リアルタイムPCR装置 LightCycler® ライトサイクラーシリーズ Vol.1 LightCycler ® 480 2014 年 9 月 ロシュ・ダイアグノスティックスは、様々なアプリケーションをカバーするリタルタイムPCRとして、設置条件、価格 帯ごとに充実した製品ラインナップをご提供し、高い支持を得ております。 シリーズを代表するハイエンド機LightCycler 480は、 「プレート全体へ均質な熱伝導」と「PCRの高速化」 を追求するため、圧倒的に均質な温度制御機能を持つ「Therma-Base」を採用しています。 User's Voiceでは、実際にご使用いただいているお客様からの声をご紹介します。 酪農学園大学 獣医学群獣医保健看護学類 動物栄養学 講師 宮庄 拓 先生 どのようなお仕事をされているのですか? 多種多様な対象動物に対し、 酵素蛋白質や各種メディエーター蛋白質の濃度、 その遺伝子発現量の研究に従事。 宮庄先生(中央) 北海道にある酪農学園大学で多くの自然と動物たちに囲まれなが ら、獣医学群獣医保健看護学類で動物栄養学の講師をしております。 北海道にある獣医系大学だけに、研究対象動物にはウシ・ウマなどの生産動物から、イヌ・ネコなどの伴侶動物、ラット・マウスな どの実験動物、さらには細菌・ウイルスなどの微生物や昆虫までと幅広く、研究テーマもまさしく多種多様です。 私は特に様々な動物モデルを用いた実験や化合物の投与実験から得た検体、臨床検体などを用いて、酵素蛋白質や各種メディ エーター蛋白質の濃度やその遺伝子発現量を測定し、研究しています。 どうしてLightCycler 480を選ばれたのですか? どのような点が気に入っていますか? キャピラリーベースのLightCycler 2.0から移行。 非常に感度が良く、分析ソフトも使いやすいので重宝している。 これまでは同社製のキャピラリーベースのLightCycler 2.0を用いていましたが、一度に扱う検体数と比較する遺伝子数が 増加したため、96穴プレートベースで一度に大量の検体を測定できるLightCycler 480を使用することにしました。 一度に多くの検体を測定できるので、ラン回数を減らすことができ、測定間誤差を減らすことにもつながりました。 LightCycler 480は他社製の測定器と比べても非常に感度が良く、分析ソフトも使いやすいので重宝しています。 どのような用途にご使用されていますか? 核酸抽出にはMagNA Pure LC 1.0、遺伝子発現のアッセイ系にはUniversal ProbeLibrary(UPL)、 リアルタイムPCRにはLightCycler 480と、用途に最適な機器の使用により、 質の高い研究結果を獲得できている。 私が扱う検体は血液細胞や組織、培養細胞と多岐にわたっています。 多様な検体から安定して高純度のmRNAやゲノムDNAを回収し、その後の安定したPCR反応を行うために、核酸抽出には 同社製のMagNA Pure LC 1.0を用いています。この抽出機を使用すれば、少量の検体からも一定量の核酸が高純度で回収 裏面へ続く リアルタイムPCR装置 Vol.1 LightCycler® ライトサイクラーシリーズ できるため、定量的なPCR反応(リアルタイムPCR)の前処理として非常に適しています。 多様な検体からの核酸抽出プロトコールがプログラムされており、キットを変えるだけで安定して核酸を抽出できます。これま で長い期間使用してきましたが、その中では大きなトラブルはほとんどありませんでした。 私はリアルタイムPCRを使用したアッセイには定量性の高い加水分解プローブ法をよく用い、probeには同社製のUniversal ProbeLibrary(UPL)を採用しています。 さらにそのデザインには、登録不要であり、無料で使用できるAssay Design Centerを用いています。このソフトウェアを用い ることで、面倒なプライマーやプローブのデザインが非常に簡易になります。また、同じナンバーのUPLプローブでも、デザイン さえ合えば、primerを変えるだけで他の遺伝子の定量にも使えるので、結局、ランニングコストを下げることができています。 これまで私はラット50数種、マウス30数種、イヌ10数種、ウシ10数種、ウマ数種、ブタ数種、細菌数種、その他数種、計130 種類以上の遺伝子に対してUPLプローブをデザインし、定量してきました。それらのアッセイで使用したUPLプローブは重複 して使用する事ができるため、30数種のみであり、これまでできちんと増幅、測定できなかったのはわずか2例(1例はSNPが あった、もう1例はサイクルを重ねると陰性対照で少しベースラインが上がった)のみでした。 MagNA Pure LCによる核酸抽出→UPL Assay Design Centerによるprobeとprimerのデザイン→LightCycler 480によるリアルタイムPCR(加水分解プローブ法)は非常に質の高い研究ツールであるのは間違いないと考えています。 LightCycler®480 System II 幅広い研究を推進するリアルタイムPCRシステム ハイスペックな温度制御系と光学系、使い易いソフトウェアなど、リアルタイムPCRアプリケーションにおけるあらゆるニーズに 対応可能です。 特長 ■ 均質な熱伝導とゆがみの無い光学システム ■ 迅速なPCR反応(40サイクル<40分) ■ 容易に交換可能なサーマルブロック (96/384well) ■ 5励起/6検出チャネル(マルチプレックス対応) ■ 汎用性の高いソフトウェア 本体仕様 サイズ 幅 57.4cm × 奥行き 58.8cm × 高さ 49.7cm 重量 55.6 kg 消費電力 AC 200-240 V(50/60Hz、1500 VA) 反応液量 5µl - 20µl(384-well), 10µl -100µl(96-well) 温度制御 ペルティエ素子 /Therma-Base 方式 , 温度制御レンジ:37-95℃ 加熱速度(最大) 4.8℃ /s(384-well), 4.4℃ /s(96-well) 冷却速度(最大) 2.5℃ /s(384-well), 2.2℃ /s(96-well) 励起光源 Broad spectrum high intensity LED (390-710 nm) 検出器 冷却モノクロ CCD カメラ ▶LightCycler 480 System II オーダーインフォメーション 製品名 製品番号 希望販売価格(税抜) LightCycler 480 インスツルメント II, 96 well 05 015 278 001 ¥ 6,800,000 LightCycler 480 インスツルメント II, 384 well 05 015 243 001 ¥ 7,900,000 リアルタイムPCRシリーズの詳細情報は、ホームページで ! ▶ http://www.roche-biochem.jp/sis/pcr-1/ 本資料に記載の情報・説明・仕様等は予告無く変更されることがございます。 LIGHTCYCLER and MAGNA PURE are trademarks of Roche. 本製品はライフサイエンス分野の研究のみを目的としています。 For life science research only. Not for use in diagnostic procedures. 〒105-0014 東 京 都 港 区 芝 2-6-1 カスタマーサポート E-Mail:tokyo.as-support@roche.com http://www.roche-biochem.jp 1049.LS.CMS.DATA.LSI02-008A
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