ユーザーマニュアル

SecureProx™
ユーザーマニュアル
株式会社ケイエルジェイテック
目次
目次 ...................................................................................................................................... 2
1. SecureProx とは............................................................................................................... 4
1.1. アプライアンスサーバの目的.................................................................................... 4
1.2. SecureProx の管理 GUI 画面..................................................................................... 4
2. SecureProx の配置 ........................................................................................................... 5
2.1. 物理的な配置............................................................................................................. 5
2.2. POP メール受信フィルタリングの場合の配置及び設定 ............................................ 6
2.3. Web アクセスフィルタリングの場合の配置及び設定 ................................................ 7
3. ネットワークの設定について .......................................................................................... 8
3.1. ネットワークでの接続............................................................................................... 8
3.2. ネットワークカードの詳細設定 ................................................................................ 9
3.5. ゲートウェイの設定 ................................................................................................ 11
3.3. 新しいアドレスベースで GUI にアクセス .............................................................. 12
4. プロキシの設定.............................................................................................................. 13
4.1. POP3 プロキシ設定 ................................................................................................. 13
4.1.1. プロキシの起動と停止 ...................................................................................... 13
4.1.2. アンチウイルス及びアンチスパム機能の選択 .................................................. 14
4.1.3. ポートと追加キーワードの設定........................................................................ 15
4.1.4. 管理アドレスの設定.......................................................................................... 16
4.1.5. 隔離処理の設定................................................................................................. 16
4.1.5. 隔離処理の設定................................................................................................. 17
4.1.6. スパム隔離画面での管理 .................................................................................. 18
4.1.7. 設定変更後の処理 ............................................................................................. 19
4.1.8. ログの確認........................................................................................................ 20
4.2. HTTP プロキシ設定................................................................................................. 21
4.2.1. プロキシの起動と停止 ...................................................................................... 21
4.2.2. プロキシフィルタリング機能の設定................................................................. 22
4.2.3. アクセス元設定................................................................................................. 23
4.2.4. アクセス管理グループ設定............................................................................... 24
4.2.5. キャッシュ容量とポートの設定........................................................................ 24
4.2.6. キャッシュクリア設定 ...................................................................................... 25
4.2.7. 設定変更後の処理 ............................................................................................. 25
4.2.8. ログの確認........................................................................................................ 26
5. Clam アンチウイルスの設定 .......................................................................................... 27
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5.1. Clam アンチウイルスの設定.................................................................................... 27
5.2. DB 更新設定............................................................................................................. 28
5.3. 一般設定 .................................................................................................................. 29
5.4. ウイルス DB 検索.................................................................................................... 30
6. 運用................................................................................................................................ 31
6.1. ファームウェアの更新............................................................................................. 31
6.2. 設定のバックアップとリストア、ログの出力......................................................... 33
6.3. システムの起動と停止............................................................................................. 34
6.4. スパムメールの登録 ................................................................................................ 35
6.5. ベイジアン DB のダウンロード .............................................................................. 38
7. 困ったときは ................................................................................................................. 39
7.1. オンライン FAQ ...................................................................................................... 39
7.2. サポートへの問い合わせ ......................................................................................... 39
8. 連絡先 ............................................................................................................................ 40
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1. SecureProx とは
SecureProx アプライアンスサーバは、簡単に設置できる、プロキシによって POP メール
や Web ブラウザでのアクセスを保護するアプライアンスサーバです。POP メール受信では
ウイルス対策及びスパム対策、Web アクセスではウイルス対策に対応しています。Web ブ
ラウザで指定するプロキシタイプのアクセスに加え、ネットワーク経路に挟み込む「ブリ
ッジ接続」で、PC の設定を変更せずにネットワーク全体を保護することが可能です。
1.1. アプライアンスサーバの目的
SecureProx アプライアンスサーバは、POP メール受信や Web アクセスを代理で行うプロ
キシ処理を行います。プロキシ処理を行う際、アンチウイルス機能及びアンチスパム機能
でフィルタリングを行い、PC からは適切なコンテンツのみにアクセスが行えます。
アンチウイルス、アンチスパムの機能は、Clam アンチウイルス及びベイジアンアンチスパ
ムの機能を有効にした形で出荷しています。お客様の使用用途に合わせて機能を外してご
利用ください。
1.2. SecureProx の管理 GUI 画面
アプライアンスを設定する管理 GUI 画面は、ブラウザからリモートでアクセスいたします。
アクセスした際、ユーザ認証がございます。
「supervisor」ユーザは、全ての管理機能を利用できます。
「admin」ユーザは、統計情報管理等、最低限の管理機能のみ利用できます。
「spamregist」ユーザは、統計情報管理等、最低限の管理機能のみ利用できます。
それぞれのユーザのパスワードは、同梱の「管理 GUI 認証情報」をご覧下さい。
これより先の解説では、ほぼ全ての項目で管理 GUI 画面上で操作することになります。管
理 GUI へのアクセスが出来ない場合は、サポートまでお問い合わせ下さい。
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2. SecureProx の配置
SecureProx アプライアンスサーバは、配置の形が 2 種類あります。PC 等からアクセスで
きる場所に配置し、ブラウザ等でプロキシ指定する「プロキシ接続」と、ネットワークの
基幹部分 HUB のように接続して挟み込む「ブリッジ接続」です。ブリッジ接続の場合、2
つあるネットワークポートに Internet 側からのケーブルと、保護対象ネットワークからの
ケーブルをそれぞれ接続します。
2.1. 物理的な配置
SecureProx は小型のアプライアンスサーバです。19 インチラック固定して使用したい場合
などは、販売店に相談してください。
基本的に熱には強い製品ですが、排熱、埃は故障の原因となります。埃の少ない場所で、
空気の流れが発生しやすい場所に設置してください。
Ethernet のコネクタは左から Ether0、1、2 となります。ブリッジ接続では必ず Ether0、
1 にケーブルを挿してご利用ください。0 と 1 の間で流れたトラフィックが自動的にフィル
タリングされます。
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2.2. POP メール受信フィルタリングの場合の配置及び設定
アプライアンスを完全に既存ネットワークの前に配置する「ブリッジモード」を使用する
場合、アプライアンスの各ネットワークインターフェースについて、片側を「外部ネット
ワーク」、もう片側を「保護対象ネットワーク」に接続し、物理的にネットワーク図に割り
込むように設置します。
1) プロキシ接続では、ネットワーク上のどこに配置してもかまいません。PC 側で POP
サーバ設定を変更し、メール受信ボタンを押すことでメールがフィルタリングされ、受
信処理を行います。
POP サーバ
POP プロキシ
設定変更
Internet
SecureProx
クライアント PC
メールサーバ (ISP)
2)「ブリッジモード」で、メールサーバと保護対象ネットワークの間にアプライアンスを
配置する場合、設定は一番簡単になります。アプライアンス越しに POP 受信処理を行うだ
けで、設定変更無しでフィルタリング処理を行います。
POP プロキシ
設定変更無し
Internet
SecureProx
メールサーバ (ISP)
ブリッジモード
クライアント PC
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2.3. Web アクセスフィルタリングの場合の配置及び設定
アプライアンスを完全に既存ネットワークの前に配置する「ブリッジモード」を使用する
場合、アプライアンスの各ネットワークインターフェースについて、片側を「外部ネット
ワーク」、もう片側を「保護対象ネットワーク」に接続し、物理的にネットワーク図に割り
込むように設置します。
2) プロキシ接続では、ネットワーク上のどこに配置してもかまいません。PC 側で HTTP
プロキシ設定を変更するだけで、Web ブラウザ経由の HTTP/FTP 通信がフィルタリン
グされ、受信処理を行います。
HTTP プロキシ
Web プロキシ
設定変更
Internet
SecureProx
クライアント PC
Web コンテンツサーバ
2)「ブリッジモード」で、Internet と保護対象ネットワークの間にアプライアンスを配置
する場合、設定は一番簡単になります。アプライアンス越しに Web ページを閲覧するだけ
で、設定変更無しでフィルタリング処理を行います。
Web プロキシ
設定変更無し
Internet
SecureProx
Web コンテンツサーバ
ブリッジモード
クライアント PC
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3. ネットワークの設定について
3.1. ネットワークでの接続
ネットワークケーブルをアプライアンスに接続し、操作する PC のネットワーク設定を
IP アドレス:192.168.252.10
サブネット:255.255.255.0
にしてください。
※ 上記設定は eth0 の同一セグメントで設定した例です。設定後、クロスケーブルで接続
するか、同じ Hub に接続された PC から操作してください。
アプライアンスのネットワーク設定は、1 つ目(eth0)は 192.168.252.254、2 つ目(eth1)は
192.168.253.254、3つ目(eth2)は 192.168.254.254 になっています。ブリッジモードで起
動するため、eth1 は起動直後に eth0 と同じ IP になります。
PC から、下記の url に Web ブラウザからアクセスしてください。
http://192.168.252.254:8888/ (eth0 のセグメント)
もしくは
http://192.168.254.254:8888/ (eth2 のセグメント)
※ PC を接続したネットワーク端子によって、url が違います。
※ ブリッジモードの場合、起動直後に eth1 は eth0 の設定となります。
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3.2. ネットワークカードの詳細設定
[ネットワーク詳細設定]画面から、個別に設定を行います。
出荷時、ネットワークカードは、eth0 は 192.168.252.254、eth1 は 192.168.253.254、eth2
は 192.168.254.254 になっています。
※ ブリッジモードの場合、eth1 は eth0 の設定が引き継がれます。eth0 のみを設定してく
ださい。
設置するネットワークの、適切なネットワーク設定に変更してください。
ブラウザの左フレームの[ネットワーク][ネットワーク設定]をクリックし、[ネットワークイ
ンターフェース]をクリックしてください。
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画面下側の、変更したいインターフェース名をクリックしてください。
z
一番左上のラジオボタンでネットワークの種別を選択して下さい。通常は Static
です。
z
IP アドレスを変更してください。
z
ネットマスク、ブロードキャストを変更及び入力してください。
z
最後に左下の[保存]ボタンを押して保存してください。
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3.5. ゲートウェイの設定
ブラウザの左フレームの[ネットワーク設定]をクリックし、[ルーティングとゲートウェイ]
をクリックしてください。
画面上部の[デバイス]を「全て」に、[ゲートウェイ]を適切なゲートウェイに変更してくだ
さい。
変更後、[保存]を押してください。
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ブラウザの左フレームの[ネットワーク設定]をクリックし、[変更を適用]をクリックしてく
ださい。ネットワーク関連の再起動を行い、設定が反映されます。
以上でネットワークの設定は完了です。
3.3. 新しいアドレスベースで GUI にアクセス
新しい IP アドレスベースで管理 GUI 画面にアクセスしてください。
https://(新しい IP):8888/
正しく表示されていることを確認してください。正しく表示されない場合、サポートセン
ターにお問い合わせ下さい。
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4. プロキシの設定
アプライアンス上で動作する POP、HTTP のプロキシ設定の設定が行えます。
4.1. POP3 プロキシ設定
ブラウザの左フレームの[セキュリティ][プロキシ設定]をクリックし、[POP3 プロキシ設定]
をクリックしてください。
4.1.1. プロキシの起動と停止
プロキシのプログラムの開始、停止、再起動は、画面上部のボタンで行えます。プログラ
ムが起動してる場合は[プロキシの停止]と[プロキシの再起動]ボタンが表示されます。プロ
グラムが停止している場合は[プロキシの開始]ボタンが表示されます。
設定を変更した場合、反映を行うために必ず[プロキシの再起動]ボタンをクリックしてくだ
さい。
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4.1.2. アンチウイルス及びアンチスパム機能の選択
アンチウイルスの機能は、[ClamAntiVirus]と[無効]の 2 種類から選択できます。
アンチウイルス機能を使用しない場合は[無効]を選択してください。
アンチスパムの機能は KLJTech のオリジナルベイジアンフィルタとなります。
機能を無効にする場合は[無効]を選択してください。
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4.1.3. ポートと追加キーワードの設定
[ポート]項目は、プロキシプログラムの待ち受けポートの設定となります。ブリッジモード
の場合は必ず 8110 を指定してください。
[件名追加キーワード]は、スパムメールと判定されたメールに対し、メールの件名の先頭に
追加されるキーワードです。「= ? - < > " '」を除く半角英数記号をご利用いただけます。
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4.1.4. 管理アドレスの設定
ウイルスを見つけた際、及びプログラムの強制終了等の障害時に、管理者にメールを送信
することが可能です。[ウイルス報告メールアドレス]及び[障害時報告メールアドレス]の項
目に対し、管理者のアドレスを入力してください。
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4.1.5. 隔離処理の設定
スパムを見つけた際、データベースにスパムメールを保存し、メールクライアントには通
知メールのみを送付する[スパム隔離機能]があります。[スパム隔離機能]のチェックを入れ
ると、メールを受信する際の文面が通知メールに変わり、通知メール内の URL をクリック
することでスパムの管理が行えます。
管理ページの[報告ボタン][ホワイトリスト登録ボタン]の表示非表示の設定もここで行えま
す。[スパム解除依頼アドレス]は、報告ボタン押下時の送信先アドレスです。
隔離されたデータは標準で 7 日間保持する設定になっています。
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4.1.6. スパム隔離画面での管理
通知メールの URL をクリックすると管理画面が表示されます。
送信者、件名を元に絞込が行えます。誤って検知されたメールのダウンロードや解除依頼、
ホワイトリスト登録がこの画面で行えます。
URL を第三者に知られた場合、貴方のスパムメールが第三者から閲覧できてしまいます。
誤って URL が知られてしまった場合、この管理画面の[ダイレクト URL の再結成]をクリ
ックすると、URL の変更が行われ、次の通知メールから新しい URL になります。
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4.1.7. 設定変更後の処理
設定を変更した後は、必ず[設定の変更]ボタンをクリックしてください。設定が変更されて
いる状態では、画面上に設定が変更されている旨のメッセージが表示されます。
この状態で[プロキシの再起動]をクリックすると設定が反映されます。設定を戻す場合は
[現在の設定に戻す]ボタンをクリックします。
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4.1.8. ログの確認
ログを確認するには、画面下部の[ログの閲覧]ボタンをクリックします。
[最新の状態に更新]ボタンをクリックすると、ログの最新の状態が確認できます。
[ログのダウンロード]ボタンをクリックすると、ログファイルがテキストファイル形式でダ
ウンロードされます。
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4.2. HTTP プロキシ設定
ブラウザの左フレームの[セキュリティ][プロキシ設定]をクリックし、[HTTP プロキシ設定]
をクリックしてください
4.2.1. プロキシの起動と停止
プロキシのプログラムの開始、停止、再起動は、画面上部のボタンで行えます。プログラ
ムが起動してる場合は[プロキシの停止]と[プロキシの再起動]ボタンが表示されます。プロ
グラムが停止している場合は[プロキシの開始]ボタンが表示されます。設定を変更した場合、
反映を行うために必ず[プロキシの再起動]ボタンをクリックしてください。
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4.2.2. プロキシフィルタリング機能の設定
[プロキシ機能]の項目では、アンチウイルス機能である[ClamAntiVirus]の有効無効を設定
できます。アンチウイルス機能が有効になっている場合、プロキシのファイルキャッシュ
機能は無効となります。
キャッシュ機能は、アプライアンスにファイルをキャッシュとして蓄え、ユーザのブラウ
ザ効率を上げる機能です。しかしながら、そのキャッシュにウイルスが含まれる可能性も
あるので、フィルタリング機能と併用出来ない仕様となっております。
POST Block をクリックすると、掲示板等の書き込みが行えなくなります。ポリシーとして
設定したい場合は、機能を有効にしてください。
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4.2.3. アクセス元設定
[アクセス元指定]項目は、必ず設定が必要です。アクセスする元の IP アドレスをサブネッ
トで範囲指定で許可設定することにより、安全にご利用いただけます。特に事前に指定が
無い限り、標準でプライベートアドレスが全て設定されておりますので、LAN 構成であれ
ば通常はこのままご利用いただけます。
グローバルからのアクセス指定をする場合、なるべく範囲を限定することをお勧めいたし
ます。グローバルに制限の無いプロキシを置くと、悪意のある第 3 者が勝手に使用してし
まう危険なプロキシとなってしまいますのでご注意ください。
どうしても制限を外したい場合、IP 及びサブネットに対して 0.0.0.0 を入力してください。
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4.2.4. アクセス管理グループ設定
[アクセス管理グループ]については、上記の[アクセス元設定]の詳細版です。IP の指定方法
は同じです。url を入力することにより、その url ら始まるアドレスに対して制限をかける
ことが可能です。アドレスの表記は正規表現になりますので、半角の「 . - ? * [ ] ( ) 」
などの正規表現記号の前には半角円マーク「 ¥ 」を付けてください。
[アクセス管理グループ Mode]の指定を[Blacklist]にすると、url のサイトにアクセスできま
せん。逆に[Whitelist]にすると、url のサイト以外にアクセスできません。
4.2.5. キャッシュ容量とポートの設定
コンテンツフィルタ[i-FILTER]とアンチウイルス機能[Kaspersky Anti-Virus]の両方にチ
ェックが入っていない場合、プロキシキャッシュの設定が行えます。容量をプロダウンよ
り選択してください。目安は、使用ユーザ数が 10 人以下なら 8MB、100 人以下なら 64MB、
500 人程度なら 256MB 程度です。
[ポート]項目は、プロキシプログラムの待ち受けポートの設定となります。ブリッジモード
の場合は必ず 8080 を指定してください。
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株式会社ケイエルジェイテック
4.2.6. キャッシュクリア設定
[キャッシュの即時クリア]ボタンをクリックすると、キャッシュがクリアされます。キャッ
シュのクリアをスケジュールで行うには[キャッシュクリア設定]プロダウンで選択し、[ス
ケジュールの変更]ボタンをクリックしてください。
※キャッシュクリアのスケジュールは即時反映されます。
4.2.7. 設定変更後の処理
設定を変更した後は、必ず[設定の変更]ボタンをクリックしてください。設定を戻す場合は
[現在の設定に戻す]ボタンをクリックします。
設定が変更されている状態では、画面上に設定が変更されている旨のメッセージが表示さ
れます。この状態で[プロキシの再起動]をクリックすると設定が反映されます。
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4.2.8. ログの確認
HTTP プロキシには 2 つのログが存在します。プロキシのアクセスログと、アンチウイル
ス機能のログです。前者を確認したい場合は[プロキシログ閲覧]ボタンを、後者を確認した
い場合は[スキャンログ閲覧]ボタンをクリックしてください。
ログが表示され、操作関連のボタンが画面下部に表示されます。
[最新の状態に更新]ボタンをクリックすると、ログの最新の状態が確認できます。
[ログのダウンロード]ボタンをクリックすると、ログファイルがテキストファイル形式でダ
ウンロードされます。
[VirusURL のダウンロード] ボタンをクリックすると、ログの中のウイルス url のみフィ
ルタリングしたファイルがダウンロードされます。
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5. Clam アンチウイルスの設定
SecureProx の HTTP プロキシ及び POP プロキシでは、Clam アンチウイルスが利用でき
ます。管理画面で Clam アンチウイルス詳細な設定できます。
5.1. Clam アンチウイルスの設定
ブラウザの左フレームの[セキュリティ][Clam アンチウイルス]をクリックします。
画面上部のボタンで、機能の有効無効を切り替えることが出来ます。
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5.2. DB 更新設定
[DB 更新]をクリックすると、DB 更新関係の設定及び操作が行えます。
画面上で、DB の時刻と手動更新が行えます。
画面下部で自動更新設定が行えます。標準で一日あたり 12 回、つまり 1 時間に 1 回 DB を
確認しています。
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5.3. 一般設定
Clam アンチウイルスの基本的な設定がここで行えます。項目名は一般的な Clam アンチウ
イルスの設定ファイルの項目です。
SecureProx の場合、動作速度と機能のバランスを考え、プロキシ動作に最適なチューニン
グを行った上で出荷しております。
使用している上で、動作速度に不満を感じる、機能を高機能化したいといったことがある
場合、この画面で調整を行ってください。
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5.4. ウイルス DB 検索
現在のアプライアンス内の DB でウイルス登録名の検索を行いたい場合、[ウイルス DB 検
索]画面で検索が行えます。
検索結果が多くなるようだとアプライアンスに負荷がかかりますので、なるべくは完全一
致になるような検索条件を入力してください。
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6. 運用
アプライアンスは、設置して設定するだけで簡単にその機能を実現できますが、その後の
運用やサポートも重要です。
6.1. ファームウェアの更新
ファームウェアを更新することにより、最新の機能追加や機能改善等が行われます。動作
の不具合等を感じた場合は、まず最新のファームウェアに更新してみてください。
※ ファームウェアを更新した後は、必要に応じて自動的に再起動がかかる場合がございま
す。ご注意下さい。
ファームウェアのファイルをサイト上からダウンロードした後、管理 GUI 画面からファー
ムウェアの更新作業を行います。
まず、現在のファームウェアのバージョンを確認します。ブラウザの左フレームの[管理ツ
ール]をクリックし、[バージョン情報]をクリックします。
画面上に[ファームウェアの管理番号]、[バージョン]、[ディストリビューション]という情
報が表示されます。アプライアンス上の現在のファームウェアのバージョンが、お手元の
ファームウェアより古いことを確認してください。
ファームウェアの確認の後は、実際の更新作業です。ブラウザの左フレームの[管理ツール]
をクリックし、[ファームウェア]をクリックします。右のフレームの[参照…]ボタンをクリ
ックし、お手元のファームウェアのファイルを指定します。[アップロードするファイル]
項目にファイル名の表示を確認し、[ファームウェアのアップロード]ボタンをクリックして
ください。処理が実行されます。
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ファームウェアを一つ前のバージョンに戻したい場合は、同じ画面の[ファームウェアのロ
ールバック]ボタンをクリックしてください。
一通り更新作業が完了した段階で、再度ファームウェアのバージョンを確認します。ブラ
ウザの左フレームの[管理ツール]をクリックし、[バージョン情報]をクリックします。
表示された[バージョン]が最新になっていることを確認してください。
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6.2. 設定のバックアップとリストア、ログの出力
ネットワークの設定やアンチウイルス、アンチスパムの設定を行った後は、設定のバック
アップを行い、バックアップファイルはお手元に保管してください。
設定に失敗した、もしくは修理上がりでアプライアンスの設定が初期化されてしまった場
合、設定ファイルからリストア作業を行なってください。
※ ファームウェアを更新した後は、必要に応じて自動的に再起動がかかる場合がございま
す。ご注意下さい。
バックアップの処理を行うには、ブラウザの左フレームの[管理ツール][設定バックアップ
リストア]をクリックし[設定のエクスポート]をクリックします。
ファイルがダウンロードされるので、保管しておいてください。
バックアップファイルからのリストアの場合、上記画面で[参照…]ボタンをクリックし、バ
ックアップファイルを指定してください。その後、[設定のインポート]ボタンをクリックし
てください。
サポートにログの提出を依頼された場合、[ログのエクスポート]ボタンをクリックし、ダウ
ンロードされたファイルをサポートに渡してください。
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6.3. システムの起動と停止
アプライアンスのシステムが不安定になった場合、移設する場合、サポートから指示があ
った場合などで、システムの起動、停止、再起動が必要になる場合があります。
ブラウザの左フレームの[システムツール]をクリックし、[サーバとサービスの起動停止]を
クリックします。
アプライアンスの停止及び再起動は[サーバのシャットダウン]及び[サーバの再起動]ボタン
をクリックすることで実行されます。
アンチウイルスエンジンは、エンジンプロセスが起動している場合はボタンの表示が[∼エ
ンジンの停止]となっており、ボタンをクリックすることで停止します。逆に、エンジンプ
ロセスが停止している場合はボタンの表示が[∼エンジンの開始]となっており、ボタンをク
リックすることで開始します。[∼エンジンの再起動]ボタンをクリックすると、停止後、開
始します。
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6.4. スパムメールの登録
スパムメール対策は、ウイルスと違い 100%防ぐ技術というものはありません。アプライア
ンスを経由したメールでも、やはりある程度はスパムメールがすり抜けてしまいます。ま
た、誤検知の可能性もゼロではありません。
管理 GUI 画面から、スパムメール、及びスパム誤検知メールを登録することが出来ます。
まず、メールを 1 つ 1 つ eml 形式で保存してください。
※ eml 形式で保存するには、OutlookExpress の場合は、メールを選択し、エクスプロー
ラ上にドラッグアンドドロップしてください。
それ以外のメールクライアントソフトの場合、メールクライアントソフト毎に保存方法
が違いますので、それぞれのソフトのマニュアルをご確認ください。
ブラウザの左フレームの[セキュリティ][アンチスパム登録]をクリックし、[スパム登録]を
クリックします。
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株式会社ケイエルジェイテック
画面下の[アップロードファイルの指定]という場所の、[参照…]ボタンをクリックし、eml
ファイルを指定してください。
[処理]のラジオボタンは、スパムメールを登録する場合は[スパム]を、スパム誤検知したメ
ールを登録する場合は[スパム解除]、を選択してください。
[アップロード]ボタンをクリックすると、メールが登録されます。
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株式会社ケイエルジェイテック
登録されたメールの確認をしたい場合は、ブラウザの左フレームの[セキュリティ][アンチ
スパム登録]をクリックし、[スパム管理]をクリックします。
センターに登録されたメールの処理待ち状態が表示されます。[Bays]項目にベイジアンフィ
ルタの結果が、[RBL]に RBL にヒットした結果が表示されます。ベイジアンは 0∼1 の値
で、1 に近づくとスパムと判定されます。
ベイジアンでの登録が終わると、一覧から自動的に削除されます。
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6.5. ベイジアン DB のダウンロード
ベイジアンフィルタは、センターからある程度学習されたものがダウンロードされ、その
後自動学習機能でどんどん学習していきます。スパムメールの登録でセンター側で学習さ
れた結果を使いたい場合は、センターの DB をダウンロードする必要があります。
ブラウザの左フレームの[管理ツール][ファームウェア]をクリックし、[ベイジアン DB のダ
ウンロード]をクリックします。
確認画面になるので、[ベイジアン DB のダウンロード]をクリックします。
以上で作業は完了です。
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7. 困ったときは
アプライアンスをお使いの上で発生した疑問点や問題点は、まずオンライン FAQ の確認を
お勧めいたします。
サイト上の情報で解決できない場合は、お問い合わせ下さい。
7.1. オンライン FAQ
オンライン FAQ は、開発元である株式会社ケイエルジェイテックのサイト上で公開されて
います。
http://www.kljtech.com/
7.2. サポートへの問い合わせ
製品のサポートについては、ぷらっとホーム株式会社
技術部
カスタマーケア課
まで
ご連絡ください
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株式会社ケイエルジェイテック
8. 連絡先
製品をお使いの際に発生した問題等については、以下のサポート窓口までご連絡下さい。
E-mail:[email protected]
FAX 03-3251-6116 TEL 03-3251-0629( 平日 9 : 30-12 : 00、13 : 00-18 : 00)
荷受受付時間:平日(祝祭日除く)9:30-18:00
ご返送先:〒101-0021 東京都千代田区外神田 1-18-13 秋葉原ダイビル 9F
ぷらっとホーム株式会社
技術部
カスタマーケア課
セキュア PROX ユーザマニュアル
Ver. 1.0
2008 年 3 月
製造・販売元
ぷらっとホーム株式会社
ソフトウェア開発元
株式会社ケイエルジェイテック
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