在日特権を許さない市民の会(通称・在特会)とは一体どんな団体? 2013年の主なニュースをまとめてみました。 在特会などの過激化に懸念 25年版「治安の回顧と展望」 産経新聞2013.12.11 警察庁は11日、国内外の治安情勢を分析した平成25年版「治安の回顧と展望」をまとめた。 韓国や北朝鮮に対して極端な排外主義的な主張に基づいて活動する「在日特権を許さない市民 の会」(在特会)などの、「右派系市民グループ」が今年、各地でトラブルを引き起こすなど過激 化していると指摘、今後の活動に警戒感を示した。 右派系市民グループは東京・新大久保など で大規模なデモを繰り返して反対勢力とトラブルとなるなど、25年中(11月末現在)に暴行容疑 などで9人が摘発されたが、「26年も引き続き違法行為や外国公館への抗議活動が継続すると みられる」と懸念を示した。 警察庁 「ヘイトスピーチ」団体に警戒 NHK 2013.12.15 「ヘイトスピーチ」と呼ばれる差別的な言動をデモの中で繰り返している市民団体について、警察 庁は、治安情勢を分析した報告書の中で初めて項目を立てて取り上げ、デモに反対するグルー プとの間でトラブルが起きるおそれがあるとして、警戒を強めるとしています。東京や大阪などで は、複数の市民団体が在日韓国・朝鮮人に対し「ヘイトスピーチ」と呼ばれる差別的な言動を繰 り返すデモを毎週のように行っていて、デモに反対するグループと小競り合いになるなどして、双 方から逮捕者が出る事態になっています。 【衝撃事件の核心】「朝鮮人は呼吸するな」暴走する右 派系市民グループ、ヘイトスピーチ(憎悪表現)という” 鬱憤晴らし” 産経新聞2013.5.13 「朝鮮人は呼吸するな―っ!」。在日韓国・朝鮮人らに悪罵(あくば)を投げつけ、排外主義的な 主張を繰り返していた関西の右派系市民グループが、幹部らの相次ぐ逮捕により解散に追い込 まれた。昨年夏ごろに発足し、インターネットの動画サイトなどで急速に存在感を増していた「神 鷲皇国会(しんしゅうみくにかい)」だ。それから1年足らず。敵意の矛先はたまたま自宅を訪ねた 電気代の集金係、たまたまトイレで隣り合ったお年寄りにも向けられ、右も左もない”無差別状 態”に。 (中略) 公安関係者によると、一部のメンバーが市民団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の 活動に感化され、グループを立ち上げたとされる。その後、関西在住の在特会員らでつくる「チー ム関西」の元メンバーらとともに街宣活動をする中で、昨年夏ごろから神鷲皇国会を名乗るように 在日韓国。朝鮮人が住む大阪の鶴橋で昨年9月に行われた「日韓国交断絶国民大行進」という デモに協賛団体として参加。以後、大阪で毎月のように行われた街宣で「ゴキブリ」「ウジ虫」「死 ね」「殺す」といったヘイトスピーチ(憎悪表現)を連呼し、その様子を動画投稿サイトにアップする ことで注目を集めた。 (中略) 「バカ、ボケとひたすら悪口雑言を繰り返すだけで思想は皆無といっていい。つまりは単なる鬱 憤ばらしだ」(公安関係者) ストレスのはけ口を求めるための活動ならば、それが在日韓国・朝鮮人に向かうこともあれば、 集金かかりやお年寄りに向かうこともまた、あり得る。彼らの内にあったのは他人への敵意だけ なのかもしれない。 在特会に高額賠償命令、ヘイトスピーチは「人種差別」 京都地裁 The Huffington Post 2013.10.07 10月7日、京都地裁は、在特会(在日特権を許さない市民の会)が京都朝鮮第一初級学校の周 辺で行った差別的な街宣活動を「人種差別」とする判決を出した。 朝鮮学校の周辺で街頭宣伝し、ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる差別的な発言を繰り返 して授業を妨害したとして、学校法人京都朝鮮学園が「在日特権を許さない市民の会」(在特会) などを訴えた訴訟の判決で、京都地裁(橋詰裁判長)は7日、街宣禁止と1200万円の賠償を命 じた。((47NEWS「街宣は人種差別と賠償命令、京都 在特会ヘイトスピーチ、初判決」より 在特会は、2010年12月から複数回に渡り、朝鮮学校の周辺で拡声器を用いてシュプレヒコール を上げるなど悪質な授業の妨害をしたという 被告らは2009年12月に当時南区にあった同校前で約50分間、街宣を行い「朝鮮学校、こんな ものはぶっ壊せ」「犯罪者に教育された子ども」「端のほう歩いとったらええんや」などと拡声器で シュプレヒコールを上げるなどした。(京都新聞「在特会街宣は人種差別 京都地裁、「ヘイトス ピーチ」に賠償命令 」より 2013/10/07) 在特会の街宣行為が、「人権侵害」にあたるのか「表現の自由」になるのかが争点だったが、京 都地裁は、授業を妨害された原告側の学校法人京都朝鮮学園(京都市)の主張をほぼ全面的に 認めたかたちとなった。 在特会会長・桜井誠の発言集 「必ずこの国には殺戮戦が訪れる。在日韓国人・朝鮮人・そして反日極左と本気で命のやりとり をやって叩き殺さなきゃいけない時が必ず来るんです。その時に皆さんにね、心の強さが問われ る。泣いて許しを乞う相手を貴方達本当に一刀両断で斬り捨てることが出来るか?と。」 「今まではね、「朝鮮人を東京湾へ叩きこめ」で済んでたんですよ。でもね、もうこれからはそうい う訳にはいかない。「朝鮮人殺せ」と言わざるを得ないんですよ。いい朝鮮人悪い朝鮮人なんて 幻想なんですよ。日本に対してここまで敵対行為をやったら、朝鮮民族は敵なんです。敵性民族 なんです!!」 「2年前、在特会の集会で私は皆さんにね、我々はニホンミツバチにならなきゃいけないと言いま した。一人に対してね、どんなに喧嘩に強い相手でも、十人百人で取り囲んだら殴り殺しにされ るのはどっちですか?これは戦いなんですよ。民族としての誇りをかけた戦いにね、綺麗も汚い も無いんですよ」 「最終的にはね命のやり取りをせざるを得ないんですよこれ。一人二人決死の覚悟でやったって 殺せる相手は決まってる。でもこれがね、百人千人万人とやったら、その時初めて歴史は変わ るんですよ。それを革命と呼ぶ人もいれば維新と呼ぶ人もいる。そこまで皆さんの意識を持って いかなければいけない」 このような人種差別発言が許されていいのでしょうか? 「No Racism=人種差別反対」の意思表示が、 私たち一人一人の市民に求められています。 人々の不安をあおり、対立させ、憎しみ合わせるような発 言は決して許されません。 私たちの街に、人種差別カルト団体は必要ないんです。
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