SA17-3223 レトロフィット形真空遮断器 更新のおすすめ

レトロフィットVCB による 設 備 更 新 の 御 案 内
機器の故障による設備停止や災害発生を未然に防ぎ、
安定稼動・省エネを実現するのに最適なレトロフィット VCB をご紹介致します。
事故事例
遮断器の老朽化に伴うリスク
絶縁劣化による部分放電発生
絶縁物に汚損や吸湿があると、絶縁物が絶縁低下し、部分放電が発生します
故障・事故の発生
…………▶ グリースの固着などで動作に支障をきたす
…………▶ 経年劣化で耐久性が低下し、部品が破損する
…………▶ 焼損事故等の発生
…………▶ 絶縁モールドの劣化による、三相短絡事故
ツリー状やすす状に黒く変色している部分がトラッキング
発生箇所
…………▶ コイル電線の絶縁劣化による、モータ焼損
(
トラッキング…絶縁低下により沿面で部分放電が発生し、表面
が炭化した痕
交換部品の枯渇
…………▶ 購入部品や材料の製造中止などにより、部品調達が困難に
)
●推定原因
絶縁物の
汚損・吸湿等
絶縁抵抗低下
部分放電発生
相間短絡への進展
メンテナンスおよび復旧費用の増加
…………▶ 生産設備停止による損害・損失の発生
…………▶ 復旧に要する費用・期間の増加
遮断器の更新推奨時期は、
使用開始後 20 年又は規定開閉回数(2,000回)※ です。
※製 造業者のカタログ及び取扱説明書で公表されている機械的・電気的開閉寿命回数又は使用者と
製造業者との合意による開閉寿命回数。(出典 JEM-TR 174 高圧交流遮断器の保守・点検指針)
設備を健全な状態に保ち、
安全にご使用いただくため、
最新型レトロフィット VCB へ、
早めの更新をおすすめ
致します。
1
2
レトロフィットVCB のメリット
レトロフィット VCB とは
電気的な機能・性能および、構造的にも互換性を持たせた代替・更新用の VCB です。更新作業が
消費電力の低減 (グリースレス VCB:VR-DR 形)
容易なため、現地での作業時間を短縮でき、且つ信頼性が向上するなど、様々な利点があります。
⑥ 操作電流が低減するため、消費電力を削減できます。
例)6kV-20/25kA at DC100V VCB での操作電流比較
現地 更新作業の簡 素 化 、 時 間 短 縮
30A(VC 形)
56A(VE 形)
レトロフィット更新例
① 母 線停止を必要としません。また、他回
線は運用状態のままで更新が可能です。
⇒ 20A(VR-DR 形)
② 盤 改造なしで更新できるので、更新作業
時間の短縮が可能です。
注)母 線停止なし、盤改造なしで更新できな
点検費用の低減(グリースレス VCB:VR-DR 形)
いものもあります。詳細はお問い合わせ
ください。
VE-1形 VCB
(更新前)
VR-2SDR形 VCB
(更新後)
⑦ 機 構部への注油作業が不要になったため、点検時の作業時間も大幅に削減できます(作業量は既設機
器の 43%)。また、信頼性が向上したことで、定期点検周期の延長(3 年⇒ 6 年間隔)を実現しました。
信頼 性の向上
③ 耐絶縁性が向上します(グリースレス VCB:VR-DR 形)
例)6kV VC,VE 形の絶縁フレームは、三相一括タイプを採用していましたが、VR-DR 形は三相分離タイプ
を採用し、絶縁劣化が進展しにくい構造になりました。
既設 の VCB と比較して、点検作業量が
大幅に低減されました
細密点検
普通点検
46%
54%
普通点検
細密点検
27%
16%
ラッチ機構や蓄勢機構のない「永久磁石保持式電磁
操作器」の採用により、グリースレス化を実現して
④ 機構部の固着不具合の低減
高性能グリースを採用し、グリースの劣化による固着不具合を低減します(当社比)。また、一部機
いるため、操作機構部への注油作業は不要です。
種では操作機構をグリースレス化し、注油不要としました。その結果、固着不具合がゼロとなります。
既設VCBの点検作業量
VR-DR形VCB(電磁)の点検作業量
100%
43%
⑤ 機構部の構成部品の低減(グリースレス VCB:VR-DR 形)
VR-DR 形 VCB は、永久磁石保持のラッチ機構を採用し、機械的ラッチ機構が不要になりました。また、
複雑なリンク機構がありません。
●
電磁操作器
構成部品がわずか 10 点のみ。グリース
レス化により信頼性が向上しました。
遮断コイル
上部鉄心
可動鉄心
中間鉄心
永久磁石
固定鉄心
●
操作機構の概念図
・ ラッチ機構が存在せずシンプルな構造
普通点検
投入コイル
操作機構部
電動バネ式
操作機構部
永久磁石保持式電磁石
★注油箇所
・ 軸受部、摺動部に固体潤滑材を適用す
細密点検
ることで操作機構のグリースレス化を
実現
グリースレス
VJ形電動バネ操作機構
3
気中盤用
既設 VCB の点検周期
VR-DR 形 VCB の
点検周期(電磁操作)
真空インタラプタの清掃
3年
6年
絶縁物の清掃
3年
6年
開閉動作試験
3年
6年
主回路絶縁抵抗の測定
3年
6年
制御回路絶縁抵抗の測定
3年
6年
真空インタラプタの接点消耗量確認
6年
12 年
真空度の良否判定
6年
12 年
主回路断路部の清掃及びグリースアップ
6年
12 年
操作機構への注油
6年
不 要
開閉特性の確認
6年
12 年
点検種別
VR-DR形電磁操作機構
主要点検項目
※上記円グラフは、24 年間使用時における点検作業量で比較しています。
4
レトロフィット VCB/ VCS 一覧
7.2kV/3.6kV レトロフィット VCB
既設遮断器
タイプ
モデル
QS-1B
QS-1D
OCB
QSH-1FZ65SD
QS-2D
QSH-2FZ62SD
QS-2B
QSH-2FZ65SB
QS-2D
QSH-2FZ65SD
定 格
7.2/3.6kV-600A-12.5/16kA
QSH-1FZ62SD
QSH-2FZ62SB
VC-2
VCB
形 式(例)
QSH-1FZ62SB
QS-2B
VC-1
レトロフィット VCB
7.2/3.6kV-600A-20/25kA
VBJD-6220BG-ER/FR
VBJD-6525BG-ER/FR
VJ-2R
VBJD-6225BG-ER/FR
VBJD-6525BF-ER
VBJD-6525BG-ER/FR
定 格
7.2/3.6kV-600A-12.5/16kA
7.2/3.6kV-1200A-12.5/16kA
7.2/3.6kV-600A-20/25kA
7.2/3.6kV-1200A-20/25kA
VBCD-6215S_-E/F
7.2/3.6kV-600A-12.5/16kA
NVBRD-6213SC-ER/FR
7.2/3.6kV-600A-12.5/16kA
VBCD-6515S_-E/F
7.2/3.6kV-1200A-12.5/16kA
NVBRD-6513SC-ER/FR
7.2/3.6kV-1200A-12.5/16kA
VR-2SDR
VBCD-6225S_-E/F
7.2/3.6kV-600A-20/25kA
NVBRD-6220SC-ER/FR
7.2/3.6kV-600A-20kA
VBCD-6525S_-E/F
7.2/3.6kV-1200A-20/25kA
NVBRD-6520SC-ER/FR
7.2/3.6kV-1200A-20kA
VBCD-6725S_-E/F
7.2/3.6kV-2000A-20/25kA
NVBRD-6720SC-ER/FR
7.2/3.6kV-2000A-20kA
VBED-6213S_-E/F
VBED-6213S_-EL/FL
VE-2S
VBED-6220S_-E/F
7.2/3.6kV-600A-20kA
VBED-6525S_-E/F
7.2/3.6kV-1200A-25kA
VBED-6725S_-E/F
7.2/3.6kV-2000A-25kA
VBND-6213S-M
7.2/3.6kV-600A-12.5kA
VBED-6540S_-E/F
7.2/3.6kV-1200A-40kA
VE-4
形 式
VBJD-6220BF-ER
VBJD-6225BF-ER
7.2/3.6kV-1200A-20/25kA
VE-1L
VN-1
VJ-2SR
7.2/3.6kV-1200A-12.5/16kA
VE-1
VE-2
モデル
7.2/3.6kV-600A-12.5kA
VBED-6740S_-E/F
7.2/3.6kV-2000A-40kA
VBED-6840S_-E/F
7.2/3.6kV-3000A-40kA
VR-2SDR
NVBRD-6213SE-ER/FR
VR-1LDR
NVBRD-6213SE-ELR/FLR
NVBRD-6220SE-ER/FR
7.2/3.6kV-600A-20kA
VR-2SDR
NVBRD-6520SE-ER/FR
7.2/3.6kV-1200A-20kA
NVBRD-6720SE-ER/FR
7.2/3.6kV-2000A-20kA
VBRD-6213SN-MR
7.2/3.6kV-600A-12.5kA
VBED-10540BU-E/F-S
7.2/3.6kV-1200A-40kA
VR-1DR
VE-14C
7.2/3.6kV-600A-12.5kA
VBED-10740BU-E/F-S
7.2/3.6kV-2000A-40kA
VBED-10840BU-E/F-S
7.2/3.6kV-3000A-40kA
12kV レトロフィット VCB
既設遮断器
タイプ
VCB
モデル
レトロフィット VCB
形 式(例)
定 格
VE-14
VBED-10536B_-E/F
12kV-1200A-36.1kA
VE-14A
VBED-15537B_-E/F
12kV-1200A-40kA
VE-14
VBED-10736B_-E/F
12kV-2000A-36.1kA
VE-14A
VBED-15737B_-E/F
12kV-2000A-40kA
VE-14
VBED-10836B_-E/F
12kV-3000A-36.1kA
VE-14A
VBED-15837B_-E/F
12kV-3000A-40kA
モデル
VE-14C
形 式
定 格
VBED-10540BU-E/F
12kV-1200A-40kA
VBED-10740BU-E/F
12kV-2000A-40kA
VBED-10840BU-E/F
12kV-3000A-40kA
24kV レトロフィット VCB/VCS
既設遮断器
タイプ
VCB/
VCS
モデル
レトロフィット VCB/VCS
形 式(例)
定 格
モデル
形 式
定 格
VB-210
VBBD-202100S-E/F
24kV-600A-25kA
VBED-20225BL-E/F
24kV-600A-25kA
VB-210
VBBD-205100S-E/F
24kV-1200A-25kA
VBED-20525BL-E/F
24kV-1200A-25kA
VB-210
VBBD-207100S-E/F
VB-210
VBBD-207100BC
VB-210
VBBD-208100BC
24kV-3000A-25kA
VS-210
VBSD-20513BC
24kV-1200A
VE-22
VBED-20225B_-E/F
24kV-600A-25kA
VE-22
VBED-20525B_-E/F
VE-22
VBED-20725B_-E/F
24kV-2000A-25kA
VE-210R
VBED-20725BL-E/F
VBED-20725BD-R
24kV-2000A-25kA
VBED-20825BD-R
24kV-3000A-25kA
VSE-210R
VSED-20503BD-R
24kV-1200A
VE-22N
VBED-20225BN-E/F
24kV-600A-25kA
24kV-1200A-25kA
VE-22N
VBED-20525BN-E/F
24kV-1200A-25kA
24kV-200A-25kA
VE-22N
VBED-20725BN-E/F
24kV-200A-25kA
黄色 は、グリースレス VCB、 水色 は、高性能グリース
(注)
使用 VCB/VCS
(注)既設機器で使用しているグリースよりも固着しにくいグリースを採用しています。
5
6
更新に際して
更新を計画される場合は、下記の情報を連絡ください。
1.既設機器の形式
2.更新台数
3.既設機器の製造番号及び製造年
4.更新時期
本 社 〒141-6029 東京都品川区大崎 2-1-1 ThinkPark Tower
www.meidensha.co.jp
本 社 〒141-8607 東京都品川区大崎 3-7-9
TEL. 03-3490-7216
www.meiden-eng.co.jp
サービスネットワーク
北海道地区
北 海 道 支 店
011-752-5237
近畿・中国・四国・北陸地区
静岡地区
店
055-923-0622
関
社
06-6487-4941
東北地区
静 岡 営 業 所
054-252-5945
大 阪 営 業 所
06-6268-3490
店
022-288-0001
山 梨 出 張 所
055-221-5530
岡 山 営 業 所
086-232-8231
盛 岡 営 業 所
019-656-5282
装
055-929-2230
四 国 営 業 所
087-863-7383
北 陸 営 業 所
076-261-0505
東
北
支
静
岡
支
置
関東・甲越地区
関
東
支
部
中部・長野地区
西
支
社
03-3490-7224
中
社
052-504-8160
新 居 浜 営 業 所
0897-32-5109
神 奈 川 支 店
045-937-1701
名 古 屋 営 業 所
052-684-5361
中
店
082-249-0525
東 関 東 支 店
043-266-0590
長 野 営 業 所
026-234-8288
山 口 営 業 所
0834-32-0883
茨 城 営 業 所
029-852-1024
豊
0565-36-5591
北 関 東 支 店
048-859-7032
豊 田 支 店(浜 松)
053-442-4501
九
店
092-471-2511
太 田 営 業 所
0276-32-2421
電子装置部)名古屋
052-504-8179
熊 本 営 業 所
096-212-8903
新 潟 営 業 所
025-243-1865
鹿 児 島 営 業 所
099-251-9358
電 子 装 置 部
043-286-2422
大 分 営 業 所
097-552-3159
電 子 装 置 部)大 和
046-265-3302
沖 縄 出 張 所
098-868-5530
カスタマーセンター
部
支
田
支
店
0120-099-056
フリーダイヤル
キューキュー
国
支
九州・沖縄地区
州
支
コール
年中無休 24 時間受付
E-mail : [email protected]
この製品に関するお問い合わせは
安全に関するご注意
ご使用の前に、「取扱説明書」又はそれに準ずる
資料をよくお読みのうえ正しくお使いください。
■ 仕様は機能・性能向上などのため変更することがありますのでご了承ください。
SA17-3223C 2015年6月現在
2015-6ME
(2.5L)
0.5L