特別養護老人ホーム 国見の里 - 平成24年度木造建築技術先導事業

採択事例
23
プロジェクト名
(平成 24 年度)
補助種別
提案の
概要
木 造 化
提案者(事業者)
特別養護老人ホーム 国見の里
社会福祉法人 厚慈会
設計者
株式会社 レーモンド設計事務所
施工者
株式会社 安藤組
建設地
福島県伊達郡国見町小坂 3
竣工済
A. プロジェクト全体の概要
●平屋建て、約 5,520㎡の特別養護老人ホーム(100 床)を木造で計画する。
B. 提案する木造化・木質化の取り組み内容の概要
●施設の 90%以上を木造化する。
●大空間を燃えしろ設計を利用して製材で計画する。
●福島県産材および地元産材の利用を推進する。
C. 提案のアピールポイント
●製材を用いて大空間を計画する。
●特別養護老人ホームの木造化への波及効果がある。
北側からの外観
評価の
ポイント
延べ面積 5,000㎡を超える大規模な特別養護老人ホームの計画。RC造の渡り廊下によって棟
を分けることにより木造での建築を実現している。構造体に福島県産材および地元産材を積極
的に採用するとともに、交流ホール等は燃えしろ設計による躯体のあらわしとしており、木材の
利用促進が見込まれる計画となっている。床面積が大きく木材使用量も多くなるが、個室で構
成されるユニット棟においては一般流通材である住宅用製材を用いることによりコスト削減を
図っている。大規模木造建築の実現可能性を示す事例として波及効果が期待される。
特別養護老人ホーム 国見の里—1
137
計画地は、宮城県との県境に位置する福島県伊達郡国見町で、周囲を山に囲まれたなだら
かな丘陵地である。
全体概要
本件は、国見町内に特別養護老人ホームがないことから、国見町の全面的な協力を得るこ
とができたため、広大な町有地(約 23,000㎡)に建築することが可能となった。この広い敷
地と緑あふれる周辺環境を活かし、周囲の景観と一体となった平屋建ての建物として計画し
ている。
特別養護老人ホームでは、入居者の快適性に配慮し、介護に必要な設備を備えながらも家
庭的な雰囲気が求められる。木造化することで、木のもつ柔らかさや暖かみなど、居住者の
快適性に寄与する空間を得ることができるが、老人福祉法により、耐火建築物または準耐火
建築物にする必要があるため、木造化の実現は難しい。福島県では県産材の利用促進のため、
公共建築の木造化を推進しているが、上記の理由もあり、老人福祉施設での利用は少ない。
特に大規模な施設においては、皆無という状況である。
これらの課題に対し、本件では RC 造の渡り廊下により 1 棟あたりの面積を 3,000㎡以下
に抑えることと、燃えしろ設計を利用して準耐火建築物とすることで、防火面の制限を少な
くし、90%以上の部分を木造化することを目指している。
また、国見町から福祉避難所としても指定される予定の交流ホール(大空間)には、製材
を用いて大空間を構成する計画としており、単なる木造化にとどまらない空間構成を計画しN
ている。
使用する木材については、福島県産材を使用する計画としている。福島県は林業県として
36,000
20,800
36,000
17,500
36,000
名高いが、計画地のある県北地域は、特に良質の木材が産出されているため、木造化を推進
ユ
ニ
ッ
ト
ケ
ア
(10名
)
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
シ ョ ー ト ス テ イ (10名 )
するには格好の場所であるといえる。加えて国見町では良質のアカマツ材も産出されること
から、県産材の利用とともに、地元産材の利用も視野に入れた計画をすすめている。
プロジェクトの
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
UB脱衣
介護
キッチン
キッチン
中庭
個室4
WC
WC
共同生活室
個室3
3,000
テラス
共同生活室
WC
WC
中庭
キッチン
介護
汚物
UB
脱衣
WC WC
個室3
共同生活室
共同生活室
テラス
個室1
WC
WC
WC WC
個室1
WCWCWC
WC
個室2
WCWC
個室4
キッチン
介護
汚物
UB脱衣
WC WC
WC WC
WC
WC
汚物処理
WC WC
脱衣室
メインステーション
乾燥室
個室4
WC
個室2
ユ ニ ッ ト ケ ア (1介護
0名 )
個室1
RC造
21,000
個室3
間知ブロックH=1.8m
個室4
5
中庭
2
テラス
▽現況地盤面
個室1
RC造
脱衣室
リフト
5
準備室
洗濯室
特定防火設備
2
個室4
加熱調理室
▽計画地盤面
医務室
静養室
配膳車プール
WC WC
WC WC
WC WC
WC WC
RC造
WC
WC
WC WC
事務室
浴室
ボランティア室
検収室
準備室
洗濯室
加熱調理室
医務室
静養室
配膳車プール
下処理室
間知ブロックH=1.8m
WWC
休憩室
休憩室
5▽計画地盤面
2
厨房
2
△現況地盤面
▽現況地盤面
RC造
特定防火設備
ボランティア室
脱衣 UB
WWC
休憩室
デイケア
休憩室
倉庫
理事長室
小会議室
UB 脱衣
5
WC
WC
共同生活室
2
WC WC
共同生活室
テラス
WC WC
WC WC
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
乾燥機
脱衣室
静養室
6 上部庇
リフト
WC WC
WC
WC
5
21,000
2
個室4
WC WC
WC WC
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
露天風呂
5
△現況地盤面
5
一般居室
2
2
デイサービス
ショートステイ
△現 況地
56,500
共用部分
特養・デイサービス共用部分
盤面
一般居室
延床面積:
5,581.95㎡ ( 1,688.53坪 )
全体平面図
デイサービス
ショートステイ
共用部分
特養・デイサービス共用部分
4
2
4
▽計画地盤面
2
2
延 床 面 積 : 5,581.95㎡ ( 1,688.53坪 )
△現況地盤面
西 側 立 面 図 S=1/500
△現況地盤面
3,000
個室3
2
浴室
南 側 立 面 図 S=1/500
▽計画地盤面
WC WC
個室2
キッチン
東 側 立 面 図 S=1/500
△現況地盤面
WC WC
個室1
ユ ニWCッ ト ケ ア (10名 )
WC
汚物
介護
中庭
上部庇
間知ブロックH=1.8m
個室1
WC WC
汚物処理
WC WC WC 乾燥室
56,500
2
個室4
個室2
メインエントランス
▽計画地盤面
個室3
△現 況地
個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9
盤面
6,
オープンキッチン
個室2
倉庫
風除室
スライディングウォール
キッチン
浴室575 露天風呂
デイサービス
事務室
WC
個室4
乾燥機 RC造
脱衣室
サブステーション
汚物
ユ
ト
ケ ア (10名 )
WC ニ ッ
介護
個室3
エントランスホール
受付
2
75
6, 5
リフト
デイケア
事務室 休憩室
WC
WC
脱衣
WCUB
WC
WC WC
WC
WC
個室3
介護
汚物
脱衣 UB
テラス
WC WC
個室4
WC
WC 共同生活室
キッチン
介護
汚物
脱衣 UB
WC WC
個室1
汚物処理
特定防火設備
WC WC WC 乾燥室
風除室 いろり
MWC
個室1
共同生活室
テラス
中庭
個室1
個室1
WC
介護
キッチン
中庭
テラス
共同生活室
個室2
WCWC
WC
汚物
WC
WC
WC WC
個室4
個室3
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
RC造
オープンキッチンWC WC汚物処理
WC
キッチン
個室2
メインエントランス
MWC
WWC
ロッカー室ロッカー室 面談室
WC
共同生活室
UB 脱衣
サブステーション
キッチン
WC
WC
ギャラリー
南 側 立 面 図 S=1/500
小会議室
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
汚物
WC WC
介護
WC
個室4
個室2
デイサービス 特定防火設備
静養室
受付
事務室
休憩室 事務室
WCWC
WC
個室3
WC
WC
特定防火設備
WC WC
(畳)
スライディングウォール
大会議室(42人)
5
個室3
事務室
エントランスホール
WC
WC
UB 脱衣
▼
間知ブロックH=1.8m
個室4
特定防火設備
個室3
交流スペース
(機能回復室)
理事長室
風除
従業員
通用口
検収室
個室1
控室
いろり
キッチン
介護
汚物
脱衣 UB
個室1
WC WC
個室2
個室4
WC
WC
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
RC造
WC WC
WC WC
N
中庭
脱衣 UB
WC WC
共同生活室
36,000
介護
汚物
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
ギャラリー
WC WC
テラス
共同生活室
WC
WC
個室1
▼
事務室
準備室
6
脱衣 UB
▼
4
WC
WC
WC
WC
WC WC
キッチン
個室2
17,500
特定防火設備
個室4
WC WC汚物処理
事務室
厨房
洗浄室
テラス
介護
汚物
UB 脱衣
メインステーション
中庭
WC
WC
キッチン
介護
汚物
脱衣 UB
MWC
大会議室(42人)
3,050
下処理室
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名
)
個室3
個室2
共同生活室
中庭
MWC
WWC
ロッカー室ロッカー室
休憩室 面談室
機械室
風除
従業員
通用口
▼
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5 準備室
ユ ニ ッ ト ケ ア (10 名 )
個室3
WC WC
控室
交流スペース
(機能回復室)
キッチン
乾燥室
WC WC
テラス
汚物処理休憩室
個室2
個室3
洗浄室
WC
WC
共同生活室
共同生活室
WC
WC
個室4
シ ョ ー ト ス テ イ (10名 )
WC WC
共同生活室
WC
WC
休憩室
個室4
(畳)
中庭
機械室
ギャラリー
WC
WC
キッチン
キッチン
WC
WC
休憩室
WC WC
個室2
特定防火設備
WC WC
UB脱衣
汚物
個室1
個室3
個室2
3,050
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名
)
WC
サブステーション
脱衣 UB
汚物
介護
リフト
浴室
特定防火設備
個室3
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
個室1
介護
汚物
UB 脱衣
個室1
個室2
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
RC造
WCWC
WC
WC
キッチン
36,000
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
ギャラリー
WCWC 汚物
中庭
キッチン
介護
汚物
脱衣 UB
WC
WC
WC
WC
共同生活室
WC WC
45,000
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
共同生活室
WC WC
WC WC
21,000
個室4
テラス
WC
WC
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
WC WC
21,000
個室3
特定防火設備 20,800
WC WC
3,000
個室2
個室1
WC WC
45,000
21,000
個室2
WC WC
21,000
サブステーション
WCWC
個室1
21,000
21,000
WC
WC
個室4
個室3
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
脱衣 UB
汚物
WC
WC
介護
WC
WC
個室2
45,000
キッチン
WC WC
18,000
3,000
WC
WC
汚物
UB脱衣
ユ ニ ッ ト ケ ア (1 0名 )
個室3
個室4
WCWC
36,000
介護
汚物
脱衣 UB
WC
WC
45,000
個室2
中庭
キッチン
介護
WC
WC
個室1
WCWC
共同生活室
WC
WC
個室1
WCWC
テラス
共同生活室
WC
WC
個室2
WC
WC
21,000
個室4
個室3
21,000
WCWC
▼
WCWC
▼
WCWC
18,000
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
△現況地盤面
東側立
面 図 S=1/500
東側立面図
6
5
5
2
5
5
2
5
5
2
2
2
2
間知ブロックH=1.8m
▽現況地盤面
▽計画地盤面
4
△現 況地
2
盤面
2
北側立面図
北 側 立 面 図 S=1/500
道路
2
間知ブロックH=1.8m
▽現況地盤面
▽計画地盤面
5
2
個室
▽計画地盤面
6
△現況地盤面
5
5
中庭
共同生活室
共同生活室
△現況地盤面
西 側 立 面 図 S=1/500
2
2
中庭
2
交流スペース
個室
メインステーション
脱衣室
中庭
個室
5
5
中庭
共同生活室
共同生活室
2
個室
6
5
東西断面
図 S=1/500
5
2
2
東西断面図
5
5
2
2
5
2
間知ブロックH=1.8m
▽現況地盤面
特別養護老人ホーム 国見の里—2
△現 況地
盤面
138
北 側 立 面 図 S=1/500
▽計画地盤面
木造化・木質化の
取り組み
内容
先端性・先進性
●木造の特別養護老人ホームを実現するための防火面の課題に取り組む。
●在来工法で製材を用いて燃えしろ設計を行う。
●建設コストの削減を図る。
波及性・普及性
●ユニットケアタイプの特別養護老人ホームへの適用が可能。
●製材による大空間の構成により、他の用途の施設へも適用が可能。
●躯体あらわしとすることで、県産材および地元産材の利用促進につながる。
使用する木材、木質建材の特徴
●構造体に福島県の県産材を使用する(大空間の梁には地元材の利用も検討)。
【防火・避難面の課題への取り組み】
① RC 造の渡り廊下によって棟を分ける
ことで、1棟あたりの床面積を 3,000
㎡ 以 下 と し、 特 定 防 火 設 備 に よ る
1,500㎡以下の面積区画を行うことに
より、90% 以上が木造という大規模
な木造建築を実現する。準耐火建築物
とすることで、防火区画や防火壁の設
置等の適用を除外し、自由な木造の空
間が実現できる計画とする。
②それぞれの棟の性格に合せ、構造体の
被覆による準耐火構造と、製材あらわ
しで燃えしろ設計による準耐火構造と
の組み合せを行う。
③渡り廊下によって棟を分けるため、棟
間で延焼ラインが発生する。外壁の構
造は窯業系サイディングを用いた防火
構造とし、火災時の延焼に対しても安
全であるように計画する。
④廊下に面する間仕切壁は 114 条区画
とし、断熱材・石膏ボードを二重貼り
することにより、防火性能と遮音性能
を高める。
⑤平屋建てで周囲に開放されていること
から、災害時に高齢者が避難しやすい
よう、適所に避難用の開口部を設ける。
【大空間の構成】
①福祉避難所としての機能も果たす交流
ホールは、大空間となるため、木造あ
らわしとし、小屋組に特徴を持たせる
ことで、県産材利用・地元産材利用を
アピールできる。
②主要な柱や梁には製材を用いるが、積
雪荷重を負担する母屋材などには集成
材を利用することで、部材断面を小さ
くし建設費を抑える。
③構造体に地元国見町産のアカマツ材の
利用を推進する。ただし、福祉施設整
備補助金交付のスケジュールと木材の
伐採スケジュールが合致しないため、
流通している杉材で設計し、補助金交
付時点で採用可能か再度検討する計画
とする。(国見町森林委員会にて協力
依頼済)。
木造化・木質化の取り組み内容
特別養護老人ホーム 国見の里—3
139
【木質化の推進】
12,000
6, 000
3, 000
①床・腰壁に木材を利用し、利用者の快適性を保つ計画
②福島県ハイテクプラザで開発特許を取得した表面強化
WC
UB
2024
(可変浴槽)
個室9
16.67㎡ (有 効 )
3,000
【ユニット棟】
脱衣
WC
6,000
技術により、内装材の表面強化を行う。
汚物処理
個室10
16.67㎡ (有 効 )
3,000
とする。
食器棚
キッチン
中 庭
個室8
16.67㎡ (有 効 )
3,000
WC
6,000
WC
共同生活室
35.10㎡ (有 効 )
TV
テラス
個室7
16.67㎡ (有 効 )
上部ハイサイド窓
介護材料
WC WC
WC WC
9,000
WC WC
談 話 コーナー
3,000
3,000
廊 下
2,150
3,000
21,000
個室5
個室4
個室3
個室1
個室6
個室2
16.67㎡ (有 効 ) 16.67㎡ (有 効 )16.67㎡ (有 効 )16.67㎡ (有 効 ) 16.67㎡ (有 効 ) 16.67㎡ (有 効 )
3,000
3,000
6,000
3,000
6,000
3,000
3,000
6,000
3,000
18,000
平面面図 S=1/100
ユニットケア(10
名)の生活単位の平面図
【建設コストの削減】
10
①構造はそれぞれの室の性格に合せ、ユニット棟は住宅
用製材、交流ホールは大断面製材と使い分けを行うこ
とで、高価な大断面集成材等の特殊な材料の使用を一
部にとどめ、建設コストの削減を図る。
②風の強い地域(半田おろし)であるため、外壁は防火
性能と耐久性とコストを考慮し、窯業系サイディング
とする。
③内装仕上および建具はできるだけ木質化するが、ス
ケールメリットを活かして、地元での製造を計画し、
建設コストを抑える。
3
5
10
個室
共同生活室
ユニットケア(10 名)の生活単位の断面図
ユニットケア(10 名)の共同生活室の内観パース
特別養護老人ホーム 国見の里—4
140
6,000
6,000
①入居者の居住エリアとなるユニット棟は、個室が連結
された小空間の多い平面計画のため、難しい加工を必
要としない架構計画とする。これにより、福島県で推
奨されているユニットケアタイプの特別養護老人ホー
ムのプロトタイプとなりえる。
②床面積が大きいため使用木材量も多くなりがちである
が、一般流通品である住宅用製材(105×105)を利用
することで、建設コストの削減を図る。
③入居者にとってリビングの役目を果たす共同生活室
は、勾配屋根なりの天井とし、製材をあらわしで用い
てダイナミックな空間とする(燃えしろ設計の活用)
。
④入居者の居住性を高めるため、木造であっても断熱性
能や遮音性に留意する。(高密度断熱材の利用および
複層ガラスの採用、石膏ボードの二重施工など)。
⑤軸組工法を採用することで、中庭や周囲の景観に対し
て開かれた建物となるようにし、採光や通風を確保す
る計画とする。
⑥1つのユニット(個室 10 室で構成)をモジュール化
することで施工をしやすくし、工期短縮を図る。
3, 000
廊 下
ユ ニ ッ ト ケ ア (10名 )
WCWC
WC
WC
共同生活室
キッチン
介護
汚物
UB脱衣
WC
WC
WC WC
個室4
個室1
個室3
個室2
個室3
個室2
特定防火設備
個室1
個室4
WC WC
WC WC
WC WC
テラス
WC
WC
共同生活室
共同生活室
中庭
キッチン
WC
WC
キッチン
介護
汚物
WC
WC
介護
汚物
脱衣 UB
個室5 個室6 個室7 個室
WC WC
WC
WC
UB 脱衣
個室1
個室4
個室2
個室3
個室3
個室2
特定防火設備
個室1
個室4
WC
WC
介護
キッチン
WC
WC
共同生活室
RC造
個室1
RC造
汚物処理
脱衣室
メインステーション
乾燥室
個室2
控室
特定防火設備
浴室
個室3
休憩室
交流スペース
(機能回復室)
金 属 板 ( ガルバリウム鋼 板 )
ア 100
断熱材 WC
WC WC
RC造
▽8,800
WC
WC
機械室
10
個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
6
中庭
休憩室
(畳)
3,050
洗浄室
▽5,200
準備室
洗濯室
金 属 板 ( ガルバリウム鋼 板 )
ガムロン(防水シート)
400 600
太鼓落シ梁
ア 40
木毛セメント板 交流スペース
機能回復室
10
2.5
加熱調理室
準備室
下処理室
沓金物
SUS-PL
75
6, 5
いろり
デイサービス
受付
大会議室(42人)
理事長室
小会議室
浴室
▼
▼
主要構造:■木造( ■軸組構法 □枠組壁工法 □丸太組構法 □その他 )□鉄骨造 □鉄筋コンクリート造 □鉄骨
共用部分
特養・デ
延 床 面 積 : 5,581.95㎡ ( 1,
設計監理依頼
■その他の地域
敷地面積:20,416.27㎡ 設計者
株式会社レーモンド設計事務所
代表取締役 三浦 敏伸
建築面積:5,680.40㎡
意匠設計:本多
小安
延べ面積:5,520.90㎡ 軒 高:2.70m
忠勝
悦子
構造設計:榎本 鍈雄
機械設備設計:奥津 有二
電気設備設計:山名 憲治
最高の高さ:11.68m
階 数:地上1階
事業期間:平成 24 年度~平成 25 年度
補助対象事業:1,047,101 千円
補助金額: 33,330 千円(うち平成 25 年度分 26,664 千円)
事業スケジュール
23. 国見
平成23年
平成24年
平成25年
8 9 10 1112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 1 2 3 4 5 6 7
●
基本計画
実施設計
施工期間
特別養護老人ホーム 国見の里—5
141
竣工
藤田駅
着工
国見 IC
ユニットケア(
ショート
発注者
社会福祉法人 厚慈会
理事長 堀切 伸一
事務局長 齋藤 茂樹
常任顧問 高橋 貞夫
防火地域等の区分:□防火地域 □準防火地域 □法 22 条区域
■準耐火建築物(45 分耐火) □その他の建築物
WC
デイサー
鉄筋コンクリート造 □その他
耐火建築物等の要件:□耐火建築物 □準耐火建築物(60 分耐火)
WC WC
一般居室
提案者(事業者・建築主)、設計者・施工者、建設地は扉頁参照
建物用途:特別養護老人ホーム
共同生活室
露天風呂
交流スペース(機能回復訓練室)まわりの平面図
上部庇
建物名称:特別養護老人ホーム 国見の里
キッチ
WC
WC
風除室
事業の実施体制
データ
汚
介護
リフト
メインエントランス
プロジェクト
個室4
脱衣
WC
WC
倉庫
乾燥機
脱衣室
静養室
オープンキッチン
事務室
スライディングウォール
防湿シート
割 栗 ( クラッシャラン)
交流スペース(機能回復訓練室)断面図
介護
汚
脱衣
汚物処理
WC WC WC 乾燥室
厨房
▽1FL
デイケア
事務室 休憩室
エントランスホール
MWC
WWC
ロッカー室ロッカー室 面談室
風除
従業員
通用口
検収室
WC WC
WWC
▼
事務室
キッチ
WC
WC
個室5 個室6 個室7 個室
MWC
医務室
静養室
配膳車プール
ア 15
化粧野地板:杉フシ有 テ ラ ス
木製巾木
ボランティア室 休憩室
▽4,200
▽3,450
RC造
WC WC汚物処理
事務室
脱衣 UB
天井下地:
仕上材:
特定防火設備
特定防火設備
休憩室
▽7,000
軒裏:
共同生活室
テラス
ガムロン(防水シート)
ア 40
木毛セメント板 個室1
個室2
リフト
個室3
個室4▽10,600
WC
WC
WC
ギャラリー
ギャラリー
UB脱衣
汚物
WC WC
WC WC
18,000
WCWC
21,000
WC
ユニットケア(
シ ョ ー ト ス テ イ (10名 )
個室5 個室6 個室7 個室8 個室9 個室10 個室10 個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
個室9 個室8 個室7 個室6 個室5
23
採択事例
特別養護老人ホーム国見の里
竣工報告
周囲を山に囲まれた丘陵地、田園に接して建つ北側からの全景
中庭に臨む大きな木のテラスのある居住棟は、1ユニット 10 名の生活単位 10 組で構成される
特別養護老人ホーム 国見の里—6
142
交流スペース(機能回復訓練室)の大空間
居住棟の中庭
交流スペースのメインステーション
ユニットケア 10 名の共同生活室
特別養護老人ホーム 国見の里—7
143