことに対
審査委員会におきましては専門委員から詳細な説
し敬意を表し、そのご努力が一日も早く実ることを
明を聴取し、その発明の新規性、優秀性、実用性な
念願しております。
どについて慎重審査の結果、まず、発明大賞本賞1
件、発明大賞東京都知事賞1件、発明大賞日本発明
今回、東日本大震災で図らずも明らかになったこ
振興協会会長賞1件、発明大賞日刊工業新聞社賞1
との一つは、部品のサプライチェーンの滞りが日本
件を選定し、次に発明功労賞7件、考案功労賞 10 件
のみならず世界の経済に深刻な影響を及ぼしたこ
を、最後に発明奨励賞3件を選定致しました。
とにも見られるように、地域の産業活動が日本経済
その結果はすでに公表されております通りであり
を、さらに世界の経済を支える基盤になっているこ
ますが、ここで発明大賞受賞の内容を簡単にご紹介
とであります。その地域での産業活動の担い手とし
申し上げます。
て独自の技術を培ってきた中小企業、中堅企業の果
たす役割が大きいことが改めて認識されたと思いま 〔1〕
「発明大賞本賞」は、
『操作性、安全性を向上し
す。
た環境に優しい給油ノズル』の発明でありまして、
日本発明振興協会における中小企業、中堅企業に
株式会社 タツノ・メカトロニクス 研究開発部 機
おける新技術・製品の創出を顕彰する発明大賞表彰
器開発グループ係長(当時) 夏 堅勇(しゃ・じえんよん)
の意義も、東日本大震災を機に改めて高く評価され
氏が完成されたものでございます。
たといえます。
本発明は街中のガソリンスタンドで使用されてい
第 36 回発明大賞の表彰式は東日本大震災の影響
るガソリン等の給油用ノズルに関するものでありま
で取り止めになりましたが、発明大賞の審査は、公
すが、従来のノズルでは筒先部内で油と混ざり泡立
益財団法人日本発明振興協会会長から委嘱を受けた
ちを発生し、給油口から大量の気化した油が大気中
6名の学識経験者で構成された審査委員会で、例年
に放出され、また大量の泡立ちのため泡が噴き出し
通り行われました。
たり、給油時間が長くなったりし、あるいは小流量
給油の場合には自動停止機構が動作しない恐れもあ
6
第 36 回の発明大賞につきましては平成 22 年9
りました。
月 30 日の締め切りまでに、応募件数は 53 件に達し
これに対し、本発明では空気の吸込み量を少なく
まし、それらについて、別途、協会から委嘱された
して油の泡立ちを少なくし、大気中への油の気化量
専門委員による第1回予備審査を行い、まず 49 件
を低減することに成功し、また給油停止の信頼性を
を審査の対象として選定致しました。次いで専門委
向上させることに成功され、安全性の向上、給油時
員会の第2回予備審査によって、対象を 35 件に絞
間の短縮、環境保全が図られ、その社会的貢献は極
りました。さらに、これらについて東京都立産業技
めて大きいものがあります。
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
菅野 卓雄
〔2〕
「発明大賞 東京都知事賞」は、
『レバータンブ
審 査 講 評
発明大賞審査委員長/東京大学名誉教授
ります。
ラー方式のシリンダー錠』の発明で、株式会社 オプ
現在受注している大型液晶用偏光板貼付装置の
ナス 代表取締役社長 峯村陽一(みねむら・よういち)氏が
80%はこの方式で、高速処理、歩留まり向上が実現
完成されたものであります。
できる装置として高い評価を受けております。
賃貸マンションやアパート等において入居者の入
れ替わりが発生した場合、前居住者の鍵を使えなく 〔4〕
「発明大賞 日刊工業新聞社賞」は、
『逆止弁を
する必要があります。しかし、錠前交換費用を節減
備える自立型二重構造の液体包装袋』の発明であり
するために、キー操作によりキーコードを変更でき
まして、株式会社悠心 代表取締役社長 二瀬克規(ふ
るピンタンブラー錠が望ましいのですが、いずれも
たせ・かつのり)氏が完成されたものであります。
大型になってしまうか、鍵違い数があまり多くでき
従来、食品業界では液体包装容器を瓶、缶、ペッ
ませんでした。
トボトル、紙カートン、スタンディング・パウチと
本発明では2枚のタンブラーを1枚のタンブラー
用途や輸送手段、保存方法に合わせて多様化してき
と同じ役割を持たせ、通常の鍵穴にリセットキーを
ましたが、残された課題として「使いきるまでの鮮
挿入することによりキーコードの変更を行ない、従
度の保持」がありました。
来のシリンダー錠と同様の大きさとなり、また製品
本発明では重ね合わせた2枚の積層プラスティッ
の構造が単一化することにより、在庫の状態で顧客
クフィルムによって構成される液体充填袋に毛細管
の要求に対応でき、製造に係る損失を軽減できる利
現象によりフィルム間に内容物(液体)を残留させ
点があります。
ることで、使用中に空気が逆流することを防止する
注ぎ口を突起させて設け、キャップを使わず長期間
〔3〕
「発明大賞 日本発明振興協会会長賞」は、
『テー
鮮度保持を可能にし、かつ外包装容器を設置して自
ブル回転機構を用いた両面同時式偏光板貼付装置』 立を可能にしたものであります。本発明は調味料の
の発明で、淀川メデック株式会社 常務取締役 木村
みならず飲料にも応用できるため、将来性のある技
滋(きむら・しげる)氏が完成されたものであります。
術といえます。
液晶パネルの製造工程で使用される従来の両面同
時貼付装置では、偏光板貼付テーブルが1面のため
この他、発明功労賞、考案功労賞、及び発明奨励
タクトタイムの短縮に限界あり、また夫々の機構に
賞に該当した発明も優れた発明でございますが、紙
関連性が少なく装置の占有床面積縮小も困難であり
面の都合で説明を省略させて頂きます。
ました。
末筆ながら受賞者の皆様に心からお祝いを申し上
本発明では偏光板貼付テーブルを 4 面にし、その
げますと共に、本協会の皆様が日本を支え、世界を
テーブルを 90 度毎に回転させ、停止時に偏光板供
支える技術、製品の創出に引き続き御尽力くださる
給、セパレータ剥離、貼り付けの各動作を同時に処
ことを念願して筆を擱きます。
理することが可能になり、タクトタイム、占有床面
積ともに従来装置に対し約 35%削減に成功してお
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
7
〈特別座談会〉
『発明大賞』受賞は
どのような効果をもたらしたか
良い製品が必ずしも売れる製品になるとは限りません。しかし、ちょっとしたきっ
かけによって、良い製品は社会に大きく羽ばたくこともあります。公益財団法人 日
本発明振興協会は、日刊工業新聞社と共催で『発明大賞表彰』事業を通じ、その契機
づくりの役割を担ってきました。そこで今回の特別座談会では、これまで『発明大賞』
を受賞し、その後、文部科学大臣表彰を受賞された方々に集まって頂き、製品開発の
動機から苦労話、そして、受賞後の製品の販売状況や改良点、さらに発明に係わる後
(司会者のあいさつから)
継者育成などについて、率直なお話を頂きたいと思います。
出 席 者
易 宏治
髙橋 正司
〔兵庫県尼崎市〕
〔長野県諏訪市〕
『鋳型用砂及びその製造方法』
● 第 33 回
(平成 19 年度)発明
大賞日本発明振興協会会長賞
『圧力計及びブルドン管の製
造方法』
● 第 28 回
(平成 14 年度)発明
大賞「持田発明功労賞」
◆ 平成 21 年度文部科学大臣
表彰 科学技術賞 技術部門
◆ 平成 17 年度文部科学大臣
表彰 科学技術賞 技術部門
深町 陸夫
若山 敏次
〔大阪府大阪市〕
〔北海道釧路市〕
『電動緊急遮断弁』
● 第 27 回
(平成 13 年度)発明
大賞 福田特別賞
『窒素ガス封入氷』
● 第 34 回
(平成 20 年度)発明
大賞「発明功労賞」
◆ 平成 15 年度文部科学大臣
◆ 平成 22 年度文部科学大臣
表彰 科学技術振興功績者
森 洋二
表彰 科学技術賞 技術部門
<司会>
易 宏治 山川産業(株) 代表取締役社長
〔東京都台東区〕
『油回収ポンプ』
● 第6回
(昭和 55 年度)発明
大賞 笹川特別賞
『耐
『
性シールレス自吸式ポンプ』
● 第 11 回
(昭和 60 年度)発明
大賞「考案功労賞」
『ケミカルポンプ』
● 第 13 回
(昭和 62 年度)発明
大賞「関谷発明功労賞」
◆ 平成4年度文部科学大臣表
髙橋 正司 (有)高橋製作所 代表取締役社長
深町 陸夫 (株)カワデン 代表取締役会長
若山 敏次 (株)昭和冷凍プラント 代表取締役社長
50 音順 <司会>
発明大賞推進委員長(当協会副理事長)
森 洋二 (株)ワールドケミカル 会長
彰 科学技術振興功績者
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
88
『大賞技術』の多くは身近な課題を新たな発想で製品化
森 今日の座談会は、発明大賞、そして文部科
ですが、天然けい砂以外の素材から人工的に
学大臣表彰の受賞が、その後の企業活動にどの
砂を作り出す研究を、20 年以上前からずっと
ような効果をもたらしたのか、そして、それら
やってきました。いろいろな段階を経て、受賞
の技術がどのような発展を遂げているのか、ご
の対象となった製品の開発に成功することがで
披露して頂きたいと思います。
きたわけです。
それでは、皆さんの得意技術をお話し頂きた
森 それでは次に高橋さんから、持田発明功労
いと思います。まず易さんから、発明大賞 日本
賞(第 28 回:平成 14 年度)を受賞された耐震圧力
発明振興協会会長賞(第 33 回:平成 19 年度)を受賞
計についてお話しください。 された鋳型用の砂の開発についてお願いします。 髙橋 受賞技術となったのは、ブルドン管式の
易 鋳物を作る際の鋳型用の砂には、古くから
耐震圧力計です。一般的に脈動、振動に耐えら
天然のけい砂が使われてきました。今もそれが
れる圧力計としては、圧力計の中にグリセリン
主流になっていますが、最近では、自動車のエ
の油を封入して抵抗を持たせ、それで脈動、振
ンジンをはじめとして、シリンダヘッドとかシ
動を防止するグリセリン圧力計が使われてい
リンダブロックでは、さらに高精度化して、薄
ました。ところが、使っているうちに黄ばんで
肉・軽量化といったニーズが高まってきまし
きたり、あふれ出したりすることがあることか
た。それに加えて、不良率の低減、生産サイク
ら、使い勝手が悪いと、ユーザーから指摘され
ルの短縮など、ユーザーの要求が非常に多岐に
ていました。
わたって高まってきています。
それなら、私どもが得意とするムーブメント
さらに、砂を使う作業場では粉塵が発生する
で何とかできないだろうかという発想で、ピニ
ため、作業環境の粉塵規制があり、それも徐々
オンギアという針がつく心棒の後ろに抵抗物
に厳しくなっている状況です。とくにけい砂を (ダンパー)を設けることによって、脈動や振動
使用する場合、有害性のある遊離けい酸という
を吸収させることに成功しました。外から見る
結晶質のシリカを含むため、粉塵の管理濃度が
と一般の圧力計と全く同じなんですけれども、
非常に厳しくなっています。このため、作業環
耐久性とか読み取りの品質、精度の面において
境の改善をめざして、従来の天然のけい砂に代
はグリセリンの油以上の効果が得られるという
わる素材を求める風潮が強くなっています。
ことで、高い評価を得ました。今では特にほと
そうしたニーズが徐々に高まってきているな
かで、当社は天然けい砂のメーカーでもあるの
受 賞 者 一 覧 9
文 部 科 学 大 臣 表 彰
昭 和 50 年 度 に 産 声
を あ げ た『 発 明 大 賞 』
は 平 成 22 年 度 で 第 36
回 を 数 え、受 賞 案 件 は
1,123 件、受賞者の総数
は 1,474 名に及びます。
当協会は、
『文部科学大
臣表彰』の推薦機関であ
り、
『発明大賞』の受賞
者を推薦してきました。
ここでは、
『発明大賞』
等 を 経 て、文 部 科 学 大
臣表彰(
(昭和 56 年から
平成 12 年までは科学技
術庁長官表彰)を受賞さ
れた方々と功績内容を
一覧にしました。
な お、文 部 科 学 大 臣
賞 を 受 け ら れ た 後 に、
国家褒章(紫綬褒章、藍
綬褒章、黄綬褒章)
、さ
らには叙勲の栄に輝い
た方も多数おられます。
んどの消防自動車に採用されています。また、
プラント関係では、原子力発電所で指定品とし
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
昭和 56 年
清水邦雄 新日本空調(株)
常務取締役
省エネルギー型空調システムの開発育成
高島 愈 アイコー(株)
取締役社長
造塊用保温剤の開発育成
長井 恒 星野物産(株)
常務取締役
三層構造麵製造技術の開発育成
古門正夫 (株)モトヤ
代表取締役社長 電子組版タイプライターの開発育成
昭和 57 年
柴田武弘 柴田ハリオ硝子(株)社長
電機ガラス溶融方法
遠藤隆吉 (株)ジェット炉
代表取締役
省エネルギー型塵芥焼却炉の開発育成
(株)取締役社長
大野家建 日本ダイヤ工業
全自動バレル研磨装置の開発育成
日本バレル興業(株)取締役社長
木村元保 (株)木村技研
代表取締役
節水型トイレ自動洗浄装置の開発育成
小林正博 小桜海洋開発研究所 所長
製紙スラッジ燃料化技術の開発育成
篠宮武仁 (株)篠宮工業所
代表取締役
特殊テープによる製缶技術の開発育成
菅谷權治 亀戸ゴムエ業(株) 取締役会長
ゴム引布製造技術の開発育成
鈴木通夫 (株)スプルト
代表取締役
高性能遠心ポンプの開発育成
関 亨 (株)エデックス研究所 代表取締役
微粉炭利用による廃水処理プロセスの開発育成
高橋 清 (有)新高鉄工所
代表取締役
金属の曲げ及び矯正加工技術の開発育成
田島 力 (株)ダイヤ空調
代表取締役社長 現場発泡断熱工法の開発育成
西川泰男 九州耐火 瓦(株) 常務取締役技術本部長 アルミナ-クロム系耐火物の開発育成
波多野 倫 日本ソリッド(株) 代表取締役
流体抵抗を応用した汚濁防止装置の開発育成
坂 甚吉 中央精機(株)
施設部長
自動車用車輪のタイヤ組付技術の開発育成
村上房子 村上学園
学園長
リバーシブルアフガン編技法の開発育成
門馬義芳 日本ライフ(株)
代表取締役社長 バクテリア利用による有機肥料製造技術の開発育成
山本幸三 (株)山本鋲螺
代表取締役専務 新規ねじ締結システムの開発育成
三輪精機
(株)
・
澤 茂 ニシウミ技術研究所 取締役副所長
小型高性能油圧モータ技術の開発育成
渡邊正保 (財)日本発明振興協会 常務理事
中小企業等に対する発明奨励
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
発明大賞受賞
第4回/考案功労賞
第3回/考案功労賞
第6回/発明大賞池田特別賞
第6回/考案功労賞
第7回/考案功労賞
第6回/発明功労賞
第4回/田邊発明功労賞
第7回/考案功労賞
第5回/考案功労賞
第3回/考案功労賞
第5回/考案功労賞
第6回/考案功労賞
第2回/発明功労賞
第5回/考案功労賞
第6回/考案功労賞
第5回/発明大賞福田特別賞
第7回/考案功労賞
第3回/発明功労賞
第3回/考案功労賞
て採用頂いています。
誤を繰り返した結果、ゼンマイを使うことにし
森 次に、深町さんから、緊急遮断弁について
ました。ゼンマイというのは昔からいろいろな
お話しください。 おもちゃに利用されているように、非常に単純
深町 緊急遮断弁で、発明大賞 福田特別賞(第
ですが、これを利用したことで、耐久性がある
27 回:平成 13 年度)を頂きました。当時は、緊急
と評価され、現在でも使われているわけです。
遮断弁はあまり日本では作られていなかった
他社では小さなガスボンベを使って遮断する方
ので、大手メーカーやガス会社は、ほとんどア
式や、バッテリーで駆動させる方式が採用され
メリカからの輸入品を使っていました。ところ
ていましたが、バッテリーは寿命やメンテナン
が、寿命が短く、使ううちに駆動しなくなった
スの問題から、長続きしませんでした。当社だ
り、トラブルが多いということで、昭和 50 年に
けがゼンマイを利用したわけです。パテントに
大手ガスメーカー3社に対して、通産省からの
なったのは、メカニズムの評価です。ゼンマイ
指導もあり、とにかく国産の緊急遮断弁が必要
をうまく利用するという構造で、アメリカでも
となりました。そうした時、たまたま東京ガス
特許を取得することができました。このゼンマ
から、当社の製品を使ってみようということで
イを利用した遮断弁は、今でも当社のヒット商
声がかかったわけです。
品です。
当時から、バルブの電動駆動部を考えて、いろ
森 次に、若山さんから、発明功労賞(第 34 回:
いろな形で作っていたのですけれども、緊急遮
平成 20 年度)を受賞された「窒素氷」による生鮮
断弁を扱うのは初めてでした。そこで、試行錯
食品の保存方法についてお願いします。 発明大賞受賞
文
学
大
第7回/考案功労賞
科
第6回/発明功労賞
第7回/松原発明功労賞
第7回/発明功労賞
第7回/考案功労賞
部
臣
覧 発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
一
第8回/発明功労賞
者
第8回/発明大賞笹川特別賞
賞
第10回/考案功労賞
第2回/発明功労賞
第8回/田邊発明功労賞
受
第8回/発明功労賞
第8回/千葉発明功労賞
彰
第7回/千葉発明功労賞
第8回/考案功労賞
第7回/関谷発明功労賞
第8回/発明大賞
表
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
昭和 58 年
持田信夫 持田製薬(株)
社長
レーザ手術装置の製造開発
細井俊明 (株)細井工作所
社長
電子式倣いフライス盤、CNC ドリルプレスほか
伊藤雄次郎 日本電子興業(株) 社長
アルミ電解コンデンサ容器製造技術の開発育成
今川順夫 丸順精器工業(株) 社長
プレス加工による板金製タイミングベルトプーリの開発育成
大場庄之助(株)三英社製作所 代表取締役
高圧配電用モールド開閉器の開発育成
齊藤隆二 シルクわた工業(株)社長
座布団類の自動製造装置の開発育成
櫻井昭二 東京ブラインドエ業(株) 社長
移動式伸縮自在衝立の開発育成
新藤正信 新光電業(株)
代表取締役社長 ジャンパー線素線の断線検出装置の開発育成
髙木喜一 (株)中央製作所
理事
コンテナ稚蚕飼育機の開発育成
中松義郎 ナコー(株)
社長
磁気テープドロップアウト除去装置の開発育成
秦 博 秦運動具工業(株) 代表取締役社長 身体鍛練具の開発育成
服部 洌 (株)コロンブス
社長
液体靴クリーム製造方法の開発育成
藤原 勝 市光エンジニアリング(株)社長
大型射出成形機用自動取出装置の開発育成
桝屋好昭 (株)孝安産業
社長
ガス体の逆流・逆火緊急自動停止装置の開発育成
松井茂夫 日本エアーカーテン(株) 代表取締役
横流半循環式エアカーテン装置の開発育成
渡邊 明 九州耐火 瓦(株) 取締役研究部長 マグネシア・カーボン系耐火物の開発育成
昭和 59 年
井上 孟 (財)日本発明振興協会 理事
中小企業等に対する発明奨励
浦谷榮一 墨田施設工業(株) 社長
冷却式圧縮空気除湿装置の開発育成
遠藤悦雄 新進食料工業(株) 企画開発部室長 凍結磨砕法による可食ペースト製造法の開発育成
大高 登 大高酵素(株)
取締役社主
植物性複合酵素原液製造法の開発育成
片山盛夫 ゴンドラエ業(株) 社長
スナップのバネ自動挿入装置の開発育成
柴田晴通 柴田科学器械工業(株)社長
精密微差圧計の開発育成
寺岡正一 寺岡技研(株)
社長
複数ノズルを用いる重積金型装置の開発育成
野村信大 野村技研(株)
社長
湯沸器用水栓弁の開発育成
橋本國雄 ジャパンパイプコンベヤ(株)常任顧問
密閉式搬送装置の開発育成
福田 正 (株)フクダ産業
取締役会長
肺機能測定装置の開発育成
帆秋浩司 (株)生産技術センター 社長
拡底リバース掘削機の開発育成
元田謙郎 元田電子工業(株) 代表取締役社長 小形アームクレーンの開発育成
10
若山 生鮮食品の保存方法には塩蔵や、真空
物用の砂ですが、どういうきっかけで、新しい
パック、ガス置換など、保存時間を延ばす方法
砂を開発されたのですか。
はいろいろあります。どんな食品でも、品質の
易 従来の天然けい砂は、角があって、形が非
劣化は、酸素による酸化が主因なわけです。
常にいびつだったのです。パチンコ玉とかビー
私どもが目を付けたのは、空気を抜いて窒素
玉のような真ん丸なものはありません。鋳型用
ガスを注入して酸化を防止させる、ガス置換方
の砂としては、やはり究極的には真ん丸い砂が
法です。スナック菓子などで一般的に使われて
理想とされますが、天然にはないわけです。そ
いる方法ですが、とりあえず、水の中の酸素を
うなると、人工的に作り出さないといけない、
抜いて、窒素を入れてみればという発想を持っ
というところが発想の起点です。
たわけです。調べてみると、200 年前のイタリ
具体的には、アルミナの鉱石を溶解炉で溶か
4
4
4
アのヘンリーという学者の『ヘンリーの法則』 したものを噴出させて、そこにエアを当てて吹
による、1つの気体の中に2つ以上の気体が混
き飛ばします。すると、冷えて固まる間に、表
じっている場合、1つの気体に圧をかけると、 面張力で真ん丸くなるわけです。
もう1つの気体を追い出すという理論がありま
森 高橋さん、耐震型のブルドン管を作られた
した。つまり、氷の中にある酸素を追い出して
きっかけは?
窒素に置換させれば、
「窒素氷」を作ることが可
髙橋 消防団では、ポンプ操法という大会があ
能で、いわゆる酸化防止効果が期待できるとい
ります。この大会は、例えば簡易用の小さいポ
う発想です。
ンプを据え付けて、ホースの筒先から水を出
窒素氷を使うと、例えばサンマを首都圏に運
し、標的の看板が倒れるまで何秒かかるかを競
ぶときに、普通の氷では3日しか新鮮さが保て
うわけです。そのときに、決められた圧力より
ないところを、5~7日ぐらい可能にします。 高すぎると、減点対象になります。どうにか目
これまで新鮮なサンマを運ぼうと思ったら空輸
標の圧力までスローにいって、脈動とか振動が
しかなかったわけですが、窒素氷により、陸送
うまく読み取れるような圧力計がないだろうか
が可能になりました。空輸と陸送では輸送コス
ということで、代理店から相談を受けたのが始
トが全然違うことから、好評を得ています。
まりです。私どもは圧力計メーカーではなく、
森 今の鮮度保持で、酸素を追い出して窒素を
中身のムーブメントのメーカーですが、先ほど
入れればいいという、思いつきがきっかけに
のピニオンギアの後ろ側にダンパーを設けて抵
なったということですが、改めて、易さんの鋳
抗を持たせるというアイデアをきっかけに、開
文
部
科
学
大
臣
表
彰
受
賞
者
一
覧 11
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
昭和 60 年
粟村大吉 日本自動制御(株) 専務取締役
LSI レチクル・データ比較検査装置の発明・開発
朝香三郎 大栄化工(株)
取締役会長
アリールオキシカルボン酸アリールエステルの開発育成
榎戸 隆 榎戸電機工業(株) 代表取締役社長 船舶用照明器具の開発育成
頃安 新 極東産機(株)
代表取締役社長 数値制御方式による自動畳製造装置の開発育成
酒井夘太郎 丸智工研(株)
代表取締役社長 脱油浄化装置の開発育成
瀬名波 進 横浜機工(株)
機器開発部次長 耐熱反射鏡の開発
立野信也 (株)マンテン
東京支店 建装部長 耐火壁の施工方法の開発育成
寺西光治 (株)アシックス
代表取締役副社長 スポーツ用ネットの開発育成
中村保志孝(株)モオレェクス 代表取締役社長 映像による薬液自動検査装置の開発育成
藤井正視 (株)日明舎
取締役
低抵抗値接地工法の開発育成
森 勝久 (株)ニチフ端子工業 代表取締役
被覆付連鎖型圧着端子とその圧着工具の開発育成
八幡光男 (株)八幡光雲堂
代表取締役社長 吹き戻り玩具伸縮部自動製造装置の開発育成
横山加志美 水利工業特技(株) 代表取締役社長 井戸の若返り工法の開発育成
昭和 61 年
浅田 (株)立業社
代表取締役
大型精密静電複写機の開発育成
猪瀬文夫 (有)猪瀬製作所
社長
コンベヤ用ハンガーの開発育成
太田 弘 (株)日工プラント 代表取締役
小型電着塗装装置の開発育成
大槻實雄 大槻ポンプエ業(株)代表取締役社長 消火器の消火薬剤自動充塡装置の開発育成
小関禮三 児玉化学工業(株) 代表取締役社長 真空成形製品の量産化技術の開発育成
小林正己 デルタ リサーチ(株) 取締役社長
ステンレス鋼へのメッキ方法の開発育成
坂本光男 (株)坂本商会
代表取締役社長 低風圧高効率換気・排煙装置の開発育成
澤邊正豐 (株)電元社製作所 常任顧問
スポット溶接機における溶接ボルト供給装置の開発育成
澤村經夫 日本アルミット(株)代表取締役
無塩素やに入りはんだの開発育成
髙野鐵雄 (株)ジャパントルクス 代表取締役社長 クラッド材を用いた電気接点の製造技術の開発育成
田上 正 元 白木金属工業(株) 顧問
自動車補助席用衝撃試験装置の開発育成
戸澤弘行 英弘精機(株)
代表取締役
日射・日照測定技術の開発育成
古田武雄 フルタ電機(株)
会長
海苔調合調整装置の開発育成
増田文彦 新日本機械工業(株)代表取締役社長 ゼリー状菓子の連続製造装置の開発育成
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
発明大賞受賞
第9回/考案功労賞
第9回/田邊発明功労賞
第9回/発明大賞福田特別賞
第9回/発明大賞笹川特別賞
第9回/発明功労賞
第9回/考案功労賞
第9回/池田特別賞
第9回/考案功労賞
第9回/松原発明功労賞
第10回/池本発明功労賞
第10回/考案功労賞
第10回/考案功労賞
第10回/考案功労賞
第10回/発明功労賞
第10回/田邊発明功労賞
第10回/考案功労賞
第10回/白井発明功労賞
第10回/松原発明功労賞
第9回/千葉発明功労賞
第6回/千葉発明功労賞
当社は、昭和 19 年に設立し、今年で 67 年目になります。設立当初から一貫して砂の
製造と販売を行っています。砂と言いましても、いろいろな用途があります。一つは、
発明大賞の受賞対象にもなった鋳物をつくるときの鋳型用の砂です。そのほかにもガ
ラスの製造過程をはじめ、壁材、床材などの建材、テニスコートやゴルフ場、そして、
水質改善用のろ過材など、さまざまな場面で砂が利用されています。
最近、特に販売に力を入れているのは、ブラスト用の研削材としての砂です。従来
使われていた「けい砂」が、じん肺を引き起こす危険性が高いことから、代替の研削
材への要請が高まり、安全性が高い人工研削材「ネオブラスト」の需要が急激に増え
てきています。
易 宏治 ( 談 )
発に着手し、成功しました。その結果、消防団
が、最も単純だったのが、ゼンマイだったわけ
の人たちがとても喜んでくれて、口コミでどん
です。
どん広がり、今ではほとんどのポンプ車に採用
森 若山さん、もう一度きっかけを。
されています。
若山 ヒントとなったのはスナック菓子の袋で
森 深町さんの緊急遮断弁では、どうしてゼン
した。単純に、ガス置換の方法を水に応用転換
マイを選んだのですか。
したわけです。技術が単純だからこそ、誰もが
深町 目的の遮断弁は電動弁ですので、停電し
見逃していたということでしょう。水は、冷た
たときには駆動しないわけです。そのときに、 くなればなるほど大気が溶けやすくなります。
動力源としてバネを利用しようというのが端
酸素も窒素も溶けていくのですけれども、必要
的なきっかけです。バッテリーとか電源以外の
のない酸素を追い出して、窒素が飽和状態まで
動力源は、他にもいろいろ方法があったのです
入った水を凍らせるというアイデアです。
大賞受賞で社員のモチベーションが一挙に向上
森 皆さんのアイデアを基に開発された製品
モチベーションです。やる気の向上に直接的に
が、
『発明大賞』を受賞されたことによって、社
つながりました。もう一点は、企業のイメージ
会的な評価にどのような効果があったでしょう
アップです。企業の認知度も一躍的に上がり、
か。
全国区になりつつあります。もう一つは、新規
易 発明大賞を頂いて大きく変わった点は3点
の顧客開拓に非常に有利に働いたことだと思い
あったと思います。一番大きな成果は、社員の
ます。
発明大賞受賞
第12回/千葉発明功労賞
第12回/田邊発明功労賞
第12回/発明大賞
第11回/田邊発明功労賞
第11回/池本発明功労賞
第13回/発明大賞池田特別賞
第10回/考案功労賞
第12回/松原発明功労賞
第12回/池本発明功労賞
第13回/発明功労賞
第13回/発明大賞
第13回/考案功労賞
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
受 賞 者 一 覧 第12回/考案功労賞
文 部 科 学 大 臣 表 彰
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
昭和 62 年
大野家建 日本ダイヤ工業(株)代表取締役社長 遠心流動バレル研磨機の開発育成
加藤儀一郎 中央防雷(株)
代表取締役社長 複合型襲雷警報装置の開発育成
久保孝敏 久保孝ペイント(株)代表取締役社長 長尺アルミ型材の浸漬塗装法の開発育成
佐藤琢也 (株)佐藤鉄工所
代表取締役
石けん自動型打機の開発育成
澤田良作 (株)阪神技術研究所 代表取締役会長 歯科用X線フィルムの迅速現像技術の開発育成
諸富正利 山田興産(株)
兵庫支店長
鋼滓のフォーミング現象鎮静剤の開発育成
山出敬二 山出興産(株)
代表取締役
成型伸縮目地材の開発育成
山本 巽 新和工業(株)
代表取締役
工業煙突用自動清浄点検装置の開発育成
昭和 63 年
榎本新一 (株)榎本鋳工所
代表取締役社長 低熱膨張鋳鉄の開発
佐藤佐壽 朝日プリント工業(株)代表取締役
多面取り編集用印刷配線板の開発
白井正義 東京硝子器械(株) 代表取締役社長 強化硬質ガラス製試験管製造技術の開発育成
谷脇源資 金剛(株)
代表取締役社長 ハンドル式移動棚の開発
法月惣次郎 法月技研
社長
天体望遠鏡の制御装置の開発
本多敬介 本多電子(株)
代表取締役会長 魚種判別魚群探知機の開発育成
山村敏夫 東和工業(株)
取締役会長
改質アスファルト常温防水工法の開発育成
平成元年
寺町 博 THK(株)
代表取締役社長 「LM ガイド」の開発育成
秋元三郎 創研化工(株)
代表取締役社長 紙粘着テープの開発
大澤義憲 タイレール(株)
代表取締役社長 大型陶板壁面施工法の開発
児矢野 松 (財)日本発明振興協会 こども発明教室
児童・生徒に対する創造性の開発育成
専任講師
廣川 昌 ハンドーザーエ業(株)取締役社長
車幅内旋回掘削機の開発育成
御器谷俊雄 日東工器(株)
代表取締役社長 電磁往復動コンプレッサ及び真空ポンプの開発
山縣民敏 (株)丸菱バイオエンジ 代表取締役社長 栄養液の流加量自動制御装置の開発育成
12
髙橋 当社でも、社内の受賞製品に対しての取
重ね、完成品となったことから、この製品が非
り組みが変わってきました。圧力計メーカー
常にいいものだと認められるようになりまし
は、優れた技術とわかっていても、現場ではな
た。このことは、大賞を受賞したことが一つの
かなか使ってくれないところがあります。今か
励みとなって、常にもっといいものにしようと
ら十何年前に開発した技術ですけれども、受賞
いう気持ちが芽生えた成果だと思っています。
を契機にようやく、ここ5~6年ぐらいで、ど
若山 当社は従業員 10 人ほどの会社ですが、
んどん上向いてきたというのが実感です。
私たちのような会社でもこういう賞が頂けると
深町 私どもは、当然ながら緊急遮断弁の製作
いうことで、今まで以上に団結力が絶大なもの
を一つの事業としてやっていこうということ
になっています。自分たち一人一人が結束して
で始めたのですけれども、同業者が多いわけで
知恵を出し合い、社会で評価されるものを作れ
す。大賞を受賞したことで、製品に一つの社会
たという自負は素晴らしいものです。その自負
的評価が出た、私どもの技術が認めてもらえた
心が全てにつながっていって、大手とも対等に
ということで、社内の士気が高まりました。
戦えるようになりました。また、この賞を頂い
ところが、いいものはできたけれども、値段
たおかげで、地元の釧路市役所から、設置した
が高い。しかも最初はトラブルが続いたことか
ユーザーに対し、総工事費の3分の2の助成金
ら苦労もありましたが、クレームによる改良を
が出される事例もあり、大変喜ばれました。
さらなるステップアップを目指した活動に着手
森 受賞がきっかけとなって、ユーザーがいろ
を目指した研究課題に取り組んでいます。
いろと広がっているということですが、さらに
森 深町さんのところは、今回(第36回:平成22年度)
次の成長を目指した応用展開といったことを考
も緊急遮断弁で新たに発明功労賞を受賞されま
えておられますか。
したが、これは発展技術となるわけですか?
若山 私たちの扱う生鮮食品の鮮度保持という
深町 発展技術ですが、構造は全く違います。
のは、氷の段階で終わりなんです。さらなる鮮
当初のゼンマイを利用した電動弁は、国内では
度の保持を考えるとなると、その先は凍結とい
利用できますが、海外には向かないんです。と
うことになります。そこで、次の展開として凍
いうのは、国内と海外では電源の電圧が一様に
結の研究を始めました。まずは凍結する時間の
違うのです。しかも、緊急遮断弁というのは、
短縮に取り組んでいます。冷凍機自体を大きく
いわゆる緊急時に利用するため、電源が停まっ
すれば短くなるんですけれども、従来の冷凍機
たり、電圧が常時変動するような所では使えな
で、凍結時間をもう少し急速にする技術の開発
い。外国は特に電圧の変動が激しく、停電が多
文 部 科 学 大 臣 表 彰
受 賞 者 一 覧 13
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
平成 2 年
石川五男 石川ガスケット(株)代表取締役社長 エンジン用金属積層形ガスケットの開発育成
神谷幸一 三國重工業(株)
専務取締役
無給油式圧縮機のピストンの開発育成
河野 榮 (株)コノエ
代表取締役
測量用明示境界杭の開発育成
駒井茂春 (株)ダスキン
代表取締役社長 除塵用マットの開発育成
坂田夛賀夫 サカタ機械(株)
代表取締役
可撓ストロー及びその製造装置の開発
田口稔孫 千住金属工業(株) 取締役研究部長 電子機器用クリームハンダの開発
平川惠一 (株)平川鉄工所
代表取締役社長 最適反転流領域を有する炉筒煙管ボイラの開発育成
松田文治 (株)松田ポンプ製作所 代表取締役
セラミック製溶融金属ポンプの開発
平成 3 年
三箇山正雄(株)クボタ
常任顧問
水平耕うんトラクタの開発育成
斉藤太一 トーソー(株)
代表取締役会長 カーテンレールの開発
清水喜芳 (株)シミズ
代表取締役
低温硬化法による電着塗装塗膜の開発育成
下平 武 田中科学機器製作(株)代表取締役社長 自動曇り点・流動点試験器の開発
鈴木兼吉 キロニー産業(株) 代表取締役
溶接線自動倣い装置の開発
村山好弘 (株)スパンクリートコーポレーション 代表取締役社長 プレキャスト板を用いた床の開発
吉村 肇 吉村油化学(株)
代表取締役
人工皮革用油剤の開発育成
平成 4 年
内海征夫 (株)マナ
代表取締役
電話転送装置の開発
木村宏― 機動建設工業(株) 取締役会長
低耐荷力管推進装置の開発
佐藤秦司 セリック(株)
代表取締役
人工太陽照明灯の開発
佐山岩作 (株)佐山製作所
代表取締役社長 貯水タンク用水中ポンプ取付装置の開発
西田力夫 (株)西田製作所
代表取締役
油圧式フリーパンチの開発
松川英文 マークテック(株) 代表取締役社長 ペイントマーキング装置の開発
森 洋二 (株)ワールドケミカル 代表取締役社長 ケミカルシールレスポンプの開発
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
発明大賞受賞
第14回/発明大賞
第14回/白井発明功労賞
第14回/発明大賞福田特別賞
第14回/考案功労賞
第13回/発明大賞福田特別賞
第15回/発明大賞池田特別賞
第13回/発明大賞笹川特別賞
第15回/発明功労賞
第15回/発明大賞笹川特別賞
第14回/発明大賞笹川特別賞
第16回/発明大賞福田特別賞
第16回/発明大賞笹川特別賞
第16回/田邊発明功労賞
第16回/考案功労賞
第11回/考案功労賞
当社の設立は昭和 39 年で、今年で 47 年目を迎えます。主たる事業の内容は、圧
力計の心臓部となるムーブメント、いわゆる内機の国内唯一の専門メーカーとして、
トップシェアを誇っています。当社は、ムーブメントのメーカーですが、ブルドン
管式の圧力計や温度計の製造も手がけています。もうひとつの主力商品として、地
震発生時にガスを遮断するためのガスメーター用の小型感震センサを自社開発し、
大手メーカーと共同で生産販売しています。大手ガス会社では 50%以上のガスメー
ターに採用され、国内トップシェアを獲得しています。このほか、自動車のエンジ
ン周りの切削部品などを製造しています。大きく分けてこの3本を柱として、事業
を展開しています。
髙橋 正司 ( 談 )
い地域もあります。そこで、新たに考えたのが、 を取得して、知的財産権を確保して公にしてい
電気エネルギーを蓄積できる「電気二重層キャ
きたいと考えています。
パシタ」を利用した緊急遮断弁です。キャパシ
森 海外では、特許を取っていてもまねされ
タ(コンデンサー)を利用したことで、どんな
る。しかし、最低限の防衛手段として、特許を
電圧のところでも、全世界共通で利用できま
取得しておくことは必要だと思っています。
す。この発展技術の開発により、今回新たに発
ところで、今後の発展として、どういう広が
明功労賞の受賞へとつながりました。これから
りを考えていますか。
は、海外展開です。
易 こ の 商 品 は 人 工 砂 と い う 分 類 で、
『エス
森 高橋さんは、海外展開も含めて社会的に発
パール』という商品名をつけています。発明大
展するための活動は ・・・。
賞を頂いて3年経ち、商品自体のレベルアップ
髙橋 ムーブメントでは国内唯一の専門メー
や、品質改良を重ねてきていますが、今、特に
カーですが、私どもが作った圧力計のムーブメ
取り組んでいるのが、リサイクルです。この人
ントが、東南アジアの市場で物まねされて、ど
工砂は、非常にリサイクル性が良いのが特長で
こが元祖かわからなくなってきているのが現状
す。リサイクルした場合でも、目減りが少なく
です。主として国内メーカーと韓国や台湾に輸
て、100 あるものをリサイクルしても、90%以
出しているのですけれども、どんどん中国が物
上がまた元のように使える。それは従来の天然
まねをする。振り返って考えると、意匠登録や
けい砂にはなかったことで、そういうリサイク
構造的な特許を取得していなかったのが一番問
ル性をこれからも追求していきたいと考えてい
題でした。そんなことがあって、やはり自社の
ます。滋賀県には、この砂独自のリサイクル工
ブランドは、防衛するために積極的に特許など
場も立ち上げました。ユーザーから一度使った
発明大賞受賞
第17回/白井発明功労賞
第17回/田邊発明功労賞
第17回/松原発明功労賞
第17回/発明功労賞
第17回/発明大賞笹川特別賞
第17回/発明功労賞
第17回/考案功労賞
第18回/考案功労賞
第18回/発明大賞池田特別賞
第19回/考案功労賞
第16回/関谷発明功労賞
第19回/関谷発明功労賞
第19回/発明功労賞
第19回/田邊発明功労賞
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
受 賞 者 一 覧 第18回/発明大賞
第18回/考案功労賞
文 部 科 学 大 臣 表 彰
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
平成 5 年
市橋正彦 真空理工(株)
代表取締役社長 赤外線イメージ炉及びその応用装置の開発
奥原精一 (有)シグマ電子工業 代表取締役社長 工業計測用色温度計および温度制御装置の開発
加藤久雄 (株)モリマツ
代表取締役社長 電線の中継・分岐用端子台の開発
北川弘二 北川工業(株)
代表取締役社長 電線、コード等を結束するバンド用固定具の開発
五藤隆一郎(株)五藤光学研究所 代表取締役社長 宇宙型プラネタリウムの開発
田代榮一 田代興業(株)
代表取締役社長 サポニンを用いた廃水処理方法の開発
忠 光延 オスカー工業(株) 代表取締役
自動車用ブレーキ予備成形無人化システムの開発
塚田洋四郎(株)日向和田精密製作所 代表取締役
エアータービン汚染防止装置の開発
富永公道 日本テクトロン(株)代表取締役社長 臨床化学自動分析装置の開発
平成 6 年
藤吉敏生 (株)日刊工業新聞社 社長
科学技術の普及啓発
阿部俊悦 パイオニアエ機(株)代表取締役社長 粘着テープ用多軸カッターの開発
大﨑孝雄 (株)ネオテック
代表取締役
生コンクリート洗い残渣の再生装置の開発
アカシヤの会
会長
小酒井美智子 (財)
発明考案の普及奨励
日本発明振興協会 評議員
西畑三樹男 日本ベルパーツ(株)代表取締役社長 情報機器用運動伝達部品の開発育成
前泉澤央 (株)国元商会
代表取締役会長 建設用仮設締結金物コ形クランプの開発
平成 7 年
石津 登 (株)石津製作所
代表取締役社長 回転せん断式ウェブ切断装置及び折りロール装置の開発
大竹将喜 大竹機械工業(株) 代表取締役社長 ゴム成形加硫装置の開発
酒井英行 日大工業(株)
代表取締役社長 電着塗装物の移転搬送装置の開発
中村憲司 中村物産(株)
代表取締役
化粧用塗布具の開発
古川雅敏 (株)ナ・デックス 代表取締役社長 抵抗溶接制御装置の開発
牧野久男 海洋工業(株)
代表取締役社長 空気揚水装置の開発
松橋 章 (株)メトロール
代表取締役社長 変位検出タッチセンサ・NC 旋盤用刃先センサの開発
14
砂を引き取り、当社でリサイクルして、元の新
ます。台湾では、当社ムーブメントのシェアが
砂に近い状態にして納めるという事業を展開し
伸びつつあります。韓国はすでに数多く使用さ
ています。
れ、韓国に拠点の事務所を置いて、販売に力を
森 中小企業がこれから勝ち残っていくために
注いでいます。
は、発明とか独自技術というものがどうしても
森 海外展開も含めた活路については、どうで
重要と思いますが、皆さんのお考えはいかがで
しょうか。
しょう。お聞かせください。
易 当社の商品は、部品でもなく最終製品でも
深町 私どもの製品は単なる一つの部品であっ
ないんです。鋳物を作るための材料ですので、
て、キャパシタを利用して、どの国のどんな電
やはり日本で鋳物を作ってもらわないと、当社
圧でも利用できるものを開発したわけです。
の商品も売れません。中国は中国で作る鋳物が
ものづくりをする上で、信用というものがま
当然あると思うのですけれども、やはり日本で
ず第一です。それからコストです。大賞を取っ
しか作れない鋳物もまだ残っていますので、そ
た製品でも、売れるものに育て上げるために
れを大事にしていきたいと考えています。中小
は、コストも下げる必要があります。そうなる
企業が生き残る道というのは、独自商品とか独
と、現場のそれぞれの立場の人たちが、いかに
自技術しかないんです。
安く作るかという工夫をするわけです。その工
発明大賞を頂いた商品も、独自製品として付
夫をする一つのアイデアが、これまた発明と
加価値も高まり、トータルメリットが出ていま
なっていく。発明大賞を頂いたことで、非常に
す。従来の砂に比べるとかなり高価なものに
相乗効果が出たことも事実ですし、この連携を
なっていますが、これを使わないとできない鋳
伸ばしていきたいと考えています。
物など、特殊分野を大事にしていきたいと思っ
髙橋 当社の耐震圧力計のムーブメントが中国
ています。
などで物まねされて困惑している反面、当社の
深町 北京に拠点を設けて、当社製品を宣伝し
製品が評価されてきているところもあるんで
ているんですけれども、日本のメーカーの製品
す。これはどういうことかというと、中国はイ
でないと買わない、というところが結構あるん
ンフレでどんどん物価が高くなっている。とこ
です。やはり、自国製品の性能より優れている
ろが、私どもの製品は、改善と合理化で努力を
ことを、みんな知っているんですね。ですから、
重ね、どんどん安くなっていますから、現在は
ブランドの信頼というものがやはり大切で、社
2~3割、日本の方が高いのですけれども、品
員全員が絶対クレームを出さない信用のある製
質の高い当社のムーブメントを使ってくれる
品を作ろうと努力しています。これは日本人だ
ところが、この2年ぐらい急激に増えてきてい
からこそできるのじゃないかと、誇りにしてい
文 部 科 学 大 臣 表 彰
受 賞 者 一 覧 15
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
平成 8 年
森 徹郎 西部電機(株)
代表取締役社長 オーダーピッキング・システムの開発育成
浅見健次 ニホンハンダ(株) 代表取締役社長 真空脱ガスはんだの開発
大政龍晋 日本テクノ(株)
代表取締役社長 低周波の振動を用いた攪拌装置の開発
中園修三 (株)プロレックス 代表取締役社長 油温減圧式乾燥装置の開発
中村克彦 不二技研工業(株) 代表取締役社長 遠隔操作による溶接作業用不活性ガス供給装置の開発
平井清治 (株)ヒライ
相談役
二部材の芯出し用着脱装置の開発
藤村靖之 (株)カンキョー
代表取締役社長 電子式空気清浄機の開発
宮原茂昭 日本エスシー(株) 代表取締役
アクアクリンフィルター装置の開発
森戸祐幸 (株)モリテックス 代表取締役社長 光ファイバ照明付 CCD 接写装置の開発
川誠一
川鐵工(株)
代表取締役社長 油圧制御によるリベッティングマシンの開発
平成 9 年
小川政英 水澤化学工業(株) 取締役社長
ゼオライトの定形構造を利用した樹脂充填剤の開発
隈 利實 (株)西部技研
代表取締役社長 揮発性有機溶剤の濃縮除去装置と吸着剤を用いた除湿機の開発
佐藤敏之 (株)水研
代表取締役
揺動伸縮自在管継手の開発
宮﨑邦雄 金剛(株)
代表取締役社長 免震移動棚の開発
山口 久 (株)プラスミック 会長
着順判定用撮影装置の開発
平成 10 年
稲崎裕弘 日本鉱産(株)
代表取締役
電気炉製鋼ダスト中の亜鉛回収技術の開発
代表取締役社長 ステンレス鋼向け高耐用浸漬ノズル材質の開発育成
牛込 進 東京窯業(株)
明智セラミックス(株)代表取締役社長
北村耕一郎 キタムラ機械(株) 代表取締役社長 マニシングセンタにおけるパレット交換装置の開発
窪園 聰 日本ミニチュアロープ(株)代表取締役社長 運動伝達用ワイヤロープの開発
佐藤文典 アツデン(株)
代表取締役社長 電気音響変換器用振動板製造方法の開発育成
重田龍男 (株)シンク・ラボラトリー 代表取締役
自動レーザーグラビア製版システムの開発
原 昭邦 (株)白寿生科学研究所 代表取締役社長 交流電位治療器の開発
山下 直 電気化学計器(株) 代表取締役社長 複合型 pH 電極の開発育成
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
発明大賞受賞
第20回/発明功労賞
第20回/田邊発明功労賞
第18回/白井発明功労賞
第19回/発明功労賞
第18回/千葉発明功労賞
第20回/関谷発明功労賞
第20回/考案功労賞
第15回/千葉発明功労賞
第20回/発明功労賞
第20回/千葉発明功労賞
第21回/発明功労賞
第20回/発明功労賞
第21回/発明大賞福田特別賞
第22回/千葉発明功労賞
第19回/発明大賞笹川特別賞
第22回/発明大賞笹川特別賞
当社の設立は昭和 48 年で、今年で 39 年目を迎えますが、一貫してバルブの電動
駆動部の製造を行っています。バルブというのは、さまざまなプラントなどで利用
されていますが、そのバルブを電動駆動させ、遠隔操作するための装置を中心に製
造しています。中でも緊急遮断弁は、異常を検出した際に自動的に供給を遮断する
ことで、事故を事前に防止することを可能にします。当社の耐久性の高いメカニズ
ムと長寿命な電気二重層キャパシタを採用した緊急遮断弁は、電源の有無に関係な
く、確実にバルブの開閉操作ができます。また、「通信機能」を搭載することで、外
部コンピュータに接続して、緊急遮断弁の運転状況を確認することも可能です。
深町 陸夫 ( 談 )
ます。
導入すると鮮度が保持できるといっても、次の
森 若山さん、国内だけではなくて、海外にも
流通段階で鮮度が落ちたらどうにもならないと
通用する技術じゃないかと思うのですが。
よく言われます。安ければまだしも、高額な投
若山 昨年 10 月に弁理士の方から、そっくり
資になるため、ややもするとまだ時期尚早だと
な特許が中国で出たと言われました。しかし、 結論づけられてしまうんです。また、こういう
私どもとしては、言葉も通じない、貨幣価値も
装置は、買う方はすべてデータの提示を求める
わからないところより、まだまだ国内に未開発
んです。生物は、体内の細胞は同じでも、たん
の市場はたくさんあるので、集中的に国内の
ぱく質とかアミノ酸の値はそれぞれ違いますか
ユーザーを開発して、海外はそれから考えよう
ら、同じようなデータは出ないわけです。そのた
という結論なんです。
め、鮮度保持状態を知る最も効果的な方法は、目
ただ、当社の設備は一次産業の方に販売する
視と臭覚だということで売り込んでいますが、
には、非常に難しいところがあります。設備を
お陰さまで口コミでどんどん広がっています。
独自製品の拡張は大手企業との共同作戦も戦略の一つ
森 『発明大賞』を受賞した独自技術が社会に
市場展開していく上で、営業体制としてどのよ
認められ、大きく飛躍していくには、それがど
うなシステムを組んでおられるのかお聞かせく
んなに優れた技術であっても、ある程度時間が
ださい。
かかるということでした。そこで、独自技術を
若山 “ 窒素ガスは置換はするけれども、化合
発明大賞受賞
第23回/発明大賞
第23回/発明大賞福田特別賞
第23回/池本発明功労賞
第19回/考案功労賞
第23回/関谷発明功労賞
第23回/鬼塚発明功労賞
第23回/発明大賞笹川特別賞
第22回/発明大賞池田特別賞
第23回/考案功労賞
第25回/粟村発明功労賞
第22回/考案功労賞
第25回/鬼塚発明功労賞
第25回/松原発明功労賞
第25回/駒井発明功労賞
第25回/考案功労賞
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
受 賞 者 一 覧 第24回/持田発明功労賞
第24回/考案功労賞
第27回/粟村発明功労賞ほか
第24回/発明大賞池田特別賞
第24回/千葉発明功労賞
第24回/発明大賞福田特別賞
第24回/白井発明功労賞
第24回/池本発明功労賞
文 部 科 学 大 臣 表 彰
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
平成 11 年
今井一久 アイテック(株)
代表取締役社長 エアー駆動式搬送装置の開発
河合秀明 (有)樹脂印刷社
代表取締役社長 吸盤付シート製品の開発
北口良一 大昭和精機(株)
代表取締役社長 工作機械ホルダーの二面拘束取付装置の開発
木村信彦 機動建設工業(株) 代表取締役社長 長距離・曲線推進工法の開発
坂口 功 坂口電熱(株)
取締役副社長
工業用加熱炉ヒーターの開発
菅田泰介 ホーコス(株)
代表取締役社長 金属加工機械用の切削剤微量供給及び吸引回収機構の開発
杉野芳宏 (株)スギノマシン
代表取締役社長 外径転圧仕上げ装置の開発育成
西田篤生 共立機巧(株)
取締役会長
液中式プランジャポンプの開発
三宅 篁 日本電子工業(株) 代表取締役社長 小型軽量低周波治療器の開発育成
平成 12 年
越智宏倫 日研フード(株)
代表取締役会長 8-OHdG 検出抗体及びキットの開発
熊倉康雄 クマクラ工業(株) 代表取締役社長 空気搬送用強制通風ロータリーフィーダーの開発
重盛知勇 東京油機工業(株) 代表取締役社長 下水道既設管への枝管取付工法及び器具の開発
須山清記 アワーブレーン環境設計(株) 代表取締役
超高層ビル外壁改修工事用連続吊り足場装置の開発
田原義則 明産(株)
代表取締役会長 NC スリッターの開発
常村忠生 多機能フィルター(株)代表取締役社長 表土保護・植生シートの開発
村井德三 明邦(株)
代表取締役会長 ホッグリング締結装置の開発育成
山下 幸 (株)平河工業社
代表取締役副社長 高精度菊全版ダイレクト製版機のための感光材料焼付装置の開発
平成 13 年
岩宮陽子 (株)飾一
代表取締役社長 ゾルーゲル法を用いた新紙素材の開発
落合三郎 (株)ダイア
代表取締役会長 鉄筋冷間直角切断機の開発
小林史明 (株)チップトン
代表取締役社長 振動バレル研磨装置の開発育成
酒巻和男 ユキワ精工(株)
代表取締役社長 工具用チャックの開発
髙橋昭夫 (有)高橋製作所
代表取締役社長 衛星コンタクト接点を用いた感震装置の開発
藤井良也 (株)サンメディカル 代表取締役社長 遠赤外線を応用した温熱治療装置の開発
16
はしない ” というキャッチフレーズで販売して
導とか製品の取り扱いを含めて販売していま
います。不活性ガスの窒素ガスは、酸化防止剤
す。東は千葉県の関東営業所から、西は広島と
として自然界で最高のものですと、安心・安全
島根と、全部で8か所の営業所で、北海道から
を強調しています。消費者の口に入るときは、 九州までのユーザーをカバーして進めています。
やはり窒素氷じゃなければだめだ、というとこ
深町 当社は、全く営業は下手なんです。製品
ろまで、私たちは責任を持つという姿勢です。
の特殊性から、いかにして宣伝をするか。そこ
髙橋 特許を取って自社製品として販売するだ
で、どういうところに利用されているか、どう
けでなく、部品関係では、アイデアを大手企業
いうところに使ってもらっているか、そして、
と共有化することで、私どもの製品を使っても
どういう社会的貢献をしているかという部分
らうと同時に、大手企業の製品の一部として、 を大いに PR しています。ホームページでもカ
他社にも販売してもらう。私どもは、従業員数
タログでも、実用例を入れて紹介することにし
十人の中小企業ですから、なかなか営業拠点を
ています。その中には、今話題の東京スカイツ
全国に置くなんてできません。ですから、大手
リーも含まれています。
部品メーカーに提案して、共同出願するなどし
森 当社のポンプや油分離機、ろ過機も、やは
てもらい、相手の利益にもなる仕組みを考え、 り売りっ放しではなく、メンテナンスが重要な
大手の担当者が、
「これはうちの製品だ」という
んです。したがって、メンテナンスができる代
意識を持って販売してくれることをメインに考
理店にしか販売しないことにしています。
えた活動を行っています。
ところが、コピー製品が海外の設備と一緒に
森 ところで、皆さんのところでは、少しでも
日本へ入ってきて、ポンプが故障したというの
安定販売するために、何か販売方法で努力して
で行ってみたら、当社の製品ではなくコピー品
いることはありますか。
であることも多いのですが、仕方なくメンテナ
易 基本的には自社の営業部隊で、技術的な指
ンス対応することもあり、困りものです。
勉強の継続と顧客ニーズの共有で更なる発展を目指す
森 やはり、皆さんはものづくりのプロですか
のためには、貴重な若い人材、優秀な人材の登
ら、豊富なアイデアを持っておられる。ですか
用、育成に力を入れていきたいと考えていま
ら、今度はそのアイデアに必要な技術を、次の
す。それと、研究開発をするためには、結構高
若い人たちにどのように伝承していくかが課題
額な試験機器が必要ですから、そういう設備も
ではないかなと思うんです。そういう意味で、 さらに充実させたいと思います。
技術の伝承とか教育を、どういう形で進められ
そして、なぜ発明が必要なのかということの
ているのかお話しください。
奨励を行っていくことも肝心です。その面で当
易 やはり将来のためには、発明とか開発がし
社は「職務発明取扱規程」を定め、そこに知的
やすい会社の風土作りが必要だと思います。そ
財産の管理などについても説明しています。も
文 部 科 学 大 臣 表 彰 受 賞 者 一 覧 17
氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
平成 14 年
宮下 茂 長野計器(株)
代表取締役社長 シリコン半導体蒸着型圧力センサの開発育成
上野 彰 大東通信機(株)
代表取締役社長 高信頼性警報ヒューズの開発育成
岡野晴樹 (株)東京測器研究所 取締役 桐生工場長 ひずみ測定の高精度な補正方法の開発
五味和人 (株)共進
代表取締役社長 金属の加圧変形能を利用した部品接合技術の開発
髙根重信 (株)精工タカネ
顧問
直腸カテーテルの開発
平成 15 年
青山好高 (株)テクノアオヤマ 代表取締役社長 薄鋼板への電気抵抗溶接用スタッドボルトの開発
廣沢 清 (株)育良精機製作所 代表取締役社長 ローラ式振止め機構を有する自動棒材供給機の開発
深町陸夫 (株)カワデン
代表取締役社長 バネリターン型緊急遮断弁の開発
吉田俊雄 淀川ヒューテック(株) 常務取締役
液晶用ガラス基板のカセット及び搬送ボックスの開発
渡邊清一 (資)東和物産
代表社員
し尿収集車用燃焼式脱臭装置の開発
平成 16 年
川村邦明 (株)前川製作所
常務取締役
アンモニア冷媒用冷凍機油及びそれを用いた装置の開発
甘利昌彦 旭サナック(株)
代表取締役社長 半導体ウェーハ用研磨パッドのドレッシング装置の開発
榎 敏男 九洲日東(株)
取締役会長
汚泥土の排出を抑えた基礎杭の埋設工法の開発
中井昭夫 中井機械工業(株) 代表取締役社長 ガス直火型かまどの開発
姫野冨治 (株)ケーシーシー商会 代表取締役社長 監視・管制システム用照光表示装置の開発
山中 稔 (株)リスダンケミカル 代表取締役会長 フィラメント樹脂フロアマットの開発
和田直哉 近畿工業(株)
代表取締役社長 金属類廃棄物の破砕・成分分離・造粒を行なう捻砕機の開発
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
発明大賞受賞
第26回/千葉発明功労賞
第26回/持田発明功労賞
第26回/関谷発明功労賞
第26回/考案功労賞
第26回/発明大賞福田特別賞
第27回/白井発明功労賞
第27回/考案功労賞
第27回/発明大賞福田特別賞
第27回/松原発明功労賞
第28回/考案功労賞
第28回/山口発明功労賞
第28回/石井発明功労賞
第28回/考案功労賞
第27回/考案功労賞
第28回/考案功労賞
当社は、昭和 57 年に釧路で設立しました。漁船関係を中心に、冷蔵庫・冷凍庫な
ど温度管理、品質管理をするためのプラント設備の製作、施工などを行ってきました。
当初は、陸上が3割、漁船の冷凍機関係が7割ぐらいでしたが、200 海里問題などの
漁業規制を契機に仕事が激減する中で、将来性を考え、陸上のプラント設備へと方
向転換し始めました。ところが、当時の陸上のプラント関係は、大手に全道一円を
網羅されていて、下請けに甘んじるしかありませんでした。他力本願の下請けでは
だめだ、われわれが独自に戦える仕事はないのかと模索する中で、ユーザーの声を
ヒントに、生鮮食品の保存方法の開発を目指すことになり、受賞技術の「窒素ガス
封入氷」の製造に成功したわけです。
若山 敏次 ( 談 )
う一つのポイントは、報奨金制度です。出願し
れ手分けしていて、連係プレーがうまくいって
たときも、実際に特許登録された場合も、会社
いないとまとまらないわけです。そこで、営業
から奨励金を出しています。それから、その商
が集めてくるいろいろな要求に対して、必ず
品の販売高が大きくなった場合は、それに対し
チャレンジしていくことです。そのためには、
ても、給料とは別に、実績報奨金という形で支
やはり技術が請け負ってくれないとダメなわけ
給するようにしています。
です。技術が引き受ける以上は、材料仕入れ、
また、技術屋だけが必ずしも発明をするので
設計、製造などの担当者が、当然連係プレーで
はありません。顧客のニーズ情報を全社で共有
一丸となって対応していかないと、製品は成り
して、営業、技術、製造を含めて新商品を開発
立ちません。それぞれがプロ意識を持って、全
する機運を、これからもますます高めていきた
員が共有して知識を身につけることを目標に、
いと思っています。
全員そろって毎週勉強会を行っています。
髙橋 若い人たちは、今の教育がマニュアル化
若山 私たちも、どちらかと言うと、卓上より
していることもあって、教えられた手順通りで
も経験則で身についた感性で仕事をしてきてい
なければ、なかなか仕事ができない状況です。 ます。熱量の計算は、私たちにとっても非常に
紙に書いただけでは伝授できないのが技術には
難しいんですね。これくらいの氷だったら、こ
あるわけです。やはり、理屈ではなくて経験な
れくらいの冷却効果があるとか、それはもう経
んですね。そういうところを、マンツーマンで
験則でやっています。
教えているのが現状です。これからは、技術を
森 私どもも、教育ということでは、やはり現
きちんと身に付けている人でなければ、特に日
場志向になるところがあるんです。私が社員に
本で、ものづくりはやっていけないのではない
日ごろから言っていることは、他社とは違いの
かと思っています。
あるもの、当社にしかないオリジナル製品を作
深町 わが社も同様です。小人数でやっている
るということです。うまくいかない場合でも、
会社ですから、営業、技術、製造、購買、それぞ
どこかいいところはないかと、特長を探す。と
発明大賞受賞
第28回/考案功労賞
第29回/考案功労賞
第29回/発明大賞
第29回/持田発明功労賞
第28回/持田発明功労賞
第29回/発明大賞笹川特別賞
第29回/粟村発明功労賞
第30回/粟村発明功労賞
第29回/考案功労賞
第30回/鬼塚発明功労賞
第30回/発明大賞池田特別賞
第30回/発明大賞笹川特別賞
第31回/発明大賞協会会長賞
第31回/発明功労賞
第31回/発明功労賞
第31回/発明功労賞
発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
文 部 科 学 大 臣 表 彰 受 賞 者 一 覧 氏 名
社名(受賞当時)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
平成 17 年
内田 力 (株)コロナ
代表取締役社長 家庭用石油暖房器の燃焼効率化と安全装置の開発
飴山善昭 (株)ダンレイ
代表取締役社長 配管部材に手を加えることなく着脱出来る減圧弁の開発
市村昭二 ファイラックインターナショナル(株)代表取締役社長 電荷移動型触媒による新たな防汚・抗菌機能材の開発
神島昭男 (株)神島組
代表取締役
環境影響の少ない割岩技術の開発
髙橋正司 (有)髙橋製作所
代表取締役社長 ブルドン管式耐振圧力計の開発
中森秀樹 ナノテック(株)
代表取締役社長 ダイヤモンドライクカーボン薄膜製造装置の開発
東 利保 (株)サンエイ
代表取締役
空気揚砂攪拌式沈砂洗浄装置の開発
平成 18 年
羯磨 隆 インターナショナルアロイ(株)代表取締役
パイプ伝動軸両端塑性加工法の開発
田中義弘 (有)スズキワーパー 代表取締役
織物工程の多品種少量生産型整経機の開発
徳野信雄 日本クレセント(株)代表取締役社長 回転飲食台における料金表示方法および装置の開発
戸津勝行 (株)ハイオス
代表取締役社長 リサイクルねじの開発
森本 徹 (株)ユニックス
吸音材事業部 顧問 透光型膜振動吸音板の開発
平成 19 年
橘井敏弘 正和電工(株)
代表取締役
廃棄有機物の分解処理装置(バイオトイレ)の開発
土本義紘 東海技研(株)
執行役員 新商品開発室長 駐輪場用ゲート装置の開発
野村信雄 春日電機(株)
取締役
高密度除電処理システムの開発
吉澤敏彦 (株)三工社
技術部 副部長 列車検知装置の故障検知装置の開発
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<司会者プロフィール>
平成 16 年度から、当協会の発明大賞推進委員長として、発明大賞表彰事業を通じ
て、中小企業の優れた発明・独自技術の発掘と評価に努力してきました。
当社の設立は昭和 46 年で今年 40 周年を迎えます。主力製品としてはケミカルシー
ルレスポンプ・浮上油回収分離システム・自吸式ろ過機等が挙げられ、これらを製造・
販売しています。シールレスポンプは、従来のケミカルポンプに必要不可欠であった
メカニカルシールをなくすことで、通信機用プリント基板の専用ポンプとして爆発的
な売れ行きを実現しました。
現在は、新たに開発した「ダブルフロート式フロートサクション」技術を使った浮
上油回収分離システムや、従来からもっている自吸式ポンプを利用した「ろ過機」の
開発にも取り組み、ポンプ以外の新しいマーケットの開発も行っています。
森 洋二 ( 談 )
ことん自分で苦労することですね。やはりそこ
のを、若い人たちに知ってもらうことが何より
から編み出して残るものが、オリジナル技術と
も大切だと思います。いかにものを作ることが
いうことです。
楽しいかということを実感させることが、発明
それから、新しい機種には開発担当者の名前
や開発につながっていくと思います。
の頭文字を入れて、作った本人が誇りを持ち、 森 まさに、その通りですね。最後に、当協会
最後まで責任を持って対応することを促すとい
はプロフェッショナル、つまり、本当に自分に
うような取り組みも行っています。
しかできない技能、技術を持った異業種の人た
また、特許を申請するときも、一緒に研究開
ちの集まりです。こうした機会を契機にして、
発に取り組んだ社員の名前を入れて申請するな
もっと交流を深めていけば、意外と接点がたく
ど、若い人たちが意欲を持って積極的に取り組
さんあるのではないかと思います。
める体制作りを目指しています。
本日は長時間ありがとうございました。
深町 結局、ものづくりのおもしろさというも
文 部 科 学 大 臣 表 彰
氏 名
社名(受賞当時)
平成 20 年
長倉正次 丸仲工業(株)
二木 亮 (株)サーマル
村田昭市(彰久)(株)ムラタ溶研
湯本好英 グラパックジャパン(株)
渡部悠次 (株)エムイーシー
厚地大司 (財)日本発明振興協会
受 賞 者 一 覧 平成 21 年
横山隆 (株)不二工機
雨宮秀行 (株)アタゴ
易 宏治 山川産業(株)
大橋 明 〃
近藤駆米雄(株)型善
濱野尚吉 共同技研化学(株)
山下健治 (株)ヤマシタワークス
平成 22 年
大橋一善 シーケー金属(株)
大和田哲男(株)アビー
加藤忠郎 日進精機(株)
永 清治 エバック(株)
職位(受賞当時)
功 績 内 容
発明大賞受賞
代表取締役社長
代表取締役会長
取締役
代表取締役社長
代表取締役
こども発明教室
専任講師
均一めっき処理を可能にした電気めっき処理システムの開発
廃アルミ缶利用による騒音吸収材の開発
帯状金属薄板の突き合せ接合装置の開発
裸眼立体視印刷物用マイクロレンズアレイの製造法の開発
超音波無圧式漏れ検査装置の開発
代表取締役社長
代表取締役社長
常務取締役
理事
代表取締役社長
代表取締役
代表取締役社長
エアコン用ドレンポンプの開発教育
光屈折式液体濃度計の開発
鋳型用球状人工砂の開発
〃
ポリアミド樹脂射出成形接合技術の開発
分子勾配膜両面テープの開発
鏡面仕上げを可能にした食品素材研磨材と投射装置の開発
第31回/発明大賞本賞
第32回/発明大賞本賞
第33回/発明大賞協会会長賞
〃
第33回/発明大賞都知事賞
第33回/考案功労賞
第33回/発明大賞本賞
鉛レス・カドミレスの環境対応溶融亜鉛めっきの開発
細胞組織を活かし長期保存を実現した革新的冷凍技術の開発
押し通しダイスによる3次元パイプベンダーの開発育成
カフレスホースの開発
第34回/発明大賞都知事賞
第34回/発明大賞日刊工業賞
第25回/発明大賞笹川特別賞
第34回/発明功労賞
コンクリート構造物のワイヤーソー切断装置と切断方法の開発
第34回/発明大賞協会会長賞
丸刃遊星回転方式を用いた野菜類切断機の開発
多関節産業用ロボットを使用した木材切削機械の開発育成
窒素ガス封入氷システムの開発
第34回/発明功労賞
第34回/発明功労賞
第34回/発明功労賞
取締役 技術部部長
代表取締役社長
取締役相談役
代表取締役
平田誠之 日本ファステム(株) 技術研究所
取締役技術本部長
松本英夫 (株)ドリマックス
取締役会長
宮川嘉朗 宮川工機(株)
代表取締役社長
若山敏次 (株)昭和冷凍プラント 代表取締役
第32回/考案功労賞
第32回/発明大賞日刊工業賞
第30回/発明大賞福田特別賞
第32回/発明大賞協会会長賞
第28回/池本発明功労賞
こども発明教室を通じての科学技術の理解増進
※ 第 31 回以降の発明大賞都知事賞は発明大賞東京都知事賞、発明大賞協会会長賞は発明大賞日本発明振興協会会長賞、発明大賞日刊工業賞は、発明大賞日刊工業新聞社賞をそれぞれ省略。
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発明と生活 No.552 第 36 回発明大賞特集号 2011
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