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パイロジェルTMXTによる保温施工例

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低熱伝導率フレキシブル保温材
『パイロジェル TM XT』による
保 温 施 工 例
○直巻き工法
○増し保温概要Ⅰ
(既設保温材+既設外装板+パイロジェル TMXT+新規外装板)
○増し保温概要Ⅱ
(新規保温材+パイロジェル TMXT+新規外装板)
2014年12月発行
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1.Pyrogel XT の特徴
【Pyrogel XT とは】
Pyrogel XT(パイロジェル)とは、アメリカの ASPEN AEROGEL 社が開発した最先端の断熱材
です。ガラス繊維から成るフェルト状の基材に、優れた断熱特性を持つナノポーラスシリカ
ジェル(超微粒子シリカ)を含浸させた新しいタイプの断熱材です。
【特徴】
① 優れた断熱性能
従来の断熱材よりも2~3倍優れた断熱性能により、少ない断熱厚さで従来の断熱材と
同等の断熱効果が得られます。省エネルギーの追求には欠かせない高性能断熱材です。
② はっ水性、水蒸気透過性
はっ水性をもちながら水蒸気は透過する性質を持ちます。この性質により、保温材内部
から外側へ蒸気の形で水分を排出する一方、保温材外面からの雨水の侵入を防ぎ、CU
I(保温材下の配管外面腐食)のリスクを低減します。
③ 優れた柔軟性・加工性
柔らかく曲げやすい材質のため、形状の複雑な箇所にも施工可能です。カッターナイフ
などで簡単にカットできます。
■仕様
形状
5mmT×1450mmW
10mmT×1450mmW
最高使用温度
650℃
色
ベージュ
かさ密度
180kg/m3
はっ水性(注3)
有
※代表値であり保証値ではありません。
注1:パイロジェルXTは使用方法により、自己発熱する場合があります。
施工対象の温度が 400℃以上の場合に弊社に御相談下さい。
■熱伝導率
平均温度 ℃
熱伝導率(注4) W/(m・K)
0
100
200
300
400
500
600
0.020
0.023
0.028
0.035
0.046
0.064
0.089
注4:ASTM C177 に準拠して 1.41N/cm2 載荷状態での熱伝導率です。
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2.施工仕様の決定
(1)施工仕様の決定
・ 適切な熱計算を行い、最低保温厚さを算出します。
・ 最低保温厚さに加え、配管径や施工対象の形状、施工性等を考慮して、Pyrogel XT の積層組
合わせを決めます。
* 厚み 5mm の Pyrogel XT を用いれば、最低保温厚さに近い組み合わせができますが、積
層数が多くなり施工の手間が増えます。厚み 10mm の Pyrogel XT を組み合わせること
によって積層数を減らしたほうが施工コストを抑えることができる場合があります。逆
に、小口径配管や、曲がり具合がきつい施工対象の場合、厚み 10mm の Pyrogel XT で
は馴染みにくく、厚み 5mm の Pyrogel XT を積層したほうが効率良く施工できる場合が
あります。
・ 配管の施工では、施工対象の外径に対して Pyrogel XT 各厚さの使用範囲は表 2 が目安となり
ます。この目安は施工対象に対する Pyrogel XT の巻き易さを基にしたものですので、必要に
応じてこの範囲を超えてご使用頂くことも可能です。特に厚手の Pyrogel XT を小口径配管に
使用する際は、スリットなどを加えることで巻き易くなります。
・ 3、4章へ代表的な保温施工例を紹介致しますが、施工対象の形状や施工目的、施工性
を考慮して施工仕様をアレンジして下さい。
表2
Pyrogel XT
呼び厚さ
施工対象外径(mm)
φ50
φ100
φ150
5mm
10mm
*ピンク色範囲:スリット等の加工をすることで巻き易くなります。
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φ200
3.Pyrogel XT の保温施工例
~配管直管部への施工例~
(1)直巻き工法施工仕様例
・直管部は、所定の厚さになるまで Pyrogel XT を積層巻きし、鋼線等の緊縛材で緊縛します。
・施工仕様は、下図及びこれらの組み合わせが基本的なものとなります。
但し、必要と判断される場合は、Pyrogel XT 最終層の各目地に 30~50mm 程度のオーバーラ
ップを設けて下さい。
・外装材は、従来の保温材と同様の仕様で施工します。
尚、水平配管の外装材下部には、1箇所/外装材1枚の間隔で結露水、雨水の排出用に
φ10~30程度の水抜き孔を設けることを推奨します。
単層巻きの施工例
連続積層巻きの施工例
30mm 以上
各層独立積層巻きの施工例
重ね目地
5mmt
60mm 以上
緊縛材
突合せ目地(上巻き)
※多積層巻きも同様
周目地の処理
外装材の水抜き孔例
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3.Pyrogel XT の保温施工例
~ヒートトレース管への施工例~
(2)ヒートトレース管
・ ヒートトレース管へは、所定の厚さになるまで Pyrogel XT を積層巻きし、鋼線等の緊縛
材で緊縛します。
・ 施工仕様は、前項の直管部で記載した施工例が基本的なものとなります。
必要と判断される場合は、Pyrogel XT 最終層の各目地に 30~50mm 程度のオーバーラップ
を設けて下さい。
・ 外装材は、従来の保温材と同様の仕様で施工します。
尚、水平配管の外装材下部には、1箇所/外装材1枚の間隔で結露水、雨水の排出用に
φ10~30程度の水抜き孔を設けることを推奨します。
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4.パイロジェル TMXT を用いた「増し保温工法」について
■ 増し保温工法が効果的な運転温度域
Point!!
パイロジェル TMXT を用いた『増し保温工法』は、高温の運転温度域では
省エネルギー対策に、低温の運転温度域では、配管腐食(CUI)対策に、
それぞれ効果的です。
運転温度
50℃
100℃
150℃
650℃
省エネルギー対策
配管腐食(CUI)対策
■ パイロジェル TMXT の施工厚さ
パイロジェル TMXT の厚さは 5mmt と 10mmt です。
いずれの厚さでも 1 層施工するだけで効果が得られますが、配管腐食(CUI)対策では 5mmt 以上、
省エネルギー対策では 10mmt 以上のご使用を推奨します。
より放散熱量を抑え、省エネルギーを追求される場合には、パイロジェル TMXT を多層巻きするこ
とも可能です。
・
・
・
多層巻き可能
10mmt
5mmt
省エネルギー対策
配管腐食(CUI)対策
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4.パイロジェル TMXT を用いた「増し保温工法」について
■ 増し保温工法の使用材料
●既設外装材
既設外装材を残す場合は、撤去せずそのままご使用下さい。
ただし、保温材含水劣化部をよりすばやく乾燥させるため、可能な限り既設外装材の撤去を
推奨します。
特に 100℃以下の運転温度のものに対しては、CUI 発生のリスクを低減させるため、
既設外装材の撤去を強く推奨します。
Point!!
●保温材
既設のまま、または既設保温仕様でご指定の保温材と同等の新規保温材をご使用下さい。
●パイロジェル TMXT
5mmt または 10mmt をご使用下さい。
●緊縛材
パイロジェル TMXT の固定に使用します。
ステンレス製の鋼線または帯鋼をご使用下さい。
●外装材
パイロジェル TMXT の外側に施工します。
外装材は、金属製の新材(溶融亜鉛めっき鋼板等)をご使用下さい。
パイロジェル TMXT は、はっ水性を持ちますが、風雨や外部からの衝撃によって
微粒子シリカが飛散しますので必ず外装材を施工して下さい。
●シーリング材
外装材の継ぎ目や貫通部のシール材として使用します。
既設保温仕様でご指定のシーリング材と同等のものをご使用下さい。
外装材
外装材
緊縛材
パイロジェル TMXT
緊縛材
パイロジェル TMXT
既設外装材
既設保温材
既設保温材 又は 新規保温材
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Point!!
5.施工を行うに当たって
(1)安全に関する注意事項
・製品の特性上、従来の保温材と比較して粉じん(微粒子シリカ)が飛散しやすいため、取り
扱い時には防じんマスク、保護メガネ、手袋等の保護具をご着用下さい。
・製品から飛散した粉じん(微粒子シリカ)が皮膚に付着した場合は、石鹸と多量の水でよく
洗い落として下さい。
・安全性に関する詳細はMSDS(製品安全データシート)をご参照下さい。
(2)施工前 段取り
■ 周囲の養生、換気
・周囲への粉じん(微粒子シリカ)の付着が気になる場合は、ビニルシート等で適切な養生を
行って下さい。
・屋内でパイロジェル TMXT を取り扱う場合は、適切な換気又は除塵を行って下さい。
■ 取り出し
・パイロジェル
TM
XT は、標準ロールサイズにしてビニールに入れられ、ダンボール梱包された
状態(標準小分品)で納品されます。
・重量は約 25kg/箱ですので、人力にて荷降ろし移動が可能です。
・ロールから必要量の材料を引き出して使用して下さい。
パイロジェル
TM
XT への汚れの付着や損傷を防止するため、床面には適切な養生を施して下さ
い。
■ 加
工
・ロールからパイロジェル TMXT を引き出し、施工対象に合わせて適当な大きさにカットします。
パイロジェル
TM
XT は、通常の裁断工具(カッターナイフ、はさみ等)を用いて容易にカット
可能です。
・曲線部及び同じ形状のものを複数カットする場合は、板金等で予め型を作っておくと効率良
くカットできます。
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5.施工を行うに当たって
(3)施工後 段取り
■ 養
生
・施工中未完了の部分を翌日に持ち越す場合は、防水シート・ポリエチレンフィルム等で防水
処理を施して下さい。
■ 清
掃
・パイロジェル
TM
XT から飛散した粉じんの清掃は、ウェットティッシュ又はアルコール等を含
ませたウエスなどで拭き取るか、掃除機で除去して下さい。
■ 保
管
・製品表面への水分や汚れの付着、微粒子シリカの飛散を防止するため、基本的に屋内に保管
して下さい。
屋外に保管する場合はシート養生行い、風雨に直接晒されないようにして下さい。
■ 処分方法
・パイロジェル
TM
XT は、ロックウール保温材やけい酸カルシウム保温材と同じ区分(ガラスく
ず)に属しますので、産業廃棄物の安定型埋立処分に従って廃棄して下さい。
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