NAG IRIS Explorer 5.0 裸眼立体視モジュール導入説明書

NAG IRIS Explorer 5.0
裸眼立体視モジュール導入説明書
1/5
1
IRIS Explorer が対応する裸眼立体視とは
立体視とは、左右の目の位置が違うために生じるズレを認識することによって、もの
が立体的に見ることができる能力のことをいいます。本来2次元的な表現に限定され
ているディスプレー表示において、擬似的に立体的に見る事が出来るようにする手法
として、裸眼立体視があります。
裸眼立体視の手法として、以前は交差法や平行法(IRIS Explorer でも対応)がありまし
たが、IRIS Explorer では、シャープ株式会社が提唱する視差バリア方式による裸眼立
体視に対応しました。この方式の裸眼立体視では、画像を見る人は特別な道具(立体視
用のメガネ等)などの事前準備なしに立体視の画像を見ることが出来ます。また、色表
現を損なったりすることなく、高いレベルの立体視表現を体験することが出来ます。
IRIS Explorer では、本来高いレベルで実現していた可視化に裸眼立体視を加えること
で、さらに高いレベルの可視化を実現しました。
2
裸眼立体視モジュールのインストール
モジュールのインストールは以下の手順で行います。
(1)IRIS Explorer のインストールを行う。
(2)「IRIS Explorer 裸眼立体視モジュール CD」を CD ドライブにセット
(3)マイコンピュータを開いて、CD に「Render.exe」と「Render.mres」の
2つのファイルがある事を確認します。
2/5
(4)CDにある2つのファイルを、IRIS Explorer の modules フォルダーに
上書きコピーします。
コピー先は、例えば IRIS Explorer が「C:¥Explorer50」に
インストールされていた場合、「C:¥Explorer¥modules」にコピーします。
Render.exe と Render.mres を
上書きコピー
3
裸眼立体視 Render モジュールの使用法
サンプルマップ「chemistry」を例に取って説明します。
マップを開くと下図の様に Render で可視化されます。
この状態から説明します。
3/5
(1)裸眼立体視にするには
裸眼立体視状態にするには、IRIS Explorer の操作は必要ありません。
ハードウェアに付属する裸眼立体視用のボタン等をONにするだけです。
(シャープ PC-RD1-3D
ノートPCの場合は下図のボタンをONにする)
(2)立体視の強さを調整するには
Render のメニューの「View-立体感の設定」メニューを選択するか、
F2キーを押下しますと、下図の様なダイアログが表示されます。
そこで調整します。
(3)全画面表示にするには
Render のメニューの「View-FullScreen」メニューを選択するか、
F3キーを押下しますと、ディスプレー全体に Render 表示されます。
(4)パラメータを連続的に変化させて Render 表示させるには
Render のメニューの「View-Loop Setting」メニューを選択するか、
F4キーを押下しますと、下図の様なダイアログが表示されます。
4/5
上記の設定では、0.1∼1.0までの値を0.1ずつ増やしながら、
出力する設定になっています。また、描画から描画までの間隔を0.4秒
に設定しています。
この設定を他のモジュールに読み込ませるには、Render の Output
ポート「Event」を他のモジュールのパラメータを変化させたい
Input ポートにつなぎます。
例えば、Render の Event を Ball Stick の Radius に接続します。
(※モジュール操作に関しては、Getting Started P.11 「モジュール操作に慣れる」を参照下さい)
この状態で、Render のメニューの「View-Refire」メニューを選択するか、
F5キーを押下しますと、Render の可視化表示は以下のように変化します。
これは Render から Output ポート Event をとおして、Ball Stick の
Radius を変化させながら描画した結果です。
5/5