環境・社会報告書

環境・社会報告書
Environmental & Social Report
2012
株式会社
不動テトラ
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
1
FODOTETRA
CONTENTS
トップメッセージ
東日本大震災への取組み
3
4
Ⅰ.経営方針
1.経営理念・行動指針
2.環境方針
品質方針、安全衛生方針、個人情報保護方針、BCP 基本方針
6
6
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Ⅱ.環境活動報告
1.環境活動の推進
2.環境法規制の遵守
3.環境目的目標と実績及び環境活動コスト
4.事業活動による環境影響と環境配慮活動フロー
5.環境活動ハイライト
8
9
10
12
14
Ⅲ.社会活動報告
1.品質管理
2.労働安全衛生管理
3.人材育成
4.情報開示とコミュニケーション活動
5.社会貢献活動
会社概要
裏表紙
対象組織:株式会社不動テトラ(一部グループ会社を含む)
対象期間:2011 年度(2011 年 4 月 1 日~2012 年 3 月 31 日)一部記事は発行日現在の状況
発
行:2012 年 10 月
対象分野:株式会社不動テトラ 土木・地盤改良・ブロック環境事業の環境・社会活動
参考資料:環境省「環境報告ガイドライン 2012 年版」
編集部署:内部統制管理部、環境・社会報告書 WG
連 絡 先:〒103-0016
東京都中央区日本橋小網町 7-2
TEL 03-5644-8553 FAX 03-5644-8546
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トップメッセージ
未曾有の被害をもたらした東日本大震災から 1 年半が過ぎようとしております。本年に
入り復興事業も本格化しており、その事業推進は当社のまさに社会的責任、使命であると
考えております。一日も早く被災地の皆様が従前の生活を取り戻すことができるよう全力
で取り組んでまいります。
今年5月、当社は新たに「中期経営計画(2012 年度~2014 年度)
」を策定しました。
本計画では「利益重視の経営」を引き続き堅持しつつ、市場環境の変化に即応し所要利益
を確保できる経営基盤を築くことを課題としており、現在目標の達成に向け全社一丸とな
り邁進中です。
ここに、2011 年度の環境・社会活動実績をまとめ、
『環境・社会報告書 2012』を発行
いたします。ご一読いただき、皆様からの忌憚のないご意見を賜りますよう、お願い申し
上げます。
代表取締役社長
竹原
有二
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
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FODOTETRA
東日本大震災への取組み
2011 年
3月
◆
緊急対策本部の設置
東日本大震災発生に伴う諸問題に迅速かつ適切に対処するため、
地震発生当日、速やかに緊急対策本部を本社に設置しました。
初動対応が一定の効果を上げたと認められるまで、
対策会議を計 3
回開催し 5 月まで活動しました。
◆
初期対応
社員・関係者の安否確認を速やかに行うと同時に、施工中案件の被害状況の把握に取り掛かり、
人命最優先で対応する一方で、災害派遣要請への即応体制を整えました。
◆
被災港湾の航路啓開作業に「2001 テトラ号」を投入:小名浜港
社有起重機船「2001 テトラ号」に重機8台を積み込み、支援作
業のため、被災地に急行させました。船団は、3 月14日に神奈川
県久里浜港を出港し、時化等の影響を受けながらも、18日夕方に
福島県小名浜港に到着しました。入港後、潜水士による探査を開始
し、数百点におよぶ異常物を調査するとともに、車、沈船等の撤
去・陸揚げを行い、余震の続く中、当社社員と協力会社社員が一体
となり懸命の作業が続きました。「啓開」:障害を取り除いて道を切り開くという意味
◆
施工済み物件の調査
当社では、これまでお客様に納めた物件の被災状況を、地盤改良工・消波根固ブロック工などを
中心に、迅速に調査しました。地盤改良済みの箇所では液状化が認められないなど、改めて保有技
術の有効性が各所で実証されました。
2011 年
◆
~ 社長視察 ~東北支店を激励し、各地被災状況を確認
竹原社長は、5月24日、東北支店を訪問し、震災直後からの関係
5月
者の労苦をねぎらい、復旧に向けた今後の取り組みについて支店社
員を激励しました。さらに、被災現場を視察し、津波による壊滅的な
状況や改良済み地盤に被害が及んでいない箇所などを確認しました。
◆
関係各方面から、災害復旧支援に対して感謝状を授与される
2011 年
◇
中部地方整備局:災害対策車輌への輸送支援(中部支店)
7月
7 月 19 日、国土交通省中部地方整備局長より感謝状をいただきました。これは同局中部技術事
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2011 年
7月
務所からの災害復旧支援派遣要請に中部支店が応え、5 月 30 日から
災害対策車両(7t照明車)を宮城県の被災地から名古屋市の中部技
術事務所まで撤収・輸送する業務を行ったことに対して授与された
ものです。
◇
東北地方整備局:航路啓開作業での船舶作業(東北支店)
7 月 29 日、国土交通省東北地方整備局長より感謝状をいただきま
した。これは東日本大震災発生後、仙台塩釜港、相馬港、小名浜港
において航路啓開作業を行い、各港の早期応急復旧に尽力したこと
に対して授与されたものです。なお、同表彰式では、当社の協力会
社である興生建設㈱と三国屋建設㈱も感謝状を授与されました。
◇
2011 年
中日本高速道路株式会社名古屋支店:給油活動への支援(中部支店)
◆
宅地地盤の液状化対策への取組みを開始
今回の震災では主に関東地方で宅地の液状化被害がクローズアッ
9月
プされ、地盤対策の必要性が改めて広く認識されました。当社では豊
富な施工実績を有する大規模工事に加え、宅地地盤の耐震化向けに自
社技術の適用性をあらためて整理し、液状化の不安を抱える宅地への
対策方法の提案を開始しました。
2011 年
10 月
◆
事業継続計画(BCP)の改定、全社防災訓練の実施
東日本大震災での教訓を踏まえ、事業継続計画(BCP)をより現
実的で実践的なものとするため、10月 14 日付けで改定しました。
改定間もない10月26日には、東京湾北部直下型地震(震度6
強)を想定し、東日本大震災後初の全社訓練を実施し、緊急時の対応
手順が実践的に確認されました。
2012 年
◆
復旧工事の受注・着工
1 月~
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経営方針
経営方針
経営理念・行動指針
経営理念
独自の技術と創意工夫で、豊かで安全な環境づくりに貢
献します
たゆまぬ自己研鑽、環境変化への即応によって、一流の
行動指針
仕事を目指します
未来からの視点に立って、常に進化しつづけます
中期計画事業ビジョン
人と技術の融合、新しい未来の創造
環境方針
当社は、建設事業(土木、地盤改良) 及びブロック環境事業の独自技術とノウハウを統合して従来型の
市場を確保しつつ、今後拡大が見込まれる耐地震、津波、高潮、環境、都市再生への取組みを強化します。
これらの事業活動を通じて、次世代により良い地球環境を引継ぐ社会的責任を自覚し、持続的発展可能
な豊かな社会を実現すべく、環境保全に積極的に取組みます。
1.事業活動において、地球環境保全が重要事項の一つであることを認識します。
2.環境に関連する法規制及び当社が同意する要求事項を遵守します。
3.事業活動が環境に与える影響を的確に評価し、技術的に可能な範囲で、以下の項目について環境保
全活動を行います。
① 副産物の発生抑制とリサイクルの推進
② 省資源、省エネルギーの促進
③ 環境配慮設計への取組み
4.地域社会とのコミュニケーションを図り、地域環境に配慮した事業活動を行います。
5.事業活動に環境マネジメントシステムを適用し、継続的改善を図ります。
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品質方針
当社は、建設事業(土木、地盤改良) 及びブロック環境事業の独自技術とノウハウを統合して従来型の
市場を確保しつつ、今後拡大が見込まれる耐地震、津波、高潮、環境、都市再生への取組みを強化します。
1.企業の社会的責任を認識した事業活動を行います。
2.顧客の期待と要求事項を的確にとらえた事業活動を行います。
3.法令・規制要求事項を遵守した事業活動を行います。
4.建設市場の動向にあわせ、従来分野に加えて新規分野への取組みを強化した事業活動を推進しま
す。
5.事業活動に品質マネジメントシステムを適用し、継続的改善を図ります。
安全衛生方針
当社は、人命尊重の理念のもとに『安全最優先』で事業活動を行い、協力会社と連携して、労働災害お
よび公衆災害の絶滅、工事事故の防止、働く人たちの健康増進並びに職場環境の改善に努め、社会からの
信頼を得るとともに、会社の永続的発展を目指します。
《 安全衛生行動指針 》
1.全従業員の一人ひとりが意識を高め、安全衛生活動を自ら推進し、無事故・無災害の職場づくりを進
めます。
2.職場でのリスクアセスメントを実行し、労働安全衛生マネジメントシステムの適切な運用により、安
全衛生管理の継続的改善に努めます。
3.心とからだの健康づくりに取組み、快適で明るく働きがいのある職場環境をつくります。
4.労働安全衛生関係法令を確実に遵守します。
個人情報保護方針(プライバシーポリシー)
不動テトラグループは、業務上取得・利用させて頂く全ての個人情報について、個人情報保護方針を掲
げ、これに基づき取扱っております。
事業継続計画(BCP)の基本方針
1.「災害に強い会社」を目指します。
・ 社員及びその家族を守り、会社の被害を最小限に抑えます。
・ 日頃から事業継続の体制を整備、改善し、事業活動を早期に回復し、継続します。
2.「災害復旧活動による社会貢献」を目指します。
・ 社会資本の復旧、企業活動の復興など、発注者、取引先、行政などの関係者と連携し、復旧・
支援活動を積極的に展開します。
・ 近隣住民、地域社会の二次災害の防止、安全確保を図るとともに、援助・救援活動を積極的に
展開します。
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環境活動報告
環境活動の推進
地球環境保全が企業経営の重要事項のひとつであることを認識し、環境管理体制を確立し、推進してい
ます。
環境管理体制
環境マネジメントシステム体制
管理責任者(担当役員)
経営層
環境方針に基づき、建設部門
では、環境マネジメントシステ
環境マネジメントレビュー
建設事業品質環境委員会
オフィス環境委員会
内部監査
施工グループ
設計グループ
オフィスグループ
ム体制を3グループ(施工、設
計、オフィスグループ)に分け、
建設事業
工事部署
建設事業
作業所
設計部署
本社、本支店、営業所オフィス業務
環境目標を立案し、その達成に
向けた活動に取り組んでいます。
2006 年から環境マネジメント
システムで「ISO 14001」の
認証を取得し、運用しています。また、ブロック部門では、環境配慮商品の開発等、建設部門に準拠した
体制を運用しています。
外部審査
マネジメントシステムの有効性を維持するため、毎年 1 回第三者機関による審査を受けています。201
1年は、11月 29日~12月2日に審査登録機関(財団法人建材試験センター)により、ISO 外部審査
(環境マネジメントシステム第9回サーベイランス・品質マネジメントシステム第10回サーベイランス)
が実施されました。
審査の結果、不適合はなく、維持登録が認め
られました。また、検出された観察事項(環境
4 件、品質2件)は全て処置し、システムの改
善を図りました。
*写真
作業所での審査の様子
*写真
本社での審査の様子
内部監査
環境及び品質活動を有効に維持するための社内活動として、内部監査を毎年実施しています。監査方針
(計画)は、業務手順や仕組・活動状況に関する課題を踏まえ、毎年設定し直し、管理体制の改善を図っ
ています。
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観察事項を改善の機会と捉え、適正化・合理化を目指し、積極的に対応しています。2012 年10月現
在、2011 年度の観察事項のうち6割の処置が完了しています。
2011 年度
内部品質環境監査結果
監査対象
監査件数
不適合
観察事項
店内部署
環境0 7 件、品質 007 件
環境 000 件、品質 001 件
環境 05 件、品質 010 件
作業所
環境 012 件、品質 012 件
環境 000 件、品質 000 件
環境
計
環境 019 件、品質 019 件
環境 000 件、品質 001 件
環境 021 件、品質
16 件、品質 018 件
28 件
環境法規制の遵守
企業活動の前提として遵守すべき法令は広範で、環境法規制も多岐にわたります。当社では、事業活動
に関連のある環境法規制を特定し、遵守する仕組みを確立し、内部監査や各種パトロールで状況を確認し
ています。こうした取り組みの結果、全国の事業所、工事現場で環境法規制が遵守されています。
チェックリストの活用
建設工事は、異なる特性及び地域で施工されるため、工事毎に、適用さ
れる法規制も変わり、その把握は、労力がかかる作業となっています。当
社では、都道府県及び政令指定都市ごとの法規制チェックリストを準備し、
確認作業の効率化を図っています。
安全・環境パトロール
1~2 ヶ月に 1 回の頻度で実施する工事現場の安全・環境パトロールで、
環境法規制の遵守状況をチェックしています。
チェックの結果、改善を要する事項はパトロール記録に残し、工事作業所
は指示に従い改善し、実施記録を提出しています。
内部監査
内部監査においても、工事作業所が確認したチェックリストに基づき遵
守状況をサンプリング調査しています。
また、法規制遵守の仕組みの有効性を評価し、改善を図るようにしてい
ます。今年度の監査では、改正廃棄物処理法の対応が不十分なチェックリ
スト様式を発見し、改善を図りました。
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環境活動報告
環境目的目標と実績及び環境活動コスト
グループ毎に毎年環境目標を設定し、その達成に向けて取組み、継続的な改善を図っています。
環境目的目標と実績
2011年度の達成状況は下表の通りとなりました。特にオフィスグループでは節電対策が奏効し、電気
使用量を大幅に削減することができました。
○2011 年度目標と実績及び 2012 年度目標
グループ
2011 年度
目的
地球温暖化防止
施工
(施工業務)
環境社会貢献促進
設計
(設計業務)
目標達成評価:◎大幅に達成、○達成、△未達成、×大幅に未達成
環境配慮設計の推進
地球温暖化防止
循環型社会形成
オフィス
(オフィス業務)
環境経営の充実
環境社会貢献促進
目標
施工段階における CO2 発生の抑制
【目標値】
(土木)2008 年度比削減量 200kg-CO2/億円以上
(地盤)陸上工事 2008 年度比削減量
500kg-CO2/億円以上
海上工事 2008 年度比削減量 2000kg-CO2/億円以上
作業所における地域環境社会貢献活動の促進
【目標値】
(土木)顧客評価点(社会性)の満点に対する割合 75%以上
(地盤)顧客評価点(社会性)の満点に対する割合 70%以上
地球及び地域環境に配慮した設計・技術提案
【目標値】
(土木)① 総合評価案件:加算点得点比の年間平均 80%以上
② 総合評価案件以外:採用率 70%以上
(地盤)① 総合評価案件:加算点得点比の年間平均 75%以上
② 総合評価案件以外:採用率 85%以上
電気使用量(総量)を 2010 年度以下にする
【目標値】
1,388,870kwh 以下
事務用品グリーン購入の推進
【目標値】
グリーン購入率 72.1%以上
環境意識向上活動の継続
【目標値】
環境意識の向上を推進するための社内広報活動の実施(オフィスレターの発行 4 回/年)
地域の緑化・美化活動、環境ボランティア活動の推進
【目標値】
各サイト 1 回以上(又は作業所活動の提供)
実績
243kg-CO2
地盤
陸: 629kg-CO2
海:3462kg-CO2
土木
76.0% ○
地盤
68.8% △(1 件)
土木
①076.5% △
②100.0% ○
地盤
①088.0% ○
②082.0% △
△
79.2%
○
年 4 回発行
○
各サイト 1 回以上実
施(計回)
◎
と、前年度と比べ減少しました。
なお、建設事業は、建設場所の特性や工事内容により、環境保全対応も大幅に異なります。そのため、
投資額も、毎年、増減する事業形態となっています。
*算出にあたっては、業界3団体(現:社団法人日本建設業連合会)にて公表の「建設業における環境会計ガイドライン 2002 年版」
及び環境省公表による「環境会計ガイドライン 2005 年版」を参考としました。
*環境保全コストについては、以下の項目について算出しています。
①事業エリア内コストは、公害防止と資源循環(施工段階での産業廃棄物の処理・処分等)に要した費用を算出しています。
(※サンプリング現場の費用を売上髙比率で換算し全社費用を算出)
②上下流コストは、環境配慮設計に関わる人件費を算出しています。
③研究開発コストは、2011 年度より研究開発費総額で算出しています。この変更に伴い 2010 年度については、135 百万円から
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○
◎
毎年、環境活動コストを環境関連投資額としてとりまとめています。2011年度の投資額は、9.8 億円
10
◎
1,066,645kwh
環境活動コスト
302 百万円に修正しました。
評価
土木
2012 年度は、更に厳しい目標値を設定し取組みを継続することにしました。
2012 年度
目標
2011 年度からの変更点
施工段階における CO2 発生の抑制
【目標値】
(土木)2008 年度比削減量 300kg-CO2/億円以上
(地盤)陸上工事 2008 年度比削減量
750kg-CO2/億円以上
海上工事 2008 年度比削減量 3000kg-CO2/億円以上
作業所における地域環境社会貢献活動の促進
【目標値】
顧客評価点(社会性)の満点に対する割合 80%以上
削減量をそれぞれ上乗せ
地球及び地域環境に配慮した設計・技術提案
【目標値】
① 総合評価案件:加算点得点比の年間平均 80%以上
② 総合評価案件以外:採用率 2011 年実績以上
①
②
電気使用量(総量)を 2011 年度以下にする
【目標値】
1,066,645kwh 以下
事務用品グリーン購入の推進
【目標値】
グリーン購入率 79.2%以上
環境意識向上活動の継続
【目標値】
環境意識の向上を推進するための社内広報活動の実施(オフィスレターの発行 4 回/年)
目標値を 2010 年度実績以下から 2011 年度実績値以下に変更
地域の緑化・美化活動、環境ボランティア活動の推進
【目標値】
各サイト 1 回以上(又は作業所活動の提供)
変更なし
5%上乗せ
5%上乗せ
運用実績を踏まえ、限界値に達しているため、目標値を“2011 年度実績値
+5%以上”から“2011 年実績以上”に変更
目標値を 2010 年度実績以下から 2011 年度実績値以下に変更
変更なし
(単位:百万円)
分類
1.事業エリア内コスト
2.上下流コスト
3.管理活動コスト
4.研究開発コスト
5.社会活動コスト
6.環境損傷コスト
合計
内容
公害防止コスト
資源循環コスト
環境配慮設計費
環境マネジメントシステム運用及び人件費
環境情報の開示及び環境広告のコスト
環境負荷監視コスト
従業員及び協力会社への環境教育費用
環境保全関連の研究開発コスト及び人件費
本・支店及び作業所周辺への美化及び緑化対策コスト
環境関連団体への寄付等のコスト
自然修復コスト、環境関連瑕疵補修費
環境関連補償費、災害緊急準備費
2011 年度費用
(単位百万円)
2010 年度費用
(単位百万円)
597
611
50
36
37
48
235
302
16
14
46
41
981
1052
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環境活動報告
事業活動による環境影響と環境配慮活動フロー
土木事業、地盤改良事業、ブロック環境事業では、多くのエネルギーと資材が投入され、廃棄物、CO2
等多くの環境負荷物質が排出されます。当社では、環境負荷低減のため、事業に伴う活動内容と環境への
影響を把握しています。2011 年度の結果は、以下の通りとなりました。
事業概要
土木事業
道路、トンネル、橋梁、下水道
等の陸上土木工事と港湾、埋立
護岸、海岸等の海上土木工事の
施工
地盤改良事業
ブロック環境事業
陸上・海上の地盤改良工事の施工
港湾・漁港・空港・河川・海岸等
の護岸に使用される消波、根固ブ
ロック製作用の鋼製型枠の賃貸
INPUT
INPUT
軽油、ガソリン、電気、水、ガス、用紙、事務用品
店・営業所
業
務
営業
環境活動
OUTPUT
12
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
研究開発/設計/その他業務
環境活動
環境活動
環境製品技術営業
エコカー導入
省燃費運転
省資源・省エネ活動 事務用品のグリーン購入活動
環境配慮設計 環境関連技術開発
地域環境社会貢献活動
OUTPUT
OUTPUT
CO2、排ガス
騒音、振動
CO2、排水、廃棄物
OUTPUT
INPUT
施工段階投入エネルギー
完成工事高
電力
軽油
重油
灯油
主要資材
51,101 百万円
:14,289 千 kwh
:06,696 千 L
:00,704 〃
:000,34 〃
施工段階CO2排出量
25 千 t-CO2
生コン
:131 千㎥
鉄 筋
: 18 千 t
砕 石
: 92 千㎥
セメント、固化材:169 千 t
エコガイアストン:225 千㎥
オフィス活動CO2排出量
0.42 千 t-CO2
※主要資材のうち以下をグリーン調達しました。高炉
生コン:48 .7 千㎥、高炉セメント:45.2 千t、エコ
建設産業廃棄物
ガイアストン 225 千㎥
オフィス活動
電
用
力
紙
総建設廃棄物:46 千 t
:1,066 千 kwh
:00,16 千 kg
リサイクル率:100.0%
注1:施工段階CO2 排出量(14頁も同様)は、施工段階投入エネルギーをCO2換算しています。(2011年度は、サンプル34現場より算出)
注2:主要資材は、発注数量で算出しています。
注3:電力使用量の換算係数は、0.400Kg-CO2/kwh を採用しています。(日本経団連値(各年変動)引用)
オフィス活動の電力使用量は、本社及び 12 本支店並びに営業所の数量を集計しています。
INPUT
電力、水、重油、軽油、ガソリン、灯油、資機材
工事現場
購買
施工
環境活動
環境活動
グリーン調達
対策型機械の導入
省燃費運転
地球温暖化防止、大気汚染防止、水質汚濁防止、騒音・振動防止、悪臭防止、土壌汚
染防止、地盤変位防止、廃棄物適正処理、リサイクル、化学物質管理、省エネ、緑地
保全、自然環境保全、野生生物種保護、海洋環境保全、環境社会貢献活動
OUTPUT
OUTPUT
CO2、排ガス
騒音、振動
排ガス、排水、騒音・振動、CO2、廃棄物、有害物質、地盤変位
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環境活動報告
環境活動ハイライト
当社の事業は、土木事業本部と地盤事業本部からなる「建設部門」と、消波根固ブロックの型枠賃貸や
環境商品販売を行う「ブロック部門」に大別されます。両部門における環境に配慮した様々な活動例をご
紹介します。
施工業務における環境配慮活動
施工グループでは、全社共通の活動並びに各工事の特性を考慮した独自の活動に取り組んでいます。
◆
地球温暖化防止活動
全社作業所の環境目標として、CO2 削減活動への取り組みを継続しています。アイドリングストップ
等の重機の省燃費運転教育を全国の
現場で行い、協力会社への指導を徹
底し、年々効果を上げています。
*写真
地球温暖化防止啓蒙垂れ幕掲示の様子
■年度別 作業所からの CO2 排出量
②使用量
(千)
CO2発生量
①×②(t)
項目
単位
①換算係数
電力
kwh
0.400
14,289
5,716
灯油
L
2.491
34
86
A重油
L
2.710
704
1,909
L
2.589
6,696
17,338
軽油
合計
CO2排出量
(t-CO2 /億円)
■2010 年度作業所からの CO2 排出量
100
25,049
86.9
80
60
73.9
72.1
61.5
52.2
48.2
40
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
年度
■
輸送量の抑制、輸送距離の短縮、機種能力の変更(壱岐市汚泥再生処理センター建設工事作業所)
汚泥再生処理施設を建設する本工事では、設計を見直し鋼材 100t
を削減するとともに、輸送車両を 10tから 25tへ大型化することで、
輸送回数を減らし、さらに、発生土の搬出先を発注者の承諾を得て、指
定処分場(16km 先)から隣接する市有地(500m)へ変更しました。
その結果、輸送距離を短縮し CO2 削減とコスト縮減を実現しました。
■活動効果(CO2削減効果)
数値データ
項目
電 力
灯 油
A 重油
軽 油
14
単位
①換算係数
kwh
L
L
L
CO2 発生量合計
活動の効果
0.400
2.491
2.710
2.589
■
活動前
CO2発生量
①×②kg
0
0
0
27,466
71,109
④
71,109
(④-⑤)/④×100:
②使用量
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
活動後
CO2発生量
①×③kg
0
0
0
3,732
9,662
⑤
9,662
86.4%削減
③使用量
◆鋼材量の低減、輸送車両の大型化
海上輸送は同回数のため考慮せず、陸上輸送のみで比較
◇見直し前 鋼材 400tを 10t車で運搬(66 台分)
・400t/(10t×0.6)×115km×2÷2.5km/L=6,133L
◇見直し後 鋼材 300tを 25t車で運搬(20 台分)
・300t/(25t×0.6)×115km×2÷1.5km/L=3,066L
◆残土排出先の変更
ダンプ1台当たり運搬土量 6 ㎥ 燃費 2.5km/Lとする。
◇指定処分場(16km 先)に運搬した場合
・10,000 ・/6 ㎥×16km×2÷2.5km/L=21,333L
◇隣地市有地(500m)に運搬した場合
・10,000 ・/6 ㎥×0.5km×2÷2.5km/L=666L
◆
地域環境社会貢献活動
また、全国で施工中の工事現場では、地域環境社会貢献活動の推進にも取り組んでいます。作業所周辺
の清掃、草刈等の美化活動をはじめ、
工事施設設置に伴い周辺との景観調
和に配慮するなど、様々な活動を実
施しています。(※詳細は、31 頁~
参照)
*写真
◆
道路清掃の様子
廃棄物の削減及び資源のリサイクル活動
工事現場からの排出される廃棄物の削減と資源のリサイクル活動を推進しています。
■
建設廃棄物の総排出量の推移
2007~2011 年度における作業所からの建設廃棄物
80,000
アスファルト塊
コンクリ-ト塊
木くず
建設汚泥
混合廃棄物
その他(特管含む)
排出量(t)
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
の総排出量の推移は左図の通りです。
リサイクルを妨げる要因の一つである混合廃棄物の削
減に取組んでいます。(混合廃棄物排出量 2007 年度:
804t
2008 年度:434t
2009 年度:308t
2010 年度:172t 2011 年度:540t)
20,000
10,000
0
2007年度
■
2008年度
2009年度
年度
2010年度
2011年度
再生資源の利用率
本データは、建設副産物情報交換システムより抽出し
再生資源利用率
(%)
100
たもので、代表的な28現場を取り纏めたものです。
80
2007~2011 年度における作業所での再生資源の利用
60
40
アスファルト
率は左図の通りです。現場に搬入する建設資材について
土砂
は、再生資源の積極的利用を図っています。2011 年度
砕石
において再生資源利用率は、土砂 73.1%(99,345m
20
3)、アスファルト 53.6%(767t)、砕石 5.3%
(7,620m3)となっています。2011 年度は新材でぐ
0
2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度
年度
建設廃棄物のリサイクル率(%)
■
り石を購入する海洋工事の割合が高かったため、砕石の
再生資源利用率は縮小しました。
建設廃棄物の適正処理
本データは、建設副産物情報交換システムより抽出
100
したもので、代表的な28現場を取り纏めたものです。
2007~2011 年度における作業所での特定建設資材
98
96
コンクリ-ト塊
アスファルト塊
94
建設発生木材
の再生資源利用促進率(リサイクル率)は左図の通りで
す。各現場では、廃棄物を資源として循環利用できる
よう特定建設資材の適正処理を行っています。2011
年度のリサイクル率は、コンクリート塊(100%)、
92
アスファルト塊(100%) 、建設発生木材(100%)
90
2007年度
2008年度
2009年度
年度
2010年度
2011年度
となっています。
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
15
環境活動報告
◆
その他の活動
工事現場では、CO2 削減・廃棄物削減の他、各所固有の状況に応じ、工事特性を考慮した様々な対策を
実施しています。
■
土砂飛散防止対策(ささしまライブ 24 都計笹島線道路改良工事作業所)
名古屋駅近くで進められている土地区画整備事業における道路改良工事では、土砂の場外搬出に際し、
タイヤ洗浄機(スパッツ)を設置してタイヤの泥落しを実施するとともに、定期的に周辺道路の散水を実
施して、土砂飛散を防止しました。
*写真
■
タイヤ洗浄機の設置状況
*写真
散水車による散水状況
粉塵及び海洋保全対策(別府港海岸(北浜地区2)護岸築造工事作業所)
海水浴場に近接する地区での海岸工事では、水質汚濁に細心の注意を払いました。ガット船(運搬船)
から捨石投入に用いる底開バージへの石材受入れにあたり、船倉内の石材に散水を行うことで、積み替え
時の粉塵発生の抑制並びに捨石投入後の濁りの低減を図りました。
*写真
■
散水状況
海洋環境保全対策(平成 22 年度四日市港霞ヶ浦北ふ頭地区道路(霞 4 号幹線)橋梁(P9~P11)下部工事作業所)
当社では船舶や重機を使用した海洋工事を多数施工しています。本工事においては、海洋への油脂類や
ゴミ等の流出防止のため、仮桟橋を架設し、鋼管矢板基礎の頂版コンクリートの打設が完了するまで、汚
濁防止膜を設置しました。また、大型機械から燃料やオ
イルが流出し周辺海域を汚染することに備え、油吸着マ
ットとともに二次汚染防止型油処理剤を準備しまし
た。
*写真
16
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
汚濁防止膜設置状況
*写真
油処理剤
■
グリーン調達の推進(姫路第二発電所設備更新工事のうち主要建築工事(2工区)作業所)
発電施設を更新する本工事では、地盤改良工の中詰材に、鉄の製造工程で副産物として発生する鉄鋼ス
ラグを原料とするリサイクル材“エコガイアストン”を提案し採用されました。エコガイアストンは、当
社と新日本製鐵株式会社(現新日鐵住金株式会社)が共同で申請し、NETIS(国土交通省:公共工事にお
ける新技術情報提供システム)に登録された技術です。
*写真
■
*写真
地盤改良工全景
地盤改良中詰材
鉄鋼スラグのリサイクル製品
エコガイアストン
騒音・振動、水質汚濁防止対策(二ヶ領上河原堰改築作業所)
近年、鮎の遡上数が増加傾向にある多摩川をせき止める本工事では、コンクリートはつり工、ウォータ
ージェット工施工時に発生する濁水が、
川へ直接流出しないように努めました。
また、住宅街が近く、河川敷利用者も多
いため、現場から発生する騒音・振動の
把握に努め作業しました。
*写真
■
汚濁処理機の設置状況
*写真
騒音振動計設置状況
騒音・振動対策(東京外環自動車道 小山高架橋北(下部工)工事作業所)
市街地地域(DID)で進められている本工事では、近隣に配慮し、低騒音・低振動型の建設機械を使用
するとともに、防音シートを設置し、騒音・振動の低減に努めました。また、杭施工時には、近隣精密工
場の隣地境界線で振動測定を行い工事による影響がないことを確認しました。
*写真
バケット型低騒音・低振動 *写真
土砂ふるい分け機
防音シート設置状況
*写真
振動測定状況
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
17
環境活動報告
■
生物多様性保全対策(紀勢自動車道 駒トンネル工事作業所)
山岳トンネルを建設する本工事では、鮎や希少な魚が生息する下流の清流“大内山川”への濁水流出に
留意し、以下のような対策を実施し、汚濁の低減を実現しました。
①
大型土嚢と仮排水管による、水の切回しを行い、濁水の発生を抑える
②
工事箇所の下流に大型土嚢で仮沈砂池を設置し濁水を低減する
③
濁水管理表を作成し、日々点検を行う
*写真
■
大型土嚢と仮排水管による *写真
水の切り回し
大型土嚢による仮沈砂池
*写真
濁水管理表
水質汚濁防止対策(北海道新幹線、岡町高架橋工事作業所)
水田地帯に新幹線を新設する本工事では、使用する燃料や作動油などの油が用水路に流出した場合、周
辺水田に多大な被害をもたらす恐れがあるため、すべての用水路に油吸着型のオイルフェンスを設置し、
各所に油吸着材も常備し、緊急時対応の体制をとりました。
*写真
オイルフェンス設置状況
*写真
オイルフェンス設置状況
*写真
油吸着材
また、コンクリートポンプ車の洗い場を現場内に設け、自動中和処理装置を設置し、洗い水の PH 調整
(PH:6.7~7.5)を施し、放流しました。
*写真
18
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
ポンプ車洗い場設置状況
*写真
自動中和処理装置設置状況
■
騒音防止対策(別府港海岸(北浜地区2)護岸築造工事)
遊歩道を挟み観光ホテル群の目の前で施工する本工事では、以下の騒音防止対策を実施しました。
基礎捨石工で一般的に行なわれているガット船による投入では、オレンジバケットで石材を掴む際の衝
撃音、クレーン旋回音、石材の海中への落水音等が連続的に発生します。本工事では、大量の石材を船倉
から一度に直接海中に投入できる“底開バージ”を使用することで、1回当たりの投入量を増やし作業時
間を短縮させ、騒音発生の回数を削減しました。
通常行なわれる潜水作業では、事故防止を目的として、船舶からの指示音声や潜水士の呼吸音を外部拡声
スピーカーで作業区域に常時流し続けます。本工事では、ヘッドフォン通話装置の使用により、外部拡声
スピーカーの使用を控え、潜水士の安全確保を徹底しつつ、外部流出音を抑制しました。
また、起重機船のエンジンハウスを防音シートで囲み、稼動中に大音量で発生するエンジン音の拡散防
止に努めました。
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
19
環境活動報告
■
海洋保全、騒音対策(鹿児島港(新港区)岸壁(-9m)(改良)(耐震)沖側地盤改良工事作業所)
供用中の港湾で、岸壁に地盤改良船を着岸して行う工事であったため、発電機・コンプレッサー・モー
ターに防音壁を設置し、騒音の低減を図
りました。また、船上の機器から海上に
油が流出しないようオイルガードを設
置しました。
*写真左 地盤改良船 全景
*写真右 発電機へのオイルガード及び防
音壁設置状況
■
砂塵飛散、地盤変位低減、騒音対策(幕張ベイタウン H7 街区工事作業所)
団地街での地盤改良工事であったため、静的締固め砂杭工法である SAVE 工法を採用し、騒音と振動の
軽減に努めました。
また、変位緩衝工により地盤変位の
低減を図る他、地盤改良機ホッパーに防
塵ネットを設置して、砂塵が飛散しない
よう配慮しました。
*写真左
*写真右
■
ホッパーの防塵ネット
SAVE 工法施工状況
既存構造物の変位、砂塵対策(大宮西部地区西-2-3 工区外整地その他工事作業所)
河川・道路等の構造物が近接する都市開発事業における宅地造成地の地盤改良工事であったため、周辺
変位を大幅に低減できるCI-CMC工法を採用し、既設構造物の変位計測を行い施工することで対応し
ました。
また、工事現場から砂塵が近隣に飛
散しないよう防塵ネットを設置すると
ともに、散水車による散水を行いました。
*写真左
*写真右
20
CI-CMC施工状況
右奥の緑が防塵ネット
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
ブロック型枠賃貸及び環境商品販売業務における環境配慮活動
ブロック環境事業本部では、自然環境保全、廃棄物低減、景観向上等に寄与する提案に、継続して取り
組んでいます。
◆ 環境と共生する被覆ブロック「ペルメックス」
ペルメックスは、環境共生機能を有するブロックで、長い稜線と五つの開口部により海洋生物の多様な
生育・生息環境が創出されます。
福井県越前漁港城ヶ谷北防波堤のマウンド被覆として採用されたペルメックスの設置5ヵ月後調査を
2010 年4月に実施し、さらに設置約2年後の調査を 2011 年 10 月に実施しました。クロメなどのコン
ブ科海藻は、稜線部に着生しやすいことが知られていますが、2011 年 10 月調査では、稜線部にクロメ
が繁茂していました。また、開口部にはアワビやサザエも確認されるなど、ペルメックスは様々な生物の
生息場となって環境と共生しています。
*写真 クロメが繁茂している
*写真 設置5ヵ月後の状況
で、クロメの幼体の着生が見ら が、稜線部には特に多く見られ
る。(2011年10月)
れる(2010年4月)
◆
*写真 開口部に見られたアワ
ビ(2011年10月)
はねる
魚道ブロック“跳流”による落差工の改善
静岡県伊東市内を流れる伊東宮川には、アユ・ウナギ等の回遊魚が生息していますが、落差工は回遊魚
の遡上を阻害しており、また既設魚道は機能を十分に発揮していないため、落差工の改善が課題になって
います。
河川整備を担当する静岡県熱海土木事務所は、魚類の専門家のご意見を参考にして落差工の改善を進め
はねる
ていますが、2010・2011 年度工事において魚道ブロック「跳流」が採用されました。新たに設置した
魚道の役割や魚類の生態を学習するため、地元小学生を対象とした「魚道学習会」が宇佐美流域会議によ
り 2011 年 5 月開催されました。
*写真
施工前の状況
*写真
施工後の状況
※流速の緩和、多様な流れの創出等により魚の移動しやすい川に生まれ変わりました。
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
21
環境活動報告
設計・開発業務における環境配慮活動
設計グループでは、社会的ニーズ・お客様の声・施工現場からのフィードバック等を踏まえ、環境に配
慮した工法・技術の開発に取り組んでいます。また、実証実験を経て実用化された技術の積極的提案に努
めています。
◆
環境配慮工法及び技術
■
SAVE-SP工法
SAVE-SP工法は、超小型の施工機械を用いてポンプ圧送可能な状態にした砂(流動化砂)を、ロ
ッドを通して地中に圧入することで、地盤を締固める液状化対策工法です。
SAVE-SP工法では、振動式サンドコンパクションパイル(SCP)工法のようにバイブロハンマ
を使用しないので、静かに地盤
を締め固めることができます。
無振動・低騒音の特徴に加えて、
超小型の施工機械や自然材料
(砂)を使用することで、環境に
やさしく、地盤になじみやすい
工法です。(図、写真)
発電機
分電盤
水槽
バックホウ
*写真左
*写真中
*写真右
*図
超小型施工機
流動化砂製造プラント
流動化砂の状況
SAVE-SP 工法の施工機械の構成
流動化砂製造プラント
流動化砂圧送ポンプ
材料砂
超小型クローラ施工機
■
圧力流量計
CI-CMC工法
CI-CMC工法は、深層混合処理工法で用いている固化材の吐出方法において、エアーと固化材(ス
ラリー)を霧状に吐出するエジェクター吐出方式を採用することで、貫入時の回転負荷の低減・攪拌効率
の向上を図った工法です。これによって、大径の改良体を高品質で施工することが可能となり、結果とし
て環境負荷の低減に寄与できる工法です。(写真)
また、エアーリフト効果により、周辺変位を大幅に低減することが可能となり、周辺構造物への影響を
極力少なくすることができます。
さらに、CI-CMC工法の施工時に排出される自硬性排泥は、既設改
良体上に敷設することによって、改良体に作用する施工機荷重を分散させ
る効果も期待でき、環境にも優しい工法です。
*写真
22
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
CI-CMC工法
エジェクター吐出状況
FTJ工法
■
FTJ工法(2流線式セメントスラリー噴射撹拌工法)は、撹拌翼の先端からセメントスラリーを高圧
で噴射する工法であり、構造物との密着施工が可能な地盤改良工法です。特徴として、段差のある2本の
噴流が地盤を切削撹拌混合することで、従来の、噴射ノズルが1箇所(1流線)に比較して、高圧噴射密
度を同一とする場合、2倍の速度で改良体の造成が可能となります。さらに、大きな断面の造成を実現す
るため、撹拌噴射軸を2軸とする開発を行いました。(写真参照)
この結果、高速造成および大断面造成により大容量施工が可能となり、工期短縮、コスト縮減による環
境負荷低減に貢献しています。
*写真
◆
FTJ 工法施工状況
土壌・地下水汚染への取組み
当社は土壌汚染対策法に基づく指定調査機関(環2003-1-438)の指定を受け、土壌、地下水汚染の
調査、移流・拡散分析による環境影響評価、浄化対策の立案・実施、浄化効果モニタリングまでトータル
エンジニアリングで対応しています。
揮発性有機化合物(VOCs テトラクロロエチレン等)による汚染土壌・地下水の浄化対策としては、微
生物による有害物質の分解ゾーンを形成(バイオフェンス)することで汚染地下水の敷地外への拡散防止
対策や土壌還元法による化学処理と栄養剤利用の微生物処理のハイブリッド工法による原位置浄化などを
実施しています。
重金属汚染土壌・地下水対策としては、シアンバイオ処理やフッ素浄化工法の開発をおこなっていま
す。
*写真上
*写真下
土壌還元法(CI-CMC 混練工法)
イオフェンス(微生物活性のための活性化剤注入状況)
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
23
環境活動報告
オフィス業務における環境配慮活動
オフィスグループでは、全国の拠点毎に組織する活動単位を「サイト」と名付け、地球温暖化防止を中
心に、各種活動に取り組んでいます。
◆
省エネ・省資源活動
■
電気及び事務用紙使用量の削減活動
2500
200
等に取り組んでいます。事務用紙使用量の削減については、裏
2000
190
1500
180
1000
170
500
160
紙の再利用、プロジェクター等 OA 機器の利用、両面及びレイ
アウト印刷の活用等に取り組んでいます。
千kwh
への転換、こまめな消灯、クールビズ及びウォームビズの実施
0
当社オフィスの電気使用量及び事務用紙使用量は、右表の通
150
2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
年度
り推移しています。
■
百kg
電気使用量の削減については、事務所面積及びレイアウトの見直し、OA 機器の削減及び省エネ型器具
電気使用量(千kwh)
用紙使用量(百kg)
2011 年度 夏季・冬季の節電対策
2011 年度については、社会的要請に応じ、夏季・冬季の電力対策期間を定め、期間中の削減目標値を
設けて各種の対策に積極的に取り組みま
した。その結果、年間で-23.2%と大幅
な電力使用量の削減を達成しました。
*写真
事務用品のグリーン購入活動
9000
100
ます。購入の際には、当社提携企業が定めたグリーン購入基準
8000
90
7000
80
6000
70
5000
60
に準拠し選定しています。2011 年度は、フォルダー、ファイ
ル、コピー用紙、文具、印刷物を中心に事務用品全体の 79.2%
をグリーン購入により調達しました。
千円
業務で使用する事務用品のグリーン購入を積極的に行ってい
4000
(%)
■
左:運転管理表による空調機半減運転
中:窓際照明の間引き
右:窓に断熱層を形成する省エネスプレ
ー塗布
50
2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
事務用品購入額(千円)
■
グリーン購入率(%)
エコカーの導入
2007 年度より全社で社用車へのハイブリッド車導入に取り組んでいます。2010 年度までに 19 台導
入し、2011 年度は、さらに 5 台導入しました。
24
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
◆
その他の活動
■
Let'sエコライフ活動
(社)日本建設業連合会が推奨する『おウチでできる簡単な
家庭内でのCO2削減活動 参加数と削減量(2011年度)
CO2 削減方法「Let's エコライフ」
』運動に賛同して開始した運
トラ版」エコチェックシートを作成しています。2011 年度は
モニター数が減少したにもかかわらず、目標とする 900g/日
以上のCO2削減を達成している世帯が増加しており、取組み
200
モニター数
動です。2009 年度からは参加者の意見を反映させた「不動テ
233
250
150
100
50
214
84
108
102
55
31
23
50
94
56
48
0
2009年度
2010年度
2011年度
年度
の定着が伺えます。社会貢献活動を企業内にとどめず、「うち
2
CO2削減量1000g/日以上
CO2削減量900g/日以上~1000g/日以下
2
CO2削減量900g/日以下
2
モニター数
エコ!」啓発活動に取り組んでいます。
■
エコキャップ運動
NPO法人エコキャップ推進協会による「ペットボトルのキャップを集めて世界の子供
たちにワクチンを届ける」活動の趣旨に賛同し、当社では複数のサイトが活動に取り組ん
でいます。
2011 年度の回収個数は、33,216 個でポリオワクチンに換算すると約 41 人分とな
りました。(注:約 800 個で1人分のポリオワクチンを購入できます。約 400 個が焼却
されると 3.15kg の CO2 が発生します。約 262kg の CO2 の発生を抑制しました。)
■
オフィスライフの発行
社員全員の環境意識の向上を目的に、本社総務人事部では「環境に優しいオフィスライ
フ」を発行し、社内での情報共有と啓発、啓蒙を促進しています。既に取り組んでいるチ
ャレンジ 25 や全国のサイトでの取組みの他、2011 年度は特に節電について取り上げ
ています。
Vol.19
Vol.20
Vol.21
Vol.22
家庭でできる節電
ウォームビズ
エコチェックシート
グリーンカテーン
グループ会社での取り組み
当社が 100%出資する風力発電事業会社では、福岡県北九州市で風力発電
機1基(出力 1,990Kw、CO2 発生量は石油火力の約1/25)の運転を 2006
年 11 月から開始し、2011年度の発電量は、約 300 万 kwh になりました。
(注:一般家庭 821 世帯分の年間消費電力量に相当)
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
25
社会活動報告
品質管理
お客様のニーズを的確に捉えた構築物、サービスを提供することを重要な課題と認識し、品質管理活動
を強化して、顧客満足の向上を目指しています。
品質管理体制
建設部門・ブロック部門ともに、独自
情報共有フィードバック
の技術とノウハウを活用し、お客様のニ
営業
ーズに的確に応えるため、専門的立場か
ら確かな成果品を提供する仕組みを構築
受注前検討会
データベース
設計
設計審査・検証
積算
受注前検討会
施工
検査・試験、検討
引渡
施工実績(瑕疵)報告
し、運用しています。また、建設部門で
は、ISO9001 の認証を取得し、運用し
ています。これらは、内部監査や各種パ
トロールにて定期的にチェックされ、適
正化や改善が図られています。
内部監査
ノウハウの蓄積と継承
全社的な技術力の蓄積と継承を目的として、技術情報や施工事例を、
建設部門では「工事情報システム」、ブロック部門では技術情報システ
ム「テクノドック」にデータベース化しています。資料を一元管理し、
技術情報・ノウハウを共有化しています。また、機械や型枠の配置・配
転管理についても、独自のシステムにより、お客様にタイムリーかつ適
切にサービスを提供する体制を整えています。
技術発表会
技術力の向上と蓄積、技術情報の共有化を目的に「不動テトラ技術発
表会」を毎年開催しています。6 回目となった 2011 年は、11 月 17
日に本社で開かれ、22 編の発表がありました。会の様子は、全国の本支
店、現場作業所へもテレビ会議システムで中継され、活発な意見交換が
行われました。
26
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
委員会
会議
報告書
技術発表会
・不具合
・創意工夫
・技術
・ノウハウ
・施工実績
労働安全衛生管理
安全を最優先し、働く人が安心できる職場環境の整備に努め、社会からの信頼を得られる企業を目指し
ています。
労働安全衛生マネジメントシステム
当社は、安全衛生水準の向上を図るため、安全衛生方針のもと、労働安全衛生マネジメントシステム
(不動テトラコスモス)の適切な運用により労働安全衛生活動を実践しております。
◆
安全成績
2011 年度の当社の安全成績は度数率0.74、強度率0.02となりました。
今後も安全衛生方針のもと労働災害および公衆災害の絶滅、工事事故の防止を目指します
災害率(度数率・強度率)の推移
5
災害率
4
度数率:
3.61
100 万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者
3
1.84
2
1.86
数で、災害発生の頻度をあらわします。
強度率:
強度率
0.74
0.58
1
0
2.47
度数率
0.07
2007年
0.04
0.03
2008年
2009年
2010年
1,000 延実労働時間当たりの労働損失日数で、災害
の重さの程度をあらわします。
0.02
2011年
経営者現場パトロール
7月の全国安全週間および10月の衛生週
間には、本社幹部による全国の主要現場パト
ロールを実施しています。このパトロールの
点検結果は関係者全員に水平展開し、日々の
安全衛生管理活動に繋げています。
全社安全大会および各地区安全衛生推進大会
毎年5~6月にかけて本社では全社安全大会、全国の拠点においては安
全衛生推進大会を実施しています。大会では社員および協力会社に年度安
全衛生管理計画および重点施策を周知するとともに、安全衛生管理が優秀な
作業所、協力会社への表彰を行い、安全衛生管理への意識を高めています。
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
27
社会活動報告
人材育成
人権尊重を貫き、 社員の個性を尊重し、多様な人材が能力を発揮できる人事制度と快適でゆとりある
職場環境づくりを目指しています。人を人材から人財へと育み、その人財が技術を磨き、社会基盤を築く
よう不動テトラは、人と技術の融合、新しい未来の創造に努めています。
教育・研修制度
階層別研修、目的別研修を中心とした教育体系のもと、各種教育・
研修制度を充実させ、人材育成に積極的に取り組んでいます。
階層別教育では、新入社員研修からはじまり上級管理職研修まで、
資格に応じて体系的なカリキュラムを組んでいます。
目的別教育では、目指すべきテーマ別に、実務能力を養成するため
のカリキュラムを組んでいます。
○研修プログラム
階層別研修
新入社員、2年目、3年目、初級管理職、中級管理職、上級管理職 他
目的別研修
プレゼンテーション、評価者研修、CPD、工事所長研修、事務系若手社員研修、健康管理研修 他
社外留学制度
国内の各大学で高度な専門知識と広い視野を身につける「社外留学制度」を導入しています。地盤改良
事業やブロック環境事業を中心に、大学院での博士号取得や受託研究生として大学に派遣したりすること
で人材育成に努めています。
○最近の主な実績
博士号取得
北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、広島大学
受託研究先
東京大学
社内表彰制度
社内の活性化と社員のモチベーション向上を目指し、会社発
展のために業務・安全衛生に顕著な功績を挙げたグループまた
は個人を表彰する制度を導入しています。
2011年度社長賞の表彰式は、2012 年4月 2 日に本社で開
催し、3 件の授与を行いました。
28
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
情報開示とコミュニケーション活動
企業情報を積極的かつ公正に開示し、広く社会とのコミュニケーションを行い、社会から信頼される企
業を目指しています。
情報開示
ステークフォルダーの皆様に対して、株主総会、適時開示、ホームページ等を通じて、企業情報を適正
かつタイムリーに発信することに努めています。
コミュニケーション活動
各種展示会、発表会等で当社の技術を積極的に紹介しています。また、工事現場では、地域の方々とコ
ミュニケーションを図るため、工事説明会、現場見学会等を開催しています。
◆ 2011 年度 主な展示会での技術紹介
№
地区
1
宮城
東北支店
店
2011/9/11
日付
「K・DAY」(建設フェスティバル)展示コーナーへのパネルの出展
概要
2
宮城
地盤事業本部
2011/12/1
「震災からの復旧・復興、住環境の再生に役立つ地盤技術シンポジウム」 に出展
3
新潟
北陸支店
2011/11/4、5
「北陸けんせつフェア-」に出展
4
大阪
大阪本店
2011/11/1、2
「建設技術展2011近畿」に出展
*写真「K・DAY」(建設フェスティバル)
展示コーナーへのパネルの出展の様子
◆
地域住民に対する工事説明会(北海道新幹線、岡町高架橋工事作業所)
元請工事では施工開始に先立ち、地域住民の方々に対して工事の期
間、方法、安全・環境対策等の概要をお知らせします。本工事では、工
事説明会を開催し、その中で頂いたさまざまな意見や要望を取り入れて
施工を進めています。また、毎月、町内会・高校・小学校等関係各所に
工事広報誌をお配りし、次月の工事の概要、安全・環境の取組みをお
知らせしています。
*写真
工事説明会の様子
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
29
社会活動報告
◆
現場見学会の開催(平成 23 年度品川内貿ふ頭岸壁(-8.5m)改良整備工事作業所)
市民の方に事業への理解を深めていただくため、現場見学会を行う工事もあります。本工事では、
2012 年2月に実施し、地域の方々が多数(58 名)参加されました。品川ふ頭の歴史、周辺の各種港湾
施設、本工事概要等の説明の後、交通船に乗船し、港湾施設や作業船舶を間近に仰ぎ、担当者の解説に耳
を傾けながら、品川ふ頭から東
京ゲートブリッジへのクルージ
ングで公共事業のスケールを実
感していただきました。
◆
地域児童を対象とした現場見学会(別府港海岸(北浜地区2)護岸築造工事作業所)
各地で現場見学会を通じて、子供たちが公共事業や土木技術と出会う機会を創造しています。本工事で
は、2011 年9月8日、別府中央小学校の3年生を対象に見学会を開催しました。護岸工事見学の他、港
への興味や港湾工事に関心を高めてもらうため、当社の商品である消波ブロックの役割や作り方について
説明し、児童全員(50 人)で石膏を使用したテトラポッド模型の製作体験を行いました。見学は好評のう
ちに終わり、別府中央小学校から感謝状
と生徒全員からお手紙をいただきました。
また当日は地元テレビ局や新聞の取材も
あり、ニュースでも紹介されました。
◆
石垣港みなとまつりにテトラポッド型枠模型などを提供
「海の日」にちなんで沖縄県石垣市で毎年開催される“石垣港みなとまつり”に「みなとのミニブロッ
クづくり」コーナーが設けられ、テトラポッドの型枠模型などを提供しました。ドライバーで組み立てた
型枠内に石膏を流し込み、石膏の固化後型枠を外して出来上がったミニブロックに色や模様を描いて仕上
げるもので、参加いただいた多くの子供達にはミニブロックづくりを通じて消波ブロックに親しんでいた
だく良い機会になりました。
*写真 2011 年 7 月 23 日(土)、石垣港離島ターミナルの特
設会場に内閣府沖縄総合事務局石垣港湾事務所の設けたコーナー
でのミニブロックづくりの模様で、型枠はテトラポッド5トン型
の 30 分の1模型
30
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
社会貢献活動
良き企業市民として、地域社会とのかかわりを大切にし、積極的に社会貢献活動に取り組んでいます。
「環境の日」広島大会ごみゼロ・クリーンウォークに参加(2011 年 6 月 5 日)
国連が「世界環境デー」とし、日本では「環境の日」と定めている 6 月 5 日には、毎年全国各地で様々
な行事が行われています。中国支店では、広島市内ごみゼロ・クリーンウォークに社員家族も含めて 10
人が参加しました。
参加者は市内 11 箇所から 20 コースに分
かれて歩道や川岸に落ちているゴミを拾って
歩き、全体で 820kg のゴミが回収されまし
た。
高松クリーンデー
“たかまつきれいでー”に参加(2011 年 10 月 23 日)
高松市では、毎年10月を環境美化月間と定め様々な取り組を推進しています。2011年は「アジア
太平洋盆栽水石高松大会」の開催を控え、国内外からの来訪者を「清潔で美しい高松」にお迎えするため、
期間中に“たかまつきれいでー”と銘打って、市内各所で清掃活動が展開されました。四国支店からは5
名が参加し中央通りのゴミ拾いを行いました。同支店で
は毎月第一木曜日の中央通り清掃にも継続して参加して
おり、地域活動が定着しています。
大阪マラソン”クリーン UP”作戦に参加(2011 年 10 月 30 日)
毎年実施されてきた「クリーンおおさか」が、今回は第1回目の「大阪マラソン」とタイアップし、「大
阪マラソン”クリーンUP”作戦」として実施されました。来阪されるマラソン参加者や関係者、観客の
皆様を「きれいなまち」で迎えようと
の趣旨に賛同し、大阪本店から 20 名
を超える社員が参加し、大阪本店周辺
の清掃を行いました。
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
31
社会活動報告
水源かん養林「水土里ネットの森」下草狩りに参加(2011 年 6 月 4 日)
熊本県阿蘇市一の宮町「日の尾原野」で実施された第 1 回水源かん養林
『水土里ネットの森』下草刈りに九州支店から5名が参加しました。この活
動は一級河川黒川・白川下流域への安定的な水の供給ときれいな水の確保
を目的として、河川流域に水源かん養林「水土里ネットの森」を造り、長期
的な計画により環境保全活動を推進するものです。
森の間伐作業体験への参加(2011 年 11 月 20 日)
山と海の環境の連鎖を取り戻すことをめざして、名古屋みなと建
設工事安全連絡協議会他が主催する「第4回森の間伐作業体験」に
中部支店から4名が参加しました。付近で間伐のボランティアを
行っている団体から間伐についての知識を学んだ後、簡単な技能
講習を受け、実際にチェーンソーを使った間伐作業を行いまし
た。
多摩川河川敷での火災消火(2011 年 3 月 25 日)
東京都下の多摩川河川敷で発生した火事の消化活動を、二ヶ領上河川堰改築工事作業所員が行いました。
乾燥し強風の日が少なくない季節における迅
速・適切な活動に対し 11 月 9 日、調布市長よ
り表彰状が授与されました。
景観配慮(2011 年 1 月 26 日~2011 年 10 月 31 日)
全国有数の観光地である大分県別府市で施工した別府港海岸(北浜地区2)護岸築造工事では、遊歩道
を挟み観光ホテル群の目の前で作業が行われました。遊歩道は、観光客や地元住民が憩いの場として常時
使用しており、プランターの花で彩りを添える等、景観に対する配慮を行いました。
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株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
市道の除雪(2011 年 12 月~2012 年 3 月)
降雪量が多い青森県で進められている北海道新幹線を新設する岡町高架橋作業所では、新幹線と交差す
る市道部を冬期施工するにあたり、近隣住民
の生活道路である市道の除雪を行い、地域交通
の確保に努めました。
道路清掃、側溝土砂清掃(2009 年 10 月 30 日~2011 年 8 月 30 日)
熊本県八代市の南川橋梁下部工事作業所では、工事から排出される土砂の仮置に細心の注意を払いまし
た。工事範囲にとどまらず、周辺地域の道路
清掃や側溝土砂清掃等、様々な地域貢献活
動を行いました。
河川敷の清掃(2011 年 11 月 3 日)
東京都下の二ヶ領上河原堰改築工事作業所では、自然保護と子供が学び遊ぶ場を活用することを目的と
して開催されている「水辺の楽校」に参加する
子供たちとともに、多摩川河川敷の清掃活動を
行いました。
活動一覧表
2011 年度
№
主な社会貢献活動一覧表
地区
店又は作業所
全社
日付
2007 年~
種別
概要
社会貢献
「チャレンジ 25 キャンペーン」への参加参加
(※07 年 10 月より「チーム・マイナス 6%」に登録)
地域コミュニケーション活動
「セーフティ&クリーン大作戦」への参加
01
全国
02
北海道
北海道支店
03
北海道
ブロック環境事業本部
2012/2/8
教育活動
04
青森
東北支店
青森営業所
2011/8/4
地域コミュニケーション活動
05
宮城
東北支店
2011/7/29
社会貢献
06
宮城
東北支店
2011/9/11
展示会
07
宮城
東北支店
営業部
2011/11/3
地域コミュニケーション活動
「仙台市青葉区民まつり」への参加協力
08
宮城
地盤事業本部
2011/12/1
展示会
「震災からの復旧・復興、住環境の再生に役立つ地
盤技術シンポジウム」 に出展
2011/10/3
北海道大学「水産総合基盤システム科学分野」分野
への寄付および「感謝状」授与
「青森県港湾空港建設協会八戸支部清掃奉仕活動」
への参加
震災対応に対し、東北地方整備局より「感謝状」授
与
「K・DAY」(建設フェスティバル)展示コーナー
へのパネルの出展
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
33
社会活動報告
№
地区
09
福島
店又は作業所
日付
種別
2011/8/10
地域コミュニケーション活動
「平成 23 年度福島県
加
10
福島
2012/1/28
教育活動
現場見学会の開催
11
茨城
総合技術研究所
毎月1回
地域コミュニケーション活動
「中貫公園を美しくする会」清掃活動への参加
12
埼玉
北関東支店
2011/10/4
地域コミュニケーション活動
「クリーン活動」への参加
13
東京
東京本社、本店
14
東京
東京本社、本店
通期
社会福祉活動
エコキャップ推進運動の実施
2011/7/1~
2012/03/31
社会福祉活動
15
東京
2011/11/9
災害救援活動
16
東京
2012/2/18
教育活動
現場見学会の開催
東北支店
福島事務所
東北支店
郡山下水道作業所
東京本店
二ヶ領上河川作業所
東京本店
品川ふ頭作業所
概要
道路ふれあい月間」への参
「昼も。夜も。節電ライトダウン 2011」の実施と
活動の継続
多摩川河川敷での火災消火活動および「調布市功労
者表彰」授与
17
千葉
千葉支店
通期
社会福祉活動
エコキャップ推進運動の実施
18
神奈川
横浜支店
通期
社会福祉活動
エコキャップ推進運動の実施
19
神奈川
横浜支店
2011/7/25
地域コミュニケーション活動
「馬堀海岸夏期清掃ボランティア活動」への参加
20
新潟
北陸支店
2011/8/5
21
新潟
北陸支店
2011/11/4、5
地域コミュニケーション活動
「新潟まつり」への参加協力
展示会
「北陸けんせつフェア-」に出展
22
愛知
中部支店
2011/4/17
地域コミュニケーション活動
「2011 春季ビーチ・クリーンアップ作戦」への参
加
23
愛知
中部支店
2011/5/14
地域コミュニケーション活動
「2011 藤前干潟春のクリーン大作戦」への参加
愛知
中部支店
駒トンネル作業所
24
2011/6/20
社会貢献
25
愛知
中部支店
2011/7/19
社会貢献
26
愛知
中部支店
2011/10/9
地域コミュニケーション活動
27
愛知
中部支店
2011/10/16
地域コミュニケーション活動
28
愛知
中部支店
2011/11/12
地域コミュニケーション活動
「2011 藤前干潟
29
愛知
中部支店
2011/11/20
教育活動
「第 4 回森の間伐作業体験」への参加
30
大阪
大阪本店
通期
31
大阪
大阪本店
2011/10/26
32
大阪
大阪本店
2011/11/1、2
33
大阪
大阪本店
2011/11/23
34
兵庫
大阪本店
35
兵庫
大阪本店
清水坂トンネル作業所
36
広島
中国支店
37
広島
中国支店
38
香川
高知
39
香川
四国支店
高知営業所、高知作業所
四国支店
高松港作業所
40
香川
四国支店
41
香川
震災対応に対し、中日本高速道路(株)名古屋支社
より「感謝状」授与
震災対応に対し、中部地方整備局より「感謝状」授
与
「中川運河水上フェスティバル ドラゴンボートレ
ース大会」への参加
「2011 秋季クリーンアップ作戦(鬼崎海岸)」へ
の参加
秋のクリーン大作戦」への参加
社会福祉活動
エコキャップ推進運動の実施
地域コミュニケーション活動
「大阪マラソン‘クリーンアップ’作戦」への参加
展示会
「建設技術展2011近畿」に出展
地域コミュニケーション活動
「第 32 回西日本団体対抗将棋大会」への出場およ
び D 級準優勝
2011/11/8
教育活動
「阿瀬川体験教室」の開催および感謝状の授与
2011/11/27
教育活動
現場見学会の開催
通期
社会福祉活動
エコキャップ推進運動の実施
2011/6/5
社会福祉活動
「「環境の日」ひろしま大会ごみゼロ・クリーンウ
ォーク」への参加
通期
社会福祉活動
エコキャップ推進運動の実施
2011/7/3
地域コミュニケーション活動
「リフレッシュ瀬戸」への参加
2011/10/23
地域コミュニケーション活動
「第 4 回「高松クリーンデー“たかまつきれいでー”」-アジア
太平洋盆栽水石高松大会おもてなしクリーン作戦-」への参加
四国支店
毎月第一木曜日
地域コミュニケーション活動
地域コミュニケーション活動
「サンポート高松・中央通り等一斉清掃」への参加
42
福岡
九州支店
2011/10/19,11/16
12/21,2012/3/21
43
熊本
九州支店
2011/6/4
地域コミュニケーション活動
44
熊本
九州支店
2011/8/27
地域コミュニケーション活動
「平成 23 年度玉名横島海岸一斉清掃」への参加
2011/9/8
教育活動(児童)
現場見学会の開催
2012/2/6
教育活動
現場見学会の開催
2011/7/9
地域コミュニケーション活動
「まるごと沖縄クリーンビーチ 2011」への参加
45
大分
46
鹿児島
47
沖縄
34
九州支店
別府港北浜地区作業所
九州支店
鹿児島港新港区作業所
東京本店
沖縄営業所
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
「香椎東部地区臨海整備事業対策協力会(月例清
掃)」への参加
「平成 23 年度水源かん養林「水土里ネットの森」
第 1 回下草刈」への参加
会社概要
会社名
創業
資本金
代表者
事業内容
本社
建設業許可
建設コンサルタント登録
測量業登録
宅地建物取引業免許
品質マネジメントシステム登録
環境マネジメントシステム登録
受注高
売上高
従業員数
グループ会社
株式会社不動テトラ
1947 年 (昭和 22 年) 1 月 28 日
50 億円
代表取締役社長 竹原 有二
主として、土木事業、地盤改良事業、ブロック事業
〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町 7-2
国土交通大臣許可 (特-24) 第 1868 号
国土交通大臣登録 建 21 第 1381 号
国土交通大臣登録 第 (6) -16272 号
東京都知事 (1) 第 93542 号
(認証機関)財団法人 建材試験センター
(認証機関)財団法人 建材試験センター
52,516 百万円(平成 24 年 3 月期、連結)
51,101 百万円(平成 24 年 3 月期、連結)
696 名 (平成 24 年 3 月 31 日現在)
株式会社ソイルテクニカ
Fudo Construction Incorporated
高橋秋和建設株式会社
株式会社三柱
東亜土木株式会社
福祉商事株式会社
日鉄住金環境株式会社
日特建設株式会社
ネットワーク
東京本店
大阪本店
北海道支店
東北支店
北関東支店
千葉支店
横浜支店
北陸支店
中部支店
中国支店
四国支店
九州支店
総合技術研究所
〒103-0016
〒542-0081
〒060-0001
〒980-0803
〒330-0845
〒260-0015
〒231-0016
〒950-0078
〒460-0008
〒730-0041
〒760-0023
〒812-0011
〒300-0006
東京都中央区日本橋小網町 7-2
大阪府大阪市中央区南船場 2-3-2
北海道札幌市中央区北一条西 7-3
宮城県仙台市青葉区国分町 1-6-9
埼玉県さいたま市大宮区仲町 2-25
千葉県千葉市中央区富士見 2-3-1
神奈川県横浜市中区真砂町 2-25
新潟県新潟市中央区万代島 5-1
愛知県名古屋市中区栄 5-27-14
広島県広島市中区小町 3-19
香川県高松市寿町 2-2-10
福岡県福岡市博多区博多駅前 4-1-1
茨城県土浦市東中貫町 2-7
03-5644-8550
06-7711-5210
011-233-1640
022-262-3411
048-658-4881
043-227-5301
045-681-5621
025-255-1171
052-261-5131
082-248-0138
087-821-1541
092-451-4171
029-831-7411
ホームページアドレス
http://www.fudotetra.co.jp/
2012.10
株式会社不動テトラ環境・社会報告書 2012
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