グリーン調達ガイドライン の改訂について

グリーン調達ガイドライン
の改訂について
1.NSの
.NSのグリーン調達
グリーン調達
2.製品含有化学物質管理
3.GHG排出量
排出量の
排出量の把握・
把握・削減
4.グリーン調達
グリーン調達ガイドライン
調達ガイドライン(
ガイドライン(第3版)
改訂の
改訂の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
5.REACH SVHCの
の動向と
動向と対応
2013年3月21日
TQM推進室
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1.NSの
.NSのグリーン調達
グリーン調達
■NSの環境宣言
私たちは、地球環境問題を経営上の最重要課題として位置づけ「志」、「社会」、
「お客様」、「人」を大切にした事業活動を通じ、環境と調和する安全で持続可
能な社会の実現をめざし、価値の高い製品、サービスを提供し続けます。
■NSの環境方針(抜粋)
製品の開発・設計から生産活動の各段階において、廃棄物の低減と環境保全
に配慮した取り組みを展開し、製品ライフサイクル全体を通じ、環境負荷の少
ない製品の提供に努めます。
・環境と調和する安全で持続可能な社会の実現
・環境負荷の少ない製品 = 価値の高い製品の提供
を達成するために、特に、お取引先様への環境マネジメント要求として
①製品含有化学物質の適正管理に基づく法規制遵守と顧客要求実現
②GHG※排出量の把握と削減展開による地球温暖化防止
※ GHGとは、Greenhouse Gas の略で、地球温暖化をもたらす温室効果ガスの総称です。
2
2.製品含有化学物質管理
製品含有化学物質管理
-1.化学物質規制のグローバル化
中国版RoHS:2007年、中国版ELV
改正化学物質管理弁法:2010年
韓国版RoHS:2008年
REACH導入予定
J-Moss:2005年
改正化審法:2010年
自動車リサイクル法
トルコ版RoHS:2009年
台湾版REACH:2009年
年
タイ版RoHS:2009年
インド版RoHS:2012年
インド版ELV導入検討
マレーシア
有害性情報届出制度
欧州ELV:2003年
欧州RoHS:2006年
欧州REACH:2007年
米国カルフォルニア版
RoHS:2007年
TSCA改正案:2011年
3
2.製品含有化学物質管理
製品含有化学物質管理
-2.サプライチェーン全体の管理
欧州の化学物質規制は世界標準へ
⇒ELV指令、RoHS指令、REACH規則・・・
世界各国で法規制の整備
⇒法令違反は罰則が高額化、企業の信用失墜も
グローバルでの化学物質管理の強化が必要
⇒製造場所、製品群を選ばない管理体制の構築が必要
お取引先様の上流を含むサプライチェーン全体での管理強化
お取引先様の上流を含むサプライチェーン全体での管理強化
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3.GHG排出量
GHG排出量の
排出量の把握・
把握・削減
■地球温暖化防止をサプライチェーンを通じた活動に拡大
お取引先様のGHG排出量のうち、弊社の事業活動に係わる範囲の把握と削減活動の
展開をお願いします。(4~5月、10~11月の年2回の調査を実施します)
GHG調査の調査範囲
GHG:○トン
(NS向けに係る)
○トン
お取引様A
お取引様a
(1次)
(2次)
・
・
・
1st step
○トン
排出量把握
他社向
(2014年度~)
NS
NS
○トン
お取引様B
お取引様b
(1次)
(2次)
・
・
・
・
・
・
2nd step
排出量削減
○トン
5
4.グリーン調達
グリーン調達ガイドライン
調達ガイドライン改訂
ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-1.変化する化学物質規制の法規・顧客要求への対応
改正RoHS指令
指令、
への対応
改正
指令、REACH SVHCへの
への対応を
対応を強化
((((
((((
))))
))))
○
o
o
○
○
○
○
○
○
※1
○
○
○
○
○
○
○
○
※1
6
化学物質管理の徹底。管理体制の構築、維持をお願いします。
6
4.グリーン調達
グリーン調達ガイドライン
調達ガイドライン改訂
ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-1.変化する化学物質規制の法規・顧客要求への対応
①RoHS指令、REACH規則に対応した調査フォーマットの追加
調査依頼
調査報告
顧客
調査依頼
調査報告
NS
NS
製品種類
従来
ELV指令対象製品
追加
RoHS指令対象製品
調査依頼
調査報告
お取引先様 お取引先様
(1次)
調査フォーマット
IMDS
JAMA/JAPIA統一データシート
JAMP AIS
JGPSSI調査回答ツール
(M)SDS
RoHS規制物質不使用保証書
RoHS規制物質精密分析データ
(2次)
備考
自動車業界共通の
フォーマット
弊社より依頼のあっ
た調査フォーマットで
の回答をお願いしま
す
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4.グリーン調達
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調達ガイドライン改訂
ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-1.変化する化学物質規制の法規・顧客要求への対応
②RoHS規制物質不使用保証書の提出
目的:
改正RoHS指令に基づく適用除外用途
への適合を本保証書にて保証していた
だきます。(提出:1回/年)
No.
”
3
oHS
※1
”
※
NS
ex.0791
9R
RoHS
?
※1)
⇒
NS
RoHS
(Cd)
(Pb)
(Hg)
(PBDE)
(
0.01wt%
(Cr6+)
)
PBB PBDE
(
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
(PBB)
0.1wt%
RoHS
16
17
18
19
20
21
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24
25
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30
サプライチェーンを通じた
サプライチェーンを通じた
改正RoHS(2011/65/EU
改正RoHS(2011/65/EU )への適合
)への適合
)
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33
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35
36
37
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40
41
42
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※一次お取引先様に限らず、
必要に応じて、川上の製造会社様
から提出いただく場合もございます
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4.グリーン調達
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ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-1.変化する化学物質規制の法規・顧客要求への対応
③化学物質規制対応へのお願い(まとめ)
化学物質規制への対応は弊社単独で成し遂げることができません。
お取引先様を始め、サプライチェーン全体での取り組みが必要となります。
今後とも、お取引先様のご協力を賜りますようお願いいたします。
項目
依頼内容
(1)部品採用時
・新規の材料・部品・ 製品の採用時に情報提供をお願いします
(2)仕様変更時
・構成物質や重量等が変更になる時は
あらためて変更仕様での情報提供をお願いします
例)REACH SVHC認可対象物質の
代替材への切替え時
(3)管理物質の改訂時
例)REACH SVHCの追加
(4)成分調査のスピードUP
・過去に報告いただいた部品等に含有しているかご確認の上、
含有する場合は速やかに情報提供をお願いします
・未調査の既存材料, 部品, 製品の情報提供
→今後立ち上がる機種で使用されるものから順次調査を
要請させていただきます
(5)RoHS規制物質
不使用保証書
・RoHS適合要求品(NS品番11桁目に「R」が付く)の改正RoHS指令
への適合を確認いただき、適用除外用途の期限切れに対応い
ただく為に、1回/年 提出していただきます。
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4.グリーン調達
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調達ガイドライン改訂
ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-2.GHG排出量の把握/削減要求を明記
GHG排出量
排出量の
排出量の把握/削減
把握 削減への
削減への対応
への対応を
対応を強化
((((
((((
))))
))))
○
○
○
N
○
○
※4
※4
2
2回/年の頻度で、GHG排出量の調査、報告をお願いします。
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4.グリーン調達
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ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-2.GHG排出量の把握/削減要求を明記
①対象GHG:以下の6ガスを対象とします
・CO2(二酸化炭素)、・CH4(メタン)、・N2O(亜酸化窒素)、
・HFC(ハイドロフルオロカーボン類)、・PFC(パーフルオロカーボン類)、
・SF6(六フッ化硫黄)
②対象範囲
・NSと取引きのある全てのお取引先様における自社領域(下記赤枠の範囲)
※海外拠点等も含めます
※全GHGのうち、NS向け分のみ(按分)
サプライチェーン領域
(2次取引先様)
製造外作
製造外作
お取引様自社領域
(1次取引先様)
製造内作
製造内作
研究
研究
開発
開発
営業
営業
物流領域
管理
管理
NS
NS
搬入物流
搬入物流
※把握対象外※
・廃棄・リサイクル関連、移動排出源(社有車)、住居施設(寮など)
・仮設の設備(増改築工事の現場事務所等)、原材料サプライチェーン
注) 1次お取引様が商社の場合、2次お取引様(製造メーカ)まで調査願います。
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4.グリーン調達
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ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-2.GHG排出量の把握/削減要求を明記
③調査対象期間
・1回目( 4~ 5月) :前年4/1~当年3/31
・2回目(10~11月) :当年4/1~当年9/30
④調査方法
お取引先様で使用した
・エネルギー(電力、重油、LPG等)
・HFC,PFC,SF6
全GHGのうち、NS向け事業活動領域
のみを按分等で特定し、右図の
「GHG_survey_sheet」に入力し、
報告ください
(書式は依頼時に配信します)
※12年4~5月に実施した、11年度調査では
・依頼件数:70社
・有効回答:57社
・GHG合計:76,104CO2-t
今後、依頼件数の拡大を予定するとともに、
GHGの把握から削減に移行していきます
GHG_survey_sheet
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4.グリーン調達
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調達ガイドライン改訂
ガイドライン改訂(第3版)の骨子と
骨子と対応のお
対応のお願
のお願い
-3.その他の変更、お取引先様の評価
お取引先様への要求事項として、以下の項目を追加しています。
・資源循環の推進
・生物多様性保全
これらを含んだ改訂に伴い、「グリーン調達取引先評価リスト」を変更しました。
改めて、すべてのお取引先様の環境管理体制の自己評価を実施、提出願います。
■お取引先様の評価/改善のサイクル
N
※
お取引先様
日本精機
各種調査報告
・体制、
・化学物質調査
・GHG調査 等
・受領
・DB保存
・環境マネジメント
パフォーマンス評価
(納期遵守率、
規制/基準逸脱、
改善状況 等)
弱点領域把握、
改善展開
評価結果作成
通知
No.
1
2
3
4
5
6
N
N
7
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5. REACH SVHCの
SVHCの動向と
動向と対応
今後とも毎年50物質前後がSVHCとして特定される
→認可対象候補物質が含有する場合情報伝達義務があります(REACH規則 第33条)
2008
2009
SVHC
認可対象
候補物質
リスト
2010
30物質
2011
46物質
情報開示義務がある物質
(JAMAシートやIMDSを通じ報告)
3rd
1st
15物質
SVHC
認可対象
物質リスト
物質リスト
15物質
15物質
73物質
5th
8
8
15物質
15物質
20物質
20物質
7物質
8物質
8物質
7物質
8物質
8物質
15物質
15物質
意見募集
7物質
15物質
13物質
公示
公示
6物質
2020
毎年
50物質
前後の
ペースで
増加か?
500物
質?
15物質
14物質
8物質
勧告
138
8th 54物質
2014年以降順次制限される物質
(使用には認可が必要)
勧告
・・・
7th 11物質*
6th
4th
2nd
2012
含有率が大きいフタル
酸系4物質について
顧客各社が代替材へ
の切替えを要求して
いる
8物質
6物質
*:7thで追加の11物質については、13物質が追加指定されているものの、
6th の2物質と濃度違いの指定である為、13-2=11物質として記載しています。
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5. REACH SVHCの
SVHCの動向と
動向と対応
認可対象物質→認可されない用途はサンセットデート以降欧州域内で使用禁止となる
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5. REACH SVHCの
SVHCの動向と
動向と対応
■フタル酸系4物質(主に可塑剤用途)に対する使用期限・顧客要求
REACH Authorisation List :規制対象の欧州域内製造品は、認可されない用途につき
2015年2月21日以降、閾値を超えての成形品製造を禁止する。
T社様: 2014年1月末までに切替え
N社様: 2015年2月以降使用禁止(切替えは半年前倒しのこと)
H社様:規制対象の欧州域内製造品は切替え、規制対象とならない欧州域外製造品は
切替え指示はしないものの、将来使用禁止となった場合は法規要件に従うこと
■弊社におけるフタル酸系4物質中のDEHP使用用途
主に二輪向けコードAssyのPVC製保護管、PVC製テープ、コネクタカバー等に使用されている。
その為コードAssyにおける含有率が大きく、閾値を超える。
(図面上の材質指示としてはPVC・NBR・BⅡ系ゴムにて含有)
新規部品対応:
代替が進む影響で将来的に継続した調達が困難となることから今後の新機種における
新規ゴム部品から部品図面内にこれら物質の使用禁止をうたいます。
既存部品対応:
製品重量に占める割合が大きいゴム部品を優先し、初物事前申請を経てDINP(フタル酸
ジイソノニル)等の代替材への切替えをお願いします。
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