平成25年第1四半期 1 社会・治安情勢 (1)殺人事件の多発 本年最初の2週間で12件の殺人事件が発生し、野党は、昨年に引き続き ボノミ内相の国会質疑を求めている。昨年は、1月22日までに17件の殺 人事件が多発したことに対し、ボノミ内相は 、「2、3週間で結論を出すの は早すぎる 。」と発言していたが、昨年は267件と記録的な数字となった。 また、昨年の殺人事件件数について、コロラド党を支援するフンダプロ財 団が 、289件と発表したため 、ボノミ内相は 、フンダプロの統計によって 、 国民に無用の不安を抱かせているとして、同財団を批判した。 (2)ネオナチの動向 昨年12月に、ネオナチのグループが行ったと疑いのある落書きや暴行事 件が確認されており 、内務省が捜査を行っている 。内務省情報局長によると 、 落書きや暴行事件のほか、インターネット上で、ユダヤ人、同性愛者、黒人 等に対する攻撃や殺害を扇動するページが確認されており、ネオナチの動向 に注意を払っている。 (3)犯罪損失に関するアンケート結果 IDBがコンサルタント会社に委託して行った2010年のウルグアイ国 内における犯罪による損失の調査によると、殺人が4900万米ドル(20 3件 )、強盗が570万米ドル(1,588件 )、窃盗が961万米ドル(約 10万件 )、強姦が230万米ドル(311件)などほか、治安対策のため の経費、受刑者に関する経費などを合計して12億米ドルにも上がることが 分かった。 (4)INAU(ウルグアイ少年庁)施設からの脱走 INAU(ウルグアイ少年庁)のコロニアベロ施設では、定員360人に 対し、500人以上の少年を収容しており、脱走が相次いでいる。また、収 容者の約半数は14歳以下の少年であり、その多くは強盗を犯した者となっ ている。 (5)バリオ・スル地区の治安悪化 毎年2月にカンドンベのパレードが行われるバリオ・スル地区では、治安 が悪化傾向にあり、インド国外交官が14歳の少年に銃で足を撃たれる事件 が発生しているほか、オランダ人、カナダ人、日本人が強盗などの被害にあ っている。 (6)犯罪被害に関するアンケート結果 2012年中の犯罪被害に関するシフラ社のアンケート調査結果によれば 、 全国の回答者のうち34%(前年比6%増)が、自宅又は自宅外で家族の一 員が何らかの財産犯(窃盗や強盗)の被害にあったかとの質問に対し 、「は い」と回答している。モンテビデオでは43%(前年比8%増 )、他県では 26%という結果になった。 (7)刑務所の現状 国連から派遣された委員が刑務所を視察し、アフリカと同等であると批判 するとともに、判決の決まっていない者を同じ施設に収容していることにつ いても批判した。現在、9700人が刑務所に収容されており、うち60% が未決拘留者となっている。検察関係者は、収容者の1%しか無罪とならな いとして、現状を正当化している。 (8)警察による大規模捜索活動 3月下旬、マルコーニ地区、ボーロ地区、チャカリタ・デ・ロス・パドレ ス地区及びセロ地区において、警察による大規模捜索活動が実施され、17 人を逮捕、車両41台などを押収した。また、共和国治安部隊と国道警察の 合同による検問活動も初めて実施された。 2 犯罪統計 四半期ごとの犯罪統計は発表されていないが、本年に入ってからの80日間 で、前年同期と比較して、殺人が22%減、強盗が5%減、窃盗が2.5%減 になっているとのモンテビデオ県警の発表があった。 なお、内務省が発表した犯罪統計(2012年版)の概要は以下のとおりで ある(既遂のみ )。 (1)殺人 2011年 199件 2012年 267件 (2)強盗 2011年 15,003件 2012年 15,414件 (3)窃盗 2011年 97,573件 2012年 93,962件 (4)強姦 3 2011年 221件 2012年 257件 一般犯罪・凶悪犯罪の事例 (1)強盗(未遂及び強盗殺人を含む 。) 日本人の被害は報告されていないが主な事例は以下のとおり。 ア バス対象 ・ 1月30日、パソ・デ・ラ・アレナ地区において、128番の路線バス にナイフを持った男が乗り込み、現金を奪って逃走した。 ・ 2月6日、ヌエボ・パリス地区において、157番の路線バスがナイフ を持った2人組に襲われた。 ・ 2月8日、セリート・デ・ラ・ビクトリア地区のおいて、192番の路 線バスが銃を持った男に襲われた。 ・ 2月9日、トレス・オンブエス地区において、157番の路線バスをナ イフを持った2人組が襲い、運転手をナイフで刺し、負傷させた。間もな く少年2人が逮捕され 、INAU( ウルグアイ少年庁 )施設に収容された 。 ・ 2月13日、カサバシェ地区において、505番の路線バスに3人組が 乗り込み、現金を奪って逃走した。 ・ 2月18日、コンシリアシオン地区において、145番の路線バスにナ イフを持った2人組が乗り込み、売上金を奪て逃走した。 ・ 2月24日、ピエドラス・ブランカス地区において、300番の路線バ スにナイフと持った男が乗り込み、現金を奪って逃走した。 ・ 2月27日、コロン地区において、145番の路線バスに銃を持った男 が乗り込み、現金を奪って逃走した。 ・ 3月7日、カラスコ・ノルテ地区において、105番の路線バスに3人 組が乗り込み、売上金、携帯電話などを奪って逃走した。 ・ 3月19日、マルビン・ノルテ地区において、105番の路線バスにナ イフを持った4人組が乗り込み、売上金を奪って逃走した。 ・ 3月27日、セントロ地区において、4番の路線バスに客を装って乗車 していた男が銃で脅すなどして、売上金を奪って逃走した。 ・ 3月30日、セリート地区において、456番の路線バスに銃を持った 男が乗り込み、売上金を奪って逃走した。 イ タクシー対象 ・ 2月11日、コロン地区において、タクシー運転手が2人組に襲われ、 右足をナイフで切りつけるなどして、現金を奪われた。 ・ 2月11日、イポドロモ地区において、タクシーに客として乗っていた 男が強盗に豹変し、銃で脅すなどした。 ・ 2月14日、カネロネス県において、タクシーを2人組が襲い、350 0ペソを奪って逃走したが、間もなく警察によって逮捕された。 ・ 3月17日、サシャゴ地区において、タクシー運転手が何者かに撃たれ て死亡しているのが発見された。使用された銃はタクシー運転手のものと 見られている。 ウ ガソリンスタンド対象 ・ 1月5日、マンガ地区のガソリンスタンドに銃を持った2人組が押し入 り、銃で店員の頭を殴るなどして売上金のほか、店員の財布から現金を奪 って、待機していたタクシーに乗って逃走した。 ・ 1月27日、ウニオン地区のガソリンスタンドに銃を持った2人組が押 し入り、従業員を閉じ込めた上、現金を奪って逃走した。 ・ 1月29日、ビジャ・エスパニョーラ地区のガソリンスタンドに銃を持 ったバイクの2人組が押し入り、現金を奪って逃走した。 ・ 1月30日、ラ・ブランケアダ地区のガソリンスタンドに銃を持った男 が押し入り、従業員及び客から現金を奪って逃走した。 ・ 2月24日、カプーロ地区のガソリンスタンドに銃を持った2人組が押 し入り、現金を奪ってバイクで逃走した。 ・ 2月25日、パソ・モリーノ地区のガソリンスタンドにバイクに乗った 2人組が押し入り、現金を奪って逃走した。 ・ 3月10日、ラ・ブランケアダ地区のガソリンスタンドに銃を持ったバ イクの2人組が押し入り、売上金とガソリンを奪って逃走した。 ・ 3月23日、ウニオン地区のガソリンスタンドに猟銃を持った男が押し 入り、売上金を奪って逃走した。 エ 民家対象 ・ 1月9日、プンタ・デ・リエレス地区の民家で、ガレージから車を出そ うとした48歳の男性が2人組に撃たれ負傷 、犯人は車を奪って逃走した。 ・ 1月11日、パイサンドゥ県の農家に覆面をした2人組が押し入り、7 6歳の男性を窒息死させ、その妻をに対しても暴行を加えた。犯人の1人 は翌日逮捕された。 ・ 1月23日、マンガ地区の民家に牧師を装った3人組が押し入り、家人 の手足を縛るなどして、現金や宝飾品を奪って逃走した。犯人のうち1人 は間もなく逮捕された。 ・ 1月28日、ポシートス地区の民家に男が押し入り、家人をナイフで脅 し、椅子に縛り付けるなどして、現金を奪って逃走した。 ・ 3月14日、マンガ地区の民家に男が押し入り、家人をめった打ちにし て、パソコンを奪って逃走した。 ・ 3月29日、プンタ・デル・エステの民家に3人組が押し入り、ナイフ で家人を脅すなどして、現金1万ドルを奪って逃走した。 オ 店舗等対象 ・ 1月7日 、プンタ・デル・エステの宝石店にバイクの2人組が押し入り 、 警備員から銃を奪い、店員を銃で脅すなどし、腕時計や現金を奪って逃走 した。 ・ 1月23日、カネロネス県ラゴマル地区にあるショッピングセンター内 の消費者金融に4人組が押し入り 、現金を奪って逃走しようとしたところ 、 駆けつけた警備員、警察官と銃撃戦となった。警備員、警察官のほか、客 なども銃弾によって負傷した。 ・ 1月28日、パルケ・バシェ地区のスーパーに2人組が押し入り、従業 員をトイレに閉じ込めるなどして、現金を奪って逃走した。 ・ 1月28日、クルバ・デ・マローニャス地区のスーパーに銃を持った2 人組が押し入り、現金、ウィスキー、タバコなどを奪って逃走した。 ・ 1月29日、ハシントベラ地区の商店に銃を持った男が押し入り、銃を 発砲するなどして、現金を奪って逃走した。 ・ 1月29日、ビジャ・エスパニョーラ地区の卸売り業者に銃を持った数 人組が押し入り,現金を奪って逃走した。 ・ 1月29日、ピエドラス・ブランカス地区の商店に銃を持った強盗が押 し入り、店主が銃で撃たれ負傷した。 ・ 1月31日、ハルディネス・デル・イポドロモ地区のスーパーに銃を持 った2人組が押し入り、現金、飲み物、タバコなどを奪って逃走した。 ・ 1月31日、サシャゴ地区の焼き肉店に5人組が押し入り、現金や携帯 電話を奪って逃走した。 ・ 2月1日、ウニオン地区の不動産会社に銃を持った男が押し入り、客と 店主から現金、時計、携帯電話などを奪って逃走した。 ・ 2月2日、ヌエボ・パリス地区のパン屋に3人組が押し入ったところ、 店主に銃で撃たれ負傷した。 ・ 2月2日 、カネロネス県の個人郵便会社に銃を持った2人組が押し入り 、 現金1万500ペソを奪って逃走した。 ・ 2月2日、ベルベデーレ地区のパン屋にバイクの3人組が押し入ったと ころ、店主が発砲し、犯人1人を死亡させ、1人を負傷させた。店主は一 時身柄を拘束されたが、正当防衛が認められ釈放された。 ・ 2月5日、ビジャ・エスパニョーラ地区のパン屋に銃を持った3人組が 押し入り、売上金を奪って逃走した。 ・ 2月8日、ラス・アカシアス地区のスーパーに2人組が押し入り 、「従 業員を銃で殴るなどして現金を奪って逃走した。 ・ 2月11日、セントロ地区の商店に銃を持った男が押し入り、従業員を トイレに閉じ込めるなどした。 ・ 2月13日、ピエドラス・ブランカス地区の卸売業者に銃を持った4人 組が押し入り、現金を奪って、バイクで逃走した。 ・ 2月14日、ピエドラス・ブランカス地区の消費者金融に銃を持った2 人組が押し入ろうとした際、ドアを閉めようとした警備中の警察官に向け 発砲し、死亡させた。 ・ 2月17日 、カラスコ地区のレストランに銃を持った2人組が押し入り , レジと客から現金を奪って逃走した(公邸の南東方約1キロメートルの地 点 )。 ・ 2月18日、カラスコ・ノルテ地区のスーパーにバイクの4人組が押し 入り、銃で脅すなどして、レジから現金を奪って逃走した。 ・ 2月25日、カネロネス県シウダ・デ・ラ・コスタの宝くじ売り場に3 人組が押し入り、警備員から防弾チョッキと銃を奪うとともに、店から1 2万2000ペソを奪って、乗ってきた盗難車で逃走した。 ・ 2月25日、カラスコ地区の商店に銃を持った3人組が押し入り、客と 従業員を脅すなどして、現金を奪って逃走した(公邸の南西1.5キロメ ートルの地点 )。 ・ 3月3日、プンタ・ゴルダ地区のアイスクリーム店に銃を持った3人組 が押し入り、そこに居合わせた客から財布を奪ったほか、レジから現金を 奪って逃走した。 ・ 3月4日、ペニャロール地区のスーパーに銃を持った男が押し入り、売 上金を奪い、外で待機していた仲間のバイクに乗って逃走した。 ・ 3月5日 、マルビン地区のバイク販売店に銃を持った2人組が押し入り 、 大型バイクを奪って逃走した。 ・ 3月5日、サシャゴ地区の商店に銃を持った4人組が押し入る強盗事件 があった。 ・ 3月5日、レシカ地区の金融会社に2人組が押し入り、警備員から銃を 奪った後、従業員から現金を奪って逃走した。 ・ 3月6日、ポシートス地区の洋服店に銃を持った男が押し入り、売上金 を奪って、バイクで逃走した(大使館事務所の南東約1.5キロメートル の地点 )。 ・ 3月8日、ポシートス地区の性用品店に銃を持った男が押し入り,現金 と携帯電話を奪い、従業員の手を縛って逃走した。 ・ 3月18日、ウニオン地区のホテルに客を装った男1人女2人のグルー プが、従業員を銃で脅すなどして、現金を奪って車で逃走した。 ・ 3月19日、カラスコ・ノルテ地区の商店に銃を持った2人組が押し入 り、抵抗せずに現金を差し出した店主71歳に発砲し、負傷させた。 ・ 3月20日、ペニャロール地区の商店に銃を持った3人組が押し入り、 レジを奪って逃走した。 ・ 3月20日、セロ地区の商店に銃を持った2人組が押し入り、居合わせ た子供2人を人質にとり、現金をレジから奪って逃走した。 ・ 3月21日、ラ・ブランケアダ地区の商店に銃を持った2人組が押し入 り、レジから現金を奪って逃走した。 ・ 3月23日、セロ地区の鶏肉店に銃を持った2人組が押し入り、現金や 携帯電話を奪って逃走した。 ・ 3月23日、ラ・ブランケアダ地区のパン屋に銃を持った2人組が押し 入り、レジから現金を奪って逃走した。 ・ 3月24日、マンガ地区の商店に銃を持った男が押し入り、店にいた5 2歳の男性を床にたたきつけ、銃で脅すなどして、売上金を奪い、バイク で逃走した。 ・ 3月30日、ピエドラス・ブランカス地区のスーパーに銃や手榴弾を持 った4人組が押し入り、20万ペソを奪って、バイクで逃走した。 カ その他 ・ 1月10日、リベラ県において、両替商の男性が、バイクの2人組に襲 われ、腕を負傷した。犯人らは、1万ペソの入ったアタッシュケースを奪 って逃走した。 ・ 1月18日、ラバジェハ地区の路上で20歳の男性が4人組に囲まれ、 頭を銃で撃たれて死亡した。犯人らは男性の所持品を奪って逃走した。 ・ 1月20日、マルビン・ノルテ地区において、副業でピザの配達をして いた警察官がナイフを持った2人組に襲われたが、銃を撃って犯人の1人 に傷害を負わせた。 ・ 1月27日、ラ・テハ地区において、男性が、銃を持った2人組に襲わ れ、金品を要求されたが、抵抗したため、銃で撃たれ負傷した。 ・ 1月28日、マローニャス地区において、配達人が銃を持った2人組に 襲われ、足を負傷、現金を奪われた。 ・ 2月2日、パルケ・ロド地区において、男女のカップルが8人組に牛追 いの突き棒で脅され、現金を奪われた。 ・ 2月6日 、セロ地区において 、駐車中の車両を銃を持った2人組が襲い 、 車を奪って逃走した。 ・ 2月7日、セリート地区において、ガスの配達人を2人組が襲い、現金 を奪って、バイクで逃走した。 ・ 2月7日、ラ・テハ地区において、20歳の男性を銃を持った2人組が 襲い 、運動靴を要求したが 、抵抗されたため 、発砲し 、男性を負傷させた 。 ・ 2月8日、ラ・テハ地区において、配達人を銃を持ったバイクの2人組 が襲い、現金を奪って逃走した。 ・ 2月15日、カネロネス県の国道8号上で、トラックが警察の防弾チョ ッキを着用した4人組に襲われ、10万ペソを奪われた。 ・ 2月15日、カサバシェ地区において、男性に向け2人組が発砲し、男 性のリュックを奪って逃走した。 ・ 2月15日、ベジャ・イタリア地区において、若者に向けバイクの2人 組が発砲し、若者のバイクを奪って逃走した。 ・ 2月16日 、セロ地区において 、バイクの男性をバイクの2人組が襲い 、 銃を突きつけるなどして、所持品及び現金を奪って逃走した。 ・ 2月16日、ポシートス地区において、3人組の若者が4人組の不良グ ループに襲われ、殴る蹴るの暴行を受け、現金を奪われた(大使館の東方 約1.5キロメートルの地点 )。 ・ 2月16日、セロ地区において、52歳男性を2人組が襲い、ナイフで 切りつけるなどして、現金と所持品を奪って逃走した。 ・ 2月18日、ブセオ地区の公園で、18歳の若者が、銃を持った2人組 にオートバイを要求され、抵抗したところ、銃で撃たれ負傷した。 ・ 3月3日、セリート地区において、警察官から武器を奪おうとした24 歳と25歳の男が逮捕された。 ・ 3月4日、ヌエボ・パリス地区において、バイクで走行中の57歳の男 性に向け、2人組が銃を発砲し、男性を負傷させ、バイクを奪って逃走し た。 ・ 3月4日、セロ地区において、銃を持った2人組がバイクに乗っていた 男性を襲ったところ、男性に抵抗されたため、男性に向け発砲し、負傷さ せた。 ・ 3月8日、ウニオン地区において、バイクに乗った2人組が集金人を襲 い、売上金を奪って逃走した。 ・ 3月9日、カラスコ・ノルテ地区において、2人組が配達人を襲い、発 砲して負傷させるとともに、現金を奪って逃走した。 ・ 3月14日、セロ地区において、4人組が配達人を襲い、売上金を奪っ て逃走した。 ・ 3月18日、ラ・テハ地区において、2人組がバイクに乗っていた20 歳の男性を襲い、抵抗されたため、銃を発砲して負傷させた。男性は重体 となっている。 ・ 3月20日、ビジャ・エスパニョーラ地区において、鶏肉の配達人が銃 を持った男に襲われ、現金と携帯電話を奪われた。 ・ 3月20日 、アグアダ地区にあるダンスホールから出たところにおいて 、 非番中の警察官がクイダ・コチェ(車の見張り番)から現金を要求され、 それを拒んだところ、ナイフで切りつけられ負傷した。 ・ 3月21日 、マローニャス地区において 、卵の配達人が2人組に襲われ 、 銃で撃たれて負傷した。 ・ 3月23日、ピエドラス・ブランカス地区において、友人とたむろして いた22歳の男性が 、4人組に金品を要求されたが 、それを拒んだところ 、 銃で撃たれ負傷した。 (2)殺人 日本人の被害は報告されていないが主な事例は以下のとおり。 ア 既遂 ・ 1月1日、リベラ県において、35歳男性が仮釈放中にバイクの2人組 に撃たれて死亡した。 ・ 1月7日、マルビン地区の民家で、この家に住む85歳の女性の遺体が 発見された。 ・ 1月9日、ハルディネス・デル・イポドロモ地区の民家で、元警察官の 82歳の男性が頭部を殴られ、死亡しているのが発見された。 ・ 1月13日、ヌエボ・パリス地区の路上で、銃弾を3発受け死亡してい る24歳の男性が発見された。死者はパスタバセ中毒者であった。 ・ 1月13日、セロ地区の国道で、銃弾を受け死亡しているホームレスが 発見された。 ・ 1月15日、カネロネス県バイオス・ブランコス地区において、若者2 人が口論となり、うち1人が銃で殺害された。 ・ 1月15日、サルト県の屋台において、店員から携帯電話を奪ったホー ムレスの男が、店員らの暴行を受け、死亡した。 ・ 1月15日、マルドナード県の路上において、犯歴のある25歳の男性 がバイクの男に撃たれ死亡した。 ・ 1月19日、カネロネス県トレド市内の公園で友人と一緒にいた16歳 の少年が6人組に襲われ、銃で撃たれて死亡した。 ・ 1月20日、カサバシェ地区において、対立するグループの抗争事件が あり、銃撃戦により1人が死亡、1人が負傷した。 ・ 1月20日、カピタン・トゥラ地区において、36歳の男性が何者かに 撃たれ死亡した。報復と見られている。 ・ 1月20日、リベラ県において、28歳の男性がバイクの2人組に撃た れ死亡した。 ・ 2月5日、カサバシェ地区において、18歳のパスタバセ中毒者が何者 かに目を撃たれて死亡した。報復と見られている。 ・ 2月9日、カサバシェ地区において、サッカー選手の母親が、商店を出 たところで何者かに撃たれ、死亡した。 ・ 2月10日、マルドナード県において、妻が夫を銃で殺害したとして逮 捕されたが、正当防衛が認められ釈放された。 ・ 2月14日、ラ・テハ地区の民家で、54歳の看護師の女性が頭部から 血を流して死亡しているのが発見された。 ・ 2月16日、マルビン・ノルテ地区において、23歳の男性が銃弾8発 を受けて死亡しているのが発見された。 ・ 2月17日、セロ地区において、56歳男性の遺体が発見された。 ・ 2月28日、カネロネス県ラ・パス市において、頭に銃弾を受け死亡し ている19歳男性の遺体が発見された。 ・ 3月10日、カネロネス県ラス・ピエドラスにおいて、ケンカがあり、 非番中の警察官が相手に銃を奪われ、その銃で撃たれ死亡した。 ・ 3月10日、カネロネス県ラス・ピデドラスにおいて、19歳男性の遺 体が発見された。 ・ 3月13日、セロ地区にて、頭を撃たれて死亡している18歳の男性が 発見された。 ・ 3月18日、ロチャ県マルドナードの民家で、頭を撃たれている29歳 の漁師の遺体が発見された。 ・ 3月23日、プラド地区において、騒音をめぐるトラブルがあり、80 歳の男が、近所に住む49歳の男性を銃で殺害した。 ・ 3月25日、パソ・デ・ラ・アレナ地区のゴミ箱からゴミ袋に包まれた 男性の遺体が発見された。 ・ 3月26日、コルドン地区の路上で、商店経営者がクイダ・コチェ(車 の見張り番)と口論になり、クイダ・コチェを銃で撃って殺害した(大使 館事務所の北西方約1.5キロメートルの地点 )。 ・ 3月27日、パルケ・バシェ地区の民家に盗みに入った42歳の男が、 盗んだものをトラックに載せていたところ、近づいてきた車に撃たれて死 亡した。 ・ 3月27日、セロ・ノルテ地区において、パスタ・バセ中毒者の21歳 の男性の遺体が路上で発見された。 ・ 3月27日、リオ・ブランコ地区の民家で92歳の女性が首を切られて 殺害されているのが発見された。 ・ 3月30日、レドゥクト地区のゴミ捨て場から25歳の女性の遺体が発 見された。 イ 未遂 ・ 1月4日、帰宅した50歳の男性が、ドアを開けようとしたところ、背 後から2人組に撃たれ、重傷を負った。 ・ 1月8日、ラ・ブランケアダ地区において、ポテトチップスの配達人が 銃で撃たれ、重傷を負った。 ・ 1月9日 、ラ・パロマ地区において 、恋人と一緒にいた22歳の男性が 、 バイクの2人組に撃たれ重傷を負った。 ・ 1月16日、パルケ・バシェ地区において、サッカーのファン同士がも め、男性1人が背中に銃弾を受け、重傷を負った。 ・ 1月19日、セロ・ノルテ地区の民家に十数人が押し入り、銃を乱射し て、20歳の男性と17歳の女性に重傷を負わせた。犯人らは、駆けつけ た警察官らと銃撃戦となり、逃走した。 ・ 2月1日、セロ地区において、歩道上で31歳の男性が何者かに撃たれ 負傷した。 ・ 2月2日、マルビン・ノルテ地区において、28歳の男性が何者かに銃 で撃たれ負傷した。 ・ 2月4日、マンガ地区において、19歳と24歳の男性が何者かに銃で 撃たれ負傷した。 ・ 2月6日、ビジャ・エスパニョーラ地区において、歩行中の24歳の男 性が何者かに撃たれて負傷した。 ・ 2月6日、サシャゴ地区において、歩行中の24歳の男性が何者かに撃 たれて負傷した。 ・ 2月8日、ラ・テハ地区において、近隣に居住している者同士のケンカ があり、2人が銃で撃たれ負傷した。 ・ 2月9日、セロ・ノルテ地区において、21歳の男性がバイクの2人組 に撃たれて負傷した。 ・ 2月10日、セントロ地区において、35歳の男性と貧困者が言い争い になり、男性が撃たれて負傷した。 ・ 2月11日、ペニャロール地区において、17歳の少年が自宅近くの交 差点に友人といたところ、バイクの2人組に撃たれて負傷した。 ・ 2月17日、セロ地区において、17歳の少年がバイクの2人組に撃た れて負傷した。 ・ 2月24日、セロ地区において、18歳の若者が何者かに撃たれ負傷し た。 ・ 2月25日、ピエドラス・ブランカス地区において、28歳の男性がバ イクの2人組に撃たれて負傷した。 ・ 2月27日、ラ・パロマ地区の民家に数人が押し入り、31歳の家人を 撃って負傷させ、逃走した。 ・ 2月28日、ヌエボ・パリス地区において、4発の銃弾を受けて重体と なっている男性が発見された。 ・ 2月28日、コロン地区において、4人のケンカがあり、うち2人が銃 弾を受けて負傷した。 ・ 3月2日、イトゥサインゴ地区において、酔っ払いの男に37歳の男性 が撃たれ、負傷した。 ・ 3月7日、セリート地区において、34歳の男性が何者かに撃たれ負傷 した。 ・ 3月8日、サシャゴ地区において、23歳の男性が2人組に撃たれて負 傷した。 ・ 3月9日、イトゥサインゴ地区において、ケンカをしていた43歳の男 性が相手に撃たれて負傷した。 ・ 3月9日、ヌエボ・パリス地区において、18歳の男性が2人組に撃た れ、重体となった。 ・ 3月18日、ピエドラス・ブランカス地区において、ケンカがあり、2 3歳の男性と15歳の少年が銃で撃たれて負傷した。 ・ 3月19日、ラ・テハ地区において、18歳の男性が、バイクで通りか かった男に撃たれて負傷した。 (3)強姦 日本人の被害は報告されていないが主な事例は以下のとおり。 ・ 1月4日、カネロネス県において、62歳の男が、土地の売買をめぐり 交渉中であった35歳の女性を自宅に監禁し、銃で脅すなどして強姦しよ うとしたが、未遂に終わった。数日後犯人は逮捕された。 (4)その他 日本人の被害は報告されていないが主な事例は以下のとおり。 ・ 1月6日、ロチャ県において、アルゼンチン国籍の会社経営者宅に何者 かが侵入し、現金、宝飾品等を奪った。家人は外食に出かけており不在で あった。 ・ 1月10日、夜間、セントロ地区の裁判所に何者かが侵入し、裁判関係 書類が奪われた。 ・ 1月10日、プンタ・デル・エステの週刊誌事務所に何者かが侵入し、 パソコン、カメラ、現金などが奪われた。 ・ 1月19日、サルト県とアルゼンチンを結ぶ橋の税関で、パラグアイナ ンバーのトラックの中から、マリファナ300キログラムが押収された。 ・ 2月4日、アストリ副大統領宅から、現金、カメラなどが奪われる空巣 事件が発生した。2012年には同人の妻が2回、2008年には本人が 犯罪被害にあっている。 ・ 2月6日、コムカル刑務所において、牛乳配達の車を利用して、マリフ ァナ、パスタバセなど持ち込もうとして3人が逮捕され、薬物や携帯電話 が押収された。 ・ 2月12日、アグアダ地区の現金輸送事務所が荒らされ、82万ドルが 奪われた。 ・ 2月14日、ブセオ地区において、車両が信号待ちをした際、男にガラ スを割られ、助手席の女性が所持していた財布を奪われた。 ・ 3月6日、カラスコ地区において、車を降りようとした女性が、2人組 に現金の入ったバックをひったくられたが、警察官によって間もなく逮捕 された(公邸の西方約1.5キロメートルの地点 )。 ・ 3月12日、リオ・ネグロ県の刑務所から殺人の前科を持っている男2 人が脱走した。 ・ 3月26日、シウダ・ビエハ地区において、73歳の男性が銀行から金 を引き出した後、路上で2組に襲われ、現金を奪われた。 3 テロ・爆弾事件発生状況 事件の発生は無い。 4 誘拐・脅迫事件発生状況 日本人の被害は報告されていないが主な事例は以下のとおり。 ・ 1月19日、カラスコ地区において、商店の経営者の男性が、店を閉め ようとしたところ2人組に拉致され、30分ほど連れ回された上、現金8 万ペソと車を奪われた。 5 日本企業の安全に関わる諸問題 モンテビデオ県内において誘拐事件の発生が見られるほか、銃を使用した強 盗事件が多発している。また、当地では日本人は一般的に「裕福」と見られて おり、日本企業及びその関係者が誘拐や強盗の標的となる可能性は排除できな い。
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