EV-PEAK C4 AC/DC マルチチャージャー(HV リポ対応)日本語簡易説明書 <本記載内容は株式会社リトルベランカの著作物につき、許可無く転載を禁ず> 販売代理店:株式会社リトルベランカ www.little-bellanca.com [email protected] Tel:050-3736-2720 皆さんが一番多く使用するリチウムポリマーバッテリーの充電とストレージ充放電について日 本語説明書を作成しました。初めてこのマルチチャージャーを使用される方はぜひ読みながら 設定を行っていただくようお願いいたします。リチウムバッテリーを安全に使用しかつ長持ち させることができます。なお充放電やストレージ作業を行っているときはバッテリーや充電器 に時々手で触れて温度を確認するとともに、異音や異臭が出ていないかディスプレイの数値に 異常はないかエラーメッセージが出ていないかなど常に気を配る必要があります。わずかなこ とでも何か異常が発生していると感じたら何はともあれ急ぎバッテリーを外してください。 ●仕様一覧 1. 入力電圧:DC11.0V-18.0V / AC 100V-240V 2. 充電電流:0.1A-8.0A 3. 放電電流:0.1A-2.0A 4. 最大充電ワット数:80W 5. 最大放電ワット数:10W 6. バランス電流値:400mAh 7. バランス誤差:+-0.01V 8. 対 応 リ チ ウ ム バ ッ テ リ ー : Li-Po/Li-Fe/LiHV/Li-Ion 9. リチウムバッテリーセル数:1 セル-6 セル 10. 対応ニッカド・ニッケル水素バッテリーセル 数:1 セル-15 セル 11. 対応鉛バッテリー電圧:2.4V-24V 12. 重量:560g 13. サイズ:145*145*56mm 14. 付属品:電源入力ケーブル 2 種:AC 用ケーブ ル及び DC 用ワニ口クリップ付き、充電ケー ブル(Deans T コネクター付)、JST XH 対応 2 セルー6 セル用バランスボード(接続ケーブ ル付) 15. 注意:英文説明書にあるメモリー機能は使用 できません。 ●EV-PEAK C4 AC/DC マルチチャージャーについ て すべての 2 次バッテリーの充電、放電に必要な基 本設定は工場でなされています。従って最初に使 うときもバッテリーの種類、セル数、容量を入力す るだけで安全に充電や放電を行うことができます。 なお中上級者は最低入力電圧、充電準備時間、最長 充電時間、バッテリー種類毎の最大充電電圧、最大 充電容量、最高温度等の工場出荷時の設定値を PROGRAM SELECT/ User Set の中で確認するとと もに必要に応じて変更することも可能です。また いつでも工場出荷時の基本設定へ戻すこともでき ます。 PROGRAM SELECT/ User Set の中の Factory reset で Start/Enter ボタンを 2 秒押すと工場出荷 時の基本設定に戻ります。 リチウムバッテリー( Li-Po, Li-Fe, Li-Ion, Li-HV)の充電 ここでは例として Li-Po 3 セル 2500mAh をバラン ス充電することにします。 ●バッテリーを充電器に接続する前に、付属の AC100V 用のケーブルを充電器に接続し家庭用コ ンセントに接続してください。また 12V カーバッ テリーを利用する場合は付属のワニ口クリップの ついたケーブルをご利用ください。これで充電器 のディスプレイに最初の画面が表示されます。 注意:AC ケーブルとカーバッテリー用ケーブルを 同時に接続しないでください。 ●充電器に電源が入り、内部回路確認の後ディス プレイが表示されます。この状態で充電するバッ テリーに合わせて設定を行います。 ●プログラムセレクト(PROGRAM SELECT)画面で 左下の Esc/Mode ボタンあるいは Dec ボタンを押 してゆき、充電するバッテリーの種類を選択しま す。ここでは例としてリチウムポリマーバッテリ ーの充電のために LiPo Battery を選択してディス プレイの下段に表示させます。誤って通り過ぎて しまっても Esc/Mode ボタンあるいは Dec ボタン を押し続けると再度 LiPO Battery と表示されます。 ●次に Start/Enter ボタンを押して、実際の充電設 定画面をディスプレイに表示させます。上段:LiPo / CHARGE / 1S、 下段:C=100mAh / 0.1A ●例として 3S(11.1V) 2500mAh をバランス充電す るので、次の要領で設定してください。 (1) Inc ボタンか Dec ボタンを押して上段中央の CHARGE の表示を BAL-CHG に変更してください。 (2) Start/Enter ボタンを一度押し、上段右端の 1S がフラッシュしたら Inc ボタンを 2 回押します。 これで 3S と表示されます。反応が遅いですが、慌 てずに設定してください。 (3) 3S がフラッシュしている間に、再度 Start/Enter ボタンを押します。すると 3S のフラッシュが止ま り、同時に下段の C=100mAh がフラッシュしはじ めます。 (4) こ の 状 態 で Inc ボ タ ン を 押 し 続 け て C=2500mAh まで容量を上昇させてください。 (行 き過ぎたら Dec ボタンを押して戻してください。 ) そして Start/Enter ボタンを押して確定します。 (5)この時下段右端の数値も同時に上昇し 2.5A で フラッシュします。この数値は充電電流値で、 2500mAh のバッテリーを 2.5A で充電するという ことは 1C 充電ということです。 (6) 1C 充電の時は Start/Enter ボタンを押して確定 させますが、もしバッテリーが 2C 充電も許すので あればこの数値をフラッシュしている間に Inc ボ タンを押して 5.0A に上昇させます。これで 2C 充 電ということになります。最後に Start/Enter ボタ ンを押して設定を終了します。充電時間を短縮さ せることができます。 ●ここで初めて充電するバッテリーを接続してく ださい。4mm 充電用コネクターケーブルを充電器 右サイドの端子に極性を間違えないように装着し、 バッテリーの赤と黒のパワーケーブルを充電用コ ネクターケーブルに接続します。コネクターは相 互に合うものを用意してください。付属の充電用 コネクターケーブルには Deans の T 型コネクター (オス)が装着されていますので、バッテリーのケ ーブルに同じ Deans の T 型コネクター(メス)が 装着されていれば、問題なく接続できます。もし違 うタイプであればコネクターをつけ変えるか変換 のためのアダプターなどを用意してください。 ●次に付属の JST XH バランスボードを充電器右ポ ートへ装着し、バッテリーの白いバランス端子を バランスボードの 3S と書かれたソケットに接続し ます。なおバッテリーのバランス端子が JST-XH タ イプではない場合は、合致するバランスボードを 用意してください。 ●バッテリーの接続が完了しましたら、バランス 充電を開始します。 (1) Start/Enter ボタンを長押ししてください。ビー プ音が鳴ってバッテリーチェックが始まります。 この時 Connection Error と表示された場合は、バ ッテリーの接続が正しくされていないことが想定 されますので、ケーブルやコネクターを再確認し てください。 (2) うまくいけば上段に S: 3SER / R: 3SER と表示 され、下段で CONFIRM(確認)または CANCEL(停 止)が交互にフラッシュしているはずです。S の数 値はユーザーが設定したバッテリーのセル数で、R の数値は充電器が認識したバッテリーのセル数で す。 (3) この場合は R と S のセル数が 3 セルで合致し ているので、このまま充電を進めることができま す。すぐに Start/Enter ボタンを押してください。 充電が開始されます。 (4) もし何らの理由で S と R のセル数が違う場合 は、危険ですので急ぎ左端の Esc/Mode ボタンを押 して、設定画面に戻りバッテリーの再確認と設定 の再確認を行ってください。 ●充電が開始されると画面上段及び下段には次の ような数値が表示されるはずです。 もちろん充電状態によって違いますので数値はこ のままではありません。 上段:Li3S / 4.9A / 12.14V 下段:BAL/ 001:32 / 00145 ◇Li3S は LiPo の 3S を充電しているということ ◇4.9A は現在の充電電流値です。刻々と変わりま す。 ◇12.14V は現在のバッテリーの電圧を示し、12.6V まで上昇するはずです。 ◇BAL はバランス充電を行っていますということ です。 ◇001:32 は充電開始からの時間で 1 分 32 秒経過 ということです。 ◇00145 は充電容量で、充電開始から 145mAh 充 電しましたということを表示し、刻々と増えてゆ きます。 なお充電中に Inc ボタンを押すと個別セルの電圧 が表示され、バランス状態が一覧できます。 ●バランス充電は自動的に終了し、ディスプレイ 上に FULL が表示されフラッシュします。この時充 電時間と充電容量が表示されていますので確認し てください。Esc/Mode ボタンを押して充電作業を 完了させます。 ●充電器に電源が入っている状態でバッテリーを 取り外してください。決してバッテリーを接続し たまま AC ケーブルなどを抜き取らないでくださ い、故障の原因になります。 リチウムバッテリー( Li-Po, Li-Fe, Li-Ion, Li-HV)のストレージ充放電 ここでは例として Li-Po 3 セル 2500mAh をストレ ージ作業することにします。 ●リチウムバッテリーの使用後あるいは充電した が都合によって使用しなかった場合などそのまま にしておくとリチウムバッテリーは確実に劣化し 寿命を縮めることになります。 このストレージ充放電によってバッテリー容量が 約 50-60%となり、イオンの緊張状態から解放さ れバッテリー内部の化学反応が安定することにな ります。そうすることでバッテリーを長持ちさせ、 いつまでもパワフルな状態で使うことができます。 面倒ではありますが毎回必ずストレージ作業を行 ってください。 ●充電時と同じようにバッテリーを充電器に接続 する前に、付属の AC100V 用のケーブルを充電器 に接続し家庭用コンセントに接続してください。 また 12V カーバッテリーを利用する場合は付属の ワニ口クリップのついたケーブルをご利用くださ い。これで充電器のディスプレイに最初の画面が 表示されます。 ●プログラムセレクト(PROGRAM SELECT)画面で 左下の Esc/Mode ボタンあるいは Dec ボタンを押 してゆき、LiPo Battery を選択してディスプレイの 下段に表示させます。 ●次に Start/Enter ボタンを押して、実際の設定画 面を表示させます。充電時に設定した画面が表示 されると思います。 ●ストレージ設定は下記の要領で行います。 (1) Inc ボタンか Dec ボタンを押して上段 CHARGE あるいは BAL-CHG の表示を STORAGE に変更して ください。初期数値が表示されます。 (2) Start/Enter ボタンを一度押し、上段右端の 1S がフラッシュしたら Inc ボタンを 2 回押します。 これで 3S と表示されます。 (3) フラッシュしている間に、再度 Start/Enter ボ タンを押します。 すると 3S のフラッシュが止まり、 同時に下段の C=100mAh がフラッシュします。 (4) こ の 状 態 で Inc ボ タ ン を 押 し 続 け て C=2500mAh まで上昇させてください。Start/Enter ボタンを押して確定します。 (5)この時下段右端の数値も同時に上昇し 2.0A で フラッシュし、これ以上は上昇しません。 Start/Enter ボタンをして確定させます。この数値 はストレージ用充放電流値です。但し放電や充電 のワット数に制限があるため実際にはストレージ 作業が始まると充電器が自動的に決定します。 (5) ここで初めてストレージ作業をするバッテリ ーを充電器に接続します。 (6) 次に付属の JST XH バランスボードを充電器へ 装着し、バッテリーの白いバランス端子をバラン スボードの 3S と書かれたソケットに接続します。 ●バッテリーの接続が完了しましたら、ストレー ジ作業を開始します。 満充電バッテリー場合は自動的に放電作業を行い、 放電後(使用後)のバッテリーなどは自動的に充電 作業を行ない、およそ容量が 50-60%になると自 動的に終了します。 (1) Start/Enter ボタンを長押ししてください。ビ ープ音が鳴ってバッテリーチェックが始まり ます。 (2) 自動的にストレージ作業が始まります。 (3) ストレージ作業が開始されると画面上段及び 下段には次のような数値が表示されるはずです。 もちろん状態によって違いますので数値はこのま まではありません。 上段:Li3S / 0.8A / 12.31V 下段:STO/ 002:17 / 00098 ◇Li3S は LiPo の 3S を充電しているということ ◇0.8A は現在の充放電電流値です。刻々と変わり ます。 ◇12.31V は現在のバッテリーの電圧を示していま す ◇STO はストレージ作業を行っていますというこ とです。 ◇002:17 はストレージ作業開始からの時間で 2 分 17 秒経過ということです。 ◇00098 はストレージ作業開始から 98mAh 増加 あるいは減少しましたということを表示していま す。 なおストレージ作業中に Inc ボタンを押すと個別 セルの電圧が表示され、バランス状態が一覧でき ます。 ●ストレージ作業は自動的に終了し、ディスプレ イ 上 に END が 表 示 さ れ フ ラ ッ シ ュ し ま す 。 Esc/Mode ボタンを押してストレージ作業を完了 させます。 ●充電器に電源が入っている状態でバッテリーを 取り外してください。決してバッテリーを接続し たまま AC ケーブルなどを抜き取らないでくださ い、故障の原因になります。
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