平成 28 年度茨城県ひとり親家庭生活向上事業業務委託仕様書 本仕様書は,平成 28 年度茨城県ひとり親家庭生活向上事業業務委託(以下「委託業務」 という。)を受託する者(以下「事業者」という。)の業務について,必要な事項を定めるも のである。 1 2 目的 生活向上事業は,ひとり親家庭の児童・生徒に対し,学習支援,生活習慣の習得支援 や生活指導等を行い,ひとり親家庭の子どもの生活の向上を図ることを目的として,母 子及び父子並びに寡婦福祉法(昭和 39 年法律第 129 号)に基づく事業として実施する。 委託期間 契約締結日から平成 29 年3月 31 日までとする。 3 事業内容 事業者は,次の事業(以下「生活向上事業」という。)を実施する。 (1) ひとり親家庭の子どもに対する学習支援 (2) ひとり親家庭の子どもに対する基本的な生活習慣の習得支援や生活指導 (3) その他茨城県が認めるひとり親家庭の子どもに対する学習支援や生活習慣の習得支 援のために必要な事業 4 支援対象世帯 原則として事業実施市町村に居住するひとり親家庭のうち,保護者から利用申込があ り,利用について同意が得られた世帯とする。なお,利用申込は,原則として受付順と する。 5 実施方法等 茨城県保健福祉部子ども政策局子ども家庭課(以下「子ども家庭課」という。)及び事 業者が連携を図りながら,次のとおり実施していくものとする。 (1) 対象児童・生徒 原則として上記4のひとり親家庭の小学校1年生から中学校3年生までの児童・生 徒とする。 (2) 事業の実施(開設)場所等 事業実施市町村の公民館等の公的施設等(以下「公民館等」という。)とする。 ただし,適当な公民館等がない等やむを得ない場合は,安全性及びプライバシーが 確保できる低額な施設を利用することができる。 (3) 開設日及び開設時間帯等 ア 開設日は原則週2回とし,1回あたりの参加児童は 20 名程度を目安とする。ただ し,夏期休業等の長期休業期間中においては,週3回以上開設することができる。 イ 開設する日程及び時間帯は事業者が決定し,子ども家庭課に報告する。 (4) 支援員等の配置基準 ア 事業者は,管理者1名及び支援員2名を常時配置しなければならない。 イ 管理者は,生活向上事業を行う適性を有する者であって,事業の実施場所におい て,支援員の指導・調整,会場運営に係る管理等現場を統括する。 ウ 支援員は,ひとり親家庭の子どもの福祉の向上に理解と熱意を有すると認められ るボランティア等(教員経験者,大学生等)であって,ひとり親家庭の子どもに対 する生活支援や学習支援等を行う。 エ 事業者は,管理者及び支援員の経歴について,任意様式により子ども家庭課に報 告する。 オ 生活向上事業実施に係る職員の募集及び採用については,原則として事業者の責 任において行うこととする。 (5) 支援員等への報酬等 ア 管理者に対する報酬(交通費を含む。)については,子ども家庭課と事業者が協議 して定める。 イ 支援員については,原則として無償(交通費は支給することができる。)とするが, 事業者の意向により,必要に応じてボランティア保険へ加入することができる。 (6) 支援方法 ア 生活向上事業の利用を希望する保護者は,生活向上事業利用申込書(別紙様式1) (以下「利用申込書」という。)を事業者へ提出する。 イ 事業者は,県子ども家庭課に利用申込書の写しを提供した上で,利用の承認につ いて,子ども家庭課と協議するものとする。また,子ども家庭課は,協議の際,上 記4のひとり親家庭であることを確認するものとする。 ウ 事業者は,子ども家庭課との協議後,生活向上事業利用者名簿(別紙様式2)を 作成し,その写しを子ども家庭課に提供する。 エ 事業者は,利用開始前に必ず保護者と面接を行うこととする(必要に応じ,児童・ 生徒の同席も可能とする。)。また,面接を実施する際は,生活向上事業の目的や支 援方法等について保護者へ十分な説明を行い,その同意を得ることとする。なお, 利用開始後においても保護者との面接を行い(必要に応じ,児童・生徒の同席も可 能とする。),支援状況等の説明を行うものとする。 オ 委託事業の利用の中止を希望する保護者は,生活向上事業利用中止届(別紙様式 3)(以下「中止届」という。)を事業者へ提出し,事業者は,県子ども家庭課に中 止届の写しを送付する。 キ 事業者は,生活向上事業活動日誌(別紙様式4)を作成し,保管する。 ク 参加児童・生徒と事業者間の苦情,トラブル及び事故への対応については,重大 事故等を除き,事業者の責任で行う。 6 実施状況報告 事業者は,県子ども家庭課に対し,各月及び事業終了後に実施状況報告書(別紙様式 5)を提出しなければならない。 7 委託事業実施にあたっての留意事項 (1) 事業者は,児童・生徒の意向を尊重し,懇切丁寧な対応のもと,委託事業を実施し なければならない。 (2) 事業者は,委託事業の実施に当たっては,個人情報の保護を徹底しなければならな い。 (3) 事業者は,児童・生徒から生活上の悩みや進学に関する相談を受けた場合等におい て,必要があるときは適切な相談機関を案内する。 (4) 食事の提供を行う場合は,食育の観点に配慮するとともに,保健所の指導に従い, 衛生管理等に十分に配慮するものとする。 (5) 食材の確保については,地域の農家,食品会社やフードバンク等の協力を得るよう 努めるものとする。なお,必要に応じ,食材費について実費を徴収することができる。 (6) 事業者は,別紙様式1から別紙様式5までの様式以外の様式については,事業者に おいて適宜作成して使用する。
© Copyright 2024 Paperzz